JPH11316400A - バーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取装置

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JPH11316400A
JPH11316400A JP10122197A JP12219798A JPH11316400A JP H11316400 A JPH11316400 A JP H11316400A JP 10122197 A JP10122197 A JP 10122197A JP 12219798 A JP12219798 A JP 12219798A JP H11316400 A JPH11316400 A JP H11316400A
Authority
JP
Japan
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signal
bar code
film
bpr
value
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10122197A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムカートリッジの初期位置を正確に検出
して、フィルムカートリッジ装填初期に発生するバーコ
ードの誤信号による誤動作を防止すること。 【解決手段】フィルムカートリッジ26に設けられたバ
ーコード板29に印刷されたバーコードが、BPR33
によって読取り検出されて、信号処理回路36を介して
アナログ信号が出力される。このアナログ信号は、ママ
イコン11にて正規信号か誤信号かが判定される。そし
て、マイコン11により、バーコード検出時に発生する
上記アナログ信号の誤信号が判断されて、正規信号のみ
が読出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はバーコード読取装
置に関し、より詳細には、バーコード読取り初期にカプ
ラとフィルムカートリッジの係合時に発生する誤信号を
除去したバーコード読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影情報等の種々のデータを読取
り及び記録可能な磁気記録部付フィルムが開発され、該
磁気記録部付フィルムを使用したカメラも種々開発され
ている。
【0003】そして、例えば特開平3−192339号
公報には、モータ起動前のインターフェース回路の出力
からセンサ出力の状態を調べて、誤信号が出力されると
判断した場合にはモータ起動後の所定時間、信号を取り
込まないように構成することによりフィルム等の移動制
御が正しく行えるようにした検出装置が記載されてい
る。
【0004】一方で、スプール回転軸が不安定な回転を
するために、これに固定されたバーコード板にも微振動
が生じ、しばしばバーコードセンサの検出信号にチャタ
リングが発生して読誤りを引起こす危険性がある。これ
に対し、特開平6−138542号公報には、周波数フ
ィルタ回路により、上述したチャタリングノイズ等の高
周波ノイズを除去する技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルムカ
ートリッジに設けられたバーコード板からバーコードデ
ータを検出する際に、上記バーコード板を駆動するため
のカプラ部材とカートリッジの溝が係合するまでの間
に、摩擦によってバーコード板が回転され、その結果、
誤信号を出力してしまうことがあった。
【0006】カメラは、フィルムカートリッジのバーコ
ード板の回転方向の初期位置を、バーコードの信号から
判断し、装填されたフィルムカートリッジが、「未露
光」、「部分露光」、「露光済み」、「現像済」の何れ
の状態かを判断し、フィルム装填後の処理を切換えるよ
うになっている。
【0007】しかしながら、フィルムカートリッジの初
期位置を間違えると、「未露光」、「部分露光」、「露
光済み」、「現像済」を誤って判断することとなる。そ
の結果、「未露光」、「部分露光」を「露光済み」、
「現像済」を判断すると、撮影可能なフィルムカートリ
ッジをカメラに装填したのに、撮影できなくなってしま
ったり、「部分露光」を「未露光」と判断し、途中まで
撮影したフィルムカートリッジを装填して、未露光フィ
ルムと判断すると、多重露光になるといった重大な事故
が発生する。
【0008】上述した特開平3−192339号公報に
記載の装置では、モータの駆動後、該モータにて駆動さ
れるカプラと、フィルムカートリッジのスプール軸と
が、必ずしも結合しているわけではないので、所定時間
信号を無視しても効果が得られないこともあるという課
題を有している。
【0009】また、上記特開平6−138542号公報
に記載の技術では、高周波ノイズとは異なる、モータ駆
動初期に発生する、カプラがフィルムカートリッジの溝
と係合せずに発生する上滑りによる信号は除去すること
ができないという課題を有している。
【0010】したがってこの発明の目的は、フィルムカ
ートリッジの初期位置を正確に検出して、フィルムカー
トリッジ装填初期に発生するバーコードの誤信号による
誤動作を防止することのできるバーコード読取装置を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、写
真フィルムカートリッジに設けられたバーコードからフ
ィルム情報を読出すバーコード読取装置に於いて、上記
バーコードを読取り検出して、アナログ信号を出力する
バーコード信号発生装置と、上記アナログ信号が正規信
号か誤信号かを判定する信号判定手段とを具備し、上記
信号判定手段により、バーコード検出時に発生する上記
アナログ信号の誤信号を判断し、正規信号のみを読出す
ことを特徴とする。
【0012】またこの発明は、写真フィルムカートリッ
ジに設けられたバーコードからフィルム情報を読出すバ
ーコード読取装置に於いて、上記バーコードを読取り検
出して、アナログ信号を出力するバーコード信号発生装
置と、上記アナログ信号をデジタル信号に変換するバー
コード信号整形回路と、上記バーコード信号整形回路か
ら出力されるデジタル信号の信号幅である時間を計測す
るタイマ手段と、上記デジタル信号をカウントするカウ
ント手段と、上記タイマ手段により計測された信号幅で
ある時間が所定時間以上である時には、上記カウント手
段によるカウントを禁止するカウント禁止信号を出力す
るカウント禁止手段とを具備することを特徴とする。
【0013】この発明にあっては、写真フィルムカート
リッジに設けられたバーコードからフィルム情報を読出
すバーコード読取装置に於いて、上記バーコードがバー
コード信号発生装置によって読取り検出されて、アナロ
グ信号が出力される。このアナログ信号は、信号判定手
段にて正規信号か誤信号かが判定される。そして、この
信号判定手段により、バーコード検出時に発生する上記
アナログ信号の誤信号が判断されて、正規信号のみが読
出される。
【0014】またこの発明にあっては、写真フィルムカ
ートリッジに設けられたバーコードからフィルム情報を
読出すバーコード読取装置に於いて、上記バーコードが
バーコード信号発生装置にて読取り検出されて、アナロ
グ信号が出力される。このアナログ信号は、バーコード
信号整形回路でデジタル信号に変換される。また、この
バーコード信号整形回路から出力されるデジタル信号の
信号幅である時間がタイマ手段で計測され、上記デジタ
ル信号がカウント手段でカウントされる。そして、上記
タイマ手段により計測された信号幅である時間が所定時
間以上である時には、上記カウント手段によるカウント
を禁止するカウント禁止信号がカウント禁止手段から出
力される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1は、この発明の第1の実施
の形態を示すもので、バーコード読取装置が適用された
カメラの構成を示すブロック図である。
【0016】図1に於いて、マイクロコンピュータ(以
下、マイコンと略記する)11は、カメラ全体の動作を
制御する制御回路と、後述するバーコード信号発生装置
(手段)としてのバーコード用フォトリフレクタ(BP
R)30から出力されたアナログ信号をデジタル信号に
変換するバーコード信号整形回路(波形整形回路)と、
バーコード信号整形回路からの信号のエッジをカウント
するカウンタ回路とを有している。
【0017】このマイコン11には、公知の構成から成
る測光回路12、測距回路13、シャッタ制御機構1
4、焦点調節機構15、撮影情報や日付、カメラの動作
モード等の各種情報を表示するための表示回路16及び
EEPROM(不揮発性メモリ)により構成されるフィ
ルム駒数、カメラの調整データ等が記憶される記憶回路
17が接続されている。
【0018】更に、上記マイコン11には、露出動作を
開始させるためのレリーズスイッチ(RELSW)18
と、撮影が終了したフィルムをフィルムカートリッジへ
巻戻す時に操作されるリワインドスイッチ(REWS
W)19と、フィルムカートリッジがカメラに装填され
ると“オン”となるパトローネ検知スイッチ(PTS
W)20と、カメラの電源に連動したパワースイッチ
(PWSW)21とが接続されている。
【0019】更に、上記マイコン11には、磁気記録回
路23及び磁気検出回路24を介して磁気ヘッド25が
接続されている。この磁気ヘッド25は、使用開始時に
フィルムカートリッジ26に収容されていて、巻取スプ
ール27間に巻回されるフィルム28上の図示されない
磁気層にデータを記録したり、フィルム28上の磁気層
にデータが記録されていることを検出するために使用さ
れるものである。
【0020】マイコン11で磁気記録回路23を制御す
ることにより、磁気ヘッド25を経てフィルム28上に
データを記録することが可能となる。一方、マイコン1
1が磁気検出回路24を制御することにより、フィルム
28上にデータがあるか否かを検出することが可能とな
る。
【0021】上記磁気ヘッド25によりフィルム28上
の磁気層にデータを記録する技術、データを検出する技
術については、上述した本件出願人による先の出願であ
る特開平10−31264号公報及び特開平7−555
9号公報に詳しく述べてあるので、ここでは説明を省略
する。
【0022】上記フィルムカートリッジ26上には、そ
のカートリッジ軸26a(図3参照)と同軸にバーコー
ド板29が形成されている。このバーコード板29に
は、フィルム28の感度と撮影枚数が記憶されている。
このバーコード板29に記憶されているデータは、フォ
トリフレクタ(BPR)30で検出される。
【0023】また、フィルムカートリッジ26のカート
リッジ軸26aの初期位置は、バーコード板29の信号
から検出することができる。すなわち、フォトリフレク
タ30がバーコード29に記憶されているデータが読取
られることにより、データディスク板の回転方向の該初
期位置が検出され、これによりカメラに装填されたフィ
ルムカートリッジ26が、「未露光」、「部分露光」、
「露出済」、「現像済」の何れかのカートリッジ状態で
あることが判る。
【0024】上記フィルム28の近傍には、該フィルム
28の図示されないパーフォレーションを検出するため
の(パーフォレーション検出用)フォトリフレクタ(W
PR)33と、フィルム28の移動量及び移動速度を測
定するためのスリット付円板34及びフォトインタラプ
タ(WPI)35が、それぞれ配置されている。
【0025】上記スリット付円板34は、フィルム28
の移動に連動して回転するものである。そして、フォト
インタラプタ35はスリット付円板34を読取ることに
よって、その出力信号を変更させるものである。
【0026】上記フォトリフレクタ30及び33と、フ
ォトインタラプタ35の出力信号は、信号処理回路36
によりマイコン11に入力可能な信号に変換される。す
なわち、フォトリフレクタ33の出力信号は入力ポート
P_WPRに供給され、フォトリフレクタ30の出力信
号は入力ポートP_BPRへ供給され、フォトインタラ
プタ35の出力信号は入力ポートP_WPIへ供給され
る。
【0027】また、上記フィルム28の巻上げ、巻戻し
等の制御は、駆動回路37を介して、フィルム給送機構
38に連結された図示されないモーターにより行われ
る。次に、このカメラのフィルム給送機構38について
説明する。
【0028】図2は、フィルム給送機構38をカメラ後
方より透視した斜視図である。このフィルム給送機構3
8の状態は、フィルムカートリッジ26をカメラ本体に
装填した直後を示している。
【0029】このカメラ本体に設けられたフィルム巻上
げ、巻戻しモータ(M1)41の出力軸にはピニオンギ
ヤ42が設けられている。そして、このピニオンギヤ4
2は、太陽ギヤ43と噛合している。更に、この太陽ギ
ヤ43は、ギヤアーム44によって遊星ギヤ45と噛合
している。この遊星ギヤ45は、上記ギヤアーム44に
よって、太陽ギヤ43の回転軸周りに公転されるように
支持されている。
【0030】また、カメラ本体の後方より向かって左側
には、フィルム巻取室が設けられている。そして、この
フィルム巻取室には、フィルム28を巻取るための巻取
スプール27が、回転自在に設けられている。この巻取
スプール27の上端面には、上記遊星ギヤ45が時計方
向に公転した際に該遊星ギヤ45と噛合するスプールギ
ヤ46が、一体的に設けられている。フィルム押さえ板
47は、バネ48の張力によって巻取スプール27へフ
ィルムを押付けるためのものである。
【0031】上記遊星ギヤ45が反時計方向に公転した
際に、該遊星ギヤ45と噛合する位置には、アイドルギ
ヤ50が設けられている。このアイドルギヤ50は、ギ
ヤ51、52、53を介し、後述するカプラギヤ54に
連結される。そして、カメラ本体の後方より向かって右
側には、フィルムカートリッジ26を収納するためのカ
ートリッジ収納室がある。
【0032】このカートリッジ収納室の上方には、先端
が凸形状に突出して形成されたカプラ55を有するカプ
ラギヤ54が回転自在に設けられている。上記カプラ5
5は、図3に示されるように、フィルムカートリッジ2
6に設けられたカートリッジ軸26aの上端面に設けら
れた溝26bと係合し、該カートリッジ軸26aと軸周
りに一体にされる。更に、フィルムカートリッジ26の
バーコード板29からフィルム情報を検出するためのカ
プラギヤ54の近傍には、フォトリフレクタ(BPR)
30が設けられている。
【0033】また、カメラ本体には、フィルム送出しモ
ータ(M2)58が設けられている。ここで、カプラギ
ヤ54を含む複数のギヤとフィルム送出しモータ58と
から、バーコード板29を回転駆動するためのバーコー
ド駆動手段を構成している。このフィルム送出しモータ
58の出力軸には、ピニオンギヤ59が設けられてい
る。このピニオンギヤ59は、太陽ギヤ60と噛合して
いる。更に、この太陽ギヤ60は、ギヤアーム61によ
って遊星ギヤ62と噛合している。この遊星ギヤ62
は、上記ギアアーム61により上記太陽ギヤ60の回転
軸周りに公転されるように支持されている。
【0034】上記ギヤアーム61にはバネ63の張力が
働くため、フィルム送出しモータ(M2)58が時計方
向に回転した時のみ、遊星ギヤ62とアイドルギヤ53
とが噛合する。
【0035】ところで、上記フィルム28には、フィル
ムの位置を定義しこれを検出するためのパーフォレーシ
ョンが設けられている。上記フィルム28は、露光用に
設けられたカメラ本体の開口部65からの光で露光され
る。そして、この開口部65の近傍に、上述した磁気ヘ
ッド25、フォトリフレクタ33、フォトインタラプタ
35等が配置されている。すなわち、フォトリフレクタ
33は開口部65上方に配置され、磁気ヘッド25、フ
ォトインタラプタ35は開口部65の下方に配置され
る。
【0036】そして、磁気ヘッド25と対向してフィル
ム28を間に挟むように、パッド66が配置されてい
る。このパッド66は、板バネ67に固定されており、
該板バネ67の張力によってフィルム28に圧接され
る。
【0037】ローラ部材68は、その外周がゴム等で形
成されており、フィルム28の移動に連動して回転す
る。このローラ部材68の回転軸には、上述したスリッ
ト付円板34が一体化されている。したがって、ローラ
部材68が所定方向に回転すると、スリット付円板34
が回転する。そして、このスリット付円板34のスリッ
トがフォトインタラプタ35を横切る毎に、該フォトイ
ンタラプタ35から磁気記録動作のタイミングの基準と
なる信号が出力されるようになっている。
【0038】図3は、上記カプラ55とフィルムカート
リッジ26との位置関係、及びバーコード板29とBP
R30との位置関係を説明する図である。フィルムカー
トリッジ26がカメラに装填されると、図3に示される
ように、カプラギヤ54に対してフィルムカートリッジ
26が下から上がってくるように、カプラギア54がカ
ートリッジ軸26aに係合される。
【0039】ここで、カートリッジ軸26aには溝26
b形成されており、その溝26bとカプラ55が一致し
ないと、カプラ55は上方向に逃げる構造になってい
る。これは、図4(a)、(b)、(c)及び図5に示
されるように、カプラ55はカプラギア54内部でバネ
56により付勢されてるからである。
【0040】そして、パトローネ検知スイッチ(PTS
W)20により、カートリッジ状態検出処理が始まる
と、モータ(M2)58が駆動され、カプラギア54が
図3に示される矢印方向に回転を始める。その後、カプ
ラ55とカートリッジ軸26aに設けられた溝26bが
係合すると、カプラ55が下方にシフトされて、カート
リッジ軸26aを回転させることが可能となる。その結
果、カートリッジ軸26aと同軸に設けられているバー
コード板29が回転を始める。
【0041】このバーコード板29が回転し始めると、
BPR30の出力信号P_BPRは、図6に示されるよ
うな信号を出力する。図6(c)に示されるバーコード
板29の回転に伴い、図6(b)に示されるような
「明」、「暗」の状態でBPR30を通過する。その結
果、BPR30の出力信号P_BPRは、図6(a)に
示されるような波形の信号となる。
【0042】しかしながら、カプラ55の初期位置と溝
26bの初期位置との関係によっては、最大で約1回転
ほど、カプラ55が溝26bに係合されずに、カートリ
ッジ軸26a上を滑りながら回転することがある。
【0043】カプラ55がカートリッジ軸26a上に滑
りながら回転していると、その間には少なからず摩擦が
発生し、図7に矢印aで示されるように、カートリッジ
軸26aを回転させる、若しくは振動させる力が発生す
ることとなる。
【0044】その時、バーコード板29とBPR30と
の関係は、図7に示されるように、バーコード板29の
白と黒のちょうど中間点にある場合に、上記のような理
由によりバーコード板29が動いてしまうと、図8に示
される波形aのような信号が発生する。
【0045】また、その他の信号例としては、カプラ5
5が溝26bと係合する瞬間に、カートリッジ軸26a
を逆方向に押し戻す力が働いて、その結果図の矢印bで
示されるように、バーコード板29が一時逆転してしま
う現象が生じることがある。その時に発生する信号が、
図8に波形bで示される信号である。これらの信号をカ
ウントしてしまうと、バーコード板29の初期位置によ
り、フィルムの状態を判断している処理が誤った判断を
してしまう。
【0046】ここで、図9を参照して、BPR30の出
力信号P_BPRの誤信号を除去する方法について説明
する。モータ(M2)58を駆動後に、P_BPR信号
の変化に伴って、「BPROLDフラグ」、「変化有フ
ラグ」、「傾斜フラグ」に応じて、カウント値が図9に
示されるように変化する。「変化有フラグ」が“1”で
あっても、P_BPR信号の傾斜(dv/dt)が緩や
かか、急峻であるかを表すフラグ「傾斜フラグ」の値に
よってカウンタをカウントアップするかしないかを判断
することにより、カプラ55とカートリッジ軸26aと
の摩擦に付随して発生する特有のP_BPRの誤信号を
除去することができる。
【0047】次に、図10及び図11を参照して、P_
BPRと「傾斜フラグ」との関係について説明する。図
10はP_BPR信号の変化の緩やかな場合の処理を説
明するもので、図11はP_BPR信号の変化の急なと
きの処理を説明する図である。
【0048】初めに、図10について説明する。マイコ
ン11では、1msec毎にP_BPRの信号のA/D
変換が行われる。そして、2msec前のA/D変換値
を記憶しておいて、その信号の変化を検出して、単位時
間当たりの電圧の変化(dV/dt)が計算される。
【0049】上記単位時間当たりの電圧の変化が所定値
以上の場合には、「傾斜フラグ」が“1”にセットさ
れ、所定値未満の場合には“0”にセットされる。この
場合、仮に、P_BPRの信号がHi−going、L
o−goingのスレッシュを超えて変化した場合に、
信号の変化が検出されて、「変化有フラグ」が“1”で
あっても、その信号の変化が緩やかで、「傾斜フラグ」
が“0”であったならば、信号の変化をカウントするカ
ウンタはカウントアップしない。
【0050】一方、図11に示されるように、P_BP
R信号の変化が急で、単位時間当たりの電圧の変化が所
定値以上で、「傾斜フラグ」が“1”であった場合に
は、「変化有フラグ」が“1”であったならば、信号の
変化をカウントするカウンタはカウントアップする。
【0051】このように、単位時間当たりの電圧の変化
を検出することにより、P_BPRの誤信号を除去する
ことが可能となる。次に、第1の実施の形態に於けるカ
メラの動作について説明する。
【0052】図12は、上記カメラの動作のメインルー
チンを示すフローチャートである。尚、以下の説明で
は、各構成部材の符号として図1に示された構成部材の
参照符号を用いる。
【0053】先ず、カメラのシステムに電源が投入され
ると、マイコン11は、パワーオンリセットされる。そ
して、ステップS1にて、マイコン11ではI/Oポー
トの初期化及びメモリの初期化が行われる。
【0054】続いて、ステップS2に於いて、マイコン
11により、パトローネ検出スイッチ(PTSW)20
の状態が判定される。ここで、PTSW20が“オフ”
から“オン”へ変化すると、ステップS3へ移行する。
【0055】ステップS3では、バーコード29よりカ
ートリッジ軸26aの初期位置が検出できるので、フィ
ルムカートリッジ26の状態が「未露光」、「部分露
光」、「撮影済」、「現像済」の何れかの状態であるの
かが判別可能である。
【0056】尚、ステップS4、S5でフィルムカート
リッジ26の状態が、「露光済」、「現像済み」である
ことがわかると、ステップS7以降のフィルムの空送り
動作は行われず、ステップS6に移行して空送り失敗と
して撮影者に告知される。
【0057】ステップS7では、バーコード板29より
フィルム感度と駒数が読取られる。次いで、ステップS
8にて、マイコン11によりフィルムカートリッジ26
からフィルム28が引出され、巻取りスプール27へ巻
付けられる。そして、フィルム28の1駒目の露光領域
が、カメラ本体の開口部65に合うようにフィルム28
が移動される。
【0058】上記ステップS3にて、フィルムカートリ
ッジ26の状態が「未露光」であると判断された場合
は、この状態ですぐに撮影が可能である。しかしなが
ら、「部分露光」であると判断された場合には、ステッ
プS9以降が実行される。
【0059】ステップS9に於いて、「部分露光」フィ
ルムであると判断された場合には、撮影された駒の磁気
記録層にデータが記録されていることが検出される。そ
して、順次検出されながら駒送りされて、データの記録
されていない未露光駒が検出される。
【0060】その後、ステップS10にて、サブルーチ
ン「未露光駒セット」が実行され、開口部65に検出さ
れた未露光駒が合うようにセットされた後、ステップS
2に戻る。一方、ステップS9にて部分露光でないと判
断された場合は、上記ステップS2に戻る。この詳細
は、本件出願人による特願平9−4692号明細書に記
載されているのでそれを参照するものとし、ここでは説
明を省略する。
【0061】一方、上記ステップS2に於いてPTSW
20の状態に変化がない場合は、ステップS11に移行
して、マイコン11によりリワインドスイッチ(REW
SW)19の状態が判断される。このステップS11に
て、REWSW19が“オフ”から“オン”へ変化した
場合は、ステップS12へ移行する。
【0062】このステップS12では、フィルム28が
フィルムカートリッジ26に巻戻される動作が実行され
る。その後、上記ステップS2へ戻り、ステップS2以
降の処理が繰返される。
【0063】一方、上記ステップS11にて、REWS
W22に変化がないと判断された場合は、ステップS1
3へ移行して、パワースイッチ(PTSW)21の状態
が判断される。ここで、PWSW21が“オフ”の場合
は、ステップS2へ戻り、マイコン11は、本メインル
ーチンの処理ループを繰返す。
【0064】上記ステップS13にて、PWSW21が
“オン”の場合は、ステップS14へ移行する。このス
テップS14では、マイコン11は、図示されない温度
測定回路からのデータを受取る。
【0065】次いで、ステップS15にて、測光回路1
2から受取られた輝度データと、上記ステップS7で読
込まれた感度データに基づいて、マイコン11によって
シャッタスピードの値Tvと絞り値Avとが算出され
る。そして、ステップS16にて、算出されたシャッタ
スピード値Tvと絞り値Avとが表示回路16に表示さ
れる。
【0066】次に、ステップS17に於いて、マイコン
11ではレリーズスイッチ(RELSW)18の状態が
判断される。ここで、RELSW18に変化がない場合
はステップS2へ戻り、以降の動作が繰返される。一
方、RELSW18が“オン”の場合は、ステップS1
8に移行して、マイコン11により、測距回路13から
出力されるデータに基づいて被写体までの距離(被写体
距離)が算出される。
【0067】そして、ステップS19にて、上記被写体
距離のデータに基づいて焦点調節機構15が制御され
る。更に、ステップS20にて、すでに算出されたTv
値、Av値に基づいて、シャッタ制御機構14が制御さ
れてフィルム28への露出が行われる。
【0068】こうして、露出動作が終了すると、ステッ
プS21にて、マイコン11によってフィルム28の磁
気記録領域へ記録されるデータが作成される。ステップ
S22では、上記ステップS21での記録データ作成終
了後、磁気記録を許可するために、磁気記録禁止フラグ
が“0”に設定される。その後、ステップS23に於い
て、サブルーチン「1駒巻上げ」が実行され、上記ステ
ップS21で作成された記録データが磁気記録されなが
ら、フィルム28が1駒巻上げられる。
【0069】上記ステップS23のサブルーチン「1駒
巻上げ」では、フィルム28が1駒分巻上げられると共
に、上記ステップS21で作成されたデータが磁気記録
される。この詳細は、上述した、本件出願人による特願
平9−4692号明細書に記載されているのでそれを参
照するものとし、ここでは説明を省略する。
【0070】上記ステップS23でフィルム28が巻上
げられた後には、再びステップS2に戻り、本メインル
ーチンの処理が繰返される。次に、図13のフローチャ
ートを参照して、図12のフローチャートの中のステッ
プS3のサブルーチン「カートリッジ状態検出」の動作
を説明する。
【0071】先ず、ステップS31にて、サブルーチン
の初期設定を行うために「BPR初期値設定」が実行さ
れる。ここで、図14のフローチャートを参照して、サ
ブルーチン「BPR初期値設定」の動作を説明する。
【0072】サブルーチン「BPR初期値設定」は、モ
ータ起動前の、BPR30の出力信号P_BPRを検出
し、この信号P_BPRの変化を判定するために必要な
初期値を設定するものである。
【0073】先ず、ステップS51にて、プログラムの
実行に必要なデータ類が、記憶回路17から読出されて
マイコン11のRAM上に展開される。設定される値に
は、判定値であるHi−going、Lo−going
がある。
【0074】次に、ステップS52では、信号P_BP
Rがモータ起動前にヒステリシスを持たせたHi−go
ing、Lo−goingの2種類の判定値の範囲にあ
るかどうかを表すフラグ「初期中間フラグ」が“0”に
リセットされる。
【0075】そして、ステップS53でBPR30のL
EDが点灯され、続くステップS54にて、上記ステッ
プS53でLEDを点灯させた後の発光光量が安定する
までの安定時間待機される。次いで、ステップS55に
て、上記P_BPRに入力された信号が、マイコン11
でA/D変換されてAD値として取込まれる。
【0076】ステップS56では、上記ステップS55
で読込まれたAD値とHi−goingとが比較され
る。ここで、AD値が大きければステップS59へ移行
する。一方、上記ステップS56でAD値がHi−go
ingよりも小さい場合には、ステップS57に移行し
て、上記AD値とLo−goingとが比較される。
【0077】このステップS57に於いて、AD値が小
さければステップS59へ移行し、AD値が大きけれ
ば、上記AD値はHi−goingとLo−going
の間にあることになるので、ステップS58に移行し
て、「初期中間フラグ」が“1”にセットされる。
【0078】ステップS59では、信号P_BPRの変
化を検出するために必要な、古いデータを残すための
「BPROLDフラグ」が“0”にリセットされる。次
いで、ステップS60に於いて、上記ステップS55で
読込まれたAD値と、Hi−going、Lo−goi
ngの中間値とが比較される。ここで、AD値が中間値
よりも小さければステップS62に移行する。一方、上
記ステップS60でAD値が中間値以上であった場合に
は、ステップS61に移行して、「BPROLDフラ
グ」が“1”にセットされる。
【0079】その後、ステップS62にて、上記AD値
がレジスタ「ADOLD」に格納される。以上で、サブ
ルーチン「BPR初期値設定」が終了し、図11のフロ
ーチャートのステップS32に戻る。
【0080】以上で、サブルーチン「BPR初期値設
定」が終了し、図13のステップS32に戻る。ステッ
プS32では、1msec毎に信号を発生させるタイマ
が設定される。このタイマは、1msec毎にA/D変
換させるタイミングと、システムの経過時間を計測する
ための基準タイマとして働くものである。
【0081】そして、ステップS33では、上記1ms
ecのタイマをカウントするためのレジスタ「TCN
T」が“0”にセット、すなわちクリアされる。ステッ
プS34では、P_BPRの信号の立ち下がり、立ち上
がりをカウントするレジスタ「BCNT」が“0”にセ
ットされる。
【0082】次いで、ステップS35にて、バーコード
板29を回転させるために、モータ(M2)58が駆動
される。そして、ステップS36にて、上記タイマが1
msec経過した信号を出力するまで同ステップが繰返
される。ここで、上記タイマが1msec経過した信号
を出力した場合には、ステップS37に移行して、レジ
スタ「TCNT」が“1”インクリメントされる。
【0083】次に、ステップS38では、上記ステップ
S37でカウントされた「TCNT」の値が600(す
なわち600msecを意味する)以上になったか否か
が判断される。
【0084】ここで、「TCNT」の値が600以上で
ある場合には、バーコードの信号の存在しない部分を検
出しているため、ステップS48へ移行してモータ(M
2)58が停止され、続くステップS49でBPR30
のLEDがオフされる。そして、サブルーチン「カート
リッジ状態検出」が終了し、図12のメインルーチンに
戻る。
【0085】一方、ステップS38で、レジスタ「TC
NT」の値が、600未満であった場合には、ステップ
S39へ移行して、BPR30の出力信号P_BPRの
変化を検出するために、サブルーチン「BPR検出」が
実行される。
【0086】ここで、図15のフローチャートを参照し
て、サブルーチン「BPR検出」の動作を説明する。こ
のサブルーチン「BPR検出」は、P_BPRの信号を
A/D変換してヒステリシスを持たせた二種類の判定値
に基づいた二値化された値と、前回のA/D変換の結果
二値化された値とが比較されて、変化があったか否か、
上記判定値の範囲を超えたか否か、更に単位時間当たり
の電圧の変化が所定値以上か未満かの判断を結果として
返すサブルーチンである。
【0087】先ず、ステップS71にて、P_BPR信
号の変化があったことを表すフラグ「変化有フラグ」が
“0”にリセットされる。そして、ステップS72に
て、P_BPRの信号がA/D変換される。。
【0088】次に、ステップS73に於いて、前回、P
_BPR信号が検出された結果を表すフラグ「BPRO
LD」が判断される。ここで、フラグ「BPROLD」
が“0”ならばステップS74へ移行して立ち上がりの
変化が検出され、一方、フラグ「BPROLD」が
“1”ならばステップS77へ移行して、立ち下がりの
変化が検出される。
【0089】上記ステップS73で、フラグ「BPRO
LD」が“0”であった場合には、ステップS74に於
いて、上記ステップS72でのA/D変換値と、二種類
の判定値の内の立ち上がりを判定するための“Hi−g
oing”とが比較される。ここで、A/D変換値の方
が大きければステップS75へ移行し、そうでなければ
ステップS79へ移行する。
【0090】ステップS75では、上記ステップS74
にてP_BPR信号の立ち上がりが検出されたために、
その結果として次の検出のために「BPROLD」フラ
グが“1”にセットされる。次いで、ステップS76で
は、「変化有フラグ」が“1”にセットされる。
【0091】一方、上記ステップS73で、フラグ「B
PROLD」が“1”であった場合には、ステップS7
7に移行して、上記ステップS72でのA/D変換値
と、二種類の判定値の内の立ち下がりを判定するための
“Lo−going”とが比較される。そして、A/D
変換値の方がが小さければステップS78へ移行し、そ
うでなければステップS79へ移行する。
【0092】ステップS78では、上記ステップS77
でP_BPR信号の立ち下がりが検出されたために、そ
の結果として次の検出のために「BPROLD」フラグ
が“0”にセットされる。その後、ステップS76に移
行して、「変化有フラグ」が“1”にセットされる。
【0093】次に、ステップS79にて、単位時間当た
りの電圧の変化を表す「傾斜フラグ」の処理が行われ
る。「傾斜フラグ」は“0”が傾斜無しを表すフラグで
ある。したがって、先ずステップS79では、「傾斜フ
ラグ」が“0”にセットされる。
【0094】次いで、ステップS80にて、上記ステッ
プS72でのAD変換値と、前々回のAD変換値との差
の絶対値が求められて、レジスタR0に格納される。こ
こで、前々回とは、1msec毎にA/D変換を行うた
めに、2msec前のA/D変換値を示している。
【0095】次に、ステップS81に於いて、上記ステ
ップS80で求められたレジスタR0の値と、P_BP
R信号の傾斜が緩やかか傾斜が急であるかを判断するた
めの所定値と比較される。ここでは、説明の便宜上、
“20H”としたが、実際には、この値に限られずに記
憶回路17に記憶されているものであればよい。
【0096】上記比較の結果、所定値よりもレジスタR
0の値の方が大きい場合にはステップS82へ移行し、
そうでない場合にはステップS83に移行する。ステッ
プS82では、「傾斜フラグ」が“1”にセットされ
る。
【0097】ステップS83以降からは、前回、前々回
のA/D変換値を記憶する処理である。先ず、ステップ
S83では、前回のAD値を格納するレジスタ「ADO
LD1」の値が、前々回のAD値を格納するレジスタ
「ADOLD2」に格納される。次いで、ステップS8
4にて、前回のAD値を格納するレジスタ「ADOLD
1」に上記ステップS72で求められた今回のAD値が
格納される。
【0098】こうして、サブルーチン「BPR検出」を
終了する。図13のフローチャートに戻って説明を続け
る。ステップS40では、上記ステップS39で実行さ
れたサブルーチン「BPR検出」の結果から、「変化有
フラグ」が判断される。ここで、「変化有フラグ」が
“0”であった場合には、P_BPR信号に変化がなか
ったので、ステップS46へ移行する。一方、「変化有
フラグ」が“1”であった場合には、P_BPR信号に
変化があったので、ステップS41へ移行する。
【0099】ステップS41では、「初期中間フラグ」
が“1”であるかどうかが判断される。ここで、「初期
中間フラグ」が“1”である場合にはステップS45へ
移行し、「初期中間フラグ」が“0”である場合には、
ステップS42へ移行する。
【0100】ステップS42では、上記P_BPR信号
が、正しいバーコード板29の信号を検出しているの
か、カプラ55がカートリッジ軸26aに係合される前
に発生する誤信号なのかについて、上記ステップS37
でカウントされたタイマカウント値が所定値(例えば1
00msec)を超えたかどうかで判断される。ここ
で、100msecを超えていたならば、P_BPR信
号の出力が誤信号であると判断されてステップS45へ
移行する。一方、100msec未満ならば、P_BP
R信号の変化をカウントするために、ステップS43へ
移行する。
【0101】ここで、100msecという値は記憶回
路17に記憶されているもので、上記ステップS51の
処理でマイコン11内部のメモリに読込まれる。また、
図6(a)に示されるバーコード信号(P_BPR)の
信号幅(エッジとエッジの間)は、短い部分で約20m
sec、長い部分で約40msecであるので、誤信号
と判定するためには、ここでは長い部分の約2倍以上と
した。
【0102】しかし、これらの所定値は、モータの回転
数やギヤ比等の環境により変化するので任意に設定する
必要がある。ステップS43では、上記ステップS39
のサブルーチン「BPR検出」の出力である「傾斜フラ
グ」が判断される。ここで、「傾斜フラグ」が“0”で
あればステップS45へ移行し、「傾斜フラグ」が
“1”であればステップS44へ移行する。
【0103】ステップS44では、P_BPR信号をカ
ウントするレジスタ「BCNT」が“1”インクリメン
トされる。次いで、ステップS45では、P_BPR信
号の信号幅の時間をカウントするレジスタ「TCNT」
が“0”にリセットされる。
【0104】そして、ステップS46及びS47では、
P_BPR信号が二種類の判定値の範囲を超えたかどう
かが判断される。ステップS46では、上記サブルーチ
ン「BPR検出」中の上記ステップS72でのA/D変
換値と“Hi−going”とが比較される。ここで、
A/D変換値の方が大きければステップS48へ移行
し、そうでなければステップS47へ移行する。
【0105】そして、ステップS47では、上記ステッ
プS72でのA/D変換値と“Lo−going”とが
比較される。ここで、A/D変換値の方が小さければス
テップS48へ移行し、そうでなければ上記ステップS
36へ戻って以降の処理が繰返される。
【0106】一方、ステップS48では、P_BPR信
号が二種類の判定の範囲を超えたことを意味する「初期
中間フラグ」が“0”にリセットされる。その後、上記
ステップS36へ戻って、以降の処理が繰返される。
【0107】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。この第2の実施の形態は、単位時間当たりの信号
の変化を検出せずにP_BPR信号の誤信号を除去する
ものである。
【0108】図16を参照して、この第2の実施の形態
について説明する。P_BPR信号の変化を検出した結
果、信号幅時間t1 が、所定時間以上であった場合には
カウントしないようにする。例えば、正規の信号の時間
幅が狭い信号で約20msec、同時間幅が広い信号で
約40msecであった場合には、上記所定時間を上記
広い信号幅の約2.5倍の安全マージンをとって、約1
00msec程度に設定するものである。
【0109】そして、信号幅が所定時間未満であった場
合にはカウントするようにする。以上述べた方法によ
り、変化の緩やかな誤信号を除去することができる。
尚、この発明の上記実施態様によれば、以下の如き構成
を得ることができる。
【0110】(1) 写真フィルムカートリッジに回転
自在に収納され、写真フィルムが巻回されたスプール軸
に連動して回転するバーコード板から情報信号を読出し
てアナログ信号を出力するセンサと、上記センサから出
力される上記アナログ信号が正規信号か誤信号かを判定
する信号信頼性判定手段とを具備し、上記信号信頼性判
定手段により、バーコード検出初期に発生する上記アナ
ログ信号の誤信号を判断し、正規信号のみを読取ること
を特徴とするバーコード読取装置。
【0111】(2) 写真フィルムカートリッジに回転
自在に収納され、写真フィルムが巻回されたスプール軸
に連動して回転するバーコード板から情報信号を読出す
バーコード読取装置に於いて、上記バーコード板から情
報信号を読出し、アナログ信号を出力するバーコード信
号発生装置と、ヒステリシス特性を持たせ、上記アナロ
グ信号が正規信号か誤信号かを判定する信号信頼性判定
手段とを具備し、上記信号信頼性判定手段により、バー
コード検出時に発生する上記アナログ信号の誤信号を判
断し、正規信号のみを読出すことを特徴とするバーコー
ド読取装置。
【0112】(3) 上記(2)に記載のバーコード読
取装置に於いて、上記信号信頼性判定手段は、上記アナ
ログ信号の所定時間当たりの変化量を検出して、判定す
ることを特徴とするバーコード読取装置。
【0113】(4) 上記(3)に記載のバーコード読
取装置に於いて、上記信号信頼性判定手段は、上記アナ
ログ信号の所定時間当たりの出力変化量(dv/dt)
が、所定値以上である場合には正規信号と判定し、所定
値未満である場合には誤信号と判定することを特徴とす
るバーコード読取装置。
【0114】(5) 上記(4)に記載のバーコード読
み取り装置に於いて、上記所定値を記憶している不揮発
性メモリを更に具備することを特徴とするバーコード読
取装置。
【0115】(6) 写真フィルムカートリッジに回転
自在に収納され、写真フィルムが巻回されたスプール軸
に連動して回転するバーコード板から情報信号を読出す
バーコード読取装置に於いて、上記バーコード板からバ
ーコードを読取り検出して、アナログ信号を出力するバ
ーコード信号発生装置と、ヒステリシス特性を持たせ、
少なくとも2種類の判定値に基づいて、上記アナログ信
号を2値化されたデジタル信号に変換するバーコード信
号整形回路と、上記バーコード信号整形回路から出力さ
れるデジタル信号の信号幅である時間を計測するタイマ
手段と、上記デジタル信号の変化の計数動作を行うカウ
ント手段と、上記タイマ手段により計測された信号幅で
ある時間が所定時間以上である時には、上記カウント手
段による計数を禁止するカウント禁止信号を出力するカ
ウント禁止手段と、を具備することを特徴とするバーコ
ード読取装置。
【0116】(7) 上記(6)に記載のバーコード読
み取り装置に於いて、上記タイマ手段は、上記デジタル
信号の波形の立ち上がりから立ち下がりの間、若しくは
立ち下がりから立ち上がりの間の少なくとも何れか一方
を計測することを特徴とするバーコード読取装置。
【0117】(8) 上記(7)に記載のバーコード読
取装置に於いて、上記所定時間は、短い時間幅の正規信
号の時間と長い時間幅の正規信号の時間のうち、上記長
い時間幅の約2倍以上とすることを特徴とするバーコー
ド読取装置。
【0118】(9) 上記(8)に記載のバーコード読
取装置に於いて、上記所定時間若しくは上記判定値が記
憶されている不揮発性メモリを更に具備することを特徴
とするバーコード読取装置。
【0119】(10) 写真フィルムカートリッジに回
転自在に収納され、写真フィルムが巻回されたスプール
軸に連動して回転するバーコード板から情報信号を読出
すバーコード読取装置に於いて、上記バーコード板から
情報信号を読出し、アナログ信号を出力するバーコード
信号発生装置と、出力されたアナログ信号が所定の閾値
を超えて変化したか否かを検出する第1の検出手段と、
上記アナログ信号の所定時間当たりの変化量を検出する
第2の検出手段と、上記第1の検出手段の結果により上
記アナログ信号が閾値を超えて変化したことを検出した
場合には、第2の検出手段の出力結果に基づき、上記ア
ナログ信号が正規信号か誤信号かを判定する信号判定手
段と、を具備することを特徴とするバーコード読取装
置。
【0120】(11) 上記(10)に記載のバーコー
ド読取装置に於いて、上記所定の閾値が記憶されている
不揮発性メモリを更に具備することを特徴とするバーコ
ード読取装置。
【0121】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、フィル
ムカートリッジ装填初期に、カプラとカートリッジ軸と
の摩擦で発生する上滑りに起因するバーコードの誤信号
を除去できるために、フィルムカートリッジに設けられ
たバーコードデータを正しく読取ることが可能となる。
したがって、バーコードデータのカウント数により初期
位置を検出して装填されたフィルムの状態を判断し、
「1駒目にフィルムを送り出す」、「未露光駒までフィ
ルムを送り出す」、「撮影禁止にする」等のシーケンス
を誤らず行えるため、「未露光、途中露光のフィルムが
使えなくなる」、「多重露出」といった事故が防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すもので、バ
ーコード検出装置が適用されたカメラの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】フィルム給送機構38をカメラ後方より透視し
た斜視図である。
【図3】カプラ55とフィルムカートリッジ26との係
合関係を示した図である。
【図4】カプラギヤ54、カプラ55及びバネ56との
配置関係を示した図である。
【図5】カプラ55とフィルムカートリッジ26内のカ
ートリッジ軸26aとの係合関係を示した図である。
【図6】(a)はバーコード用フォトリフレクタ(BP
R)30の信号波形を示した図、(b)はバーコード板
29の「明」、「暗」状態を示した図、(c)は同図
(b)に示されるバーコード板29の「明」、「暗」状
態を表すバーコード板29の表示例を示した図である。
【図7】BPR30がバーコード板29の白と黒のちょ
うど中間点にある場合のバーコード板29とBPR30
との関係を示した図である。
【図8】図7の矢印a及びbに従って発生するバーコー
ドの出力信号の特性を示した図である。
【図9】BPR30の出力信号P_BPRの誤信号を除
去する方法について説明するための信号の特性図であ
る。
【図10】BPR30の出力信号P_BPRと「傾斜フ
ラグ」との関係について説明するもので、P_BPR信
号の変化の緩やかな場合の処理を説明するための特性図
である。
【図11】BPR30の出力信号P_BPRと「傾斜フ
ラグ」との関係について説明するもので、P_BPR信
号の変化の急なときの処理を説明するための特性図であ
る。
【図12】カメラの動作のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図13】図12のフローチャート中のステップS3の
サブルーチン「カートリッジ状態検出」の動作を説明す
るフローチャートである。
【図14】図13のフローチャート中のステップS31
のサブルーチン「BPR初期値設定」の動作を説明する
フローチャートである。
【図15】図13のフローチャート中のステップS39
のサブルーチン「BPR検出」の動作を説明するフロー
チャートである。
【図16】この発明の第2の実施の形態を説明するもの
で、BPR30の出力信号P_BPRの誤信号を除去す
る方法について説明するための信号の特性図である。
【符号の説明】
11 マイクロコンピュータ(マイコン)、 12 測光回路、 13 測距回路、 14 シャッタ制御機構、 15 焦点調節機構、 16 表示回路、 17 記憶回路、 18 レリーズスイッチ(RELSW)、 19 リワインドスイッチ(REWSW)、 20 パトローネ検知スイッチ(PTSW)、 21 パワースイッチ(PWSW)、 23 磁気記録回路、 24 磁気検出回路、 25 磁気ヘッド、 26 フィルムカートリッジ、 26a カートリッジ軸、 26b 溝、 27 巻取スプール、 28 フィルム、 29 バーコード板、 30 バーコード用フォトリフレクタ(BPR)、 33 フォトリフレクタ(WPR)、 34 スリット付円板、 35 フォトインタラプタ(WPI)、 36 信号処理回路、 37 駆動回路、 38 フィルム給送機構、 41 フィルム巻上げ・巻戻しモータ(M1)、 54 カプラギヤ、 55 カプラ、 56 バネ、 58 フィルム送出しモータ(M2)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムカートリッジに設けられた
    バーコードからフィルム情報を読出すバーコード読取装
    置に於いて、 上記バーコードを読取り検出して、アナログ信号を出力
    するバーコード信号発生装置と、 上記アナログ信号が正規信号か誤信号かを判定する信号
    判定手段とを具備し、 上記信号判定手段により、バーコード検出時に発生する
    上記アナログ信号の誤信号を判断し、正規信号のみを読
    出すことを特徴とするバーコード読取装置。
  2. 【請求項2】 上記信号判定手段は、上記アナログ信号
    の所定時間当たりの変化量を検出して、判定することを
    特徴とするバーコード読取装置。
  3. 【請求項3】 写真フィルムカートリッジに設けられた
    バーコードからフィルム情報を読出すバーコード読取装
    置に於いて、 上記バーコードを読取り検出して、アナログ信号を出力
    するバーコード信号発生装置と、 上記アナログ信号をデジタル信号に変換するバーコード
    信号整形回路と、 上記バーコード信号整形回路から出力されるデジタル信
    号の信号幅である時間を計測するタイマ手段と、 上記デジタル信号をカウントするカウント手段と、 上記タイマ手段により計測された信号幅である時間が所
    定時間以上である時には、上記カウント手段によるカウ
    ントを禁止するカウント禁止信号を出力するカウント禁
    止手段と、 を具備することを特徴とするバーコード読取装置。
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