JPH10195066A - α−トコフェロールまたはα−トコフェリールアセテートの製造方法 - Google Patents

α−トコフェロールまたはα−トコフェリールアセテートの製造方法

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JPH10195066A
JPH10195066A JP9353461A JP35346197A JPH10195066A JP H10195066 A JPH10195066 A JP H10195066A JP 9353461 A JP9353461 A JP 9353461A JP 35346197 A JP35346197 A JP 35346197A JP H10195066 A JPH10195066 A JP H10195066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2,3,5−トリメチルヒドロキノンを、亜
鉛ハロゲン化物縮合触媒およびプロトン供与体の存在で
フィトールまたはイソフィトールと反応させ、引続き無
水酢酸でエステル化するかまたはしないことによってα
−トコフェロールまたはα−トコフェリルアセテートを
製造する方法を提供する。 【解決手段】 A.僅かしか水と混合できない無極性溶
剤中で反応を行いかつ B.必要な亜鉛ハロゲン化物を、同ハロゲン化物1モル
当り1〜4モルの水との混合物の形で反応中に導入す
る。 【効果】 亜鉛ハロゲン化物の再循環を可能にし、その
場合にもα−トコフェロールの収率および純度は減少し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,3,5−トリ
メチルヒドロキノン(TMH)を、亜鉛ハロゲン化物お
よびプロトン供与体の存在でアミンの存在または不在で
高められた温度で溶剤中でフィトール、特にイソフィト
ール(IP)と反応させ、引続き無水酢酸でエステル化
するかまたはエステル化せず、亜鉛ハロゲン化物縮合触
媒を再循環させることによって、α−トコフェロールま
たはα−トコフェリルアセテートを製造するための改良
方法に関する。本発明の目的にとって亜鉛ハロゲン化物
縮合触媒は、事実上安価に得ることのできるハロゲン化
物である塩化亜鉛および臭化亜鉛であるが、またそれら
の混合物およびそれらと、亜鉛の塩基性塩化物および臭
化物、すなわちオキシ−およびヒドロキシハロゲン化物
との混合物である。
【0002】α−トコフェロール(ビタミンE)は、近
年、酸化防止剤としておよび人間および動物の栄養の分
野で重要性が増大している。従ってその合成のために幾
多の方法が開発されている。“The Vitamins”(Vol V,
168頁以下、1972)にはシーブレル(Siebrell)
およびハリス(Harris)による研究論文(review)があ
る。
【0003】工業的規模においては、TMHを、ルイス
酸、特に塩化亜鉛の存在で、プロトン供与体、特に塩化
水素ガスと一緒に高められた温度で溶剤中でIPと縮合
することによってビタミンEを製造するのが有用である
ことが判った(参照:Hoffmann-La Rocheの米国特許第
2411969号明細書、Eastman Kodakの米国特許第
4239691号明細書、Diammond Shamrockの米国特
許第3708505号明細書およびBASFのドイツ国
特許第3203487号明細書)。
【0004】この反応のためには、広い範囲の溶剤、例
えば酢酸エチル、酢酸、脂肪族または芳香族炭化水素ま
たは塩素化炭化水素を使用することができる。
【0005】ドイツ国特許第2606830号およびヨ
ーロッパ特許第100471号明細書によれば、この反
応で、さらに少量のアミンまたはアンモニウム塩の存在
で反応を行うと特に良好な収率および特に純粋なビタミ
ンEが得られる。
【0006】この良好な方法そのものの欠点は、通常比
較的多量のZnClを使用することにより大きな廃水
問題が惹起することである。この反応のために塩化亜鉛
を使用する他の大きな欠点は、Bull.Chem.Soc.Jpn.,
(1995)3569〜71頁、特に3569頁、左
欄およびBull.Chem.Soc.Jpn.69(1996)137〜
139頁、特に137頁、左欄によれば、塩化亜鉛のよ
うなルイス酸が反応中に形成された水によって失活され
ることである。
【0007】反応混合物から塩化亜鉛を水で抽出し、か
つこのものを、生じる20〜60重量%濃度の溶液の形
で反応に再循環させる試みは、不十分な収率およびあま
り純粋でないビタミンEを生じた。20〜60重量%濃
度の塩化亜鉛溶液を別個に後処理して乾燥塩化亜鉛粉末
となし、この塩化亜鉛粉末をビタミンE合成に再循環さ
せることは、経済的に行うことができない。それという
のも固体を用いて作業するための装置のコストが高いか
らである。
【0008】塩化亜鉛で作業する際のこれらの難点の故
に、最近の文献には、工業的規模のTMHおよびIPの
縮合のために他の酸触媒が記載されている。すなわち例
えばBull.Chem.Soc.Jpn.,68(1995)3569〜
3571頁にはスカンジウム(III)トリフルオロメ
タンスルホネートが、Bull.Chem.Soc.Jpn.,69(19
96)137〜39頁には交換金属イオンを含むモンモ
リロナイトが触媒として推奨されている。ドイツ国特許
出願公開第2743920号明細書には、触媒としてシ
リカゲル/酸化アルミニウム上に吸着された塩化亜鉛が
記載されている。
【0009】これらの方法の欠点は、Sc(III)ト
リフルオロメタンスルホネートが極めて高価でありかつ
十分な量で使用できず、モンモリロナイトおよび塩化亜
鉛−シリカゲル/アルミニウム触媒は後続使用のために
錯体固体(complex solids)を取扱うことを必要とする
ことである。
【0010】通常、塩化亜鉛を縮合剤として使用する場
合には、このものを固体粉末として使用する。工業的規
模においては、ヘプタンのような有機溶剤を含有する反
応容器中に固体を導入する場合には、電荷および爆発性
混合物の形成を防止し、かつ生じる爆発的危険を防止す
るために、相当な技術的努力がなされねばならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の一つ
の目的は、溶剤中で亜鉛ハロゲン化物、プロトン供与体
の存在で、かつアンモニウム塩および/またはアミンの
存在または不在で、錯体固体を取扱うことを、α−トコ
フェロールまたはα−トコフェリルアセテートの収率お
よび/または純度を損うことなしに避けることができる
ように、TMHをIPと縮合することによってビタミン
Eを製造するための方法を改良すること(それは実地そ
れ自体で証明される)である。また本発明の他の目的
は、亜鉛ハロゲン化物および可能な限りアンモニウム塩
および/またはアミンを、反応後簡単にして経済的に回
収し、かつ反応工程に再循環させることができるよう
に、該方法を改良することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的は、意外にも、
TMHを、塩化亜鉛または臭化亜鉛およびプロトン供与
体の存在でフィトールまたはIPと反応させることによ
ってα−トコフェロールを製造する方法によって達成さ
れることが判明した。またこの方法で純粋なα−トコフ
ェロールが、 A.反応を、僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で
行い、かつ B.必要な塩化亜鉛または臭化亜鉛を、塩化亜鉛または
臭化亜鉛1モル当り1〜4モル、好ましくは1〜3モル
の水との混合物(これは工業的には、約65〜90重量
%濃度、好ましくは約70〜約90重量%濃度の、場合
により熱い水性溶液、過飽和溶液または吸排可能ののス
ラリーに相応する)の形で反応に導入することによって
極めて良好な収率で得られる。
【0013】さらに、水と塩化亜鉛または臭化亜鉛との
約65〜90重量%濃度の前記混合物は、適当に加熱さ
れたパイプによって、20〜200℃で、好ましくは5
0〜200℃で移送され、かつ簡単な方法で計量されう
る。
【0014】従って本発明は、2,3,5−トリメチル
ヒドロキノンを、亜鉛ハロゲン化物およびプロトン供与
体の存在でフィトールまたはイソフィトールと反応さ
せ、次に無水酢酸でエステル化するかまたはエステル化
しないことによってα−トコフェロールまたはα−トコ
フェリルアセテートを製造する方法に関し、その特徴と
するところは、 A.反応を、僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で
行い、かつ B.必要な亜鉛ハロゲン化物を、亜鉛ハロゲン化物1モ
ル当り1〜4モル、好ましくは1〜3.5モルの水との
混合物の形で反応に導入することである。
【0015】極めて顕著な利点は、本発明による方法の
場合、必要な亜鉛ハロゲン化物を亜鉛ハロゲン化物1モ
ル当り1〜4モルの水との、容易に取扱うことのできる
混合物の形で反応に導入することができ、同亜鉛ハロゲ
ン化物を反応の完了後に再循環させうることによって提
供される。
【0016】本発明による方法は、使用される亜鉛ハロ
ゲン化物が、安価に入手できるハロゲン化物の1種であ
る塩化亜鉛または臭化亜鉛である場合に特に有利に行わ
れる。
【0017】従って本発明はまた、TMHを、溶剤中で
塩化亜鉛または臭化亜鉛およびプロトン供与体の存在で
フィトールまたはIPと反応させ、引続き無水酢酸でエ
ステル化するかまたはエステル化しないことによってα
−トコフェロールまたはα−トコフェリルアセテートを
製造する方法にも関し、その特徴とすることろは、 A.僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で反応を行
い、 B.反応の完了後、生じるトコフェロール溶液から塩化
亜鉛または臭化亜鉛を分離しかつ/またはこのものを、
水または水および水と混合できる低沸点有機溶剤から成
る混合物で抽出し、かつ C.得られた塩化亜鉛または臭化亜鉛溶液を、濃縮する
かまたは濃縮しないで、約60〜90重量%濃度の、場
合により熱い溶液または吸排可能のスラリーの形で、不
足分の塩化亜鉛または臭化亜鉛を補充した後、塩化亜鉛
または臭化亜鉛1モル当り4モル以下、好ましくは3.
5モル以下、特に3モル以下の水が次の反応のために反
応混合物中に存在するように、部分的にまたは完全に反
応工程に再循環させることである。
【0018】塩化亜鉛または臭化亜鉛溶液を濃縮後に塩
化亜鉛または臭化亜鉛粉末の代りに溶液または吸排可能
のスラリーの形で再循環させることは、方法工程Cで、
塩化亜鉛または臭化亜鉛水性溶液を、塩化亜鉛または臭
化亜鉛約60〜90重量%、好ましくは70〜90重量
%に濃縮した後、20〜200℃、好ましくは50〜2
00℃で保ちかつ/または適当に加熱したパイプによっ
て反応工程に再循環させる場合に可能である。
【0019】水と僅かしか混合できない、本発明による
方法のための適当な溶剤は、特に60〜200℃の沸点
または沸点範囲を有する炭化水素、例えばヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、オクタン、ノナン、デカン、
デカリン、トルエン、キシレンまたはクロロベンゼン、
または2種以上のこれらのものの混合物、例えば石油エ
ーテルである。特に有利には、ヘプタン中で操作を行
う。しかし原則としては、トコフェロール自体が無極性
溶剤として役立ちうる。
【0020】水と混合できる低沸点の適当な抽出用溶剤
は、例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフラ
ンおよびアセトンである。特に有利にはメタノールを使
用する、それというのもこのものは水の存在で抽出のた
めに使用した炭化水素中で事実上不溶であるからであ
る。水と混合できる低沸点溶剤は、一般に水:溶剤の重
量比約4:1〜1:10で使用する。
【0021】塩化亜鉛または臭化亜鉛を再循環させるこ
とを含む、本発明による方法の有利な可能の実施態様に
おいては、方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛の大
部分を極めて少量の水を用いてトコフェロール溶液から
抽出し、かつ方法工程Cで、生じる水性溶液または吸排
可能のスラリーの十分量を、無水塩化亜鉛または無水臭
化亜鉛または85〜90重量%濃度の溶液または吸排可
能のスラリーを用いて不足分の塩化亜鉛または臭化亜鉛
を補充した後、塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り4モ
ル以下、好ましくは3モル以下の水が次の反応のために
反応混合物中に存在するように、次の反応のための反応
工程に再循環させる。
【0022】本発明による方法の他の有利な実施態様
は、方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛を、約0.
5〜1重量%の鉱酸、好ましくはHClを加えるかまた
は加えることなく水または水とメタノールとの混合物で
の抽出を反復することによってトコフェロール溶液から
場合により完全に除去し、かつ方法工程Cで、生じる塩
化亜鉛または臭化亜鉛希薄溶液を、水またはメタノール
および水を蒸発させることによって、塩化亜鉛または臭
化亜鉛溶液または吸排可能のスラリーが、塩化亜鉛また
は臭化亜鉛1モル当り4モル以下、好ましくは3.5モ
ル以下、特に3モル以下の水を含有する程度に濃縮しか
つこの状態で同希薄溶液を反応工程に再循環させること
である。
【0023】抽出のために使用する水に鉱酸を加えるこ
とは、反復抽出の場合でも通常の有利なpH範囲(5未
満)が維持されることを保証する意図がある。反復抽出
は、有利には1〜3段階の向流抽出によって行う。
【0024】この場合には、生じる塩化亜鉛または臭化
亜鉛稀薄溶液を先ず特殊の蒸留装置で適当な共沸剤の存
在または不在で濃縮し、次に場合により熱い溶液または
吸排可能のスラリーの形で反応工程に再循環させること
ができるか、あるいは同稀薄溶液を、反応容器自体で適
当な共沸剤の存在または不在でIPを加える前に濃縮す
ることができる。
【0025】α−トコフェロールまたはα−トコフェリ
ルアセテートを、ドイツ国特許第2606830号また
はヨーロッパ特許第100471号明細書に記載された
ように、アンモニウム塩および/またはアミンの存在で
製造する場合には、反応後の方法工程Bで、4:1〜
1:10の比の水およびメタノールから成る混合物を用
いて、生じるトコフェロール溶液から塩化亜鉛または臭
化亜鉛を任意のアンモニウム塩および/またはアミンな
らびに存在する未反応TMHと一緒に抽出しかつ生じる
抽出液を、濃縮後に場合により熱い溶液または吸排可能
のスラリーの形で、次の反応のための反応混合物中に塩
化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り4モル以下、好ましく
は3モル以下の水が存在するように、反応工程に再循環
させることが可能である。
【0026】イソフィトールまたはフィトール(ドイツ
国特許第2606830号明細書によりアンモニウム塩
および/またはアミンで処理されていてもよい)は、そ
れ自体公知の方法で60〜200℃、好ましくは80〜
140℃、特に90〜110℃でかつ溶剤としての上記
の炭化水素中でTMHと反応させる。溶剤の量は広い範
囲で変化させてもよく、IPの重量の1〜10倍の量で
あってよい。塩化亜鉛または臭化亜鉛の量は、IPの
0.04重量部から極めて多量の0.5重量部以上まで
であってよいが、これは利点をもたらなさい。
【0027】使用することのできるプロトン供与体は、
鉱酸、例えば濃塩化水素酸、濃臭化水素酸、硫酸、リン
酸または硫酸ナトリウムである。これらのうちで、塩化
水素酸が有利である。
【0028】さらに、トルエンスルホン酸またはトリフ
ルオロメタンスルホン酸、またこれらの酸の混合物も使
用することができる。
【0029】反応中に形成された水は除去することがで
きるが、特別な場合にはまた反応を水を除去することな
く行うこともできる。
【0030】該方法は、水性塩化水素酸を加える代りに
塩化水素ガスを導入することによって有利に行うことが
できる。これは、酸濃度が、反応混合物から過剰の塩化
水素ガスが蒸発するために過剰値まで増大できないとい
う利点を有する。これに対して高沸点の酸、例えば硫酸
は過剰濃度で副生成物の形成を促進するおそれがある。
【0031】反応は、回分式または連続的に行うことが
できる。
【0032】抽出に要する水の量は、使用した亜鉛ハロ
ゲン化物の量、使用した溶剤の量が反応中に除去した水
の量、抽出段階の数および亜鉛ハロゲン化物の抽出の所
望の程度に依存する。従って水の量は広い範囲内で変化
してよい。亜鉛ハロゲン化物の大部分のみを抽出するた
めには、一般に、有機相を基準にして3〜10容量%の
水を用いる唯一回の洗浄で十分である。完全な抽出のた
めには、洗浄を2〜6回行い、各回とも水または水性メ
タノール0.5〜10容量%を使用し、好ましくは2〜
4回で各回水または水性メタノール1〜5容量%を使用
する。特に有利には完全抽出を、水1〜3容量%を用い
て3段階向流抽出で首尾よく行う。
【0033】しかしまた、反応中に形成された、塩化亜
鉛または臭化亜鉛を含有する水は、そのまま除去するこ
ともできる。
【0034】新しい乾燥塩化亜鉛または臭化亜鉛を付加
的に加える場合には、60重量%濃度の塩化亜鉛または
臭化亜鉛溶液も再循環させることができる。亜鉛ハロゲ
ン化物の事実上完全な再循環を用いる場合には、極めて
少量だけ加える、つまり、乾燥塩化亜鉛または臭化亜鉛
約0〜3%だけを85〜90重量%濃度の溶液の形で添
加する。触媒溶液として使用される亜鉛ハロゲン化物溶
液または吸排可能のスラリーは塩化亜鉛または臭化亜鉛
少なくとも65重量%を含有しなければならず、これは
塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り約4モルの水の量に
相当する。有利には亜鉛ハロゲン化物70〜90重量
%、特に80〜90重量%(これはおよそ亜鉛ハロゲン
化物1モル当り1〜3モル、約1〜2モルの水の量に相
当する)を含有する触媒溶液または吸排可能のスラリー
を使用する。混合物中の塩化亜鉛または臭化亜鉛の含量
が高くなればなるほど、それだけ、この混合物を存続の
間および/または添加の間約50〜200℃、好ましく
は80〜200℃に保つことが重要になる。約90重量
%を越える塩化亜鉛または臭化亜鉛濃度では、溶液、過
飽和溶液またはスラリーが凝固する危険が増大し、それ
が方法の進行をより困難にするであろう。
【0035】次に実施例により本発明を説明する。得ら
れる収率は純粋な活性化合物(ビタミンEアセテート1
00%純粋)にあてはまり、かつ使用したTMHを基準
にする。純度は生じる生成物のガスクロマトグラフィー
分析(GC)によって測定した。VEA(ビタミンEア
セテート=vitamin E acetate)蒸留
後の留出物の色は吸収分光分析法(Perkin−El
mer 552;純粋物質行路長1cm;波長420n
m)および式C.I.=−0.261(透過率%)+2
5.23を用いて計算される色強度(color intensit
y)C.I.によって測定した。
【0036】
【実施例】比較例1,2bおよび2gならびに例2a,
2c〜2fおよび2h〜2j。
【0037】付属した還流冷却器および水分離器を備え
た、4lの撹拌ガラス容器に、それぞれの場合ヘプタン
1170g、トリメチルヒドロキノン(TMH:純度>
99%)600g、トリデシルアミン(TDA)12
g、第1表に記載した無水塩化亜鉛の量x[g]および
第1表に記載した濃度z[重量%]の塩化亜鉛水溶液の
量y[g]を装入し、このバッチを撹拌しながら加熱し
た。次に塩化水素(約20g/h)を加えた。次に沸騰
する混合物にイソフィトール(IP:純度98%)12
10gを1時間(h)の間に加え、水(W)を除去す
る。次に該混合物を沸騰温度でさらに1時間反応させ
た。次いで該混合物をW100mlで洗浄した。使用し
た塩化亜鉛の98〜100%を、各回W100mlを使
用して3回洗浄することによって回収した。次に該混合
物を水性メタノールで洗浄した。溶剤を除去した後、粗
製α−トコフェロールを、還流することによって無水酢
酸でエステル化し、生じるビタミンEアセテート(VE
A)が第1表に記載した純ビタミンEアセテートの収率
(使用したTMHを基準にする)および第1表に記載し
た純度(GCによって測定)で得られた。
【0038】
【表1】
【0039】例2a,2c〜2fおよび2h〜2jは、
触媒活性に及すWの影響を示す。ZnCl1モル当り
最高3モルまでの水を関連的に使用すると、収率および
純度の著しい損失は認められない;ZnCl1モル当
り4モルの水から、収率は僅かに減少する。例2eおよ
び2jならびに比較例2gは、比較的多量の触媒はさら
なる利点を示さないことを示す。
【0040】例3 少量だけの無水ZnClの存在およびZnClの高
希薄溶液における反応。
【0041】付属の還流冷却器を備えかつa)水分離器
を有する4lの撹拌ガラス容器およびb)水分離器を有
しない同容器に、各場合ヘプタン1170g、TMH6
00g、TDA12gおよび無水ZnCl23gおよ
びZnCl水溶液(濃度:20重量%;W/ZnCl
の比=24モル/モル)463gを装入し、このバッ
チを撹拌しながら加熱しかつa)水を除去しおよびb)
水を除去せず、塩化水素約20g/hを加えた。IP1
210gを1hの間に沸騰する混合物に加えかつこの反
応混合物をさらに2h反応させた。
【0042】反応バッチa)の場合には、TMHとIP
との間の反応は、大部分の水を水分離器でZnCl
液から分離してしまった後始った。バッチを例2と同様
にして後処理した。
【0043】反応バッチb)では、所望のα−トコフェ
ロールは僅かしか形成されなかった。これは、反応混合
物中の比較的多量の水が触媒を完全に失活させることを
示す。
【0044】各場合に得られる収率は第2表に記載して
ある。これは、生じるトコロフェロールの収率および純
度が例4の場合よりも小さいことを示しており、これ
は、反応が始るや否や触媒溶液を濃縮するのがより有利
であることを示す。
【0045】
【表2】
【0046】例4 少量だけの無水ZnClおよび濃ZnCl溶液の存
在における反応。
【0047】上記の4l撹拌容器に、各場合とも、ヘプ
タン1170g、TMH600g、TDA12g、無水
ZnCl23.2gおよび80重量%の濃度のZnC
溶液115.9gを装入し、このバッチを加熱して
a)水を除去し、b)水を除去しない。次に塩化水素約
20g/hを加えかつIP1210gを1hの間に沸騰
する混合物に加えた。次いでこの混合物をさらに1h反
応させた。次に同混合物をW300mlで1回洗浄し、
水性メタノールで3回洗浄しかつ例2と同様にして無水
酢酸でエステル化する。
【0048】得られた収率および純度は第3表に記載す
る:
【0049】
【表3】
【0050】例4aおよび4bは、1.5モル/ZnC
のモルだけの水添加量によって、水を除去すること
は省略することができ、これによって収率および純度の
損失はないことを示す。
【0051】例5 ZnClの反復再循環;再循環の平均程度78%。
【0052】還流冷却器および水分離器を備えた、上記
の4lの撹拌容器に、ヘプタン1170g、TMH60
0g、TDA12gおよび第4表に記載した無水ZnC
の量x[g]および第4表に記載した濃度zのZn
Cl溶液の量y[g]を装入し、このバッチを撹拌し
ながら加熱した。次に塩化水素ガス約20g/hを加
え、IP1210gを1hの間、沸騰する混合物に加
え、次に反応混合物をさらに1h間反応させた。
【0053】次に水100mlを1回添加することによ
って、ZnClの大部分(約80%)を抽出した。ヘ
プタン/トコフェロール相を水性メタノールで洗浄し、
蒸発によって濃縮し、生じる粗製トコフェロールを無水
酢酸でエステル化した。粗製トコフェロールアセテート
をバルブチューブ(bulb tube)で<10−2ミリバー
ルおよび約200〜250℃で蒸留した。
【0054】生じるZnCl水溶液(ZnCl約5
0重量%の平均濃度を有する約200g)を、サムベエ
イ(Sambay)蒸発器で濃縮して、第4表に記載した濃度
zにした。濃縮物を100℃で貯蔵したが、これらの温
度でこのものは凝固しなかった。同濃縮物は、第4表に
記載した無水ZnClの量の他に、触媒として次の縮
合バッチで再使用した。このようにして、回収したZn
Clを各場合10個の継続的縮合バッチで使用した。
すべてのバッチにおける水添加量は、ZnCl1モル
当り約1.0〜1.2モルであった。第4表は、反応条
件および再循環ZnClを使用することによって得ら
れた、ビタミンEアセテートの収率および純度を記載す
る。
【0055】
【表4】
【0056】例5〜5.10は、連続10回行った濃縮
のZnCl溶液を再循環させた後でも、製造されたV
EAの収率または純度には損失は認められなかったこと
を示す。粗製ビタミンEアセテートの真空蒸留の間に非
揮発性残留物として生成される、少量の高沸点成分の形
成および留出物の色(色強度C.I.として記録)は著
しい変化のないままであった。
【0057】例6 ZnClの反復再循環;再循環の平均程度>97%。
【0058】例5と同様にして、TMH600gを、第
5表に記載した無水ZnClの量x[g]およびz重
量%の濃度を有する再循環されたZnCl水溶液y
[g]の存在でIP1210gと反応させてα−トコフ
ェロールを生成させた。さらに1時間の反応後に、混合
物を各回水100mlで3回洗浄し、使用したZnCl
の98〜100%を回収した。溶剤を除去した後、粗
製α−トコフェロールを無水酢酸でエステル化した。
【0059】このようにして、各回、ZnClの30
重量%の平均濃度を有するZnCl溶液約400〜4
20gが得られた。これらの溶液を濾過し、サムベエイ
蒸発器により濃縮した。濃縮物を、凝固することなしに
再使用まで100℃に保った。前記のように、このもの
を各回、次の縮合バッチのための触媒として使用した。
【0060】例6〜6.20は、第5表に記載した濃度
zのZnCl溶液の20回の再循環後でもVEAの収
率および純度の損失は認められなかったし、またVEA
蒸留における非揮発性残留物の割合または留出物の色も
増大しなかったことを示す。
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】例7 反応容器中における共沸蒸留による触媒溶液の濃縮を伴
うZnClの再循環。
【0064】櫂形撹拌機、滴加漏斗、還流冷却器および
水分離器を備えた0.5l 3頸ガラスフラスコに、ヘ
プタン150g、TMH76g、TDA1.5gおよび
無水ZnCl16gを装入し、このバッチを撹拌しな
がら加熱した。塩化水素(約5g/h)を加えた。沸騰
する混合物にIP153gを加えた。
【0065】混合物をさらに1時間反応させた。冷却後
に、水12.5mlを加え、溶液を混合しかつ存続後に
相を分離した。ヘプタン相を濃縮しかつ粗製トコフェロ
ールを還流下で加熱することによって無水酢酸でエステ
ル化してVEAを生成した。
【0066】水相は次の実験のための触媒として装入し
た。ヘプタン150g、TMH76gおよび新しい塩化
亜鉛1.6gを加えかつこのバッチを撹拌しながら前記
のように加熱した。水をヘプタンと一緒に共沸蒸留によ
って水分離器で除去しかつ塩化水素を加えた(約5g/
h)。水約10mlを除去した後、IP153gを沸騰
する混合物に加えた。この混合物をさらに反応させた。
後処理を上記のように行った。
【0067】このようにしてZnClを3回再循環さ
せた。すべてのバッチにおいて、理論値の97%の収率
および97.7%の純度が得られた。
【0068】例8 水/メタノールで抽出することによって塩化亜鉛および
相間移動触媒TDA−HClを再循環させる。
【0069】櫂形撹拌機、滴加漏斗、還流冷却器および
水分離器を備えた0.5l 3頸ガラスフラスコに、ヘ
プタン150g、TMH76g、TDA1.5gおよび
無水ZnCl16gを装入し、このバッチを撹拌しな
がら加熱した。塩化水素を加え(約5g/h)、IP1
53gを沸騰する混合物に加えた。このバッチをさらに
1時間反応させた。冷却後に、水100mlおよびメタ
ノールをそれぞれ3回加え、反応混合物を混合しかつ存
続後に相を分離した。ヘプタン相を濃縮し、粗製トコフ
ェロールを無水酢酸と一緒に環流することによってエス
テル化してVEAを生成した。
【0070】一緒にした水性メタノール相を、蒸発させ
て濃縮し、次の実験のための触媒として装入した。ヘプ
タン150g、TMH76gおよび新しいZnCl
1.6gを加え、このバッチを上記のように撹拌しな
がら加熱し、塩化水素を加えた(約5g/h)。IP1
53gを沸騰する混合物に加えた。このバッチをさらに
1時間反応させた。後処理を上記のように行った。
【0071】このようにして塩化亜鉛およびTDAを3
回再循環させた。すべてのバッチは、理論値の約97%
の収率および97.7%の純度のVEAを生成した。
【0072】本例は、約1:1の比の水およびメタノー
ルの混合物で抽出することによって、塩化亜鉛のみなら
ず、相間移動触媒TDAーHClも事実上完全に方法工
程に再循環させることができることを示す。
【0073】例9 臭化亜鉛の反復再循環。
【0074】例5と同様に行うが、HClガスを導入す
る代りに47重量%濃度のHBr水溶液22mlを加
え、第6表に記載した無水臭化亜鉛の量x[g]および
z重量%の濃度を有する、再循環された臭化亜鉛水溶液
y[g]の存在でTMH600gをIP1210gと反
応させてα−トコフェロールを生成させた。さらに1時
間の反応後に、混合物を各回水100mlで3回洗浄
し、使用した臭化亜鉛の98〜100%を回収した。溶
剤を除去した後、粗製α−トコフェロールを無水酢酸で
エステル化した。
【0075】このようにして、各回、臭化亜鉛37重量
%の平均濃度を有する臭化亜鉛約460〜480gを得
た。これらの溶液を濾過し、サムベエイ蒸発器により濃
縮した。濃縮物を、凝固することなく再使用まで100
℃で保った。上記のように、このものを毎回次の縮合バ
ッチのために触媒として使用した。
【0076】例9〜9.2は、本発明による方法におい
ては、臭化亜鉛を使用する場合にも、触媒の再循環は、
ビタミンEアセテートの収率または純度を損うことなく
可能であることを示す。
【0077】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト ボックシュティーゲル ドイツ連邦共和国 レーマーベルク ファ ールヴェーク 8 (72)発明者 ハラルト ラース ドイツ連邦共和国 マックスドルフ ゾー ルシュトラーセ 105 (72)発明者 ベルンハルト シュルツ ドイツ連邦共和国 シュヴェッツィンゲン クアプファルツリング 28 (72)発明者 ペーター シュミット ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン シュトックホルマー ヴェーク 24エー (72)発明者 ヘルムート グリーテンベルク ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン トーマス−マン−シュトラーセ 70

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,3,5−トリメチルヒドロキノン
    を、亜鉛ハロゲン化物縮合触媒およびプロトン供与体の
    存在でフィトールまたはイソフィトールと反応させ、引
    続き無水酢酸でエステル化するかまたはエステル化しな
    いことによってα−トコフェロールまたはα−トコフェ
    リルアセテートを製造する方法において、 A.僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で反応を行
    いかつ B.必要な亜鉛ハロゲン化物を、同ハロゲン化物1モル
    当り1〜4モルの水との混合物の形で反応中に導入する
    ことを特徴とする、α−トコフェロールまたはα−トコ
    フェリルアセテートの製造方法。
  2. 【請求項2】 2,3,5−トリメチルヒドロキノン
    を、塩化亜鉛または臭化亜鉛およびプロトン供与体の存
    在で溶剤中でフィトールまたはイソフィトールと反応さ
    せ、引続き無水酢酸でエステル化するかまたはエステル
    化しないことによってα−トコフェロールまたはα−ト
    コフェリルアセテートを製造する方法において、 A.僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で反応を行
    い、 B.反応の完了後、生じるトコフェロール溶液から、塩
    化亜鉛または臭化亜鉛を除去しかつ/または水または水
    および水と混合できる低沸点有機溶剤の混合物で前記ハ
    ロゲン化物を抽出しかつ C.得られた塩化亜鉛または臭化亜鉛溶液を、濃縮する
    かまたは濃縮しないで、約60〜90重量%の、場合に
    より熱い溶液または吸排可能のスラリーの形で、不足分
    の塩化亜鉛または臭化亜鉛を補充した後、塩化亜鉛また
    は臭化亜鉛1モル当り4モル以下の水、好ましくは3モ
    ル以下の水が次の反応のために反応混合物中に存在する
    ように、部分的にまたは完全に反応工程に再循環させる
    ことを特徴とする、α−トコフェロールまたはα−トコ
    フェリルアセテートの製造方法。
  3. 【請求項3】 反応を、僅かしか水と混合できない無極
    性溶剤としてのヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
    オクタン、ノナン、デカン、トルエン、キシレン中また
    は2種以上のこれらの溶剤の混合物中で行う、請求項1
    または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛
    の大部分を、極めて少量の水または水とメタノールとの
    極めて少量の混合物を使用してトコロフェロール溶液か
    ら抽出しかつ方法工程Cで、生じる水性溶液または吸排
    可能のスラリーの十分量を、不足分の塩化亜鉛または臭
    化亜鉛を、無水塩化亜鉛または無水臭化亜鉛もしくは8
    5〜90重量%濃度の溶液または吸排可能のスラリーを
    使用して補充した後、塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当
    り3モル以下の水が反応混合物中に存在するように、反
    応工程に再循環させる、請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛
    を、約1重量%のHClを加えるかまたは加えることな
    く水または水とメタノールとの混合物で反復抽出するこ
    とによって、トコロフェロール溶液から場合により十分
    除去しかつ方法工程Cで、生じる塩化亜鉛または臭化亜
    鉛の希薄溶液を、水またはメタノールおよび水を蒸発さ
    せて同溶液が塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り3モル
    以下の水を含有する程度にまで濃縮し、かつこの状態で
    同溶液を反応工程に再循環させる、請求項2記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 生じる塩化亜鉛または臭化亜鉛希薄溶液
    を先ず適当な共沸剤の存在または不在で特殊の蒸留装置
    で濃縮し、次に場合により熱い溶液または吸排可能なス
    ラリーの形で同溶液を反応工程に再循環させる、請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 生じる塩化亜鉛または臭化亜鉛希薄溶液
    を、イソフィトールの添加前に反応のために使用した溶
    剤の存在または不在で反応容器それ自体で濃縮する、請
    求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 方法工程Bで、反応の完了後、塩化亜鉛
    または臭化亜鉛を、任意のアンモニウム塩および/また
    はアミンおよび存在する未反応のトリメチルヒドロキノ
    ンと一緒に、約4:1〜1:10の重量比の水とメタノ
    ールとの混合物を使用して生じるトコフェロール溶液か
    ら抽出しかつ生じる抽出液を、濃縮後場合により熱い溶
    液または吸排可能のスラリーの形で、反応混合物中に、
    不足分の塩化亜鉛または臭化亜鉛を補充した後、塩化亜
    鉛または臭化亜鉛1モル当り3モル以下の水が次の反応
    のために存在するように、反応工程に再循環させる、請
    求項2記載の方法。
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