JPH101955A - 盛り土下カルバートおよびその構築工法 - Google Patents

盛り土下カルバートおよびその構築工法

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JPH101955A
JPH101955A JP8155437A JP15543796A JPH101955A JP H101955 A JPH101955 A JP H101955A JP 8155437 A JP8155437 A JP 8155437A JP 15543796 A JP15543796 A JP 15543796A JP H101955 A JPH101955 A JP H101955A
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soil
ring
reinforced
sand
cement
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JP8155437A
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Eizo Fukazawa
栄造 深沢
Yasuhiro Suyama
泰宏 須山
Mitsuisa Iwata
充功 岩田
Nobuyuki Mori
信幸 森
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に施工でき、かつ高品質のカルバートを
短期間で安価に構築できることを可能にした盛り土下カ
ルバートおよびその構築工法を提供する。 【解決手段】 複数個の側部型枠かご1と1個の頂部型
枠かご2を互いに連結しながらアーチ状に積み上げ、こ
の側部型枠かご1および頂部型枠かご2内およびその外
側にソイルセメント3を充填して強化土リング3Aを構成
し、かつこの強化土リング3Aの周囲に一般土砂4を充填
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、山間部を走る道
路の造成工事で構築される盛り土下カルバートおよびそ
の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】山腹を貫通し、沢部を横断し再び山腹を
貫通して高速道路などを通す場合、一般に沢部の道路
は、盛り土を造成した上に、山腹を貫通して構築された
トンネルの道路に連続させて構築することにより、沢部
とトンネル部との連続施工が図られている。この場合、
盛り土の下には沢水を流す小さな河川と農道などを確保
するために、幅10m、高さ5〜10m、長さ100 〜200 m
規模のカルバートが構築されている。
【0003】近年、この種のカルバートは、現場打ち鉄
筋コンクリートでアーチ状に構築されるようになってき
ているが、最近ではさらに、施工期間が比較的短く、建
設コストも比較的安価なセメント安定処理土(強化土)
リングによるカルバートが知られている(図5参照)。
【0004】このカルバートは、セメントと骨材との混
合材(以下「ソイルセメント」という)を強化土リング
5となる部分に充分に転圧しながら撒きだし、またこの
強化土リング1となる内側に一般の土砂(現場発生土の
トンネルの掘削ずり)6を充分に転圧しながら撒きだ
し、このソイルセメントと一般土砂とを所定の高さ(道
路面の高さ)まで盛り立てたら、強化土リング5で囲ま
れた内側の一般土砂6を掘削して構築されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の強化土リングに
よるカルバートは、このような方法で構築されているの
で、セメントと骨材との混合具合によって強化土リング
5の品質が大きく左右されることが多く、均質な強化土
リングを確保しにくいなどの課題があった。
【0006】また、混合材と一般土の撒きだしや転圧の
他に、多くの工程があるうえに、強化土リング1内の一
般土6を掘削してトンネルを貫通する必要があるので、
施工に手間がかかるなどの課題があった。
【0007】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、簡単に施工でき、かつ高品質のカルバ
ートを短期間で安価に構築できることを可能にした盛り
土下カルバートおよびその構築工法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る盛り土下
カルバートは、複数個の型枠かごを互いに連結しながら
アーチ状に積み上げ、この型枠かご内およびその外側に
ソイルセメントを充填して強化土リングを構成し、かつ
この強化土リングの周囲に一般土砂を充填して構築され
ている。
【0009】また、この発明に係る盛り土下カルバート
の構築工法は、複数個の型枠かごを互いに連結しなが
ら、かつこの型枠かごの中およびその外側にソイルセメ
ントを充填しながら積み上げて強化土リングの側壁部を
構築し、次に前記強化土リングの側壁部間に型枠かごを
架け渡し、この型枠かごの中およびその上にソイルセメ
ントを充填して前記強化土リングの上端部を構成してア
ーチ状の強化土リングを構築し、次にこの強化土リング
の上に一般土砂を充填することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、この発明の実施の
一形態を示し、図において、符号1と2は、沢部に互い
に連結しながらアーチ状に積み上げてあって、アーチ状
のトンネルを形作る型枠かご、3はこの型枠かご1と2
のそれぞれおよび型枠かご1および2の上に所定厚さに
充填してあって、型枠かご1と2で補強された剛性の強
化土リング3Aを構成するセメント・土砂混合材(以下
「ソイルセメント」という)、そして、符号4は強化土
リング3Aの外側に盛り立てられた現地発生の一般土砂で
ある。
【0011】型枠かご1は底板1aとこの底板1aの両端部
と先端部とにそれぞれ立設された2枚の側板1bと妻板1c
とから構成され(図4(a) 参照)、型枠かご2は底板2a
とこの底板2aの両端部に立設された2枚の側板2bとから
構成されている(図4(b) 参照)。また、型枠かご1の
底板1a、側板1bおよび妻板1c、型枠かご2の底板2aおよ
び側板2bは、いずれも鉄筋格子、金網又はパンチングメ
タルなどから一体的に形成され、必要に応じて鉄筋又は
鋼材などによって補強されている。さらに、型枠かご1
は強化土リング3Aの軸方向の両側に、型枠かご2は所定
の高さに積み上げられた左右型枠かご1,1 間に架け渡し
て積み上げられ、かつ型枠かご1どうしおよび型枠かご
1と2とは鉄筋や結束線、又は溶接などで互いに連結さ
れている。
【0012】ソイルセメント3は現地発生の掘削土砂
(例えば、現地発生土のトンネル掘削ズリなど)にセメ
ント(固化材)を混入し、かつ流動状態に充分に攪拌し
て製造され、固まらない状態では、均質、材料分離がな
く、流動性(スランプ18〜20cm程度)に富んでおり、
また固結後は、コンクリート強度の1/5 〜1/10程度の強
度を有し、かつ変形係数が数千Kgf/cm2 程度であり、
可能な限りじん性に富んでいることが望ましい。なお、
ソイルセメント3の配合と物理・力学特性の一例を表1
に示す。
【0013】
【表1】
【0014】次に、この発明に係る盛り土下カルバート
の構築工法を説明する。
【0015】 最初に、現地などに設置されたソイル
セメント製造プラントでソイルセメント3を製造する。
【0016】 また、複数個の型枠かご1を鉄筋や結
束線などで互いに連結しながら積み重ねて強化土リング
3Aの両側壁部の内形を形作り、同時に型枠かご1のそれ
ぞれにソイルセメント3を充填し、かつ型枠かご1の外
側にソイルセメント3を一定の厚さに充填して強化土リ
ング3Aの側壁部を所定の高さずつ構築し、さらにその外
側に一般土砂4を順次充填する。
【0017】 強化土リング3Aの両側壁部を所定の高
さまで構築し、その外側に同じ高さまで一般土砂4を充
填できたら、強化土リング3Aの両側壁部の相互間に型枠
かご2を架け渡し、この型枠かご2内およびその上にソ
イルセメント3を所定の高さまで充填して強化土リング
3Aの上端部を構築する。
【0018】 次に、強化土リング3Aの直上および両
側部に、一般土砂4を連続して充填し、その上に道路を
構築する。
【0019】なお、ソイルセメントの充填にはコンクリ
ートポンプやシュートを使用することにより施工の効率
化を図るものとする。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る盛り土下カルバートおよ
びその構築工法は、以上説明した構成からなるので、以
下の効果を有する。
【0021】 型枠かごのそれぞれおよびその外側に
ソイルセメントを充填するだけで、特に転圧の必要がな
いので、きわめて簡単にかつ短期間で施工が可能であ
る。
【0022】また、撒きだしと転圧が不要なので、出来
上がり材料の品質のばらつきが小さい。
【0023】 さらに、複数個の型枠かごを互いに連
結し、かつその中にソイルセメントを充填しながら積み
上げて行くので、従来のようにトンネルとなる部分に一
般土を盛る必要がなく、かつ後でこの部分を掘削する必
要もないので、施工がきわめて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る盛り土下カルバートの縦断面図
である。
【図2】盛り土下カルバートの側壁部を示す一部斜視図
である。
【図3】型枠かごの設置状態を示す一部斜視図である。
【図4】(a),(b) は型枠かごの斜視図である。
【図5】従来の盛り土下カルバートの縦断面図である。
【符号の説明】
1…側部型枠かご、2…頂部型枠かご、3…セメント・
土砂混合材(ソイルセメント)、4…一般土砂、3A…強
化土リング。
フロントページの続き (72)発明者 森 信幸 愛知県名古屋市中区新栄町2丁目14番地 鹿島建設株式会社名古屋支店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の型枠かごを互いに連結しながら
    アーチ状に積み上げ、この型枠かご内およびその外側に
    ソイルセメントを充填して強化土リングを構成し、かつ
    この強化土リングの周囲に一般土砂を充填してなること
    を特徴とする盛り土下カルバート。
  2. 【請求項2】 複数個の型枠かごを互いに連結しなが
    ら、かつこの型枠かごの中およびその外側にソイルセメ
    ントを充填しながら積み上げて強化土リングの側壁部を
    構築し、次に前記強化土リングの側壁部間に型枠かごを
    架け渡し、この型枠かごの中およびその上にソイルセメ
    ントを充填して前記強化土リングの上端部を構成してア
    ーチ状の強化土リングを構築し、次にこの強化土リング
    の上に一般土砂を充填することを特徴とする盛り土下カ
    ルバートの構築工法。
JP8155437A 1996-06-17 1996-06-17 盛り土下カルバートおよびその構築工法 Expired - Fee Related JP2991115B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446046B1 (ko) * 2002-03-05 2004-08-30 한국건설기술연구원 조립식 블록을 이용한 박스형암거와 그 시공법
KR100622059B1 (ko) 2004-09-30 2006-09-19 평산에스아이 주식회사 보강재를 타설한 파형강판 구조물 및 그 시공방법

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KR100622059B1 (ko) 2004-09-30 2006-09-19 평산에스아이 주식회사 보강재를 타설한 파형강판 구조물 및 그 시공방법

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