JPH10197928A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH10197928A
JPH10197928A JP9004692A JP469297A JPH10197928A JP H10197928 A JPH10197928 A JP H10197928A JP 9004692 A JP9004692 A JP 9004692A JP 469297 A JP469297 A JP 469297A JP H10197928 A JPH10197928 A JP H10197928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
frame
magnetic
data
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9004692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP9004692A priority Critical patent/JPH10197928A/ja
Publication of JPH10197928A publication Critical patent/JPH10197928A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】予備巻上げ及び通常巻上げ方式が混在するシス
テムを使用可能なカメラに於いて、磁気記録システム上
に異常と思われるフィルムカートリッジの装填が検出さ
れたら、部分露光カートリッジであっても撮影禁止にす
ること。 【解決手段】カメラに装填されたフィルムカートリッジ
26が、部分露光状態にあるか否かがフォトリフレクタ
30にて検出される。また、磁気ヘッド25及び磁気検
出回路24で、上記フィルムカートリッジ26のフィル
ム28の磁気記録領域に磁気データが記録されているか
否かが検出される。そして、上記フォトリフレクタ30
により上記フィルムカートリッジ26が上記部分露光状
態であることが検出され、且つ磁気ヘッド25により上
記フィルム28の第1駒目に磁気データが無いことが検
出された場合に、マイクロコンピュータ11によって撮
影が禁止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気記録部付フ
ィルムを使用するカメラに関し、より詳細には、該フィ
ルムの磁気記録部のデータから該フィルムの異常を告知
可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影情報等の種々のデータを読取
り及び記録可能な磁気記録部付フィルムが開発され、該
磁気記録部付フィルムを使用したカメラも種々開発され
ている。
【0003】例えば特開平5−249556号公報に
は、部分露光カートリッジの装填を検出したら、フィル
ムの最初から最後までの磁気情報の有無を検出し、予備
巻上げ式の撮影と、通常巻上げ方式の撮影の駒が混在し
ても未露光駒がどの駒からどの駒までなのかを判断し
て、撮影を行うカメラの技術が記載されている。
【0004】このカメラでは、部分露光カートリッジの
装填が検出されたならばフィルムの最初から順次検出
し、未露光駒を検出したならば巻戻して、未露光駒のセ
ットが行われる。
【0005】また、本件出願人による先の出願である特
願平8−296075号には、部分露光カートリッジの
装填を検出したらフィルムの最初から順次検して、未露
光駒を検出したら2駒巻戻してた後1駒巻上げて止める
方法を使用し、パーフォレーションを検出するセンサを
1つのみ使用して、駒間の精度を保つ技術が記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平5−249556号公報及び特願平8−296
075号に記載されたフィルムの検出方式では、記録
時、磁気ヘッドのギャップに当たる部分にごみが付着し
ていたり、磁気ヘッドとリード線の半田がとれかかって
いた場合に、磁気記録が、正常に動作していない時には
誤判定されてしまう。このため、すでに露光されてい
て、磁気情報の無い駒に誤って二重露光をしてしまう虞
れがある。
【0007】また、予備巻上げ方式のカメラでの撮影
と、通常巻上げ方式のカメラでの撮影では、同じフィル
ムを使用してもカメラシのステムが異なるため、磁気記
録システム上の異常や異なるカメラシステムで使用され
たフィルムカートリッジが装填された場合の、部分露光
カートリッジへの二重露光を回避する必要があった。
【0008】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、予備巻上げ方式のカメラでの撮影と、通常巻上
げ方式のカメラでの撮影での混在のように異なるカメラ
システムを使用しても、磁気記録システム上に異常と思
われるフィルムカートリッジが装填されたことを検出し
た場合に、部分露光カートリッジであっても、二重露光
を回避するために撮影禁止にすることのできるカメラを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、装
填されたフィルムカートリッジが、少なくとも1駒撮影
されているが、全駒撮影されていない部分露光状態にあ
るか否かを検出する撮影状態検出手段と、上記フィルム
カートリッジのフィルムの磁気記録エリアに磁気データ
が記録されているか否かを検出する磁気検出手段と、上
記撮影状態検出手段により上記フィルムカートリッジが
上記部分露光状態であることを検出し、且つ上記磁気検
出手段が上記フィルムの第1駒目に磁気データが無いこ
とを検出した場合には、撮影を禁止する制御手段とを具
備したことを特徴とする。
【0010】またこの発明は、装填されたフィルムカー
トリッジが、少なくともl駒撮影されているが、全駒撮
影されていない部分露光状態にあるか否かを検出する撮
影状態検出手段と、上記フィルムカートリッジのフィル
ムの磁気記録エリアに磁気データが記録されているか否
かを検出する磁気検出手段と、上記撮影状態検出手段に
より上記フィルムカートリッジが上記部分露光状態であ
ることを検出し、且つ上記フィルムの第l駒から最終駒
の問に上記磁気データに異常記録状態があることを、上
記磁気検出手段による検出結果に基いて判定した場合に
は、撮影を禁止する制御手段とを具備したことを特徴と
する。
【0011】更にこの発明は、装填されたフィルムカー
トリッジが、少なくとも1駒撮影されているが、全駒撮
影されていない部分露光状態にあるか否かを検出する撮
影状態検出手段と、上記フィルムカートリッジのフィル
ムの磁気記録エリアに磁気データが記録されているか否
かを検出する磁気検出手段と、上記撮影状態検出手段に
より上記フィルムカートリッジが上記部分露光状態であ
ることを検出し、且つ上記フィルムの第l駒から最終駒
の間の上記磁気データの有無に基いて予備巻上げ方式で
あると判定された場合には、フィルム給送を予備巻上げ
方式に切換える制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0012】この発明にあっては、カメラに装填された
フィルムカートリッジが、少なくとも1駒撮影されてい
るが、全駒撮影されていない部分露光状態にあるか否か
が撮影状態検出手段にて検出される。また、磁気検出手
段で、上記フィルムカートリッジのフィルムの磁気記録
エリアに磁気データが記録されているか否かが検出され
る。そして、上記撮影状態検出手段により上記フィルム
カートリッジが上記部分露光状態であることが検出さ
れ、且つ上記磁気検出手段により上記フィルムの第1駒
目に磁気データが無いことが検出された場合に、制御手
段によって撮影が禁止される。
【0013】またこの発明にあっては、カメラに装填さ
れたフィルムカートリッジが、少なくともl駒撮影され
ているが、全駒撮影されていない部分露光状態にあるか
否かが撮影状態検出手段で検出される。また、上記フィ
ルムカートリッジのフィルムの磁気記録エリアに磁気デ
ータが記録されているか否かが磁気検出手段で検出され
る。そして、上記撮影状態検出手段により上記フィルム
カートリッジが上記部分露光状態であることが検出され
て、且つ上記フィルムの第l駒から最終駒の間に上記磁
気データに異常記録状態があることが上記磁気検出手段
による検出結果に基いて判定された場合には、制御手段
によって撮影が禁止される。
【0014】更にこの発明のカメラは、装填されたフィ
ルムカートリッジが、少なくとも1駒撮影されている
が、全駒撮影されていない部分露光状態にあるか否かが
撮影状態検出手段により検出される。一方、上記フィル
ムカートリッジのフィルムの磁気記録エリアに磁気デー
タが記録されているか否かは、磁気検出手段で検出され
る。そして、上記撮影状態検出手段により上記フィルム
カートリッジが上記部分露光状態であることが検出され
ると共に、上記フィルムの第l駒から最終駒の間の上記
磁気データの有無に基いて予備巻上げ方式であると判定
された場合には、制御手段によってフィルム給送が予備
巻上げ方式に切換えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1は、この発明のカメラの第
1の実施の形態を説明するための構成を示すブロック図
である。
【0016】図1のカメラに於いては、マイクロコンピ
ュータ11によりカメラ全体の動作制御が行われる。こ
のマイクロコンピュータ11には、公知の構成から成る
測光回路12、測距回路13、シャッタ制御機構14、
焦点調節機構15、撮影情報や日付、カメラの動作モー
ド等の各種情報を表示するための表示回路16及びEE
PROMにより構成されるフィルム駒数、カメラの調整
データ等が記憶される記憶回路17が接続されている。
【0017】更に、上記マイクロコンピュータ11に
は、露出動作を開始させるためのレリーズスイッチ(R
ELSW)18と、撮影が終了したフィルムをフィルム
カートリッジへ巻戻す時に操作されるリワインドスイッ
チ(REWSW)19と、フィルムカートリッジがカメ
ラに装填されると“オン”となるパトローネ検知スイッ
チ(PTSW)20と、カメラの電源に連動したパワー
スイッチ(PWSW)21とが接続されている。
【0018】更に、上記マイクロコンピュータ11に
は、磁気記録回路23及び磁気検出回路24を介して磁
気ヘッド25が接続されている。この磁気ヘッド25
は、使用開始時にフィルムカートリッジ26に収容され
ていて、巻取スプール27間に巻回されるフィルム28
上の図示されない磁気層にデータを記録したり、フィル
ム28上の磁気層にデータが記録されていることを検出
するために使用されるものである。
【0019】マイクロコンピュータ11で磁気記録回路
23を制御することにより、磁気ヘッド25を経てフィ
ルム28上にデータを記録することが可能となる。一
方、マイクロコンピュータ11が磁気検出回路24を制
御することにより、フィルム28上にデータがあるか否
かを検出することが可能となる。
【0020】上記磁気ヘッド25によりフィルム28上
の磁気層にデータを記録する技術、データを検出する技
術については、上述した本件出願人による先の出願であ
る特願平8−184904号及び特願平5−14204
5号に詳しく述べてあるので、ここでは説明を省略す
る。
【0021】上記フィルムカートリッジ26上には、そ
のスプール軸にバーコード29が形成されている。この
バーコード29には、フィルム28の感度と撮影枚数が
記憶されている。このバーコード29に記憶されている
データは、フォトリフレクタ(PR)30で検出され
る。
【0022】また、フィルムカートリッジ26のスプー
ル軸の初期位置は、バーコード29の信号から検出する
ことができる。すなわち、フォトリフレクタ30がバー
コード29に記憶されているデータが読取られることに
より該初期位置が検出され、これによりカメラに装填さ
れたフィルムカートリッジ26が、「未露光」、「部分
露光」、「露出済」、「現像済」の何れかのカートリッ
ジ状態であることが判る。
【0023】上記フィルム28の近傍には、該フィルム
28の図示されないパーフォレーションを検出するため
のフォトリフレクタ(PR)33と、フィルム28の移
動量及び移動速度を測定するためのスリット付円板34
及びフォトインタラプタ(PI)35が、それぞれ配置
されている。
【0024】上記スリット付円板34は、フィルム28
の移動に連動して回転するものである。そして、フォト
インタラプタ35はスリット付円板34を読取ることに
よって、その出力信号を変更させるものである。
【0025】上記フォトリフレクタ30及び33と、フ
ォトインタラプタ35の出力信号は、信号処理回路36
によりマイクロコンピュータ11に入力可能な信号に変
換される。すなわち、フォトリフレクタ33の出力信号
は入力ポートP−PRに供給され、フォトリフレクタ3
0の出力信号は入力ポートP−BPRへ供給され、フォ
トインタラプタ35の出力信号は入力ポートP−PIへ
供給される。
【0026】また、上記フィルム28の巻上げ、巻戻し
等の制御は、駆動回路37を介して、フィルム給送機構
38に連結された図示されないモータにより行われる。
次に、このカメラのフィルム給送機構38について説明
する。
【0027】図2は、フィルム給送機構38をカメラ後
方より透視した斜視図である。このフィルム給送機構3
8の状態は、フィルムカートリッジ29をカメラ本体に
装填した直後を示している。
【0028】このカメラ本体に設けられたフィルム巻上
げ・巻戻しモータ(M1)41の出力軸にはピニオンギ
ヤ42が設けられている。そして、このピニオンギヤ4
2は、太陽ギヤ43と噛合している。更に、この太陽ギ
ヤ43は、ギヤアーム44によって遊星ギヤ45と噛合
している。この遊星ギヤ45は、上記ギヤアーム44に
よって、太陽ギヤ43の回転軸周りに公転されるように
支持されている。
【0029】また、カメラ本体の後方より向かって右側
には、フィルム巻取室が設けられている。そして、この
フィルム巻取室には、フィルム28を巻取るための巻取
スプール27が、回転自在に設けられている。この巻取
スプール27の上端面には、上記遊星ギヤ45が反時計
方向に公転した際に該遊星ギヤ45と噛合するスプール
ギヤ46が、一体的に設けられている。フィルム押さえ
板47は、ばね48の張力によって巻取スプール27へ
フィルムを押付けるためのものである。
【0030】上記遊星ギヤ45が時計方向に公転した際
に、該遊星ギヤ45と噛合する位置には、アイドルギヤ
50が設けられている。このアイドルギヤ50は、ギヤ
51、52、53を介し、後述するカプラギヤ54に連
結される。そして、カメラ本体の後方より向かって左側
には、フィルムカートリッジ26を収納するためのカー
トリッジ収納室がある。
【0031】このカートリッジ収納室の上方には、先端
が“−(マイナス)”字状に突出して形成されたカプラ
55を有するカプラギヤ54が回転自在に設けられてい
る。上記カプラ55は、図3に示されるように、フィル
ムカートリッジ26に設けられた給送スプール56の上
端面に設けられた溝と係合し、該給送スプール56と軸
周りに一体にされる。
【0032】また、カメラ本体には、フィルム送出しモ
ータ(M2)58が設けられている。このフィルム送出
しモータ58の出力軸には、ピニオンギヤ59が設けら
れている。このピニオンギヤ59は、太陽ギヤ60と噛
合している。更に、この太陽ギヤ60は、ギヤアーム6
1によって遊星ギヤ62と噛合している。この遊星ギヤ
62は、上記ギヤアーム61により上記太陽ギヤ60の
回転軸周りに公転されるように支持されている。
【0033】上記ギヤアーム61にはばね63の張力が
働くため、フィルム送出しモータ(M2)58が反時計
方向に回転した時のみ、遊星ギヤ62とアイドルギヤ5
3とが噛合する。
【0034】ところで、上記フィルム28には、フィル
ムの位置を定義しこれを検出するためのパーフォレーシ
ョンが設けられている。図3は、フィルムカートリッジ
26及びフィルム28の構成を示した図である。
【0035】図3に示されるように、フィルム28の各
駒の露光領域28aの左右に、パーフォレーション28
bが形成されている。また、露光領域28aのパーフォ
レーション28bが形成されている側と反対側には、磁
気記録領域28cが形成されている。
【0036】上記フィルム28は、露光用に設けられた
カメラ本体の開口部65からの光で露光される。そし
て、この開口部65の近傍に、上述した磁気ヘッド2
5、フォトリフレクタ33、フォトインタラプタ35等
が配置されている。すなわち、フォトリフレクタ33は
開口部65上方に配置され、磁気ヘッド25、フォトイ
ンタラプタ35は開口部65の下方に配置される。
【0037】そして、磁気ヘッド25と対向してフィル
ム28を間に挟むように、パッド66が配置されてい
る。このパッド66は、板ばね67に固定されており、
該板ばね67の張力によってフィルム28に圧接され
る。磁気ヘッド25は、露光領域28aの下方に設けら
れた磁気データの記録領域28cにデータを記録する。
【0038】ローラ部材68は、その外周がゴム等で形
成されており、フィルム28の移動に連動して回転す
る。このローラ部材68の回転軸には、上述したスリッ
ト付円板34が一体化されている。したがって、ローラ
部材68が所定方向に回転すると、スリット付円板34
が回転する。そして、このスリット付円板34のスリッ
トがフォトインタラプタ35を横切る毎に、該フォトイ
ンタラプタ35から記録動作のタイミングの基準となる
信号が出力されるようになっている。
【0039】ここで、上記フォトリフレクタ33と開口
部65とフィルム28との位置関係について、図4を参
照して説明する。図4は、フォトリフレクタ33と開口
部65とフィルム28との位置関係を表した図である。
【0040】図4(a)に示されるように、フィルム2
8の未露光駒である駒X(露光領域28a)が、開口部
65に合うような位置で、フィルム28のパーフォレー
ション28bが巻上げ方向に向いて左側にあるように、
フォトリフレクタ33が設けられている。
【0041】このため、通常、1駒を巻上げる時には、
1駒の終りを1つ目のパーフォレーション信号で予測
し、給送速度を下げて、2つ目のパーフォレーション信
号の立下がりでフィルム2を停止させるようにすること
で、駒間の精度を保つことが可能となる。
【0042】しかし、フォトリフレクタ33を使用し
て、同様に巻戻し方向にフィルムを駆動して1駒分動か
そうとしても、パーフォレーション信号の1つ目の立上
がりで止めなければならない。すると、上記巻上げ時に
予測して給送速度を下げるというような制御ができず、
フィルムの種類、スプールに巻付いている巻太りによる
負荷変動、温度変化によるフィルムの硬さの変化、電池
のへたり具合等、さまざまな要因(外乱)で起こり得る
給送スピードのばらつきによって、駒間の精度を保つこ
とができない。
【0043】このようなフォトリフレクタ33と開口部
65、フィルム28の駒との位置関係では、必ず巻上げ
方向で給送制御をすることで、上記外乱の下でも精度の
良い駒間が保つことが可能となる。
【0044】また、図4(b)は、データの記録の無い
駒が発見されて、フィルム28が開口部65よりも巻上
げ方向に行過ぎた状態を示した図である。尚、図4
(e)は、図4(b)に示されるフォトリフレクタ33
とフィルム28との位置関係を拡大して示した図であ
る。
【0045】図4(c)は、2駒分巻戻された時の未露
光駒Xと開口部65との関係を示したものである。更
に、図4(d)は、フィルム28が1駒巻上げられた状
態を示したものである。
【0046】次に、第1の実施の形態に於けるカメラの
動作について説明する。図5は、上記カメラの動作のメ
インルーチンを示すフローチャートである。尚、以下の
説明では、各構成部材の符号として図1に示された構成
部材の参照符号を用いる。
【0047】先ず、カメラのシステムに電源が投入され
ると、マイクロコンピュータ11は、パワーオンリセッ
トされる。そして、ステップS1にて、マイクロコンピ
ュータ11ではI/Oポートの初期化及びメモリの初期
化が行われる。
【0048】続いて、ステップS2に於いて、マイクロ
コンピュータ11により、パトローネ検出スイッチ(P
TSW)20の状態が判定される。ここで、PTSW2
0が“オフ”から“オン”へ変化すると、ステップS3
へ移行する。
【0049】ステップS3では、バーコード29よりス
プール軸の初期位置が検出できるので、フィルムカート
リッジ26の状態が「未露光」であるのか「部分露光」
であるのかが判別可能である。
【0050】尚、図5のフローチャートでは説明してい
ないが、フィルムカートリッジ26の状態が、「露光
済」、「現像済み」であることがわかると、ステップS
4以降のフィルムの空送り動作は行われず、空送り失敗
として撮影者に告知される。
【0051】ステップS4では、バーコード29よりフ
ィルム感度と駒数が読取られる。次いで、ステップS5
にて、マイクロコンピュータ11によりフィルムカート
リッジ26からフィルム28が引出され、巻取スプール
27へ巻付けられる。そして、フィルム28の1駒目の
露光領域28aが、カメラ本体の開口部65に合うよう
にフィルム28が移動される。
【0052】上記ステップS3にて、フィルムカートリ
ッジ26の状態が「未露光」であると判断された場合
は、この状態ですぐに撮影が可能である。しかしなが
ら、「部分露光」であると判断された場合には、ステッ
プS6以降が実行される。
【0053】ステップS6に於いて、「部分露光」フィ
ルムであると判断された場合には、撮影された駒の磁気
記録層にデータが記録されていることが検出され、順次
検出されながら駒送りされて、データの記録されていな
い未露光駒が検出される。
【0054】そして、ステップS7にて、詳細を後述す
るサブルーチン「未露光駒セット」が実行され、開口部
65に検出された未露光駒が合うようにセットされた
後、ステップS2に戻る。一方、ステップS6にて部分
露光でないと判断された場合は、上記ステップS2に戻
る。
【0055】一方、上記ステップS2に於いてPTSW
20の状態に変化がない場合は、ステップS8に移行し
て、マイクロコンピュータ11によりリワインドスイッ
チ(REWSW)19の状態が判断される。このステッ
プS8にて、REWSW19が“オフ”から“オン”へ
変化した場合は、ステップS9へ移行する。
【0056】このステップS9では、フィルム28がフ
ィルムカートリッジ26に巻戻される動作が実行され
る。その後、上記ステップS2へ戻り、ステップS2以
降の処理が繰返される。
【0057】一方、上記ステップS8にて、REWSW
22に変化がないと判断された場合は、ステップS10
へ移行して、パワースイッチ(PWSW)21の状態が
判断される。ここで、PWSW21が“オフ”の場合
は、マイクロコンピュータ11は、本メインルーチンの
処理ループを繰返す。
【0058】上記ステップS10にて、PWSW21が
“オン”の場合は、ステップS11へ移行する。このス
テップS11では、マイクロコンピュータ11は、図示
されない温度測定回路からのデータを受取る。
【0059】次いで、ステップS12にて、測光回路1
2から受取られた輝度データと、上記ステップS4で読
込まれた感度データに基いて、マイクロコンピュータ1
1によってシャッタスピードTvと絞り値Avとが算出
される。そして、ステップS13にて、算出されたシャ
ッタスピードTvと絞り値Avとが表示回路16に表示
される。
【0060】次に、ステップS14に於いて、マイクロ
コンピュータ11ではレリーズスイッチ(RELSW)
18の状態が判断される。ここで、RELSW18に変
化がない場合はステップS2へ戻り、以降の動作が繰返
される。一方、RELSW18が“オン”の場合は、ス
テップS15に移行して、マイクロコンピュータ11に
より、測距回路13から出力されるデータに基いて被写
体までの距離(被写体距離)が算出される。
【0061】そして、ステップS16にて、上記被写体
距離のデータに基いて焦点調節機構15が制御される。
更に、ステップS17にて、すでに算出されたTv値、
Av値に基いて、シャッタ制御機構14が制御されてフ
ィルム28への露出が行われる。
【0062】こうして、露出動作が終了すると、ステッ
プS18にて、マイクロコンピュータ11によってフィ
ルム28の磁気記録領域28cへ記録されるデータが作
成される。
【0063】ステップS19では、上記ステップS18
での記録データ作成終了後、磁気記録を許可するため
に、磁気記録禁止フラグが“0”に設定される。その
後、ステップS20に於いて、サブルーチン「1駒巻上
げ」が実行され、上記ステップS18で作成された記録
データが磁気記録されながら、フィルム28が1駒巻上
げられる。
【0064】上記ステップS20のサブルーチン「1駒
巻上げ」では、フィルム28が1駒分巻上げられると共
に、上記ステップS18で作成されたデータが磁気記録
される。
【0065】このステップS20でフィルム28が巻上
げられた後には、再びステップS2に戻り、本メインル
ーチンの処理が繰返される。次に、図6のフローチャー
トを参照して、サブルーチン「1駒巻上げ」の動作につ
いて説明する。
【0066】このサブルーチン「1駒巻上げ」では、露
出が終了したフィルムが1駒分巻上げられる。また、磁
気記録が許可された場合には、このサブルーチンの実行
中に、マイクロコンピュータ11の割込み機能を利用し
て磁気記録動作が実行される。
【0067】サブルーチン「1駒巻上げ」が開始される
と、先ず、ステップS21にてマイクロコンピュータ1
1により、記憶回路17から磁気記録に関係するパラメ
ータ及び巻上げ、巻戻しモータ(M1)41の制御パラ
メータが読出される。
【0068】更に、ステップS22で、レジスタPIC
NTとPRCNTがクリア(←0)される。ここで、P
ICNTはフォトインタラプタ35から出力されるパル
ス信号をカウントするためのレジスタであり、PRCN
Tはフォトリフレクタ33からの信号の変化をカウント
するためのレジスタである。
【0069】続いて、ステップS23にて、マイクロコ
ンピュータ11により、モータ(M1)41の印加電圧
(Vm1)が設定され、次いでステップS24で、モータ
(M1)41がオンされる。これらの動作は、図7
(a)に示されるタイミングチャート上の*1のタイミ
ングで行われ、これによりフィルム28が移動し始め
る。
【0070】ここで、ステップS25に於いて、磁気記
録禁止フラグが判断される。上記磁気記録禁止フラグが
“0”の場合はステップS26へ、該フラグが“1”の
場合はステップS27へ移行する。
【0071】ステップS26では、上記モータ(M1)
41がオンされた後、直ちに磁気ヘッド25に(+)方
向への電流が流される。続いて、ステップS27にて、
第1のタイマカウンタ(T1)のカウントがスタートさ
れる。この第1のタイマカウンタ(T1)は、フォトイ
ンタラプタ35のパルス信号のインターバルを測定する
ために使用される。これは、図7(a)に示されるタイ
ミングチャート上のT1が、上記パルス信号のインター
バルである。
【0072】次に、ステップS28に於いて、マイクロ
コンピュータ11によって、入力ポートP−PIの状態
よりPIパルスが入力されたかどうかが判断される。こ
こで、PIパルス信号が入力された場合は、ステップS
29へ移行して、第1のタイマカウンタ(T1)のデー
タがレジスタTFVへ記録される。一方、上記ステップS
28にてPIパルス信号が入力されない場合は、後述す
るステップS44へ移行する。
【0073】ステップS30では、次のパルス信号のイ
ンターバルを測定するために、第1のタイマカウンタ
(T1)の値がクリア(←0)される。そして、ステッ
プS31にて、レジスタTFVのデータに基いて、磁気記
録に必要なパラメータTbitfとTbitrがプログラムメモ
リに存在するデータテーブルより読出される。すなわ
ち、上記レジスタTFVに記録されたデータがデータテー
ブルのアドレスとして、TbitfとTbitrが読出される。
【0074】ステップS32では、マイクロコンピュー
タ11により、上記データテーブルから読出されたTbi
tfに補正値Cf が掛けられてレジスタTBFへ格納され
る。同様に、Tbitrに補正値Cr が掛けられてTBRへ格
納される。これらの補正値Cf及びCr は、上記ステッ
プS21に於いて記憶回路17から読出されたものであ
る。
【0075】次に、ステップS33にて、マイクロコン
ピュータ11によりPIパルスの数をカウントするレジ
スタPICNTがインクリメント(+1)される。そし
て、ステップS34に於いて、上記PICNTが所定数
STと等しいか否かが判断される。この所定数PSTは、
フィルム28上の磁気記録開始位置を表している(図7
(a)に示されるタイミングチャート上の*2のタイミ
ングに相当する)。
【0076】尚、上記所定数PSTは、上記ステップS2
1に於いて、記憶回路17より読出される。上記ステッ
プS34に於いて、PICNTがPSTとが等しいと判断
された場合は、磁気記録を開始するためにステップS3
5へ移行する。そして、このステップS35にて、磁気
記録されるデータの先頭アドレス#ADstがレジスタA
DRSへセットされる。
【0077】続いて、ステップS36で、ADRSが指
定する番地のデータが読出されてレジスタdataXへ
格納される。そして、ステップS37にて、dataX
のデータが1bit分だけ分解され、ステップS38に
於いて、分割されたビットが“1”であるか“0”であ
るかが判断される。
【0078】このステップS38に於いて、ビットが
“1”の場合はステップS39に移行して、第2のタイ
マカウンタ(T2)へTBFのデータがセットされる。一
方、上記ビットが“0”の場合はステップS40に移行
して、第2のタイマカウンタ(T2)へTBRのデータが
セットされる。その後、ステップS41で、第2のタイ
マカウンタ(T2)のカウント動作がスタートされる。
【0079】そして、ステップS42に於いて、磁気記
録禁止フラグが判断される。ここで、磁気記録禁止フラ
グが“0”で磁気記録が許可されている場合は、ステッ
プS43へ移行して、磁気ヘッド25の電流の方向が
(+)から(−)へ反転される。この動作は、図7
(b)に示されるタイミングチャート上の*3のタイミ
ングで行われる。
【0080】尚、図7(b)のタイミングチャートは、
図7(a)のタイミングチャートの磁気ヘッド電流の部
分を拡大して示したものである。上記第2のタイマカウ
ンタ(T2)でセットされた時間(TBRまたはTBF)が
経過すると、割込み要求信号が発生される(図7(b)
に示されるタイミングチャート上の*に相当する)。こ
の信号が発生すると、割込み処理が行われる。
【0081】割込み処理では、磁気ヘッド25の電流の
方向が反転される。そして、次の割込み要求信号を発生
させるため、磁気記録されるデータに応じて第2のタイ
マカウンタ(T2)にTBF若しくはTBRがセットされ
る。上記TBF及びTBRは、上記ステップS28〜S41
の処理により、フィルム速度に応じて変化するので、フ
ィルム速度と磁気記録の速度は連動して動くことにな
る。したがって、フィルム速度が変動しても記録密度は
変化しないことになる。
【0082】以上が、PIパルスが入力されたときのマ
イクロコンピュータ11での処理である。次に、フィル
ム28に設けられたパーフォレーション28bを検出し
たときの処理について説明する。
【0083】上記ステップS28に於いてPIパルス信
号が入力されないとき、または上記ステップS34に於
いてレジスタPICNTが所定数PSTと等しくないと
き、或いは上記ステップS43の処理後、ステップS4
4へ移行する。
【0084】このステップS44では、マイクロコンピ
ュータ11により、入力ポートP−PRよりフォトリフ
レクタ33の信号に変化がないか否かが判断される。こ
こで、フォトリフレクタ33の信号に変化がないときは
上記ステップS28へ戻り、変化が検出されると、ステ
ップS45に移行する。
【0085】このステップS45では、フォトリフレク
タ33の信号エッジをカウントするレジスタPRCNT
がインクリメント(+1)される。続いて、ステップS
46に於いて、PRCNTの値が#2に等しいか否かが
判断され、#2に等しいときはステップS47へ移行す
る。
【0086】図7(a)のタイミングチャート上の*4
で示される信号が検出されると、フィルム28の巻上げ
動作も終りに近付いたことが判る。フィルム28を止め
易くするためには速度を落す必要があり、また磁気記録
も終了させる必要がある。これは、次の駒の磁気データ
が記録される領域と現在の記録領域の間に、磁気データ
再生時の便宜を考えて隙間を空けるためである。
【0087】したがって、ステップS47では、マイク
ロコンピュータ11により、第1のタイマカウンタ(T
1)と第2のタイマカウンタ(T2)の動作が停止され
る。このように、第2のタイマカウンタ(T2)が停止
されることにより、割込み要求信号が発しなくなるので
磁気記録が停止される。また、PIパルスの時間間隔を
測定する必要もないので、第1のタイマカウンタ(T
1)も停止される。
【0088】そして、ステップS48にて、モータ(M
1)41へ所定時間(図7(a)に示されるタイミング
チャート上のTS1)だけショートブレーキがかけられ、
続くステップS49でモータ(M1)41の印加電圧が
降下される(図7(a)に示されるタイミングチャート
上のVm2)。このように、ショートブレーキと電圧を下
げることで、フィルム28の速度は急激に降下する。
【0089】その後、上記ステップS28へ戻り、ステ
ップS28以降の処理が繰返される。また、上記ステッ
プS46に於いて、PRCNTの値が#2に等しくない
ときは、ステップS50に移行して、PRCNTの値が
#4に等しいか否かが判断される。このステップS50
にて、#4に等しくないときはステップS28へ戻る。
一方、上記ステップS50にて、#4に等しいときは巻
上げ動作は終了となり、ステップS51に移行して、マ
イクロコンピュータ11により磁気ヘッド25への電流
が停止される(図7(a)に示されるタイミングチャー
ト上の*5に相当する)。
【0090】次に、ステップS52にて、モータ(M
1)41へ所定時間(図7(a)に示されるタイミング
チャート上のTS2)だけショートブレーキがかけられ
る。そして、ステップS53で、モータ(M1)41へ
所定時間(図7(a)に示されるタイミングチャート上
のTR )だけ負の電圧が印加される。続いて、ステップ
S53では、モータ(M1)41に所定時間(図7
(a)に示されるタイミングチャート上のTS3)だけシ
ョートブレーキがかけられる。
【0091】このような上記ステップS52〜S54の
処理により、フィルム28は完全に停止する。最後に、
ステップS55にて、駒数カウンタが“1”インクリメ
ントされる。
【0092】以上により、サブルーチン「1駒巻上げ」
が終了する。尚、図7(a)及び(b)に示されるタイ
ミングチャート上のフィルムの速度制御に関するパラメ
ータであるVm1、Vm2、TS1、TS2、TS3、TR は、予
め記憶回路17に記憶しておくべきである。これによ
り、フィルム給送機構38の個々の製造上の特性及びカ
メラが動作する環境に合せて、最適なパラメータが設定
可能になる。
【0093】次に、図8のフローチャートを参照して、
「未露光駒セット」の動作を説明する。図8は図5のフ
ローチャートのステップS7で示される「未露光セッ
ト」のサブルーチンを説明するフローチャートである。
【0094】先ず、ステップS61にて、フィルム28
が1駒巻上げられながら、磁気記録領域28cに磁気デ
ータが記録されているかが検出される。この検出方法に
ついては、後述する図10のサブルーチン「磁気記録検
出巻上げ」で詳しく説明する。
【0095】上記ステップS61で磁気データが記録さ
れていることが検出されると、JICNTレジスタに所
定以上のパルス数が格納されているので、ステップS6
2に於いて、JICNTが所定以上か否かで、磁気記録
データの有無が判断される。ここで、JICNTが所定
以上で磁気記録データが有りと判断されたならばステッ
プS63へ、JICNTが所定以下で磁気記録データが
無しと判断されたならばステップS64へそれぞれ移行
する。
【0096】上記ステップS62にて磁気記録データ有
りと判断された場合は、続いてステップS63に於い
て、フィルムエンドであるか否かが判断される。フィル
ムエンドの判断は、上記ステップS61のサブルーチン
「磁気記録検出巻上げ」の中で行われており(図示せ
ず)、所定時間パーフォレーション28bが出力されな
い場合にフィルムエンドと判断される等の公知の技術で
実現されている。
【0097】ステップS63にて、フィルムエンドであ
った場合は未露光駒が検出されなかった場合であるの
で、ステップS65に移行してフィルム28を巻戻す処
理へ移行する。一方、上記ステップS63でフィルムエ
ンドでないと判断された場合には、ステップS61へ戻
って、磁気記録の無い駒が見つかるか、若しくはフィル
ムエンドになるかの何れかになるまで、以降の処理ルー
プが繰返される。
【0098】上記ステップS62にて磁気記録データが
無いと判断された場合には、ステップS64に於いて、
その駒が第1駒目かどうかが判断される。第1駒目であ
る場合には、部分露光フィルムであるのにもかかわら
ず、磁気記録データが無いのは異常であると判断される
ので、ステップS65へ移行してフィルム28が巻戻さ
れる処理が行われる。
【0099】図9(a)は、第1駒目から第11駒目ま
で撮影されている(図示斜線部71)にもかかわらず、
磁気記録領域28cには記録データが存在していない
(図示74)状態を示した図である。
【0100】上記ステップS63でフィルムエンドと判
断された場合、若しくはステップS64で1駒目に磁気
記録データが無くて未露光駒と判断された場合には、ス
テップS65以降の処理が行われる。すなわち、ステッ
プS65にて、フィルム28が全て巻戻された後、ステ
ップS66で、ユーザにフィルム28の装填に異常があ
ったことが告知されるべく空送り失敗表示がなされる。
【0101】次いで、ステップS67で、レリーズロッ
ク処理が行われて、誤って撮影できているとユーザに思
わせないような処理が行われる。レリーズロックは、再
度フィルム装填が行われて正常に動作された時に解除さ
れるようにすれば良い(不図示)。
【0102】これに対し、上記ステップS64に於い
て、第1駒目でないと判断された場合は、ステップS6
8へ移行して、検出された未露光駒が開口部65に合わ
せられるように処理が行われる。正常に撮影及び記録デ
ータが存在する場合は、図9(b)に示されるように、
磁気記録領域28cに図示斜線部で示されるようなデー
タ記録73がなされている。
【0103】上記ステップS64にて、正常に未露光駒
が検出されたと判断されたならば、ステップS68〜S
70にて、行き過ぎた駒が2駒戻されて、1駒巻上げら
れるという連続した処理がなされる。これにより、通常
の巻上げ方向と同じ方向で、フィルム28が停止される
方法で、駒間を精度良く止めることが可能となる。
【0104】次に、サブルーチン「磁気記録検出巻上
げ」について説明する。図10は、図8のフローチャー
トのステップS61に於けるサブルーチン「磁気記録検
出巻上げ」の動作を説明するフローチャートである。こ
のサブルーチン「磁気記録検出巻上げ」では、露出済の
駒かどうかを検出しながら、フィルム28が1駒分巻上
げられるものである。
【0105】サブルーチン「磁気記録検出巻上げ」が開
始されると、先ずステップS71にて、マイクロコンピ
ュータ11により、記憶回路17から磁気記録に関係す
るパラメータ及び巻上げ、巻戻しモータ(M1)41の
制御パラメータが読出される。
【0106】更に、ステップS72にて、レジスタJI
CNTとPRCNTとがクリア(←0)される。ここ
で、JICNTは磁気検出回路24から出力されるパル
ス信号をカウントするためのレジスタであり、PRCN
Tはフォトリフレクタ33の信号の変化をカウントする
ためのレジスタである。
【0107】続いて、ステップS73にて、マイクロコ
ンピュータ11によりモータ(M1)41の印加電圧
(Vm1)が設定され、更にステップS74で該モータ
(M1)41がオンされる。この動作は、図11に示さ
れるタイミングチャート上の*1のタイミングで行わ
れ、これによりフィルム28が移動し始める。上記モー
タ(M1)41がオンされた後、ステップS75にて、
直ちに磁気検出回路24がオンされる。
【0108】そして、ステップS76に於いて、入力ポ
ートP−JIの状態からJIパルスが入力されたか否か
が、マイクロコンピュータ11によって判断される。こ
こで、JIパルスが入力されたと判断されたならば、ス
テップS77に移行してレジスタJICNTが“1”イ
ンクリメントされる。一方、上記ステップS76に於い
て、JIパルス信号が入力されないと判断された場合
は、ステップS78へ移行する。
【0109】次に、フィルム28に設けられたパーフォ
レーション28bが検出されたときの処理について説明
する。ステップS78に於いて、マイクロコンピュータ
11により、入力ポートP−PRからフォトリフレクタ
33の信号に変化がないか否かが判断される。ここで、
変化が検出されると、ステップS79に移行して、フォ
トリフレクタ33の信号エッジをカウントするレジスタ
PRCNTがインクリメント(+1)される。
【0110】続いて、ステップS80にて、PRCNT
の値が#2に等しいか否かが判断され、#2に等しいと
きはステップS81へ移行する。そして、このステップ
S81で、モータ(M1)41が所定時間(Ts1)だけ
ショートブレーキがかけられる。その後、ステップS8
2で、モータ(M1)41の印加電圧が降下させられる
(図11に示されるタイミングチャート上のVm2)。
【0111】このように、ショートブレーキと電圧を下
げることで、フィルム28の速度は急激に降下する。上
記ステップS82の処理終了後、及び上記ステップS7
8に於いてフォトリフレクタ33の信号に変化がないと
きは、上記ステップS76に戻って該ステップS76以
降の処理が繰返される。
【0112】また、上記ステップS80に於いて、PR
CNTの値が#2に等しくないときは、ステップS83
に移行して、PRCNTの値が#4に等しいか否かが判
断される。ここで、#4に等しくないときは上記ステッ
プS76へ戻る。一方、#4に等しいときは、巻上げ動
作は終了となる。したがって、ステップS84に移行し
て、マイクロコンピュータ11により、磁気検出回路2
4がオフされる。
【0113】続いて、ステップS85にて、モータ(M
1)41が所定時間(TS2)だけショートブレーキがか
けられる。次いで、ステップS86にて、モータ(M
1)41に所定時間(TR )だけ負の電圧が印加され
る。更に、ステップS87では、モータ(M1)41に
所定時間(TS3)だけショートブレーキがかけられる。
【0114】このような上記ステップS85〜S87の
処理により、フィルム28は完全に停止される。その
後、ステップS88で、駒数をカウントするレジスタが
“1”インクリメントされる。
【0115】以上により、サブルーチン「磁気記録検出
巻上げ」が終了する。次に、図12のフローチャート及
び図13のタイミングチャートを参照して、上記サブル
ーチン「1駒巻戻し」の動作について説明する。
【0116】サブルーチン「1駒巻戻し」が開始される
と、先ずステップS91にて、記憶回路17から巻上げ
・巻戻しモータ(M1)41の制御パラメータが、マイ
クロコンピュータ11によって読出される。次いで、ス
テップS92にて、レジスタPRCNTがクリア(←
0)される。ここで、レジスタPRCNTは、フォトリ
フレクタ33からの信号の変化をカウントするためのレ
ジスタである。
【0117】続いて、ステップS93にて、マイクロコ
ンピュータ11により、モータ(M1)41への印加電
圧(Vm1r )がセットされる。そして、ステップS94
で、モータ(M1)41が反時計方向へ回転するように
オンされる。これにより、フィルム28は巻戻し方向へ
移動し始める。
【0118】次に、マイクロコンピュータ11により、
巻戻し初期に出力されることがあるP−PRの信号(図
13に示されるタイミングチャート上のP1、P2が相
当する)を所定時間無視するために、ステップS95で
T1時間モータ(M1)41がオンされたまま待機す
る。
【0119】そして、ステップS96に於いて、マイク
ロコンピュータ11により、入力ポートP−PRに入力
されるフォトリフレクタ33からの信号に変化がないか
否かが判断される。ここで、フォトリフレクタ33から
の信号に変化があるまでこの判断が繰返され、信号に変
化があったときにステップS97へ移行してPRCNT
がインクリメント(+1)される。
【0120】更に、ステップS98に於いて、マイクロ
コンピュータ11により、PRCNTの値が#2に等し
いか否かが判断される。図13のタイミングチャートに
示されるように、フォトリフレクタ33がパーフォレー
ションP3を通過すると、PRCNTの値が#2にな
る。ここで、PRCNTの値が#2に等しいときは、ス
テップS99に移行して、モータ(M1)41に所定時
間(TS1r )の間、ショートブレーキがかけられる。こ
のステップS99の動作は、図13に示されるタイミン
グチャート上の*11に相当する。
【0121】続いて、ステップS100にて、マイクロ
コンピュータ11によって、モータ(M1)41への印
加電圧が所定値(Vm2r )まで下げられる。その後、上
記ステップS96へ戻り、このステップS96以降の処
理が繰返される。
【0122】このように、上記ステップS99及びS1
00の処理動作により、フィルム速度は低下する。上記
ステップS98に於いて、PRCNTの値が#2に等し
くないときは、ステップS101に移行して、マイクロ
コンピュータ11により、PRCNTの値が#4に等し
いか否かが判断される。ここで、PRCNTの値が#4
に等しくないときは、上記ステップS96へ戻り、該ス
テップS96以降の処理が繰返される。
【0123】一方、上記ステップS101にて、PRC
NTの値が#4に等しいときは、ステップS102へ移
行する。フォトリフレクタ33がパーフォレーションP
4を通過すると、PRCNTの値は#4になる。このと
き、上記ステップS101からS102へ処理が移行す
る。ステップS102の処理は、図13のタイミングチ
ャート上の*12に相当する。このステップS102で
は、マイクロコンピュータ11により、所定時間(T
S2r )の間、モータ(M1)41にショートブレーキが
かけられる。
【0124】続いて、ステップS103にて、マイクロ
コンピュータ11により、モータ(M1)41に所定時
間(TRr)の間、正の電圧が加される。更に、ステップ
S104にて、所定時間(Ts3r )の間、モータ(M
1)41にショートブレーキがかけられる。
【0125】こうして、上記ステップS102〜S10
4の処理により、フィルム28は完全に停止される。最
後に、ステップS105にて、駒数をカウントするレジ
スタが“1”デクリメントされる。その後、本サブルー
チンを終了してリターンする。
【0126】尚、上記モータ(M1)41の制御パラメ
ータである、Vm1r 、Vm2r 、T1、TS1r 、TS2r
S3r 、TRrは、予め記憶回路17に記憶しておくべき
である。これにより、フィルム給送機構38の製造上の
特性に合せて最適なパラメータが設定可能である。
【0127】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。図14(a)〜(c)は、フィルム28の
露出状態と磁気記録の状態を表した図である。
【0128】図14(a)は、フィルム28の第1駒目
〜第10駒目、第13駒目〜第15駒目には、撮影がな
されている(撮影済駒71)と共に、データが記録され
ている(記録済データ73)ことを示し、第11駒目及
び第12駒目にはまだ撮影されておらず(未撮影駒7
2)、データの記録もなされていない(未記録74)状
態を示した図である。尚、フィルム28上の数字は駒数
を表している。また、図14(b)は、フィルム28の
第11駒目〜第15駒目が予備巻上げ方式で撮影されて
いるのにもかかわらず、第12駒目及び第14駒目は磁
気記録データが欠落している状態を示した図である。更
に、図14(c)は、フィルム28の第1駒目〜第13
駒目が通常巻上げ方式で撮影されているのにもかかわら
ず、第12駒目に磁気記録データが欠落している状態を
示した図である。
【0129】図14(a)に示される状態は、例えば、
予備巻上げ方式のカメラで第13駒目〜第15駒目を撮
影し、一度フィルムを巻戻して取出した後、通常巻上げ
方式のカメラで第1駒目〜第10駒目を撮影すると、同
様の現象が起こる。
【0130】図14(b)に示される状態は、例えば、
磁気記録用ヘッドにゴミが付着していたり、ヘッドに接
続されているリード線の半田付けが取れかかっていた
り、システムに何らかの異常がある場合に同様のことが
発生する。
【0131】図14(c)に示される状態も、図14
(b)と同様の原因で欠落が発生したことが考えられ
る。撮影が済んだ駒71であるかどうかを、磁気記録デ
ータの有り(73)、無し(74)で判断してしまう
と、図14(a)に示される状態は正しく判断できる
が、図14(b)及び(c)に示される状態では、撮影
された駒にも再度撮影されてしまう、いわゆる二重露光
が発生する虞れがある。すなわち、カメラは図14
(a)、(b)、(c)の何れも見分けがつかず、同様
に扱ってしまうことになる。
【0132】図15は、図14(b)及び(c)に示さ
れるようなフィルム28や、巻上げ方式の異なるカメラ
で撮影されたフィルムが装填された場合に、二重露光に
ならないよう、レリーズロック処理を行う動作を説明す
るためのフローチャートである。このサブルーチン「未
露光駒セット」は図5のフローチャートのステップS7
からコールされるものである。
【0133】先ず、ステップS111にて、連続したデ
ータの無い駒と連続したデータの有る駒の切換わりの回
数をカウントするためのカウンタMICNTが“0”に
クリアされ、切換わりを一時的に記憶するフラグMIF
LGが“1”に初期化される。
【0134】次に、ステップS112に於いて、サブル
ーチン「検出」により、フィルム28の状態が検出され
る。図16は、このサブルーチン「検出」の処理動作を
説明するフローチャートである。
【0135】サブルーチン「検出」に入ると、先ず、ス
テップS131に於いて、サブルーチン「磁気記録検出
巻上げ」が実行されて、磁気記録の検出がなされながら
1駒巻上げられる。このサブルーチン「磁気記録検出巻
上げ」については、図10のフローチャートの説明で述
べたので、ここでは説明を省略する。
【0136】上記ステップS131にて、サブルーチン
「磁気記録検出巻上げ」にて磁気記録の検出がなされな
がら1駒巻上げられると、続くステップS132に於い
て、上記磁気記録の検出の結果に従ってデータの有無が
判断される。ここで、データが有る場合はステップS1
33へ、無い場合はステップS137へ移行する。
【0137】上記ステップS132に於いて、データが
有ると判断された場合には、ステップS133に移行し
て、MIFLGが“0”か“1”かが判断される。ここ
で、MIFLGが“0”ならばステップS141へ、
“1”ならばステップS134へ移行する。
【0138】上記ステップS133で、MIFLGが
“1”と判断された場合には、ステップS134へ移行
して、予備巻上げ方式での未露光駒の位置を格納してお
くためのレジスタYOBIPOSに“駒数−1”のデー
タが格納される。次いで、ステップS135で、切換わ
りカウンタMICNTが“1”インクリメントされる。
そして、ステップS136で、次の切換わりを検出する
ためにMIFLGが“0”にセットされる。
【0139】一方、上記ステップS132於いて、デー
タ“無し”と判断された場合には、ステップS137移
行して、MIFLGが判断される。ここで、MIFLG
が“1”の場合にはステップS141へ移行し、MIF
LGが“0”の場合にはステップS138へ移行する。
【0140】上記ステップS132にて、MIFLGが
“0”の場合にはステップS138に移行し、通常巻上
げ方式での未露光駒位置を一時格納するために、レジス
タMIPOSに“駒数−1”のデータが格納される。次
いで、ステップS139にて、切換わりカウンタMIC
NTが“1”インクリメントされる。そして、ステップ
S140で、次の切換わりを検出するためにMIFLG
が“1”にセットされる。
【0141】最後に、ステップS141に於いて、上記
ステップS131の「磁気記録検出巻上げ」サブルーチ
ン中でフィルムエンドが検出されたか否かが判断され
る。ここで、フィルムエンドが検出されていなければ上
記ステップS131へ戻り、フィルム28を巻上げる動
作が繰返される。
【0142】このように、上記ステップS131〜S1
41までの動作が繰返されることにより、フィルム28
の先頭から最後までのフィルムの状態を検出することが
可能となる。更に、レジスタMICNTには、未露光駒
と露光駒の切換わり回数がカウントされることとなる。
【0143】サブルーチン「検出」が終了すると、次に
上記レジスタMICNTの値からフィルム28が正常な
途中巻戻しであるか否かが判断され、その結果、必要に
応じてレリーズロック処理、未露光駒セットが行われ
る。
【0144】図15のフローチャートに戻って、ステッ
プS113〜S115に於いて、上記レジスタMICN
Tの値からフィルム28が正常な途中巻戻しであるか否
かが、下記表1に従って判断される。
【0145】
【表1】
【0146】ここで、レジスタMICNTが“0”の場
合にはフィルム28の先頭から最後まで、磁気情報が無
かったことを意味する。これは、図5のフローチャート
のステップS6で部分露光フィルムであると判断された
にもかかわらず、未露光であるのはおかしいと判断され
る。したがって、上記表1に示されるように、1駒目の
データの有無に関係なく、全ての駒についてデータが無
いため異常であるとされて、後述するステップS120
以降のレリーズロック処理へ移行する。
【0147】次に、上記ステップS114に於いて、レ
ジスタMICNTが“1”の場合には、フィルム28の
先頭若しくは途中から最後の駒までに一連の磁気情報の
有る駒が連なっていたことになる(上記表1参照)。こ
れは、フィルム1本が全て撮影が済んでいるか、予備巻
上げ方式で撮影されたフィルムであるものと判断され
る。
【0148】しかし、フィルム1本の全てが撮影された
場合には、部分露光フィルムとはならずに露光済みフィ
ルムとなる。したがって、この「未露光駒セット」のサ
ブルーチンがコールされることはない(図5のフローチ
ャートのステップS6参照)。また、予備巻上げ方式の
カメラで撮影されたフィルムは、撮影できないようにし
たいのでステップS120へ移行する。
【0149】更に、ステップS114にて、レジスタM
ICNTが“1”でない場合には、ステップS115へ
移行する。このステップS115では、レジスタMIC
NTが“2”であるか否かが判断される。レジスタMI
CNTが“2”である場合は、フィルムの先頭或いは途
中から記録データの有る駒の連続が1回あり、しかも最
終駒まで連なっていないこととなる。そのため、上記表
1示されるように、第1駒目のデータの有無らに応じて
正常であるか異常であるかが判断される(ステップS1
16)。一方、上記レジスタMICNTが“2”でな
い、すなわち“3以上”である場合は、異常であるとさ
れてステップS120へ移行する。
【0150】ステップS116に於けるフィルムの先
頭、つまり第1駒目にデータがあるか否かの判断は、図
8のフローチャートの説明で、同様のことを行っている
ので、組合わせることで容易に判断できる。ここで、第
1駒目にデータの無い場合は異常であるとされて、ステ
ップS120へ移行する。
【0151】上記ステップS116にて、第1駒目にデ
ータがあると判断された場合は、正常な部分露光フィル
ムであると判断され、ステップS117に移行してフィ
ルムエンドにあるフィルム28が巻戻される。次いで、
ステップS118で、再度巻込まれたフィルム28が送
り出されて第1駒のセットが行われる。そして、ステッ
プS119にて、上記ステップS138で求められたレ
ジスタMIPOSに未露光駒位置までフィルム28が巻
上げられて、未露光駒がセットされる。その後、本サブ
ルーチンが終了する。
【0152】一方、上記ステップS113、S114、
S115及びS116に於いて、レリーズロックする必
要があると判断された場合には、ステップS120に移
行して、フィルムエンド状態にあるフィルム28が巻戻
される。次いで、ステップS121にて、空送り失敗を
ユーザに告知するために表示回路16に異常表示が行わ
れる。そして、ステップS122にて、レリーズロック
処理が行われて、新しいフィルムが装填されるまでレリ
ーズ動作を禁止させる処理が行われる。その後、本サブ
ルーチンが終了する。
【0153】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て説明する。図17は、予備巻上げ方式で撮影されたフ
ィルムの例を示した図である。この第3の実施の形態
は、巻上げ方向のみで撮影データを記録する方式のカメ
ラで、予備巻上げ方式のカメラについての例である。以
下、予備巻上げ方式のカメラの動作を説明する。
【0154】図18(a)〜(d)は、予備巻上げ方式
のカメラに装填されたフィルム28の状態を示した図で
ある。図18(a)は、開口部65に未露光駒である第
13駒目が対応している状態を示しているもので、撮影
前の状態を表わしている。
【0155】図18(b)は、撮影後、巻上げながらデ
ータが磁気記録された後の結果を表したものである。そ
のため、開口部65には、第14駒目が対応している。
図18(c)は、フィルム28が次の未露光部である第
12駒にセットされる前準備で、第11駒目にセットさ
れた状態を示している。これは、パーフォレーション2
8bを検出するセンサ(フォトリフレクタ33)が1つ
しか設けられていないため、常に巻上げ方向で駒の位置
出しをしないと、駒間精度が出ないからである。第13
駒目から第11駒目に戻す途中、次の撮影駒である第1
2駒目に磁気データが有るかどうかで、未露光駒かどう
かをチェックすることが可能となる。
【0156】図18(d)は、巻上げ方向で未露光駒が
セットされた状態を示した図である。この第3の実施の
形態では、未露光駒にセットする前に念のために磁気デ
ータの有無をチェックしながら駒を進める方法について
述べる。ここでは、上述した第1の実施の形態に於ける
図5のフローチャート中のステップS7のサブルーチン
「未露光駒セット」についての他の処理例を説明する。
【0157】図19は、サブルーチン「未露光駒セッ
ト」の動作を説明するフローチャートである。先ず、ス
テップS151にて、マイクロコンピュータ11によ
り、初期設定として、連続したデータの無い駒と連続し
たデータの有る駒の切換わりの回数をカウントするため
のカウンタMICNTが“0”にクリアされ、切換わり
を一時的に記憶するフラグMIFLGが“1”にセット
され、更に予備巻上げ方式ならば“1”、通常巻上げ方
式ならば“0”に設定されるYOBIFLGが“0”に
クリアされて初期化される。
【0158】次いで、ステップS152に於いて、フィ
ルム28の状態が検出されるサブルーチン「検出」が実
行される。このステップS152の「検出」サブルーチ
ンでは、レジスタMICNT、予備巻上げ方式での未露
光位置を表すレジスタYOBIPOS、通常巻上げ方式
での未露光位置を表すレジスタMIPOSが設定され
る。このサブルーチン「検出」は、図16のフローチャ
ートにて説明したので、ここでは説明を省略する。
【0159】次に上記ステップS151で設定されたレ
ジスタMICNTを参照して、ステップS153〜S1
57に於いて、下記表2に従ってレリーズロックの処理
が行われるか否かが判断される。尚、上述した表1は、
通常巻上げ方式についてのものであるのに対し、下記表
2は、予備巻上げ方式によるものである。
【0160】
【表2】
【0161】すなわち、先ずステップS153に於い
て、レジスタMICNTが“0”ならば、フィルムにデ
ータが無いことを示す。このため、部分露光フィルムと
つじつまが合わないので、後述するステップS164へ
移行して、レリーズロック処理が行われる。一方、レジ
スタMICNTが“0”でないならばステップS154
へ移行する。
【0162】ステップS154では、レジスタMICN
Tが“1”か否かが判断される。ここで、“1”である
場合はフィルムの途中から最終まで連続してデータがあ
る場合であるので、予備巻上げ方式の撮影によりできた
フィルムと判断される。それ故、ステップS155へ移
行して、YOBIFLGが“1”に設定される。その
後、ステップS158へ移行する。
【0163】上記ステップS154に於いて、レジスタ
MICNTが“1”でない場合には、ステップS156
へ移行して、レジスタMICNTが“2”か否かが判断
される。そして、レジスタMICNTが“2”でない場
合は、後述するステップS164へ移行してレリーズロ
ック処理が行われる。一方、レジスタMICNTが
“2”である場合には、ステップS157へ移行して、
1駒目にデータが有るか否かが判断される。
【0164】このステップS157に於いて、1駒目に
データが有る場合は、フィルム28の最初から途中まで
連続したデータ有りの駒が1度だけあり、その後ろはデ
ータ無しと判断される。したがって、正常に通常巻き上
げ方式で撮影されたフィルムと判断され、ステップS1
58へ移行する。また、上記ステップS157にて、1
駒目にデータが無い場合は、フィルム28の途中から途
中まで連続したデータ有りの駒が1度だけあるので、異
常であると判断されてステップS164へ移行し、レリ
ーズロック処理が行われる。
【0165】ステップS158では、フィルムエンドま
で巻上げられているフィルム28が巻戻される。その
後、ステップS159にて、第1駒目のセットが行われ
る。続いて、ステップS160に於いて、予備巻上げフ
ラグ、YOBIFLGが“1”か否かが判断される。こ
こで、YOBIFLGが“0”ならばステップS161
へ移行して、レジスタMIPOSの値の位置にフィルム
28がセットされ、サブルーチン「未露光セット」が終
了する。
【0166】一方、上記ステップS160にてYOBI
FLGが“1”ならば、ステップS162へ移行する。
そして、このステップS162にて、1駒目にデータが
有るか否かが判断される。このステップS162に於い
て、1駒目にデータが有る場合はステップS164へ移
行し、1駒目にデータが無い場合はステップS163へ
移行する。
【0167】ステップS163では、レジスタYOBI
POSの値の位置に、フィルム28がセットされる。そ
の後、本サブルーチン「未露光駒セット」が終了する。
ステップS164〜S166の処理は、図15のフロー
チャートのステップS120〜S122の処理と同様で
ある。すなわち、ステップS164でフィルムエンド状
態にあるフィルム28が巻戻され、ステップS165で
異常表示が行われ、そしてステップS166にてレリー
ズロック処理が行われる。その後、本サブルーチンが終
了する。
【0168】次に、図20のフローチャートを参照し
て、この第3の実施の形態のメインルーチンを説明す
る。尚、図20のフローチャートに於けるステップS1
〜S20の処理動作は、図5のフローチャートと同じで
あるので説明を省略する。
【0169】いま、レリーズスイッチ(RELSW)1
8が“オン”された以降の処理で、特にステップS20
のサブルーチン「1駒巻上げ」がコールされた後から説
明する。
【0170】ステップS20で1駒巻上げが行われなが
ら撮影駒に磁気データが記録された後、ステップS17
1に於いて、予備巻き上げ方式か否かが判断される。こ
こで、YOBIFLGが“0”ならば通常巻上げ方式な
ので、ステップS2へ移行して上述した第1の実施の形
態と同じ処理となる。しかし、上記ステップS171に
て、YOBIFLGが“1”ならば、予備巻上げ方式と
なるので、撮影後にフィルム28を巻戻していく必要が
ある。
【0171】すなわち、先ずステップS172にて1駒
巻戻しが実行され、ステップS173で撮影された駒ま
で戻される、次に撮影された駒の前の駒を通り、更に1
駒余計に巻戻される。この際、前の駒を通る時に同時
に、ステップS174にて、磁気データの有無の確認が
できる。本来ならば、図19のフローチャートの説明で
あるように、部分露光フィルムの装填時に、サブルーチ
ン「未露光駒セット」にてチェックされているが、撮影
後に次の駒の位置出し時にチェックできるので、ステッ
プS174で行うことも可能である。
【0172】ステップS174に於いて、上記磁気デー
タの無い場合は正常であるとしてステップS175へ移
行する。そして、このステップS175にて、更に1駒
巻戻しが行われ、続くステップS176にて磁気記録さ
せない巻上げのために磁気記録禁止フラグが“1”にセ
ットされる。次いで、ステップS177にて、1駒巻上
げが行われて、前回の撮影駒の1駒前にセットされる。
【0173】一方、上記ステップS174に於いて、デ
ータが有ることがわかれば異常と判断されて、ステップ
S178へ移行する。ステップS174で、異常と判断
された場合には、ステップS178でフィルム28の巻
戻しが行われ、次いでステップS179で巻戻し完了表
示が表示回路16により行われる。その後、ステップS
180にて、ユーザが誤って撮影できていると判断しな
いように、レリーズロック処理が行われる。
【0174】次に、図21のフローチャートを参照し
て、上記サブルーチン「磁気検出1駒巻戻し」の動作に
ついて説明する。サブルーチン「磁気検出1駒巻戻し」
が開始されると、先ず、ステップS181にて、マイク
ロコンピュータ11により記憶回路17から巻上げ・巻
戻しモータ(M1)41の制御パラメータが読出され
る。次いで、ステップS182で、レジスタPRCNT
とJICNTがクリア(←0)される。ここで、レジス
タPRCNTは、フォトリフレクタ33の信号の変化を
カウントするためのレジスタである。また、上記レジス
タJICNTは、磁気検出回路24の出力をカウントす
るためのレジスタである。
【0175】続いて、ステップS183にて、マイクロ
コンピュータ11によりモータ(M1)41への印加電
圧(Vm1r )がセットされる。そして、ステップS18
4にて、モータ(M1)41が反時計方向へ回転される
ようにオンされる。これにより、フィルム28は巻戻し
方向へ移動し始める。
【0176】次に、ステップS185にて、磁気データ
を検出するために磁気検出回路24がオンされる。続い
て、ステップS186に於いて、マイクロコンピュータ
11では、巻戻し初期に出ることがあるP−PRの信号
(図13のタイミングチャート上のP1、P2が相当す
る)を所定時間無視するために、T1時間モータ(M
1)41がオンされたまま待機される。
【0177】そして、ステップS187に於いて、マイ
クロコンピュータ11では、入力ポートP−JIの状態
より、JIパルスが入力されたか否かが判断される。こ
こで、JIパルスが入力されたならば、ステップS18
8に移行してレジスタJICNTが“1”インクリメン
トされる。
【0178】続いて、ステップS189に於いて、マイ
クロコンピュータ11では、入力ポートP−PRに入力
されるフォトリフレクタ33の信号に変化がないか否か
が判断される。ここで、フォトリフレクタ33の信号に
変化があるまで、この判断が繰返し行われる。そして、
該信号に変化があったときは、ステップS190へ移行
しPRCNTがインクリメント(+1)される。
【0179】ここで、ステップS191に於いて、マイ
クロコンピュータ11により、レジスタPRCNTの値
が#2に等しいか否かが判断される。PRCNTの値が
#2に等しいときは、ステップS192に移行して、モ
ータ(M1)41へ所定時間(TS1r )の間、ショート
ブレーキがかけられる。
【0180】図22は、本サブルーチン「磁気検出1駒
巻戻し」の動作を示すタイミングチャートである。上記
ステップS192の動作は、このタイミングチャート上
の*11に相当する。
【0181】続いて、ステップS193にて、マイクロ
コンピュータ11によりモータ(M1)41への印加電
圧が所定値(Vm2r )まで下げられる。その後、上記ス
テップS187へ戻り、該ステップS187以降の処理
が繰返される。
【0182】上記ステップS192及びS193の動作
により、フィルム速度は低下する。フォトリフレクタ3
3がパーフォレーションP3を通過すると、PRCNT
の値が#2になる。
【0183】一方、上記ステップS191に於いて、レ
ジスタPRCNTの値が#2に等しくないときは、ステ
ップS194に移行して、マイクロコンピュータ11に
よってレジスタPRCNTの値が#4に等しいか否かが
判断される。ここで、PRCNTの値が#4に等しくな
いときは上記ステップS187へ戻り、該ステップS1
87以降の処理が繰返される。
【0184】一方、上記ステップS194に於いて、P
RCNTの値が#4に等しいときは、ステップS195
へ移行する。フォトリフレクタ33がパーフォレーショ
ンP4を通過すると、PRCNTの値は#4になる。こ
のとき、上記ステップS194からステップS195へ
処理が移行する。上記ステップS195の処理は、図2
2のタイミングチャート上の*12に相当する。このス
テップS195では、マイクロコンピュータ11によ
り、所定時間(TS2r )の間、モータ(M1)41にシ
ョートブレーキがかけられる。
【0185】続いて、ステップS196にて、マイクロ
コンピュータ11により、モータ(M1)41に所定時
間(TRr)の間、正の電圧が印加される。更に、ステッ
プS197にて、所定時間(TS3r )の間、モータ(M
1)41にショートブレーキがかけられる。
【0186】このように、上記ステップS195〜S1
97の処理により、フィルム28は完全に停止される。
その後、ステップS198にて、磁気検出回路24がオ
フされ、続くステップS199にて、駒数カウンタが
“1”デクリメントされる。そして、本サブルーチンが
終了されてリターンされる。
【0187】尚、上記モータ(M1)41の制御パラメ
ータであるVm1r 、Vm2r 、TS1r、TS2r 、TS3r
Rrは、予め記憶回路17に記憶されるべきである。こ
れにより、フィルム給送機構38の製造上の特性に合せ
て最適なパラメータを設定することができる。
【0188】また、この発明の上記実施態様によれば、
以下の如き構成を得ることができる。 (l) フィルムカートリッジの装填を検出する装填検
出手段と、装填された上記フィルムカートリッジの情報
を検出する情報検出手段と、装填された上記フィルムカ
ートリッジのフィルムの磁気記録エリアに磁気データが
あるかどうかを検出する磁気検出手段と、上記フィルム
の巻上げ、巻戻しを行うフィルム給送手段と、上記装填
検出手段により上記フィルムカートリッジの装填を検出
した際に、上記情報検出手段により上記フィルムカート
リッジが所定状態にあることを検出した場合に、上記フ
ィルム給送手段により上記フィルムを上記フィルムカー
トリッジから送り出しながら、上記磁気検出手段により
上記フィルムの第l駒目に磁気データが無いと判断した
ら、撮影禁止にする制御手段と、を具備することを特徴
とするカメラ。
【0189】(2) 上記情報検出手段は、装填された
上記カートリッジが部分露光かそうでないかの情報を出
力することを特徴とする上記(l)に記載のカメラ。 (3) 上記制御手段に於ける上記所定状態は部分露光
状態であることを特徴とする上記(1)若しくは(2)
に記載のカメラ。
【0190】(4) フィルムカートリッジの装填を検
出する装填検出手段と、装填された上記フィルムカート
リッジの情報を検出する情報検出手段と、装填された上
記フィルムカートリッジのフィルムの磁気記録エリアに
磁気データがあるかどうかを検出する磁気検出手段と、
上記フィルムの巻上げ、巻戻しを行うフィルム給送手段
と、上記装填検出手段により、上記フィルムカートリッ
ジの装填を検出した際に、上記情報検出手段が上記フィ
ルムカートリッジが所定状態にあることを検出した場合
に、上記フィルム給送手段と上記磁気検出手段により、
第l駒目から最終駒までの各駒の磁気データの有無を検
出し、磁気データの有無情報から撮影禁止にする制御手
段と、を具備することを特徴とするカメラ。
【0191】(5) 上記制御手段に於ける上記所定状
態は部分露光状態であることを特徴とする上記(4)に
記載のカメラ。 (6) 上記制御手段は、磁気データの有無が少なくと
もl回、断続的にあることを検出した場合に撮影禁止に
することを特徴とする上記(4)若しくは(5)に記載
のカメラ。
【0192】(7) 上記制御手段は、上記フィルムの
両端に連続したデータ有りの駒が並び、中央部にデータ
無しの駒がある場合に、撮影禁止することを特徴とする
上記(4)若しくは(5)に記載のカメラ。
【0193】(8) フィルムカートリッジの装填を検
出する装填検出手段と、装填された上記フィルムカート
リッジの情報を検出する情報検出手段と、装填された上
記フィルムカートリッジのフィルムの磁気記録エリアに
磁気データがあるかどうかを検出する磁気検出手段と、
上記フィルムの巻上げ、巻戻しを行うフィルム給送手段
と、上記装填検出手段により、上記フィルムカートリッ
ジの装填を検出した際に、上記情報検出手段が上記フィ
ルムカートリッジが所定状態にあることを検出した場合
に、上記フィルム給送手段と上記磁気検出手段により、
第l駒目から最終駒までの各駒の磁気データの有無を検
出し、この有無情報から予備巻上げ方式の撮影と判断し
たら撮影後の給送制御を切換える制御手段と、を備える
ことを特徴とするカメラ。
【0194】(9) 上記制御手段に於ける上記所定状
態は部分露光状態であることを特徴とする上記(8)に
記載のカメラ。 (10) 上記制御手段に於ける上記給送制御は、通常
の巻上げ方式では、1駒巻上げで、予備巻上げ方式では
1駒巻き上げ後、少なくとも3駒巻戻し、1駒巻上げ制
御を行うことを特徴とする上記(8)若しくは(9)に
記載のカメラ。 (11) 上記3駒巻戻し時には、少なくとも1駒は巻
戻しながら磁気データの検出を行うことを特徴とする上
記(10)に記載のカメラ。
【0195】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、部分露
光カートリッジが装填されて、未露光駒を磁気データの
有無で検出するカメラで、磁気データの有無に信頼性が
ない場合には、撮影禁止にすることで、磁気記録回路の
故障や、仕様の異なるカメラ相互のフィルムカートリッ
ジ交換による、磁気信号の強度等の違いから起こる二重
露光等の失敗を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカメラの第1の実施の形態を説明す
るための構成を示すブロック図である。
【図2】図1のフィルム給送機構38をカメラ後方より
透視した斜視図である。
【図3】フィルムカートリッジ及びフィルムの構成を示
した図である。
【図4】フォトリフレクタ33と開口部65とフィルム
28との位置関係を表した図である。
【図5】カメラの動作のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図6】図5のフローチャートのステップS20のサブ
ルーチン「1駒巻上げ」の動作について説明するフロー
チャートである。
【図7】サブルーチン「1駒巻上げ」の信号の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図8】図5のフローチャートのステップS7で示され
る「未露光セット」のサブルーチンの動作を説明するフ
ローチャートである。
【図9】(a)は第1駒目から第11駒目まで撮影され
ているにもかかわらず、磁気記録領域28cには記録デ
ータが存在していない状態を示した図、(b)は正常に
撮影及び記録データが存在する状態を示した図である。
【図10】図8のフローチャートのステップS61に於
けるサブルーチン「磁気記録検出巻上げ」の動作を説明
するフローチャートである。
【図11】サブルーチン「磁気記録検出巻上げ」の信号
の動作を説明するタイミングチャートである。
【図12】サブルーチン「1駒巻戻し」の動作について
説明するフローチャートである。
【図13】サブルーチン「1駒巻戻し」の信号の動作を
示すタイミングチャートである。
【図14】この発明の第2の実施の形態を示すもので、
フィルム28の露出状態と磁気記録の状態を表した図で
ある。
【図15】第2の実施の形態に於けるサブルーチン「未
項駒セット」の動作を説明するフローチャートである。
【図16】図15のフローチャートのステップS112
に於けるサブルーチン「検出」の処理動作を説明するフ
ローチャートである。
【図17】この発明の第3の実施の形態を示すもので、
予備巻上げ方式で撮影されたフィルムの例を示した図で
ある。
【図18】予備巻上げ方式のカメラに装填されたフィル
ム28の状態を示した図である。
【図19】第3の実施の形態に於ける図5のフローチャ
ート中のステップS7のサブルーチン「未露光駒セッ
ト」の動作を説明するフローチャートである。
【図20】第3の実施の形態のメインルーチンの動作を
説明するフローチャートである。
【図21】図20のフローチャートに於けるステップS
173のサブルーチン「磁気検出1駒巻戻し」の動作に
ついて説明するフローチャートである。
【図22】サブルーチン「磁気検出1駒巻戻し」の動作
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 マイクロコンピュータ、 12 測光回路、 13 測距回路、 14 シャッタ制御機構、 15 焦点調節機構、 16 表示回路、 17 記憶回路、 18 レリーズスイッチ(RELSW)、 19 リワインドスイッチ(REWSW)、 20 パトローネ検知スイッチ(PTSW)、 21 パワースイッチ(PWSW)、 23 磁気記録回路、 24 磁気検出回路、 25 磁気ヘッド、 26 フィルムカートリッジ、 27 巻取スプール、 28 フィルム、 28a 露光領域、 28b パーフォレーション、 28c 磁気記録領域、 29 バーコード、 30、33 フォトリフレクタ(PR)、 34 スリット付円板、 35 フォトインタラプタ(PI)、 36 信号処理回路、 37 駆動回路、 38 フィルム給送機構、 41 フィルム巻上げ・巻戻しモータ(M1)、 58 フィルム送出しモータ(M2)、 65 開口部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装填されたフィルムカートリッジが、少
    なくとも1駒撮影されているが、全駒撮影されていない
    部分露光状態にあるか否かを検出する撮影状態検出手段
    と、 上記フィルムカートリッジのフィルムの磁気記録エリア
    に磁気データが記録されているか否かを検出する磁気検
    出手段と、 上記撮影状態検出手段により上記フィルムカートリッジ
    が上記部分露光状態であることを検出し、且つ上記磁気
    検出手段が上記フィルムの第1駒目に磁気データが無い
    ことを検出した場合には、撮影を禁止する制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 装填されたフィルムカートリッジが、少
    なくとも1駒撮影されているが、全駒撮影されていない
    部分露光状態にあるか否かを検出する撮影状態検出手段
    と、 上記フィルムカートリッジのフィルムの磁気記録エリア
    に磁気データが記録されているか否かを検出する磁気検
    出手段と、 上記撮影状態検出手段により上記フィルムカートリッジ
    が上記部分露光状態であることを検出し、且つ上記フィ
    ルムの第l駒から最終駒の間に上記磁気データに異常記
    録状態があることを、上記磁気検出手段による検出結果
    に基いて判定した場合には、撮影を禁止する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 装填されたフィルムカートリッジが、少
    なくとも1駒撮影されているが、全駒撮影されていない
    部分露光状態にあるか否かを検出する撮影状態検出手段
    と、 上記フィルムカートリッジのフィルムの磁気記録エリア
    に磁気データが記録されているか否かを検出する磁気検
    出手段と、 上記撮影状態検出手段により上記フィルムカートリッジ
    が上記部分露光状態であることを検出し、且つ上記フィ
    ルムの第l駒から最終駒の間の上記磁気データの有無に
    基いて予備巻上げ方式であると判定された場合には、フ
    ィルム給送を予備巻上げ方式に切換える制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
JP9004692A 1997-01-14 1997-01-14 カメラ Withdrawn JPH10197928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9004692A JPH10197928A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9004692A JPH10197928A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10197928A true JPH10197928A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11590952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9004692A Withdrawn JPH10197928A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10197928A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5471266A (en) Data recording apparatus of camera
JPH10197928A (ja) カメラ
JPH1010619A (ja) カメラ
JP3149235B2 (ja) カメラのフィルム巻上装置
JP3081084B2 (ja) カメラ
JP3153304B2 (ja) カメラのフィルム巻戻装置
JP3412095B2 (ja) カメラの動作制御装置
JPH0580398A (ja) カメラの制御装置
JP3412094B2 (ja) カメラの動作制御装置
JP2976166B2 (ja) カメラ
JP3401689B2 (ja) カメラの動作制御装置
JP2724259B2 (ja) フイルム給送制御装置
JP3665159B2 (ja) カメラ
JPH05232560A (ja) カメラ
JPH10170980A (ja) 中判カメラ
JPH11305283A (ja) バーコード検出装置
JPH11316400A (ja) バーコード読取装置
JPH09222659A (ja) 磁気記録機能付きカメラ
JPH05119378A (ja) カメラのフイルム巻戻し装置
JPH10177208A (ja) 中判カメラ
JPH1152448A (ja) カメラ及びカートリッジ情報読取り装置
JPH05232559A (ja) カメラ
JPH10170982A (ja) カメラ
JPH05224279A (ja) カメラのフィルム給送装置
JPH0950073A (ja) カメラのフィルム給送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406