JPH10195059A - 1h−1,2,4−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合物の製造方法 - Google Patents
1h−1,2,4−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合物の製造方法Info
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- JPH10195059A JPH10195059A JP9014823A JP1482397A JPH10195059A JP H10195059 A JPH10195059 A JP H10195059A JP 9014823 A JP9014823 A JP 9014823A JP 1482397 A JP1482397 A JP 1482397A JP H10195059 A JPH10195059 A JP H10195059A
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Abstract
ゾール−5−イル酢酸化合物の工業的製造方法を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(IV)で表されるエステル化
合物を製造するに当り、下記一般式(I)で表されるシ
クロヘキサノール類と、下記一般式(II)で表されるカ
ルボン酸類とを、下記一般式(III) で表されるカルボン
酸無水物を用いて反応させるエステル化合物の製造方
法。 【化1】 式中、R1は水素原子またはアルキル基を表す。R2、R3、
R4、R2' 、R3' およびR4' はそれぞれ同じであっても異
なっていてもよく、それぞれ水素原子またはアルキル基
を表す。R5およびR6は同じであっても異なってもよく、
それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはア
リール基を表す。R5、R6のうち少なくとも一つは水素原
子である。R7は脂肪族基またはアリール基を表す。R8お
よびR9は同じであっても異なってもよく、それぞれ水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基を表
す。M は水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属を表し、n は1または2の整数を表す。
Description
おける染料の合成中間体や色素形成カプラーの合成中間
体などとして有用なシクロヘキシル酢酸エステル類の合
成法に関するものである。
る一般的なエステル化法は多数知られており、例えば実
験化学講座第22巻(丸善、1992)の43〜83頁
に詳しい記載がある。この中でよく用いられる方法とし
ては、例えば、酸触媒の存在下での平衡反応において、
脱水条件によりエステルを合成する方法、あるいは、ジ
シクロヘキシルカルボジイミドやアゾジカルボン酸エチ
ルなどの縮合剤を用いてエステルを合成する方法があ
る。また、カルボン酸を塩化チオニルや三塩化りん、オ
キサリルクロリドにより酸クロリドに変換し、これにア
ルコールを塩基の存在下で付加させ、エステルを合成す
る酸クロリド法がある。
一般的なエステル化法は、本発明で縮合させようとする
後記の、一般式(II)で表されるカルボン酸類と一般式
(I)で表されるシクロヘキサノール類を用いる一般式
(IV)で表されるエステル化合物の合成には適用できな
かった。すなわち、酸触媒による方法は、シクロヘキサ
ノール類を多量に使用する問題点があり、縮合剤を用い
る方法、酸クロリド法はシクロヘキサノール類のエステ
ル化においてはカルボン酸成分の分解が優先してしま
い、目的のエステル化合物は殆ど得られなかった。唯
一、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.)30巻927頁(1965
年)に記載されているトリフルオロ酢酸無水物((CF
3 CO)2 O)を用いる方法が適用できたが、試薬が高
価であり、また、廃液処理が煩雑であるなどの理由から
工業的製法とはなり難かった。本発明は、シクロヘキサ
ノール類とカルボン酸類とを、穏和な反応条件下で反応
させて、収率よく後記の一般式(IV)で表されるシクロ
ヘキシル酢酸エステル類を得る工業的製造方法を提供す
ることを目的とする。
結果、下記により課題を達成した。 (1)下記一般式(IV)で表されるエステル化合物を製
造するに当り、下記一般式(I)で表されるシクロヘキ
サノール類と、下記一般式(II)で表されるカルボン酸
類とを、下記一般式(III) で表されるカルボン酸無水物
を用いて反応させることを特徴とするエステル化合物の
製造方法。
す。R2、R3、R4、R2' 、R3' およびR4' はそれぞれ同じ
であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子また
はアルキル基を表す。また、R2とR3およびR2' とR3' は
それぞれ互いに結合して環を形成してもよい。R5および
R6は同じであっても異なってもよく、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基を表
す。R5、R6のうち少なくとも一つは水素原子である。R7
は脂肪族基またはアリール基を表す。R8およびR9は同じ
であっても異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基またはアリール基を表す。また、R8
とR9は互いに結合して環を形成してもよい。M は水素原
子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、n は
1または2の整数を表す。 (2)塩基の存在下で反応させることを特徴とする
(1)項記載のエステル化合物の製造方法。 (3)一般式(III) で表されるカルボン酸無水物が無水
酢酸であることを特徴とする(1)又は(2)項記載の
エステル化合物の製造方法。 (4)一般式(IV)で表される化合物が下記式で表され
る3−(4−t −ブチルフェニル)−1H−1,2,4
−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合物であるこ
とを特徴とする(1)、(2)又は(3)項記載のエス
テル化合物の製造方法。
、R5およびR6はそれぞれ上記と同義である。 (5)一般式(IV)で表される化合物が下記式で表され
る3−(4−t −ブチルフェニル)−1H−1,2,4
−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合物であるこ
とを特徴とする(1)、(2)、(3)又は(4)項記
載のエステル化合物の製造方法。
する。一般式(I)においてR1は水素原子または炭素数
1 から36の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基であ
り、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
イソブチル、t-ブチル、オクチル、オクタデシル、シク
ロヘキシルを表す。
ましくは炭素数1 〜12の直鎖もしくは分岐鎖または環状
(好ましくは炭素数3 〜8 )のアルキル基であり、置換
基で置換されていてもよい。好ましい置換基としては、
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、
カルボキシル基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルアミノ基、アルキル
アミノ基、アニリノ基、ウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チ
オ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシ
カルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、イミド
基、スルフィニル基、ホスホニル基である。R1は特に好
ましくはメチル基である。
ぞれ水素原子または炭素数1 〜24の直鎖もしくは分岐鎖
または環状(好ましくは炭素数3 〜8 )のアルキル基で
ある。R2、R3、R4、R2' 、R3' およびR4' はそれぞれ同
じであっても異なっていてもよく、好ましくは炭素数1
〜12の、さらに好ましくは炭素数1 〜6 の直鎖もしくは
分岐鎖または環状(好ましくは炭素数3 〜8 )のアルキ
ル基であり、例えばメチル、エチル、プロピル、シクロ
ヘキシルを表す。R2とR3およびR2' とR3' はそれぞれ結
合して環(例えば3 〜6 員環、好ましくは6 員環、例え
ばシクロヘキサン環)を形成してもよい。R2、R3、R4、
R2' 、R3' 、R4' は特に好ましくはメチル基である。
に異性体が存在する場合があるが、本発明の化合物を使
用する際にはこれらの異性体の混合物でもよく、また単
一の異性体であってもよい。
発明はこれらに限定されるものではない。
よびR6は同じであっても異なっていてもよく、それぞ
れ、水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子)、アルキル基[炭素数1 〜36(好まし
くは1 〜24)の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基で
あり、R1で述べたような置換基を有していてもよく、例
えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピ
ル、オクチル、ヘキサデシル、シクロヘキシル、1−シ
アノ−(メトキシカルボニル)メチルである。]、アリ
ール基[炭素数6 〜36(好ましくは6 〜24)のアリール
基であり、R1で述べたような置換基を有していてもよ
く、例えば、フェニル基である。]を表す。R5およびR6
は好ましくは少なくとも一方が水素原子であり、さらに
好ましくは、両方とも水素原子である。
は水素原子(M=H 、n=1 )、アルカリ金属(M=Li, Na,
K, Rb, Cs 、n=1 )、アルカリ土類金属(M=Be, Mg, C
a,Sr, Ba、n=2 )を表す。R7で表される脂肪族基は、
例えば炭素数1 〜36(好ましくは1 〜24)の直鎖または
分岐鎖アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基でR1
で述べたような置換基で置換されていてもよく、更に具
体的には例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、t −ブチル、t −アミル、オクチル、オクタデシ
ル、ビニル、シクロヘキシル、4 −ぺンチルシクロヘキ
シル、シクロヘキセニル、プロパルギルである。
(好ましくは6 〜24)のアリール基であり、フェニル基
又はナフチル基が好ましい。このアリール基はR1で述べ
たような置換基で置換されていてもよく、例えば、フェ
ニル、3 −ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、4 −
クロロフェニル、3 ,5 −ジクロロフェニル、4 −メト
キシフェニル、4 −t −ブチルフェニル、3 −(2 −オ
クトキシ−5 −t −オクチルフェニルスルホンアミド)
−4 −メトキシフェニル、3 −ニトロ−4 −メチルフェ
ニルである。M は好ましくは水素原子(H)、リチウム
(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシ
ウム(Mg)、カルシウム(Ca)であり、より好ましくは
水素原子(H)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)で
ある。
類の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
よびR9は同じであっても異なっていてもよく、それぞ
れ、水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子)、アルキル基[炭素数1 〜36(好まし
くは1 〜24)の直鎖もしくは分岐鎖または環状(好まし
くは炭素数3〜8 )のアルキル基であり、R1で述べたよ
うな置換基を有していてもよく、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、t−ブチル、イソプロピル、ヘ
キシル、オクチル、ヘキサデシル、シクロヘキシル、シ
クロペンチルである。]、アリール基[炭素数6 〜36
(好ましくは6 〜24)のアリール基であり、R1で述べた
ような置換基を有していてもよく、例えば、フェニル基
である。]を表す。以下に本発明に用いられる一般式(I
II) で表されるカルボン酸無水物の具体例を示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
って示される。本発明において、一般式(III) で表され
る化合物として無水酢酸を用いた場合、下記の一般式
(V)で表される化合物で単離される。従って、一般式
(IV)で表されるエステル化合物は一般式(V)で表さ
れる化合物の脱アセチル化反応を経由して合成される。
化合物(V)は単離しても良いし、あるいは一般式
(I)と一般式(II)の化合物を縮合させたのち、反応
系を処理することなく、脱アセチル化反応により化合物
(IV)に導いても良い。脱アセチル化反応には、酸性、
アルカリ性いずれの条件も用いられる。
ば塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸などが用いられる。アルカリ条
件で脱アセチル化を行うには、例えばアンモニア水、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート、カリウムエチラート、カリ
ウム−t−ブトキシドなどが用いられる。以下に本発明
の方法により合成できる一般式(IV)で表されるエステル
化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
るシクロヘキサノール類と一般式(II)で表されるカル
ボン酸類との反応モル比は化学量論量に従うが、好まし
くは10:1〜1:1、より好ましくは3:1から1:
1である。本発明方法において反応は、好ましくは塩基
の存在下で行われる。塩基は有機塩基、無機塩基のいず
れも用いられる。このような有機塩基としては、グアニ
ジン類(例えば、テトラメチルグアニジン、ジフェニル
グアニジン)、トリアルキルアミン類(例えばトリエチ
ルアミン、エチルジイソプロピルアミン、トリブチルア
ミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン、ヘキサメチルテトラミン、キヌクリジン、4
−エチルモルホリン、N−メチルピペリジン)、脂肪族
ポリアミン類(例えば、テトラメチルエチレンジアミ
ン、テトラエチルエチレンジアミン)、芳香族アミン類
(例えば、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン)、複
素環状アミン類(例えば、ピリジン、2−ピコリン、2
−エチルピリジン、3−ピコリン、2,6−ルチジン、
ピリダジン、ピリミジン、トリアジン、ピラジン、キノ
リン、イソキノリン、ピロール、ピラゾール、イミダゾ
ール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリア
ゾール、テトラゾール、インドール、ベンゾトリアゾー
ル)が用いられる。好ましくはトリアルキルアミン類、
芳香族アミン類、複素環状アミン類が用いられ、より好
ましくはトリアルキルアミン類、複素環状アミン類が用
いられる。さらに好ましくはトリアルキルアミン類が用
いられる。上記複素環を構成する炭素、水素以外の原子
は、酸素、窒素、硫黄である。また、環は、単環、縮環
のいずれでも良いが、単環が好ましく、それを構成する
環の員数は5、または6が好ましい。
ウ酸リチウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、モノクロロ酢酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安
息香酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウムなどを用いることができる。好ましくは炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムが
用いられ、より好ましくは炭酸カリウム、酢酸カリウム
が用いられる。
して0.1〜10モル当量が適当であり、好ましくは
0.5〜5.0モル当量である。さらに好ましくは1.
0〜3.0モル当量である。前記一般式(III) で表され
るカルボン酸無水物の使用量は一般式(I)の化合物1
モルに対して0.5〜20モル当量が適当であり、好ま
しくは2〜10モル当量である。より好ましくは3〜6
モル当量である。
水物が無水酢酸である場合、脱アセチル化剤として用い
る酸またはアルカリの使用量は一般式(I)の化合物1
モルに対して1〜20モル当量が適当であり、好ましく
は2〜10モル当量である。より好ましくは4〜7モル
当量である。
ロロエタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、酢酸
エチル、アセトニトリル、ニトロメタン、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジグライムなどの溶媒が用
いられ、好ましくはベンゼン、トルエン、酢酸エチル、
アセトニトリルが用いられる。さらに好ましくは酢酸エ
チル、アセトニトリル、トルエンが用いられ、より好ま
しくは酢酸エチル、トルエンが用いられる。溶媒の使用
量は一般式(I)の化合物に対して重量比で2〜50倍
が適当であり、3〜10倍が好ましい。反応温度は通常
−40〜80℃であり、好ましくは20〜60℃であ
る。反応時間は通常0.1〜10時間、好ましくは1〜
5時間である。
場合、シクロヘキサノール類(I)とカルボン酸類(I
I)の溶液に塩基を加え、続いてカルボン酸無水物(III)
を添加する方法、シクロヘキサノール類(I)とカル
ボン酸無水物(III) の溶液にカルボン酸類(II)を加
え、続いて塩基を添加する方法があるが、好ましくは前
者の方法である。
する。 実施例1 エステル化反応
0mol)と塩基を溶媒100mlに懸濁し、続いて化
合物(I−1)(22.6g、0.10mol)を25
℃で加えた。さらに化合物(III−1) (51.0g、
0.50mol)を30分かけて滴下した。(反応温
度、反応時間は以下の表中に示した。)反応の終了を薄
層クロマトグラフィーで確認した後、水と酢酸エチルを
加え分液操作を行った。有機層を乾燥し溶媒を留去した
後、アセトニトリルを加えて結晶化させて(IV−18)
のアセチル体を得た。それぞれの収率を以下の表中に示
した。なお、構造はNMR、IRおよびマススペクトル
により同定した。
チル化反応を行った。
ル体(51.0g、0.10mol)を酢酸エチル10
0mlに溶解し、25℃で脱アセチル化剤を加えた。
(反応温度、反応時間は以下の表中に示した。)反応の
終了を薄層クロマトグラフィーで確認した後、水と酢酸
エチルを加え分液操作を行った。有機層を乾燥し溶媒を
留去した後、アセトニトリルを加えて結晶化させて(IV
−18)を得た。それぞれの収率を以下の表中に示し
た。なお、構造はNMR、IRおよびマススペクトルに
より同定した。
ことができる。いくつかの例を実施例3〜13に挙げ
る。
5mol)と炭酸カリウム(6.9g、0.05mo
l)をトルエン50mlに懸濁し、続いて化合物(I−
1)(11.3g、0.05mol)を25℃で加え
た。さらに化合物(III−1)(25.5g、0.25m
ol)を30分かけて滴下した。内温40℃にて5時間
反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで確認
した。続いて濃塩酸(21.5ml、0.25mol)
を加えた。60℃で1時間反応を行い、その終了を薄層
クロマトグラフィーで確認した後、水と酢酸エチルを加
え分液操作を行った。有機層を乾燥し溶媒を留去した
後、アセトニトリルを加えて結晶化させて(IV−18)
を(20.6g、0.044mol)収率88%で得
た。
5mol)をトルエン50mlに懸濁し、続いて化合物
(I−1)(11.3g、0.05mol)を25℃で
加えた。さらに化合物(III−1)(25.5g、0.2
5mol)を30分かけて滴下した。内温50℃にて5
時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで
確認した。続いて濃塩酸(25.7ml、0.30mo
l)を加えた。60℃で1時間反応を行い、その終了を
薄層クロマトグラフィーで確認した後、水と酢酸エチル
を加え分液操作を行った。有機層を乾燥し溶媒を留去し
た後、アセトニトリルを加えて結晶化させて(IV−1
8)を(20.1g、0.043mol)収率86%で
得た。
mol)とトリエチルアミン(9.1g、0.09mo
l)を酢酸エチル30mlに懸濁し、続いて化合物(I
−1)(6.8g、0.03mol)を25℃で加え
た。さらに化合物(III−1)(15.3g、0.15m
ol)を30分かけて滴下した。内温30℃にて3時間
反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで確認
した。続いてアンモニア水(29%、9.8ml、0.
15mol)を加えた。60℃で1時間反応を行い、そ
の終了を薄層クロマトグラフィーで確認した後、水と酢
酸エチルを加え分液操作を行った。有機層を乾燥し溶媒
を留去した後、アセトニトリルを加えて結晶化させて
(IV−17)を(11.6g、0.025mol)収率
82%で得た。なお、構造はNMR、IRおよびマスス
ペクトルにより同定した。
5mol)とピリジン(5.9g、0.075mol)
を酢酸エチル30mlに溶解し、続いて化合物(I−
1)(5.7g、0.025mol)を25℃で加え
た。さらに化合物(III −1)(12.8g、0.12
5mol)を30分かけて滴下した。内温30℃にて3
時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで
確認した。続いてナトリウムメチラート(28%、3
0.8ml、0.15mol)を加えた。60℃で1時
間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで確
認した後、水と酢酸エチルを加え分液操作を行った。有
機層を乾燥し溶媒を留去した後、アセトニトリルを加え
て結晶化させて(IV−10)を(7.8g、0.02m
ol)収率85%で得た。なお、構造はNMR、IRお
よびマススペクトルにより同定した。
5mol)とトリエチルアミン(10.1g、0.10
mol)をアセトニトリル50mlに懸濁し、続いて化
合物(I−1)(11.3g、0.05mol)を25
℃で加えた。さらに化合物(III −3)(27.0g、
0.25mol)を30分かけて滴下した。内温30℃
にて5時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフ
ィーで確認した。続いて濃塩酸(21.5ml、0.2
5mol)を加えた。60℃で1時間反応を行い、その
終了を薄層クロマトグラフィーで確認した後、水と酢酸
エチルを加え分液操作を行い、有機層を乾燥し溶媒を留
去した後、アセトニトリルを加えて結晶化させて(IV−
18)を(19.2g、0.041mol)収率82%
で得た。
mol)とピリジン(4.7g、0.06mol)を酢
酸エチル30mlに懸濁し、続いて化合物(I−1)
(6.8g、0.03mol)を25℃で加えた。さら
に化合物(III −4)(43.1g、0.18mol)
を30分かけて滴下した。内温40℃にて3時間反応を
行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで確認した。
水と酢酸エチルを加え分液操作を行い、有機層を乾燥し
溶媒を留去した後、アセトニトリルを加えて結晶化させ
て(IV−10)を(8.8g、0.023mol)収率
75%で得た。
5mol)とトリエチルアミン(7.6g、0.075
mol)をトルエン30mlに溶解し、続いて化合物
(I−1)(5.7g、0.025mol)を25℃で
加えた。さらに化合物(III −2)(16.3g、0.
125mol)を30分かけて滴下した。内温30℃に
て2時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィ
ーで確認した。水と酢酸エチルを加え分液操作を行い、
有機層を乾燥し溶媒を留去した後、アセトニトリルを加
えて結晶化させて(IV−18)を(9.4g、0.02
mol)収率85%で得た。
mol)とピリジン(7.1g、0.09mol)をト
ルエン30mlに懸濁し、続いて化合物(I−1)
(6.8g、0.03mol)を25℃で加えた。さら
に化合物(III −4)(36.0g、0.15mol)
を30分かけて滴下した。内温30℃にて3時間反応を
行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで確認した。
水と酢酸エチルを加え分液操作を行い、有機層を乾燥し
溶媒を留去した後、アセトニトリルを加えて結晶化させ
て(IV−18)を(10.7g、0.023mol)収
率76%で得た。
5mol)とピリジン(5.9g、0.075mol)
を酢酸エチル30mlに溶解し、続いて化合物(I−
1)(5.7g、0.025mol)を25℃で加え
た。さらに化合物(III −3)(21.4g、0.12
5mol)を30分かけて滴下した。内温40℃にて2
時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで
確認した。水と酢酸エチルを加え分液操作を行い、有機
層を乾燥し溶媒を留去した後、アセトニトリルを加えて
結晶化させて(IV−17)を(9.3g、0.02mo
l)収率79%で得た。
mol)と炭酸カリウム(10.4g、0.075mo
l)を酢酸エチル30mlに懸濁し、続いて化合物(I
−37)(11.8g、0.025mol)を25℃で
加えた。さらに化合物(III−1)(12.8g、0.
125mol)を30分かけて滴下した。内温50℃に
て2時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィ
ーで確認した。続いて濃塩酸(21.5ml、0.25
mol)を加えた。60℃で1時間反応を行い、その終
了を薄層クロマトグラフィーで確認した後、水と酢酸エ
チルを加え分液操作を行い、有機層を乾燥し溶媒を留去
した後、アセトニトリルを加えて結晶化させて(IV−3
6)を(12.7g、0.018mol)収率71%で
得た。
5mol)とピリジン(5.9g、0.075mol)
を酢酸エチル30mlに溶解し、続いて化合物(I−
1)(5.7g、0.025mol)を25℃で加え
た。さらに化合物(III −11)(28.3g、0.1
25mol)を30分かけて滴下した。内温40℃にて
3時間反応を行い、その終了を薄層クロマトグラフィー
で確認した。続いてアンモニア水(29%、16.3m
l、0.125mol)を加えた。60℃で1時間反応
を行い、その終了を薄層クロマトグラフィーで確認した
後、水と酢酸エチルを加え分液操作を行い、有機層を乾
燥し溶媒を留去した後、アセトニトリルを加えて結晶化
させて(IV−17)を(8.9g、0.019mol)
収率76%で得た。
られるエステル化反応による化合物(IV−18)の合成
を行った。
いことは明らかである。
示すと、例えば下記スキーム2に示すステップを経てカ
ラーカプラーに導くことができる。以下化合物IV−42
を例に説明する。
類を反応させて化合物IV−46を得る。次いでこの化合
物を加水分解して化合物aを得る。この化合物に酸ハロ
ゲン化物cを反応させてカラーカプラーとして有用な化
合物bを得る。
ール類をカルボン酸無水物を用いて穏和な条件でカルボ
ン酸類と縮合させて収率よくシクロヘキシル=1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル酢酸化合物を得る
ことができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記一般式(IV)で表されるエステル化
合物を製造するに当り、下記一般式(I)で表されるシ
クロヘキサノール類と、下記一般式(II)で表されるカ
ルボン酸類とを、下記一般式(III) で表されるカルボン
酸無水物を用いて反応させることを特徴とするエステル
化合物の製造方法。 【化1】 式中、R1は水素原子またはアルキル基を表す。R2、R3、
R4、R2' 、R3' およびR4' はそれぞれ同じであっても異
なっていてもよく、それぞれ水素原子またはアルキル基
を表す。また、R2とR3およびR2' とR3' はそれぞれ互い
に結合して環を形成してもよい。R5およびR6は同じであ
っても異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基またはアリール基を表す。R5、R6のうち
少なくとも一つは水素原子である。R7は脂肪族基または
アリール基を表す。R8およびR9は同じであっても異なっ
てもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基またはアリール基を表す。また、R8とR9は互いに結合
して環を形成してもよい。M は水素原子、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属を表し、n は1または2の整数
を表す。 - 【請求項2】 塩基の存在下で反応させることを特徴と
する請求項1記載のエステル化合物の製造方法。 - 【請求項3】 一般式(III) で表されるカルボン酸無水
物が無水酢酸であることを特徴とする請求項1又は2記
載のエステル化合物の製造方法。 - 【請求項4】 一般式(IV)で表される化合物が下記式
で表される3−(4−t −ブチルフェニル)−1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合
物であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のエ
ステル化合物の製造方法。 【化2】 式中、R1、R2、R3、R4、R2' 、R3' 、R4' 、R5およびR6
はそれぞれ上記と同義である。 - 【請求項5】 一般式(IV)で表される化合物が下記式
で表される3−(4−t −ブチルフェニル)−1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル酢酸エステル化合
物であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
のエステル化合物の製造方法。 【化3】
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- 1997-01-13 JP JP01482397A patent/JP4059949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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