JPH06165105A - ディジタルビデオ信号のダビング方法 - Google Patents

ディジタルビデオ信号のダビング方法

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JPH06165105A
JPH06165105A JP4312474A JP31247492A JPH06165105A JP H06165105 A JPH06165105 A JP H06165105A JP 4312474 A JP4312474 A JP 4312474A JP 31247492 A JP31247492 A JP 31247492A JP H06165105 A JPH06165105 A JP H06165105A
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肇 井上
Hiroyoshi Ishimaru
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久登 嶋
Kazuyuki Ogawa
和幸 小川
Masaki Oguro
正樹 小黒
Ichiro Okamoto
一郎 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオ信号を高能率符号化して記録再生する
装置における圧縮されたディジタルビデオ信号を低い伝
送レートで画質劣化を伴うことなくダビングができるよ
うにする。 【構成】 再生機側では再生のEEC回路102による
エラー訂正処理で訂正不能なエラーに対してエラー処理
回路104によりエラー情報を埋め込んでから、パリテ
ィ発生器112により伝送用のパリティを付加して記録
側に伝送し、記録機側では、伝送用のEEC回路121
によるエラー訂正処理で訂正不能なエラーに対してエラ
ー処理回路127によりエラー情報を埋め込んでから、
パリティ発生器131により記録用のパリティを付加し
て記録媒体に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号を高能率符
号化して記録再生する装置における圧縮されたディジタ
ルビデオ信号のダビング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放送用のVTRでは既にD1方式やD2
方式,D3方式などの各種ディジタル規格によるディジ
タルVTRが商品化されている。一方、民生用のVTR
においても、ディジタルVTRの実用化に向けて各種フ
ォーマットが提案されている。
【0003】例えば、離散的コサイン変換(DCT:Discre
te Cosine Transform )と可変長符号化(VLC:Variable
Length Coding) とにより高能率符号化を採用したディ
ジタルVTRは、図14に示すような構成の記録系と再
生系とを備えてなる。
【0004】図14に示すディジタルVTRにおいて記
録系では、入力されたアナログコンポーネントビデオ信
号(Y,R−Y,B−Y)がA/D変換器1によってデ
ィジタルコンポーネントビデオ信号に変換され、ブロッ
キング回路2によりフレームメモリを用いて水平方向8
サンプル垂直方法8ラインの8×8単位を1つのブロッ
クとするデータにブロック化され、シャフリング及びY
/C多重される。この8×8単位のデータはDCT回路
3によりDCTされ、時間振幅領域のデータが周波数領
域のデータに変換される。さらに、DCTされたデータ
は、エンコーダ4により再量子化され、2次元ハフマン
符号等によるVLCされて、データ圧縮される。このエ
ンコーダ4によるVLCは所定数のDCTブロック例え
ば30DCTブロックから構成されされるバッファリン
グユニット毎に固定長になるように制御される。そし
て、VLCされたデータは、フレーミング回路5により
誤り訂正符号(ECC:Error Correction Code )の積符号
構成となるようにフレーミングされ、パリティ発生回路
5によりパリテイが付加され、チャンネルエンコーダ7
により磁気記録再生で適した形態にチャンネルコーディ
ングされてシリアルの記録データとして図示しない磁気
テープに記録される。
【0005】また、再生系では、磁気テープから再生さ
れた再生データについて、チャンネルデコーダ8により
データ検出,シリアル/パラレル変換が行われ、時間軸
補正(TBC)回路9により時間軸補正処理が施されて
から、エラー訂正(EVCC)回路10によりエラー訂
正処理が施されて、さらに、デフレーミング回路11に
よりVLCのワード単位に分解され、デコーダ12によ
り復号化、逆量子化され、逆DCT回路13により逆D
CTされて8×8端子のデータとされる。このデータ
は、デブロッキング回路14によりデシャフリング、Y
C分離、データ補間等の処理が施されて、ディジタルコ
ンポーネントビデオ信号に戻され、D/A変換器15に
よりアナログ化されて、アナログコンポーネントビデオ
信号として出力される。
【0006】このようなディジタルVTRにおけるビデ
オ信号のダビング方法としては、図15に〜で示す
第1乃至第6の方法などが考えられる。
【0007】第1の方法は、再生機側のチャンネルデ
コーダ8によりチャンネルデコーディングされたデータ
をディジタルインターフェース21を介して記録機側の
チャンネルエンデコーダ7に入力するディジタルダビン
グである。
【0008】第2の方法は、再生機側の時間軸補正回
路9により時間軸補正されたデータをディジタルインタ
ーフェース22を介して記録機側の上記チャンネルエン
デコーダ7に入力するディジタルダビングである。
【0009】第3の方法は、再生機側のECC回路1
0によりエラー訂正されたデータをディジタルインター
フェース23を介して記録機側のパリティ発生回路6に
入力するディジタルダビングである。
【0010】第4の方法は、再生機側のデフレーミン
グ回路11によりデフレーミングされたデータをディジ
タルインターフェース24を介して記録機側のフレーミ
ング回路5に入力するディジタルダビングである。
【0011】第5の方法は、再生機側のデブロッキン
グ回路14により得られるディジタルコンポーネントビ
デオ信号をディジタルインターフェース25を介して記
録機側のブロッキング回路2に入力するディジタルダビ
ングである。
【0012】第6の方法は、再生機側のD/A変換器
15により得られるアナログコンポーネントビデオ信号
を記録機側のA/D変換器1に入力する通常のアナログ
ダビングである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】しかしながら、上記ディジタルVTRにお
けるビデオ信号のダビング方法として考えられる第1乃
至第6の方法〜のうち、第1の方法では、再生機
側においてエラー訂正回路10によるエラー訂正処理が
施されないために、ダビングの繰り返しにより再生時の
エラーが累積してしまう。また、変速再生時に、再生信
号の無い部分がそのままコピーされてしまうので、コピ
ーされたテープを再生してもまともな再生画像を得るこ
とができないという問題点がある。
【0015】また、第2の方法では、再生機側のTB
C回路9における時間軸補正処理により変速再生時でも
通常再生時と同じデータ形式の再生信号を生成すること
ができ、変速再生画像のダピングを行うことが可能にな
る。しかし、再生機側においてエラー訂正処理が施され
ないので、ダビングの繰り返しによるエラー伝播の問題
点はクリアされない。
【0016】また、第3の方法では、再生機側におい
てエラー訂正回路10によるエラー訂正後のデータを元
々ついているパリティをそのまま一緒にダビングするの
で、ダビングによるエラー伝播の問題は少なくなる。ま
た、上記第2の方法と同様に、変速再生画像のダピン
グを行うことができる。
【0017】また、第4の方法では、再生時のエラー
データに対して、エラーが発生したいう情報(エラーコ
ード)を割り当ててそれをデータに埋め込んでダビング
することができ、再生時のエラーがダビングによる伝播
することはない。
【0018】また、第5の方法では、非圧縮のディジ
タルコンポーネントビデオ信号をダビングするために、
伝送レートの高く(216Mbps)高速のディジタル
インターフェース25を必要とするばかりでなく、DC
Tによる画質劣化の虞れがある。
【0019】さらに、第6の方法はアナログコンポー
ネントビデオ信号をダビングするアナログダビングであ
るためダビングにより画質が劣化するという問題点があ
る。
【0020】そこで、本発明の目的は、上述の如きディ
ジタルVTRにおけるビデオ信号のダビング方法の問題
点に鑑み、ビデオ信号を高能率符号化して記録再生する
装置における圧縮されたディジタルビデオ信号のダビン
グ方法において、ダビングに使用するディジタルインタ
フェースを容易に実現できるようにすることにある。ま
た、他の目的は、低い伝送レートで画質劣化を伴うこと
なくダビングできるようにすることにある。また、他の
目的は、変速再生時でもダビングを可能にすることにあ
る。さらに、他の目的は、伝送用のエラー訂正処理を簡
略化できるようにすることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明は、ビデオ信号を高能率符号化して記録再
生する装置における圧縮されたディジタルビデオ信号の
ダビング方法において、記録フォーマットと同じ伝送フ
ォーマットで再生機側から記録機側にディジタルビデオ
信号を伝送することを特徴とするものである。
【0022】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、磁気記録系におけるエラー保護に用
いるパリティを伝送系のエラー保護用のパリティとして
再生機側から記録機側に伝送することを特徴とするもの
である。
【0023】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、磁気記録系におけるエラー保護に用
いる積符号の一方のパリティのみを伝送系のエラー保護
用のパリティとしたことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、記録機側でエラー訂正をして伝送系
におけるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、こ
のパリティを付加したまま記録媒体に記録することを特
徴とするものである。
【0025】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、記録機側でエラー訂正をして伝送系
におけるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、訂
正しきれなかった残留エラーに対してエラー情報に置き
換えた後、パリティを付加して記録媒体に記録すること
を特徴とするものである。
【0026】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、再生機側では、再生のエラー訂正処
理で訂正不能なエラーに対してデータ内にエラー情報を
埋め込んでから、伝送用のパリティを付加して記録機側
に伝送し、記録機側では、伝送用のエラー訂正処理で訂
正不能なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋め込
んでから、記録用のパリティを付加して記録媒体に記録
することを特徴とするものである。
【0027】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、オーディオデータに対してもエラー
情報の埋め込み処理を行うことを特徴とするものであ
る。
【0028】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法は、サブコードデータに対してもエラー
情報の埋め込み処理を行うことを特徴とするものであ
る。
【0029】さらに、本発明は、ビデオ信号を高能率符
号化して記録再生する装置における圧縮されたディジタ
ルビデオ信号のダビング方法において、伝送系のクロッ
ク周波数を記録再生系のクロック周波数の整数倍の周波
数としたことを特徴とするものである。
【0030】
【作用】本発明に係るディジタルビデオ信号のダビング
方法では、記録フォーマットと同じ伝送フォーマットで
再生機側から記録機側にディジタルビデオ信号を伝送す
る。
【0031】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、磁気記録系におけるエラー保護に
用いるパリティを伝送系のエラー保護用のパリティとし
て再生機側から記録機側に伝送する。
【0032】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、磁気記録系におけるエラー保護に
用いる積符号の一方のパリティのみを伝送系のエラー保
護用のパリティとして再生機側から記録機側に伝送す
る。
【0033】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、記録機側でエラー訂正をして伝送
系におけるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、
このパリティを付加したまま記録媒体に記録する。
【0034】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、記録機側でエラー訂正をして伝送
系におけるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、
訂正しきれなかった残留エラーに対してエラー情報に置
き換えた後、パリティを付加して記録媒体に記録する。
【0035】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、再生機側で再生のエラー訂正処理
で訂正不能なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋
め込んでから、伝送用のパリティを付加して記録機側に
伝送し、記録機側で伝送用のエラー訂正処理で訂正不能
なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋め込んでか
ら、記録用のパリティを付加して記録媒体に記録する。
【0036】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、オーディオデータに対してもエラ
ー情報の埋め込み処理を行う。
【0037】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、サブコードデータに対してもエラ
ー情報の埋め込み処理を行う。
【0038】さらに、本発明に係るディジタルビデオ信
号のダビング方法では、記録再生系のクロック周波数の
整数倍の周波数を伝送系のクロック周波数として再生機
側から記録機側でデータを伝送する。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係るディジタルビデオ信号の
ダビング方法一実施例について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0040】先ず、以下に説明する実施例において、ダ
ビングシステムに用いられる磁気テープの1ヘリカルト
ラックの記録フォーマットは、図1に示すように、その
両端に、磁気テープと磁気ヘッドが安定した接触状態を
得るまでの予備的なマージナルエリア31a及び31b
が割り付けられ、ヘリカルトラックTの中央に実際の画
像データが記録されるビデオエリア32が割り付けら
れ、一方のマージナルエリア31aと上記ビデオエリア
32の間にそれぞれ第1のATFエリア33aとオーデ
ィオエリア(音声データが記録される)34が割り付け
られ、他方のマージナルエリア31bとビデオエリア3
2との間にそれぞれサブコードエリア35と第2のAT
Fエリア33bが割り付けられている。
【0041】また、各エリアの間、例えば第1及び第2
のATFエリア33a及び33bの先頭部分、オーディ
オエリア33の両側部分、ビデオエリア32の両側部分
及びサブコードエリア35の両側部分には、それぞれは
AMBLEエリア36が割り付けられている。なお、斜
線で示すエリア37は、ブロックギャップエリアであ
る。
【0042】上記サブコードエリア35には、サブコー
ド信号(時間や番地など)が記録され、第1及び第2の
ATFエリア33a及び33bには、トラッキング補正
用のATF信号が記録される。
【0043】そして、これら各エリアに記録されるデー
タのうち、ビデオエリア32に記録される画像データ,
オーディオエリア34に記録される音声データ及びサブ
コードエリア35に記録されるサブコードデータの各符
号構造は、図2乃至図4に示すような構造を有する。即
ち、画像データは、図2に示すように、例えば列方向に
91バイトを有するブロックが、行方向に49個配列さ
れたフレーム構造を有し、更にこのフレームが3つ配列
された符号構造を有する。
【0044】各ブロックは、伝送の同期をとる2バイト
構成のSYNCデータ41と、3バイト構成のIDデー
タ42と、78バイト構成の主データ43と、8バイト
構成の第1のパリティ44aから構成されている。これ
らの構成を有するブロック(便宜的に画像データブロッ
クと記す)は、行方向45個まで配列されている。ま
た、残りのブロックは、列方向に78バイト構成の第2
のパリティ44bと、8バイト構成の第1のパリティ4
4aが配列された符号構造を有する。これらの構成を有
するブロックは行方向に4個配列されている。
【0045】次に、音声データは、図3に示すように、
例えば列方向に91バイトを有するブロックが、行方向
に14個配列されたフレーム構造を有する。
【0046】各ブロックは、伝送の同期をとる2バイト
構成のSYNCデータ51と、3バイト構成のIDデー
タ52と、78バイト構成の主データ53と、8バイト
構成の第1のパリティ54aから構成されている。これ
らの構成を有するブロック(便宜的に音声データブロッ
クと記す)は、先頭行から5個及び最終行から5個の計
10個配列されている。また、残りのブロックは、列方
向に78バイト構成の第2のパリティ54bと、8バイ
ト構成の第1のパリティ54aが配列された符号構造を
有する。これらの構成を有するブロックは行方向に4個
配列されている。
【0047】さらに、サブコードデータは、図4に示す
ように、例えば列方向に12バイトを有するブロック
が、行方向に12個配列されたフレーム構造を有する。
【0048】各ブロックは、伝送の同期をとる2バイト
構成のSYNCデータ61と、3バイト構成のIDデー
タ62と、5バイト構成の主データ63と、上記主デー
タに対する2バイト構成のパリティ64から構成されて
いる。
【0049】次に、本発明の第1の実施例について、図
1乃至図8を参照して説明する。
【0050】図5において、再生機側の時間軸補正回路
101は、図示しないチャンネルデコーダによりチャン
ネルデコーディングされた再生データが供給される。こ
の時間軸補正回路101により時間軸補正処理が施され
た再生データは、エラー訂正(ECC)回路102によ
りエラー訂正される。このECC回路102は、記録再
生系で発生したエラーに対して訂正処理を行い、訂正不
能なエラーに対してエラーフラグを出力する。そして、
このECC回路102によりエラー訂正された画像デー
タは、デフレーミング回路103を介してエラー処理回
路104に供給されるとともに図示しないデコーダに供
給されて再生の画像信号処理が施されてモニター画像信
号として出力される。また、上記ECC回路102によ
りエラー訂正されたオーディオデータは、エラー処理回
路105に供給されるともに図示しないデコーダに供給
されて再生の信号処理が施されてモニターオーディオ信
号として出力される。さらに、上記ECC回路102に
よりエラー訂正されたサブコードデータは、エラー処理
回路106に供給されるともに図示しないデコーダに供
給されて再生処理が施される。
【0051】上記エラー処理回路104では、上記デフ
レーミング回路103から供給されるデフレーミング処
理済の画像データについて、上記ECC回路102によ
り訂正できなかったエラーが残存する場合に、残存エラ
ーを示すエラーフラグに基づいて、その残存エラーによ
り可変長符号を復号することができくなるデータを所定
のエラーコードに置換するエラー処理を行う。
【0052】そして、上記エラー処理回路104により
エラー処理がほどこされた画像データは、フレーミング
回路107により誤り訂正用の積符号構成となるように
フレーミングされてマルチプレクサ108に供給され
る。
【0053】また、上記エラー処理回路105では、上
記ECC回路102によりエラー訂正されたオーディオ
データについて、残存エラーを示すエラーフラグに基づ
いて、エラーデータをワード単位で所定のエラーコード
に置換するエラー処理を行う。すなわち、例えば図6の
(A)に斜線を施して示すように、2バイト(16ビッ
ト)のオーディオデータの第3ワード,第5ワード及び
第6ワードにそれぞれ1バイトのエラーが残存していた
場合に、上記残存エラーを1バイト単位で示すエラーフ
ラグに基づいて、図6の(B)に斜線を施して示すよう
に、上記第3ワード,第5ワード及び第6ワードを所定
のエラーコードに置換する。また、1.5バイト(12
ビット)のオーディオデータの場合には、例えば図7の
(A)に斜線を施して示すように、第1ワード及び第2
ワードに亘る1バイトのエラーと、第4ワード及び第5
ワードにそれぞれ1バイトのエラーが残存していたとす
ると、上記残存エラーを1バイト単位で示すエラーフラ
グに基づいて、図7の(B)に斜線を施して示すよう
に、上記第1ワード,第2ワード,第4ワード及び第5
ワードを所定のエラーコードに置換する。
【0054】なお、上記エラー処理回路105では、上
記ECC回路102によりエラー訂正されたオーディオ
データについて、残存エラーを示すエラーフラグに基づ
いて、エラーデータをワード単位で所定のエラーコード
に置換する代わりに、エラーデータをワード単位で補間
する処理を行うようにしても良い。
【0055】そして、上記エラー処理回路105により
エラー処理が施されたオーディオデータは、上記マルチ
プレクサ108に供給される。
【0056】さらに、上記エラー処理回路106では、
上記ECC回路102によりエラー訂正されたサブコー
ドデータについて、残存エラーを示すエラーフラグに基
づいて、エラーデータを所定のエラーコードに置換する
エラー処理を行う。
【0057】ここで、サブコードデータは、上述のよう
に5バイトの主データに2バイトのパリティ符号が付加
されており、上記主データに1バイトでも訂正不能エラ
ーが存在すれば、そのサブコードブロックを使用っでき
ない。そこで、上記主データの第1バイトに割り当てら
れるITEMデータのうちで、情報が無いことを示すI
TEMデータ「111111111」をエラーコードと
して採用し、上記エラー処理回路106は上記主データ
の第1バイトを「111111111」に置換すること
によりエラー処理を行う。
【0058】そして、上記エラー処理回路106により
エラー処理が施されたサブコードデータは、上記マルチ
プレクサ108に供給される。
【0059】なお、上記各エラー処理回路104,10
5,106では、後述する記録機側のエラー訂正(EC
C)回路121で訂正不能なエラーデータについても、
エラーコードに置換するようにしてもよい。
【0060】ここで、上記マルチプレクサ108に供給
される画像データは、上記デフレーミング回路103と
フレーミング回路107を通過しているので、オーディ
オデータ及びサブコードデータによりも遅れてしまうの
で、この画像データの遅れ分を補償するために、上記E
CC回路102は、画像データよりもオーディオデータ
及びサブコードデータを遅れて出力するようになってい
る。
【0061】そして、上記エラー処理が施された画像デ
ータ,オーディオデータ及びサブコードデータは、上記
マルチプレクサ108において、マイクロコンピュータ
109からの制御データとともに、時分割多重され、F
IFOメモリ110を介して伝送フォーマットに変換さ
れる。
【0062】さらに、伝送フォーマットに変換されたデ
ータは、同期付加回路111で伝送用同期信号SYNC
が付加され、パリティ発生器112で伝送用のパリディ
が付加され、ランダマイズ(RNDM)回路113,パ
ラレルシリアル(P/S)変換器14を経て、ドライバ
115から光学的又は電気的なシリアルデータとして出
力される。
【0063】なお、この実施例では、図8に示すよう
に、1フレームは、10トラック分のデータ(trac
k0〜track9)により構成され、1トラックのデ
ータは、28バッファリングユニット分のデータ(BU
0〜BU27)から構成されてる。そして、1バッファ
リングユニットのデータは、データ圧縮された5シンク
ブロック分のデータ(SB0〜SB4)からなり、1シ
ンクブロックのデータは620ビット(80バイト)で
構成され、再生機側では、18.1MHzのクロックで
動作して、2160クロック期間で1バッファリングユ
ニットのデータの処理を行い、伝送フォーマットに変換
したシリアルデータを36.2MHzのクロックで出力
する。
【0064】一方、記録機側では、上記再生機側から上
記ドライバ115を介して送信されてくるシリアルデー
タをレシーバ116で受信し、このシリアルデータから
PLL回路117により受信に必要なクロックを生成す
るとともに、上記シリアルデータをシリアルパラレル
(S/P)変換器118によりパラレルデータに変換す
る。
【0065】そして、同期検出回路119は、上記S/
P変換器118により得られたパラレルデータから、伝
送用の同期信号SYNCを検出して、後段の処理に必要
なタイミングを出力する。また、上記S/P変換器11
8により得られたパラレルデータはデランダマイズ(D
RNDM)回路20を経て、伝送用のエラー訂正(EC
C)回路121に供給される。
【0066】上記ECC回路121は、伝送路で発生し
たエラーに対して訂正処理を行い、訂正不能なエラーの
場合には上記再生機側のECC回路102と同様にエラ
ーフラグを出力する。
【0067】また、V同期検出回路122は、上記EC
C回路121によりエラー訂正されたデータから垂直同
期信号を検出する。そして、記録機側は、上記V同期検
出回路122により検出された垂直同期信号を基準とし
て動作することにより、上記再生機側とフレーム同期が
とられる。
【0068】さらに、上記ECC回路121によりエラ
ー訂正されたデータは、FIFOメモリ123及びデマ
ルチプレクサ124により、伝送フォーマットから信号
処理フォーマットに戻される。そして、上記デマルチプ
レクサ124から制御データはシステム制御用のマイク
ロコンピュータ125に供給される。
【0069】そして、上記デマルチプレクサ124から
出力される画像データ,オーディオデータ及びサブコー
ドデータは、上記ECC回路121からのエラーフラグ
に従って、上述の再生機側と全く同様なエラー処理によ
り、エラーデータはエラーコードに置換されてから、パ
リティ発生器131で記録用の新たなパリディが付加さ
れて、図示しない記録用のMPX回路を介してチャンネ
ルエンコーダに供給され、ダビングデータとして磁気テ
ープに記録される。
【0070】このようにしてディジタルダビングされた
コピーテープでは、ダビングの際に発生した訂正不能エ
ラーは、そのデータがエラーコードに置き換えられてい
るので、再生の際に新たに発生した訂正不能エラーと同
様に処理され、コンシルメントされてモニターに出力さ
れることになる。従って、ダビングを繰り返しても、エ
ラーは必ず訂正又はコンシールメントされるので、エラ
ーが画にでることはない。
【0071】このように、再生のエラーも伝送路上のエ
ラーも訂正不能な場合に、エラー処理をしてエラーデー
タをエラーコードに置換して、新たなパリティを付加し
て記録することにより、それらのエラーは、次にこれを
再生するときに発生した訂正不能エラーと同様にコンシ
ールメントすることができる。
【0072】次に、本発明の第2の実施例について、図
9及び図10を参照して説明する。
【0073】図9において、再生機側の時間軸補正回路
201は、図示しないチャンネルデコーダによりチャン
ネルデコーディングされた再生データが供給される。こ
の時間軸補正回路201により時間軸補正処理が施され
た再生データは、エラー訂正回路202によりエラー訂
正されてから、デフレーミング回路203を介して図示
しないデコーダに供給されて再生の画像信号処理が施さ
れ、モニター信号として出力される。
【0074】一方、上記時間軸補正回路201により時
間軸補正処理が施された再生データは、FIFOメモリ
204に入力され、伝送路上のフォーマットに変換さ
れ、ダビング出力として記録機側に送信される。
【0075】ここで、この第2の実施例では、上記伝送
路上の伝送フォーマットとして、ディジタルVTRの記
録系における上述の図1に示した記録フォーマットがそ
のまま採用されている。なお、ATF信号は、伝送路上
に送出する必要が無いので、ATF領域の期間に制御信
号を伝送する。また、伝送レートは、画像のサンプリン
グ周波数の13.5Mbpsの3倍である40.5Mb
psとした。また、上記記録系においてエラー保護のた
めに例えば図10に示すようなRS(86,78)×R
S(147,136)の積符号構成を採用しており、こ
のエラー保護用の積符号構成のパリティC1,C2が付
加された再生データが、上記FIFOメモリ204を介
して記録機側に送信される。
【0076】そして、記録機側では、受信したデータか
ら図示しないPLL回路により受信に必要なクロックを
得て、このクロックによりデータをデコードしてFIF
Oメモリ205に書き込む。上記FIFOメモリ205
からは、次のエラー訂正回路6におけるエラー訂正処理
に合ったタイミングでデータが読み出される。上記エラ
ー訂正回路206では、上記FIFOメモリ205から
読み出されたデータに対して、RAM207を用いてエ
ラー訂正処理を施す。すなわち、このエラー訂正回路6
は、上述の図10に示したRS(86,78)×RS
(147,136)の積符号に対してエラー訂正処理を
実行する。このエラー訂正処理によって、上記再生機側
における再生時のエラーと伝送路で生じたエラーを訂正
することができる。
【0077】上記エラー訂正回路206によるエラー訂
正処理が施されたデータは、エラーの位置情報とともに
画像データのみがデフレーミング回路208を介して図
示しないデコーダに供給されて再生の画像信号処理が施
され、モニター信号として出力される。
【0078】一方、上記エラー訂正回路206によるエ
ラー訂正処理が施されたデータは、このエラー訂正回路
206で得られたパリディデータとともに画像データが
記録用のMPX回路209を介して図示しないチャンネ
ルエンコーダに供給され、ダビングデータとして磁気テ
ープに記録される。
【0079】次に、本発明の第3の実施例について、図
11を参照して説明する。
【0080】図11において、再生機側の時間軸補正回
路211は、図示しないチャンネルデコーダによりチャ
ンネルデコーディングされた再生データが供給される。
この時間軸補正回路211により時間軸補正処理が施さ
れた再生データは、エラー訂正回路212によりエラー
訂正されてから、デフレーミング回路213を介して図
示しないデコーダに供給されて再生の画像信号処理が施
され、モニター信号として出力される。
【0081】一方、上記時間軸補正回路212により時
間軸補正処理が施された再生データは、FIFOメモリ
214に入力され、伝送路上のフォーマットに変換さ
れ、ダビング出力として記録機側に送信される。
【0082】ここで、この第3の実施例においても、上
記伝送路上の伝送フォーマットとして、ディジタルVT
Rの記録系における記録フォーマットがそのまま採用さ
れている。なお、ATF領域の期間には制御信号を伝送
する。また、伝送レートは、40.5Mbpsとした。
また、上記記録系において採用されている積符号構成の
パリティC1,C2が付加された再生データが、上記F
IFOメモリ214を介して記録機側に送信される。
【0083】そして、記録機側では、受信したデータか
ら図示しないPLL回路により受信に必要なクロックを
得て、このクロックによりデータをデコードしてFIF
Oメモリ215に書き込む。上記FIFOメモリ215
からは、次のエラー訂正回路216におけるエラー訂正
処理に合ったタイミングでデータが読み出される。上記
エラー訂正回路216は、上記FIFOメモリ215か
ら読み出されたデータに対して、RAM217を用いて
積符号構成のエラー訂正処理を実行することにより、上
記再生機側における再生時のエラーと伝送路で生じたエ
ラーを訂正する。
【0084】上記エラー訂正回路216によるエラー訂
正処理が施されたデータは、エラーの位置情報とともに
画像データがデフレーミング回路218を介して図示し
ないデコーダに供給されて再生の画像信号処理が施さ
れ、モニター信号として出力される。
【0085】一方、上記デフレーミング回路218から
上記デフレーミング処理済のデータは、エラー処理回路
219に供給される。そして、上記デフレーミング処理
済のデータは、このエラー処理回路219においてエラ
ーのあるデータがエラーコードに置換されてから、フレ
ーミング回路220により誤り訂正用の積符号構成とな
るようにフレーミングされ、パリティ発生回路221に
よりRAM222を用いて積符号構成のパリテイが付加
され、記録用のMPX回路223を介して図示しないチ
ャンネルエンコーダに供給されて、ダビングデータとし
て磁気テープに記録される。
【0086】なお、上記エラー訂正用のRAM217と
パリティ発生用のRAM222は、ともに積符号を生成
するためのものであって、共用することができる。
【0087】ここで、上述の第2及び第3の実施例にお
いては、再生機側からFIFOメモリ204,214を
介してダビング出力として記録機側に送信されるデータ
として、時間軸補正回路201,211により得られる
時間軸補正処理済の再生データを使用したが、後段のエ
ラー訂正回路202,212によるエラー訂正処理済の
再生データをダビング出力として上記FIFOメモリ2
04,214を介して記録機側に送信するようにしても
良い。このように再生機側におけるエラー訂正処理済の
再生データをダビング出力とすることにより、伝送路上
には再生のエラーがほとんど出力されないようにするこ
とができる。
【0088】次に、本発明の第4の実施例について、図
12及び図13を参照して説明する。
【0089】図12において、再生機側の時間軸補正回
路231は、図示しないチャンネルデコーダによりチャ
ンネルデコーディングされた再生データが供給される。
この時間軸補正回路231により時間軸補正処理が施さ
れた再生データは、エラー訂正回路232によりエラー
訂正されてから、デフレーミング回路233を介して図
示しないデコーダに供給されて再生の画像信号処理が施
され、モニター信号として出力される。
【0090】一方、上記デフレーミング回路233から
上記デフレーミング処理済のデータがエラー処理回路2
34に供給される。そして、上記デフレーミング処理済
のデータは、このエラー処理回路234において残留エ
ラーのあるデータがエラーコードに置換されてから、フ
レーミング回路235により誤り訂正用の積符号構成と
なるようにフレーミングされ、パリティ発生回路221
により伝送用のパリテイが付加される。そして、上記伝
送用のパリテイが付加された再生データは、FIFOメ
モリ237に入力され、伝送路上のフォーマットに変換
され、ダビング出力として記録機側に送信される。
【0091】ここで、この第4の実施例では、上記記録
系において採用されている積符号構成のパリティC1,
C2の一方のパリティC1のみを伝送用のパリティとし
て採用している。すなわち、上記パリティ発生回路21
は、図12に斜線を施して示すように、パリティC2に
使用していた部分を所定ダミーデータに置き換えて、伝
送用のパリティとしてC1のみを生成するようになって
いる。
【0092】また、この第4の実施例においても、上記
伝送路上の伝送フォーマットとして、ディジタルVTR
の記録系における記録フォーマットがそのまま採用され
ている。なお、ATF領域の期間には制御信号を伝送す
る。また、伝送レートは、40.5Mbpsとした。
【0093】そして、記録機側では、受信したデータか
ら図示しないPLL回路により受信に必要なクロックを
得て、このクロックによりデータをデコードしてFIF
Oメモリ238に書き込む。上記FIFOメモリ238
からは、次のエラー訂正回路39におけるエラー訂正処
理に合ったタイミングでデータが読み出される。上記エ
ラー訂正回路239は、上記FIFOメモリ238から
読み出されたデータに対して、RAM240を用いて伝
送用のパリティC1によるエラー訂正処理を実行するこ
とにより、上記伝送路で生じたエラーを訂正する。
【0094】上記エラー訂正回路239によるエラー訂
正処理が施されたデータは、エラーの位置情報とともに
画像データがデフレーミング回路241を介して図示し
ないデコーダに供給されて再生の画像信号処理が施さ
れ、モニター信号として出力される。
【0095】一方、上記エラー訂正回路239によるエ
ラー訂正処理が施されたデータは、記録系のパリティ発
生回路242によりRAM243を用いて積符号構成の
パリテイC1,C2が付加され、記録用のMPX回路2
44を介して図示しないチャンネルエンコーダに供給さ
れて、ダビングデータとして磁気テープに記録される。
【0096】ここで、伝送路上でのエラーの発生確率
は、磁気記録再生系でのエラーの発生確率と比較するの
極めて低いので、この第3の実施例のように、記録機側
における伝送用のエラー訂正回路236の訂正能力も低
いものでよく、上記エラー訂正回路236や再生機側の
伝送用のパリティ発生回路21を簡略化することができ
る。さらに、簡略化して、上記エラー訂正回路236に
代えてエラー検出回路を使用するようにしてもよい。ま
た、再生機側と記録機側との間で制御信号の授受を行う
ようにして、記録機側で取り扱うことのできる伝送用の
パリティの形式を記録機側から再生機側に対して指定す
るようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】本発明に係るディジタルビデオ信号のダ
ビング方法では、記録フォーマットと同じ伝送フォーマ
ットで再生機側から記録機側にディジタルビデオ信号を
伝送することにより、低い伝送レートで画質劣化を伴う
ことなくダビングできる。
【0098】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、磁気記録系におけるエラー保護に
用いるパリティを伝送系のエラー保護用のパリティとし
て再生機側から記録機側に伝送することにより、低い伝
送レートで画質劣化を伴うことなくダビングできる。
【0099】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、磁気記録系におけるエラー保護に
用いる積符号の一方のパリティのみを伝送系のエラー保
護用のパリティとして使用することにより、伝送用のエ
ラー訂正処理を簡略化することができる。
【0100】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、記録機側でエラー訂正をして伝送
系におけるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、
このパリティを付加したまま記録媒体に記録することに
より、低い伝送レートで画質劣化を伴うことなくダビン
グできる。
【0101】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、記録機側でエラー訂正をして伝送
系におけるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、
訂正しきれなかった残留エラーに対してエラー情報に置
き換えた後、パリティを付加して記録媒体に記録するこ
とにより、低い伝送レートで画質劣化を伴うことなくダ
ビングできる。
【0102】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、再生機側で再生のエラー訂正処理
で訂正不能なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋
め込んでから、伝送用のパリティを付加して記録機側に
伝送し、記録機側で伝送用のエラー訂正処理で訂正不能
なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋め込んでか
ら、記録用のパリティを付加して記録媒体に記録するこ
とにより、低い伝送レートで画質劣化を伴うことなくダ
ビングできる。
【0103】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、オーディオデータに対してもエラ
ー情報の埋め込み処理を行うことにより、低い伝送レー
トで画質劣化及び音質劣化を伴うことなくダビングでき
る。
【0104】また、本発明に係るディジタルビデオ信号
のダビング方法では、サブコードデータに対してもエラ
ー情報の埋め込み処理を行うことにより、低い伝送レー
トで画像データ及びサブコードデータの品質劣化を伴う
ことなくダビングできる。
【0105】さらに、本発明に係るディジタルビデオ信
号のダビング方法では、記録再生系のクロック周波数の
整数倍の周波数を伝送系のクロック周波数として再生機
側から記録機側にデータを伝送することにより、ダビン
グ用のディジタルインターフェースを容易に実現するこ
とができる。
【0106】従って、本発明によれば、ビデオ信号を高
能率符号化して記録再生する装置における圧縮されたデ
ィジタルビデオ信号のダビング方法において、ダビング
に使用するディジタルインタフェースを容易に実現で
き、また、低い伝送レートで画質劣化を伴うことなくダ
ビングすることができ、また、変速再生時でもダビング
を可能にすることができ、さらに、伝送用のエラー訂正
処理を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によりディジタルダビングを行うダ
ビングシステムにおけるディジタルVTRのトラックフ
ォーマットを示す図である。
【図2】上記ディジタルVTRにおいて、磁気テープの
記録トラックのビデオエリアに記録される画像データの
符号構造を示す概念図である。
【図3】上記ディジタルVTRにおいて、磁気テープの
磁気テープの記録トラックのオーディオエリアに記録さ
れる音声データの符号構造を示す概念図である。
【図4】上記ディジタルVTRにおいて、磁気テープの
磁気テープの記録トラックのサブコードエリアに記録さ
れるサブコードデータの符号構造を示す概念図である。
【図5】本発明の第1の実施例を説明するためのダビン
グシステムの要部構成を示すブロック図である。
【図6】上記第1の実施例において16ビットのオーデ
ィオデータに対するエラー処理を説明するための概念図
である。
【図7】上記第1の実施例における12ビットのオーデ
ィオデータに対するエラー処理を説明するための概念図
である。
【図8】上記第1実施例におけるダビングデータの伝送
フォーマットを示す概念図である。
【図9】本発明の第2の実施例を説明するためのダビン
グシステムの要部構成を示すブロック図である。
【図10】上記第2実施例においてダビングする画像デ
ータの符号構造を示す概念図である。
【図11】本発明の第3の実施例を説明するためのダビ
ングシステムの要部構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施例を説明するためのダビ
ングシステムの要部構成を示すブロック図である。
【図13】上記第4実施例においてダビングする画像デ
ータの符号構造を示す概念図である。
【図14】一般的なディジタルVTRの回路構成を示す
ブロック図である。
【図15】ディジタルVTRにおける各種ダビング方法
の説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
101,201,211,231・・・時間軸補正回路 102,202,212,232・・・再生側エラー訂
正回路 103,203,213・233・・・デフレーミング
回路 104,234・・・・・・・・・・・再生側エラー処
理回路 107,235・・・・・・・・・・・フレーミング回
路 110,204,214,237・・・送信用FIFO
メモリ 112,236・・・・・・・・・・・伝送用パリティ
発生器 121,206,216,239・・・伝送用エラー訂
正回路 123,205,215,238・・・受信用FIFO
メモリ 126,208,218・・・・・・・デフレーミング
回路 127,219・・・・・・・・・・・記録側エラー処
理回路 130,220・・・・・・・・・・・フレーミング回
路 131,221,242・・・・・・・記録用パリティ
発生器
フロントページの続き (72)発明者 小川 和幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小黒 正樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 岡本 一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号を高能率符号化して記録再生
    する装置における圧縮されたディジタルビデオ信号のダ
    ビング方法において、 記録フォーマットと同じ伝送フォーマットで再生機側か
    ら記録機側にディジタルビデオ信号を伝送することを特
    徴とするディジタルビデオ信号のダビング方法。
  2. 【請求項2】 磁気記録系におけるエラー保護に用いる
    パリティを伝送系のエラー保護用のパリティとして再生
    機側から記録機側に伝送することを特徴とする請求項1
    記載のディジタルビデオ信号のダビング方法。
  3. 【請求項3】 磁気記録系におけるエラー保護に用いる
    積符号の一方のパリティのみを伝送系のエラー保護用の
    パリティとしたことを特徴とする請求項2記載のディジ
    タルビデオ信号のダビング方法。
  4. 【請求項4】 記録機側でエラー訂正をして伝送系にお
    けるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、このパ
    リティを付加したまま記録媒体に記録することを特徴と
    する請求項1,請求項2又は請求項3記載のディジタル
    ビデオ信号のダビング方法。
  5. 【請求項5】 記録機側でエラー訂正をして伝送系にお
    けるエラー及び再生時のエラーを訂正した後に、訂正し
    きれなかった残留エラーに対してエラー情報に置き換え
    た後、パリティを付加して記録媒体に記録することを特
    徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載のディジ
    タルビデオ信号のダビング方法。
  6. 【請求項6】 再生機側では、再生のエラー訂正処理で
    訂正不能なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋め
    込んでから、伝送用のパリティを付加して記録機側に伝
    送し記録機側では、伝送用のエラー訂正処理で訂正不能
    なエラーに対してデータ内にエラー情報を埋め込んでか
    ら、記録用のパリティを付加して記録媒体に記録するこ
    とを特徴とする請求項1記載,請求項2又は請求項3記
    載のディジタルビデオ信号のダビング方法。
  7. 【請求項7】オーディオデータに対してもエラー情報の
    埋め込み処理を行うことを特徴とする請求項6記載のデ
    ィジタルビデオ信号のダビング方法。
  8. 【請求項8】サブコードデータに対してもエラー情報の
    埋め込み処理を行うことを特徴とする請求項7記載のデ
    ィジタルビデオ信号のダビング方法。
  9. 【請求項9】ビデオ信号を高能率符号化して記録再生す
    る装置における圧縮されたディジタルビデオ信号のダビ
    ング方法において、 伝送系のクロック周波数を記録再生系のクロック周波数
    の整数倍の周波数としたことを特徴とするディジタルビ
    デオ信号のダビング方法。
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