JPH10197238A - 操舵角センサの故障検出装置及び操舵角センサの故障検出方法 - Google Patents

操舵角センサの故障検出装置及び操舵角センサの故障検出方法

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JPH10197238A
JPH10197238A JP174297A JP174297A JPH10197238A JP H10197238 A JPH10197238 A JP H10197238A JP 174297 A JP174297 A JP 174297A JP 174297 A JP174297 A JP 174297A JP H10197238 A JPH10197238 A JP H10197238A
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steering angle
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Yasukazu Fujimoto
靖一 藤本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンクレスの車両用操舵装置において、検出
値が僅かずつずれるような故障が生じた場合に、その故
障を検出することが可能な、操舵角センサの故障検出装
置の提供。 【解決手段】 操舵角センサが検出した操舵角に基づい
て、直進走行検出手段(S4)が、車両の直進状態を検
出したときに、その操舵角とそれ以前に検出した操舵角
との差の絶対値を演算する差演算手段(S8)と、その
演算した絶対値を格納する格納手段(S10)と、所定
時間内に(S14,16)格納した複数の絶対値から所
定数を無作為抽出する抽出手段(S18)と、演算手段
(S20,22)が演算した抽出した絶対値の平均及び
分散が各別の所定範囲内にあるか否かを判定する判定手
段(S24,26)と、判定手段(S24,26)が、
平均が所定範囲外にあると判断したとき、又は分散が所
定範囲外にあると判断したとき、操舵角センサが故障し
ていると判断する故障判断手段(S28)とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールが、車輪の向きを変える舵取機構に機械的に連結さ
れていない車両用操舵装置に使用される操舵角センサの
故障検出装置及び操舵角センサの故障検出方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵は、車室の内部に配された操
舵手段の操作、例えば、ステアリングホイールの回転
を、舵取り用の車輪(一般的には前輪)の操向のために
車室の外部に配された舵取機構に伝えて行われる。この
ような従来の車両用操舵装置においては、操舵手段であ
るステアリングホイールと舵取機構との機械的な連結が
必要であり、車室の内部におけるステアリングホイール
の配設位置が車室外での舵取機構との連結が可能な位置
に限定されるという問題があり、また、連結可能にステ
アリングホイールが配設された場合であっても、連結の
実現のために複雑な連結構造を要し、車両の軽量化、組
立て工程の簡素化を阻害する要因となっている。
【0003】実公平2−29017号公報には、このよ
うな問題の解消を目的としたリンクレスのパワーステア
リング装置である車両用の操舵装置が開示されている。
この車両用の操舵装置は、ステアリングホイールを舵取
機構から切り離して配し、舵取機構の中途に操舵用のア
クチュエータとしての電動モータを配してなり、この電
動モータを、マイクロプロセッサからなる舵角制御手段
が、ステアリングホイールの操作方向及び操作量の検出
結果に基づいて駆動制御することにより、ステアリング
ホイールの操作に応じた操舵を行わせる構成となってい
る。
【0004】舵取機構に機械的に連結されないステアリ
ングホイールには、電動モータを備えた反力アクチュエ
ータが付設されている。反力アクチュエータは、車速及
びステアリングホイールの操舵角の検出結果に基づい
て、舵角制御手段が出力する反力指示信号により、前記
モータを駆動制御し、ステアリングホイールに、車速の
高低及び操舵角の大小に応じて大小となり、中立位置へ
向かう反力を加える。これにより、ステアリングホイー
ルと舵取機構とが機械的に連結された一般的な車両用操
舵装置(連結型の操舵装置)と同等以上の感覚での操舵
を行わせ得るようにしてある。
【0005】以上のように構成されたリンクレスの車両
用操舵装置は、ステアリングホイールの配設自由度の増
加、車両の軽量化等の前述した目的に加え、レバー、ペ
ダル等、ステアリングホイールに代わる新たな操舵手段
の実現、及び路面上の誘導標識の検出、衛星情報の受信
等の走行情報に従う自動運転システムの実現等、将来に
おける自動車技術の発展のために有用なものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】舵取機構とステアリン
グホイールとが機械的に連結されないリンクレスの車両
用操舵装置では、フェールセーフのために、各種センサ
が2重又は3重に装備されている。例えば、ステアリン
グホイールの操舵角を検出する操舵角センサ、車輪の舵
角を検出する舵角センサ等が2重に装備されている。従
来は、これらのセンサは、検出値が通常(正常)値から
大きくずれたときに、故障したと判断される。しかし、
これらのセンサが、長期に亘る使用期間において、検出
値が通常(正常)値から大きくずれることなく、僅かず
つずれるような故障が起きた場合、その故障の判定は難
しい。そのため、2重に装備されているセンサの何れが
正常であるか判断できず、2重に装備した効果を発揮で
きない問題があった。
【0007】このようなステアリングホイールの操舵角
に関連するものとして、単位走行距離又は単位時間毎
に、その間に検出した操舵角を平均し、その平均した操
舵角を新たな中立位置(操舵角0°)として、以後の操
舵角を検出する「操舵角検出装置」(特開昭60−24
9011号公報)が開示されているが、操舵角の中立位
置を求めるものであって、操舵角センサの故障を検出す
るものではない。本発明は、上述したような事情に鑑み
てなされたものであり、リンクレスの車両用操舵装置に
おいて、検出値が正常値から大きくずれることなく僅か
ずつずれるような故障が生じた場合に、その故障を検出
することが可能な、操舵角センサの故障検出装置及び操
舵角センサの故障検出方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
操舵角センサの故障検出装置は、車輪の向きを変える舵
取機構に機械的に連結されていない操舵手段と、該操舵
手段の操舵角を所定の周期で検出する操舵角センサとを
備え、該操舵角センサが検出した操舵角に応じて、前記
舵取機構の舵角を増減制御する車両用操舵装置の操舵角
センサの故障検出装置において、前記操舵角センサが検
出した操舵角に基づいて、車両の直進走行状態を検出す
る直進走行検出手段と、該直進走行検出手段が車両の直
進走行状態を検出したときに、前記操舵角とそれ以前に
前記操舵角センサが検出した操舵角との差の絶対値を演
算する差演算手段と、該差演算手段が演算した前記差の
絶対値をその都度格納する格納手段と、所定時間を計時
する計時手段と、該計時手段が計時した所定時間内に、
前記格納手段が格納した複数の前記差の絶対値から所定
数を無作為抽出する抽出手段と、該抽出手段が抽出した
所定数の前記差の絶対値の平均及び分散を演算する演算
手段と、該演算手段が演算した平均及び分散が各別の所
定範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、該判定手
段が、前記平均が所定範囲外にあると判断したとき、又
は前記分散が所定範囲外にあると判断したときに、前記
操舵角センサが故障していると判断する故障判断手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】第2発明に係る操舵角センサの故障検出方
法は、車輪の向きを変える舵取機構に機械的に連結され
ていない操舵手段と、該操舵手段の操舵角を所定の周期
で検出する操舵角センサとを備え、該操舵角センサが検
出した操舵角に応じて、前記舵取機構の舵角を増減制御
する車両用操舵装置の操舵角センサの故障検出方法にお
いて、該操舵角センサが検出した操舵角に基づいて、車
両の直進走行状態を検出したときに、前記操舵角とそれ
以前に前記操舵角センサが検出した操舵角との差の絶対
値を演算し、その演算した差の絶対値をその都度格納し
て、所定時間内に格納した複数の前記差の絶対値から所
定数を無作為抽出し、その抽出した所定数の前記差の絶
対値の平均及び分散を演算して、演算した平均が所定範
囲外にあるとき、又は演算した分散が所定範囲外にある
ときに、前記操舵角センサが故障していると判断するこ
とを特徴とする。
【0010】車両が直進走行しているときでも、運転者
は、ステアリングホイールの操舵角を微調整しており、
この直進走行時の操舵角の、サンプリング周期の所定数
倍の微小時間毎の変化(操舵角の差)は、直進走行時の
操舵角速度×微小時間であり、この操舵角速度が高角速
度であるとは考えられず、操舵角センサが正常である場
合には、各操舵角速度×微小時間の絶対値の平均は一定
の範囲内に収まる筈であり、それらのばらつきも一定の
範囲内に収まる筈である。
【0011】直進走行時に操舵角のサンプリング周期の
所定数倍の微小時間毎の変化を記憶しておき、所定時間
内に記憶した操舵角変化の絶対値のサンプル平均及びサ
ンプル分散を演算すると、サンプル平均は直進走行時の
サンプル平均操舵角速度×微小時間であり、サンプル分
散は操舵角速度×微小時間のばらつきである。従って、
そのサンプル平均が所定範囲外のとき、又はサンプル分
散が所定範囲外のときに、操舵角センサが故障している
と判断することができる。これにより、検出値が正常値
から大きくずれることなく僅かずつずれるような故障が
生じた場合に、その故障を検出することが可能であり、
センサが重要な機能を果たすリンクレスの車両用操舵装
置は、その信頼性を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1
発明に係る操舵角センサの故障検出装置及び第2発明に
係る操舵角センサの故障検出方法の実施の形態を含むリ
ンクレスの車両用操舵装置の構成を示すブロック図であ
る。この車両用操舵装置は、図示しない車体の左右に配
された一対の操舵用の車輪10,10に操舵動作を行わ
せるための舵取機構1と、舵取機構1から切り離して配
された操舵手段であるステアリングホイール2と、ステ
アリングホイール2に反力を付与する電動モータ3と、
マイクロプロセッサを用いてなり電動モータ3を駆動制
御する反力制御部7と、舵取機構1の中途に配した操舵
モータ5を駆動制御する舵取機構制御部8と、マイクロ
プロセッサを用いてなる舵取制御部4とを備え、ステア
リングホイール2の操作に応じた舵取制御部4の動作に
より、操舵モータ5を駆動し、舵取機構1を作動させる
構成となっている。
【0013】舵取機構1は、公知のように、車体の左右
方向に延設されて軸長方向に摺動する操舵軸11の両端
部と、車輪10,10を支持するナックルアーム12,
12とを、各別のタイロッド13,13により連結し、
操舵軸11の両方向への摺動によりタイロッド13,1
3を介してナックルアーム12,12を押し引きし、車
輪10,10を左右に操向させるものであり、この操向
は、操舵軸11の中途部に同軸的に構成された操舵モー
タ5の回転を、適宜の運動変換機構により操舵軸11の
摺動に変換して行われる。
【0014】操舵軸11は、操舵軸ハウジング14との
間に介装された図示しない回転拘束手段により軸回りの
回転を拘束されており、操舵モータ5の回転は、操舵軸
11の軸長方向の摺動に変換され、操舵モータ5の回転
に応じた操舵(操舵用の車輪10,10の操向)が行わ
れる。操舵モータ5に流れる電流は、電流センサ8aに
より検出され、舵取制御部4に与えられる。
【0015】このように操舵される車輪10,10の舵
角は、操舵モータ5の一側の操舵軸ハウジング14と操
舵軸11との相対摺動位置を媒介として、フェールセー
フのために、2つの舵角センサ16,16により検出さ
れるようになしてあり、舵角センサ16,16の出力
は、操舵モータ5の回転位置を検出するロータリエンコ
ーダ15の出力と共に、舵取制御部4に与えられる。タ
イロッド13,13には、車輪10,10が路面から受
ける路面反力により加わる軸力を検出する軸力センサ
9,9が付設され、軸力センサ9,9の各出力は、舵取
制御部4に与えられる。
【0016】ステアリングホイール2に反力を付与する
電動モータ3は、回転軸30を支持するケーシングに固
定して取り付けてあり、その回転運動は、電磁クラッチ
3aを介して、また、ウォームギヤ機構3bによりその
回転方向が変換されて、回転軸30に伝えられる。ステ
アリングホイール2は、回転軸30の一側の突出端に同
軸的に固定されており、他側の突出端は、所定の弾性を
有する捩ればね31により、図示しない車体の適宜部位
に連結されている。
【0017】電動モータ3は、舵取制御部4から与えら
れる反力指示信号に応じた反力制御部7からの通電によ
り正逆両方向に駆動され、回転軸30の一端に取り付け
たステアリングホイール2に、その操作方向と逆方向の
力(反力)を付与する動作をなす。従って、ステアリン
グホイール2の回転操作には、電動モータ3が発生する
反力に抗する操舵トルクを加える必要があり、このよう
にしてステアリングホイール2に加えられる操舵トルク
は、トルクセンサ32により検出される。トルクセンサ
32の出力は、舵取制御部4に与えられる。
【0018】ステアリングホイール2の操作量(操舵
角)は、操舵角センサである2つのロータリエンコーダ
33,33により、操作方向を含めて検出される。この
検出結果は、それぞれ舵取制御部4に与えられる。ロー
タリエンコーダ33,33は、フェールセーフのために
2重に装備されている。舵取制御部4は、ロータリエン
コーダ33,33の故障検出装置としても作動する。電
動モータ3に流れる電流は、電流センサ7aにより検出
され、舵取制御部4に与えられる。
【0019】なお、回転軸30の他端と車体の一部との
間に介装された捩ればね31は、以上のように行われる
回転操作の停止時に、その弾性により回転軸30を回転
させて、ステアリングホイール2を所定の中立位置に復
帰させる作用をする。この復帰は、機械的に切り離され
た舵取機構1側にて生じる車輪10,10の直進方向へ
の復帰動作に伴ってステアリングホイール2を戻すため
に必要なものである。
【0020】以上のように舵取制御部4には、舵取機構
1側にて実際に生じている操舵の状態が、ロータリエン
コーダ15及び舵角センサ16,16からの入力として
与えられ、また操舵手段としてのステアリングホイール
2の操作の状態が、トルクセンサ32及びロータリエン
コーダ33,33からの入力として夫々与えられてお
り、これらに加えて舵取制御部4には、車両の走行速度
を検出する車速センサ6の出力が与えられている。
【0021】一方、舵取制御部4の出力は、前述したよ
うに、ステアリングホイール2に反力を付与する反力制
御部7と、舵取機構1に舵取動作を行わせるための舵取
機構制御部8とに与えられており、反力制御部7及び舵
取機構制御部8は、舵取制御部4からの指示信号に応じ
て各別の制御動作を行うようになしてある。舵取制御部
4は、ステアリングホイール2に付与すべき反力を、例
えば、車速センサ6からの入力として与えられる車速の
高低に応じて大小となるように決定し、反力を発生させ
るべく反力制御部7に反力指示信号を与える反力制御を
行う。
【0022】また、舵取制御部4は、ロータリエンコー
ダ33,33からの入力によりステアリングホイール2
の操作方向を含めた操作角度を認識し、舵取機構1に付
設された舵角センサ16,16からの入力により認識さ
れる実舵角度との舵角偏差を求め、この舵角偏差を車速
センサ6からの入力として与えられる車速の遅速に応じ
て大小となるように補正して目標舵角を求め、この目標
舵角が得られるまで操舵モータ5を駆動する舵取制御動
作を行う。このとき、ロータリエンコーダ15からの入
力は、操舵モータ5が所望の回転位置に達したか否かを
調べるためのフィードバック信号として用いられる。
【0023】以下に、このような構成の車両用操舵装置
に使用される、本発明に係る操舵角センサの故障検出装
置の動作を、それを示すフローチャートに基づき説明す
る。図2は、本発明に係る操舵角センサの故障検出装置
として作動する舵取制御部4の動作を示すフローチャー
トである。舵取制御部4は、一方のロータリエンコーダ
33から操舵角θ(n)を読み込み(S2)、操舵角θ
(n)が所定値α(微小角度、α≪1rad.)以下の
ときは(S4)、車両は直進走行中であると判断する。
【0024】次に、前回検出して記憶してあった操舵角
θ(n−1)を読み出し(S6)、今回の操舵角θ
(n)と前回の操舵角θ(n−1)との差の絶対値、|
d(n)|=|θ(n)−θ(n−1)|を演算する
(S8)。演算した差の絶対値|d(n)|は、メモリ
に格納し(S10)、今回の操舵角θ(n)を前回の操
舵角θ(n−1)に移す(S12)。次に、計時用のパ
ラメータZに1を加算して(S14)、パラメータZが
所定値に達していないとき(所定時間が経過していない
とき)は(S16)リターンして、その他の制御動作、
他方のロータリエンコーダ33の操舵角の検出動作及び
次回の操舵角θ(n+1)の検出動作へ移る。
【0025】操舵角θ(n)が所定値αより大きいとき
は(S4)、車両は直進走行中でないと判断し、そのま
ま、計時用のパラメータZに1を加算して(S14)、
パラメータZが所定値に達していないときは(S16)
リターンして、その他の制御動作、他方のロータリエン
コーダ33の操舵角の検出動作及び次回の操舵角θ(n
+1)の検出動作へ移る。
【0026】パラメータZが所定値に達したとき(所定
時間が経過したとき)は(S16)、パラメータZを0
にした(S17)後、メモリに格納してある差の絶対値
群|d(1)|,|d(2)|,……|d(n)|,…
… から無作為に所定数m個の差絶対値群|ds (1)
|,|ds (2)|,……|ds (s)|…… をサン
プリングして読み出す(S18)。次に、読み出したm
個の差の絶対値群の平均、v=(1/m)(|d
s (1)|+|ds (2)|+……+|ds (m)|)
を演算し(S20)、次に、読み出したm個の差の絶対
値群の分散、σ2 =(1/m)((|ds (1)|−
v) 2 +(|ds (2)|−v)2 +……+(|d
s (m)|−v)2 )を演算する(S22)。
【0027】次に、演算した平均vを所定値a,bと比
較し(S24)、所定範囲外のときは、当該ロータリエ
ンコーダ33が故障していると判断し故障表示を行い
(S28)、リターンして、その他の制御動作及び他方
のロータリエンコーダ33の操舵角の検出動作へ移る。
演算した平均vを所定値a,bと比較し(S24)、所
定範囲内のときは、演算した分散σ2 を所定値c,dと
比較し(S26)、所定範囲外のときは、当該ロータリ
エンコーダ33が故障していると判断し故障表示を行い
(S28)、リターンして、その他の制御動作及び他方
のロータリエンコーダ33の操舵角の検出動作へ移る。
【0028】演算した分散σ2 を所定値c,dと比較し
(S26)、所定範囲内のときは、そのままリターンし
て、その他の制御動作、他方のロータリエンコーダ33
の操舵角の検出動作及び次回の操舵角θ(n+1)の検
出動作へ移る。尚、上述した実施の形態では、操舵角セ
ンサのサンプリング周期毎(但し、所定条件を満たすと
き)の検出値の差を求めたが、操舵角センサの複数のサ
ンプリング周期毎(但し、所定条件を満たすとき)の検
出値の差をサンプリング周期毎に求めるようにしても良
い。
【0029】
【発明の効果】本発明の第1発明に係る操舵角センサの
故障検出装置及び第2発明に係る操舵角センサの故障検
出方法によれば、検出値が正常値から大きくずれること
なく僅かずつずれるような故障が生じた場合に、その故
障を検出することが可能であり、センサが重要な機能を
果たすリンクレスの車両用操舵装置は、その信頼性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明に係る操舵角センサの故障検
出装置及び第2発明に係る操舵角センサの故障検出方法
の実施の形態を含むリンクレスの車両用操舵装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る操舵角センサの故障検出装置とし
て作動する舵取制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 舵取機構 2 ステアリングホイール(操舵手段) 3 電動モータ 4 舵取制御部(直進走行検出手段、差演算手段、格納
手段、計時手段、抽出手段、演算手段、比較手段、故障
判断手段) 5 操舵モータ 7 反力制御部 8 舵取機構制御部 33 ロータリエンコーダ(操舵角センサ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の向きを変える舵取機構に機械的に
    連結されていない操舵手段と、該操舵手段の操舵角を所
    定の周期で検出する操舵角センサとを備え、該操舵角セ
    ンサが検出した操舵角に応じて、前記舵取機構の舵角を
    増減制御する車両用操舵装置の操舵角センサの故障検出
    装置において、 前記操舵角センサが検出した操舵角に基づいて、車両の
    直進走行状態を検出する直進走行検出手段と、該直進走
    行検出手段が車両の直進走行状態を検出したときに、前
    記操舵角とそれ以前に前記操舵角センサが検出した操舵
    角との差の絶対値を演算する差演算手段と、該差演算手
    段が演算した前記差の絶対値をその都度格納する格納手
    段と、所定時間を計時する計時手段と、該計時手段が計
    時した所定時間内に、前記格納手段が格納した複数の前
    記差の絶対値から所定数を無作為抽出する抽出手段と、
    該抽出手段が抽出した所定数の前記差の絶対値の平均及
    び分散を演算する演算手段と、該演算手段が演算した平
    均及び分散が各別の所定範囲内にあるか否かを判定する
    判定手段と、該判定手段が、前記平均が所定範囲外にあ
    ると判断したとき、又は前記分散が所定範囲外にあると
    判断したときに、前記操舵角センサが故障していると判
    断する故障判断手段とを備えることを特徴とする操舵角
    センサの故障検出装置。
  2. 【請求項2】 車輪の向きを変える舵取機構に機械的に
    連結されていない操舵手段と、該操舵手段の操舵角を所
    定の周期で検出する操舵角センサとを備え、該操舵角セ
    ンサが検出した操舵角に応じて、前記舵取機構の舵角を
    増減制御する車両用操舵装置の操舵角センサの故障検出
    方法において、 該操舵角センサが検出した操舵角に基づいて、車両の直
    進走行状態を検出したときに、前記操舵角とそれ以前に
    前記操舵角センサが検出した操舵角との差の絶対値を演
    算し、その演算した差の絶対値をその都度格納して、所
    定時間内に格納した複数の前記差の絶対値から所定数を
    無作為抽出し、その抽出した所定数の前記差の絶対値の
    平均及び分散を演算して、演算した平均が所定範囲外に
    あるとき、又は演算した分散が所定範囲外にあるとき
    に、前記操舵角センサが故障していると判断することを
    特徴とする操舵角センサの故障検出方法。
JP174297A 1997-01-08 1997-01-08 操舵角センサの故障検出装置及び操舵角センサの故障検出方法 Pending JPH10197238A (ja)

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