JPH10198400A - データ符号化装置および方法、データ復号化装置および方法、ならびにデータ符号化/復号化システム - Google Patents

データ符号化装置および方法、データ復号化装置および方法、ならびにデータ符号化/復号化システム

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JPH10198400A
JPH10198400A JP9004987A JP498797A JPH10198400A JP H10198400 A JPH10198400 A JP H10198400A JP 9004987 A JP9004987 A JP 9004987A JP 498797 A JP498797 A JP 498797A JP H10198400 A JPH10198400 A JP H10198400A
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data
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JP9004987A
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Masaaki Isozaki
正明 五十崎
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化の前に入力データのディレイ量の補償
を行ない、オーディオデータの符号化の際のフレーム位
相を管理する。 【解決手段】 フレーム位相を表すAFC信号が重畳さ
れ、未知のディレイ量を有するオーディオデータがエン
コーダに対して入力される。入力データは、フレーム毎
になされるエンコードのタイミングで取り込まれ(図3
A)、配列IN〔0〕〜〔1151〕にストアされる
(図3B)。ここでAFC信号の検出が行なわれ、入力
データのディレイ量Tadj および対応するサンプル数t
が得られる。ストアされたデータは、メモリ上の領域B
I〔0〕〜〔2303〕中のBI〔1152〕〜〔23
03〕にコピーされる(図3C)。BI〔t〕〜〔11
52+t〕のデータが領域WORK〔0〕〜〔115
1〕にコピーされ(図3D)、このデータがエンコード
のタイミングで出力される。その後、BI〔1152〕
〜〔2303〕のデータがBI〔0〕〜〔1151〕に
コピーされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばMPEG
マルチチャンネルオーディオ方式に基づくオーディオデ
ータを、計算機によってソフトウェア的にエンコードを
行なう際に、エンコード処理が行なわれるまでに生じる
ディレイ量の変化を、入力段のディレイ量を調整するこ
とで補償し、エンコードされる信号の位相を管理するデ
ータ符号化装置および方法、データ復号化装置および方
法、ならびにデータ符号化/復号化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化されたオーディオデータに
対して、データ量を削減するためにサブバンド符号化方
式や変換符号化方式などが用いられている。このよう
な、符号化されたデータを記録,伝送,あるいは処理す
るディジタル機器は、今後増加すると予想される。
【0003】これらの符号化方式では、オーディオデー
タをブロック単位(オーディオフレーム単位)で符号化
している。図17は、MPEGのレイヤ2によるオーデ
ィオ符号化方式の際の一例のタイムチャートを示す。図
17Bに示されるように、オーディオデータは、オーデ
ィオフレームパルスによってオーディオフレーム単位で
処理され、ビットストリームに変換される(図17
C)。このMPEGレイヤ2の例では、1オーディオフ
レームが〔1152〕サンプルとされる。
【0004】例えばDVD(Digital Video Disc)による
ビデオソフトウェアを制作するようなオーサリングシス
テムでは、リファレンスとされるビデオデータに対して
オーディオデータの位相を管理することが必要とされ
る。ビデオフレームは、ビデオフレーム番号であるタイ
ムコードTC(図17A)により管理されている。エン
コード処理を実行する場合に、例えばビデオの基準点の
タイムコードTCを〔00:00:00〕とし、そのと
きのオーディオフレーム(オーディオをエンコードする
ブロック単位)とビデオフレームとの位相差を
〔0〕と
してエンコードを開始する場合について考える。
【0005】ここで、1オーディオフレームにおけるオ
ーディオデータのサンプル数をNAとして、1ビデオフ
レームにおけるオーディオデータのサンプル数をNV
する。この場合、NV は、必ずしもNA の整数倍になる
とは限らない。したがって、図17Aおよび図17Bに
示されるように、タイムコードTCによって、各ビデオ
フレームと各オーディオフレームとの間の位相差(オフ
セット)が変化することになる。
【0006】図18は、ビデオ信号とオーディオデータ
とを同時に符号化処理するエンコーダ装置を用いた、オ
ーサリングシステムの構成例である。このようなシステ
ムは、上述の、例えばDVDなどによるビデオソフトウ
ェアを制作する場合に必要とされるものである。このシ
ステムでは、ディジタルVTRなどによて再生されるビ
デオ,オーディオの素材が例えばカセットテープ100
および101によって供給される。供給された素材がV
TR(Video Tape Recorder) 102によって再生され、
オーディオデータおよびビデオデータとされ、エンコー
ダ103に供給される。
【0007】エンコーダ103に供給されたオーディオ
データおよびビデオデータは、コンピュータ104の制
御によりエンコード処理を行われる。オーディオデータ
およびビデオデータに対してエンコード処理がなされる
ことによって、供給されたこれらのデータがそれぞれ所
定のデータレートに変換され、決められたフォーマット
に変換され、エンコード出力とされる。このエンコード
出力は、例えばDVDといった記録メディアに記録され
る。
【0008】このようなオーサリングシステムにおい
て、素材が例えば1本のテープ100から供給される場
合には、タイムコードTCが〔00:00:00〕のと
ころでオーディオフレームとビデオフレームとの位相差
〔0〕にしてエンコードするだけでよい。
【0009】ここで、素材が2本のテープ100および
101とによって供給され、最初の素材(テープ10
0)および次の素材(テープ101)とを、N番目のオ
ーディオフレームの位置で、素材をテープ100からテ
ープ101に切り替えて、エンコードする場合について
考える。
【0010】図19は、オーディオフレームの位相を管
理せずに2つの素材のエンコード処理を実行した場合の
タイムチャートを示す。この例では、図に示される編集
点EP で素材の切り替えが行なわれる。この場合、編集
点EP であるN番目のオーディオフレームの開始点で
は、図19Bに示されるビデオフレームと図19Cに示
されるオーディオフレームとの間に、例えばNフレーム
目のオーディオフレームに対応する位相差として、オフ
セット(N)が存在する。この例では、図19Aに示さ
れるオーディオデータは、図19Cのオーディオフレー
ムに従いエンコード処理されることにより、図19Dに
示されるエンコード結果が得られる。
【0011】ここで、テープ100と位相の異なる、例
えば図19Eに示されるようなオーディオフレームを有
する、テープ101による信号が共に供給されることを
考える。この図19Eの信号をエンコード処理した結果
は、図19Fのようになる。図19Cの信号を、図19
Gに示されるように、上述の編集点EP で図19Eに信
号に切り換える際に、このオフセット(N)が再現でき
ないと、素材の切り替え点でオーディオフレームが不連
続になってしまう。
【0012】図19Hは、この切り替えの結果生成され
た不連続なオーディオフレームに対してエンコード処理
がなされた結果を示し、図19Iは、図19Hの信号を
デコードした結果を示す。このように、不連続なオーデ
ィオフレームに対してエンコード処理が行なわれたポイ
ントでは、デコーダで正しく復号処理ができない。その
ため、図19Iに箇所aで示されるように、不連続なデ
コード結果が出力され、オーサリングシステムとしての
問題点があった。
【0013】これを解決する方法として、タイムコード
TCの値からオフセットの値を計算する方法が提案され
ている。すなわち、この方法によれば、タイムコードT
Cの値とフレームの開始タイミングとの位相差が計算さ
れ、この計算結果に基づきオフセット値が求められる。
この方法は、リアルタイムエンコーダのように、エンコ
ーダの入力から実際にエンコード処理されるまでの時間
(入力ディレイ量)が一定である場合には有効な手段で
ある。
【0014】一方、MPEGマルチチャンネルオーディ
オなどでは、コンピュータなどによりソフトウェア的に
エンコード処理がなされる。すなわち、オーディオデー
タがコンピュータに対して供給され、供給されたこのオ
ーディオデータが一旦コンピュータのメモリやハードデ
ィスクなどのストレージメディアにストアされる。そし
て、ストアされたデータがCPUに読み出され所定の手
順(プログラム)に従ってエンコード処理され出力され
る。
【0015】このソフトウェアエンコードでは、エンコ
ード処理がコンピュータにおいて、例えば処理速度や割
り込み処理の問題でリアルタイムに実行できない場合に
は、外部入力端子から供給されたオーディオデータなど
を一時的にコンピュータ側の、例えばハードディスク,
MO,あるいはメモリといったストレージメディアに取
り込み、その後、順次処理される。
【0016】図20は、この従来技術によるソフトウェ
アエンコードの処理の一例のフローチャートである。オ
ーディオデータは、1フレーム単位で供給される。供給
されたオーディオデータが1フレーム毎に、例えばCP
Uが有するメモリにストアされ、データの入力がなされ
る。メモリにストアされたオーディオデータは、ステッ
プS101で、ストレージメディアに用意された作業領
域WORKに対してコピーされる。そして、次のステッ
プS102において、この作業領域WORKにコピーさ
れたオーディオデータに対して、CPUにより所定の手
順に従いエンコード処理がなされ、ステップS103で
エンコード出力として出力される。前フレームのデータ
に対する処理が終了したなら、一連のエンコード処理が
終了される(ステップS104)。
【0017】図21は、このエンコード処理の際のデー
タの遷移を概略的に示す。オーディオデータは、図21
Bに示されるエンコード処理の際のフレームタイミング
に同期され1フレーム単位で入力される(図21A)。
入力されたデータは、1フレーム毎にCPUにおけるプ
ログラム上の配列INに読み込まれる。例えば、入力デ
ータは、常に1サンプル毎に配列INにおけるk=(i
mod 1152)のアドレス位置のIN〔k〕に読
み込まれる(図21C)。
【0018】配列INに1フレーム分のデータが読み込
まれると、読み込まれたデータであるIN
〔0〕〜IN
〔1151〕は、図21Bのフレームタイミングでスト
レージメディアのWORK
〔0〕〜WORK〔115
1〕にコピーされる(図21D)。そして、このWOR
〔0〕〜WORK〔1151〕のオーディオデータに
対して、CPUによりソフトウェア的にエンコード処理
がなされる。
【0019】図22は、この処理におけるオーディオデ
ータのシステムディレイを概略的に示す。入力オーディ
オデータは、図22Aのオーディオフレームのタイミン
グでエンコーダに対して入力がなされる。エンコーダに
対して入力されたオーディオデータに対するエンコード
処理は、上述のように一旦1フレーム分のデータが読み
込まれてからなされるため、エンコーダ出力は、エンコ
ーダ入力に対して1フレーム分のディレイを有する(図
22B)。
【0020】このようなシステム構成の場合には、VT
Rからオーディオデータが入力されてストレージメディ
アに記憶されるまでのディレイ量は、未知であったり、
動作環境あるいは電源投入時で変化する可能性があり、
一律に知ることができない。上述したように、実際のソ
フトウェアエンコード処理では、ストレージメディアの
所定の番地から一定量のデータを取り出し、取り出され
たデータに対して順次処理がなされる。したがって、信
号の入力ディレイ量が一定でないと、エンコードされる
オーディオフレームの位相を正確に合わせることが困難
であるという問題点があった。
【0021】また、リアルタイムに処理できるエンコー
ドシステムの場合で、ストレージメディアを用いないよ
うな場合でも、エンコーダへの入力から実際に処理され
るまでのディレイ量が不確定であれば、エンコードされ
たオーディオフレームの位相を正確に合わせられないと
いう問題点があった。この場合、ディレイ量が不確定に
なる要因としては、例えば信号経路における時定数の影
響が考えられる。また、オーディオフレームの位相を外
部からコントロールできず、フリーランしているシステ
ムの場合でも同様である。
【0022】さらに、エンコードされた信号をデコード
し、一旦オーディオデータに復元してしまうと、元のオ
ーディオフレーム情報が失われてしまう。例えばダビン
グなどを重ねて行ない、エンコード処理およびデコード
処理を繰り返すような場合、装置接続における時定数や
処理時間などにより、図22CにTsdで示されるような
システムディレイが生じてしまう。したがって、フレー
ム位相のずれが蓄積され、S/N比劣化が進行してしま
うという問題点があった。
【0023】したがって、この発明の目的は、編集点に
おいて、エンコードされるオーディオフレームの位相を
合わせ、エンコードされたデータに不連続点が生じない
ようなデータ符号化装置および方法、データ復号化装置
および方法、ならびにデータ符号化/復号化システムを
提供することにある。
【0024】また、この発明の他の目的は、エンコード
およびデコードを繰り返し行なった場合に生じるオーデ
ィオデータのS/N比の劣化を抑えるようなデータ符号
化装置および方法、データ復号化装置および方法、なら
びにデータ符号化/復号化システムを提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、ディジタル方式のオーディオデー
タを所定の処理単位で符号化するデータ符号化装置にお
いて、オーディオデータの所定の処理単位の位相情報を
示す位相情報信号が挿入または重畳されたオーディオデ
ータが供給され、オーディオデータから位相情報を検出
する位相情報検出手段と、位相情報に基づきオーディオ
データと符号化の際の参照タイミングとの位相差を求
め、位相差に基づきオーディオデータの位相を補償する
位相補償手段と、位相補償手段から出力されたオーディ
オデータを符号化する符号化手段とを有することを特徴
とするデータ符号化装置である。
【0026】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、符号化されたオーディオデータおよびオーデ
ィオデータの処理単位の位相情報とが供給され、オーデ
ィオデータを復号化するデータ復号化装置において、符
号化され供給されたオーディオデータを復号化する復号
化手段と、オーディオデータの処理単位の位相情報に基
づき復号化手段から出力されたオーディオデータの位相
を補償する位相補償手段と、位相補償手段から出力され
たオーディオデータに対して位相情報を示す位相情報信
号を挿入または重畳する位相情報信号付加手段とを有す
ることを特徴とするデータ復号化装置である。
【0027】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、ディジタル方式のオーディオデータを所定の
処理単位で符号化するデータ符号化方法において、オー
ディオデータの所定の処理単位の位相情報を示す位相情
報信号が挿入または重畳されたオーディオデータが供給
され、オーディオデータから位相情報を検出する位相情
報検出のステップと、位相情報に基づきオーディオデー
タと符号化の際の参照タイミングとの位相差を求め、位
相差に基づきオーディオデータの位相を補償する位相補
償のステップと、位相補償のステップで出力されたオー
ディオデータを符号化する符号化のステップとを有する
ことを特徴とするデータ符号化方法である。
【0028】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、符号化されたオーディオデータおよびオーデ
ィオデータの処理単位の位相情報とが供給され、オーデ
ィオデータを復号化するデータ復号化方法において、符
号化され供給されたオーディオデータを復号化する復号
化のステップと、オーディオデータの処理単位の位相情
報に基づき復号化のステップで出力されたオーディオデ
ータの位相を補償する位相補償のステップと、位相補償
のステップで出力されたオーディオデータに対して位相
情報を示す位相情報信号を挿入または重畳する位相情報
信号付加のステップとを有することを特徴とするデータ
復号化方法である。
【0029】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、符号化されたオーディオデータおよびオーデ
ィオデータの位相情報とが供給され、オーディオデータ
を復号化するデータ復号化装置と、復号化されたオーデ
ィオデータを所定の処理単位で符号化するデータ符号化
装置とからなるデータ処理システムにおいて、符号化さ
れ供給されたオーディオデータを復号化する復号化手段
と、オーディオデータと共に供給されたオーディオデー
タの処理単位の位相情報に基づき復号化手段から出力さ
れたオーディオデータの位相を補償する第1の位相補償
手段と、第1の位相補償手段から出力されたオーディオ
データに対して位相情報を示す位相情報信号を挿入また
は重畳する位相情報信号付加手段と、位相情報信号が挿
入または重畳されたオーディオデータが供給され、オー
ディオデータから位相情報を検出する位相情報検出手段
と、位相情報に基づきオーディオデータと符号化の際の
参照タイミングとの位相差を求め、位相差に基づきオー
ディオデータの位相を補償する第2の位相補償手段と、
第2の位相補償手段から出力されたオーディオデータを
符号化する符号化手段と、位相差に基づく位相情報をオ
ーディオデータの処理単位の位相情報として出力する手
段とを有することを特徴とするデータ符号化/復号化シ
ステムである。
【0030】上述したように、この発明は、オーディオ
データと共に供給される位相情報に基づき、符号化の際
の参照タイミングに対してオーディオデータの位相が補
償されるようにされているため、供給されるオーディオ
データに対するディレイ量が未知であったり、変動した
りする場合でも、符号化の際のデータの位相を管理する
ことができる。
【0031】また、この発明は、オーディオデータの復
号時に、データと共に供給された位相情報に基づき復号
データの位相が補償され、さらに、出力されるオーディ
オデータに対して位相情報が挿入または重畳されるた
め、符号化および復号化を繰り返すような場合でも、デ
ータの位相を管理することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。この発明では、フレーム単位で入力さ
れるオーディオデータと共に、オーディオフレームの先
頭を示す、AFC(Audio Frame Control) 信号と称され
る信号を供給し、このAFC信号を用いて入力オーディ
オデータの位相の管理を行なう。
【0033】図1は、この発明に適用できる、オーディ
オデータのエンコード装置のシステム構成を概略的に示
す。このシステムは、図示されるように、コンピュータ
1によって構成され、オーディオデータに対してエンコ
ード処理などを行なうCPU2と、エンコード処理の際
のワークエリアやディレイ調整のためのバッファなどに
用いられるストレージメディア(この例では、メモリあ
るいはハードディスク)3からなる。また、図示せず
も、CPU2に対して、データ処理の際のワークエリア
の確保およびプログラムの格納などがなされるRAMお
よびROMなどの必要な周辺装置が接続される。
【0034】オーディオデータが端子4に対して供給さ
れる。このオーディオデータは、例えばアナログオーデ
ィオ信号がA/D変換され圧縮符号化されたディジタル
データである。圧縮符号化には、例えばMPEG方式が
用いられ、1フレームがデータの処理単位とされる。こ
の例では、この処理単位とされる圧縮符号化されたオー
ディオデータの1オーディオフレームのサンプル数を
〔1152〕とする。このオーディオデータがCPU2
を介してストレージ3にストアされる。ストアされたオ
ーディオデータは、CPU2において所定のプログラム
に基づきエンコード処理がなされ端子5からエンコード
出力信号として出力される。
【0035】ストレージ3は、オーディオデータをスト
アするための領域を複数有する。CPU2によるエンコ
ード処理を行なうための領域は、領域WORKとされ、
オーディオデータ1フレーム分に相当するWORK
〔0〕〜WORK〔1151〕が割り当てられる。ま
た、端子4からCPU2を介して供給されたオーディオ
データがストアされる領域は、領域BIとされ、オーデ
ィオデータ2フレーム分に相当するBI
〔0〕〜BI
〔2303〕が割り当てられる。この領域BIは、AF
C信号検出を行なうためのバッファ領域である。
【0036】図2は、上述の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。また、図3は、この発明によるオー
ディオデータのディレイ調整方法を、ストレージ3の各
領域およびRAM間でのオーディオデータの移動に対応
させて示す。ステップS1において、オーディオデータ
が端子4を介してCPU2に対して供給される。このオ
ーディオデータは、図3Aに示されるように、1フレー
ム毎に、エンコードのタイミングを参照して供給され
る。供給されたオーディオデータは、例えばRAMの一
領域である、CPU2のプログラム上の配列IN
〔0〕
〜IN〔1151〕に順次取り込まれる。すなわち、入
力オーディオデータは、例えば、1サンプル毎に配列I
Nのk=(i mod 1152)で表されるアドレス
に収納される。この様子を図3Bに示す。
【0037】次のステップS2で、オーディオデータが
IN
〔0〕〜IN〔1151〕からストレージ3に供給
され、ストレージ3のBI〔1152〕〜BI〔230
3〕にストアされる(図3C)。これは、図3Aに示さ
れる、フレーム単位でなされるエンコードのタイミング
で行なわれる。そして、このストアされた信号からCP
U2によりAFC信号の検出がなされ、このオーディオ
データのエンコードのタイミングとの位相差に対応する
位相情報がディレイ量Tadj として求められる。このA
FC信号およびディレイ量Tadj の検出の詳細について
は後述する。
【0038】なお、ストレージ3には、一つ前の処理に
おいてBI
〔0〕〜BI〔1151〕に前フレームのオ
ーディオデータがストアされている(後述する)。した
がって、ストレージ3に対して連続した2フレームのオ
ーディオデータがストアされていることになる。
【0039】ディレイ量Tadj が求められると、ストレ
ージ3の領域BIから領域WORKに対してオーディオ
データのコピーがなされる。このとき、図3Dに示され
るように、ストレージ3において、ディレイ量Tadj
対応したサンプル数tだけずらされ、BI〔t〕〜BI
〔t+1151〕のオーディオデータがWORK
〔0〕
〜WORK〔1151〕に対してコピーされる(ステッ
プS3)。このように、領域BIから領域WORKに対
して、サンプル数をtだけずらしてオーディオデータを
コピーすることによって、入力ディレイの調整がなさ
れ、入力オーディオデータの位相がエンコードのタイミ
ングに対して補償される。
【0040】ステップS3でオーディオデータの入力デ
ィレイが調節されると、ステップS4において、BI
〔1152〕〜BI〔2303〕のオーディオデータが
BI
〔0〕〜BI〔1151〕にコピーされる。そし
て、次のステップS5で、WORK
〔0〕〜WORK
〔1151〕のオーディオデータがCPU2に順次読み
出され、CPU2でエンコード処理がなされ、ステップ
S6で端子6を介して出力される。そして、全オーディ
オデータに対する処理の終了に伴い(ステップS7)、
一連のフローチャートが終了される。
【0041】入力されるオーディオデータとエンコード
されるフレームとの位相は、本来、タイムコードTCに
よって決められている。上述したように、この発明にお
いては、エンコード処理される直前の入力オーディオデ
ータがずれている場合には、Tadj を適切に選択して入
力オーディオデータのフレーム位相を調整し、正しいフ
レーム位相に合わせる。図4は、このフレーム位相の調
整を概念的に示すタイムチャートである。
【0042】すなわち、本来、入力オーディオデータと
エンコード処理後のオーディオフレームとは、図4Aに
示されるような位相関係にある。しかしながら、何らか
の原因によって入力オーディオデータに対してディレイ
が発生することによって、図4Bに示されるように、こ
れら入力オーディオデータとオーディオフレームとの間
に、ディレイ量Tadj で示される位相差が発生してしま
うような場合がある。この場合、この発明においては、
図4Cに示されるように、入力オーディオデータのエン
コーダに対する入力タイミングを、ディレイ量Tadj
示される分だけずらしてやることによって、入力オーデ
ィオデータとオーディオフレームとの位相差を調整す
る。
【0043】この発明においては、このディレイ量T
adj をAFC信号を用いて検出する。図5は、このAF
C信号の例を示す。図5Aは、AFC信号として、オー
ディオフレームの先頭の値を〔1152〕として、この
値が1サンプルずつ減少していく信号を用いた例であ
る。また、図5Bは、AFC信号として、〔1152〕
サンプル周期で〔1〕の値を取り、他は
〔0〕であるよ
うな信号を用いた例である。
【0044】図5Aに示される例では、AFC信号は、
〔1152〕サンプル周期の関数とされる。また、この
AFC信号は、入力オーディオデータに対して混入され
供給される。この例において、AFC信号が入力されて
いる間は、IN
〔0〕あるいはBI〔1152〕の値が
ディレイ量Tadj の値と一致する。したがって、ディレ
イ量Tadj を確定するためには、入力された信号がAF
C信号であるかどうかを検出する必要がある。
【0045】この図5Aに示される方法では、AFC信
号の検出は、AFC信号が〔1〕〜〔1152〕の値を
有することと、〔1152〕サンプルの周期を有するこ
ととが利用される。これらの事項に基づくAFC信号の
検出は、ストレージ3の領域BIにストアされているオ
ーディオデータに対して、例えば、次に示す4つの条件
についてANDを取り、 条件1:1≦BI〔1152〕≦1152 条件2:BI〔1153〕=(BI〔1152〕+11
51) mod 1152 条件3:BI
〔0〕=BI〔1152〕 条件4:BI〔1〕=BI〔1153〕 これらの条件を全て満たすかどうかでなされる。
【0046】これらの条件が全て満たされたときに、例
えばCPU2によりAFC信号信号が入力されたと判断
され、BI〔1152〕がディレイ量Tadj とされる。
また、ストレージ3の領域BIにストアされているオー
ディオデータにおいて、これらのどれか一つでも条件を
満たしていなければ、ディレイ量Tadj は、前回確定さ
れた値が保持される。
【0047】この場合、通常の入力オーディオデータが
誤ってAFC信号として検出されてしまう可能性があ
る。一例として、入力オーディオデータが16ビット幅
でサンプリング周波数fs がとされる場合について考え
る。この場合、誤検出発生確率Perrは、 Perr=11522 /(2164 =7.2×10-14 このように求められる。
【0048】サンプリング周波数fs を48KHzとし
た場合、〔1152〕サンプル周期のオーディオフレー
ムは、24ms毎に出現する。したがって、入力オーデ
ィオデータを誤ってAFC信号信号として検出してしま
う頻度Terrは、上述のPerrに基づき、 Terr=24ms/Perr=3.33×1011(s
ec) このように求められる。
【0049】3.33×1011(sec)に1回という
頻度は、凡そ1万年に1回の発生に相当する。したがっ
て、この方法は、実用上十分であるとされる。
【0050】この図5Aに示される方法では、AFC信
号として11ビットの幅が必要とされた。それに対し
て、図5Bに示される方法では、オーディオフレームの
先頭を示すだけの1ビットの信号によってAFC信号が
構成される。この例では、AFC信号は、2値とされ、
先頭のサンプルの値が〔1〕とされ、それ以外のサンプ
ルの値が
〔0〕とされる。この方法では、AFC信号が
〔0〕および〔1〕の値を有することと、AFC信号が
〔1152〕サンプルの周期の間に〔1〕の値になるこ
とが1度だけであることが利用される。図6は、この例
における、入力された信号がAFC信号であるかどうか
を検出する方法の一例のフローチャートを示す。
【0051】最初のステップS10において、領域BI
に対して、1152≦k≦2303の範囲に、BI
〔k〕=1であるようなkが存在するかどうかが調べら
れる。若し、存在しないとされれば、処理はステップS
15に移行し、以前に求めたディレイ量Tadj が今回の
adj とされる。
【0052】一方、ステップS10においてkが存在す
るとされれば、処理はステップS11に移行する。ステ
ップS11では、そのkが1152≦k≦2303の範
囲に唯一であるかどうかが調べられる。若し、唯一でな
いとされれば、処理はステップS15に移行し、以前の
adj が今回のTadj とされる。一方、ステップS11
でkが唯一であるとされたら、ステップS12でkがT
sという変数に保持される。そして、次のステップS1
3で、このTsが1フレーム前で得られたTsと同じで
あるかどうかが判断される。
【0053】若し、ステップS13で1フレーム前のT
sと今回のTsとが異なるとされれば、処理はステップ
S15に移行し、以前のTadj が今回のTadj とされ
る。一方、ステップS13で1フレーム前のTsと今回
のTsとが同じであるとされれば、処理はステップS1
4に移行し、今回求められたkがTadj とされる。
【0054】上述と同様に、この方法による、通常の入
力オーディオデータを誤ってAFC信号として検出して
しまう頻度を求める。この方法では、AFC信号が2値
とされているため、誤検出発生確率Perrは、 Perr={(1/2)11522 =6.3×10-692 このように求められる。このように、この方法では、誤
検出発生確率が非常に小さい値になり、実用上全く問題
がない。
【0055】AFC信号は、タイムコードに合わせて上
述のような方法で生成される。生成されたAFC信号
は、オーディオデータと同一の経路を介してエンコード
装置に入力される。図7,図8,および図10は、この
ようなAFC信号を用いたオーサリングシステムの例を
示す機能ブロック図である。なお、図8および図10に
おいて、図7と共通する部分には同一の番号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0056】図7および図8は、タイムコードTCに基
づき出力されるAFC信号を、スイッチ回路12によっ
て、頭出しの部分だけをAFC信号側に切り換えてエン
コーダに供給するようにしたシステムの例である。AF
C信号の出力方法としては、図7の例では、AFC信号
を予め記録媒体に記録しておき、この記録媒体の再生機
器11と素材の再生機器10とをパラレルに調走させ出
力する。また、図8の例では、機器10に供給されてい
るタイムコードTCに基づき、所定の信号を生成可能な
機器11’によって生成されたAFC信号が出力され
る。図7の例で、AFC信号を記録する記録媒体には、
例えばビデオカセットやDAT(ディジタルオーディオ
テープ)を用いることができる。
【0057】機器10および11(あるいは11’)に
対して、同一のタイムコードTCが供給される。機器1
0および11(11’)から出力された信号は、スイッ
チ回路12に供給される。このスイッチ回路12は、機
器10からの、素材とされるビデオおよびオーディオデ
ータの頭出しまで機器11(11’)側に切り換えられ
る。それにより、AFC信号がエンコーダ装置13に供
給される。
【0058】エンコーダ装置13において、供給された
信号がディレイ未知状態14で記憶媒体15にフレーム
単位で記憶される。記憶媒体15から1フレーム毎に読
み出された信号は、AFC信号検出部16および入力デ
ィレイ調整部17に共に供給される。AFC信号検出部
16で、供給された信号からAFC信号が検出され、入
力信号のディレイ量が確定される。この情報が入力ディ
レイ調整部17に供給され、入力信号のディレイが調整
される。ディレイが調整された入力信号は、エンコード
部18でエンコードされ出力される。こうして頭出しが
なされると、スイッチ回路12が機器10側に切り換え
られ、オーディオおよびビデオ信号が供給され、エンコ
ード部18でエンコードされビットストリーム出力とさ
れる。
【0059】図9は、この方法によりオーディオフレー
ムを合わせてエンコード処理を行なう場合の一例のタイ
ムチャートである。この場合、編集点EP であるN番目
のオーディオフレームの開始点では、図9Aに示される
ビデオフレームと図9Bに示されるオーディオフレーム
との間に、オフセット(N)分だけ位相差が存在する。
この例では、図9Cのように入力されたオーディオデー
タは、上述の方法に基づきT1 で示されるディレイを調
整され、図9Dに示されるエンコード入力αが得られ
る。
【0060】ここで、図9Cの入力オーディオデータと
は位相の異なるオーディオフレームを有するオーディオ
データが並行して供給され、上述の編集点EP で、これ
らの信号が切り替えられるとする。この信号は、図9E
に示されるように、図9Bに示されるオーディオフレー
ムに対してT2 で示されるディレイを有する。この信号
は、編集点EP の前までは、AFC信号側に切り替えら
れ、頭出し状態とされる。この状態で、上述の方法に基
づき入力ディレイを調整され、図9Fに示されるエンコ
ード入力βが得られる。
【0061】ここで、上述の編集点EP で以て素材の切
り替えが行なわれ、図9Gに示されるように、エンコー
ド入力αがエンコード入力βへと切り替えられる。エン
コード入力αおよびβは、入力ディレイを調整されるこ
とによって、オーディオフレームに対して互いに位相が
合わされているため、図9Hに示されるように、連続し
たエンコード出力が得られる。
【0062】このように、AFC信号を用いて、エンコ
ーダの入力段でディレイ調整をすることによって、前の
素材のエンコード時のビデオリファレンスタイミングと
オーディオフレームとの関係を再現させることができ、
それにより、素材の切替点でもオーディオフレームが連
続したエンコード処理が可能とされる。
【0063】一方、図10は、素材の再生機器に供給さ
れているタイムコードTCに基づき機器11’において
AFC信号を生成し、この生成されたAFC信号を混合
器20によって、機器10から再生されたオーディオデ
ータそのものに重畳させる方法である。この方法では、
上述の図7および図8に示した例と異なり、AFC信号
とオーディオデータとを切り替える必要が無いため、手
間が省けるという利点がある。その反面、AFC信号の
オーディオデータへの重畳による、オーディオデータ自
体への影響を抑えるような重畳方法を工夫する必要があ
る。
【0064】上述の図5Bに示される、オーディオフレ
ームの先頭を示すだけの1ビットの信号によってなるA
FC信号を、この方法に対して適用した例を以下に説明
する。ここでは、一例として、オーディオデータが16
ビット幅で、エンコーダへの入力ビット幅が18ビット
であるようなシステムを考える。この状態を図11Aに
示す。
【0065】この場合、図11Bに示されるように、オ
ーディオデータの最下位ビットに対してAFC信号を重
畳させると、元のオーディオデータに対する影響を最小
とすることができる。しかしながら、このようにAFC
信号が重畳されたオーディオデータが例えば18ビット
よりも精度の高いD/A変換器に通された場合、オーデ
ィオデータの振幅が小さくなると、AFC信号が〔11
52〕サンプル周期のノイズとして知覚されてしまう。
このような、規則正しい周期性の信号は、微弱であって
も特に耳に付き易いノイズとなるという問題点を有して
いる。
【0066】そこで、オーディオデータの一部のビット
と、乱数発生器から得られるランダムデータを用いて、
AFC信号をランダム性の信号であるRAFC信号に変
換する。例えば、図11Cに示されるように、オーディ
オデータの下位2ビットと、x20+x3 +1という生成
多項式とから1ビットのランダムデータを計算し、さら
に、1ビットからなるAFCデータの4ビット分におけ
る〔1〕の値の個数が奇数の場合に
〔0〕とされる1ビ
ットの奇数パリティビットを計算する。そして、上述の
ランダムデータとこの奇数パリティビットとを合わせた
2ビットをRAFCデータとする。図12は、このよう
にして変換されるRAFCデータを示す。この例では、
ランダムデータがRAFCデータの上位ビットとされ、
パリティビットが下位ビットとされる。このRAFCデ
ータは、図11Dに示されるように、オーディオデータ
の最下位ビットに付加される。
【0067】このように変換されたRAFCデータは、
最小でもランダムデータの周期の1/2の周期性を有す
るランダム性を持つ。これは、この例では、〔219
1〕サンプル以上という十分に長い周期とされ、人間に
は、ホワイトノイズとして知覚される。このような微小
なホワイトノイズは、オーディオデータに付加されても
音質に影響を与えにくいため、有効とされる。
【0068】復号時には、信号の下位4ビットに含まれ
る〔1〕の個数を検出することで、RAFCデータが付
加されたオーディオデータからAFCデータを検出する
ことが可能とされる。すなわち、この例では、下位4ビ
ットにおける〔1〕の個数が奇数のときはAFCデータ
〔0〕とされ、偶数で〔1〕とされる。
【0069】なお、ここでは、オーディオデータの伝送
幅が18ビットの例について説明したが、これはこの例
に限定されず、例えば伝送幅が20ビットや24ビット
の場合にも同様に適用することができる。また、ここで
は、オーディオデータの一部をRAFC信号への変換時
に用いたが、これを用いず、ランダムデータだけを用い
るようにしてもよい。
【0070】このように、素材であるオーディオデータ
に対してAFC信号を重畳して、エンコーダの入力段で
信号の入力ディレイを調整することで、信号のディレイ
量が未知のシステムにおいても、エンコードされるオー
ディオフレームの位相を正確に合わせることが可能とさ
れる。
【0071】上述では、この発明がオーディオデータの
エンコード時に対して適用されていたが、これはこの例
に限定されるものではない。すなわち、この発明は、オ
ーディオデータのデコード時に対して適用しても有効と
されるものである。以下に、この発明をオーディオデー
タのエンコード時と共に、デコード時にも適用させた例
について説明する。
【0072】オーディオデータに対して例えばダビング
を繰り返し、エンコードおよびデコードを重ねると、そ
の度にフィルタの計算や量子化などが実行されるため、
信号の質が繰り返しの回数に応じて劣化していく。これ
は、例えば図13に一例が示されるシステムにおいて、
入力オーディオデータをエンコーダ30でエンコードす
る。このエンコード出力を所定の伝送路/メディア31
を介してデコーダ32に供給してデコードする。そし
て、デコーダ32からのデコード出力を再び入力オーデ
ィオデータとしてエンコーダ30に供給してエンコード
する。
【0073】ここで、伝送路は、例えば一般的なケーブ
ルや通信回線であり、メディアは、エンコード出力が記
録される、例えばDVDといった記録媒体である。この
ような処理を繰り返す際に、エンコーダ30とデコーダ
32との間に介在する伝送路/メディア31は、何らか
の、可変的なディレイ量を有しているものと考えられ
る。
【0074】図14は、このようなシステムにおいて、
エンコードおよびデコードを繰り返した際の信号の劣化
の例を、原音との差をS/N比として示す。エンコード
およびデコードの際にフレーム位相を合わせない場合、
例えば圧縮をかけているサブバンドの組み合わせが変わ
るといった要因により、量子化誤差が蓄積される。その
結果、図中に「○」で示されるように、ダビングを繰り
返すことでS/N比の劣化が進行する。
【0075】一方、エンコード時に入力オーディオデー
タのディレイ量を調節し、エンコードされる位相を毎回
合わせるようにすると、フィルタの計算結果などが毎回
同一となるため、ダビング回数が所定の回数以上になる
と、計算結果などが蓄積されなくなり、図14に「●」
で示されるように、S/N比の劣化が進行しなくなる。
すなわち、エンコードおよびデコードを繰り返す際に
は、オーディオフレームの位相を合わせると、S/N比
の点で有利となる。
【0076】図15は、上述の図13に示したシステム
において、AFC信号を用いてエンコードおよびデコー
ド時のディレイ量を調整して、オーディオデータのフレ
ーム位相を合わせるようにした場合の、エンコーダ30
およびデコーダ32の構成の一例の機能ブロック図を示
す。
【0077】図15Aに示されるエンコーダ30におい
て、端子40から、予め所定の方法でAFC信号が重畳
されたオーディオデータが入力される。AFC信号検出
部42でこの入力オーディオデータからAFC信号が検
出され、検出結果が入力ディレイ調整部41に供給され
る。この検出結果に基づき、入力ディレイ調整部41で
入力オーディオデータのディレイ量が補償される。ディ
レイ量を補償されたオーディオデータは、エンコード部
43に供給され、所定の方法で以てエンコード処理がな
され、エンコード出力がビットストリーム出力とされ出
力端44に導出される。
【0078】また、入力ディレイ調整部41から、ディ
レイ量Tadj が出力端45に導出される。このディレイ
量Tadj は、出力端44から出力されるビットストリー
ム出力と共に、伝送路/メディア31に供給される。
【0079】図15Bに示されるデコーダ32におい
て、伝送路/メディア31から送られたビットストリー
ム入力が入力端50に供給される。同様に、伝送路/メ
ディア31から送られたディレイ量Tadj が入力端53
に供給される。この入力端53に供給されるディレイ量
adj は、上述した、エンコーダ30の出力端45から
出力されたものである。
【0080】ビットストリーム入力は、入力端50から
デコード部51に供給され、所定の方法で以てデコード
され、出力ディレイ調整部52に供給される。一方、入
力端53に供給されたディレイ量Tadj 53が出力ディ
レイ調整部52に供給される。出力ディレイ調整部52
では、供給されたディレイ量Tadj に基づき、デコード
部51から出力されたデコード出力のディレイ量の補償
を行なう。
【0081】デコーダ32は、例えばメモリからなるス
トレージメディアを有し、このストレージメディアに
は、例えば1フレームが〔1152〕サンプルからなる
オーディオデータが2フレーム分ストア可能なBO
〔0〕〜BO〔2303〕と、1フレーム分がストア可
能な領域OUT
〔0〕〜OUT〔1151〕とが設けら
れる。このデコーダ32でのディレイ調整は、デコード
部51からのデコード出力を一旦領域BOにストアし
て、このストアされたデータを領域OUTにコピーする
ことによってなされる。
【0082】すなわち、先ずBO〔1152〕〜BO
〔2303〕のデータがBO
〔0〕〜BO〔1151〕
にコピーされ、次に、デコード出力がBO〔1152〕
〜BO〔2303〕にストアされる。オーディオデータ
の1フレームが〔1152〕からなる場合、このデコー
ダ32でのディレイ調整量Tdec は、入力端53から供
給されたディレイ量Tadj に基づき、Tdec =1152
−Tadj で求められる。したがって、BO〔Tadj 〕〜
BO〔Tadj +1152〕のデータをOUT
〔0〕〜O
UT〔1151〕に対してコピーする。これにより、T
dec =1152−Tadj のディレイ調整がなされる。
【0083】こうしてディレイ調整されたデコード出力
に対して、加算器55において、AFC信号発生器54
で所定の方法で以て発生されたAFC信号が重畳され、
出力端56に導出される。そして、AFC信号が重畳さ
れたオーディオデータ出力として出力される。
【0084】図16は、このシステムにおけるオーディ
オデータのシステムディレイの一例を示す。エンコーダ
30において、図16Aで示されるオーディオフレーム
に対して図16Bのようにオーディオデータが入力され
ると、ディレイ量T1 が発生する。ディレイ量T1 は、
デコーダ32に送られる。このディレイ量T1 は、AF
C信号によって補償されるため、図16Cに示されるよ
うに、エンコード入力がオーディオフレームに同期さ
れ、それに伴いエンコード出力もフレーム同期される
(図16D)。
【0085】このエンコード出力がデコーダ32に送ら
れデコード部51でデコード処理され、図16Eに示さ
れる信号がデコード出力として得られる。そして、出力
ディレイ調整部52で、エンコーダ30から送られたデ
ィレイ量T1 に基づき、デコード部51からのデコード
出力のディレイが補償される。この信号に対して、さら
に、AFC信号発生部54で発生されたAFC信号が重
畳され、図16Fに示される出力オーディオデータが得
られる。
【0086】このように、この例では、上述の従来例に
おいて図22を用いて説明した例よりも、システムディ
レイTsdが〔1152〕サンプル分増加するが、AFC
信号によってオーディオフレームの位相が再現されるた
め、エンコードおよびデコード処理を繰り返し行なった
際の音質の劣化を抑えることが可能とされる。
【0087】なお、上述の説明では、この発明に適用さ
れるオーディオデータがMPEGオーディオによるもの
であるとしたが、これはこの例に限定されない。すなわ
ち、この発明は、ブロック単位で処理を行なうような、
他のオーディオ圧縮符号化についても有効なものであ
る。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オーディオフレームの位相情報がオーディオデータ
に対して重畳され、この位相情報に基づき、エンコード
される位相が調整される。そのため、この発明を用いる
ことによって、入力されてからエンコード処理されるま
でのディレイ量が未知であっても、エンコードされる際
のディレイ量を調整し、フレーム位相を合わせることが
できる効果がある。
【0089】同様に、動作環境などの影響で入力ディレ
イ量が変動するような場合や、エンコーダのフレーム位
相を外部から調整できないようなシステムに対してこの
発明を適用することによって、エンコードの際のフレー
ム位相を合わせることができる効果がある。
【0090】また、この発明を用いることで、例えばD
VDといったディジタル記録メディアのオーサリングシ
ステムにおいて、複数の素材を編集点で切り替えてエン
コードする際に、編集点でオーディオフレームが連続し
たエンコード処理が可能とされる効果がある。
【0091】さらに、この発明をデコードの際にも適用
することで、例えばダビング処理などの、エンコードお
よびデコード処理を介した際のオーディオフレームの位
相を再現することが可能とされる。それにより、例えば
ダビング処理などで、エンコードおよびデコード処理を
繰り返して行なうような場合でも、音質の劣化を抑える
ようなオーディオ符号化システムの構築が可能となる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に適用可能なオーディオデータのエン
コード装置のシステム構成を概略的に示すブロック図で
ある。
【図2】この発明によるエンコード処理を説明するため
のフローチャートである。
【図3】オーディオデータのディレイ調整方法を説明す
るための略線図である。
【図4】フレーム位相の調整を概念的に示すタイムチャ
ートである。
【図5】AFC信号の例を概略的に示す略線図である。
【図6】AFC信号を検出する方法の一例のフローチャ
ートである。
【図7】AFC信号を用いたオーサリングシステムの例
を示す機能ブロック図である。
【図8】AFC信号を用いたオーサリングシステムの例
を示す機能ブロック図である。
【図9】オーディオフレームを合わせてエンコード処理
を行なう例を示すタイムチャートである。
【図10】AFC信号を用いたオーサリングシステムの
例を示す機能ブロック図である。
【図11】AFC信号のオーディオデータに対する重畳
の一例を示す略線図である。
【図12】RAFC信号の生成の一例を示す略線図であ
る。
【図13】エンコードおよびデコードを繰り返し行なう
システムの一例を示すブロック図である。
【図14】エンコードおよびデコードを繰り返した際の
信号の劣化の例を示す略線図である。
【図15】AFC信号を用いてエンコードおよびデコー
ド時のディレイ量を調整するシステムのエンコーダおよ
びデコーダの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図16】AFC信号を用いてエンコードおよびデコー
ド時のディレイ量を調整するシステムにおけるシステム
ディレイの一例を示すタイムチャートである。
【図17】タイムコードTCによって、各ビデオフレー
ムと各オーディオフレームとの間の位相差が変化するこ
とを説明するためのタイムチャートである。
【図18】オーサリングシステムの構成例を示す略線図
である。
【図19】オーディオフレームの位相を管理せずに2つ
の素材のエンコード処理を実行した場合のタイムチャー
トである。
【図20】従来技術によるソフトウェアエンコーダの処
理の一例のフローチャートである。
【図21】従来技術によるエンコード処理を説明するた
めの略線図である。
【図22】従来技術によるシステムディレイの一例を示
すタイムチャートである。
【符号の簡単な説明】
1・・・コンピュータ、2・・・CPU、3・・・スト
レージメディア、10・・・オーディオ信号を再生する
機器、11・・・AFC信号を再生する機器、11’・
・・AFC信号を生成する機器、12・・・スイッチ回
路、16・・・AFC信号検出部、17・・・入力ディ
レイ調整部、18・・・エンコード部、20・・・混合
器、30・・・エンコーダ、32・・・デコーダ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル方式のオーディオデータを所
    定の処理単位で符号化するデータ符号化装置において、 オーディオデータの所定の処理単位の位相情報を示す位
    相情報信号が挿入または重畳された上記オーディオデー
    タが供給され、該オーディオデータから上記位相情報を
    検出する位相情報検出手段と、 上記位相情報に基づき上記オーディオデータと符号化の
    際の参照タイミングとの位相差を求め、該位相差に基づ
    き上記オーディオデータの位相を補償する位相補償手段
    と、 上記位相補償手段から出力された上記オーディオデータ
    を符号化する符号化手段とを有することを特徴とするデ
    ータ符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ符号化装置にお
    いて、 所定の編集点で切り替えて編集される第1および第2の
    オーディオデータが供給され、上記第1のオーディオデ
    ータについて第1の上記位相情報を検出し、該検出され
    た第1の位相情報に基づき上記第1のオーディオデータ
    の位相を補償すると共に、上記第2のオーディオデータ
    について第2の上記位相情報を検出し、該検出された第
    2の位相情報に基づき上記符号化の際の参照タイミング
    に対して上記第2のオーディオデータの位相を補償する
    ことを特徴とするデータ符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデータ符号化装置にお
    いて、 上記位相情報信号は、上記オーディオデータのサンプル
    周期と上記位相情報信号の信号レベルとが所定の関係に
    ある信号であることを特徴とするデータ符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデータ符号化装置にお
    いて、 上記位相情報信号は、上記処理単位の所定位置で2値化
    された値のうち一方の値を取り、上記所定位置以外では
    上記一方の値以外の値を取るような信号であることを特
    徴とするデータ符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデータ符号化装置にお
    いて、 上記位相情報信号は、ランダムデータおよび上記オーデ
    ィオデータとの関数として上記オーディオデータに上記
    重畳されることを特徴とするデータ符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のデータ符号化装置にお
    いて、 上記位相差に基づく位相情報を上記符号化手段の出力と
    共に出力することを特徴とするデータ符号化装置。
  7. 【請求項7】 符号化されたオーディオデータおよび該
    オーディオデータの処理単位の位相情報とが供給され、
    上記オーディオデータを復号化するデータ復号化装置に
    おいて、 供給されたオーディオデータを復号化する復号化手段
    と、 上記オーディオデータの処理単位の位相情報に基づき上
    記復号化手段から出力された上記オーディオデータの位
    相を補償する位相補償手段と、 上記位相補償手段から出力された上記オーディオデータ
    に対して上記位相情報を示す位相情報信号を挿入または
    重畳する位相情報信号付加手段とを有することを特徴と
    するデータ復号化装置。
  8. 【請求項8】 ディジタル方式のオーディオデータを所
    定の処理単位で符号化するデータ符号化方法において、 オーディオデータの所定の処理単位の位相情報を示す位
    相情報信号が挿入または重畳された上記オーディオデー
    タが供給され、該オーディオデータから上記位相情報を
    検出する位相情報検出のステップと、 上記位相情報に基づき上記オーディオデータと符号化の
    際の参照タイミングとの位相差を求め、該位相差に基づ
    き上記オーディオデータの位相を補償する位相補償のス
    テップと、 上記位相補償のステップで出力された上記オーディオデ
    ータを符号化する符号化のステップとを有することを特
    徴とするデータ符号化方法。
  9. 【請求項9】 符号化されたオーディオデータおよび該
    オーディオデータの処理単位の位相情報とが供給され、
    上記オーディオデータを復号化するデータ復号化方法に
    おいて、 符号化され供給されたオーディオデータを復号化する復
    号化のステップと、 上記オーディオデータの処理単位の位相情報に基づき上
    記復号化のステップで出力された上記オーディオデータ
    の位相を補償する位相補償のステップと、 上記位相補償のステップで出力された上記オーディオデ
    ータに対して上記位相情報を示す位相情報信号を挿入ま
    たは重畳する位相情報信号付加のステップとを有するこ
    とを特徴とするデータ復号化方法。
  10. 【請求項10】 符号化されたオーディオデータおよび
    該オーディオデータの位相情報とが供給され、上記オー
    ディオデータを復号化するデータ復号化装置と、上記復
    号化されたオーディオデータを所定の処理単位で符号化
    するデータ符号化装置とからなるデータ処理システムに
    おいて、 符号化され供給されたオーディオデータを復号化する復
    号化手段と、 上記オーディオデータと共に供給された上記オーディオ
    データの処理単位の位相情報に基づき上記復号化手段か
    ら出力された上記オーディオデータの位相を補償する第
    1の位相補償手段と、 上記第1の位相補償手段から出力された上記オーディオ
    データに対して上記位相情報を示す位相情報信号を挿入
    または重畳する位相情報信号付加手段と、 上記位相情報信号が挿入または重畳された上記オーディ
    オデータが供給され、該オーディオデータから上記位相
    情報を検出する位相情報検出手段と、 上記位相情報に基づき上記オーディオデータと符号化の
    際の参照タイミングとの位相差を求め、該位相差に基づ
    き上記オーディオデータの位相を補償する第2の位相補
    償手段と、 上記第2の位相補償手段から出力された上記オーディオ
    データを符号化する符号化手段と、 上記位相差に基づく位相情報を上記オーディオデータの
    処理単位の位相情報として出力する手段とを有すること
    を特徴とするデータ符号化/復号化システム。
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