JPH10195548A - 連続熱処理炉用シール装置 - Google Patents

連続熱処理炉用シール装置

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JPH10195548A
JPH10195548A JP88997A JP88997A JPH10195548A JP H10195548 A JPH10195548 A JP H10195548A JP 88997 A JP88997 A JP 88997A JP 88997 A JP88997 A JP 88997A JP H10195548 A JPH10195548 A JP H10195548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal strip
sheet member
divided
metallic strip
heat treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP88997A
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English (en)
Inventor
Toshio Egami
寿雄 惠上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Ro Co Ltd filed Critical Chugai Ro Co Ltd
Priority to JP88997A priority Critical patent/JPH10195548A/ja
Publication of JPH10195548A publication Critical patent/JPH10195548A/ja
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雰囲気ガス消費量の節減を可能にする連続熱
処理炉用シール装置を提供する。 【解決手段】 シート部材3を押圧する複数の分割押え
板14をそれぞれ進退可能に支持するとともに、上記各
分割押え板14に金属ストリップSの幅あるいは厚みに
応じてその進退位置を調節可能な位置決め機構30を設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ストリップが
通過する装入口および抽出口に装着される連続熱処理炉
用シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続熱処理炉の装入口および抽出
口において、炉内雰囲気ガスの流出を軽減するとともに
炉内への外気の侵入を防止するシール装置として図6,
7に示すものが知られている。このシール装置100
は、金属ストリップSが通過する出入口端部を形成する
連続熱処理炉1の出入口金物2部に設けられ、金属スト
リップSを挟むように対向配設したフェルト等の弾性材
からなるシート部材3と、当該シート部材3を金属スト
リップSに向かってそれぞれ押圧する押え金物4とから
構成されている。上記シート部材3は所定の期間経過毎
に上方または下方に巻き取られて移動することにより、
金属ストリップSとの接触による汚れが同じ部分に蓄積
しないようになっている。
【0003】上記出入口金物2は、図8に示すように、
その下部に炉幅方向に延びる傾斜面5,5によって形成
されたくさび状部6と、その中央部に金属ストリップ通
過用の貫通口7とを有している。そして、上記出入口金
物2の傾斜面5の一点鎖線で示す領域9には押え金物4
によりシート部材3が圧接されている。一方、押え金物
4の下部は、金属ストリップSと各シート部材3とが接
触することで、金属ストリップSに傷が発生するのを防
止するため、所定の隙間が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、炉内圧力は大気
圧よりも高く保持されるため、その隙間から炉内雰囲気
ガスが外部に流出する。この流出量が多いと雰囲気ガス
消費量が増加してランニングコストが高くなり、また、
雰囲気ガスとして水素等の可燃性ガスを使用する場合に
は、流出ガスが多くなるとそれだけ爆発や火災の危険性
が大きくなる。それ故に、雰囲気ガスの流出量をできる
だけ抑えるため、各シート部材3と金属ストリップSの
間の隙間を可能なかぎり小さくする必要があるが、押え
金物4が一体物であるため金属ストリップSの両端外方
の各シート部材3間に金属ストリップSの厚みにほぼ等
しい隙間ができことは避けられず、この隙間から炉内雰
囲気ガスが多量に流出してその消費量が増加することに
なる。
【0005】このように上記シール装置100では、雰
囲気ガス消費量の節減という課題を満たすことはできな
かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題を達成することを目的として、金属ストリップ連続熱
処理炉の出入口端部に設けられ、金属ストリップの両面
にそれぞれ対向するシート部材とその押え板とからなる
連続熱処理炉用シール装置において、上記各押え板のう
ち少なくとも一方を金属ストリップの幅方向で複数個に
分割し、上記各シート部材と金属ストリップの隙間を調
節するため各分割押え板をシート部材に対してそれぞれ
進退可能に支持するとともに、上記各分割押え板に金属
ストリップの幅あるいは厚みに応じてその進退位置を調
節可能な位置決め機構を設けたものである。
【0007】
【発明の効果】本発明にかかる連続熱処理炉用シール装
置では、各分割押え板は位置決め機構により進退位置を
調節できるようになっている。この構成により、炉幅方
向において金属ストリップが通過しない領域に位置する
分割押え板については僅かに前進させてシート部材に対
する押圧力を強めることにより各シート部材を隙間なく
密着させる。一方、金属ストリップが通過する領域に位
置する分割押え板については僅かに後退させてシート部
材に対する押圧力を弱めることにより、各シート部材が
金属ストリップに接触しない程度の僅かな隙間を形成す
る。このように、雰囲気ガスが流出する隙間を炉幅方向
にわたってできるだけ小さくすることで雰囲気ガス消費
量を節減できるとともに、各シート部材が金属ストリッ
プにほどんど接触しないようにすることで摩擦による張
力付加がなくなり、金属ストリップの張力制御が正確に
行える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1,2は本発明の一
実施形態である連続熱処理炉用シール装置(以下、「シ
ール装置」とという)10を連続熱処理炉1の出口端部
に設けた場合を示す。このシール装置10は連続熱処理
炉1の出口端部を形成する出入口金物2に装着される。
なお、上述したシール装置100と同一部材には同一符
号を付して説明を省略する。
【0009】シール装置10は、金属ストリップSを挟
むようにその両面にそれぞれ対向配置したシート部材3
と、それを金属ストリップSへ向かってそれぞれ押圧す
る押え金物11とを備えている。押え金物11の下部中
央には、両側に端部押え部12を残して矩形状の切欠部
13が形成され、この切欠部13には複数個に分割され
た分割押え板14が金属ストリップSの幅方向に沿って
配置されている。また、上記各押え金物11はエアシリ
ンダ等の押圧機構(図示せず)により金属ストリップS
の方向にそれぞれ押圧されている。これにより、シート
部材3が出入口金物2の傾斜面5に圧接され、その領域
9がシート部材3により完全にシールされている。
【0010】図3,4は分割押え板14を拡大して示し
たものである。上記端部押え部12には、支持部材20
の両端が固定されている。この支持部材20には、各分
割押え板14に対応する貫通孔21が形成され、かつ、
この貫通孔21に連通するように円筒状のボス22が固
定されている。各分割押え板14には先端にねじを切っ
た支持スタッド23が立設されており、この支持スタッ
ド23が上記貫通孔21およびボス22を介して突出し
ている。支持スタッド23の先端ねじ部にはナット24
がねじ込まれ、このナット24により保持されたワッシ
ャ25と支持部材20との間のボス22および支持スタ
ッド23の周囲に圧縮ばね26が装着されている。これ
により、各分割押え板14はシート部材3に対してそれ
ぞれ独立して進退可能に支持されている。
【0011】各分割押え板14には位置決め機構30が
設けてある。位置決め機構30は、各分割押え板14の
背面14aに沿って設けた回転シャフト31と、この回
転シャフト31に各分割押え板14に対応して2個づつ
配置したカム32により構成されている。各分割押え板
14は上記圧縮ばね26の復元力によりカム32に付勢
されて位置決めされる。また、上記回転シャフト31は
押え金物11の端部押え部12に対して位置決めされ、
その間隔が一定となるように設けられている。これによ
り、押え金物11がシート部材3に押圧されると、各分
割押え板14も同様にシート部材3を金属ストリップS
に向かってそれぞれ押圧することになる。したがって、
回転シャフト31を回転させてカム32の当接位置を変
えることにより、分割押え板14の進退位置を調節でき
る。
【0012】以上に説明した各分割押え板14、それら
をシート部材3に対して進退可能に支持するための支持
部材20、支持スタッド23、圧縮ばね26等の構成、
および位置決め機構30は、各シート部材3の外側に設
けられている(図2参照)。
【0013】上記構成からなるシール装置10におい
て、熱処理時には押え金物11および各分割押え板14
は図5に示す状態に設定される。すなわち、押え金物1
1の端部押え部12は各シート部材3を押圧して隙間な
く密着させている。また、金属ストリップSが通過しな
い領域に位置する分割押え板14−1,14−5は、図
4に示すようにカム32の長径領域が各シート部材3に
当接させることにより、押圧力を大きくして各シート部
材3を隙間なく密着させている。
【0014】これに対し、金属ストリップSが通過する
領域では、カム32の短径領域が各シート部材3に当接
させることにより各シート部材3が金属ストリップSに
対して僅かな隙間35を形成する。この隙間35は炉内
雰囲気ガスの流出量を少なくするためできるだけ小さく
するのが好ましいが、連続搬送される金属ストリップS
の振れを考慮してシート部材3との接触がほとんど起こ
らない程度に設定する。
【0015】このように上記シール装置10によれば、
分割押え板14の進退位置を金属ストリップSがない領
域とある領域とで異ならせることにより、炉内雰囲気ガ
スが流出可能な隙間35を炉幅方向にわたって可能なか
ぎり小さくすることができ、雰囲気ガス消費量を節減す
ることができる。
【0016】さらに、上記シール装置10では、金属ス
トリップSがある領域とない領域とで各分割押え板14
の進退位置が異なるようにカム32を回転シャフト31
に取り付けているため、回転シャフト31を回転するだ
けで各分割押え板14の進退位置を同時に設定すること
ができ、各シート部材3と金属ストリップS間の隙間3
5の調節が容易に行える。また、金属ストリップSの中
央部がいずれか一方に反っているような場合はカム32
の取り付けを変更することで、金属ストリップSの反り
形状に対応できるし、金属ストリップSの変更に対して
も同様に対応できる。
【0017】なお、本実施形態のシール装置10では、
各分割押え板14の位置決め機構30を回転シャフト3
1に取り付けたカム32により構成したが、これに限ら
ず、例えば、ばね等の弾性部材、エアシリンダや油圧シ
リンダ、あるいは位置制御モータ等を各分割押え板14
に連結し、それぞれ独立して進退位置を調節できるよう
にしてもよい。
【0018】また、本実施形態では、各分割押え板14
を金属ストリップSの両側に設けたが、金属ストリップ
Sが薄い場合には一方側のみであってもよい。
【0019】さらに、上記シール装置10は連続熱処理
炉1の装入側にも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる連続熱処理炉用シール装置の
炉幅方向の側面図である。
【図2】 図1におけるII−II線断面図である。
【図3】 分割押え板を示す部分拡大図である
【図4】 図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 図1におけるV−V線断面図である。
【図6】 従来のシール装置の一例を示す炉幅方向の側
面図である。
【図7】 図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 連続熱処理炉の装入側および抽出側に設けた
出入口金物の斜視図である。
【符号の説明】
1…連続熱処理炉、2…出入口金物、3…シート部材、
14…分割押え板、30…位置決め機構、31…回転シ
ャフト、32…カム、S…金属ストリップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップ連続熱処理炉の出入口端
    部に設けられ、金属ストリップの両面にそれぞれ対向す
    るシート部材とその押え板とからなる連続熱処理炉用シ
    ール装置において、 上記各押え板のうち少なくとも一方を金属ストリップの
    幅方向で複数個に分割し、上記各シート部材と金属スト
    リップの隙間を調節するため各分割押え板をシート部材
    に対してそれぞれ進退可能に支持するとともに、上記各
    分割押え板に金属ストリップの幅あるいは厚みに応じて
    その進退位置を調節可能な位置決め機構を設けたことを
    特徴とする連続熱処理炉用シール装置。
JP88997A 1997-01-07 1997-01-07 連続熱処理炉用シール装置 Pending JPH10195548A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP88997A JPH10195548A (ja) 1997-01-07 1997-01-07 連続熱処理炉用シール装置

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JP88997A JPH10195548A (ja) 1997-01-07 1997-01-07 連続熱処理炉用シール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10195548A true JPH10195548A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11486256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP88997A Pending JPH10195548A (ja) 1997-01-07 1997-01-07 連続熱処理炉用シール装置

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JP (1) JPH10195548A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144402A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Daido Steel Co Ltd 連続式光輝焼鈍方法

Cited By (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050930

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060829

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070417