JPH08180639A - 接合フィルムおよびこれを用いた磁気テープカセット並びにその製造装置 - Google Patents

接合フィルムおよびこれを用いた磁気テープカセット並びにその製造装置

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JPH08180639A
JPH08180639A JP33706894A JP33706894A JPH08180639A JP H08180639 A JPH08180639 A JP H08180639A JP 33706894 A JP33706894 A JP 33706894A JP 33706894 A JP33706894 A JP 33706894A JP H08180639 A JPH08180639 A JP H08180639A
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magnetic tape
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Katsunori Okuzono
勝則 奥苑
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類のテープを接合させる際に、正規の位
置から多少回転した状態で貼り付けられても各テープか
らはみ出しにくい接合フィルムを提供する。 【構成】 磁気テープ14とリーダテープ17、磁気テ
ープ14とリーダテープ18とはそれぞれ接合フィルム
20により接合されている。接合フィルム20は平面形
状が円形となっている。従って、接合フィルム20を磁
気テープ14およびリーダテープ17,18にそれぞれ
貼り付ける際に、接合フィルム20が多少回転方向にず
れても、磁気テープ14およびリーダテープ17,18
からはみ出すことなく貼り付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つのテープを接合す
るための接合フィルムおよびこの接合フィルムにより磁
気テープとこの磁気テープの端部検出用のリーダテープ
とを接合してなる磁気テープカセット並びにその磁気テ
ープカセットを製造するための製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気テープカセットとしては、
録音,録画またはコンピュータの外部記憶などに用いる
ものが知られている。この種のカセットでは、磁気テー
プの巻き取り停止あるいは反転のために磁気テープの端
部を検出する必要があり、そのためリーダテープと称さ
れるテープが磁気テープの両端部に接合されている。こ
のリーダテープと磁気テープとは、裏面側に接着性を有
する接合フィルム(スプライシングテープ)を貼り合わ
せることにより互いに接合されている。
【0003】従来、この接合フィルムは、磁気テープの
長手方向に長い矩形状に形成されている。この接合フィ
ルムを磁気テープおよびリーダテープに貼り付ける方法
としては、長いテープ状の接合フィルムをカッターによ
って切断しながら貼り付けるカッターカット方式と、長
いテープ状の接合フィルムを上部の凸刃と下部の凹刃か
らなる一組のカッタにより打ち抜いて、そのまま貼り付
ける打ち抜き方式とがあった。
【0004】しかしながら、従来の磁気テープカセット
では、接合フィルムとして矩形状のものが用いられてい
たことから、次のような問題があった。すなわち、カッ
ターカット方式では、テープの切断不良が発生した場
合、図11に示すように接合フィルム19が正規の貼り
付け位置から回転状態でずれてしまい、磁気テープ14
およびリーダテープ17に対して斜めに貼り付けられ、
接合フィルム19の一角とその対向角が磁気テープ14
およびリーダテープ17からはみ出すことがあった。そ
のため、磁気テープ14をリールに巻き取る際に、接合
フィルム19のはみ出し部分が走行経路において引っ掛
かり、接合フィルム19が剥がれ、その結果、書き込み
不良や読み出し不良が発生するという問題があった。ま
た、カッターの寿命により、カッターの交換を頻繁に行
わなければならず、製造工程が煩雑になるという問題も
あった。
【0005】一方、打ち抜き方式では、カッターカット
方式に比べ接合フィルム19のはみ出しは少ないもの
の、やはり貼り付け位置のずれによるはみ出しの問題が
あった。更に、接合フィルム19が矩形状であるため、
接合フィルム19の打ち抜きを精度良く行うためには、
上部の凸刃に対する下部の凹刃の大きさならびに位置を
厳密に微調整しなければならず、そのため製造工程が煩
雑になるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたもので、その第1の課題は、2種類の
テープを接合させる際に、正規の位置から多少回転した
状態でずれて貼り付けられてもテープからはみ出しにく
く、接合工程を簡素化できる接合フィルムを提供するこ
とにある。
【0007】本発明の第2の課題は、磁気テープおよび
リーダテープから接合フィルムがはみ出すことがなく、
それにより接合フィルムの剥がれ強度を安定化させるこ
とができ、更に製造工程を簡素化できる磁気テープカセ
ットを提供することにある。
【0008】本発明の第3の課題は、磁気テープおよび
リーダテープに対し接合フィルムを貼り付ける際に接合
フィルムが正規の位置から多少ずれても接合フィルムが
はみ出すことがなく、接合テープの剥がれ強度を安定化
させることができると共に、磁気テープカセットを簡易
に製造できる磁気テープカセットの製造装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の接合フィルム
は、片面に接着面が形成され、この接着面により互いに
同じ幅を有する第1のテープと第2のテープとを接合す
る接合フィルムであって、前記テープの幅と実質的に同
じ幅を有し、第1のテープおよび第2のテープの双方に
渡って接着される第1の領域と、この第1の領域に連続
して形成されると共に、前記テープの幅方向に対応する
方向の幅が前記第1の領域の幅よりも狭く形成され、前
記第1のテープに対して接着される第2の領域と、前記
第1の領域に連続して形成されると共に、前記テープの
幅方向に対応する方向の幅が前記第1の領域の幅よりも
狭く形成され、前記第2のテープに対して接着される第
3の領域とを有するものである。
【0010】ここで、接合フィルムの具体的形状は、平
面形状が真円および楕円を含む円形状、または五角以上
の多角形とすることが好ましい。なお、この接合フィル
ムの第1の領域の幅は、テープの幅と完全に一致しなく
ても、テープからはみ出すことがなく、かつ接着強度に
影響を与えない程度の幅であればよい。
【0011】また、本発明の磁気テープカセットは、磁
気テープの端部に、この磁気テープの端部検出用のリー
ダテープを接合してなる磁気テープカセットであって、
前記磁気テープとリーダテープとが請求項1ないし3の
いずれか1に記載の接合フィルムにより互いに接合され
るように構成したものである。
【0012】更に、本発明の磁気テープカセットの製造
装置は、一組の凸刃および凹刃を有し、これらの凸刃お
よび凹刃により、片面に接着面を有するテープ状態の接
合フィルムを打ち抜くと共に、この打ち抜いた接合フィ
ルムを、互いに同じ幅を有し、かつ端面を対向させて配
置された磁気テープおよびリーダテープの双方に渡って
押し付けることにより両テープを接合させる磁気テープ
カセットの製造装置であって、前記凸刃および凹刃の打
抜部の形状がそれぞれ請求項1ないし3のいずれか1に
記載の接合フィルムの平面形状と同形状となるように構
成したものである。
【0013】
【作用】本発明の接合フィルムは、第1のテープ側に貼
り付けられる第2の領域および第2のテープ側に貼り付
けられる第3の領域のそれぞれの幅が、両テープに渡っ
て貼り付けられる第1の領域の幅よりも狭くなってい
る。従って、第1のテープおよび第2のテープに貼り付
ける際に、正規の位置から多少回転した状態でずれて
(すなわち、第1の領域が貼られるべき位置に第2の領
域および第3の領域が重なって)、テープに対して斜め
になったとしても、接合フィルムが第1のテープおよび
第2のテープからはみ出すことがなくなる。
【0014】また、本発明の磁気テープカセットでは、
本発明の接合フィルムを用いて磁気テープとリーダテー
プとを接合させているので、接合フィルムを貼り付ける
際に接合フィルムが多少回転した状態で貼られても、接
合フィルムが磁気テープおよびリーダテープからはみ出
すことがない。従って、接合フィルムのはみ出し部分が
磁気テープ巻き取りの際にカセット内部の走行経路で引
っ掛かるようなことがなくなる。
【0015】更に、本発明の磁気テープカセットの製造
装置では、凸刃および凹刃の打抜部の形状を、本発明の
接合フィルムの平面形状に対応するように構成したの
で、接合フィルムを打ち抜いて貼り付ける際に、多少回
転した状態で貼られても、接合フィルムが磁気テープお
よびリーダテープからはみ出すことがなくなり、はみ出
し不良による製造歩留りの低下を回避できる。また、従
来の矩形状のものに比べて、特に、円形状とした場合に
は、凸刃に対する凹刃のかみ合わせが円滑になる。従っ
て、位置合わせの微調整が容易であり、結果として磁気
テープカセットを簡易に製造できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例に係る磁気テ
ープカセット10の構成を表す斜視図である。この磁気
テープカセット10は、外ケース11の内部にリール1
2,13に巻かれた磁気テープ14を収納しており、こ
の磁気テープ14に対して情報が記憶され、あるいはこ
の磁気テープ14から記憶情報が読み出されるようにな
っている。
【0018】リール12,13はそれぞれ側面に形成さ
れた係止段部12A,13Aが外ケース11に形成され
た支持段部(図示せず)によって回転自在に支持されて
おり、リール12に巻かれた磁気テープ14をガイドポ
ール15およびガイドローラ16に沿ってリール13で
巻き取るようになっている。リール12,13の中央部
には、図示しない書込読出装置の回転部材を挿入しリー
ル12,13を回転させるための挿入孔12B,13B
が形成されている。磁気テープ14の一端部にはリーダ
テープ17、また、他端部にはリーダテープ18がそれ
ぞれ接合されている。
【0019】図2はこの磁気テープ14とリーダテープ
17との接合部分を取り出したもので、裏面側から見た
ものである。磁気テープ14は合成樹脂フィルム(例え
ばポリエチレンテレフタレートフィルム)の表面に磁性
体を塗布して形成したものである。磁気テープ14の一
端部の端面(すなわち接合面14A)に対してリーダテ
ープ17の一端部の端面(すなわち接合面17A)が当
接されている。磁気テープ14とリーダテープ17と
は、それぞれの裏面に対して貼り付けられた接合フィル
ム20によって互いに接合されている。なお、磁気テー
プ14とリーダテープ18との接合部分も同様に、その
接合面14B,18A同士が当接した状態で、接合フィ
ルム20により接合されている。
【0020】図1に戻って説明を続けると、リーダテー
プ17の他端部は、リール12に形成された凹所12C
と、凹所12Cに挿入される挿入部材12Dとにより両
面から挟持されている。同様に、リーダテープ18の他
端部は、リール13に形成された凹所13Cと、凹所1
3Cに挿入される挿入部材13Dとにより両面から挟持
されている。リーダテープ17,18はそれぞれ磁気テ
ープ14の端部を検出させるためのものであり、その材
質は、書込読出装置が磁気テープ14の端部を検出する
ことができるものであればよい。例えば、書込読出装置
が光センサによって磁気テープ14の端部を検出する場
合は、リーダテープ17,18はそれぞれ透明の合成樹
脂フィルムにより形成される。リーダテープ17,18
の幅は磁気テープ14の幅と実質的に同一であり、その
長さは適宜に決定される。
【0021】接合フィルム20は、合成樹脂によって形
成され、その平面形状は円形となっている。この接合フ
ィルム20はその一面に接着剤が塗布され接着面24と
なっている。接合フィルム20は、図2に示したように
平面形状全体が大きく3つの領域に分かれている。すな
わち、磁気テープ14およびリーダテープ17の双方に
渡って接着される第1の領域21と、この第1の領域2
1に連続して形成されると共に磁気テープ14側に接着
される第2の領域22と、第1の領域21に連続して形
成されると共にリーダテープ17側に接着される第3の
領域23とに分かれている。第1の領域21は、その幅
(本実施例では円の直径)が磁気テープ14およびリー
ダテープ17各々の幅と実質的に同じ領域であり、ま
た、第2の領域22および第3の領域23はそれぞれ、
磁気テープ14(またはリーダテープ17)の幅方向に
対応する方向の幅が第1の領域21の幅よりも狭く形成
された領域である。
【0022】図3は、上記磁気テープカセット10を製
造するための製造装置30の全体の概略構成を表すもの
である。また、図4はこの製造装置30の要部(テープ
接合部60)を拡大して表すものである。
【0023】この製造装置30は、磁気テープカセット
10のリール12,13に対して磁気テープを巻き取る
ための巻取装置である。この製造装置30は、磁気テー
プ14を供給するためのテープ供給部40と、このテー
プ供給部40から供給された磁気テープ14を磁気テー
プカセット10のリール12,13に巻き取るためのテ
ープ巻取部50と、磁気テープ14の両端部とリーダテ
ープ17,18それぞれとを接合させるためのテープ接
合部60とを有している。
【0024】テープ供給部40は、リール41に巻かれ
た磁気テープ14を支持するためのパンケーキ支持軸4
2を有しており、このパンケーキ支持軸42に支持され
た磁気テープ14の一端部を複数のガイドローラ43を
介してテープ引出部材44まで案内している。パンケー
キ支持軸42は回転自在であり、磁気テープ14の一端
部が引っ張られるのに対応してリール41を回転させる
ようになっており、これにより磁気テープ14が矢印方
向に供給される。なお、パンケーキ支持軸42は2つ形
成されており、1つのリール41に巻かれた磁気テープ
14が終了しても、磁気テープ14の供給が迅速に行え
るようになっている。
【0025】テープ巻取部50は、磁気テープカセット
10のリール12,13をそれぞれ支持するための一対
の巻取回転軸51A,51Bを有しており、図示しない
モータによって巻取回転軸51Aを駆動しリール12を
回転させることにより、磁気テープ14をリール12に
巻き取るようになっている。巻取回転軸51Aの近傍に
は、他端部がリール12に取り付けられたリーダテープ
17の一端部を引き出し、その端面17Aを磁気テープ
14の端面14Aに当接させるためのテープ引出部材5
3が配設されている。このテープ引出部材53はテープ
引出部材44の近傍に配設されており、そのテープ引出
部53Aとテープ引出部材44のテープ引出部44Aと
が対向している。
【0026】他方のテープ引出部材54は、他端部がリ
ール13に取り付けられたリーダテープ18の一端部を
引き出し、その端面18Aを磁気テープ14の端面14
Bに当接させるためのもので、テープ引出部材44の近
傍にテープ引出部材44と平行に配設されている。この
テープ引出部材54は、磁気テープ14とリーダテープ
18とを接合させる場合にはテープ引出部材44と位置
が入れ代わるようになっている。
【0027】テープ巻取部50は、更に、図示しない
が、テープ引出部材53,54の近傍に切断手段を有し
ており、後述するように、連続した状態でリール12,
13に対して配設されたリーダテープ17,18を切断
したり、磁気テープ14を適宜の長さリール13に巻き
取った後に切断するようになっている。
【0028】テープ接合部60は、テープ引出部材44
とテープ引出部材53の上方近傍に配設された上刃61
および下刃62を有しており、この上刃61と下刃62
とにより接合テープ20aを打ち抜いて接合フィルム2
0を形成すると共に、この接合フィルム20を磁気テー
プ14およびリーダテープ17(またはリーダテープ1
8)の双方に跨がって貼り付けるようになっている。な
お、ここでは、打ち抜いた接合フィルム20を下方に配
設した磁気テープ14およびリーダテープに対し貼り付
けるので、上刃61が凸刃、下刃62が凹刃とされてい
る。
【0029】上刃61および下刃62各々の打抜部の形
状は、打ち抜いた接合フィルム20の形状が円形となる
ように、ともに円形とされている。その直径は、接合フ
ィルム20の直径が磁気テープ14の幅と同一となるよ
うにそれぞれ決定されている。上刃61の上方にはソレ
ノイド63が配設されている。上刃61は、このソレノ
イドのプランジャ64に取り付けられており、ソレノイ
ド63が駆動されることにより下方に押し下げられるよ
うになっている。
【0030】テープ接合部60には、また、上刃61と
下刃62の両側に、リール65に巻かれた接合テープ2
0aを支持するための接合テープ支持軸66,68が設
けられている。接合テープ支持軸66に支持された接合
テープ20aは、その接着面24が下刃62側に向けら
れて、一端部がガイドローラ67を介して上刃61と下
刃62との間を通り接合テープ回転軸68に案内されて
いる。接合テープ支持軸66および接合テープ回転軸6
8はそれぞれ回転自在になっており、接合テープ20a
が打ち抜かれるたびに接合テープ回転軸68が図示しな
いモータにより回転駆動され、接合テープ回転軸68に
取り付けたリール69に接合テープ20aを巻き取るよ
うになっている。
【0031】次に、上記磁気テープカセット10の製造
工程について説明する。
【0032】まず、リーダテープ17とリーダテープ1
8とは図5に示したように、最初は一本のテープ70に
より連続的に形成された状態となっている。本実施例で
は、テープ70の右半分がリーダテープ17、また左半
分がリーダテープ18となる。テープ70のリーダテー
プ17側は、その端部がリール12の凹所12Cに配設
された後、凹所12Cに挿入部材12Dが挿入されるこ
とにより凹所12Cと挿入部材12Dとにより挟持され
る。一方、テープ70のリーダテープ18側は、その端
部が、リール13の凹所13Cに配設された後、凹所1
3Cに挿入部材13Dが挿入されることにより凹所13
Cと挿入部材13Dとにより挟持される。なお、このと
き、図3のテープ引出部材44とテープ引出部材54と
は位置が入れ変わっており、テープ引出部材53,54
同士が対向した状態となっている。
【0033】リーダテープ17,18が配設されたリー
ル12,13は、図3に示したように、テープ巻取部5
0の巻取回転軸51A,51Bに対してそれぞれ配設さ
れる。リール12,13が巻取回転軸51A,51Bに
配設されると、テープ70(リーダテープ17,18)
は、テープ引出部53A,54Aが互いに対向配置され
たテープ引出部材53,54によって引き出され、図示
しない切断手段で各リール12,13に対する長さがほ
ぼ同じくなるようにテープ引出部材53,54の間で切
断される。これによりテープ引出部材53のテープ引出
部53Aには、リーダテープ17の一端部が引き出され
た状態となり、一方、テープ引出部材54のテープ引出
部54Aには、リーダテープ18の一端部が引き出され
た状態となる。その後、テープ引出部材54とテープ引
出部材44との位置が入れ換わり、テープ引出部材53
のテープ引出部53Aには、図3に示したようにテープ
引出部材44のテープ引出部44Aが対向した状態とな
る。
【0034】磁気テープ14はリール41に巻かれた
後、テープ供給部40のパンケーキ支持軸42に取り付
けられる。この磁気テープ14の一端部は、複数のガイ
ドローラ43を介してテープ引出部材44に案内され、
テープ引出部44Aに引き出される。これにより磁気テ
ープ14の一端部の端面14Aがテープ引出部材53の
テープ引出部53Aに引き出されたリーダテープ17の
一端面17Aに当接される。
【0035】また、接合フィルム20となる接合テープ
20aはリール65に巻かれた後、テープ接合部60の
接合テープ支持軸66に対して取り付けられる。そし
て、この接合テープ20aの一端部が、ガイドローラ6
7を介して上刃61と下刃62との間を通り、接合テー
プ回転軸68に取り付けられたリール69に案内され
る。このとき、接合テープ20aの接着面24は下刃6
2側に向けられる。
【0036】その後、テープ接合部60のソレノイド6
3が駆動されることにより上刃61が下方に押し下げら
れ、この上刃61と下刃62とにより接合テープ20a
が円形に打ち抜かれて接合フィルム20となる。そし
て、この接合フィルム20がそのまま押し下げられ、真
下に配設された磁気テープ14とリーダテープ17との
接合部に貼り付けられる。ここで、接合フィルム20の
第1の領域21は磁気テープ14およびリーダテープ1
7の双方に渡って接着され、第2の領域22は磁気テー
プ14側に、また、第3の領域23はリーダテープ17
側にそれぞれ接着される。これにより磁気テープ14と
リーダテープ17とが接合される。
【0037】磁気テープ14とリーダテープ17とが接
合されると、巻取回転軸51Aと共にリール12が回転
し、磁気テープ14が所定の長さ巻き取られる。磁気テ
ープ14が巻き取られると同時に、接合テープ回転軸6
8およびリール69が回転して接合テープ20aが所定
の長さだけ巻き取られる。
【0038】磁気テープ14が所定の長さ巻き取られる
と、巻取回転軸51Aの回転が停止し、その後磁気テー
プ14は、図示しない切断手段により、テープ引出部材
53とテープ引出部材44との間で切断される。磁気テ
ープ14が切断されると、テープ引出部材44とテープ
引出部材54との位置が再び入れ換えられる。これによ
りテープ引出部材54のテープ引出部54Aに引き出さ
れたリーダテープ18の一端面18Aが、テープ引出部
材53のテープ引出部53Aに引き出された磁気テープ
14の切断部(すなわち他端部)の端面14Bに当接さ
れた状態となる。その後、リーダテープ18と磁気テー
プ14とは、上述の場合と同様に、テープ接合部60の
上刃61と下刃62とによって打ち抜かれた接合フィル
ム20により接合される。
【0039】磁気テープ14の両端部にリーダテープ1
7,18がそれぞれ接合された後、磁気テープ14が巻
かれたリール12,13が巻取回転軸51A,51Bか
ら取り外され、磁気テープカセット10の外ケース11
の所定の位置に配設される。
【0040】このようにして製造された磁気テープカセ
ット10は、使用に際して、図示しない書込読出装置に
装着された後、一方のリール13が挿入孔13Bに挿入
された書込読出装置の回転部材により回転されることに
より、他方のリール12から磁気テープ14が巻き取ら
れつつ、磁気テープ14に対して情報が書き込まれ、ま
たは磁気テープ14から記憶情報が読み出される。
【0041】このように本実施例によれば、接合フィル
ム20の平面形状を円形としたので、この接合フィルム
20を磁気テープ14およびリーダテープ17,18に
貼り付ける際に、図6に2点鎖線で示したように、接合
フィルム20が多少回転状態でずれて斜めになった(す
なわち、第1の領域21が貼られるべき位置に第2の領
域22および第3の領域23が部分的に重なった)とし
ても、第2の領域22および第3の領域23それぞれの
幅が第1の領域21の幅よりも狭く形成されているの
で、磁気テープ14およびリーダテープ17,18から
はみ出すことなく貼り付けることができる。従って、は
み出し不良による製造歩留りの低下を回避できる。
【0042】また、磁気テープカセット10の使用時、
すなわち、磁気テープ14を巻き取りの際に、接合フィ
ルム20のはみ出し部分が走行経路などに引っ掛かるこ
とがなくなり、そのため接合フィルム20に余分な力が
加わることがなく、剥がれる恐れがなくなる。その結
果、磁気テープ14の走行不良が発生することがなく、
情報の書き込みおよび読み出し不良が発生することがな
くなる。
【0043】また、本実施例によれば、接合フィルム2
0の平面形状が円形となっているので、従来の矩形状の
場合に比べて、接合フィルム20を打ち抜く際の、上刃
61と下刃62との噛み合わせが良くなり、そのため位
置合わせの微調整が容易となる。すなわち接合フィルム
20の製造が容易になる。更に、上刃61および下刃6
2は円形状であるので、市販品のものを利用することが
可能である。よって特殊な装置が不要であり、製造装置
自体を安価に実現できる。
【0044】なお、上記実施例では、接合フィルム20
を円形(真円)としたが、円形に限らず、円形状をなす
ものであればよい。ここにおいて、円形状とは、円形
(真円形)のみならず楕円形も含む。従って、例えば、
接合フィルム20としては、図6に示したように、テー
プの長手方向に細長い楕円形でもよい。この場合、上記
効果に加え、円形よりも磁気テープ14およびリーダテ
ープ17,18との間の接合面積が増加するので、磁気
テープ14とリーダテープ17,18との接合強度を更
に強化できるという効果がある。
【0045】図7は本発明の第2の実施例に係る磁気テ
ープカセット10の磁気テープ14とリーダテープ17
との接合部分を拡大して表すものである。
【0046】この磁気テープカセット10は、接合フィ
ルム20の平面形状が全ての内角が90度以上の正六角
形であることを除き、第1の実施例の磁気テープカセッ
ト10と同一の構成および作用を有している。従って、
同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、ここで
はその詳細な説明を省略する。
【0047】本実施例の接合フィルム20は、磁気テー
プ14およびリーダテープ17に対して、磁気テープ1
4の側辺側に対応する辺24,25が互いに平行となる
ように配置されるもので、これらの2辺24,25の距
離は、磁気テープ14およびリーダテープ17の幅より
も若干短くなるように設定される。
【0048】なお、上記実施例では、接合フィルム20
を、その2辺24,25が磁気テープ14の側辺側に対
応するように磁気テープ14およびリーダテープ17に
対して貼り付けたが、図8に示したように、接合フィル
ム20の2つの頂点を磁気テープ14とリーダテープ1
7の接合面14A,17Aに対応させて貼り付けるよう
にしてもよい。この場合には、接合面14A,17Aに
対応した2つの頂点間の距離が、磁気テープ14および
リーダテープ17の幅よりも若干短くなるように設定さ
れる。
【0049】また、上記実施例では、接合フィルム20
の磁気テープ14の幅方向に対応する方向の幅と磁気テ
ープ14の長手方向に対応する長さとの関係に関して
は、特に限定していないが、図9に示したように、磁気
テープ14の幅方向に対応する方向の幅に比べて磁気テ
ープ14の長手方向に対応する長さが長くなるようにす
れば、磁気テープ14およびリーダテープ17との接合
面積を増加させることができ、両テープの接合強度を更
に強化することができる。
【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々変形可能である。例えば、上記実施例で
は、接合フィルム20の平面形状を六角形としたが、六
角形に限らず、五角以上であって全ての内角が90度以
上の多角形(すなわち五角形,七角形,八角形など)で
あれば、同様の効果を有する。更に、円形状もしくは全
ての内角が90度以上の多角形に限らず、第2の領域2
2および第3の領域23の、磁気テープ14の幅方向に
対応する方向の幅が、その方向における第1の領域21
の幅よりも狭ければどのような形状でもよい。例えば、
図10に示したように、楕円形状の接合フィルム20の
両端部をそれぞれ削除した形状としても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の接合フィル
ムによれば、第1のテープ側に貼り付けられる第2の領
域および第2のテープ側に貼り付けられる第3の領域の
それぞれの幅を、両テープに渡って貼り付けられる第1
の領域の幅よりも狭くなるようにしたので、第1のテー
プおよび第2のテープに貼り付ける際に正規の位置から
多少回転状態でずれたとしても、第1のテープおよび第
2のテープからはみ出すことがなくなり、精度良くテー
プの接合を行うことができるという効果を奏する。
【0052】また、本発明の磁気テープカセットによれ
ば、本発明の接合フィルムを用いて磁気テープとリーダ
テープとを接合させるようにしたので、磁気テープおよ
びリーダテープに貼り付ける際に、接合フィルムが正規
の位置から多少回転状態でずれたとしても、磁気テープ
およびリーダテープからはみ出すことなく貼り付けるこ
とができる。従って、磁気テープカセットの使用時の磁
気テープ巻き取りの際に、接合フィルムのはみ出し部分
が書込読出装置などに引っ掛かることがなく、接合フィ
ルムの剥がれ強度を安定化させることができるという効
果を奏する。
【0053】更に、本発明の磁気テープカセットの製造
装置によれば、凸刃および凹刃の打抜部の形状が、本発
明の接合フィルムの平面形状に対応するように構成した
ので、接合フィルムを貼り付ける際に、回転状態で多少
ずれても、接合フィルムが磁気テープおよびリーダテー
プからはみ出すことがなくなり、はみ出し不良による製
造歩留りの低下を回避できる。また、従来の矩形状のも
のに比べて、特に、円形状とした場合には、凸刃に対す
る凹刃のかみ合わせが円滑になり、よって位置合わせの
微調整が容易になり、磁気テープカセットを簡易に製造
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る磁気テープカセッ
トの構成を一部破断して表す斜視図である。
【図2】図1に示した磁気テープとリーダテープとの接
合部を取り出して表す裏面図である。
【図3】図1に示した磁気テープカセットの製造装置全
体の概略構成を表す側面図である。
【図4】図3に示した製造装置のテープ接合部を拡大し
て表す斜視図である。
【図5】図1に示した磁気テープカセットの製造工程を
説明するための側面図である。
【図6】図1に示した磁気テープカセットに用いる接合
フィルムの変形例を表す裏面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る接合フィルムの形
状を表す裏面図である。
【図8】図7に示した接合フィルムの変形例を表す裏面
図である。
【図9】図7に示した接合フィルムの他の変形例を表す
裏面図である。
【図10】図7に示した接合フィルムの更に他の変形例
を表す裏面図である。
【図11】従来の接合フィルムの使用状態を説明するた
めの裏面図である。
【符号の説明】
10 磁気テープカセット 12,13 リール 14 磁気テープ 14A,14B 接合面 17,18 リーダテープ 17A,18A 接合面 20 接合フィルム 21 第1の領域 22 第2の領域 23 第3の領域 24 接着面 30 製造装置 40 テープ供給部 50 テープ巻取部 60 テープ接合部 61 上刃(凸刃) 62 下刃(凹刃)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に接着面が形成され、この接着面に
    より互いに同じ幅を有する第1のテープと第2のテープ
    とを接合する接合フィルムであって、 前記テープの幅と実質的に同じ幅を有し、第1のテープ
    および第2のテープの双方に渡って接着される第1の領
    域と、 この第1の領域に連続して形成されると共に、前記テー
    プの幅方向に対応する方向の幅が前記第1の領域の幅よ
    りも狭く形成され、前記第1のテープに対して接着され
    る第2の領域と、 前記第1の領域に連続して形成されると共に、前記テー
    プの幅方向に対応する方向の幅が前記第1の領域の幅よ
    りも狭く形成され、前記第2のテープに対して接着され
    る第3の領域とを有することを特徴とする接合フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 平面形状が円形状であることを特徴とす
    る請求項1記載の接合フィルム。
  3. 【請求項3】 平面形状が五角以上の多角形であること
    を特徴とする請求項1記載の接合フィルム。
  4. 【請求項4】 磁気テープの端部に、この磁気テープの
    端部検出用のリーダテープを接合してなる磁気テープカ
    セットであって、 前記磁気テープとリーダテープとが請求項1ないし3の
    いずれか1に記載の接合フィルムにより互いに接合され
    たことを特徴とする磁気テープカセット。
  5. 【請求項5】 一組の凸刃および凹刃を有し、これらの
    凸刃および凹刃により、片面に接着面を有するテープ状
    態の接合フィルムを打ち抜くと共に、この打ち抜いた接
    合フィルムを、互いに同じ幅を有し、かつ端面を対向さ
    せて配置された磁気テープおよびリーダテープの双方に
    渡って押し付けることにより両テープを接合させる磁気
    テープカセットの製造装置であって、 前記凸刃および凹刃の打抜部の形状がそれぞれ請求項1
    ないし3のいずれか1に記載の接合フィルムの平面形状
    と同形状であることを特徴とする磁気テープカセットの
    製造装置。
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