JPH10199201A - テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ - Google Patents

テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ

Info

Publication number
JPH10199201A
JPH10199201A JP35170496A JP35170496A JPH10199201A JP H10199201 A JPH10199201 A JP H10199201A JP 35170496 A JP35170496 A JP 35170496A JP 35170496 A JP35170496 A JP 35170496A JP H10199201 A JPH10199201 A JP H10199201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
splice
leader
cartridge
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35170496A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsue Aoike
美津江 青池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP35170496A priority Critical patent/JPH10199201A/ja
Publication of JPH10199201A publication Critical patent/JPH10199201A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主テープに対してスプライステープを容易に
剥離することを可能とする。 【解決手段】 磁気テープ3と、この磁気テープ3の両
端部にそれぞれ設けられるリーダテープ4と、基材6と
この基材6上に塗布される接着剤7とを有し磁気テープ
3の一端部とリーダテープ4の一端部とに接着剤7を介
して貼り合わされて磁気テープ3とリーダテープ4とを
連結するスプライステープ5とを備える。そして、スプ
ライステープ5の基材6上には、外周部に臨む位置に、
接着剤7が塗布されない領域によって剥離用摘み部8が
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気テープ
とリーダテープとを有するテープ体に関し、またこのテ
ープ体を備えるテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカートリッジは、情報記録
媒体であるテープ体が巻装された一対のテープリール
が、一対の上下ハーフを組み合わせてビス締めされて構
成されるカートリッジ本体に収納されている。テープカ
ートリッジに収納されているテープ体は、磁気テープ
と、この磁気テープの両端部にそれぞれ設けられるリー
ダテープと、これら磁気テープとリーダテープとを連結
するスプライステープとを備えている。リーダテープ
は、一端部が磁気テープに連結されるとともに、他端部
がテープリールのリールハブにクランパを介して取り付
けられている。
【0003】図18に示すように、テープ体102は、
リーダテープ104の一端と磁気テープ103の一端と
を突き合わせた状態で連結するように、これらリーダテ
ープ104及び磁気テープ103にスプライステープ1
05が重ね合わされて貼り付けられている。このスプラ
イステープ105は、図19に示すように、基材106
と、この基材106上に塗布される接着剤107とを有
している。
【0004】そして、このスプライステープ105によ
り連結されるリーダテープ104と磁気テープ103と
の接合部は、図20(A)に示すように、リーダテープ
104の一端部と磁気テープ103の一端部が重なった
状態や、図20(B)に示すように、リーダテープ10
4の一端と磁気テープ103の一端との間に隙間が生じ
た状態とならないようにスプライステープ105が貼り
付けられて連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したテ
ープカートリッジは、繰り返しの使用により磁気テープ
103が劣化し、正常な画像や音声が得られなくなった
場合、カートリッジごと全て廃棄されている。しかしな
がら、この廃棄されている殆どのテープカートリッジ
は、劣化した磁気テープ103を除く他の機構部品が充
分に使用可能な状態である。そして、近年、廃棄物が急
増しており、廃棄物の量を極力削減することが要望され
ている。
【0006】このため、磁気テープ103が劣化したテ
ープカートリッジは、劣化した磁気テープ103のみを
新しい磁気テープ103に交換することによって、カー
トリッジとして再生することが提案されている。
【0007】テープカートリッジの磁気テープ103を
交換する方法としては、カートリッジ本体を上下ハーフ
に分解した後、リーダテープ104の一端部が取り付け
られたテープリールからクランパを取り外して新しいリ
ーダテープ104及び磁気テープ103を再度取り付け
る方法や、劣化した磁気テープ103からスプライステ
ープ105を剥離して磁気テープ103のみを新しい磁
気テープ103に交換する方法が考えられる。
【0008】図21に示すように、テープリール115
からクランパ119を取り外す場合には、リーダテープ
104を引っ張ることによりクランパ119を外した
り、図22(A)に示すように、テープリール115を
構成する上リール板117のクランパ孔117aからク
ランパ119を抜き取ることになる。しかしながら、こ
れらの方法は、リーダテープ104が引っ張られること
によってリーダテープ104が傷ついたり伸ばされて変
形する、或いは図22(B)に示すように、テープリー
ル115のクランパ119及びクランパ孔117a等を
破損する等の品質上の問題があった。
【0009】また、スプライステープ105を剥離する
場合には、スプライステープ105の貼り合わせ面上の
全域に亘って接着剤107が塗布されているため、リー
ダテープ104及び磁気テープ103から剥す際に、図
23(A)及び図23(B)に示すように、スプライス
テープ105の端部を引っかくようにしてスプライステ
ープ105を剥すため、リーダテープ104や磁気テー
プ103を傷つけることが必至であるという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、主テープに対してスプ
ライステープを容易に剥離することが可能とされて、主
テープを容易に交換することができるテープ体、及びこ
のテープ体を備えるテープカートリッジを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を達成するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るテープ体は、主テープと、この主テ
ープの両端部にそれぞれ設けられるリーダテープと、基
材とこの基材上に塗布される接着剤とを有し主テープの
一端部とリーダテープの一端部とに接着剤を介して貼り
合わされて主テープとリーダテープとを連結する略矩形
状のスプライステープとを備える。そして、スプライス
テープの基材上には、外周部に臨む位置に、接着剤が塗
布されない領域によって剥離用摘み部が設けられる。
【0012】上述した目的を達成するため、本発明に係
るテープカートリッジは、主テープと、この主テープの
両端部に設けられるリーダテープと、基材とこの基材上
に塗布される接着剤とを有し主テープの一端部とリーダ
テープの一端部とに貼り合わされて連結する略矩形状の
スプライステープとを有するテープ体を備える。また、
このテープカートリッジは、テープ体が巻装されるテー
プリールと、このテープリールが収納されるカートリッ
ジ本体とを備える。そして、テープ体のスプライステー
プの基材上には、外周部に臨む位置に、接着剤が塗布さ
れない領域によって剥離用摘み部が設けられる。
【0013】以上のように構成したテープ体は、スプラ
イステープの剥離用摘み部が、主テープ又はリーダテー
プに接着されていないため、この剥離用摘み部によって
容易にスプライステープが剥される。
【0014】以上のように構成したテープカートリッジ
は、スプライステープの剥離用摘み部が、主テープ又は
リーダテープに接着されていないため、この剥離用摘み
部によって容易にスプライステープが剥される。したが
って、このテープカートリッジによれば、劣化した主テ
ープを交換することの容易化が図られている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、テープ体を有するテープカートリッジを図
面を参照して説明する。このテープカートリッジ1は、
図1に示すように、上ハーフ12と下ハーフ13とを組
み合わせて構成したカートリッジ本体11の内部に、テ
ープ体2を周面に巻回する供給側テープリール15と巻
取り側テープリール16とが回転自在に収納されてい
る。
【0016】下ハーフ13の底面部には、供給側テープ
リール15と巻取り側テープリール16のリールハブ1
5a、16aをそれぞれ外方へと臨ませるガイド孔17
a、17bが穿設されるとともに、前方側面部にはリッ
ド18が開閉自在に組み付けられている。
【0017】テープ体2は、リールハブ15a、16a
に外周面の一部を構成するようにしてそれぞれ嵌着され
るクランパー19によって、磁気テープ3の両端に設け
られたリーダテープ4の一端部が供給側テープリール1
5と巻取り側テープリール16に掛け止めされている。
そして、供給側テープリール15側から繰り出されたテ
ープ体2は、図1に示すように、下ハーフ13の前方部
に配設した一対のテープガイド13a、13aによって
テープカートリッジ1の前方側面部に沿って走行されて
巻取り側テープリール16側に巻き取られる。テープカ
ートリッジ1の前方側面部を走行するテープ体2は、リ
ッド18によって保護される。
【0018】供給側テープリール15と巻取り側テープ
リール16は、それぞれ一対の上下リール板と、下リー
ル板に一体に形成されたリールハブ15a、16a、及
びクランパー39とから構成されており、リール押さえ
板20の弾性力によって下ハーフ13側に押圧された状
態でカートリッジ本体11内にそれぞれ回転自在に収納
されている。
【0019】これら供給側テープリール15と巻取り側
テープリール16は、テープリールロック機構22によ
ってそれぞれテープ繰り出し方向及びテープ巻取り方向
の回転が規制されている。このテープリールロック機構
22は、供給側テープリール15が図1において反時計
方向に回転することを規制するとともに、巻取り側テー
プリール16が図1において時計方向に回転することを
規制する。
【0020】そして、テープカートリッジ1は、図1に
示すように、上ハーフ12及び下ハーフ13が、複数の
ビスねじ14を介してビス締め結合されている。
【0021】このテープカートリッジ1に収納されるテ
ープ体2は、情報信号の記録媒体である磁気テープ3
と、この磁気テープ3の両端部に設けられてリーダテー
プ4と、磁気テープ3とリーダテープ4とを互いに連結
するスプライステープ5とを有している。
【0022】リーダテープ4は、一端部が供給側テープ
リール15及び巻取り側テープリール16に一端部がそ
れぞれ取り付けられている。また、このリーダテープ4
は、テープ体2が記録再生装置に引き込まれた際に記録
再生装置側の磁気ヘッドの位置に到達しない長さ寸法に
形成されている。
【0023】スプライステープ5は、図2に示すよう
に、例えばアルミ箔や、ポリエチレンテレフタレート等
のフィルムによって形成される基材6と、磁気テープ3
とリーダテープ4とを接合するために基材6上に塗布さ
れる接着剤7とを有している。
【0024】基材6は、短辺方向の幅寸法が、磁気テー
プ3の幅寸法よりやや小とされる所定の寸法A、及び長
辺方向の長さ寸法が、磁気テープ3とリーダテープ4を
連結するための接着強度が充分に得られる寸法Bに形成
されている。また、この基材6は、厚み寸法が10〜3
0μm程度に形成されており、貼付されたリーダテープ
4や磁気テープ3に押し付け痕等の悪影響を及ぼすこと
がない。
【0025】そして、このスプライステープ5には、図
2に示すように、短辺方向である幅方向の一側端に沿っ
て、接着剤7が塗布されていない領域である剥離用摘み
部8が形成されている。この剥離用摘み部8は、スプラ
イステープとして製造された際の寸法精度及び充分な接
着力を考慮して、例えば0.3〜0.5mm程度の幅寸
法に形成されている。
【0026】このスプライステープ5は、図3に示すよ
うに、剥離用摘み部8が、リーダテープ4上に位置する
ように貼り付けられて、リーダテープ4と磁気テープ3
を互いに連結している。
【0027】すなわち、剥離用摘み部8が磁気テープ3
上に位置して貼付された場合、スプライステープ5は、
一般にスプライステープ5の堅牢度が磁気テープ3の堅
牢度より高いため、例えば図4に示すように、テープカ
ートリッジ1や記録再生装置のテープ走行経路中でテー
プカートリッジ1のテープガイド13aや記録再生装置
側のテープガイド等を通過する際にテープ体2が折曲さ
れたとき、接着剤7が塗布されていない剥離用摘み部8
が磁気テープ3に対して浮き上がって剥がれてしまうお
それがある。
【0028】したがって、スプライステープ5は、スプ
ライステープ5の堅牢度より高いリーダテープ4上に剥
離用摘み部8が位置するように貼付されることによっ
て、テープカートリッジ1や記録再生装置のテープガイ
ド等によりテープ走行中に浮き上がって剥がれることが
防止されている。
【0029】上述したスプライステープ5は、図5に示
すように、スプライステープ5の長さ寸法Bと同一の幅
寸法に切断されたテープ原反9に対して、このテープ原
反9の長さ方向の一側端から0.3〜0.5mm程度の
領域である剥離用摘み部8とされる領域を除いて接着剤
を塗布し、スプライステープ5の幅方向が、テープ原反
9の長さ方向に対して平行となるように配列して切断す
ることによって製造される。
【0030】また、テープ体2は、上述したスプライス
テープ5を有する構成とされたが、例えば図6、図9に
示すように、剥離用摘み部が形成された位置が異なる他
のスプライステープ25、35にそれぞれ展開される。
これらスプライステープ25、35について、図面を参
照して説明する。なお、これらスプライステープ25、
35は、剥離用摘み部の位置を除いて上述したスプライ
ステープ5と構成が同一であるため、同一部材には、同
一符号を付して説明を省略する。
【0031】スプライステープ25は、図6に示すよう
に、長辺方向の一側端に沿って、接着剤7が塗布されな
い領域である剥離用摘み部28が、幅寸法0.3〜0.
5mmに形成されている。このスプライステープ25
は、図7に示すように、リーダテープ4上に剥離用摘み
部28が位置するように貼り付けられて、リーダテープ
4と磁気テープ3を互いに連結している。
【0032】このスプライステープ25は、図8に示す
ように、スプライステープ25の幅寸法Aと同一の幅寸
法に切断されたテープ原反29に対して、このテープ原
反29の長さ方向の一側端から0.3〜0.5mm程度
の領域である剥離用摘み部28とされる領域を除いて接
着剤7を塗布し、スプライステープ25の幅方向が、テ
ープ原反29の長さ方向に対して平行となるように配列
して切断することによって製造される。
【0033】このスプライステープ25によれば、剥離
用摘み部28が、テープ走行方向に平行な長辺方向の一
端部に沿って形成されたことによって、テープ走行中に
テープガイド等によって剥離してしまうことが更に防止
される。
【0034】また、スプライステープ35は、図9に示
すように、少なくともいずれかのコーナ部に、接着剤7
が塗布されない領域である剥離用摘み部38が形成され
ている。このスプライステープ35は、図10に示すよ
うに、リーダテープ4上に剥離用摘み部38が位置する
ように貼り付けられて、リーダテープ4と磁気テープ3
を互いに連結している。
【0035】このスプライステープ35は、図11に示
すように、スプライステープ35の幅寸法A及び長さ寸
法Bより大とされるテープ原反39に対して、このテー
プ原反39の長さ方向の一側端から例えば0.3〜0.
5mm程度の領域である剥離用摘み部38とされる領域
を除いて接着剤7を塗布し、スプライステープ35のコ
ーナ部が、接着剤7が塗布されない領域に跨るように傾
斜して配列し、打ち抜き切断することによって製造され
る。
【0036】なお、上述したスプライステープ5、2
5、35は、一側端部又はいずれかのコーナ部のみに、
剥離用摘み部8、28、38が形成される構成とされた
が、これら剥離用摘み部8、28、38を組み合わせて
適用されてもよいことは勿論である。
【0037】以上のように構成されたスプライステープ
5のテープ原反9を製造する製造装置41について、模
式的に示す図12を参照して説明する。
【0038】この製造装置41は、図12に示すよう
に、基材6であるテープ原反9を供給する供給側リール
42と、この供給側リール42から供給されたテープ原
反9に接着剤7を塗布する塗布用ローラ43と、この塗
布用ローラ43によって接着剤7が塗布されたスプライ
ステープ5のテープ原反9が巻き取られる巻取り側リー
ル44とを備えている。
【0039】また、この製造装置41は、図12に示す
ように、塗布用ローラ43に接着剤7を転写して供給す
る転写ローラ45と、この転写ローラ45にテープ原反
9を挟んで押圧されるピンチローラ46と、転写ローラ
45が浸される接着剤7が貯められた接着剤供給容器4
7と、接着剤7が塗布されたテープ原反9を乾燥する乾
燥装置48とを備えている。この製造装置41は、供給
側リール42によって複数のテープ原反9が平行して走
行するようにそれぞれ供給され、巻取り側リール44に
よって複数のスプライステープ5のテープ原反9がそれ
ぞれ巻き取られる。
【0040】そして、塗布用ローラ43は、図13に示
すように、接着剤を塗布する外周部に亘って、所定の位
置に非転写溝43aがそれぞれ凹設されている。この塗
布用ローラ43によれば、転写ローラ45によって非転
写溝43aに接着剤7が転写されないため、接着剤7が
塗布されるテープ原反9に、この非転写溝43aによる
接着剤7が塗布されない領域が形成される。
【0041】なお、上述した製造装置41は、スプライ
ステープ5のテープ原反9の製造に限定されるものでな
く、スプライステープ25、35のテープ原反29、3
9の製造にも勿論適用される。また、塗布用ローラ43
の外周部に凹設される非転写溝43aの位置は、製造す
るスプライステープ5、25、35のテープ原反9、2
9、39に応じて適宜設定される。
【0042】以上のように製造されたスプライステープ
5について、テープ体2からスプライステープ5を剥離
する状態を図14(A)及び図14(B)を参照して説
明する。
【0043】まず、テープ体2は、図14(A)に示す
ように、スプライステープ5の剥離用摘み部8が磁気テ
ープ3上に位置するように貼り付けられている。そし
て、このテープ体2は、図14(B)に示すように、ス
プライステープ5の剥離用摘み部8が指等により摘まれ
て、剥離する際にリーダテープ4及び磁気テープ3に無
理な張力が負荷されることなく、スプライステープ5が
容易且つ確実に剥離される。
【0044】つぎに、上述したスプライステープ5を有
するテープ体2が収納されたテープカートリッジ1から
劣化した磁気テープ3を交換するテープ交換装置51を
図面を参照して説明する。
【0045】このテープ交換装置51は、図15に示す
ように、概略、磁気テープ3が交換されるテープカート
リッジ1が装填されるカートリッジ装填部52と、劣化
した磁気テープ3が巻き取られる旧テープ巻取りリール
53と、新しい磁気テープ3が供給される新テープ供給
リール54と、磁気テープ3が走行する走行経路を構成
する複数のガイドローラ55と、磁気テープ3を交換す
るテープ交換部56とを備えている。
【0046】また、このテープ交換部56は、図15及
び図16に示すように、スプライステープ5を剥離する
剥離用ブロック57と、スプライステープ5を貼付する
スプライスブロック群58と、スプライステープ5を供
給するスプライステープリール59とを備えている。
【0047】スプライスブロック群58は、図16に示
すように、テープカートリッジ1から引き出されたリー
ダテープ4及び磁気テープ3を吸着する第1のブロック
58aと、劣化した磁気テープ3を吸着する第2のブロ
ック58bと、巻取り側テープリール16側のリーダテ
ープを吸着する第3のブロック58cと、新しい磁気テ
ープ3を吸着する第4のブロック58dとを備えてい
る。
【0048】第2のブロック58b乃至第4のブロック
58dは、並列して配設されており、固定された第1の
ブロック58aに対して直列する位置に各ブロック58
b、58c、58dが移動することが可能とされてい
る。
【0049】これら第1のブロック58a乃至第4のブ
ロック58dには、リーダテープ4及び磁気テープ3に
臨む面に、複数の吸着用孔60がそれぞれ設けられてい
る。これら第1のブロック58a乃至第4のブロック5
8dは、吸着用孔60が図示しないエア吸引装置等に吸
引チューブを介して接続されており、吸着用孔60から
空気を吸引することによって、リーダテープ4及び磁気
テープ3を吸着して保持する。
【0050】以上のように構成されたテープ交換装置5
1について、テープカートリッジ1の劣化した磁気テー
プ3を交換するスプライスブロック群58の動作を図1
7(A)、図17(B)、図17(C)、図17
(D)、及び図17(E)を参照して説明する。
【0051】まず、図17(A)に示すように、テープ
交換装置51は、カートリッジ装填部52に装填された
テープカートリッジ1から巻取り側テープリール16側
のリーダテープ4及び磁気テープ3を引き出して、これ
らリーダテープ4及び磁気テープ3を第1のブロック5
8a及び第2のブロック58bにそれぞれ吸着させる。
スプライスブロック群58は、剥離用ブロック57によ
り、リーダテープ上に貼付されたスプライステープ5の
一端部を剥離用摘み部8を介して剥す。このとき、この
スプライステープ5の他端部は、磁気テープ3上に貼付
された状態のままで放置される。
【0052】スプライスブロック群58は、図17
(B)に示すように、第2のブロック58b乃至第4の
ブロック58dが図中矢印左方向にスライド移動して、
第1のブロック58aに対応する位置に、第3のブロッ
ク58cを移動させる。このスプライスブロック群58
は、第1のブロック58aに保持されているテープカー
トリッジ1から引き出された劣化した磁気テープ3と、
旧テープ巻取りリールに巻装された劣化した磁気テープ
3の一端部とを、貼り付けられていたスプライステープ
5により連結接合する。そして、テープ交換装置51
は、旧テープ巻取りリールによって、テープカートリッ
ジ1から引き出された劣化した磁気テープ3を巻き取
る。
【0053】テープ交換装置51は、図17(C)に示
すように、テープカートリッジ1の劣化した磁気テープ
3が巻き取られることにより、第1のブロック58a上
に供給側テープリール15側のリーダテープ4が位置す
るとともに、第3のブロック58c上にテープカートリ
ッジ1の劣化した磁気テープ3が位置した際に、旧テー
プ巻取りリール53の巻取り動作を停止して、第1及び
第3のブロック58a、58cによりこれら各テープ
3、4を吸着させて保持させる。
【0054】そして、テープ交換装置51は、剥離用ブ
ロック57によってリーダテープ4上に位置するスプラ
イステープ5を剥離する。このとき、このスプライステ
ープ5の一端部は、磁気テープ3上に貼付された状態ま
まで放置される。
【0055】スプライスブロック群58は、図17
(D)に示すように、第2のブロック58b乃至第4の
ブロック58dを図中矢印右方向に移動させて、第1の
ブロック58aに対応する位置に、第4のブロック58
dを移動させる。このスプライスブロック群58は、第
2のブロック58bに保持されている供給側テープリー
ル15側のリーダテープ7と、新テープ供給リール54
から供給された新しい磁気テープ3とを、剥離用摘み部
8を有する新しいスプライステープ5を介して連結接合
させる。そして、新しいスプライステープ5を介して連
結された新しい磁気テープ3は、テープカートリッジ1
の供給側テープリール15に巻き取る。新しい磁気テー
プ3は、所定の長さだけ供給側テープリール15に巻き
取られた後、新テープ供給リール54から切断される。
【0056】スプライスブロック群58は、図17
(E)に示すように、第2のブロック58b乃至第4の
ブロック58dを図中矢印左方向に移動させて、第1の
ブロック58aに対応する位置に、第2のブロック58
bを移動させる。このスプライスブロック群58は、新
テープ供給リール54から巻き取った新しい磁気テープ
3の一端部と、供給側テープリール15側のリーダテー
プ4とを、剥離用摘み部8を有する新しいスプライステ
ープ5を介して連結接合させる。そして、新しい磁気テ
ープ3は、テープカートリッジ1内に収納されてテープ
交換動作が完了する。
【0057】したがって、テープカートリッジ1は、上
述したテープ交換装置51を用いて磁気テープ3を交換
することによって、カートリッジ本体11からビスねじ
14を取り外してカートリッジ本体11の上下ハーフ1
2、13を分解して行う煩わし交換作業が必要なく、テ
ープ体2の劣化した磁気テープ3のみを容易に交換する
ことができる。
【0058】上述した実施の形態のテープ体2によれ
ば、剥離用摘み部8が形成されたスプライステープ5を
備えることによって、リーダテープ4及び磁気テープ3
からスプライステープ5を剥離する際に、剥離用摘み部
8を摘んで剥すことにより、リーダテープ4及び磁気テ
ープ3を破損することなく容易に剥離することができ
る。すなわち、このテープ体2によれば、劣化した磁気
テープ3のみを容易且つ確実に交換することが可能とさ
れる。
【0059】また、実施の形態のテープカートリッジ1
によれば、剥離用摘み部8が形成されたスプライステー
プ5を有するテープ体2を備えることによって、スプラ
イステープ5を容易に剥離することができるため、劣化
した磁気テープ3のみを容易且つ確実に交換することが
可能とされる。したがって、このテープカートリッジ1
によれば、劣化した磁気テープ3を除く他の機構部品が
充分に使用できるカートリッジ本体11が有効利用され
て破棄する必要がなくなるため、廃棄物の削減に貢献す
ることができる。
【0060】なお、本実施の形態に係るテープカートリ
ッジ1は、劣化した磁気テープ3を新しい磁気テープ3
に差し替える場合に適用されたが、例えばカートリッジ
本体11側が破損した際に、貴重な情報が記録された磁
気テープ3を新しいカートリッジ本体11に差し替えて
取り付ける場合に適用されて好適である。
【0061】また、本発明に係るテープカートリッジ
は、主テープとして磁気テープに限定されるものでな
く、例えば記録再生手段やテープ走行経路等を清掃する
クリーニングテープ等の他の主テープに適用されてもよ
い。
【0062】
【発明の効果】上述したように本発明に係るテープ体に
よれば、剥離用摘み部が形成されたスプライステープを
備えることによって、この剥離用摘み部を介して容易に
剥離することができる。
【0063】また、本発明に係るテープカートリッジに
よれば、剥離用摘み部が形成されたスプライステープを
有するテープ体を備えることによって、テープ体のスプ
ライステープを容易に剥離することができる。このた
め、このテープカートリッジによれば、主テープのみを
容易且つ確実に交換することが可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のテープ体を備えるテ
ープカートリッジを示す分解斜視図である。
【図2】上記テープ体のスプライステープを示す斜視図
である。
【図3】上記テープ体のスプライステープを説明するた
めに示す平面図である。
【図4】テープカートリッジに巻装されたテープ体のス
プライステープの状態を示す平面図である。
【図5】上記テープ体のスプライステープの製造方法を
説明するために示す平面図である。
【図6】上記テープ体の他のスプライステープの一例を
示す斜視図である。
【図7】上記他のスプライステープを説明するために示
す平面図である。
【図8】上記他のスプライステープの製造方法を説明す
るために示す平面図である。
【図9】上記テープ体の他のスプライステープの一例を
示す斜視図である。
【図10】上記他のスプライステープを説明するために
示す平面図である。
【図11】上記他のスプライステープの製造方法を説明
するために示す平面図である。
【図12】上記スプライステープの製造装置を説明する
ために示す模式図である。
【図13】塗布用ローラを示す斜視図である。
【図14】リーダテープに対してスプライステープを剥
離する状態を説明するために示す図である。
【図15】磁気テープを交換するテープ交換装置を示す
模式図である。
【図16】上記テープ交換装置のスプライスブロック群
を示す正面図である。
【図17】上記スプライスブロック群が磁気テープを交
換する動作を説明するための正面図である。
【図18】従来のテープカートリッジが備えるテープ体
を示す斜視図である。
【図19】従来のテープ体のスプライステープを示す縦
断面図である。
【図20】従来のテープ体についてスプライステープに
よって連結されるリーダテープと磁気テープの状態を説
明するために示す平面図である。
【図21】従来のテープカートリッジが備える磁気テー
プを交換する方法を説明するために示す斜視図である。
【図22】従来のテープカートリッジが備える磁気テー
プを交換する方法を説明するために示す斜視図である。
【図23】従来のテープ体のスプライステープを剥離す
る状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ、2 テープ体、3 磁気テー
プ、4 リーダテープ、5 スプライステープ、6 基
材、7 接着剤、8 剥離用摘み部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主テープと、 上記主テープの両端部にそれぞれ設けられるリーダテー
    プと、 基材とこの基材上に塗布される接着剤とを有し、上記主
    テープの一端部と上記リーダテープの一端部とに接着剤
    を介して貼り合わされて、上記主テープと上記リーダテ
    ープとを連結する略矩形状のスプライステープとを備
    え、 上記スプライステープの基材上には、外周部に臨む位置
    に、接着剤が塗布されない領域によって剥離用摘み部が
    設けられたことを特徴とするテープ体。
  2. 【請求項2】 上記剥離用摘み部は、上記スプライステ
    ープの短辺方向の一端部に位置して設けられたことを特
    徴とする請求項1に記載のテープ体。
  3. 【請求項3】 上記剥離用摘み部は、上記スプライステ
    ープの長辺方向の一端部に位置して設けられたことを特
    徴とする請求項1に記載のテープ体。
  4. 【請求項4】 上記剥離用摘み部は、上記スプライステ
    ープのコーナ部に位置して設けられたことを特徴とする
    請求項1に記載のテープ体。
  5. 【請求項5】 主テープと、この主テープの両端部に設
    けられるリーダテープと、基材とこの基材上に塗布され
    る接着剤とを有し主テープの一端部とリーダテープの一
    端部とに貼り合わされて連結する略矩形状のスプライス
    テープとを備えるテープ体と、 上記テープ体が巻装されるテープリールと、 上記テープリールが収納されるカートリッジ本体とを備
    え、 上記テープ体のスプライステープの基材上には、外周部
    に臨む位置に、接着剤が塗布されない領域によって剥離
    用摘み部が設けられたことを特徴とするテープカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 上記剥離用摘み部は、上記スプライステ
    ープの短辺方向の一端部に位置して設けられたことを特
    徴とする請求項5に記載のテープカートリッジ。
  7. 【請求項7】 上記剥離用摘み部は、上記スプライステ
    ープの長辺方向の一端部に位置して設けられたことを特
    徴とする請求項5に記載のテープカートリッジ。
  8. 【請求項8】 上記剥離用摘み部は、上記スプライステ
    ープのコーナ部に位置して設けられたことを特徴とする
    請求項5に記載のテープカートリッジ。
JP35170496A 1996-12-27 1996-12-27 テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ Withdrawn JPH10199201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35170496A JPH10199201A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35170496A JPH10199201A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10199201A true JPH10199201A (ja) 1998-07-31

Family

ID=18419059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35170496A Withdrawn JPH10199201A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10199201A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6200679B1 (en) 1998-10-06 2001-03-13 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Flame-resistant flexible resin compositions for electrical cable coatings
JP2011226841A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Patent Island Co Ltd 下げ振り保持器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6200679B1 (en) 1998-10-06 2001-03-13 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Flame-resistant flexible resin compositions for electrical cable coatings
JP2011226841A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Patent Island Co Ltd 下げ振り保持器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060292319A1 (en) Printing tape and tape cartridge provided therewith
JPH10199201A (ja) テープ体、及びこのテープ体を備えるテープカートリッジ
JP2577103B2 (ja) 貼付板の自動貼付装置
JPH0699503A (ja) ラミネータ用フィルムの交換時接続方法
JP2003054793A (ja) 識別コードを有するストリップ状又はテープ状の媒体から作製されたロール及びその製造方法
JP7283023B2 (ja) カバーフィルム剥離機能付きデバイス実装用フィルムフィーダー
JP3800814B2 (ja) テープカセット
JPS6233386A (ja) 磁気テ−プ巻込方法および装置
JP2002284128A (ja) ラベルの剥離方法、ラベル剥離装置及びラベル用紙
JPH09204755A (ja) テープ状記録媒体
JPH1134451A (ja) インクフィルムカセットならびにそれに用いられるインクフィルムおよびリール部
JPH1139834A (ja) テープ体の巻装装置
JPH04173584A (ja) チップ状電子部品のためのパッケージ
JPH10334632A (ja) テープカセットおよびカセット収納ケース
JPH06195935A (ja) テープカセットのリサイクルワインダー及びリサイクルワインド方法
JP2001351360A (ja) テープ体の巻取装置
JPH09226197A (ja) インクリボンカセット及びインクリボン巻き取り軸
JPH0740426B2 (ja) デイスクカ−トリツジにおけるセンタプレ−トの製造方法
JP3006146B2 (ja) テープ巻取り方法及びその装置
JPH0991633A (ja) 磁気情報処理装置
JPH08180639A (ja) 接合フィルムおよびこれを用いた磁気テープカセット並びにその製造装置
JPH05145278A (ja) 電子部品連の送り方法
JPH06231569A (ja) テープ編集装置
JP2001038932A (ja) 熱転写プリンタ
JPH05298855A (ja) スプライシングテープ及びテープカセット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302