JPH10199409A - シャドウマスクの製造方法 - Google Patents

シャドウマスクの製造方法

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JPH10199409A
JPH10199409A JP663297A JP663297A JPH10199409A JP H10199409 A JPH10199409 A JP H10199409A JP 663297 A JP663297 A JP 663297A JP 663297 A JP663297 A JP 663297A JP H10199409 A JPH10199409 A JP H10199409A
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JP
Japan
Prior art keywords
shadow mask
resist
solution
kmno
conductive substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP663297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takenouchi
宏 竹之内
Kazuo Kasai
一雄 河西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10199409A publication Critical patent/JPH10199409A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ法で高密度・高精細ディスプレー用シ
ャドウマスクを得るに際し、導体基板よりレジストを十
分除去するための方法を提供する。 【解決手段】 導体基板上にレジスト層を形成し、パタ
ーニングした後、露出した導体基板表面に電気メッキ
し、レジストを除去し、メッキ層と導体基板とを分離し
てシャドウマスクを得る、あるいはメッキ層と導体基板
とを分離した後レジスト層を除去することによりシャド
ウマスクを得る方法において、レジスト層をpH10以
上のKMnO4 溶液を用いて除去するように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精細ブラウン管
用シャドウマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシャドウマスクは、鋼板にレジス
トを塗布し、所望のマスクを用いて、パターニングし、
塩化第二鉄溶液で露出している鉄部をエッチングして除
去し、次いでレジストを除去して形成されている。しか
し、高精密・高精細ディスプレー用のカラー受像管内に
装着されるシャドウマスクでは、電子ビーム通過部の孔
径やスリット幅は極めて微細になってきている。加え
て、加工精度も極めて高いものが要求されるに到ってい
る。従来のエッチング法でこのような高精度・高精細デ
ィスプレー用シャドウマスクを作成しようとすると、寸
法精度不良による製品歩留りが極めて低くなる。加え
て、エッチング廃液の処理に手間がかかる等の欠点があ
る。
【0003】このため、最近ではメッキ法によるシャド
ウマスクの作成が試みられている。この方法は、ステン
レス、チタンなどの導体基板にレジスト層を設け、パタ
ーニングした後、露出した導体基板部上に電気的メッキ
を施し、シャドウマスクを形成し、残存するレジスト層
を除去し、次いでシャドウマスクと導体基板とを分離す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ハイビジョ
ンや産業用ディスプレーに用いられるシャドウマスクは
スリット幅が極めて狭く、十数ミクロンのレジストパタ
ーンが要求されるため、上記メッキ法による製造方法が
検討されている。
【0005】通常、レジストとしてはアルカリ膨潤タイ
プのものが使用される。このタイプのものは、アルカリ
処理により膨潤し、その力により基板より簡単、かつ確
実に剥離するからである。しかし、本発明にかかる高密
度・高精細ディスプレー用シャドウマスクでは膨潤によ
る力が不十分となり、十分に除去できなくなるという問
題があった。本発明は、メッキ法で高密度・高精細ディ
スプレー用シャドウマスクを得るに際し、導体基板より
レジストを十分除去するための方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るシャドウマスクの製造方法は、請求項
1に記載の発明によれば、導体基板上にレジスト層を形
成し、パターニングした後、露出した導体基板表面に電
気メッキし、レジストを除去し、メッキ層と導体基板と
を分離してシャドウマスクを得る、あるいはメッキ層と
導体基板とを分離した後レジスト層を除去することによ
りシャドウマスクを得る方法において、レジスト層をp
H10以上のKMnO4 溶液を用いて除去することを特
徴としている。また、請求項2に記載の発明によれば、
KMnO4 溶液の温度を55°C以上とすることを特徴
としている。また、請求項3に記載の発明によれば、K
MnO4 溶液の濃度が、20〜100g/リットルであ
ることを特徴としている。なお、本発明の方法を実施す
るに際して、KMnO4 溶液に導体基板ごと、或いは分
離したシャドウマスクを浸漬しても良く、KMnO4
液を吹きつけてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明する
に先立ち、本発明に係るシャドウマスクの製造方法にお
ける作用について説明する。メッキ法で得られた高密度
・高精細ディスプレー用のシャドウマスクは、例えば、
トリニトロン方式では、スリット形成部分の金属部の幅
が1000ミクロン以下、スリット部の幅が25ミクロ
ン以下となるため、微細形状のレジスト層が金属部に相
対的に強固に挟まれることになる。このため、通常の膨
潤力による応力では導体基板表面より剥離しない。
【0008】そこで、視点を変えて、レジスト層を分解
させることで本課題を解決できるのではないかと考え、
種々検討し本発明に到った。本発明においては、レジス
ト層を分解するためにKMnO4 溶液を用いることによ
って、KMnO4 によりレジスト成分の酸化反応が進行
してレジスト層が破壊される。破壊されたレジスト層は
部分的に溶解し、部分的に微細な断片に分割される。K
MnO4 溶液の温度は反応速度に影響し、十分な反応速
度を得るためには55°C以上、好ましくは65°C以
上とすることが好ましい。レジストを剥離するためのK
MnO4 溶液の濃度は20〜100g/リットルが好ま
しく、あまり薄ければレジストは残存し、高すぎればシ
ャドウマスクを傷めることになる。KMnO4 溶液の酸
化力を確保するためには溶液のpHは10以上とするこ
とが好ましい。なお、本発明の方法においてKMnO4
溶液によるレジスト除去の可否は主としてKMnO4
液の濃度と処理温度とに依存し、時間への依存度は小さ
い。
【0009】次に実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。第1実施例 導体基板として縦200mm、横150mm、厚さ0.
3mmのステンレス鋼板を用い、この鋼板の表面に感光
性レジストを塗布し、幅50ミクロン、間隔15ミクロ
ンのスリットを持つ写真製板用マスクを乗せて感光し、
現像してパターンを形成した。その後、表1に示す組成
のメッキ液を用い、表2の条件で露出した導体表面に電
気鉄メッキを行った。その後、温度65°C,pH1
1,及び濃度20g/リットルのKMnO4 溶液に10
分間浸漬し、レジストの除去を行った。その後、電着物
を導体基板より剥離し、シャドウマスクを得た。得られ
たシャドウマスクを透過光に透かしてスリット部を検査
した結果、スリット部にレジストの残留は認められなか
った。
【0010】第2〜5実施例 KMnO4 溶液の濃度をそれぞれ40,60,80,及
び100g/リットルとした以外は第1実施例と同様に
してシャドウマスクを得た。得られたシャドウマスクを
透過光に透かしてスリット部を検査した結果、スリット
部にレジストの残留は認められなかった。
【0011】第6実施例 KMnO4 溶液のpHを10以上とした以外は第1実施
例と同様にしてシャドウマスクを得た。得られたシャド
ウマスクを透過光に透かしてスリット部を検査した結
果、スリット部にレジストの残留は認められなかった。
【0012】比較例1 KMnO4 溶液の濃度を10g/リットルとした以外は
第1実施例と同様にしてシャドウマスクを得た。得られ
たシャドウマスクを透過光に透かしてスリット部を検査
した結果、スリット部の各所にレジストの残留が認めら
れた。
【0013】比較例2 KMnO4 溶液のpHを9.5とした以外は、第1実施
例と同様にしてシャドウマスクを得た。得られたシャド
ウマスクを透過光に透かしてスリット部を検査した結
果、スリット部の各所にレジストの残留が認められた。
【0014】比較例3 KMnO4 溶液の濃度を110g/リットルとした以外
は第1実施例と同様にしてシャドウマスクを得た。得ら
れたシャドウマスクは強い酸化力で痛んでいたため、本
条件は採用できないことが分かった。
【0015】従来例 KMnO4 溶液の代わりに4%NaOH溶液を用いて、
レジスト除去を行った以外は第1実施例と同様にしてシ
ャドウマスクを得た。得られたシャドウマスクを透過光
に透かしてスリット部を検査した結果、スリット部の各
所にレジストの残留が認められた。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法によれば、極めて狭いスリ
ット内のレジスト層を確実に除去できるため、高密度・
高精細のシャドウマスクを簡便、かつ容易に製造するこ
とができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体基板上にレジスト層を形成し、パタ
    ーニングした後、露出した導体基板表面に電気メッキ
    し、レジストを除去し、メッキ層と導体基板とを分離し
    てシャドウマスクを得る、あるいはメッキ層と導体基板
    とを分離した後レジスト層を除去することによりシャド
    ウマスクを得る方法において、 レジスト層をpH10以上のKMnO4 溶液を用いて除
    去することを特徴とするシャドウマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】上記KMnO4 溶液の温度が、55度以上
    であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】上記KMnO4 溶液の濃度が、20〜10
    0g/リットルであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の方法。
JP663297A 1997-01-17 1997-01-17 シャドウマスクの製造方法 Pending JPH10199409A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010053822A (ko) * 1999-12-01 2001-07-02 김정식 다각형 마스타섀도마스크 및 이를 만드는 가공 방법과다각형 마스타섀도마스크를 이용한 전주가공에 의한섀도마스크 제조방법
JP2009533706A (ja) * 2006-04-13 2009-09-17 コーロン インダストリーズ インク 金属電極の製造方法

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