JPH10195215A - 多孔質フィルム、電池用セパレータ及び電池 - Google Patents

多孔質フィルム、電池用セパレータ及び電池

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JPH10195215A
JPH10195215A JP9002743A JP274397A JPH10195215A JP H10195215 A JPH10195215 A JP H10195215A JP 9002743 A JP9002743 A JP 9002743A JP 274397 A JP274397 A JP 274397A JP H10195215 A JPH10195215 A JP H10195215A
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JP
Japan
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film
porous film
temperature
stretching
battery
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JP9002743A
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English (en)
Inventor
Kiichiro Matsushita
喜一郎 松下
Soji Nishiyama
総治 西山
Hiroyuki Higuchi
浩之 樋口
Takashi Wano
隆司 和野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャットダウン特性に優れ、薄膜化が可能で
あると共に、電池作成時のピンの引き抜き特性のいずれ
も良好である電池用セパレータを提供する。 【解決手段】 ポリプロピレンとポリエチレンとを必須
成分として含有し且つフィルムの厚み方向においてポリ
エチレン含有率が変化している多孔質フィルムであっ
て、フィルムの厚さ方向における中心近傍にポリエチレ
ン含有率が0〜20重量%の層を有し且つフィルムの表
面近傍にポリエチレン含有率が61〜100重量%の外
層が配置されていることを特徴とする電池セパレータ用
の多孔質フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殊に電池内部におい
て、正極負極間に配置されてこれらを隔離するのに使用
される電池用セパレータとして好適な多孔質フィルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器のコードレス化、ポータ
ブル化に伴い、これらの駆動用電源として高エネルギー
密度、高起電力および自己放電の少ないリチウム電池が
注目を集めている。
【0003】このリチウム電池の負極材料としては、金
属リチウムをはじめリチウム合金やリチウムイオンを吸
蔵放出できる炭素材料のような層間化合物をあげること
ができる。正極材料としては、MeO2 ,LiMeO2
(MeはCo,Ni,Mn,Feなどの遷移金属)など
をあげることができる。
【0004】これら正極負極の間には、正極負極の短絡
防止のためセパレータが介在せしめられるが、かかるセ
パレータとしては正極負極間のイオンの透過性を確保す
るため多数の微細孔が形成された多孔質フィルムが使用
される。
【0005】例えばリチウム電池或いはリチウムイオン
電池は、外部短絡や誤接続などにより異常電流が流れた
場合、電解液に可燃性の有機溶媒を使用しているため
に、電池の内部温度が著しく上昇し、電池を組み込んだ
機器に熱的ダメージを与える懸念がある。そこで異常電
流による温度上昇があった場合、所定温度で電池用セパ
レータが多孔質構造から無孔質化することにより、その
電気抵抗を増大させて電池反応を遮断し、過度の温度上
昇を防止して安全性を確保する機能が要求される。この
ような機能を一般にシャットダウン(以下、SDと称
す)機能と呼び、リチウム電池用セパレータ等には重要
な機能であるとされている。
【0006】本発明者らは、かかるSD特性に優れ、薄
膜化が可能である電池用セパレータとして、ポリエチレ
ンとポリプロピレンとを必須成分として含有し且つフィ
ルムの厚み方向においてポリエチレン含有率が変化して
いる多孔質フィルムを先に提案した(特開平7−216
118号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電池用セ
パレータを電池に組み込む場合、セパレータ(多孔質フ
ィルム)、正極材料、セパレータ(多孔質フィルム)、
負極材料の順にこれらを重ね合わせ、この重ね合わせた
ものを金属製の芯体(ピン)に捲き取り、次いで芯体を
引き抜いて、捲き取られた捲回体が電池を構成する円筒
形等の金属ケースに収容される。
【0008】一般に、上記の電池用セパレータ(多孔質
フィルム)は、電気抵抗を小さくし、又、電池の小型化
に対応するために、厚さを薄くしている。このため、セ
パレータ(多孔質フィルム)の芯体(ピン)への捲き付
け時に捲き荷重が加わっていることも相俟って、芯体
(ピン)の引き抜きがしにくく、又、引き抜き時にセパ
レータ(多孔質フィルム)の捲層間でずれが生じて捲回
体がタケノコ状になるという問題があった。このこと
は、電池組み立て時の歩どまりが低下するだけでなく、
捲回の速度を上げることが困難となり生産性の低下にも
つながるので、その改善が要望される。
【0009】本発明者らが先に提案した特開平7−21
6118号公報に記載されている多孔質フィルムは、S
D特性に優れ、薄膜化が可能であることを示している。
しかし、フィルムの表面近傍のポリエチレン含有率を制
限しているため、フィルムの表面近傍ではポリエチレン
の含有率が充分でなく、又、厚み方向の中心部分に比べ
て孔径が小さいため、ピンの引き抜き特性にかかわる十
分な滑り性を得るまでには至っていない。
【0010】従って、SD特性に優れ、薄膜化が可能で
あり、さらにピンの引き抜き特性に優れる多孔質フィル
ムを得るべく改良することが望まれる。
【0011】本発明は、上記の問題点を検討し、SD特
性に優れ、薄膜化が可能であると共に、ピンの引き抜き
特性の良好な多孔質フィルムを得るべく鋭意研究を重ね
た結果なされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の多孔
質フィルムは、ポリプロピレンとポリエチレンとを必須
成分として含有し且つフィルムの厚み方向においてポリ
エチレン含有率が変化している多孔質フィルムであっ
て、フィルムの厚さ方向における中心近傍にポリエチレ
ン含有率が0〜20重量%の層を有し且つフィルムの表
面近傍にポリエチレン含有率が61〜100重量%の外
層が配置されていることを特徴とするもので、これによ
って前記問題点を解決する。
【0013】本発明の構成において、ポリエチレンのメ
ルトインデックス(MI)が0.01〜0.35の範囲
であることが好ましい。
【0014】本発明の構成において、フィルムの厚さ方
向における中心近傍の層及び該層と接触する界面外側の
層には少なくとも同一のポリマーが含有されていること
が好ましい。
【0015】本発明の多孔質フィルムは、孔径の平均値
がフィルムの厚さ方向における中心近傍と何れかの表面
部分とで異なり、中心近傍の孔径の平均値(dc)が
0.01〜1μm、異なる孔径を有する表面部分の孔径
の平均値(ds)が0.1〜5μmの範囲であり、且つ
dsがdcの1.5倍以上であることが好ましい。
【0016】本発明の多孔質フィルムは、電池用セパレ
ータとして好適に使用されるものである。
【0017】本発明は正極、負極の間に上記構成の多孔
質フィルムからなる電池用セパレータが介在せしめられ
てなる電池を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の多孔質フィルムは、ポリ
プロピレンとポリエチレンとを必須成分とするものであ
る(以下、ポリプロピレンを「PP」、ポリエチレンを
「PE」と略称する)。
【0019】上記必須成分の1つであるPPとしては立
体規則性の良いアイソタクチックPPが好ましい。ま
た、膜強度を向上させるためにPPの重量平均分子量は
50万以上であることが望ましく、さらに好ましくは重
量平均分子量80万以上であることが望ましい。
【0020】もう一方の必須成分であるPEとしては、
高密度PE、中密度PEが挙げられる。本発明ではPE
は、メルトインデックス(MI)が0.01〜0.35
の範囲であるものを使用することが好ましい。本発明で
はPE含量を高くしているが、使用するPEのMIが
0.01〜0.35の範囲であることにより、PE含量
を高くしても電池用セパレータなどの用途に適応した十
分な機械的強度を保つことができるものである。
【0021】本発明の多孔質フィルムはPPとPEを必
須成分とするものであるが、さらにそのフィルム厚み方
向においてPE含有率が変化していることが重要であ
る。PE含有率の変化の態様は、連続的であっても段階
的であってもよい。
【0022】このときフィルムの表面近傍のPE含有率
が61〜100重量%で且つフィルムの厚さ方向におけ
る中心部分のPE含有率は0〜20重量%であることが
重要である。
【0023】フィルムの表面近傍のPE含有率が61重
量%よりも低いと、フィルム表面の良好な滑り性が得ら
れにくい。また、表面近傍のPE含有率が61重量%よ
りも低いと同時押出、延伸法によって積層フィルムを多
孔質化する場合に該表面部分の孔径の平均値を厚さ方向
における中心近傍の孔径の平均値と有意差が生ずる程に
十分に異ならせることが困難となる。従って、同時押
出、延伸法によって積層フィルムを多孔質化して製造す
る場合に、後述の如くピンの引き抜き特性を向上させる
ことが難しい。
【0024】一方、フィルムの厚さ方向における中心近
傍のPE含有率が20重量%より高いと、延伸法による
多孔質化する場合に中心部分の孔径の平均値が大きくな
るおそれがあり、表面部分の孔径の平均値と有意差が生
ずる程に十分に異ならせることが困難となる。従って、
後述の如くピンの引き抜き特性を向上させることが難し
い。また、中心部分の孔径の平均値が大きくなる点で機
械的強度の低下を招くおそれもあるので好ましくない。
【0025】なお、フィルムの厚さ方向における中心近
傍とは、厚さ方向における中心部分及び中心部分から表
面部分へ寄った近傍部分の両者を含む意である。例え
ば、略同一厚さの中間層及び両側に外層を有する3層の
構造の積層フィルムの場合には、厚さ方向における中心
近傍は中間層に該当するが、略同一厚さの2層構造の積
層フィルムの場合には、中心近傍はいずれかの層がこれ
に該当することになる。
【0026】また、フィルムの表面近傍とは、フィルム
のいずれかの表面及びその近傍を意味する。例えば、上
記の3層構造の積層フィルムでは、いずれかの外層がこ
れに該当し、上記の2層構造の積層フィルムでは、いず
れかの層がこれに該当することになる。
【0027】上記において、フィルムの厚さ方向におけ
る中心近傍の層及び該層と接触する界面外側の層には少
なくとも同一のポリマーが含有されていると、界面部分
での層間剥離を防ぐ上で好ましいものである。例えば、
フィルムの厚さ方向における中心近傍の層のPE含有率
が0%の場合(即ちPP単独層の場合)、該層と接触す
る界面外側の層には少なくともPPが含有されているこ
とが望ましい。
【0028】本発明に係る多孔質フィルムは上記したよ
うにPPとPEを必須成分とするものであるが、所望に
より、核剤、加工助剤、界面活性剤、老化防止剤、可塑
剤、難燃剤、着色剤を適量含有してもよい。
【0029】本発明の多孔質フィルムは、PPとPEを
必須成分とする組成物からなるフィルムを成形し、つい
でこのフィルムを延伸法により多孔質化することにより
作製することができる。
【0030】この方法においては、まずフィルムの厚み
方向のPE比率を変えた積層フィルムが成形される。こ
のような積層フィルムの成形は、例えばPPと、PPと
PEの混合物や、PE比率の違うPPとPEの混合物を
それぞれ用意し、これらを多層押出機により同時に押し
出す方法、PP(またはPPとPEの混合物)を押し出
してフィルムを成形した後にこのフィルム上にPPとP
Eの混合物(またはPP)を押し出す方法、あるいはP
Pと、PPとPEの混合物や、PE比率の違うPPとP
Eの混合物からなるフィルムを各々成形し、次いでこれ
らを熱融着する方法等により行なうことができる。
【0031】例えば、Tダイ押出機による押出の場合の
ダイス温度は、PPの融点よりも10℃以上高い温度と
するのが好ましい。ただしPE比率が高い本発明のよう
な多孔質フィルムを作製するには、冷却ロールの温度を
60℃〜130℃の範囲にすることが望ましい。冷却ロ
ールの温度が60℃未満であると積層フィルムの結晶化
度(Δn)が低く、十分に多孔質化しにくい。一方、冷
却ロールの温度が130℃を超えると、押し出したフィ
ルムが冷却ロールに付着し均一な厚さのフィルムが得ら
れにくくなる。
【0032】次いで、このようにして得られた積層フィ
ルムには熱処理を施すことができる。この熱処理は、積
層フィルムの結晶性の向上などを目的として行なわれる
ものである。熱処理の方法は任意であってよく、例え
ば、加熱されたロールや金属板に接触させる方法、積層
フィルムを空気中や不活性ガス中で加熱する方法、積層
フィルムを芯体上にロール上に巻き取り、これを気相中
や媒体中で加熱する方法などを採用できる。なお、加熱
されたロールや金属板に接触させる場合や積層フィルム
を空気中や不活性ガス中で加熱する場合、積層フィルム
の両側をキャリアフィルムで挟んで行なってもよい。ま
た、積層フィルムを芯体上にロール状に巻き取り、これ
を気相中や媒体中で加熱する場合には、ブロッキング防
止のため、積層フィルムに離型性シートを重ね合わせて
巻き取ることができる。
【0033】この熱処理の温度と時間は熱処理の方法な
どに応じて設定するが、通常、温度は約100〜165
℃、時間は約2秒から50時間の範囲で行なわれる。ま
た、上記熱処理方法や熱処理温度は適宜組み合わせて行
なうことができる。
【0034】このようにして熱処理した後、これを延伸
することにより多孔質化を行なう。この延伸方法として
は、低温下で延伸した後、次いで高温下で延伸する2段
延伸法を適用することが好ましい。
【0035】すなわち、まず、積層フィルムに対して、
1軸方向で低温延伸を行なう。このときの温度は、通
常、−20℃〜60℃である。−20℃未満では温度が
低過ぎるために延伸中にフィルムの破断を生じやすく、
逆に60℃を超え高過ぎると多孔質化しにくい。この延
伸方法は従来から知られているロール式延伸、テンター
式延伸などにより行なうことができる。
【0036】このときの延伸率は、通常20〜400%
好ましくは30〜200%とされる。なお、この延伸率
(E1)は下記の数1によって表される。数1中におい
て、L0は低温延伸前の寸法、L1は低温延伸後の寸法
である。
【0037】(数1) E1(%)=(L1−L0)/L0×100
【0038】上記低温延伸に続き、高温延伸を行なう。
高温延伸は、上記低温延伸後の多孔質フィルムを通常、
60℃〜PEの融点以下の温度で1軸あるいは2軸延伸
を行なう。高温延伸時の延伸率は、通常10〜500%
である。この延伸率(E2)は下記の数2により表され
る。数2中においてL1は低温延伸後の寸法(即ち、高
温延伸前の寸法)、L2は高温延伸後の寸法である。
【0039】(数2) E2(%)=(L2−L1)/L0×100
【0040】次に、この延伸処理に続き、ヒートセット
処理を行なうことが好ましい。これは延伸によって多孔
質フィルムに残留応力が残っていることから、これを除
去するためである。このヒートセットの方法としては、
高温延伸後の多孔質フィルムを加熱されたロールに接触
させる方法、多孔質フィルムを空気中や不活性ガス中で
加熱する方法、多孔質フィルムを芯体上にロール状に巻
き取り、これを気相中や媒体中で加熱する方法などを採
用できる。このヒートセットの温度は延伸温度〜PEの
融点未満の温度の範囲で行なうことができる。
【0041】高温延伸後の多孔質フィルムを加熱された
ロールに接触させる方法や多孔質フィルムを空気中や不
活性ガス中で加熱する場合には、延伸後のフィルムの長
さが約5%〜40%減少するようにヒートセットされる
のがよい。気相中や媒体中で加熱する場合は、多孔質フ
ィルムを定長で芯体上にロール状に巻き取ってヒートセ
ットを行なうことができる。また、上記ヒートセット方
法やヒートセット温度を適宜組み合わせて行なうように
してもよい。
【0042】上記のような方法によって得られる本発明
の多孔質フィルムは、フィルムの捲き取り方向に対して
略同一方向の孔径の平均値がフィルムの厚さ方向におけ
る中心近傍と何れかの表面部分とで異なり、中心近傍の
孔径の平均値(dc)が0.01〜1μm、異なる孔径
を有する表面部分の孔径の平均値(ds)が0.1〜5
μmの範囲であり、且つdsがdcの1.5倍以上であ
るようにするのがよい。このように孔径の平均値をコン
トロールするには、PPとPEの配合部数を変えたり、
延伸条件を変えることによって行なうことができる。
【0043】このように孔径の平均値を設定することに
よって、この多孔質フィルムを使用した電池セパレータ
を芯体(ピン)へ捲き付けたときに、ピンの引き抜き方
向に対してピンとの接触表面積が少なくなるので、摩擦
係数を小さくすることができると共に、中心近傍の孔径
が小さいので、ピンへの捲き付け時の引張応力などに抗
するフィルムの機械的強度を十分に保つことができるの
で好ましい。
【0044】また、上記の多孔質フィルムはガーレー値
が1500sec/100cc以下であると、電池用セ
パレータとして好ましいものである。
【0045】そして、この多孔質フィルムを電池用セパ
レータとして使用する場合には、120〜130℃の領
域内の特定温度においてその電気抵抗値が室温の抵抗値
の数十倍〜数千倍以上に急増するが、フィルムの形状は
SD開始温度より少なくとも25℃高い温度まで維持さ
れ、耐熱性安全性に優れたものであることが確認され
る。
【0046】また、表面近傍のPE含有率が高いため、
ピンの引き抜き特性が良好であり、巻き取り時の生産性
が向上するものである。
【0047】この本発明の多孔質フィルムは電池セパレ
ータの他、その特性を応用して分離膜、建築用通気性フ
ィルム、衣料用通気性フィルム等幅広い用途に適用でき
る。
【0048】実施例1 重量平均分子量96万のアイソタクチックPP(MI
0.4)と、これと同じPP35重量%と密度0.96
6g/cm3 (MI0.3)の高密度PE65重量%か
らなる混合物をTダイ押出機を用い、ダイス温度250
℃、冷却ロール温度80℃で3層同時押し出し法によ
り、フィルム表面層には各々厚さ約9μmのPPとPE
の混合層と、フィルム中間層には厚さ約18μmのPP
層からなる積層フィルムを成形した。
【0049】このフィルムを、152℃のロールに1分
間接触させて熱処理を行なった。熱処理後、ロール延伸
機にて、30℃下で延伸率が40%となるように低温延
伸し、さらに120℃にて同方向に延伸率が200%に
なるように高温延伸を行なった。そして、延伸後、温度
120℃において延伸方向の20%収縮(高温延伸後の
寸法を基準として)させることにより厚み27μm、ガ
ーレー値700sec/100ccの白色の多孔質フィ
ルムを得た。
【0050】この多孔質フィルムの両表面から厚さ方向
の中心部に向かって約7μmまでの部分におけるPEの
含有率が65重量%であり表面部分の孔径の平均値は
0.3μmであった。一方、多孔質フィルムの中心部分
でのPEの含有率が0重量%であり、その孔径の平均値
は0.04μmであった。また、この多孔質フィルムの
特性は表1に示す通りであった。
【0051】なお、使用した樹脂の重量平均分子量、密
度及び多孔質フィルムの特性は下記要領により測定し
た。
【0052】(重量平均分子量)ゲル振盪クロマトグラ
フ(ウォーターズ社製、GPC−150C)により、溶
媒としてo−ジクロロベンゼンを用い、135℃で測定
した。なお、カラムはShodexKF−80M(昭和
電工社製)を用い、データ処理にはTRC社製データ処
理システムを用いた。また、分子量は、ポリスチレンを
基準として算出した。
【0053】(密度)ASTM D 1505に準じて
測定した。単位は(g/cm3 )である。
【0054】(孔径の平均値)多孔質フィルムを成形時
における引取り方向と平行な面に沿って液体窒素中で破
断し、その破断面を走査型電子顕微鏡で25000倍で
観察した。得られた写真を画像データとして取り込み、
それを2値化し、孔の部分と樹脂の部分とに分けた。
3.6μm×3.6μm四方について、画像処理ソフト
により、n個の孔の部分で面積(Sn)を算出し、その
面積の平均値(Save.)を下記数3により求めた。
【0055】(数3) Save.=〔Σ(S1 +S2 +・・・・Sn )〕/n
【0056】平均孔径(d)は下記数4より求めた。 (数4) d=〔√(Save./π)〕×2 なお、画像データの取り込み及び解析は、東洋紡績株式
会社製のイメージアナライザーV10LABを使用した。
【0057】(SD開始温度及び耐熱温度)図1に示す
ように、直径20mmの白金電極1、1を対向させると
共にその間にセパレータ2を配置し、シリコンゴム製の
パッキン3、3でシールし、さらにポリテトラフルオロ
エチレン板4、4で全体を両側から締め付ける。
【0058】電解液としてプロピレンカーボネートとジ
メトキシエタンを同重量ずつ混合し、これにLiBF4 を1
mol/lの濃度になるように溶解せしめたものを使用
し、これを電極1、1とポリテトラフルオロエチレン板
4、4の間に充填されたPP製の不織布5に含浸した。
なお、図示を省略したが白金板電極には、LCRメータ
ー及び熱電対を接続した。
【0059】このように構成した測定セルを乾燥機中に
セットし、約10℃/minの速度で昇温させ、各温度
での電気抵抗を測定した。電気抵抗は国洋電気工業社製
のLCRメーターKC−532型を用い、1KHzの交
流抵抗で測定し、下記数5により換算した。
【0060】(数5) 電気抵抗(Ω・cm2 )=測定された抵抗値(Ω)×電
極面積(cm2 ) なおこの電気抵抗値は、フィルム、電解液、界面の抵抗
等を含んだ値である。
【0061】上記で得られた電気抵抗と温度の相関関係
を示すグラフ(図2)を作成し、このグラフからSD開
始温度及び耐熱温度を読み取る。なお、SD開始温度
(℃)は電気抵抗が200Ω・cm2 に達するときの温
度を、耐熱温度(℃)は増大した電気抵抗が維持される
上限温度をいうものとする。
【0062】(滑り性)オリエンテック社製往復動摩擦
試験機(MODEL AFT−15B)を用い、圧着鋼
球φ1.0mm、おもり100g、移動速度150mm
/粉、温度25℃の条件で、サンプルの長手方向に対し
て垂直な方向の動摩擦係数により評価した。
【0063】(針貫通強度)カトーテック社製ハンディ
圧縮試験機KES−G5を用い、針φ1.0mm、針の
先端形状R0.5mm、ホルダー径11.3mm、押し
込み速度2.0mm/秒の条件で測定し、フィルムが破
断するまでの最大荷重(g)を針貫通強度とした。
【0064】実施例2 実施例1と同じアイソタクチックPPと、これと同じP
P20重量%と実施例1と同じ高密度PE80重量%か
らなる混合物を用い、実施例1と同様にフィルム成形、
熱処理、低温延伸、高温延伸、ヒートセットを順次行な
って、厚み26μm、ガーレー値620sec/100
ccの白色の多孔質フィルムを得た。
【0065】この多孔質フィルムの両表面から厚さ方向
の中心部に向かって約7μmまでの部分におけるPEの
含有率は80重量%であり表面部の孔径の平均値は0.
4μmであった。一方、多孔質フィルムの中心部分での
PEの含有率が0重量%でありその孔径の平均値は0.
04μmであった。また、この多孔質フィルムの特性は
表1に示す通りであった。
【0066】実施例3 実施例1と同じアイソタクチックPPと、これと同じP
重量%と実施例1と同じ高密度PE95重量%から
なる混合物を用い、実施例1と同様にフィルム成形、熱
処理、低温延伸、高温延伸、ヒートセットを順次行なっ
て、厚み26μm、ガーレー値490sec/100c
cの白色の多孔質フィルムを得た。
【0067】この多孔質フィルムの両表面から厚さ方向
の中心部に向かって約7μmまでの部分におけるPEの
含有率は95重量%であり表面部の孔径の平均値は0.
μmであった。一方、多孔質フィルムの中心部分での
PEの含有率が0重量%でありその孔径の平均値は0.
04μmであった。また、この多孔質フィルムの特性は
表1に示す通りであった。
【0068】比較例1 実施例1と同じアイソタクチックPPと、これと同じP
P50重量%と実施例1同じ高密度PE50重量%から
なる混合物を用い、実施例1と同様にフィルム成形、熱
処理、低温延伸、高温延伸、ヒートセットを順次行なっ
て、厚み25μm、ガーレー値850sec/100c
cの白色の多孔質フィルムを得た。
【0069】この多孔質フィルムの両表面から厚さ方向
の中心部に向かって約7μmまでの部分におけるPEの
含有率は50重量%であり表面の孔径の平均値は0.0
6μmであった。一方、多孔質フィルムの中心部分での
PEの含有率が0重量%でありその孔径の平均値は0.
04μmであった。また、この多孔質フィルムの特性は
表1に示す通りであった。
【0070】比較例2 実施例1と同じアイソタクチックPPと、これと同じP
P70重量%と実施例1と同じ高密度PE30重量%か
らなる混合物を用い、実施例1と同様にフィルム成形、
熱処理、低温延伸、高温延伸、ヒートセットを順次行な
って、厚み25μm、ガーレー値820sec/100
ccの白色の多孔質フィルムを得た。
【0071】この多孔質フィルムの両表面から厚さ方向
の中心部に向かって約8μmまでの部分におけるPEの
含有率が0重量%であり表面の孔径の平均値は0.04
μmであった。一方、多孔質フィルムの中心部分でのP
Eの含有率が30重量%であり、その孔径の平均値は
0.05μmであった。また、この多孔質フィルムの特
性は表1に示す通りであった。
【0072】比較例3 実施例1と同じアイソタクチックPP20重量%と、実
施例1と同じ高密度PE80重量%からなる混合物をT
ダイ押出機を用い、ダイス温度230℃、冷却ロール温
度20℃で単層押し出しにより、厚さ36μmのPPと
PEの混合物からなる単層フィルムを成形した。
【0073】このフィルムを、空気中において130℃
で48時間加熱させて熱処理を行なった。熱処理後、ロ
ール延伸機にて、30℃下で延伸率が80%となるよう
に低温延伸し、さらに105℃にて同方向に延伸率が1
60%になるように高温延伸を行なった。そして、延伸
後、温度105℃において延伸方向の10%収縮(高温
延伸後の寸法を基準として)させることにより厚み27
μm、ガーレー値1000sec/100ccの白色の
多孔質フィルムを得た。
【0074】この多孔質フィルムの厚さ方向のPE含有
率の分布は略均一なものであり、表面の孔径及び中心部
分の孔径の平均値は共に0.07μmであった。そして
この多孔質フィルムの特性は表1に示す通りであった。
【0075】比較例4 実施例1と同じアイソタクチックPPをTダイ押出機を
用い、ダイス温度230℃、冷却ロール温度20℃で単
層押し出しにより、厚さ32μmのPP単層フィルムを
成形した。
【0076】このフィルムを、空気中において145℃
で48時間加熱させて熱処理を行なった。熱処理後、ロ
ール延伸機にて、30℃下で延伸率が30%となるよう
に低温延伸し、さらに145℃にて同方向に延伸率が1
60%になるように高温延伸を行なった。そして、延伸
後、温度145℃において延伸方向の10%収縮(高温
延伸後の寸法を基準として)させることにより厚み25
μm、ガーレー値200sec/100ccの白色の多
孔質フィルムを得た。
【0077】この多孔質フィルムの表面の孔径及び中心
部分の孔径の平均値は共に0.4μmであった。そして
この多孔質フィルムの特性は表1に示す通りであった。
【0078】
【表1】
【発明の効果】以上のように本発明の多孔質フィルムに
よれば、SD特性に優れ、薄膜化が可能であると共に、
ピンの引き抜き特性のいずれも良好であるという特徴を
有する。従って、本発明によって得られた多孔質フィル
ムを電池用セパレータに使用すると、作業性が良好で生
産効率が向上すると共に、安全性の高いセパレータを安
価に供給できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係わるセパレータのSD特性を測定す
るための装置の概略を示す断面図、図2は本発明に係わ
る多孔質フィルムのSD特性の実例を表すグラフであ
る。 1 白金電極 2 セパレータ 3 パッキン 4 ポリテトラフルオロエチレン板 5 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 6/16 H01M 6/16 Z 10/40 10/40 (72)発明者 和野 隆司 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレンとポリエチレンとを必須成
    分として含有し且つフィルムの厚み方向においてポリエ
    チレン含有率が変化している多孔質フィルムであって、
    フィルムの厚さ方向における中心近傍にポリエチレン含
    有率が0〜20重量%の層を有し且つフィルムの表面近
    傍にポリエチレン含有率が61〜100重量%の外層が
    配置されていることを特徴とする多孔質フィルム。
  2. 【請求項2】ポリエチレンのメルトインデックス(M
    I)が0.01〜0.35の範囲である請求項1記載の
    多孔質フィルム。
  3. 【請求項3】フィルムの厚さ方向における中心近傍の層
    及び該層と接触する界面外側の層には少なくとも同一の
    ポリマーが含有されている請求項1又は2記載の多孔質
    フィルム。
  4. 【請求項4】孔径の平均値がフィルムの厚さ方向におけ
    る中心近傍と何れかの表面部分とで異なり、中心近傍の
    孔径の平均値(dc)が0.01〜1μm、異なる孔径
    を有する表面部分の孔径の平均値(ds)が0.1〜5
    μmの範囲であり、且つdsがdcの1.5倍以上であ
    る請求項1乃至3の何れかに記載の多孔質フィルム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の多孔質フ
    ィルムからなる電池用セパレータ。
  6. 【請求項6】正極、負極の間に請求項5記載の電池用セ
    パレータが介在せしめられてなる電池。
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