JP3135826B2 - 盛土内にアーチトンネル構造体を構築する方法 - Google Patents

盛土内にアーチトンネル構造体を構築する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は盛土内に既製ブロッ
クによるアーチトンネル構造体を構築する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】山岳地の谷部などに新設道路を建設する
場合、一般に盛土を施工してその盛土上に道路を建設す
ることが行われているが、盛土内においても上記新設道
路を交差する方向に道路或いは水路等のトンネルを必要
に応じて構築することが行われている。このように盛土
内にトンネルを構築する工法としては、例えば、特開昭
61ー270420号公報に記載されているように、ト
ンネル施工箇所の周囲に盛土材を固化処理することによ
ってグランドアーチを形成しながら盛土施工を行い、盛
土の施工完了後、盛土内に形成された上記グランドアー
チで囲まれている盛土を取り除いてトンネルを形成する
方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法によれば、グランドアーチ形成用の盛土材料が
ズリ等の岩質材料の場合には固化処理が困難となって強
固なグランドアーチを形成することができない場合があ
り、従って、適用可能な土質の盛土を採用しなければな
らない。また、盛土の固化材としてセメント系材料を使
用しているため、気象条件により施工性が左右されやす
く、品質が安定しないという問題点が生じる。このた
め、必然的に露出したグランドアーチ壁面の肌落ち防止
や止水を目的としてグランドアーチに2次覆工を行う必
要があり、トンネル構築までの施工期間が長くなるとい
う問題点があった。本発明は盛土内に強固で安定したア
ーチトンネル構造体を能率よく組立てることによって上
記問題点を解消することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は盛土内に既製ブロックによるアーチトンネ
ル構造体を構築する方法であって、原地盤上に構築すべ
きアーチトンネル構造体を複数分割した高さ毎に既製ブ
ロックを組立てゝ一定高さの既製ブロック列を順次段階
的に形成する工程と、その各高さの既製ブロック列を築
造する毎に該既製ブロック列を埋設する高さまで盛土を
施工する工程とを交互に行ってアーチトンネル構造体を
形成すると共にこのアーチトンネル構造体を埋設した盛
土を施工し、しかるのち、前記アーチトンネル構造体内
の盛土を取り除くことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】盛土内に埋設するアーチトンネル
構造体を形成するための既製ブロックはコンクリート製
ブロックであって、縦方向に円弧状に彎曲してなる一定
厚みを有する矩形板状ブロックや水平板状ブロックを用
いることができる。この既製ブロックを築造すべきアー
チトンネル構造体において、高さ方向に複数分割した位
置に組立てる。即ち、アーチトンネル構造体を高さ方向
に複数分割した各分割高さ毎に複数列の既製ブロックを
段階状に組立てゝいく。この際、築造すべきアーチトン
ネル構造体の全長に亘って原地盤上に最下段の一定高さ
の既製ブロック列を築造すると、その既製ブロック列の
内外に該既製ブロック列を埋設する高さまで盛土を施工
する。
【0006】次いで、最下段の既製ブロック列の露出上
端面に次段の既製ブロック列の下端面を接合させて組み
上げたのち、この既製ブロック列の内外に盛土を施工す
る。以下、同様にしてアーチトンネル構造体を高さ方向
に複数分割してなる各高さ部分に該高さに等しい既製ブ
ロック列を組み立てる作業と、該既製ブロック列の内外
を盛土によって埋設する作業とを交互に繰り返し行って
組み上げた既製ブロック列によりアーチトンネル構造体
を築造すると共にこのアーチトンネル構造体を埋設した
盛土を施工する。しかるのち、盛土上に新設道路を建設
する一方、アーチトンネル構造体内の盛土を掘削、除去
して新設道路の下方に該新設道路に交差するトンネルを
設けるものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例を図面に基づ
いて説明する。まず、図1に示すように、原地盤1に築
造すべきアーチトンネル構造体Aの底版aを形成する。
この底版aは緩やかな上向き弧状の断面形状を有し、原
地盤1を浅く掘削してその掘削凹部1aに設置された状態
に形成される。この底版aの形成は型枠を組み立てゝコ
ンクリートを打設することにより形成してもよく、或い
は、既設のコンクリートブロックを結合することにより
形成してもよい。また、図示していないがこの底版aの
両側端面には長さ方向に一定間隔毎にボルトによる継手
部が設けられている。
【0008】原地盤1上に底版aを形成したのち、図2
に示すように、この底版aの凹弧状内面上に盛土材料を
投入して底版a内を盛土2により充填すると共に底版a
の両側端部の外側方にも全長に亘って該底版aの上端か
ら盛り上がるように盛土3を施工し、この盛土3によっ
て既製ブロック4の外面を受止させた状態にして既製ブ
ロック4を図6に示すような揚重機5を使用して底版a
の両側上端面上に組立てる。
【0009】既製ブロック4は鉄筋コンクリート製ブロ
ックであって、内側に向かって縦方向に円弧状に彎曲し
てなる一定厚みを有する矩形板状ブロックからなり、そ
の上下端面は築造すべきアーチトンネル構造体Aの内周
面に対して法線方向に傾斜している。この既製ブロック
4を底版aの両側上端面に全長に亘って複数枚、その凹
弧状内面を内側に向けて並列させ、隣接する既製ブロッ
ク同士の対向端面を接合、連結して一定高さの一段目の
既製ブロック列4Aを形成する。なお、底版aと既製ブロ
ック4との連結および既製ブロック4同士の連結は対向
端部に継手部を設けておいてボルトにより一体に連結さ
れるものであるが、さらに、図10に示すように、対向端
面に互いに係合可能な溝6aと突条6bとを幅方向に設けて
おいてもよく、このように形成しておくと底版aと既製
ブロック4との接合部および既製ブロック4同士の接合
部の水平方向のズレが防止され、その円弧状内面を順次
面一状に連続させた正確なトンネル内周面を形成するこ
とができる。なお、既製ブロック同士の別な連結手段と
して、既製ブロック4の対向端面間に貫通孔を設けてお
き、この貫通孔に長ボルトやPC鋼棒等の長尺連結部材
を挿入することにより行ってもよい。
【0010】この既製ブロック列4Aの高さは築造すべき
アーチトンネル構造体Aの高さを複数分割してなる最下
部の高さ部分に相当し、以下、この既製ブロック列4A上
に順次組立てる各段の既製ブロック列の高さは複数分割
したアーチトンネル構造体Aの分割高さ部分にそれぞれ
相当してこれらの既製ブロック列を順次段階的に組み上
げることによりアーチトンネル構造体Aを築造するもの
である。なお、各段の既製ブロック列の高さは一枚の既
製ブロック4の高さであってもよく、二枚以上の既製ブ
ロックを上下に連結した高さであってもよい。
【0011】上記のように底版aの両側上端面上にアー
チトンネル構造体Aの下端部を構成する一段目の既製ブ
ロック列4Aを築造したのち、この既製ブロック列4Aの内
外に図3に示すように、該既製ブロック列4Aの上端が埋
設される高さにまで盛土材料を投入して盛土3aし、この
盛土3a上を転圧車7によって平坦状に均す。次いで、図
4に示すように、既製ブロック列4Aを埋設した部分の盛
土を掘削してその掘削穴8に既製ブロック列4Aの上端部
を露出させたのち、この既製ブロック列4Aの上端面に2
段目の既製ブロック列4Bを組立てる。
【0012】この場合、掘削穴8を既製ブロック列4Aの
全長に亘って掘削したのち、2段目の既製ブロック列4B
の組立作業を行ってもよいが、そうすると掘削穴8によ
って盛土3a上での車両等の横断方向の通行が妨げられる
ので、盛土3aを既製ブロック列4Aの適宜長さ部分ずつ、
順次掘削、除去してその掘削長さ部分に露出した既製ブ
ロック列4Aの上端面にその長さに相当する数枚の既製ブ
ロック4を並列状に載置し、これらの既製ブロック4の
下端部と一段目の既製ブロック列4Aの上端面部とに設け
ている継手部間をボルトによって一体的に連結する。こ
の作業を既製ブロック列4Aの全長に亘って順次行うこと
によりこの一段目の既製ブロック列4A上に2段目の既製
ブロック列4Bを組立てる。
【0013】次いで、3段目の既製ブロック列4Cの組立
作業に移る。この作業も上記同様に下段側、即ち、2段
目の既製ブロック列4Bの上端が埋設される高さにまで盛
土材料を投入して既製ブロック列4Bの内外に盛土3bし、
この盛土3b上を転圧車11によって平坦状に均したのち、
2段目の既製ブロック列4Bの上端部を埋設した盛土部分
を掘削して該上端部を露出させ、その露出上端面に既製
ブロック4を順次、ボルトにより連結してトンネル長さ
方向に並列させることにより行われ、この3段目の既製
ブロック列4Cの組立後、図5に示すように、該既製ブロ
ック列4Cの内外に盛土3cを施工するものである。
【0014】このように、複数分割したアーチトンネル
構造体Aの分割高さ部分にそれぞれ相当する高さの既製
ブロック列の組立作業と、その各高さの既製ブロック列
を築造する毎に該既製ブロック列を埋設する高さまで盛
土を施工する工程とを交互に行って、アーチトンネル構
造体Aを組立てゝいくものである。そして、最終的に組
立てるアーチトンネル構造体Aの頂部を構成する既製ブ
ロック列4Dとしては、既製ブロック4の彎曲内面を斜め
下方或いは下方に向けた状態で配設されるのでその高さ
が低くなるから数枚の既製ブロック4をアーチトンネル
構造体Aの周方向に連結することによって一定高さの既
製ブロック列4Dを構成している。
【0015】この既製ブロック列4Dの組立作業は、図6
に示すように、アーチトンネル構造体Aの両側壁上部を
形成している両側既製ブロック列4Cを埋設した上記盛土
3cを掘削9して該既製ブロック列4Cの上端面を露出させ
たのち、これらの既製ブロック列4C、4Cの上端面間にこ
の既製ブロック列4Dを一体に連結することにより行われ
る。この際、掘削穴9内には該既製ブロック列4Dの既製
ブロック4の彎曲内面を受止する盛土部分3dを残してお
く。
【0016】上記既製ブロック列4Dは、頂部中央の既製
ブロック列41D の両側に頂部内側の既製ブロック列42D
と頂部外側の既製ブロック列43D とを組合せた構造を有
し、まず、アーチトンネル構造体Aの両側壁上部を形成
している上記両側既製ブロック列4C、4Cの露出上端面に
アーチトンネル構造体Aの頂部外側の既製ブロック列43
D の各既製ブロック4をボルトにより連結したのち、こ
の頂部外側の既製ブロック列43D に内側の既製ブロック
列42D を同様にして連結し、しかるのち、これらの内側
既製ブロック列42D 、42D の対向面間にアーチトンネル
構造体Aの頂部中央を形成する既製ブロック列41D を挿
入してその両側端面を既製ブロック列42D 、42D の対向
面に接合させる。
【0017】このアーチトンネル構造体Aの頂部を形成
する既製ブロック列4Dの各既製ブロック4の彎曲内面に
は、図9に示すように、流体圧によって膨張可能な注入
袋10が取り付けられていると共に既製ブロック4の外面
から該注入袋5に連通する注入口11が穿設されてあり、
組立後に該注入口11を通じて注入袋10内に水やセメント
等の充填物を注入することによって膨張させ、その膨張
によって既製ブロック列4Dの彎曲内面と盛土4dとの間の
隙間をなくすると共にこの膨張圧によって盛土4dに既製
ブロック列4Dを正確な組立位置に維持させる。なお、こ
のような注入袋10を設けることなく注入口11を通じて既
製ブロック列4Dの彎曲内面と盛土4dとの隙間に適宜な充
填材を注入してもよい。
【0018】こうして既製ブロック列4Dの組立てが完了
すると、掘削穴9に盛土材料を充填すると共にさらに盛
土3eして各段の既製ブロック列4A〜4Dの組み上げにより
築造されたアーチトンネル構造体Aを図7に示すように
盛土内に埋設させた状態とする。次に、図8に示すよう
に、盛土3eの上にさらに盛土材料を積み上げて所定高さ
まで盛土3fを築造し、該盛土3f上に新設道路12を建設す
ると共に、アーチトンネル構造体A内の盛土を掘削機13
を使用して掘削除去し、上記新設道路12の下方において
該新設道路12に交差するトンネル空間14を形成するもの
である。
【0019】なお、以上の実施例においては、下段の既
製ブロック列に上段の既製ブロック列を築造する際に、
下段の既製ブロックの上端部を露出するための掘削穴を
設けたが、このような掘削穴を設けることなく図11に示
すように、各段の既製ブロック4A〜4Cの盛土3a〜3cを既
製ブロックの上端面と略同一高さにまで施工して各段の
既製ブロック4A〜4Cの既製ブロック4の上端面を露出さ
せた状態にしておき、この露出端面に次の上段既製ブロ
ック列の下端面を接合、連結させてもよい。
【0020】図12は、上記円弧状に彎曲した既製ブロッ
ク4とは異なる形状の既製ブロック4'によってアーチト
ンネル構造体A'を構築したもので、この既製ブロック4'
は鉄筋コンクリート製の水平板状ブロックよりなり、こ
のブロックを築造すべきアーチトンネル構造体A'の複数
分割部分にレンガ状に積み重ねて一定高さの既製ブロッ
ク列4A、4B、4C・・・を築造していく作業と、各段の既
製ブロック列を築造する毎に該既製ブロック列を埋設す
る高さまで盛土3a、3b、3c・・・を施工する工程とを交
互に行って上記実施例と同様に、これらの既製ブロック
列の組み上げにより盛土内に埋設されたアーチトンネル
構造体A'を構築したのち、盛土上に新設通路12を建設す
ると共に、該アーチトンネル構造体A'内の盛土を掘削除
去し、上記新設道路12の下方において該新設道路12に交
差するトンネル空間を形成するものである。
【0021】上記水平板状ブロックよりなる既製ブロッ
ク4'でアーチトンネル構造体A'を構築する場合、各段の
既製ブロック列は水平方向に複数枚の既製ブロック4'を
敷き並べて該既製ブロック4'の厚みに等しい高さの既製
ブロック列に形成され且つ上下に隣接する既製ブロック
列の既製ブロック4'、4’はレンガ積みに積み重ねられ
るものであり、さらに、上段の既製ブロック列にゆく
程、水平方向に敷設する既製ブロック4'の使用枚数を少
なくしてピラミッド形状に組み上げられるものである。
そして、両側に配置される各段の既製ブロック列の対向
する既製ブロック4'、4'の内面によってアーチトンネル
構造体A'の内周面が形成される。
【0022】図13は円弧状に彎曲した上記既製ブロック
4を使用し、図1〜図7に示した作業工程に従って構築
すべきアーチトンネル構造体Aを複数分割した高さ毎に
既製ブロック4を組立てゝ構築すべきアーチトンネル構
造体Aと同一長の一定高さの既製ブロック列4A、4B、4C
・・・を順次段階的に形成する工程と、その各高さの既
製ブロック列を築造する毎に該既製ブロック列を埋設す
る高さまで盛土3a、3b、3c・・・を施工する工程とを交
互に行ってこれらの一定高さの既製ブロック列によりア
ーチトンネル構造体Aを形成する際に、アーチトンネル
構造体Aの両側壁部を構成する既製ブロック列の外側面
に、各段の既製ブロック列を築造する毎に上記水平板状
ブロックよりなる既製ブロック4'を敷き並べてると共に
レンガ積みしてこの既製ブロック4'の積層によりアーチ
トンネル構造体Aの補強層を形成しているものである。
その他の実施例は上記実施例と同様である。なお、この
ような補強層は既製ブロック4'の積み重ねによることな
く、アーチトンネル構造体Aの外側盛土に薬液注入や石
灰処理を施して補強層を形成してもよく、また、アーチ
トンネル構造体Aの外側面に一定厚みのセメント層を設
けることによって補強層を形成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の盛土内にアーチト
ンネル構造体を構築する方法によれば、原地盤上に構築
すべきアーチトンネル構造体を複数分割した高さ毎に既
製ブロックを組立てゝ構築すべきアーチトンネル構造体
と同一長の一定高さの既製ブロック列を順次段階的に形
成する工程とその各高さの既製ブロック列を築造する毎
に該既製ブロック列を埋設する高さまで盛土を施工する
工程とを交互に行って組み上げたこれらの一定高さの既
製ブロック列によりアーチトンネル構造体を形成すると
共にこのアーチトンネル構造体を埋設した盛土を施工
し、しかるのち、前記アーチトンネル構造体内の盛土を
取り除くことを特徴とするものであるから、盛土内に既
製ブロックによる強固で安定したアーチトンネル構造体
を能率よく構築することができるものである。
【0024】さらに、アーチトンネル構造体を構築する
既製ブロックとして円弧状に彎曲した鉄筋コンクリート
製の矩形状ブロックを採用し、上下方向に接合する既製
ブロック同士をボルト結合によって一体的に連結するこ
とにより、土圧に耐えることのできる剛性の大きいアー
チトンネル構造体を精度よく構築でき、構築後における
このアーチトンネル構造体内の盛土の掘削も円滑且つ能
率よく行えて工期の短縮を図ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】原地盤上にアーチトンネル構造体の底版を配設
した状態の縦断正面図、
【図2】この底版の両側端面に1段目の既製ブロック列
を連結した状態の縦断正面図、
【図3】盛土によって埋設した状態の縦断正面図、
【図4】2段目の既製ブロック列を施工した状態の縦断
正面図、
【図5】3段目の既製ブロック列を施工した状態の縦断
正面図、
【図6】頂部の既製ブロック列を施工する状態の縦断正
面図、
【図7】盛土内にアーチトンネル構造体を構築した状態
の縦断正面図、
【図8】アーチトンネル構造体内の盛土を掘削している
状態の縦断正面図、
【図9】頂部既製ブロック列の拡大縦断正面図、
【図10】上下既製ブロック同士の接合構造を示す縦断
正面図、
【図11】別な実施例を示す縦断正面図、
【図12】アーチトンネル構造体の別な構築方法を示す
縦断正面図、
【図13】アーチトンネル構造体の更に別な構築方法を
示す縦断正面図。
【符号の説明】
1 原地盤 3、3a、3b、3c、3d 盛土 4 既製ブロック 4A、4B、4C、4D 既製ブロック列 8 掘削穴 12 新設道路 14 トンネル空間 A アーチトンネル構造体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−76997(JP,A) 特開 平7−62677(JP,A) 特開 平7−150898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/05

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盛土内に既製ブロックによるアーチトン
    ネル構造体を構築する方法であって、原地盤上に構築す
    べきアーチトンネル構造体を複数分割した高さ毎に既製
    ブロックを組立てゝ一定高さの既製ブロック列を順次段
    階的に形成する工程とその各高さの既製ブロック列を築
    造する毎に該既製ブロック列を埋設する高さまで盛土を
    施工する工程とを交互に行ってアーチトンネル構造体を
    形成すると共にこのアーチトンネル構造体を埋設した盛
    土を施工し、しかるのち、前記アーチトンネル構造体内
    の盛土を取り除くことを特徴とする盛土内にアーチトン
    ネル構造体を構築する方法。
  2. 【請求項2】 各一定高さの既製ブロック列を組み上げ
    る毎に盛土によって順次各既製ブロック列を埋設する際
    に、盛土を既製ブロック列の上端よりも高く施工したの
    ち、既製ブロック列部分の盛土を掘削、除去して該既製
    ブロック列の上端部を露出させ、その露出端面に次の既
    製ブロック列の下端を接合することを特徴とする請求項
    1記載の盛土内にアーチトンネル構造体を構築する方
    法。
  3. 【請求項3】 既製ブロック列よりも高く施工した盛土
    を該既製ブロック列のトンネル長さ方向の適宜長さ部分
    ずつ順次除去して露出した既製ブロック列の長さ部分に
    次の既製ブロックを順次接合することより下段側の既製
    ブロック列に上段側の既製ブロック列を接合することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の盛土内にアー
    チトンネル構造体を構築する方法。
  4. 【請求項4】 既製ブロックは、その上下端面が構築す
    べきアーチトンネル構造体の曲面に対してそれぞれ法線
    方向に傾斜しているものであって、この既製ブロックを
    トンネル長さ方向に並列状に接続して一定高さの上記既
    製ブロック列を形成すると共に下段側の既製ブロック列
    の上端面に上段側の既製ブロック列の下端面を連結、一
    体化して上記アーチトンネル構造体を形成することを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載
    の盛土内にアーチトンネル構造体を構築する方法。
  5. 【請求項5】 既製ブロックは水平板状ブロックよりな
    り、このブロックを構築すべきアーチトンネル構造体の
    両側に水平に積み重ねて一定高さの既製ブロック列を形
    成し、この両側の積み重ねたブロック列間を閉合するよ
    うに頂部の既製ブロックを架設して上記アーチトンネル
    構造体を形成することを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載の盛土内にアーチトンネル構
    造体を構築する方法。
  6. 【請求項6】 縦方向に円弧状に彎曲してなる一定厚み
    を有する矩形板状ブロックをトンネル長さ方向に並列状
    に接続して一定高さの既製ブロック列を形成すると共に
    この既製ブロック列の外面に水平板状ブロックを積み重
    ねて補強層を形成することを特徴とする請求項1ないし
    請求項4のいずれか1項に記載の盛土内にアーチトンネ
    ル構造体を構築する方法。
  7. 【請求項7】 アーチトンネル構造体の頂部を形成する
    既製ブロック列の内面に注入袋を取り付けておき、既製
    ブロックの外面から該注入袋に連通する注入孔を通じて
    供給する流体圧により該注入袋を膨張させ、頂部の既製
    ブロック内面とアーチトンネル構造体内の盛土との空隙
    を膨張した注入袋により充填することを特徴とする請求
    項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の盛土内にア
    ーチトンネル構造体を構築する方法。
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