JPH10195066A - α−トコフェロールまたはα−トコフェリールアセテートの製造方法 - Google Patents
α−トコフェロールまたはα−トコフェリールアセテートの製造方法Info
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- JPH10195066A JPH10195066A JP9353461A JP35346197A JPH10195066A JP H10195066 A JPH10195066 A JP H10195066A JP 9353461 A JP9353461 A JP 9353461A JP 35346197 A JP35346197 A JP 35346197A JP H10195066 A JPH10195066 A JP H10195066A
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Abstract
鉛ハロゲン化物縮合触媒およびプロトン供与体の存在で
フィトールまたはイソフィトールと反応させ、引続き無
水酢酸でエステル化するかまたはしないことによってα
−トコフェロールまたはα−トコフェリルアセテートを
製造する方法を提供する。 【解決手段】 A.僅かしか水と混合できない無極性溶
剤中で反応を行いかつ B.必要な亜鉛ハロゲン化物を、同ハロゲン化物1モル
当り1〜4モルの水との混合物の形で反応中に導入す
る。 【効果】 亜鉛ハロゲン化物の再循環を可能にし、その
場合にもα−トコフェロールの収率および純度は減少し
ない。
Description
メチルヒドロキノン(TMH)を、亜鉛ハロゲン化物お
よびプロトン供与体の存在でアミンの存在または不在で
高められた温度で溶剤中でフィトール、特にイソフィト
ール(IP)と反応させ、引続き無水酢酸でエステル化
するかまたはエステル化せず、亜鉛ハロゲン化物縮合触
媒を再循環させることによって、α−トコフェロールま
たはα−トコフェリルアセテートを製造するための改良
方法に関する。本発明の目的にとって亜鉛ハロゲン化物
縮合触媒は、事実上安価に得ることのできるハロゲン化
物である塩化亜鉛および臭化亜鉛であるが、またそれら
の混合物およびそれらと、亜鉛の塩基性塩化物および臭
化物、すなわちオキシ−およびヒドロキシハロゲン化物
との混合物である。
年、酸化防止剤としておよび人間および動物の栄養の分
野で重要性が増大している。従ってその合成のために幾
多の方法が開発されている。“The Vitamins”(Vol V,
168頁以下、1972)にはシーブレル(Siebrell)
およびハリス(Harris)による研究論文(review)があ
る。
酸、特に塩化亜鉛の存在で、プロトン供与体、特に塩化
水素ガスと一緒に高められた温度で溶剤中でIPと縮合
することによってビタミンEを製造するのが有用である
ことが判った(参照:Hoffmann-La Rocheの米国特許第
2411969号明細書、Eastman Kodakの米国特許第
4239691号明細書、Diammond Shamrockの米国特
許第3708505号明細書およびBASFのドイツ国
特許第3203487号明細書)。
えば酢酸エチル、酢酸、脂肪族または芳香族炭化水素ま
たは塩素化炭化水素を使用することができる。
ーロッパ特許第100471号明細書によれば、この反
応で、さらに少量のアミンまたはアンモニウム塩の存在
で反応を行うと特に良好な収率および特に純粋なビタミ
ンEが得られる。
較的多量のZnCl2を使用することにより大きな廃水
問題が惹起することである。この反応のために塩化亜鉛
を使用する他の大きな欠点は、Bull.Chem.Soc.Jpn.,6
8(1995)3569〜71頁、特に3569頁、左
欄およびBull.Chem.Soc.Jpn.69(1996)137〜
139頁、特に137頁、左欄によれば、塩化亜鉛のよ
うなルイス酸が反応中に形成された水によって失活され
ることである。
つこのものを、生じる20〜60重量%濃度の溶液の形
で反応に再循環させる試みは、不十分な収率およびあま
り純粋でないビタミンEを生じた。20〜60重量%濃
度の塩化亜鉛溶液を別個に後処理して乾燥塩化亜鉛粉末
となし、この塩化亜鉛粉末をビタミンE合成に再循環さ
せることは、経済的に行うことができない。それという
のも固体を用いて作業するための装置のコストが高いか
らである。
に、最近の文献には、工業的規模のTMHおよびIPの
縮合のために他の酸触媒が記載されている。すなわち例
えばBull.Chem.Soc.Jpn.,68(1995)3569〜
3571頁にはスカンジウム(III)トリフルオロメ
タンスルホネートが、Bull.Chem.Soc.Jpn.,69(19
96)137〜39頁には交換金属イオンを含むモンモ
リロナイトが触媒として推奨されている。ドイツ国特許
出願公開第2743920号明細書には、触媒としてシ
リカゲル/酸化アルミニウム上に吸着された塩化亜鉛が
記載されている。
リフルオロメタンスルホネートが極めて高価でありかつ
十分な量で使用できず、モンモリロナイトおよび塩化亜
鉛−シリカゲル/アルミニウム触媒は後続使用のために
錯体固体(complex solids)を取扱うことを必要とする
ことである。
合には、このものを固体粉末として使用する。工業的規
模においては、ヘプタンのような有機溶剤を含有する反
応容器中に固体を導入する場合には、電荷および爆発性
混合物の形成を防止し、かつ生じる爆発的危険を防止す
るために、相当な技術的努力がなされねばならない。
の目的は、溶剤中で亜鉛ハロゲン化物、プロトン供与体
の存在で、かつアンモニウム塩および/またはアミンの
存在または不在で、錯体固体を取扱うことを、α−トコ
フェロールまたはα−トコフェリルアセテートの収率お
よび/または純度を損うことなしに避けることができる
ように、TMHをIPと縮合することによってビタミン
Eを製造するための方法を改良すること(それは実地そ
れ自体で証明される)である。また本発明の他の目的
は、亜鉛ハロゲン化物および可能な限りアンモニウム塩
および/またはアミンを、反応後簡単にして経済的に回
収し、かつ反応工程に再循環させることができるよう
に、該方法を改良することである。
TMHを、塩化亜鉛または臭化亜鉛およびプロトン供与
体の存在でフィトールまたはIPと反応させることによ
ってα−トコフェロールを製造する方法によって達成さ
れることが判明した。またこの方法で純粋なα−トコフ
ェロールが、 A.反応を、僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で
行い、かつ B.必要な塩化亜鉛または臭化亜鉛を、塩化亜鉛または
臭化亜鉛1モル当り1〜4モル、好ましくは1〜3モル
の水との混合物(これは工業的には、約65〜90重量
%濃度、好ましくは約70〜約90重量%濃度の、場合
により熱い水性溶液、過飽和溶液または吸排可能ののス
ラリーに相応する)の形で反応に導入することによって
極めて良好な収率で得られる。
約65〜90重量%濃度の前記混合物は、適当に加熱さ
れたパイプによって、20〜200℃で、好ましくは5
0〜200℃で移送され、かつ簡単な方法で計量されう
る。
ヒドロキノンを、亜鉛ハロゲン化物およびプロトン供与
体の存在でフィトールまたはイソフィトールと反応さ
せ、次に無水酢酸でエステル化するかまたはエステル化
しないことによってα−トコフェロールまたはα−トコ
フェリルアセテートを製造する方法に関し、その特徴と
するところは、 A.反応を、僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で
行い、かつ B.必要な亜鉛ハロゲン化物を、亜鉛ハロゲン化物1モ
ル当り1〜4モル、好ましくは1〜3.5モルの水との
混合物の形で反応に導入することである。
場合、必要な亜鉛ハロゲン化物を亜鉛ハロゲン化物1モ
ル当り1〜4モルの水との、容易に取扱うことのできる
混合物の形で反応に導入することができ、同亜鉛ハロゲ
ン化物を反応の完了後に再循環させうることによって提
供される。
ゲン化物が、安価に入手できるハロゲン化物の1種であ
る塩化亜鉛または臭化亜鉛である場合に特に有利に行わ
れる。
塩化亜鉛または臭化亜鉛およびプロトン供与体の存在で
フィトールまたはIPと反応させ、引続き無水酢酸でエ
ステル化するかまたはエステル化しないことによってα
−トコフェロールまたはα−トコフェリルアセテートを
製造する方法にも関し、その特徴とすることろは、 A.僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で反応を行
い、 B.反応の完了後、生じるトコフェロール溶液から塩化
亜鉛または臭化亜鉛を分離しかつ/またはこのものを、
水または水および水と混合できる低沸点有機溶剤から成
る混合物で抽出し、かつ C.得られた塩化亜鉛または臭化亜鉛溶液を、濃縮する
かまたは濃縮しないで、約60〜90重量%濃度の、場
合により熱い溶液または吸排可能のスラリーの形で、不
足分の塩化亜鉛または臭化亜鉛を補充した後、塩化亜鉛
または臭化亜鉛1モル当り4モル以下、好ましくは3.
5モル以下、特に3モル以下の水が次の反応のために反
応混合物中に存在するように、部分的にまたは完全に反
応工程に再循環させることである。
化亜鉛または臭化亜鉛粉末の代りに溶液または吸排可能
のスラリーの形で再循環させることは、方法工程Cで、
塩化亜鉛または臭化亜鉛水性溶液を、塩化亜鉛または臭
化亜鉛約60〜90重量%、好ましくは70〜90重量
%に濃縮した後、20〜200℃、好ましくは50〜2
00℃で保ちかつ/または適当に加熱したパイプによっ
て反応工程に再循環させる場合に可能である。
方法のための適当な溶剤は、特に60〜200℃の沸点
または沸点範囲を有する炭化水素、例えばヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、オクタン、ノナン、デカン、
デカリン、トルエン、キシレンまたはクロロベンゼン、
または2種以上のこれらのものの混合物、例えば石油エ
ーテルである。特に有利には、ヘプタン中で操作を行
う。しかし原則としては、トコフェロール自体が無極性
溶剤として役立ちうる。
は、例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフラ
ンおよびアセトンである。特に有利にはメタノールを使
用する、それというのもこのものは水の存在で抽出のた
めに使用した炭化水素中で事実上不溶であるからであ
る。水と混合できる低沸点溶剤は、一般に水:溶剤の重
量比約4:1〜1:10で使用する。
とを含む、本発明による方法の有利な可能の実施態様に
おいては、方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛の大
部分を極めて少量の水を用いてトコフェロール溶液から
抽出し、かつ方法工程Cで、生じる水性溶液または吸排
可能のスラリーの十分量を、無水塩化亜鉛または無水臭
化亜鉛または85〜90重量%濃度の溶液または吸排可
能のスラリーを用いて不足分の塩化亜鉛または臭化亜鉛
を補充した後、塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り4モ
ル以下、好ましくは3モル以下の水が次の反応のために
反応混合物中に存在するように、次の反応のための反応
工程に再循環させる。
は、方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛を、約0.
5〜1重量%の鉱酸、好ましくはHClを加えるかまた
は加えることなく水または水とメタノールとの混合物で
の抽出を反復することによってトコフェロール溶液から
場合により完全に除去し、かつ方法工程Cで、生じる塩
化亜鉛または臭化亜鉛希薄溶液を、水またはメタノール
および水を蒸発させることによって、塩化亜鉛または臭
化亜鉛溶液または吸排可能のスラリーが、塩化亜鉛また
は臭化亜鉛1モル当り4モル以下、好ましくは3.5モ
ル以下、特に3モル以下の水を含有する程度に濃縮しか
つこの状態で同希薄溶液を反応工程に再循環させること
である。
とは、反復抽出の場合でも通常の有利なpH範囲(5未
満)が維持されることを保証する意図がある。反復抽出
は、有利には1〜3段階の向流抽出によって行う。
亜鉛稀薄溶液を先ず特殊の蒸留装置で適当な共沸剤の存
在または不在で濃縮し、次に場合により熱い溶液または
吸排可能のスラリーの形で反応工程に再循環させること
ができるか、あるいは同稀薄溶液を、反応容器自体で適
当な共沸剤の存在または不在でIPを加える前に濃縮す
ることができる。
ルアセテートを、ドイツ国特許第2606830号また
はヨーロッパ特許第100471号明細書に記載された
ように、アンモニウム塩および/またはアミンの存在で
製造する場合には、反応後の方法工程Bで、4:1〜
1:10の比の水およびメタノールから成る混合物を用
いて、生じるトコフェロール溶液から塩化亜鉛または臭
化亜鉛を任意のアンモニウム塩および/またはアミンな
らびに存在する未反応TMHと一緒に抽出しかつ生じる
抽出液を、濃縮後に場合により熱い溶液または吸排可能
のスラリーの形で、次の反応のための反応混合物中に塩
化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り4モル以下、好ましく
は3モル以下の水が存在するように、反応工程に再循環
させることが可能である。
国特許第2606830号明細書によりアンモニウム塩
および/またはアミンで処理されていてもよい)は、そ
れ自体公知の方法で60〜200℃、好ましくは80〜
140℃、特に90〜110℃でかつ溶剤としての上記
の炭化水素中でTMHと反応させる。溶剤の量は広い範
囲で変化させてもよく、IPの重量の1〜10倍の量で
あってよい。塩化亜鉛または臭化亜鉛の量は、IPの
0.04重量部から極めて多量の0.5重量部以上まで
であってよいが、これは利点をもたらなさい。
鉱酸、例えば濃塩化水素酸、濃臭化水素酸、硫酸、リン
酸または硫酸ナトリウムである。これらのうちで、塩化
水素酸が有利である。
ルオロメタンスルホン酸、またこれらの酸の混合物も使
用することができる。
きるが、特別な場合にはまた反応を水を除去することな
く行うこともできる。
塩化水素ガスを導入することによって有利に行うことが
できる。これは、酸濃度が、反応混合物から過剰の塩化
水素ガスが蒸発するために過剰値まで増大できないとい
う利点を有する。これに対して高沸点の酸、例えば硫酸
は過剰濃度で副生成物の形成を促進するおそれがある。
できる。
ゲン化物の量、使用した溶剤の量が反応中に除去した水
の量、抽出段階の数および亜鉛ハロゲン化物の抽出の所
望の程度に依存する。従って水の量は広い範囲内で変化
してよい。亜鉛ハロゲン化物の大部分のみを抽出するた
めには、一般に、有機相を基準にして3〜10容量%の
水を用いる唯一回の洗浄で十分である。完全な抽出のた
めには、洗浄を2〜6回行い、各回とも水または水性メ
タノール0.5〜10容量%を使用し、好ましくは2〜
4回で各回水または水性メタノール1〜5容量%を使用
する。特に有利には完全抽出を、水1〜3容量%を用い
て3段階向流抽出で首尾よく行う。
鉛または臭化亜鉛を含有する水は、そのまま除去するこ
ともできる。
的に加える場合には、60重量%濃度の塩化亜鉛または
臭化亜鉛溶液も再循環させることができる。亜鉛ハロゲ
ン化物の事実上完全な再循環を用いる場合には、極めて
少量だけ加える、つまり、乾燥塩化亜鉛または臭化亜鉛
約0〜3%だけを85〜90重量%濃度の溶液の形で添
加する。触媒溶液として使用される亜鉛ハロゲン化物溶
液または吸排可能のスラリーは塩化亜鉛または臭化亜鉛
少なくとも65重量%を含有しなければならず、これは
塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り約4モルの水の量に
相当する。有利には亜鉛ハロゲン化物70〜90重量
%、特に80〜90重量%(これはおよそ亜鉛ハロゲン
化物1モル当り1〜3モル、約1〜2モルの水の量に相
当する)を含有する触媒溶液または吸排可能のスラリー
を使用する。混合物中の塩化亜鉛または臭化亜鉛の含量
が高くなればなるほど、それだけ、この混合物を存続の
間および/または添加の間約50〜200℃、好ましく
は80〜200℃に保つことが重要になる。約90重量
%を越える塩化亜鉛または臭化亜鉛濃度では、溶液、過
飽和溶液またはスラリーが凝固する危険が増大し、それ
が方法の進行をより困難にするであろう。
れる収率は純粋な活性化合物(ビタミンEアセテート1
00%純粋)にあてはまり、かつ使用したTMHを基準
にする。純度は生じる生成物のガスクロマトグラフィー
分析(GC)によって測定した。VEA(ビタミンEア
セテート=vitamin E acetate)蒸留
後の留出物の色は吸収分光分析法(Perkin−El
mer 552;純粋物質行路長1cm;波長420n
m)および式C.I.=−0.261(透過率%)+2
5.23を用いて計算される色強度(color intensit
y)C.I.によって測定した。
2c〜2fおよび2h〜2j。
た、4lの撹拌ガラス容器に、それぞれの場合ヘプタン
1170g、トリメチルヒドロキノン(TMH:純度>
99%)600g、トリデシルアミン(TDA)12
g、第1表に記載した無水塩化亜鉛の量x[g]および
第1表に記載した濃度z[重量%]の塩化亜鉛水溶液の
量y[g]を装入し、このバッチを撹拌しながら加熱し
た。次に塩化水素(約20g/h)を加えた。次に沸騰
する混合物にイソフィトール(IP:純度98%)12
10gを1時間(h)の間に加え、水(W)を除去す
る。次に該混合物を沸騰温度でさらに1時間反応させ
た。次いで該混合物をW100mlで洗浄した。使用し
た塩化亜鉛の98〜100%を、各回W100mlを使
用して3回洗浄することによって回収した。次に該混合
物を水性メタノールで洗浄した。溶剤を除去した後、粗
製α−トコフェロールを、還流することによって無水酢
酸でエステル化し、生じるビタミンEアセテート(VE
A)が第1表に記載した純ビタミンEアセテートの収率
(使用したTMHを基準にする)および第1表に記載し
た純度(GCによって測定)で得られた。
触媒活性に及すWの影響を示す。ZnCl21モル当り
最高3モルまでの水を関連的に使用すると、収率および
純度の著しい損失は認められない;ZnCl21モル当
り4モルの水から、収率は僅かに減少する。例2eおよ
び2jならびに比較例2gは、比較的多量の触媒はさら
なる利点を示さないことを示す。
希薄溶液における反応。
を有する4lの撹拌ガラス容器およびb)水分離器を有
しない同容器に、各場合ヘプタン1170g、TMH6
00g、TDA12gおよび無水ZnCl223gおよ
びZnCl2水溶液(濃度:20重量%;W/ZnCl
2の比=24モル/モル)463gを装入し、このバッ
チを撹拌しながら加熱しかつa)水を除去しおよびb)
水を除去せず、塩化水素約20g/hを加えた。IP1
210gを1hの間に沸騰する混合物に加えかつこの反
応混合物をさらに2h反応させた。
との間の反応は、大部分の水を水分離器でZnCl2溶
液から分離してしまった後始った。バッチを例2と同様
にして後処理した。
ロールは僅かしか形成されなかった。これは、反応混合
物中の比較的多量の水が触媒を完全に失活させることを
示す。
ある。これは、生じるトコロフェロールの収率および純
度が例4の場合よりも小さいことを示しており、これ
は、反応が始るや否や触媒溶液を濃縮するのがより有利
であることを示す。
在における反応。
タン1170g、TMH600g、TDA12g、無水
ZnCl223.2gおよび80重量%の濃度のZnC
l2溶液115.9gを装入し、このバッチを加熱して
a)水を除去し、b)水を除去しない。次に塩化水素約
20g/hを加えかつIP1210gを1hの間に沸騰
する混合物に加えた。次いでこの混合物をさらに1h反
応させた。次に同混合物をW300mlで1回洗浄し、
水性メタノールで3回洗浄しかつ例2と同様にして無水
酢酸でエステル化する。
る:
l2のモルだけの水添加量によって、水を除去すること
は省略することができ、これによって収率および純度の
損失はないことを示す。
の4lの撹拌容器に、ヘプタン1170g、TMH60
0g、TDA12gおよび第4表に記載した無水ZnC
l2の量x[g]および第4表に記載した濃度zのZn
Cl2溶液の量y[g]を装入し、このバッチを撹拌し
ながら加熱した。次に塩化水素ガス約20g/hを加
え、IP1210gを1hの間、沸騰する混合物に加
え、次に反応混合物をさらに1h間反応させた。
って、ZnCl2の大部分(約80%)を抽出した。ヘ
プタン/トコフェロール相を水性メタノールで洗浄し、
蒸発によって濃縮し、生じる粗製トコフェロールを無水
酢酸でエステル化した。粗製トコフェロールアセテート
をバルブチューブ(bulb tube)で<10−2ミリバー
ルおよび約200〜250℃で蒸留した。
0重量%の平均濃度を有する約200g)を、サムベエ
イ(Sambay)蒸発器で濃縮して、第4表に記載した濃度
zにした。濃縮物を100℃で貯蔵したが、これらの温
度でこのものは凝固しなかった。同濃縮物は、第4表に
記載した無水ZnCl2の量の他に、触媒として次の縮
合バッチで再使用した。このようにして、回収したZn
Cl2を各場合10個の継続的縮合バッチで使用した。
すべてのバッチにおける水添加量は、ZnCl21モル
当り約1.0〜1.2モルであった。第4表は、反応条
件および再循環ZnCl2を使用することによって得ら
れた、ビタミンEアセテートの収率および純度を記載す
る。
のZnCl2溶液を再循環させた後でも、製造されたV
EAの収率または純度には損失は認められなかったこと
を示す。粗製ビタミンEアセテートの真空蒸留の間に非
揮発性残留物として生成される、少量の高沸点成分の形
成および留出物の色(色強度C.I.として記録)は著
しい変化のないままであった。
5表に記載した無水ZnCl2の量x[g]およびz重
量%の濃度を有する再循環されたZnCl2水溶液y
[g]の存在でIP1210gと反応させてα−トコフ
ェロールを生成させた。さらに1時間の反応後に、混合
物を各回水100mlで3回洗浄し、使用したZnCl
2の98〜100%を回収した。溶剤を除去した後、粗
製α−トコフェロールを無水酢酸でエステル化した。
重量%の平均濃度を有するZnCl2溶液約400〜4
20gが得られた。これらの溶液を濾過し、サムベエイ
蒸発器により濃縮した。濃縮物を、凝固することなしに
再使用まで100℃に保った。前記のように、このもの
を各回、次の縮合バッチのための触媒として使用した。
zのZnCl2溶液の20回の再循環後でもVEAの収
率および純度の損失は認められなかったし、またVEA
蒸留における非揮発性残留物の割合または留出物の色も
増大しなかったことを示す。
うZnCl2の再循環。
水分離器を備えた0.5l 3頸ガラスフラスコに、ヘ
プタン150g、TMH76g、TDA1.5gおよび
無水ZnCl216gを装入し、このバッチを撹拌しな
がら加熱した。塩化水素(約5g/h)を加えた。沸騰
する混合物にIP153gを加えた。
に、水12.5mlを加え、溶液を混合しかつ存続後に
相を分離した。ヘプタン相を濃縮しかつ粗製トコフェロ
ールを還流下で加熱することによって無水酢酸でエステ
ル化してVEAを生成した。
た。ヘプタン150g、TMH76gおよび新しい塩化
亜鉛1.6gを加えかつこのバッチを撹拌しながら前記
のように加熱した。水をヘプタンと一緒に共沸蒸留によ
って水分離器で除去しかつ塩化水素を加えた(約5g/
h)。水約10mlを除去した後、IP153gを沸騰
する混合物に加えた。この混合物をさらに反応させた。
後処理を上記のように行った。
せた。すべてのバッチにおいて、理論値の97%の収率
および97.7%の純度が得られた。
相間移動触媒TDA−HClを再循環させる。
水分離器を備えた0.5l 3頸ガラスフラスコに、ヘ
プタン150g、TMH76g、TDA1.5gおよび
無水ZnCl216gを装入し、このバッチを撹拌しな
がら加熱した。塩化水素を加え(約5g/h)、IP1
53gを沸騰する混合物に加えた。このバッチをさらに
1時間反応させた。冷却後に、水100mlおよびメタ
ノールをそれぞれ3回加え、反応混合物を混合しかつ存
続後に相を分離した。ヘプタン相を濃縮し、粗製トコフ
ェロールを無水酢酸と一緒に環流することによってエス
テル化してVEAを生成した。
て濃縮し、次の実験のための触媒として装入した。ヘプ
タン150g、TMH76gおよび新しいZnCl
21.6gを加え、このバッチを上記のように撹拌しな
がら加熱し、塩化水素を加えた(約5g/h)。IP1
53gを沸騰する混合物に加えた。このバッチをさらに
1時間反応させた。後処理を上記のように行った。
回再循環させた。すべてのバッチは、理論値の約97%
の収率および97.7%の純度のVEAを生成した。
ルの混合物で抽出することによって、塩化亜鉛のみなら
ず、相間移動触媒TDAーHClも事実上完全に方法工
程に再循環させることができることを示す。
る代りに47重量%濃度のHBr水溶液22mlを加
え、第6表に記載した無水臭化亜鉛の量x[g]および
z重量%の濃度を有する、再循環された臭化亜鉛水溶液
y[g]の存在でTMH600gをIP1210gと反
応させてα−トコフェロールを生成させた。さらに1時
間の反応後に、混合物を各回水100mlで3回洗浄
し、使用した臭化亜鉛の98〜100%を回収した。溶
剤を除去した後、粗製α−トコフェロールを無水酢酸で
エステル化した。
%の平均濃度を有する臭化亜鉛約460〜480gを得
た。これらの溶液を濾過し、サムベエイ蒸発器により濃
縮した。濃縮物を、凝固することなく再使用まで100
℃で保った。上記のように、このものを毎回次の縮合バ
ッチのために触媒として使用した。
ては、臭化亜鉛を使用する場合にも、触媒の再循環は、
ビタミンEアセテートの収率または純度を損うことなく
可能であることを示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 2,3,5−トリメチルヒドロキノン
を、亜鉛ハロゲン化物縮合触媒およびプロトン供与体の
存在でフィトールまたはイソフィトールと反応させ、引
続き無水酢酸でエステル化するかまたはエステル化しな
いことによってα−トコフェロールまたはα−トコフェ
リルアセテートを製造する方法において、 A.僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で反応を行
いかつ B.必要な亜鉛ハロゲン化物を、同ハロゲン化物1モル
当り1〜4モルの水との混合物の形で反応中に導入する
ことを特徴とする、α−トコフェロールまたはα−トコ
フェリルアセテートの製造方法。 - 【請求項2】 2,3,5−トリメチルヒドロキノン
を、塩化亜鉛または臭化亜鉛およびプロトン供与体の存
在で溶剤中でフィトールまたはイソフィトールと反応さ
せ、引続き無水酢酸でエステル化するかまたはエステル
化しないことによってα−トコフェロールまたはα−ト
コフェリルアセテートを製造する方法において、 A.僅かしか水と混合できない無極性溶剤中で反応を行
い、 B.反応の完了後、生じるトコフェロール溶液から、塩
化亜鉛または臭化亜鉛を除去しかつ/または水または水
および水と混合できる低沸点有機溶剤の混合物で前記ハ
ロゲン化物を抽出しかつ C.得られた塩化亜鉛または臭化亜鉛溶液を、濃縮する
かまたは濃縮しないで、約60〜90重量%の、場合に
より熱い溶液または吸排可能のスラリーの形で、不足分
の塩化亜鉛または臭化亜鉛を補充した後、塩化亜鉛また
は臭化亜鉛1モル当り4モル以下の水、好ましくは3モ
ル以下の水が次の反応のために反応混合物中に存在する
ように、部分的にまたは完全に反応工程に再循環させる
ことを特徴とする、α−トコフェロールまたはα−トコ
フェリルアセテートの製造方法。 - 【請求項3】 反応を、僅かしか水と混合できない無極
性溶剤としてのヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
オクタン、ノナン、デカン、トルエン、キシレン中また
は2種以上のこれらの溶剤の混合物中で行う、請求項1
または2記載の方法。 - 【請求項4】 方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛
の大部分を、極めて少量の水または水とメタノールとの
極めて少量の混合物を使用してトコロフェロール溶液か
ら抽出しかつ方法工程Cで、生じる水性溶液または吸排
可能のスラリーの十分量を、不足分の塩化亜鉛または臭
化亜鉛を、無水塩化亜鉛または無水臭化亜鉛もしくは8
5〜90重量%濃度の溶液または吸排可能のスラリーを
使用して補充した後、塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当
り3モル以下の水が反応混合物中に存在するように、反
応工程に再循環させる、請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 方法工程Bで、塩化亜鉛または臭化亜鉛
を、約1重量%のHClを加えるかまたは加えることな
く水または水とメタノールとの混合物で反復抽出するこ
とによって、トコロフェロール溶液から場合により十分
除去しかつ方法工程Cで、生じる塩化亜鉛または臭化亜
鉛の希薄溶液を、水またはメタノールおよび水を蒸発さ
せて同溶液が塩化亜鉛または臭化亜鉛1モル当り3モル
以下の水を含有する程度にまで濃縮し、かつこの状態で
同溶液を反応工程に再循環させる、請求項2記載の方
法。 - 【請求項6】 生じる塩化亜鉛または臭化亜鉛希薄溶液
を先ず適当な共沸剤の存在または不在で特殊の蒸留装置
で濃縮し、次に場合により熱い溶液または吸排可能なス
ラリーの形で同溶液を反応工程に再循環させる、請求項
5記載の方法。 - 【請求項7】 生じる塩化亜鉛または臭化亜鉛希薄溶液
を、イソフィトールの添加前に反応のために使用した溶
剤の存在または不在で反応容器それ自体で濃縮する、請
求項5記載の方法。 - 【請求項8】 方法工程Bで、反応の完了後、塩化亜鉛
または臭化亜鉛を、任意のアンモニウム塩および/また
はアミンおよび存在する未反応のトリメチルヒドロキノ
ンと一緒に、約4:1〜1:10の重量比の水とメタノ
ールとの混合物を使用して生じるトコフェロール溶液か
ら抽出しかつ生じる抽出液を、濃縮後場合により熱い溶
液または吸排可能のスラリーの形で、反応混合物中に、
不足分の塩化亜鉛または臭化亜鉛を補充した後、塩化亜
鉛または臭化亜鉛1モル当り3モル以下の水が次の反応
のために存在するように、反応工程に再循環させる、請
求項2記載の方法。
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