JP3306864B2 - アーチ形中空構造物 - Google Patents
アーチ形中空構造物Info
- Publication number
- JP3306864B2 JP3306864B2 JP14727499A JP14727499A JP3306864B2 JP 3306864 B2 JP3306864 B2 JP 3306864B2 JP 14727499 A JP14727499 A JP 14727499A JP 14727499 A JP14727499 A JP 14727499A JP 3306864 B2 JP3306864 B2 JP 3306864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arched
- arch
- hollow structure
- unit plate
- duct
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
ニット板からなるアーチ形構を備えた中空構造物に関す
る。
造物として、実開昭59−192911号公報には、3
ヒンジアーチ型の単位長のコンクリートブロックを連接
し、該ブロック群をPC鋼材で緊張してなるプレキャス
トコンクリート製スノーシェルター(公報実用新案登録
請求の範囲)がある。このシェルターは、アーチ部材端
に曲げモーメントが生じない3ヒンジのコンクリートア
ーチを主要構成材とし、信頼性の高いプレキャストブロ
ック部材で構築(マイクロフィルム第2頁第10〜13行)
しており、このように3ヒンジ構造のアーチ形構造物を
地中に埋設し、アーチカルバートとして通路を形成する
ものが知られている。
説明図であり、左右のプレキャスト板101,101の頂部の
接合部分をヒンジ102により滑節とし、該プレキャスト
板101,101の下部をヒンジ103,103にして下部工104に
接合している。そして、このような3ヒンジ構造のアー
チ形中空構造物は静定構造物であり、これに土砂などに
より等分布荷重Pが加わり、その側面に等分布荷重Qが
加わると、ヒンジ102,103である接合部分には曲げモー
メントが発生しない代りに、各部材におけるほぼ中央位
置で曲げモーメントが最大となり、構造全体の強度が最
も弱い部材の強度に左右される。また、前記構造物に偏
った荷重が加わり、例えば図中左側のプレキャスト板10
1に荷重が加わると、左側のプレキャスト板101における
曲げモーメントが減少するが、右側のプレキャスト板10
1における曲げモーメントが上昇し、このように3ヒン
ジ構造では偏荷重に対して不利な面がある。
公報では、結合ボルトによってアーチを結合し(マイク
ロフィルム第3頁第13〜14行及び第3図)ており、ま
た、実開昭58―50197号公報等では、曲がりボル
トによりセグメントの各ピースを接合固定することが記
載されているが、いずれもピン結合であった。
頂部相互を剛に接合することができ、強度的に優れたア
ーチ形中空構造物を提供することを目的とする。
のプレキャストコンクリートアーチ形ユニット板の頂部
相互を接合したアーチ形構を備えるアーチ形中空構造物
において、前記頂部に、上面がほぼ平坦で、接合面から
幅方向外側に向って前記アーチ形ユニット板を肉厚にす
る肉厚部を形成し、前記アーチ形ユニット板は下部側よ
り前記肉厚部側が肉厚になるように該肉厚部側に向って
次第に厚くなるように形成され、前記アーチ形ユニット
板の頂部に横方向のダクトを形成し、前記一対のアーチ
形ユニット板の接合面相互を突合せると共に、各ダクト
に挿通した直線状PC鋼棒に緊張力を付与して剛に接合
したものである。
ニット板の頂部相互を突合せ、それぞれに形成されたダ
クトに直線状PC鋼棒を挿通し、このPC鋼棒を緊張定
着して緊張力を付与することにより、アーチ形ユニット
板の頂部相互を剛に接合することができ、略半円アーチ
を分割したアーチ形ユニット板を用いて不静定アーチを
形成することができ、プレキャストコンクリート製品に
より大きなスパンのアーチを形成することができると共
に、運搬及び施工も容易となる。また、このアーチ形構
を用いた中空構造物が設置後に荷重を受けると、アーチ
形ユニット板には正と負の曲げモーメントが発生し、ア
ーチ形ユニット板に加わる最大曲げモーメントが3ヒン
ジ構造物の略2分の1となり、部材の断面が小さく済
み、また、アーチ形構に偏荷重が加わる場合にも構造的
に有利となる。さらに、頂部上面が水平又はアーチに比
べて水平に近い平坦な面となるため、構造的に安定する
と共に、その平坦の面を使ってPC鋼棒による接合作業
などを簡便に行なうことができる。
面側に肉厚に形成され、該肉厚部の外面に、前記PC鋼
棒の定着具が係止する係止面を有する段部を設け、前記
係止面に前記ダクトが開口するものである。
ットなどの定着具を係止して緊張力を付与したPC鋼棒
を定着することができる。
前記頂部相互の接合箇所の引張領域に配置したものであ
る。
重により接合箇所に発生する引張力に対してPC鋼棒が
抗することにより、接合箇所を強固に接合することがで
きる。
を参照して説明する。図1ないし図12は、本発明の第
1実施例を示し、同図に示すように、プレキャストコン
クリート製の基本アーチ形ユニット板1は、高強度コン
クリート2からなり、その湾曲方向にアンポンドPC鋼
材3を配置し、このPC鋼材3はアーチ形ユニット板1
の頂部側に図5に示すように埋込定着具3Aが固着され
ており、前記アンポンドPC鋼材3を緊張して緊張力を
付与し、アーチ形ユニット板1の下部において図6に示
すように定着具3Bにより定着している。前記基本アー
チ形ユニット板1は、ほぼ等間隔に設けた屈曲位置4に
おいて折線状に屈曲し、内面と外面とに平面5Nと平面
5Gを多数有しており、その内面形状は、隣合う平面5
N,5Nの内角θNとして平面5N…が連続した屈曲面
をなし、該基本アーチ形ユニット板1において、屈曲位
置4における内面を結んだ線は円弧となる。前記基本ア
ーチ形ユニット板1の外面も隣合う平面5G…が連続し
た屈曲面をなす。また、前記基本アーチ形ユニット板1
の頂部6には、該頂部6を下部側よりも肉厚にする肉厚
部7が形成され、この肉厚部7の上面7Uは水平に近い
平坦に形成されており、前記肉厚部7側に向って前記ア
ーチ形ユニット板1は次第に厚くなるように形成されて
いる。すなわち図2に示すように、屈曲位置における厚
さT1,T2,T3,T4は、T1<T2<T3<T4
となっており、この例では、T1は300ミリ、T2は
330ミリ、T3は360ミリ、T4は390ミリにし
ている。尚、接合面9の厚さはT4に等く、符号T1を
記載した屈曲位置4の下部の厚さはT1に等しい。前記
頂部6にはダクト8が形成され、このダクト8は一端を
頂部6の接合面9に開口し、他端を該肉厚部7の端部で
外面側に形成した段部10に開口している。また、前記基
本アーチ形ユニット板1の接合面9において、前記ダク
ト8は下部側に配置されている。また、前記基本アーチ
形ユニット板1には長さ方向のダクト11が複数形成され
ている。尚、基本アーチ形ユニット板1には図示しない
鉄筋が埋設されている。
板1,1の頂部の接合面9,9を突合せ、ダクト8にP
C鋼棒12を挿通し、前記段部10において、PC鋼棒12の
端部にアンカープレート13を挿通し、PC鋼棒12に緊張
力を付与すると共に、PC鋼棒12の端部に形成された螺
子部にナット14を締め付けて定着することにより、基本
アーチ形ユニット板1,1の頂部6,6相互を剛に接合
してアーチ形構15を形成する。さらに、長さ方向に隣合
うアーチ形構15,15…のダクト11に横締用PC鋼材16を
挿通しかつ緊張して定着する。
の外面側を肉厚にするものであり、その上面7Uは、前
記接合面9から幅方向外側に向って水平又は水平に近い
緩やかや傾斜をなす平坦面であり、該上面7Uの端部に
は角部17を形成し、角部17から外側に向かって傾斜上面
18が設けられている。また、前記段部10は、前記角部17
に凹設され、前記ナット14が係止する係止面たる垂直面
19と横方向の底面20とを有する。
21により連結され、この例の下部工21は現場打ちコンク
リートによる鉄筋コンクリート製であり、ほぼ一定厚さ
の平板部22と、この平板部22の両側に設けた受台部23,
23とからなり、この受台部23の上部には前記アーチ形構
15の下部を挿入する凹部24が形成されている。そして、
前記凹部24に前記アーチ形構15の下部を挿入し、凹部24
にモルタルなどを詰めて下部工21に該アーチ形構造15を
剛に接合する。そして、前記アーチ形構15とこのアーチ
形構15の下部を連結する下部工21により中空構造物であ
るアーチ形カルバート25が形成される。尚、図中26は前
記下部工21の上に設けた道路面、27は歩道である。そし
て、基本アーチ形ユニット板1を用いたアーチ形構15で
は、接合面9,9における両側のアーチ形ユニット板1
の内面5N,5Nのなす頂部内角θは他の内角θNと等
しくなり、該アーチ形構15の半径Rが例えば6メート
ル、内空幅Hが12メートルとなり、また、前記受台部
23,23の内側寸法である幅員は、11.1メートルとな
る。
においては、その頂部上面が平坦な面になっているた
め、PC鋼棒12を用いた接合作業等を簡便に行なうこと
ができる。また、肉厚部7を形成し、この肉厚部7の外
面に段部10を形成し、この段部10と接合面9との間に水
平なダクト11を形成したから、アーチ構に張出し部分な
どを設けることなく、そのダクト11の長さを比較的長く
取ることができ、比較的長いPC鋼棒12を用いることに
より必要な緊張力を導入することができ、接合面9,9
を強固に剛接することが可能となる。また、肉厚部7の
段部10にPC鋼棒12の両端を定着したから、接合面9に
おいて、PC鋼棒12に位置を内面側に配置することがで
きる。
ト25を埋設すると、荷重が加わる。これを図4の図面に
基づいて説明すると、図4は前記基本アーチ形ユニット
板1より形成したアーチ形カルバート25に、土砂などに
より等分布荷重Pが加わり、その側面に等分布荷重Qが
加わる状態を示しており、これらの荷重P,Qが加わる
と、図4に示すように、アーチ形カルバート25には曲げ
モーメントMが発生する。尚、本明細書において、正の
曲げモーメントMは部材を凹にする方向のモーメント、
負の曲げモーメントMは部材を凸にする方向のモーメン
トである。このようにアーチ形カルバート25を3剛とし
た不静定構造物とすることにより、そのアーチ形ユニッ
ト板1には正と負の曲げモーメントMが発生し、3ヒン
ジのように負の曲げモーメントのみが発生するものと異
なり、アーチ形ユニット板1に発生する曲げモーメント
Mの最大値を小さくできる。また、アーチ形構15の頂部
には正の曲げモーメントMが発生し、頂部6の下部に引
張力が発生し、すなわち接合面9,9の下部を開く方向
の力が発生するが、PC鋼棒12が接合面9の下部側に配
置されているため、前記引張力に効果的に抗することが
できる。
った場合、例えば一方のアーチ形ユニット板1に他方の
アーチ形ユニット板1より大きな荷重が加わると、他方
のアーチ形ユニット板1は負の曲げモーメントMが増加
するが、3剛の場合、図18に示したように等分布荷重
で正と負の曲げモーメントMが発生するから、偏荷重に
より負の曲げモーメントMが増加しても、3ヒンジのも
のより発生する曲げモーメントMは小さく、偏荷重に対
して構造的に有利である。
して、一対のプレキャストコンクリートアーチ形ユニッ
ト板1,1の頂部6,6相互を接合したアーチ形構15を
備えるアーチ形中空構造物において、頂部6に、上面7
Uがほぼ平坦で、接合面9から幅方向外側に向ってアー
チ形ユニット板1を肉厚にする肉厚部7を形成し、アー
チ形ユニット板1は下部側より肉厚部7側が肉厚になる
ように該肉厚部7側に向って次第に厚くなるように形成
され、アーチ形ユニット板1の頂部6に横方向のダクト
8を形成し、一対のアーチ形ユニット板1,1の接合面
9,9相互を突合せると共に、各ダクト8,8に挿通し
た直線状PC鋼棒12に緊張力を付与して剛に接合したも
のであるから、アーチ形ユニット板1,1の頂部6,6
相互を突合せ、それぞれに形成されたダクト8,8に直
線状PC鋼棒12を挿通し、このPC鋼棒12を緊張定着し
て緊張力を付与することにより、アーチ形ユニット板
1,1の頂部6,6相互を剛に接合することができ、略
半円アーチを分割したアーチ形ユニット板1,1を用い
て不静定アーチを形成することができ、プレキャストコ
ンクリート製品により大きなスパンのアーチを形成する
ことができると共に、運搬及び施工も容易となる。ま
た、このアーチ形構15を用いた中空構造物が設置後に荷
重を受けると、アーチ形ユニット板1には正と負の曲げ
モーメントが発生し、アーチ形ユニット板1に加わる最
大曲げモーメントが3ヒンジ構造物の略2分の1とな
り、部材の断面が小さく済み、また、アーチ形構15に偏
荷重が加わる場合にも構造的に有利となる。さらに、頂
部6の上面7Uが水平又はアーチに比べて水平に近い平
坦な面となるため、構造的に安定すると共に、その平坦
の面を使ってPC鋼棒12による接合作業などを簡便に行
なうことができる。
に対応して、肉厚部7は外面側に肉厚に形成され、該肉
厚部7の幅方向端部側の外面に、PC鋼棒12の定着具た
るナット14が係止する係止面たる垂直面19を有する段部
10を設け、垂直面19にダクト8が開口するから、垂直面
19にナット14などの定着具を係止して緊張力を付与した
PC鋼棒12を定着することができる。また、接合面9に
おいて、PC鋼棒12に位置を内面側に配置することがで
きるため、接合面9において、内面側に発生する引張力
にPC鋼棒12が有効に作用する。
に対応して、PC鋼棒12を頂部6,6相互の接合箇所の
引張領域に配置したから、設置後の荷重により接合箇所
に発生する引張力に対してPC鋼棒12が抗することによ
り、接合箇所を強固に接合することができる。
形ユニット板の変形例について説明すると、前記アーチ
形カルバート25より幅員を小さくするために、前記基本
アーチ形ユニット板1の頂部6を短くしたアーチ形ユニ
ット板1A,1B,1Cを形成する。これらアーチ形ユ
ニット板1A,1B,1Cは、頂部6の幅員方向の長さ
が前記基本アーチ形ユニット板1と異なり、それぞれの
接合面9A,9B,9Cは前記接合面9と平行に形成さ
れている。尚、段部10は、アーチ形ユニット板1,1A
が同一であり、アーチ形ユニット板1B,1Cは、前記
段部10より幅員方向に長い段部10Aを備える。また、ア
ーチ形ユニット板1,1Aのダクト8の相対高さ位置は
同一であり、アーチ形ユニット板1B,1Cのダクト8
の相対高さ位置は同一である。そして、それらアーチ形
ユニット板1A,1B,1Cにより形成したアーチ形構
15A,15B,15Cの頂部内角θA,θB,θCと、前記
基本アーチ形ユニット板1により形成したアーチ形構15
の頂部内角θとの関係は、θ>θA>θB>θCとな
る。
え、接合面の厚さTSとダクト8の中心位置とは下記の
表1のように設定した。尚、図2に示すように、表1中
で、Gt及びNtはそれぞれ内,外面からのダクト8の
中心位置を示す。また、それぞれのアーチ形ユニット板
1A,1B,1Cで形成したアーチ形構15A,15B,15
Cの内空幅Ha,Hb,Hcは、11メートル,10メ
ートル,9メートルとなる。
チ形構15,15A,15Bでは、PC鋼棒12は接合面9,9
A,9Bの内面側、アーチ形構15Cでは、PC鋼棒12は
接合面9Cの外面側とした。そして、アーチ形構15と同
様にアーチ形構15A,15Bでは、設置時に荷重を受ける
と、接合面9,9A,9Bの下部を開く方向に力が加わ
り、これに対して、内面側に配置したPC鋼棒12が抗す
ることにより、頂部を強固に接合することができる。一
方、アーチ形構15Cでは、頂部内角θCが小さくなり、
頂部6が尖がり形状となるため、図4に示した荷重P,
Qが加わると、頂部6に負の曲げモーメントが発生し、
頂部6の上部に引張力が発生し、接合面9C,9Cの上
部を開く方向の力が発生するが、PC鋼棒12が接合面9
Cの上部側に配置されているため、前記引張力に効果的
に抗することができる。
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、前記アーチ形構
15の頂部6の一側に囲いブロック31を立設し、この囲い
ブロック31の山側を埋め戻して傾斜面32を形成してい
る。
ことにより、アーチ形構15に偏荷重が加わっても、この
アーチ形カルバート25は3剛節による不静定構造物であ
るから、偏荷重に対して高い強度を得ることができ、請
求項1ないし4に対応して上記第1実施例と同様な作
用,効果を奏する。
を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、アーチ
形ユニット板1,1A,1B,1Cは、頂部6の幅員方
向の長さが異なるが、段部10の形状は同一である。ま
た、それぞれのアーチ形ユニット板1,1A,1B,1
Cで形成したアーチ形構15,15A,15B,15Cの内空幅
H,Ha,Hb,Hcは、12メートル,11メート
ル,10メートル,9メートルとなる。
え、接合面の厚さTSとダクト8の中心位置とは下記の
表2のように設定した。尚、この例では、アーチ形ユニ
ット板1,1A,1B,1Cの屈曲位置における厚さT
1,T2,T3,T4は、400ミリ,440ミリ,4
80ミリ,520ミリである。
15,15A,15Bでは、PC鋼棒12は接合面9,9A,9
Bの内面側、アーチ形構15Cでは、PC鋼棒12は接合面
9Cの外面側とした。そして、アーチ形構15と同様にア
ーチ形構15A,15Bでは、設置時に荷重を受けると、接
合面9,9A,9Bの下部を開く方向に力が加わり、こ
れに対して、内面側に配置したPC鋼棒12が抗すること
により、頂部を強固に接合することができる。一方、ア
ーチ形構15Cでは、頂部内角θCが小さくなり、頂部が
尖がり形状となるため、図4に示した荷重P,Qが加わ
ると、頂部6に負の曲げモーメントが発生し、頂部6の
上部に引張力が発生し、接合面9C,9Cの上部を開く
方向の力が発生するが、PC鋼棒12が接合面9Cの下部
側に配置されているため、前記引張力に効果的に抗する
ことができ、請求項1〜4に対応して、上記実施例と同
様な作用,効果を奏し、また、アーチ形ユニット板1,
1A,1B,1Cは、段部10の形状も同一であるから、
より一層製作が容易となる。
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、実施例では、下部工を現場
打ちコンクリートにより形成する例を示したが、下部工
の一部又は全部をプレキャストコンクリート製としても
よい。また、湾曲方向のPC鋼材は、プレテンション方
式により緊張するようにしてもよい。さらに、実施例で
は、平面が連続して屈曲したアーチ形ユニット板を示し
たが、アーチ形ユニット板の内面を円弧に形成してもよ
い。
コンクリートアーチ形ユニット板の頂部相互を接合した
アーチ形構を備えるアーチ形中空構造物において、前記
頂部に、上面がほぼ平坦で、接合面から幅方向外側に向
って前記アーチ形ユニット板を肉厚にする肉厚部を形成
し、前記アーチ形ユニット板は下部側より前記肉厚部側
が肉厚になるように該肉厚部側に向って次第に厚くなる
ように形成され、前記アーチ形ユニット板の頂部に横方
向のダクトを形成し、前記一対のアーチ形ユニット板の
接合面相互を突合せると共に、各ダクトに挿通した直線
状PC鋼棒に緊張力を付与して剛に接合したものであ
り、アーチ形ユニット板の頂部相互を剛に接合すること
ができ、強度的に優れたアーチ形中空構造物を提供する
ことができる。
面側に肉厚に形成され、該肉厚部の外面に、前記PC鋼
棒の定着具が係止する係止面を有する段部を設け、前記
係止面に前記ダクトが開口するものであり、アーチ形ユ
ニット板の頂部相互を剛に接合することができ、強度的
に優れたアーチ形中空構造物を提供することができる。
前記頂部相互の接合箇所の引張領域に配置したものであ
り、アーチ形ユニット板の頂部相互を剛に接合すること
ができ、強度的に優れたアーチ形中空構造物を提供する
ことができる。
造物の正面図である。
る。
る。
る。
る。
る。
図である。
構造物のアーチ形ユニット板の頂部の断面図である。
ト板の頂部の断面図である。
ト板の頂部の断面図である。
ト板の頂部の断面図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一対のプレキャストコンクリートアーチ
形ユニット板の頂部相互を接合したアーチ形構を備える
アーチ形中空構造物において、前記頂部に、上面がほぼ
平坦で、接合面から幅方向外側に向って前記アーチ形ユ
ニット板を肉厚にする肉厚部を形成し、前記アーチ形ユ
ニット板は下部側より前記肉厚部側が肉厚になるように
該肉厚部側に向って次第に厚くなるように形成され、前
記アーチ形ユニット板の頂部に横方向のダクトを形成
し、前記一対のアーチ形ユニット板の接合面相互を突合
せると共に、各ダクトに挿通した直線状PC鋼棒に緊張
力を付与して剛に接合したことを特徴とするアーチ形中
空構造物。 - 【請求項2】 前記肉厚部は外面側に肉厚に形成され、
該肉厚部の外面に、前記PC鋼棒の定着具が係止する係
止面を有する段部を設け、前記係止面に前記ダクトが開
口することを特徴とする請求項1記載のアーチ形中空構
造物。 - 【請求項3】 前記PC鋼棒を前記頂部相互の接合箇所
の引張領域に配置したことを特徴とする請求項1又は2
記載のアーチ形中空構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14727499A JP3306864B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | アーチ形中空構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14727499A JP3306864B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | アーチ形中空構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000337091A JP2000337091A (ja) | 2000-12-05 |
JP3306864B2 true JP3306864B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=15426516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14727499A Expired - Fee Related JP3306864B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | アーチ形中空構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306864B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101919749B1 (ko) * | 2012-02-06 | 2018-11-20 | 콘텍 엔지니어드 솔루션스 엘엘씨 | 콘크리트 교각 시스템 및 관련 방법들 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0649676Y2 (ja) * | 1989-10-21 | 1994-12-14 | 日本サミコン株式会社 | トンネル覆工構造体 |
JP2784473B2 (ja) * | 1990-11-29 | 1998-08-06 | 石川島建材工業株式会社 | 道路の保護用シェッド |
JP2823721B2 (ja) * | 1991-12-20 | 1998-11-11 | 石川島建材工業株式会社 | 保護用シェッド |
JPH0791814B2 (ja) * | 1992-10-15 | 1995-10-09 | ジオスター株式会社 | アーチ型シェルターの構築装置 |
JPH0791815B2 (ja) * | 1992-10-23 | 1995-10-09 | ジオスター株式会社 | アーチ型シェルター |
JPH06137085A (ja) * | 1992-10-27 | 1994-05-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | トンネル覆工 |
JPH08109645A (ja) * | 1994-10-11 | 1996-04-30 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | アーチ型トンネルの構築工法 |
JP3135826B2 (ja) * | 1995-09-14 | 2001-02-19 | 株式会社奥村組 | 盛土内にアーチトンネル構造体を構築する方法 |
-
1999
- 1999-05-26 JP JP14727499A patent/JP3306864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
平成9年度第48回農業土木学会関東支部大会講演要旨,日本,92,100 |
日経コンストラクション,日本,1996年2月9日,36−37 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000337091A (ja) | 2000-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5306922B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合装置及び鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
KR102077960B1 (ko) | 꺽쇠 조인트로 결합되는 pc 암거 박스 및 이의 시공 방법 | |
JP2003221808A (ja) | 波形鋼板ウエブ桁 | |
JP3306863B2 (ja) | アーチ形中空構造物 | |
JP3306864B2 (ja) | アーチ形中空構造物 | |
JP2000337093A (ja) | アーチ形中空構造物 | |
JP3306865B2 (ja) | プレキャストコンクリートアーチ形ユニット板の製造方法 | |
KR200333102Y1 (ko) | 보강판이 결합된 에이치 빔 | |
JP2005213722A (ja) | 鋼桁と合成床版の結合構造 | |
JP4038821B2 (ja) | 道路拡張構造 | |
JP4038822B2 (ja) | 道路拡張構造 | |
JP2618205B2 (ja) | 仮設橋梁における主桁の横連結構造及び横連結材 | |
JP2001214516A (ja) | 角形鋼管柱の柱脚部固定構造 | |
JP2001040782A (ja) | 補強材の接合構造 | |
JP2727307B2 (ja) | 地下構造物の継手部補修用継手及びその施工方法 | |
KR200321141Y1 (ko) | 보강판이 결합된 에이치 빔 | |
JP3059351U (ja) | コンクリート部材の接続具 | |
CN211340846U (zh) | 拱形腰梁 | |
JP6836853B2 (ja) | ブレース接合構造 | |
JP2004084353A (ja) | 屋根用トラス梁の据付構造及び据付方法 | |
JP3122245B2 (ja) | セグメントの継手構造 | |
JP3265054B2 (ja) | Pc板 | |
JP2822364B2 (ja) | コンクリート部材の接合構造 | |
JPH0514967Y2 (ja) | ||
JPS5923803Y2 (ja) | 組立式法枠 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3306864 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120517 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130517 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |