JPH10198257A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH10198257A
JPH10198257A JP197997A JP197997A JPH10198257A JP H10198257 A JPH10198257 A JP H10198257A JP 197997 A JP197997 A JP 197997A JP 197997 A JP197997 A JP 197997A JP H10198257 A JPH10198257 A JP H10198257A
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JP
Japan
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optical recording
layer
recording medium
hologram
optical
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Application number
JP197997A
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English (en)
Inventor
Naoki Shimada
田 直 樹 島
Ryuji Horiguchi
口 竜 二 堀
Koji Yoshida
田 宏 治 吉
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/02Details of features involved during the holographic process; Replication of holograms without interference recording
    • G03H1/024Hologram nature or properties
    • G03H1/0244Surface relief holograms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/12Special arrangement of layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2270/00Substrate bearing the hologram
    • G03H2270/20Shape
    • G03H2270/22Disc shaped

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム層を有する光記録媒体であって、
視認性が向上し、偽造をしにくいものを提供する。 【解決手段】 光線によって情報の記録および/または
再生を行う光記録層と、前記光記録層の光記録面側に設
けられた透明反射層および回折パターン層からなるホロ
グラム層とを少なくとも備えてなる光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録手段を備えた
光記録媒体であって、ホログラム層が形成された光記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的に情報を記録する光記録媒体は、
高密度記録が可能であって、可搬性に優れ、しかも情報
が劣化しにくいため、近年の情報化社会の進展に伴い、
その需要がますます増大している。このような光記録媒
体としては、例えば光カード、CD、CD−ROM、C
D−R等の光ディスクがあり、近赤外線のレーザー光線
などを用いて情報の記録および情報の読出しを行ってい
る。
【0003】このような光記録媒体は、光記録層、保護
層、基材などから構成され、光記録を阻害しない部位に
印刷が施されているものが一般的である。このうち光記
録層には、一般にTe、Sb、Mo酸化物などの光反射
性の金属酸化物層や、シアニン系、キノン系、フタロシ
アニン系などの有機色素層が用いられ、保護層には、一
般に光学特性が良好なポリカーボネート樹脂、アクリル
樹脂などが用いられており、さらに基材には、一般に塩
化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂など
が用いられている。
【0004】近年、光記録媒体に印刷を施すことに加
え、光の回折を利用したホログラム画像を光記録媒体に
付加することで、視認性を高め、偽造防止効果をもたせ
ることも行われてきている。ホログラム層の形成方法と
しては、ホログラム層が形成されたフィルムをラベル貼
り・熱転写等により媒体表面に設けることが一般的に行
われている。
【0005】このようなホログラム層を有する光記録媒
体において、光記録媒体の記録/再生光線の入射方向の
面(本明細書においては、光記録面ともいう)のうち、
光記録層が形成されている部分(本明細書においては、
光記録部ともいう)にホログラム層を設けることは光記
録した情報の書き込み、または読出しの際にノイズを発
生させる要因となるため、好ましくないと考えられてい
る。そのため、従来ホログラム層は、光記録部以外や光
記録面と反対側の面に設けられていた。したがって光記
録部は、光記録層の色、光沢のままであり、視認性が良
いとはいえなかった。
【0006】このように、従来は光記録媒体にホログラ
ムによるデザインを行うことができる部分が光記録部以
外に限定され、逆にこのデザインエリアを確保するため
には、光記録部の面積を減らすこと、即ち記録容量を減
らすことが必要とされ、従来の光記録媒体は視覚情報が
少なくデザインの制約を受けるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、視認
性を向上させ、偽造防止効果の高い、光記録面にもホロ
グラム層を有することのできる光記録媒体を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ホログラ
ム画像が得られるにもかかわらず、光記録/再生に使用
する光線を透過するホログラム層の形成に成功し、その
ホログラム層を光記録媒体の光記録面に設けることによ
り上記の課題を解決した。
【0009】したがって、本発明の光記録媒体は、光線
によって情報の記録および/または再生を行う光記録層
と、前記光記録層の光記録面側に設けられた透明反射層
および回折パターン層からなるホログラム層とを少なく
とも備えてなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。ホログラム層 本発明の光記録媒体の光記録面(特に光記録部)に用い
られるホログラム層は、狭義のホログラムの他に、回折
格子などが含まれる広義のホログラム層であって、回折
パターン層および透明反射層を備えているものである。
このホログラム層は、光記録/再生に利用する光線(一
般的には近赤外線だが、これに限定しない)に対し、光
吸収、回折、散乱等による透過率の低下による光記録/
再生能の低下が実質的に認められないものとする。この
ようなホログラム層は、透明反射層および回折パターン
層の材料が光記録/再生用光線を透過する材料であっ
て、回折パターン層のピッチが光記録/再生光線の波長
以下であるものである。
【0011】ホログラム層を構成する回折パターン層
は、ホログラム画像が記録された層であって、その材料
としては、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂
等の近赤外線を透過する樹脂が挙げられる。紫外線硬化
樹脂を用いることもできる。
【0012】光記録/再生用光線を透過する回折パター
ン層のピッチの条件に関しては、±一次回折光に関する
式、 d(sinθi+sinθm)=±λ d:回折パターンピッチ、θi:入射角、θm:反射
角、λ:波長 による±一次回折光が発生しない条件から求めることが
できる。上式によれば、光記録/再生用光線が回折パタ
ーン層に対し垂直に入射する場合(dが最小になる場
合)には、ピッチdが波長λ未満であると上式が成立せ
ず回折光が発生しないため、光記録/再生への悪影響を
回避することができる。そのため、本発明に用いる回折
パターン層の回折ピッチは光記録/再生用光線の波長未
満とすることが好ましい。したがって、例えば、光記録
/再生用光線の波長λが830nmである場合には、ピ
ッチが約830nm未満であると光記録/再生への悪影
響を回避することができるので、このような場合には、
回折パターンのピッチは830nm未満とすることが好
ましい。
【0013】回折パターン層の製造は、例えば、レリー
フホログラムの場合、干渉縞が凹凸の形で記録されたホ
ログラム原版をプレス型として用い、このホログラム原
版上に回折パターン層形成用樹脂シートを置き、加熱ロ
ールなどの手段によって両者を加熱圧接し、回折パター
ン層形成用樹脂シート表面にホログラム原版の凹凸模様
を複製する方法、ホログラム原版上で樹脂を硬化させる
方法などによることができる。紫外線硬化樹脂の場合に
は、2P(Photo−Polymer)複製によっても回折パターン
層を形成できる。
【0014】ホログラム層を構成する透明反射層は、光
記録/再生用光線を透過し、かつ、ホログラム効果を生
じるための光線は一部を反射し一部を透過する層であ
る。この透明反射層は、透明反射層の上面での反射光と
下面での反射光、さらに透明反射層内で複数回反射を繰
り返して上面に放出される光線が総計されることによっ
てホログラムを再生するための明るい光を回折パターン
層に与えるものである。
【0015】透明反射層の材料としては、例えば、Al
3、Al23、CaF2、CdS、CeF3、CeO2
Cd23、HfO2、In23、LaF3、La23、L
iF、MgF2、MgO、Na3AlF6、NaF、5N
aF・3AlF3、NdF3、Nd23、PdCl2、P
dF2、PbO、Pr611、Sb23、Sb23、Sc
23、SiO、SiO2、Si23、Ta25、Th
4、ThO2、TiO2、TiO、TlCl、Y23
ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、ZrO2、Zr
TiO4などが挙げられる。また、回折パターン層と屈
折率の異なる樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリクロルトリフルオロエチレン、酢酸ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、メチルメタクリレ
ート樹脂、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ビニルブチラール樹脂、ビニルホルマール樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリエステル樹脂、石炭酸ホルマリン
樹脂等を用いることもできる。
【0016】透明反射層を形成する上記材料は、一般に
屈折率により透過波長領域がシフトする。例えば、Ti
2は、屈折率の調節により約0.4μm〜10μmの
範囲の波長の光線を透過するが、屈折率を2.29〜
2.31にすると近赤外線をよく透過するので、このよ
うな屈折率のTi02は近赤外線による光記録/再生を
行う光記録媒体に用いるのに好適である。このように、
透明反射層の材料と光記録/再生よう光線の波長に応じ
て、透明反射層の材料の屈折率を調節することで、光記
録/再生光線の波長域の光線を透過させ、光記録/再生
能の低下のないホログラム層を形成することができる。
【0017】透明反射層の形成には、真空蒸着法、スパ
ッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレー
ティング法、電気メッキ法などの一般的薄膜形成手段を
用いることができる。また、透明反射層が、樹脂層であ
る場合には、一般的な樹脂コーティング方法を用いて形
成することができる。この場合、透明反射層は、一定厚
みで回折パターン層に追従するように設けることができ
るが、凹凸を埋める即ち回折パターン層と反対の面を平
面とするように形成してもよい。
【0018】以上のようなホログラム層は、光記録/再
生を阻害せず、光記録部にも自由に設けることができる
ものであるので、光記録媒体のデザインの自由度が増す
とともに、光記録面以外にホログラム層が設けられたも
のと比べても偽造しにくい光記録媒体を提供できる。
【0019】本発明においてはホログラム層をさらに光
記録部以外にも形成することもできる。この場合のホロ
グラム層は、光記録/再生用光線を透過しないものであ
ってもよく、回折パターン層、透明反射層を任意に設定
できる。さらにこの場合、ホログラム画像は、透明反射
層に限らず、光記録層などの反射によって視認してもよ
い。
【0020】本発明において、ホログラム層は、透明基
材のさらに光記録面側(表面)に形成してもよいし、光
記録層と前記透明基材との間に形成してもよい。光記録
媒体の偽造防止効果をより高めるためには、ホログラム
層を光記録層と前記透明基材との間に形成するのが好ま
しい。また、光記録媒体へのホログラム層の形成には、
ホログラム層を備えた転写箔のラベル貼り、熱転写等の
手段を用いることができる。
【0021】光記録層 本発明の光記録媒体は、光記録層を備えてなる。この光
記録層は、光線によって情報が記録および/または再生
できるものであれば特に限定されない。情報の光記録/
再生用光線には、一般的には近赤外線が用いられる。光
記層の材料としては、例えばTe、Sb、Mo等の反射
性金属酸化物層やシアニン系、キノン系、フタロシアニ
ン系等の有機色素層が挙げられる。反射性金属酸化層の
場合、層自身がホログラム層の反射層となるため、透明
反射層と該反射性光記録層とで、さらに視認性のよいホ
ログラム画像が得られる。
【0022】その他の層 本発明の光記録媒体には、光記録層とホログラム層の他
に、例えば以下に挙げる通常の光記録媒体に用いられる
各種の層を有することができる。
【0023】透明基材 本発明に用いることのできる透明基材としては、可視光
線および近赤外線を透過するものであって、光記録媒体
へ強度を付与できるものであれば特に限定されず、その
材料としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル
樹脂などが挙げられる。
【0024】光パターン層 本発明に用いることができる光パターン層は、光記録/
再生用光線を透過し光記録/再生に利用するトラックパ
ターンやプリフォーマットパターンの凹凸形状が複製で
きるするものであれば特に限定されない。この光パター
ン層は、回折パターン層と同様にして光フォーマットパ
ターンを複製することにより作成できる。
【0025】接着層 本発明に用いることのできる接着層は、光記録層と基材
との接着性を与え、光記録層を劣化させないものであれ
ば特に限定されない。その材料としては、光記層と基材
の接着力を確保しかつ光記録感度良好なウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ビニル系樹脂、アミド系
樹脂など従来既知のものが使用できる。塗布方法として
は、グラビアコーティング法、スピンコーティング法、
シルクスクリーン法、T−ダイコーティング法などを用
いることができ、平プレス法、ロールプレス法などによ
り接着させる。
【0026】基材 本発明の光記録媒体に用いることのできる基材として
は、光記録媒体へ強度を付与できるものであれば特に限
定されない。材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリカー
ボネート、ABS、ポリスチレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン等の樹脂が挙げられる。
【0027】ヒートシール層 本発明に用いることのできるヒートシール層は、ホット
スタンプ、熱プレスなどによる手段で加熱溶融後基材と
接着するものであり、基材との接着性良好な樹脂、熱プ
レス等で基材と融着させることができるものであれば特
に限定されないが、光透過性を阻害しない材料が好まし
い。ヒートシール層に加える滑剤等の添加剤についても
光透過性を阻害しない材料が好ましい。ヒートシール層
に用いる材料としては、例えばポリエステル樹脂、ウレ
タン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙
げられる。
【0028】保護層 本発明に用いることのできる保護層としては、アクリル
系紫外線硬化樹脂、メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂
等、表面保護可能な樹脂層であり、光記録/再生光線の
透過性を阻害しない材料であれば特に限定されない。保
護層に加える滑剤等の添加剤についても同様である。
【0029】光記録媒体の層構成および積層手順 本発明の光記録媒体の層構成およびその積層手順として
は、例えば以下のものが挙げられる。 (1)透明基材、回折パターン層、透明反射層、光パタ
ーン層、光記録層、接着剤層、基材が順次積層されたも
の。 (2)ヒートシール層、透明反射層、回折パターン層、
剥離層、支持体を順次積層してなる転写箔を透明基材に
転写した後、剥離層において支持体と回折パターン層を
剥離させ、さらに光パターン層、光記録層、接着剤層、
基材を順次積層することにより、順に透明基材、ヒート
シール層、透明反射層、回折パターン層、光パターン
層、光記録層、接着剤層、基材が積層されたもの。 (3)支持体、剥離層、保護層、回折パターン層、透明
反射層、ヒートシール層を順次積層してなる転写箔を透
明基材に転写した後、剥離層において保護層と支持体を
剥離させ、さらに光パターン層、光記録層、接着剤層、
基材を積層することにより、保護層、回折パターン層、
透明反射層、ヒートシール層、透明基材、光パターン
層、光記録層、接着剤層、基材の順に積層したもの。
【0030】なお、上記(1)、(2)の構成の場合、
光記録媒体の光記録面の表面に傷の生成防止のためにさ
らに保護層を備えていてもよい。
【0031】光記録媒体の用途 本発明の光記録媒体は、光線によって情報を記録/再生
するものであれば特にその用途は限定されないが、例え
ば、光カード、CD、CD−ROM、CD−R等の光デ
ィスクに用いることができ、このうち特に個人データを
携帯利用する光カードに用いることが偽造、改ざん防止
効果の点で好適である。
【0032】
【実施例】図1に示す本発明の光記録媒体(光カード)
を製造し、評価を行った。この光カードは、情報の記録
/再生用光線の入射側(光記録面)から順に、保護層
1、透明基材2、回折パターン層3、透明反射層4、光
パターン層5、光記録層6、接着層7、基材8から構成
されている。
【0033】光カードの製造 透明基材2として厚さ370μmのポリカーボネート樹
脂を用い、その樹脂ロール上に、保護層1として厚さ2
0μmの紫外線硬化型アクリル樹脂をグラビアコーティ
ングにて形成した。
【0034】次いで透明基材の保護層を施していない面
に、回折ピッチ600nmの回折パターン層3を形成す
るための紫外線硬化樹脂をグラビアコータにて塗布した
後、塗工面をロールスタンパ(あらかじめホログラム回
折パターンをEB描画で形成した原版をさらに2P法で
複製したスタンパを金属ロールに巻き付けたもの)に加
圧すると同時に紫外線照射を行い、回折パターン層3を
形成した。さらに回折パターン層3上に屈折率2.29
となるようTiO2を厚さ500オングストロームに真
空蒸着し、透明反射層4を形成した。
【0035】次に、光フォーマットパターンを描画した
原版より複製したスタンパに、上記回折パターン層形成
と同様の方法で、光パターン層5を複製した後、TeO
xをスパッタリングで形成して光記録層6を形成した。
【0036】さらに、上記シート(厚み420μm)に
ウレタン樹脂系接着剤をダイコーダで塗布し接着層7を
形成し、次いで基材8である塩ビシート(厚み300μ
m)と貼り合わせた後、カードサイズに打ち抜き、光カ
ードを作成した。
【0037】比較例として透明反射層のTiO2の蒸着
時の酸素圧力を変化させることにより、TiO2の屈折
率を2.35とした光カードを作成した。TiO2の屈
折率以外は上記実施例と同様に行った。
【0038】光カードの評価 これらの光カードに対して、光リーダライタ(オリンパ
ス社製CS2000)を用いて情報の記録および再生を
行ったところ、実施例の光カードはエラーがなく良好で
あった。一方TiO2の屈折率が2.35の比較例の光
カードは、屈折率が2.29のものに比べ光記録/再生
光線の透過率が15%低下し、光記録/再生に問題を生
じた。
【0039】ホログラム画像に関しては、実施例、比較
例とも透明反射層による回折と光記録層による反射によ
って、鮮明な画像が得られた。
【0040】
【発明の効果】光記録媒体の光記録面に光記録を阻害し
ないホログラム層を形成することで、光記録容量を減ら
すことなく、光記録媒体の視認性が増し、デザインの自
由度が増すとともに偽造防止効果が高まる。ホログラム
層を光記録媒体の内部に設けた構成の場合、表面に設け
た場合よりさらに高い偽造防止効果が得られる。特に両
面に光記録面がある光記録媒体では、さらに効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光記録媒体の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 保護層 2 透明基材 3 回折パターン層 4 透明反射層 5 光パターン層 6 光記録層 7 接着層 8 基材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光線によって情報の記録および/または再
    生を行う光記録層と、 前記光記録層の光記録面側に設けられた透明反射層およ
    び回折パターン層からなるホログラム層、とを少なくと
    も備えてなることを特徴とする、光記録媒体。
  2. 【請求項2】光記録および/または再生に利用する光線
    を透過する前記ホログラム層を光記録部に形成してなる
    光記録媒体であって、前記ホログラム層の形成部におい
    ても、光記録および/または再生が可能なものである、
    請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】前記ホログラム層が、光記録面の光記録部
    以外の部分に形成されてなる、請求項1に記載の光記録
    媒体。
  4. 【請求項4】前記回折パターン層の回折ピッチが、光記
    録および/または再生に利用する光線の波長以下であ
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】前記回折パターン層の回折ピッチが、83
    0nm未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の光記録媒体。
  6. 【請求項6】前記光記録層の光記録面側に透明基材が設
    けられてなる光記録媒体であって、前記ホログラム層が
    前記光記録層と前記透明基材との間に設けられてなる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】前記光記録層の光記録面側に透明基材が設
    けられてなる光記録媒体であって、前記ホログラム層が
    前記透明基材のさらに光記録面側の表面に設けられてな
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】前記光記録媒体が光カードである、請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の光記録媒体。
JP197997A 1997-01-09 1997-01-09 光記録媒体 Pending JPH10198257A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003335083A (ja) * 2002-05-23 2003-11-25 Dainippon Printing Co Ltd 印字記録媒体、定期券、及びその製造方法
JP2007106005A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Dainippon Printing Co Ltd ラミネートフィルムとその使用方法
JP2009276518A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toppan Printing Co Ltd 光学素子、粘着ラベル、転写箔、ラベル付き物品及び判別装置

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