JPH1019705A - 静電容量型物理量センサ - Google Patents

静電容量型物理量センサ

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JPH1019705A
JPH1019705A JP19412996A JP19412996A JPH1019705A JP H1019705 A JPH1019705 A JP H1019705A JP 19412996 A JP19412996 A JP 19412996A JP 19412996 A JP19412996 A JP 19412996A JP H1019705 A JPH1019705 A JP H1019705A
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metal plate
physical quantity
base component
silicon element
capacitance
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JP19412996A
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Mamoru Yabe
衛 矢部
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板を使用しない構造とし、超小型で
高精度な静電容量型物量センサを安価に量産する技術を
提供すること 【解決手段】 金属板2と抑え部品3とがベース部品1
に固定されており、両者の間にシリコン素子4が挟み込
まれて固定されている。シリコン素子4には、所定の物
理量に応答して変位する感応部分4aが形成されてお
り、その感応部分4aと金属板2との間の微小間隙が前
記変位によって変化し、その変化により金属板2とシリ
コン素子4との間の静電容量が変化し、その静電容量が
センサ出力となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の圧力や加速
度や振動などの物理量に感応するセンサに関し、特に、
固定電極と可動電極との間に発生している静電容量をセ
ンサ出力とする静電容量型物理量センサの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】次のような原理と基本構成の静電容量型
センサが、さまざまな形態で実用化されている。一例と
して圧力センサについて説明すると、まず、中央部分に
薄肉のダイアフラムを形成したシリコン素子と、ガラス
基板とが陽極接合により一体化される。そして、ダイア
フラムに対向するガラス基板の表面に固定電極となる金
属膜を形成し、さらに同一表面上に可動電極の配線電極
となる金属膜をパターン形成している。
【0003】これにより、ダイアフラムは固定電極と微
小間隙をおいて対向し、ダイアフラムは可動電極として
機能し、もちろん固定電極とは絶縁された構造となる。
さらに、固定電極及び可動電極は、所定の配線電極パタ
ーンを介してガラス基板上に形成された電極パッドに導
通されている。
【0004】そして、係る構成のチップ部品を、上部開
口した箱状のパッケージ内に収納固定する。そして、そ
のパッケージには、所定本数のリード端子がモールド形
成されており、固定電極及び可動電極に導通された各電
極パッドと、上記リード端子とは、ワイヤボンディング
により電気的に接続されている。これにより、両電極間
の静電容量が、リード端子を介して外部に出力可能とな
っている。つまり、2つのリード端子の間の静電容量が
センサ出力である。
【0005】係るセンサの動作は、検出対象の圧力がダ
イアフラムに作用し、その圧力に応じてダイアフラムが
撓み、固定電極との間隔が変化し、したがって前記静電
容量が変化する。そして、電極間の距離と静電容量は一
義的に決まるので、静電容量から電極間距離がわかり、
さらには、その電極間距離からダイアフラムの変位量、
つまりはダイアフラムにかかった圧力を求めることがで
きる。
【0006】同じような原理で、シリコン素子に加速度
や振動に応答して変位する感応部分を形成しておき、そ
の感応部分と固定電極との間の静電容量を検出する加速
度センサや振動センサも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したガラス基板と
シリコン素子とを接合するという構造の従来のセンサで
は、ガラス基板の加工のために製造工程が複雑化すると
ともに、シリコン素子とガラス基板とを陽極接合する工
程も煩雑で、接合処理時にダイアフラムと固定電極が接
触し、融着してし不良品となるおそれもあった。また、
シリコン素子とガラス基板の接合時の残留応力や熱膨張
係数の差異による熱応力の影響で高精度なセンサを実現
することが難しかった。さらに、ガラス基板の微細加工
は難しいので、センサの超小型化が困難であった。
【0008】また、リード端子との接続が、ボンディン
グワイヤを用いて行ったため、係るボンディング処理が
煩雑となるばかりでなく、ボンディングワイヤが断線す
ることなくボンディングするためには、ワイヤを急角度
に曲げることができず、ワイヤを這わすための空間が必
要となり、しかも、接続後もワイヤにふれて断線してし
まうおそれがある。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、ガラス基板を使用しない構造とし、超小型で高精度
で、信頼性・耐久性が高く、しかも製造が容易に行える
静電容量型センサを安価に量産する技術を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る静電容量型物理量センサでは、次
の各要件(1)〜(3)を備えて構成した。 (1)半導体素子と、金属板と、抑え部品と、ベース部
品とからなる。 (2)前記金属板と前記抑え部品とが前記ベース部品に
固定されており、両者の間に前記半導体素子が挟み込ま
れて固定されている。 (3)前記半導体素子には、所定の物理量に応答して変
位する感応部分が形成されており、その感応部分と前記
金属板との間の微小間隙が前記変位によって変化し、そ
の変化により前記金属板と前記半導体素子との間の静電
容量が変化し、その静電容量がセンサ出力となる(請求
項1)。
【0011】上記のように構成すると、ガラス基板が不
要となり、部品点数の削減並びに小型化が図れる。そし
て、半導体素子は、抑え部品により固定され、また金属
板が静電容量型の固定電極となるので、その金属板を延
長形成し、リード端子として使用することが可能とな
る。
【0012】また、シリコン基板とベース部品は、接着
剤などにより強固に一体化されているのではなく、抑え
部品により押さえつけられてその移動が規制されている
だけであるので、仮に温度変化による熱膨張率が半導体
素子とベース部品とで異なっていたとしても、その熱膨
張の差があっても、相対的に滑りあうことにより吸収さ
れる。よって、半導体素子に歪みなど生じることもな
く、センサ特性が安定する。
【0013】そして、好ましくは、請求項1において、
前記ベース部品は樹脂成形体であり、前記金属板はイン
サート成形により前記ベース部品と一体化されるように
構成することである(請求項2)。また、請求項1にお
いて、前記ベース部品は樹脂成形体であり、前記金属板
と前記抑え部品とはインサート成形により前記ベース部
品と一体化されるようにしても良い(請求項3)。
【0014】さらにまた、請求項1において、前記抑え
部品は板バネとするとなお良い(請求項4)。
【0015】また、請求項1において、前記半導体素子
と前記金属板とは絶縁されており、前記抑え部品は金属
製で前記半導体素子と導通しており、前記金属板と前記
抑え部品が前記静電容量出力を取り出すリード端子も兼
ねるようにするとなお良い(請求項5)。さらに、請求
項1において、前記半導体素子と前記金属板とは絶縁さ
れており、前記半導体素子に導通した別の金属板があ
り、その2つの金属板が前記静電容量出力を取り出すリ
ード端子も兼ねているようにしてもよい(請求項6)。
【0016】一方、請求項1において、前記ベース部品
はプリント配線板であり、前記金属板はそのプリント配
線板に印刷形成された金属膜で構成しても良い(請求項
7)。
【0017】さらに、請求項1において、前記ベース部
品と前記抑え部品とが一体的に成形されており、その成
形体の所要部分の表面を金属化して前記金属板としても
よい(請求項8)。
【0018】
【発明の実施の形態】
====第1の実施の形態==== 本発明の第1の実施の形態による圧力センサの構成を図
1,図2に示している。このセンサは、樹脂成形体から
なるベース部品1と、このベース部品1に固定された第
1の金属板2と、ベース部品1に固定された抑え部品と
しての第2の金属板3と、両金属板2,3の間に挟み込
まれて固定されたシリコン素子4とから構成されてい
る。
【0019】第1,第2の金属板2,3は、ベース部品
1とともにインサート成形されてベース部品1に一体化
されている。特に、第1の金属板2は、ベース部品1の
中央平面にあてがうように固定される。また、第2の金
属板3は、その中央部がベース部品1の側壁に埋め込ま
れて固定されている。そして、第2の金属板3は、第1
の金属板2の上部に一定間隔をおいて対向している。さ
らに、第2の金属板3は板バネのような弾性材で構成さ
れており、その第2の金属板3の先端は、上方に向けて
少し曲っており、後述のようにシリコン素子4を挿入す
る作業性を良くしている。
【0020】ベース部品1は、矩形箱状の本体1aの下
面に、圧力導入管1bを一体に形成した形状からなり、
本体1aは、その上面及び側面の1面が開放している。
つまり、3つの側壁を備えている。そして、樹脂成形に
より一体成形されている。また、圧力導入管1bの内部
は、上下に貫通する孔1cとなっている。
【0021】そして、第1の金属板2の先端は、上記本
体1aの開放された側面側からさらに外側に突出するよ
うに配置され、その先端がリード端子2aとなる。ま
た、第1の金属板2の圧力導入管1b(孔1c)に対向
する位置には、孔2bが形成されている。
【0022】また第2の金属板3は、その一部が上記し
たように、本体1aの3つの側壁に埋設され、水平状態
を保持し、第1の金属板2と反対側に伸びるように形成
される。そして、その先端は、下方に向けてクランク状
に折曲され、リード端子3aとなる。さらに、第2の金
属板3の所定位置に孔3bを形成する。そして、この孔
3bは、上記した第1の金属板2に形成した孔2b,圧
力導入管1bと同軸上に位置している。
【0023】さらに、第1,第2の金属板2,3間の間
隔は、無負荷状態では、シリコン素子4の厚さよりも若
干狭くしている。これにより、図2に示すように、本体
1の開放側からシリコン素子4を両金属板2,3間に挿
入すると、第2の金属板3が情報に弾性変形しながらシ
リコン素子4の挿入を許容する。そして、シリコン素子
4が完全に挿入された(図1の状態になる)ならば、第
2の金属板3の弾性復元力(バネ圧)により、シリコン
素子4の離脱を抑止するようになる。
【0024】シリコン素子4は、肉厚の枠部4bに肉薄
のダイアフラム4aが取り囲まれた形状となっている。
そして、このシリコン素子4が、上記したようにベース
部品1に固定された第1,第2の金属板2,3の間に挿
入されて、第2の金属板3のバネ力で固定されている。
この時、ダイアフラム4aと第1の金属板2は、微小間
隙をおいて対向しているため、その間隔に応じた所定の
静電容量が発生している。
【0025】そして、ダイアフラム4aの下面には、ベ
ース部品1に形成れさた孔1cと第1の金属板2に形成
された孔2bを通じて外部の圧力P1が作用する。ま
た、ダイアフラム4aの上面には第2の金属板3の孔3
bを通じて外部の圧力P2が作用する。従って、ダイア
フラム4aは測定対象の圧力(P1−P2)に応じて撓
み変形する。その結果、ダイアフラム4aと第1の金属
板2の間隔が圧力に応じて変化する。
【0026】本実施の形態では、ダイアフラム4a自身
が静電容量型センサの可動電極として機能し、第1の金
属板2が固定電極として機能する。もちろん、可動電極
としてのダイアフラム4aと固定電極としての第1の金
属板2とは電気的に絶縁されている。つまり、シリコン
素子4の枠部4bが第1の金属板2と当接しているが、
この接触部分は後述するような手段で絶縁されている。
【0027】これに対して、シリコン素子4の枠部4b
を上から抑え付けている抑え部品としての第2の金属板
3とは電気的に導通しており、この第2の金属板3が可
動電極としてのダイアフラム4aに接続されたリード端
子の役目も兼ねている。さらに、固定電極としての第1
の金属板2の一端部が外部に突出していてリード端子の
役目も兼ねている。つまり、両金属板2,3の突出部分
(リード端子部分2a,3a)に外部回路を接続するこ
とで、固定電極(第1の金属板2)と可動電極(ダイア
フラム4a)との間の静電容量、すなわちセンサ出力を
読み取ることができる。
【0028】==シリコン素子4の製造方法== 枠部4bとダイアフラム4aからなるシリコン素子4の
製造方法は、基本的に従来と同じであるが、その一例を
図3を参照しながら一応説明しておく。つまり、以下に
示す〜の順で処理を行う。 図3(a)のように、両面研磨したP型シリコンウエ
ハ(4−0)の上面に対し、前記枠部4bとなる部分の
不純物濃度を上げ(4−01)、さらにアルミニウムを
蒸着する(4−02)。このようにすることにより、導
電率を高くし、第2の金属板3との接触抵抗を低くする
ようにしている。 図3(b)のように、シリコンウエハ(4−0)の両
面に窒化膜(4−03)を熱CVDで形成し、下面側の
前記ダイアフラム4aに相当する部分の窒化膜を除去す
る。 図3(c)のように、エッチングにより窒化膜(4−
03)で覆われずに露出したシリコンウエハ(4−0)
を除去し、ダイアフラム4a用の薄肉部を形成する。 図3(d)のように、ウエハ(4−0)の両面に窒化
膜(4−04)をさらに堆積し、ダイアフラム4aの形
成のためにパターニングする。つまり、ダイアフラム4
aに相当する上面側の部分に相当する窒化膜を除去す
る。 図3(e)のように、ディープエッチングによりシリ
コンウエハ(4−0)の上面より、露出面を除去し、所
定の肉厚のダイアフラム4aを形成する。 図3(f)のように、枠部4bの下面側になる部分に
レジスト(4−05)を塗布する。 図3(g)のように、レジスト(4−05)以外の部
分の窒化膜(4−03,4−04)をドライエッチで除
去する。 図3(h)のように、レジスト(4−05)を除去
し、ダイシングによりチップに分割する。これにより、
シリコンウエハ(4−0)の上面の周囲は、低抵抗とな
り、また、シリコンウエハ(4−0)の下面の周囲は、
窒化膜(4−04)が残り、高抵抗となる。
【0029】==シリコン素子4と金属板2の絶縁手段
== 図1の実施の形態においては、シリコン素子4の枠部4
bの下面が金属板2の上に当接するが、この部分を電気
的に絶縁しておく必要がある。そのための1つの代表的
な手段としては、枠部4bと金属板2の接触界面に絶縁
層を介在させる必要がある。
【0030】係る絶縁層として、例えば、枠部4bの下
面にあらかじめ窒化膜を形成しておくことにより形成で
きる。これは、上記した図3に示したシリコン素子4の
製造方法を実施することにより形成できる。
【0031】また、シリコン素子4の枠部4bの下面側
にPNP構造の絶縁層を形成させておく方法もある。そ
の場合のシリコン素子4の製造方法は、以下の′〜
′の各工程を順に実施することにより行える。 ′図4(a)のように、両面研磨したP型シリコンウ
エハ(4−0)の前記枠部4bとなる部分をN型シリコ
ン(4−07)にする。なお、他の領域はレジスト(4
−06)で保護しておく。 ′図4(b)のように、N型にした領域(4−07)
の表面側をP型にする(4−08)。 ′図4(c)のように、シリコンウエハ(4−0)に
窒化膜(4−09)を形成し、前記ダイアフラム4aに
相当する部分の窒化膜を除去する。 ′図4(d)のように、エッチングによりシリコンウ
エハ(4−0)の下面側露出部分を所定量除去し、ダイ
アフラム4a用の薄肉部を形成する。 ′図4(e)のように、ウエハ(4−0)の両面に窒
化膜(4−10)をさらに堆積し、ダイアフラム4aの
形成のためにパターニングする。 ′図4(f)のように、ディープエッチングによりシ
リコンウエハ(4−0)の上面側露出部分を所定量除去
し、所定の膜厚からなるダイアフラム4aを形成する。 ′図4(g)のように、窒化膜(4−09,4−1
0)をドライエッチで除去する。 ′図4(h)のように、ダイシングによりチップに分
割する。これにより、シリコンウエハ(4−0)の下面
の周囲は、PNP構造となり、ダイアフラム4a側とシ
リコンウエハ(4−0)の下面周囲とはN層により絶縁
状態となる。
【0032】このように、シリコン素子4側に絶縁膜
(絶縁層)を形成する構造に限らず、例えば、図示省略
するが、第1の金属板2の表面に絶縁層を形成しておく
こともできる。さらには図5に示すように、樹脂製のベ
ース部品1の本体1a内底面に段部1dを形成し、その
段部1dの上面にシリコン素子4の枠部4bを設置させ
る。これにより、シリコン素子4と第1の金属板2との
間には、段部1dが介在するので、絶縁される。
【0033】そして、この様にPNP構造による絶縁構
造の場合には、シリコン素子4の内部で絶縁が得られる
ため、静電容量形成空間5の厚みの制御が容易となる。
つまり、図3に示した窒化膜を成膜する方法では、その
窒化膜の厚みを考慮する必要があるとともに、窒化膜が
均一に形成されないと、気密性の問題が生じる。さら
に、部分的に絶縁が必要な場合でも対応が可能となる。
【0034】そして、図示の例では、シリコン素子4の
下面側は、ダイアフラム4aと枠部4bとが面一、つま
りシリコン素子の上面側のみからエッチングすることに
よりダイアフラム4aを形成した構成としている。これ
により、エッチング工程数が削減でき、製造が容易とな
る。なお、シリコン素子4は、上記した第1の実施の形
態と同様に上下両面からエッチングしてダイアフラムを
製造するものでもちろんよい。
【0035】上記の構成にすることにより、従来の静電
容量型圧力センサで使用しているガラス基板が不要とな
り、小型化が図れるとともに部材削減に伴うコスト安が
図れる。
【0036】また、一般の圧力センサのようにワイヤボ
ンド、ダイボンドの工程が不要となる(ふたつの金属板
間に感圧素子としてのシリコン素子を挿入するのみで、
外部との電気的接続,圧力の接続が達成できる)ととも
に、ガラスとシリコンの接合工程も不要となるので、製
造工程が簡略化される。
【0037】さらに、シリコン素子4は、2つの金属板
2,3で挟んであるだけなので、素子に応力はかからな
い。つまり、従来のセンサの場合、シリコンとガラスの
接合が高温で行われるための残留応力やガラスとシリコ
ンの熱膨張係数の差異から生じる熱応力が問題となる
が、本例では係る問題を生じない。その結果、センサの
特性が良好となる。
【0038】==第1の実施の形態を基本とする変形例
== 上記した第1の実施の形態の構造を基本とし、以下のよ
うに各種の変形実施が可能なる。各変形例では、第1の
実施の形態と異なる特徴的事項を説明し、第1の実施の
形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0039】図6に示すように、シリコン素子4の外周
囲に樹脂5を塗布して封止することができる。この封止
用の樹脂5としては、センサ特性に影響を与えないよう
に硬化時の弾性率が低いゲル状のシリコン樹脂が適して
いる。
【0040】係る構成にすることにより、通常の測定時
では、被測定圧力(P1)流体の大気(P2)への漏洩
を完全に防げる。但し、過大圧力印加時には、その樹脂
5と本体1aの側壁及びまたは第1の金属板2との間を
通って外部に漏洩させることができ、フェールセーフ機
能を発揮することが可能となる。
【0041】図7に示すように、シリコン素子4の外周
下面側に切り欠き4cを設け、その切り欠き4cにシリ
コンゴム製のガスケット6をはめ込むようにしてもよ
い。なお、係る切り欠き4cは、ダイアフラム成形と同
様にエッチングにより製造することが可能となる。
【0042】係る構成にすることにより、上記した図6
の場合と同様に、気密保持でき、被測定圧力の漏洩を防
止できる。そして、シリコンゴムで形成すると、シリコ
ン素子4への応力が小さいため、センサ特性も良好とな
る。さらには、組立後もシリコン素子4の交換が可能と
なる。
【0043】図8に示すように、第2の金属板3の上に
圧力導入用のパイプ7を付けてもよい。なお、圧力導入
のパイプ7は、真鍮などを用い、第2の金属板3にろう
づけなどで接合することができる。係る構成にすること
により、任意の2つの特定の圧力の差圧を測定できるよ
うになる。
【0044】図9,図10に示すように、リード端子を
兼ねた抑え部品としての第2の金属板3を2本の細い金
属板31と32に分けて、シリコン素子4の両側部を2
本の金属板31と32で抑え付けて固定してもよい。
尚、図10(a),(b)はそれぞれ図9中A−A線矢
視断面図,B−B線矢視断面図である。
【0045】この実施の形態の場合は図11〜図13に
示す合理的な製造方法を採用できる。この製造方法は、
ICのパッケージングに古くから採用されている技術が
中心である。すなわち、1枚の長いフープ材を連続プレ
ス加工することで、第1の金属板2と第2の金属板31
・32のセットを連続状態で製作する(図11)。この
時、両金属板2と31・32間の間隔は、シリコン素子
4の厚さよりも若干狭くなるように折り曲げる。
【0046】その連続したままの状態で樹脂成形工程に
進め、第1の金属板2と第2の金属板31・32のセッ
トをインサート部品としてインサート成形を行い、第1
の金属板2と第2の金属板31・32のセットと一体的
にベース部品1を製作する(図12)。
【0047】その後各セットを分割し、ベース部品1に
固定された第1の金属板2と第2の金属板31・32の
間にシリコン素子4を挿入することにより、センサが製
造される(図13)。
【0048】上記した各実施の形態及び変形例は、いず
れも無負荷状態で第2の金属板3と第1の金属板2間の
間隔が、シリコン素子4の厚さよりも狭く、シリコン素
子4を挿入することにより、第2の金属板3が弾性変形
し、その第2の金属板3の弾性復元力によりシリコン素
子4を抑えるようにしたが、以下の実施の形態では、無
負荷状態では両金属板2,3間の間隔はシリコン素子4
よりも広くし、シリコン素子4を装着した状態で第2の
金属板3を弾性変形させるとともにその状態を保持する
ことにより、シリコン基板4を抑えるようにしている。
【0049】つまり、図14に示すように、第1の金属
板2の上にシリコン素子4をセットしてから、抑え部品
としての板バネ製の第2の金属板3を下方に曲げてシリ
コン素子4を抑え付ける。そして図15に示すように金
属板3の先端をベース部品1に設けた鉤部1eに引っ掛
けて固定する。これにより、第2の金属板3は、略V字
状に折曲し、その折曲点でシリコン素子4の枠部に接触
し固定するようになっている。
【0050】また、この例では、ベース部品1の本体1
aの側面には、外部に開放されている面がない。よっ
て、外部からの埃等の侵入をより確実に抑止できる。ま
た、シリコン素子4をベース部品1にセットしてから固
定するので、組立時にシリコン素子4に破損することが
ない。
【0051】==第2の実施の形態== 第1の実施の形態では、金属板3が抑え部品としての機
能とリード端子としての機能の両方を受け持っていた
が、第2の実施の形態では、抑え部品35とリード端子
36とを別部品としている。
【0052】まず図16〜図18に示す実施の形態につ
いて説明する。固定電極とリード端子を兼ねている第1
の金属板2と、新設したリード端子36とが、樹脂製の
ベース部品1と一体にインサート成形されている。ベー
ス部品1の中央平面に第1の金属板2とリード端子36
の主部が面一に並んでおり、その部分にシリコン素子4
が搭載されている。
【0053】また、シリコン素子4とリード端子36と
は電気的に接続されている。一方、抑え部品35は板バ
ネ製で、シリコン素子4を上から抑え付けて固定し、自
らはベース部品1の鉤部1eに引っ掛かって止まってい
る。
【0054】さらに、本例では、リード端子36とシリ
コン素子4の枠部4bとの接触面積を広くするために、
図16(b)に示すように、第1の金属板2のシリコン
素子4の枠部4bと接触する部分は、その幅を細めて首
部2dとし、リード端子36のベース部品1内に配置さ
れる部分の形状を第1の金属板2の周囲を囲む用にす
る。この時、第1の金属板2と、リード端子36が接触
しないようにするため、リード端子36は完全には固定
電極部を取り囲まないでその先端側の一部が切断された
形状としている。これにより、シリコン素子4の枠部4
bの外周部は、その下面のほぼ全周にわたってリード端
子36と接触している。なお、シリコン4のリード端子
36と接する面には、良好な電気的接触を得るために高
不純物濃度化及び金の蒸着処理が施されている。
【0055】一方、シリコン素子4と第1の金属板2と
は前述のような手段で絶縁することができる。すなわ
ち、図18(b)に示すように、枠部4bの接触部分
を、電気的絶縁を得るためにPNP構造とすることがで
きる。つまり、符号4b-1がN型で、符号4b-2がP型
となる。
【0056】係る構成とすると、リード端子36と第1
の金属板2とは同一のリードフレームで製作が可能とな
るため、生産性がより向上する。
【0057】また、絶縁方法は、上記したものに限ら
ず、例えば図17(b)のB−B断面の構造を図19に
示すように、シリコン素子4の第1の金属板2と重なる
部分に凹状の溝4fを設け、この溝4f内にポリイミド
樹脂38充填し、塞ぐ構造を採ることもできる。これに
より、第1の金属板2は、絶縁性のポリイミド樹脂38
と接触するので、シリコン素子4との接触が抑止され
る。
【0058】図20の実施の形態は、金属板2の曲げ形
状が図16〜図19に示した実施の形態と異なり、第1
の金属板2とシリコン素子4とが非接触の状態で組み立
てられている。つまり、第1の金属板2を途中で折り曲
げることにより、シリコン素子4及びリード端子36と
接触することなしに外部にリード端子2aとして導かれ
るようにしている。
【0059】したがって、第1の金属板2とシリコン素
子4とを前述のような手段で絶縁する必要がない。ま
た、第1の金属板2とリード端子36とが、交差する部
分で異なる面に配置されているので、リード端子36を
ロ字状に形成することができる。これにより、リード端
子36とシリコン素子4との接触面積がさらに増加し、
接触抵抗を低減することができる。
【0060】==第3の実施の形態== 図21,図22に示す第3の実施の形態においては、ベ
ース部品1はプリント配線板であり、固定電極としての
第1の金属板2はプリント配線板1に印刷された金属膜
である。プリント配線板1の第1の金属膜2の上にシリ
コン素子4を載せて、これを上から板バネ製の第2の金
属板3で抑え付けて固定している。そして、第1の金属
板3自身は、その端部をプリント配線板1の金属膜(配
線パターン)にはんだ付けすることで固定されている。
【0061】第2の金属板3は、略門型状となってお
り、その天井面の開放側両端が上方に折れ曲がってお
り、スムーズなシリコン素子4の挿入を許容している。
そして、図22(a)に示すように、一方の開放側端か
ら、シリコン素子4を第2の金属板3内に挿入させるこ
とにより、同図(b)に示すように、第2の金属板3と
第1の金属板2との間に挿入固定されることになる。
【0062】他の実施の形態と同様に、固定電極として
の第1の金属膜2と、可動電極としてのシリコン素子4
とは絶縁されており、抑え部品としての第2の金属板3
とシリコン素子4とは導通している。固定電極としての
第2の金属膜2と可動電極としてのシリコン素子4との
間の静電容量がセンサ出力である。もちろん言うまでも
なく、このプリント配線板1にはセンサだけでなく、各
種の回路を構成する電子部品50もいっしょに実装でき
る。
【0063】==第4の実施の形態== 図23に示す第4の実施の形態では、ベース部品1と抑
え部品3とが樹脂により一体的に成形されている。その
樹脂成形体のベース部品1と抑え部品3との間の間隙部
分にシリコン素子4を圧入して固定している(同図
(a)参照)。
【0064】また、この成形体(ベース部品1と抑え部
品3)の所要部分の表面を金属化してあり、同図(b)
中ハッチングで示すように、シリコン素子4のダイアフ
ラム(可動電極)と対向する固定電極Xと、その固定電
極および可動電極につながるリード端子の配線パターン
Y,Zが一体形成されている。これは一種の立体配線基
板である。なお図23中の符号41はプリント配線板で
ある。
【0065】立体配線基板タイプのもう1つの実施の形
態を図24に示している。プリント配線板41にベース
部品1と抑え部品3とをはんだ付けなどで固定し、その
べース部品1と抑え部品3の間にシリコン素子4を挟み
込んで固定している。図示していないが、シリコン素子
4のダイアフラム(可動電極)と対向する固定電極と、
その固定電極および可動電極につながるリード端子の配
線パターンが一体形成されている。
【0066】==第5の実施の形態== 図25,図26に示す第5の実施の形態では、第1の実
施の形態に似た構造の差動出力タイプのセンサである。
同図に示すように、樹脂成形体からなるベース部品1
と、このベース部品1に固定された第1の金属板2と、
ベース部品1に固定された前記抑え部品としての第2の
金属板3と、両金属板2,3の間に挟み込まれて固定さ
れたシリコン素子4と、ベース部品1に固定されてシリ
コン素子4の両サイドに接触している2本のリード端子
8とからなる。そして、両金属板2,3とシリコン素子
4とは絶縁されている。また、シリコン素子4は、リー
ド端子8と導通している。
【0067】シリコン素子4のダイアフラム(可動電
極)4aと第1の金属板(固定電極)2との間に第1の
静電容量が形成され、ダイアフラム(可動電極)4aと
第2の金属板(固定電極)3との間に第2の静電容量が
形成されている。従って、第1の静電容量は、第1の金
属板2とリード端子8との間の容量として検知でき、ま
た第2の静電容量は、第2の金属板3とリード端子8と
の間の容量として検知できる。
【0068】そして、圧力を受けてダイアフラムが撓
み、第1の静電容量が増えれば第2の静電容量が減り、
反対に第1の静電容量が減れば第2の静電容量が増え
る。これにより、環境変化(温湿度、経時)に対して発
生する2つの静電容量出力の同一変化分をキャンセルす
ることができ、音響変化に強いセンサが実現できる。
【0069】第2の金属板3は、抑え部材とともに、固
定電極の機能も有している。なお、抑え部材に機能は、
第2の金属板3に持たせるのではなく、リード端子8,
9に持たせても良い。
【0070】==振動・加速度センサの実施の形態== 図27は、振動や加速度に感応するセンサである。図示
した例の基本構造は、図23の圧力センサの実施の形態
に似ており、立体配線基板タイプのベース部品1と抑え
部品3の間にシリコン素子4を挟み込んで固定してい
る。
【0071】このシリコン素子4は、枠部4bの内側に
梁部4fを介しておもり4gを片持ち支持状に配設した
ものである。このおもり4gが、前述のダイアフラムに
相当する可動電極であり、振動や加速度を受けて変位す
る。図示は省略しているが、可動電極としてのおもり4
gと対向する固定電極と、これら可動電極および固定電
極につながる配線パターンが立体配線基板であるベース
部品1と抑え部品3の要所に形成されている(要所の表
面を金属化している)。
【0072】また、具体的な図示は省略するが、この加
速度センサにおいても、上記した各実施の形態及び変形
例で示したものと同様の各種の構造を採ることができる
のはもちろんである。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
物理量センサでは、ガラス基板は使わない。したがっ
て、ガラスとシリコンの接合工程も必要ないし、ダイボ
ンドやワイヤボンドも行わないので、ガラス基板の加工
のために製造工程が複雑化するという問題を解消でき
る。また、半導体素子とガラス基板の接合時の残留応力
や熱膨張係数の差異による熱応力の影響でセンサの精度
や安定性が低下するという問題も解消し、ガラス基板の
微細加工が難しいためにセンサの超小型化が困難である
という問題も解消する。つまり、本発明によれば、超小
型で高精度な静電容量型センサを安価に量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧力センサの構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の圧力センサの組立
を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態におけるシリコン素子4の製
造工程図である。
【図4】第1の実施の形態におけるシリコン素子4の他
の例の製造工程図である。
【図5】第1の実施の形態の変形例(1)の構成図であ
る。
【図6】第1の実施の形態の変形例(2)の構成図であ
る。
【図7】第1の実施の形態の変形例(3)の構成図であ
る。
【図8】第1の実施の形態の変形例(4)の構成図であ
る。
【図9】第1の実施の形態の変形例(5)の構成図の平
面図である。
【図10】(a)は図9中のA−A線矢視断面図であ
る。(b)は図9中のB−B線矢視断面図である。
【図11】図9の実施の形態の製造工程図の一部であ
る。
【図12】図9の実施の形態の製造工程図の一部であ
る。
【図13】図9の実施の形態の製造工程図の一部であ
る。
【図14】第1の実施の形態の変形例(6)の構成図
で、その組立て工程を示す図である。
【図15】第1の実施の形態の変形例(6)の構成図で
ある。
【図16】(a)は第2の実施の形態の平面図である。
(b)は、シリコン素子4及び抑え部材35を除いた状
態を示す平面図である。
【図17】図16に示すセンサの断面図である。
【図18】(a)は図17中のA−A線矢視断面図であ
る。(b)は図17中のB−B線矢視断面図である。
【図19】絶縁構造の他の例を示すの図17中のB−B
線矢視断面図である。
【図20】第2の実施の形態の変形例の構成図である。
【図21】第3の実施の形態の構成図である。
【図22】第3の実施の形態のシリコン素子の装着工程
を示す図である。
【図23】(a)は第4の実施の形態の構成図である。
(b)は同実装状態を示す図である。
【図24】第4の実施の形態の変形例の構成図である。
【図25】第5の実施の形態の構成図である。
【図26】(a)は図25中のA−A線矢視断面図であ
る。(b)は図25中のB−B線矢視断面図である。
【図27】第6の実施の形態である振動・加速度センサ
の構成図である。
【符号の説明】
1 ベース部品 1e 鉤部 2 第1の金属板(固定電極) 3 抑え部品としての第2の金属板 4 シリコン素子 4a ダイアフラム 4b 枠部 4g おもり 35 抑え部品 36 リード端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧力センサの構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の圧力センサの組立
を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態におけるシリコン素子4の製
造工程図である。
【図4】第1の実施の形態におけるシリコン素子4の他
の例の製造工程図である。
【図5】第1の実施の形態の変形例(1)の構成図であ
る。
【図6】第1の実施の形態の変形例(2)の構成図であ
る。
【図7】第1の実施の形態の変形例(3)の構成図であ
る。
【図8】第1の実施の形態の変形例(4)の構成図であ
る。
【図9】第1の実施の形態の変形例(5)の構成図の平
面図である。
【図10】(a)は図9中のA−A線矢視断面図であ
る。(b)は図9中のB−B線矢視断面図である。
【図11】図9の実施の形態の製造工程図の一部であ
る。
【図12】図9の実施の形態の製造工程図の一部であ
る。
【図13】図9の実施の形態の製造工程図の一部であ
る。
【図14】第1の実施の形態の変形例(6)の構成図
で、その組立て工程を示す図である。
【図15】第1の実施の形態の変形例(6)の構成図で
ある。
【図16】(a)は第2の実施の形態の平面図である。
(b)は、シリコン素子4及び抑え部材35を除いた状
態を示す平面図である。
【図17】図16に示すセンサの断面図である。
【図18】図17中のA−A線矢視断面図と図17中の
B−B線矢視断面図である。
【図19】絶縁構造の他の例を示すの図17中のB−B
線矢視断面図である。
【図20】第2の実施の形態の変形例の構成図である。
【図21】第3の実施の形態の構成図である。
【図22】第3の実施の形態のシリコン素子の装着工程
を示す図である。
【図23】(a)は第4の実施の形態の構成図である。
(b)は同実装状態を示す図である。
【図24】第4の実施の形態の変形例の構成図である。
【図25】第5の実施の形態の構成図である。
【図26】(a)は図25中のA−A線矢視断面図であ
る。(b)は図25中のB−B線矢視断面図である。
【図27】第6の実施の形態である振動・加速度センサ
の構成図である。
【符号の説明】 1 ベース部品 1e 鉤部 2 第1の金属板(固定電極) 3 抑え部品としての第2の金属板 4 シリコン素子 4a ダイアフラム 4b 枠部 4g おもり 35 抑え部品 36 リード端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各要件(1)〜(3)を備えた静電
    容量型物理量センサ。 (1)半導体素子と、金属板と、抑え部品と、ベース部
    品とからなる。 (2)前記金属板と前記抑え部品とが前記ベース部品に
    固定されており、両者の間に前記半導体素子が挟み込ま
    れて固定されている。 (3)前記半導体素子には、所定の物理量に応答して変
    位する感応部分が形成されており、その感応部分と前記
    金属板との間の微小間隙が前記変位によって変化し、そ
    の変化により前記金属板と前記半導体素子との間の静電
    容量が変化し、その静電容量がセンサ出力となる。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ベース部品は樹
    脂成形体であり、前記金属板はインサート成形により前
    記ベース部品と一体化されていることを特徴とする静電
    容量型物理量センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ベース部品は樹
    脂成形体であり、前記金属板と前記抑え部品とはインサ
    ート成形により前記ベース部品と一体化されていること
    を特徴とする静電容量型物理量センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記抑え部品は板バ
    ネであることを特徴とする静電容量型物理量センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記半導体素子と前
    記金属板とは絶縁されており、前記抑え部品は金属製で
    前記半導体素子と導通しており、前記金属板と前記抑え
    部品が前記静電容量出力を取り出すリード端子も兼ねて
    いることを特徴とする静電容量型物理量センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記半導体素子と前
    記金属板とは絶縁されており、前記半導体素子に導通し
    た別の金属板があり、その2つの金属板が前記静電容量
    出力を取り出すリード端子も兼ねていることを特徴とす
    る静電容量型物理量センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記ベース部品はプ
    リント配線板であり、前記金属板はそのプリント配線板
    に印刷形成された金属膜であることを特徴とする静電容
    量型物理量センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記ベース部品と前
    記抑え部品とが一体的に成形されており、その成形体の
    所要部分の表面を金属化して前記金属板としたことを特
    徴とする静電容量型物理量センサ。
JP19412996A 1996-07-05 1996-07-05 静電容量型物理量センサ Withdrawn JPH1019705A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181439A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 京セラ株式会社 応力センサ及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017181439A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 京セラ株式会社 応力センサ及びその製造方法

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