JP2784473B2 - 道路の保護用シェッド - Google Patents

道路の保護用シェッド

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JP2784473B2
JP2784473B2 JP33280290A JP33280290A JP2784473B2 JP 2784473 B2 JP2784473 B2 JP 2784473B2 JP 33280290 A JP33280290 A JP 33280290A JP 33280290 A JP33280290 A JP 33280290A JP 2784473 B2 JP2784473 B2 JP 2784473B2
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tunnel
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勝範 松井
三郎 冨沢
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Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、落石、土砂くずれ、雪崩等の事故から道路
を守るために構築される保護用シェッドに関する。
【従来の技術】
従来、一般に知られている道路の保護用シェッドは、
山側擁壁と谷側柱あるいは谷側壁との間に頂版梁を多数
のプレストレスト筋を介して締着してなる構造になって
いる。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の保護用シェッドには、
現場における構築工業が長期になりがちであって、交通
渋滞を長期にわたって引き起こす欠点があった。 また、山側からの落石等の衝撃により破壊に至ったシ
ェッドもあり、より強い道路の保護用シェッドの出現が
持たれていた。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、強度的に強くしかも交通渋滞を引き起
こす期間を比較的短くすることができる、道路の保護用
シェッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】 本発明では係る目的を達成するために、道路を覆うよ
うにアーチ型に形成されたプレハブコンクリート製のト
ンネルと、該トンネルに隣接して設けられた断面T字状
の山側覆いとからなり、前記山側覆いの一方の庇部は前
記トンネルの頂部に架け渡されるとともに、他方の庇部
は山側に架け渡され、かつ該山側覆いはそれ自体で左右
の重量のバランスが保たれていることを特徴とする構成
とした。
【作用】
トンネル上部の山側半分は山側覆いによって覆われて
おり、この部分に落石等の外部衝撃が加わるとき、トン
ネル自体がアーチ型に成形されている関係上、該トンネ
ルがたわんで山側覆いに加わる衝撃を緩和する。このた
め、当該シェッドが受ける損傷を最小限に押さえること
ができ、全体としてが外部衝撃に非常に強い構造になっ
ている。 また、トンネルはプレハブコンクリート製であり、現
場での工事期間は非常に短いこと、またトンネル施工後
に行なう山側覆いの工事の際にトンネルで覆われる道路
は自由に使用できることから、該施工工事の期間中交通
が規制される時期は非常に短い。
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。 第1図および第2図は本発明の一実施例を示す図にあ
る。図に示すように本発明にかかる道路の保護用シェッ
ド1は、道路Rを覆うようアーチ型に形成されたプレハ
ブコンクリート製のトンネル2と、該トンネル2に隣接
し現場打ちにより設けられた断面T字状の山側覆い3と
から構成されている。なお、図中4は谷側の断崖、5は
山側の断崖である。 トンネル2は、左右の基礎21,22の上部に、プレハブ
コンクリート製の左右の円弧版23…が、第5図に示すよ
うにトンネル2の頂上部でボルトおよびナット等の継手
部材24によって連結され、かつそれら円弧版23…がトン
ネル2の軸方向にも互いに連結されて構成されている。
トンネル2の頂上部には強度を高めるためプレストレス
ト筋25が張設されている。なお、26は基礎21,22の凹部2
1a,22aに充填されるモルタルを示す。 前記山側覆い3は、トンネル2の側部に立設される垂
直壁部31とその上端に連続する頂版部32とからなるもの
であり、頂版部32の一方は前記トンネル2の頂上部に架
け渡されるとともに、頂版部32の他方は山側に架け渡さ
れている。また、頂版部32は山側に向かうに従い漸次厚
さが厚く全体が略クサビ状に形成され、頂版部32の山側
(第1図および第2図中右側)がカウンターバランスウ
エイトとして作用している。このため、山側覆い3は、
通常それ自体で左右の重量のバランスが保たれている。 実施例の頂版部32では、第2図に示すように垂直壁部
31よりもトンネル側に存する部分32aと山側下部に存す
る部分32bとがバランスしており、該頂版部32の山側に
はさらに上部にクサビ状部分32cが存しているので、実
際には当該山側覆い3は図に示すように時計方向のモー
メントが若干作用している。 また、第1図中35は山側覆い3の垂直壁部31および頂
版部32に配設された鉄筋である。 さらに、山側覆い3の垂直壁部31の左右のボイド部に
は、型枠として用いられた土圧軽減用の発泡スチロール
塊36がそのまま残されている。 次に、上記構成の道路の保護用シェッド1の構築方法
について第3図ないし第9図を参照しながら説明する。 第3図は施工前の道路Rの断面図を示し、両側はそれ
ぞれ谷側および山側の断崖4,5がそれぞれ存する。シェ
ッドを構築するには、まず第4図に示すように道路の左
右両側を掘削し、敷石等を敷設した後コンクリートを打
設して基礎21,22を作る。基礎21,22の上部中央には凹所
を形成しており、そこには左右の高さ調整用のレベリン
クモルタル27を敷設する。 次いで、第5図に示すようにプレハブコンクリート製
の多数の円弧23(23a,23b…)を基礎上に起立させ、か
つそれらの上端を継手部材24によって互いに連結すると
ともに、トンネル2の軸方向にも連結してトンネル2を
構築する。 このとき、第5図(イ)に示すように、各円弧版23a,
23b,23c…を所定の順番(23a→23b→23c→…)で施工す
る。 すなわち、まず仮支柱28をステー29,29を介して道路
Rの略中央に鉛直状に立設させ、この仮支柱28によって
中央端部を支持させて、最外部に位置する円弧版23aを
立てかける。次いで、この円弧版23aに対向する逆側の
円弧版23bをその中央端の略半分を前記円弧版23aの中央
端に突き合わせ、該突き合わせ部分を継手部材24によっ
て固定する。以下、前記同様の手順に従って既に施工し
た円弧版23a,23bに連続させて円弧版23c,23dを交互に立
設させそれらの中央端部および側部を互いに固定する。
その後、第5図(イ)に示すように最外端に位置する残
りの半分の円弧版23eを起立施工する。また同時に、施
工途中でありながらトンネル自身でも充分な強度を有す
ることとなるから上記仮支柱28を取り除く。この後、前
記同様に残りの円弧版23…を交互に対向配置させて連結
しトンネル2を得る。 ここで、上記トンネル23を施工するとき、あるいはそ
の後の山側覆いを施工するときに、第6図および第7図
に示すように、道路の片側のみ占有するクレーン50や道
路の片側をまたぐように設置されるクレーン51を使用す
れば、施工中でも道路Rの全面あるいは片側はそのまま
利用できることとなり、本ジエッド構築工事に伴う交通
渋滞を引き起こすおそれを少なくできる。 次いで、第8図に示すように、トンネル2の頂上部に
プレストレスト筋25を張設してトンネル2の補強を行な
うとともに、基礎21,22の凹部に円弧版の下端を固定す
るためのモルタル26を充填する。 その後、前記したクレーン等を用いて垂直壁部31およ
び頂版部32のトンネル側部分の配筋を行なうとともに、
山側覆い3とトンネル2との間のボイド部となる箇所に
型枠を兼ねる土圧軽減用発泡スチロール塊36を配置す
る。 その後、第9図に示すように山側覆い3の頂版部32の
山側の配筋35を行なうとともに、山側覆い3と山側断崖
5との間のボイド部となる箇所にも発泡スチロール塊36
を配置する。 次いで、上記配筋が施された箇所にコンクリートを打
設することで、第1図および第2図に示す道路の保護用
シェッド1を得ることができる。 しかして、上記構成の道路の保護用シェッド1によれ
ば、トンネル2の上部の山側半分は山側覆い3によって
覆われていて、トンネル2自体がアーチ型に形成されて
いること、通常山側覆い3は左右の重量バランスが保た
れていること、さらにボイド部に残されている土圧軽減
用の発泡スチロール塊36がショックアブソーバの作用を
行なうことから、山側覆い3に落石等の外部衝撃が加わ
るときでもトンネル2がたわんで山側覆い3に加わる衝
撃を緩和する。このため、当該保護用シェッド1が受け
る損傷を最小限に押さえることができる。 また、トンネル2はプレパブコンクリート製であり、
現場での工事期間は非常に短いこと、またトンネル2の
施工後に行なう山側覆い3の工事の際にはトンネル2で
覆われる道路Rは自由に使用できることから、該施工工
事の期間中交通が規制される時期は非常に短くできる。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、山側覆いに落石
等の外部衝撃が加わるとき、トンネル自体がアーチ型に
形成されている関係上、該トンネルがたわんで山側覆い
に加わる衝撃を緩和するため、山側覆いに加わる損傷を
最小限に押さえることができ、全体として外部衝撃に非
常に強い構造となる。また、トンネルはプレパブコンク
リート製であり、現場での工事期間は非常に短いこと、
またトンネル施工後に行なう山側覆いの工事の際にはト
ンネルで覆われる道路は自由に使用できることから、該
施工工事の期間中交通が規制される時期は非常に短くな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は道路の保護用
シェッドの断面図、第2図は同正面図、第3図〜第9図
は上記道路の保護用シェッドの構築方法を説明する図で
ある。 1……道路の保護用シェッド 2……トンネル 3……山側覆い 23……円弧版 31……垂直壁部 32……頂版部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路を覆うようにアーチ型に形成されたプ
    レハブコンクリート製のトンネルと、該トンネルに隣接
    して設けられた断面T字状の山側覆いと、からなり、 前記山側覆いの頂版部の一方は前記トンネルの頂上部に
    架け渡されるとともに、頂版部の他方は山側に架け渡さ
    れ、かつ該山側覆いはそれ自体で左右の重量のバランス
    が保たれていることを特徴とする道路の保護用シェッ
    ド。
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