JPH10194911A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH10194911A JPH10194911A JP1741597A JP1741597A JPH10194911A JP H10194911 A JPH10194911 A JP H10194911A JP 1741597 A JP1741597 A JP 1741597A JP 1741597 A JP1741597 A JP 1741597A JP H10194911 A JPH10194911 A JP H10194911A
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- oxide powder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】活性が抑制された酸化亜鉛粉体を配合した化粧
料を提供する。 【解決手段】酸化亜鉛粉末を、600〜1700℃の温
度にて加熱して得られる活性抑制型酸化亜鉛粉体を配合
した化粧料。
料を提供する。 【解決手段】酸化亜鉛粉末を、600〜1700℃の温
度にて加熱して得られる活性抑制型酸化亜鉛粉体を配合
した化粧料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛粉末を加
熱処理することで、酸化亜鉛粉末の活性が抑制された酸
化亜鉛粉体を配合した化粧料に関する。さらに詳しく
は、酸化亜鉛粉末を高温で加熱処理することで、酸化亜
鉛粉末の光触媒活性、固体酸活性などの各種活性が抑制
された酸化亜鉛粉体を配合することで製品の安定性に優
れた化粧料に関する。
熱処理することで、酸化亜鉛粉末の活性が抑制された酸
化亜鉛粉体を配合した化粧料に関する。さらに詳しく
は、酸化亜鉛粉末を高温で加熱処理することで、酸化亜
鉛粉末の光触媒活性、固体酸活性などの各種活性が抑制
された酸化亜鉛粉体を配合することで製品の安定性に優
れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品や塗料などに配合する粉体の1種
として、酸化亜鉛粉末は、紫外線防御効果に優れ、また
殺菌力があることから汎用されている。そして、酸化亜
鉛粉末は平均一次粒子径が小さくなるほど、紫外線防御
効果や殺菌力が強くなる特徴があり、近年、平均一次粒
子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化亜鉛粉
末が汎用されるようになってきている。
として、酸化亜鉛粉末は、紫外線防御効果に優れ、また
殺菌力があることから汎用されている。そして、酸化亜
鉛粉末は平均一次粒子径が小さくなるほど、紫外線防御
効果や殺菌力が強くなる特徴があり、近年、平均一次粒
子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化亜鉛粉
末が汎用されるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】酸化亜鉛粉末は機能性
に優れるが、酸化亜鉛粉末は各種活性を有し、例えば、
光触媒活性として、酸化亜鉛粉末が紫外線に照射された
場合、亜鉛イオンと遊離酸残基に分解して、製品の安定
性に影響を与える場合があり、これらの活性を抑制する
技術が必要とされていた。従来から化粧品などに配合す
る粉体を種々の有機化合物や無機化合物、例えば、シリ
コーン類や酸化珪素などで被覆処理することが知られて
いる。これらの被覆処理などを施した粉体は、表面処理
材料の種類にもよるが、一般に未処理の粉体に比べて粉
体の活性が低下する場合が多い。しかしながら、酸化亜
鉛粉末をシリコーン類などで被覆処理しても、或る程度
は活性が抑制されるが十分でない問題があり、酸化亜鉛
粉末を配合する化粧品の種類や剤型、その配合量などに
制限がある場合があった。すなわち、本発明は、固体酸
活性、光触媒活性なの各種活性が抑制された酸化亜鉛粉
体を配合することによって、安定性に優れた化粧料を提
供することにある。
に優れるが、酸化亜鉛粉末は各種活性を有し、例えば、
光触媒活性として、酸化亜鉛粉末が紫外線に照射された
場合、亜鉛イオンと遊離酸残基に分解して、製品の安定
性に影響を与える場合があり、これらの活性を抑制する
技術が必要とされていた。従来から化粧品などに配合す
る粉体を種々の有機化合物や無機化合物、例えば、シリ
コーン類や酸化珪素などで被覆処理することが知られて
いる。これらの被覆処理などを施した粉体は、表面処理
材料の種類にもよるが、一般に未処理の粉体に比べて粉
体の活性が低下する場合が多い。しかしながら、酸化亜
鉛粉末をシリコーン類などで被覆処理しても、或る程度
は活性が抑制されるが十分でない問題があり、酸化亜鉛
粉末を配合する化粧品の種類や剤型、その配合量などに
制限がある場合があった。すなわち、本発明は、固体酸
活性、光触媒活性なの各種活性が抑制された酸化亜鉛粉
体を配合することによって、安定性に優れた化粧料を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】これに対して、本発明人
は、鋭意研究した結果、酸化亜鉛粉末を、特に600〜
1700℃の温度範囲にて加熱処理することで、酸化亜
鉛粉末の活性が抑制でき、この活性抑制型酸化亜鉛粉体
を化粧料に配合することで、製品の安定性に優れた化粧
料が得られることを見いだした。すなわち、本発明は、
酸化亜鉛粉末を、600〜1700℃の温度にて加熱処
理して得られる活性抑制型酸化亜鉛粉体を配合すること
を特徴とする化粧料にある。
は、鋭意研究した結果、酸化亜鉛粉末を、特に600〜
1700℃の温度範囲にて加熱処理することで、酸化亜
鉛粉末の活性が抑制でき、この活性抑制型酸化亜鉛粉体
を化粧料に配合することで、製品の安定性に優れた化粧
料が得られることを見いだした。すなわち、本発明は、
酸化亜鉛粉末を、600〜1700℃の温度にて加熱処
理して得られる活性抑制型酸化亜鉛粉体を配合すること
を特徴とする化粧料にある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳説する。本発明で用いる酸化亜鉛粉末は、その平均
一次粒子径が5nm〜100μmの範囲にあることが好
ましく、さらに好ましくは5〜100nmである。5n
m未満では、粒子径が小さすぎるため工業的に得ること
が難しく、また100μm以上では、粒子が大きいため
に微粒子酸化亜鉛粉末と比べて活性自体が低いため、活
性が問題となることが少ない。特に、平均一次粒子径が
5〜100nmの範囲にある微粒子酸化亜鉛粉末の場
合、酸化亜鉛粉末自体の活性が強く、本発明の加熱処理
による活性低下の効果が顕著に得られる特徴がある。
て詳説する。本発明で用いる酸化亜鉛粉末は、その平均
一次粒子径が5nm〜100μmの範囲にあることが好
ましく、さらに好ましくは5〜100nmである。5n
m未満では、粒子径が小さすぎるため工業的に得ること
が難しく、また100μm以上では、粒子が大きいため
に微粒子酸化亜鉛粉末と比べて活性自体が低いため、活
性が問題となることが少ない。特に、平均一次粒子径が
5〜100nmの範囲にある微粒子酸化亜鉛粉末の場
合、酸化亜鉛粉末自体の活性が強く、本発明の加熱処理
による活性低下の効果が顕著に得られる特徴がある。
【0006】本発明で用いる粒子径の測定方法として
は、レーザー回折・散乱を用いる方法、動的光散乱法、
電子顕微鏡観察などの方法が挙げられる。
は、レーザー回折・散乱を用いる方法、動的光散乱法、
電子顕微鏡観察などの方法が挙げられる。
【0007】本発明で用いる酸化亜鉛の形状としては、
例えば、球状、板状、紡錘状、不定形状、棒状、鱗片状
などの形状が挙げられるが、活性の抑制には直接関係が
無いため、特に限定されない。また、粒度分布について
も同様な理由により限定されない。
例えば、球状、板状、紡錘状、不定形状、棒状、鱗片状
などの形状が挙げられるが、活性の抑制には直接関係が
無いため、特に限定されない。また、粒度分布について
も同様な理由により限定されない。
【0008】本発明で言う酸化亜鉛粉体とは、純粋にZ
nOの化学式で表される化合物以外に、例えば、酸化亜
鉛被覆処理酸化チタン粉末、酸化亜鉛被覆処理雲母粉末
など、粉体の表面が酸化亜鉛で被覆処理されている粉体
も該当する。
nOの化学式で表される化合物以外に、例えば、酸化亜
鉛被覆処理酸化チタン粉末、酸化亜鉛被覆処理雲母粉末
など、粉体の表面が酸化亜鉛で被覆処理されている粉体
も該当する。
【0009】本発明で配合する活性抑制型酸化亜鉛粉体
は、酸化亜鉛粉末を600〜1700℃の温度範囲、好
ましくは800〜1200℃の温度範囲にて加熱するこ
とで得ることができる。600℃未満では、活性の抑制
が不十分であり、また、1700℃を超えると、酸化亜
鉛が昇華し、このガスは有毒であるため、環境や人体に
対して好ましくない問題があり、600〜1700℃の
温度範囲で加熱処理する必要がある。
は、酸化亜鉛粉末を600〜1700℃の温度範囲、好
ましくは800〜1200℃の温度範囲にて加熱するこ
とで得ることができる。600℃未満では、活性の抑制
が不十分であり、また、1700℃を超えると、酸化亜
鉛が昇華し、このガスは有毒であるため、環境や人体に
対して好ましくない問題があり、600〜1700℃の
温度範囲で加熱処理する必要がある。
【0010】加熱処理時間としては、加熱温度によって
は異なるが、0.1〜48時間が好ましく、さらに好ま
しくは1〜12時間である。0.1時間未満では活性抑
制が不十分となり、また、48時間を超えると、生産コ
ストが高くなる傾向がある。
は異なるが、0.1〜48時間が好ましく、さらに好ま
しくは1〜12時間である。0.1時間未満では活性抑
制が不十分となり、また、48時間を超えると、生産コ
ストが高くなる傾向がある。
【0011】本発明で抑制を目的とする活性は、例え
ば、固体酸活性、固体塩基活性、光触媒活性が挙げられ
る。特に、化粧品に於いて影響が大きい固体酸活性、光
触媒活性を抑制することがが重要である。
ば、固体酸活性、固体塩基活性、光触媒活性が挙げられ
る。特に、化粧品に於いて影響が大きい固体酸活性、光
触媒活性を抑制することがが重要である。
【0012】本発明で用いる活性抑制型酸化亜鉛粉体
を、さらに、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、シ
ラン処理、アルキルシラン処理、チタンカップリング剤
処理、フッ素化合物処理、油剤処理、金属石鹸処理、ワ
ックス処理、アミノ酸処理、N−アシル化リジン処理、
金属酸化物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理、
粘剤処理などの従来公知の方法で表面処理して用いるこ
とが可能である。尚、上記フッ素化合物処理の例として
は、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフル
オロポリエーテル、フッ素含有シリコーン化合物、パー
フルオロアルキルシランなどが挙げられる。
を、さらに、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、シ
ラン処理、アルキルシラン処理、チタンカップリング剤
処理、フッ素化合物処理、油剤処理、金属石鹸処理、ワ
ックス処理、アミノ酸処理、N−アシル化リジン処理、
金属酸化物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理、
粘剤処理などの従来公知の方法で表面処理して用いるこ
とが可能である。尚、上記フッ素化合物処理の例として
は、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフル
オロポリエーテル、フッ素含有シリコーン化合物、パー
フルオロアルキルシランなどが挙げられる。
【0013】本発明では、活性抑制型酸化亜鉛粉体と共
に、紫外線防御剤(無機系および有機系を含む)、抗酸
化剤、ラジカル消去剤から選ばれる1種以上の成分を化
粧料に併用して配合することが好ましい。抗酸化剤、ラ
ジカル消去剤を併用することによって、酸化亜鉛粉体の
活性を一段と抑制して、製品の安定性を高めることがで
きるため好ましい。さらには、無機系および/または有
機系の紫外線防御剤を併用することによって、紫外線防
御効果を顕著に発揮できるために好ましい。
に、紫外線防御剤(無機系および有機系を含む)、抗酸
化剤、ラジカル消去剤から選ばれる1種以上の成分を化
粧料に併用して配合することが好ましい。抗酸化剤、ラ
ジカル消去剤を併用することによって、酸化亜鉛粉体の
活性を一段と抑制して、製品の安定性を高めることがで
きるため好ましい。さらには、無機系および/または有
機系の紫外線防御剤を併用することによって、紫外線防
御効果を顕著に発揮できるために好ましい。
【0014】本発明で用いる紫外線防御剤としては、U
V−A(波長400〜320nm),UV−B(320
nm〜280nm)に対応する吸収特性を有する有機系
および無機系の紫外線防御剤を使用できる。有機系紫外
線防御剤の例としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸
2−エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエ
タノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PAB
Aと略す)、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−ア
ミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−
3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルP
ABA、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチ
ル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サ
リチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベン
ジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキ
シベンゾフェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタ
ン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4
−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−
1−イミダゾリジンプロピオン酸−2−エチルヘキシル
などが挙げられる。さらに、これらの骨格を基に、炭化
水素系高分子やシリコーン系高分子、シランなどで誘導
体化した化合物も使用可能である。
V−A(波長400〜320nm),UV−B(320
nm〜280nm)に対応する吸収特性を有する有機系
および無機系の紫外線防御剤を使用できる。有機系紫外
線防御剤の例としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸
2−エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエ
タノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PAB
Aと略す)、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−ア
ミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−
3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルP
ABA、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチ
ル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サ
リチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベン
ジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキ
シベンゾフェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタ
ン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4
−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−
1−イミダゾリジンプロピオン酸−2−エチルヘキシル
などが挙げられる。さらに、これらの骨格を基に、炭化
水素系高分子やシリコーン系高分子、シランなどで誘導
体化した化合物も使用可能である。
【0015】無機系紫外線防御剤の例としては、平均一
次粒子径が5〜300nmの範囲にある、二酸化チタ
ン、低次酸化チタン、酸化セリウム、酸化コバルト、酸
化セリウム・ジルコニウム、酸化鉄類などの粉体が挙げ
られる。また、これらの粉体の形状としては、球状、紡
錘状、棒状、不定型状、板状などが挙げられるが特に限
定されない。また、これらの粉体をさらに従来公知の方
法で表面処理を行っても構わない。表面処理の例として
は、前記の従来公知の表面処理と同様の表面処理を挙げ
ることができる。
次粒子径が5〜300nmの範囲にある、二酸化チタ
ン、低次酸化チタン、酸化セリウム、酸化コバルト、酸
化セリウム・ジルコニウム、酸化鉄類などの粉体が挙げ
られる。また、これらの粉体の形状としては、球状、紡
錘状、棒状、不定型状、板状などが挙げられるが特に限
定されない。また、これらの粉体をさらに従来公知の方
法で表面処理を行っても構わない。表面処理の例として
は、前記の従来公知の表面処理と同様の表面処理を挙げ
ることができる。
【0016】本発明で用いる抗酸化剤、ラジカル消去剤
の例としては、例えば、トコフェロール類、SOD(ス
ーパーオキシドディスムスターゼ)、フェノール類、テ
ルペン類、ジブチルヒドロキシトルエン、ビタミンC、
カテキン類、葉緑素、ポルフィリン類、また抗酸化作用
やラジカル消去作用を有する、植物抽出成分(茶抽出
物、米糠油、丁子抽出物、蔬菜抽出物、柿抽出物な
ど)、微生物産性成分などの従来公知の物質が挙げられ
る。
の例としては、例えば、トコフェロール類、SOD(ス
ーパーオキシドディスムスターゼ)、フェノール類、テ
ルペン類、ジブチルヒドロキシトルエン、ビタミンC、
カテキン類、葉緑素、ポルフィリン類、また抗酸化作用
やラジカル消去作用を有する、植物抽出成分(茶抽出
物、米糠油、丁子抽出物、蔬菜抽出物、柿抽出物な
ど)、微生物産性成分などの従来公知の物質が挙げられ
る。
【0017】本発明の化粧料における、活性抑制型酸化
亜鉛粉体の配合量としては、化粧料100重量部あた
り、好ましくは0.1〜100重量部が挙げられ、さら
に好ましくは1〜60重量部である。また、本発明で併
用することが好ましい、紫外線防御剤、抗酸化剤、ラジ
カル消去剤の配合量は、化粧料の種類、剤型によって異
なるが、例えば、化粧料100重量部あたり、0.00
01〜50重量部が挙げられる。
亜鉛粉体の配合量としては、化粧料100重量部あた
り、好ましくは0.1〜100重量部が挙げられ、さら
に好ましくは1〜60重量部である。また、本発明で併
用することが好ましい、紫外線防御剤、抗酸化剤、ラジ
カル消去剤の配合量は、化粧料の種類、剤型によって異
なるが、例えば、化粧料100重量部あたり、0.00
01〜50重量部が挙げられる。
【0018】本発明の化粧料では、上記成分の他に、通
常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹
脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐
剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、キレー
ト剤、中和剤、pH調整剤などの成分を同時に配合する
ことができる。
常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹
脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐
剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、キレー
ト剤、中和剤、pH調整剤などの成分を同時に配合する
ことができる。
【0019】本発明で用いることができる粉体として
は、例えば、赤色104号、赤色201号、黄色4号、
青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレー
キ、黄色203号Baレーキなどのレーキ色素、ナイロ
ンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフ
ロンパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダ
ーなどの高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸
化クロム、カーボンブラック、群青、紺青などの有色顔
料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムなどの白色顔
料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリンなどの体質
顔料、雲母チタンなどのパール顔料、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、
珪酸マグネシウムなどの金属塩、シリカ、アルミナなど
の無機粉体、ベントナイト、スメクタイトなどが挙げら
れる。これらの粉体の形状、大きさ、表面処理に特に制
限はないが、表面処理としては、シリコーン処理、フッ
素化合物処理、N−アシル化リジン処理、粘剤処理など
が好ましい。
は、例えば、赤色104号、赤色201号、黄色4号、
青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレー
キ、黄色203号Baレーキなどのレーキ色素、ナイロ
ンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフ
ロンパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダ
ーなどの高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸
化クロム、カーボンブラック、群青、紺青などの有色顔
料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムなどの白色顔
料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリンなどの体質
顔料、雲母チタンなどのパール顔料、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、
珪酸マグネシウムなどの金属塩、シリカ、アルミナなど
の無機粉体、ベントナイト、スメクタイトなどが挙げら
れる。これらの粉体の形状、大きさ、表面処理に特に制
限はないが、表面処理としては、シリコーン処理、フッ
素化合物処理、N−アシル化リジン処理、粘剤処理など
が好ましい。
【0020】油剤の例としては、セチルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級ア
ルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイ
ン酸などの脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコールなどの多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、
モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリ
ン酸オクチルなどのエステル類、流動パラフィン、ワセ
リン、スクワランなどの炭化水素、ラノリン、還元ラノ
リン、カルナバロウなどのロウ、ミンク油、カカオ脂、
ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オ
リーブ油などの油脂、エチレン・α−オレフィン・コオ
リゴマーなどが挙げられる。
ソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級ア
ルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイ
ン酸などの脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコールなどの多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、
モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリ
ン酸オクチルなどのエステル類、流動パラフィン、ワセ
リン、スクワランなどの炭化水素、ラノリン、還元ラノ
リン、カルナバロウなどのロウ、ミンク油、カカオ脂、
ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オ
リーブ油などの油脂、エチレン・α−オレフィン・コオ
リゴマーなどが挙げられる。
【0021】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル
・ポリオキシアルキレン共変性シリコーン、アルキル変
性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロ
キサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメ
チコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコ
ーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケ
イ酸、シリコーンRTVゴムなどのシリコーン化合物、
パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカ
ーボン、フルオロアルコール、フッ素化シリコーンレジ
ンなどのフッ素化合物が挙げられる。
ば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル
・ポリオキシアルキレン共変性シリコーン、アルキル変
性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロ
キサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメ
チコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコ
ーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケ
イ酸、シリコーンRTVゴムなどのシリコーン化合物、
パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカ
ーボン、フルオロアルコール、フッ素化シリコーンレジ
ンなどのフッ素化合物が挙げられる。
【0022】界面活性剤としては、例えば、アニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、
ベタイン系などの両性界面活性剤を用いることができ
る。
面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、
ベタイン系などの両性界面活性剤を用いることができ
る。
【0023】本発明で用いることができる溶媒として
は、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低
級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボ
ン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、パー
フルオロポリエーテル、代替フロン、揮発性シリコーン
などが挙げられる。
は、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低
級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボ
ン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、パー
フルオロポリエーテル、代替フロン、揮発性シリコーン
などが挙げられる。
【0024】本発明の化粧料としては、ファンデーショ
ン、白粉、アイシャドウ、アイライナー、チーク、口
紅、ネイルカラーなどのメイクアップ化粧料、乳液、ク
リーム、ローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、
アフターシェーブローション、プレシェーブローショ
ン、パック料、クレンジング料、洗顔料などの基礎化粧
料、ヘアカラー、ボディパウダー、デオドラント、石
鹸、ボディシャンプー、入浴剤、香水などが挙げられ
る。
ン、白粉、アイシャドウ、アイライナー、チーク、口
紅、ネイルカラーなどのメイクアップ化粧料、乳液、ク
リーム、ローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、
アフターシェーブローション、プレシェーブローショ
ン、パック料、クレンジング料、洗顔料などの基礎化粧
料、ヘアカラー、ボディパウダー、デオドラント、石
鹸、ボディシャンプー、入浴剤、香水などが挙げられ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明する。尚、各種活性、官能特性、紫外線防
御効果の評価は次の方法によって実施した。
具体的に説明する。尚、各種活性、官能特性、紫外線防
御効果の評価は次の方法によって実施した。
【0026】(1)固体酸活性評価 福井らの方法(色材,55巻,12号,864〜871
頁,1982年)に従い、パルスリアクターを用いてイ
ソプロピルアルコールの転化反応の反応生成物(プロピ
レン、アセトン)をガスクロマトグラフで分析し、活性
を評価した。未処理の酸化亜鉛粉末の固体酸活性を10
0とし、試験品の固体酸活性をAとしたとき、Aの値か
ら表1に示す基準に従って評価を行った。
頁,1982年)に従い、パルスリアクターを用いてイ
ソプロピルアルコールの転化反応の反応生成物(プロピ
レン、アセトン)をガスクロマトグラフで分析し、活性
を評価した。未処理の酸化亜鉛粉末の固体酸活性を10
0とし、試験品の固体酸活性をAとしたとき、Aの値か
ら表1に示す基準に従って評価を行った。
【0027】
【表1】
【0028】(2)光触媒活性評価 高岡らの方法(色材研究発表会講演予稿集,2B−3,
1992年)に準じ、超純水:エタノール=1:9の溶
液に試料5重量%を超音波を用いて分散させ、ここにス
ピントラップ剤としてDMPOを注入した試料を作製
し、ESRを用いて、紫外線(UVA+B波)を照射し
た時のメチルラジカルの発生量を測定した。未処理の酸
化亜鉛粉末のラジカルの発生量を100とし、試験品の
ラジカルの発生量をBとしたとき、Bの値から表2に示
す基準に従って試料の光触媒活性を評価した。
1992年)に準じ、超純水:エタノール=1:9の溶
液に試料5重量%を超音波を用いて分散させ、ここにス
ピントラップ剤としてDMPOを注入した試料を作製
し、ESRを用いて、紫外線(UVA+B波)を照射し
た時のメチルラジカルの発生量を測定した。未処理の酸
化亜鉛粉末のラジカルの発生量を100とし、試験品の
ラジカルの発生量をBとしたとき、Bの値から表2に示
す基準に従って試料の光触媒活性を評価した。
【0029】
【表2】
【0030】(3)官能特性評価 専門パネラー10名を用いて、試作品の官能特性を評価
した。感触に優れるを+5点、感触が悪いを0点とし、
その間を計4段階で評価し、全員の点数の合計を以て評
価結果とした。従って、点数が高いほど、官能特性の評
価が高いことを示す。
した。感触に優れるを+5点、感触が悪いを0点とし、
その間を計4段階で評価し、全員の点数の合計を以て評
価結果とした。従って、点数が高いほど、官能特性の評
価が高いことを示す。
【0031】(4)紫外線防御効果 専門パネラー10名を用いて、試作品の紫外線防御効果
を評価した。試作品を皮膚に塗布し、日中、屋外でテニ
スを行い、日焼け(即時黒化)の状態から表3に示す評
価基準に従って評価した。パネラー全員の点数の合計を
以て評価結果とした。従って、点数が高いほど、紫外線
防御効果が高いことを示す。
を評価した。試作品を皮膚に塗布し、日中、屋外でテニ
スを行い、日焼け(即時黒化)の状態から表3に示す評
価基準に従って評価した。パネラー全員の点数の合計を
以て評価結果とした。従って、点数が高いほど、紫外線
防御効果が高いことを示す。
【0032】
【表3】
【0033】製造例1(本発明で使用する活性抑制型酸
化亜鉛粉体) 平均一次粒子径が16nmの微粒子酸化亜鉛粉末を11
00℃にて4時間加熱処理したものを、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサンを用いて3重量%の被覆量で被覆
処理した後、150℃にて4時間加熱し、目的とする活
性抑制型酸化亜鉛粉体を得た。
化亜鉛粉体) 平均一次粒子径が16nmの微粒子酸化亜鉛粉末を11
00℃にて4時間加熱処理したものを、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサンを用いて3重量%の被覆量で被覆
処理した後、150℃にて4時間加熱し、目的とする活
性抑制型酸化亜鉛粉体を得た。
【0034】製造例2(本発明で使用する活性抑制型酸
化亜鉛粉体) 平均一次粒子径が12μmの板状(鱗片状)酸化亜鉛粉
末を900℃にて6時間加熱処理した。得られた試料
を、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩にて5重量
%の被覆量で被覆処理し、活性抑制型酸化亜鉛粉体を得
た。
化亜鉛粉体) 平均一次粒子径が12μmの板状(鱗片状)酸化亜鉛粉
末を900℃にて6時間加熱処理した。得られた試料
を、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩にて5重量
%の被覆量で被覆処理し、活性抑制型酸化亜鉛粉体を得
た。
【0035】製造例3(比較例の化粧料で使用する酸化
亜鉛粉体) 平均一次粒子径が16nmの微粒子酸化亜鉛粉末を40
0℃にて4時間加熱したものを、メチルハイドロジェン
ポリシロキサンを用いて3重量%の被覆量で被覆処理し
た後、150℃にて4時間加熱し、低温加熱処理酸化亜
鉛粉体を得た。
亜鉛粉体) 平均一次粒子径が16nmの微粒子酸化亜鉛粉末を40
0℃にて4時間加熱したものを、メチルハイドロジェン
ポリシロキサンを用いて3重量%の被覆量で被覆処理し
た後、150℃にて4時間加熱し、低温加熱処理酸化亜
鉛粉体を得た。
【0036】製造例4(比較例の化粧料で使用する酸化
亜鉛粉体) 平均一次粒子径が12μmの板状(鱗片状)酸化亜鉛粉
末を、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩にて5重
量%の被覆量で被覆処理し、パーフルオロアルキルリン
酸エステル塩被覆処理酸化亜鉛粉体を得た。
亜鉛粉体) 平均一次粒子径が12μmの板状(鱗片状)酸化亜鉛粉
末を、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩にて5重
量%の被覆量で被覆処理し、パーフルオロアルキルリン
酸エステル塩被覆処理酸化亜鉛粉体を得た。
【0037】実施例1 下記表4に示す処方に従ってサンスクリーン剤を得た。
尚、配合量の単位は重量%である。
尚、配合量の単位は重量%である。
【0038】
【表4】
【0039】成分Aを粗混合した後、ビーズミルを用い
て粉砕した。得られたスラリーを撹拌しながら、均一に
溶解した成分Bを加え、撹拌ボールと共に容器に充填し
て製品とした。尚、本製品は使用前によく振って使用し
た。
て粉砕した。得られたスラリーを撹拌しながら、均一に
溶解した成分Bを加え、撹拌ボールと共に容器に充填し
て製品とした。尚、本製品は使用前によく振って使用し
た。
【0040】比較例1 実施例1の活性抑制型酸化亜鉛粉体(製造例1)の代わ
りに製造例3の低温加熱処理酸化亜鉛粉体を使用した他
は全て実施例1と同様にしてサンスクリーン剤を得た。
りに製造例3の低温加熱処理酸化亜鉛粉体を使用した他
は全て実施例1と同様にしてサンスクリーン剤を得た。
【0041】実施例2 下記表5に示す処方に従ってファンデーションを得た。
尚、フッ素処理顔料として、無機系紫外線防御剤でもあ
る酸化チタンなどを、パーフルオロアルキルリン酸エス
テル塩にて5重量%の被覆量で被覆処理したものを使用
した。さらに、シリコーンエラストマー/ジメチルポリ
シロキサン混練物としては、シリコーンエラストマー濃
度が40重量%のものを使用した。配合量の単位は重量
%である。
尚、フッ素処理顔料として、無機系紫外線防御剤でもあ
る酸化チタンなどを、パーフルオロアルキルリン酸エス
テル塩にて5重量%の被覆量で被覆処理したものを使用
した。さらに、シリコーンエラストマー/ジメチルポリ
シロキサン混練物としては、シリコーンエラストマー濃
度が40重量%のものを使用した。配合量の単位は重量
%である。
【0042】
【表5】
【0043】成分A、Bをそれぞれミキサーを用いて混
合した。混合した成分Aを撹拌しながら、混合した成分
Bをゆっくりと滴下した。さらによくミキサーを用いて
混合した後、アトマイザーを用いて粉砕を行い、金型を
用いて金皿に打型して製品を得た。
合した。混合した成分Aを撹拌しながら、混合した成分
Bをゆっくりと滴下した。さらによくミキサーを用いて
混合した後、アトマイザーを用いて粉砕を行い、金型を
用いて金皿に打型して製品を得た。
【0044】比較例2 実施例2の活性抑制型酸化亜鉛粉体(製造例1)の代わ
りに、製造例3の低温処理酸化亜鉛粉体を用い、また活
性抑制型酸化亜鉛粉体(製造例2)の代わりに、製造例
4のパーフルオロアルキルリン酸エステル塩被覆処理酸
化亜鉛粉体を用いた他は全て実施例2と同様にしてファ
ンデーションを得た。
りに、製造例3の低温処理酸化亜鉛粉体を用い、また活
性抑制型酸化亜鉛粉体(製造例2)の代わりに、製造例
4のパーフルオロアルキルリン酸エステル塩被覆処理酸
化亜鉛粉体を用いた他は全て実施例2と同様にしてファ
ンデーションを得た。
【0045】製造例1〜4で作製した各種改質酸化亜鉛
粉体についての固体酸活性と光触媒活性の評価結果を表
5に示す。
粉体についての固体酸活性と光触媒活性の評価結果を表
5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】表5から、製造例1〜2の本発明で用いら
れる加熱処理酸化亜鉛粉体はいずれも固体酸活性と光触
媒活性が抑制されていることが判った。これに対して、
製造例3の加熱処理温度が低かった酸化亜鉛粉体および
製造例4の単にパーフルオロアルキルリン酸エステル塩
を被覆処理した酸化亜鉛粉体は何れも活性抑制の程度が
低く、特に、光触媒活性の抑制が難しいことが判った。
れる加熱処理酸化亜鉛粉体はいずれも固体酸活性と光触
媒活性が抑制されていることが判った。これに対して、
製造例3の加熱処理温度が低かった酸化亜鉛粉体および
製造例4の単にパーフルオロアルキルリン酸エステル塩
を被覆処理した酸化亜鉛粉体は何れも活性抑制の程度が
低く、特に、光触媒活性の抑制が難しいことが判った。
【0048】次に、実施例1〜2、比較例1〜2で得た
サンスクリーン剤とファンデーションについての官能特
性と紫外線防御効果の評価結果を表6に示す。
サンスクリーン剤とファンデーションについての官能特
性と紫外線防御効果の評価結果を表6に示す。
【0049】
【表6】
【0050】表6より、実施例1〜2の高温で加熱した
酸化亜鉛粉体を配合した場合でも、凝集や融着などの現
象は発生せず、従来の製品と同様の官能特性と紫外線防
御効果を有していることが判った。また、製品を連用し
た場合にも、肌への影響は認められなかった。
酸化亜鉛粉体を配合した場合でも、凝集や融着などの現
象は発生せず、従来の製品と同様の官能特性と紫外線防
御効果を有していることが判った。また、製品を連用し
た場合にも、肌への影響は認められなかった。
【0051】
【発明の効果】以上のことから、本発明によれば、酸化
亜鉛粉末を600〜1700℃の温度にて加熱して得ら
れる活性抑制型酸化亜鉛粉体を配合することで、固体酸
活性、光触媒活性が抑制され、より安定性に優れ、かつ
感触、紫外線防御効果に優れた化粧料を提供できること
は明らかである。
亜鉛粉末を600〜1700℃の温度にて加熱して得ら
れる活性抑制型酸化亜鉛粉体を配合することで、固体酸
活性、光触媒活性が抑制され、より安定性に優れ、かつ
感触、紫外線防御効果に優れた化粧料を提供できること
は明らかである。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸化亜鉛粉末を、600〜1700℃の
温度にて加熱処理して得られる活性抑制型酸化亜鉛粉体
を配合することを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】 酸化亜鉛粉末の平均一次粒子径が5nm
〜100μmの範囲にあることを特徴とする請求項1に
記載の化粧料。 - 【請求項3】 請求項1記載の活性抑制型酸化亜鉛粉体
と、無機系および/または有機系の紫外線防御剤、抗酸
化剤、ラジカル消去剤からなる群から選ばれる1種以上
の成分とを配合することを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1741597A JPH10194911A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1741597A JPH10194911A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10194911A true JPH10194911A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11943382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1741597A Pending JPH10194911A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10194911A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007145859A (ja) * | 1997-05-02 | 2007-06-14 | Kobo Products Inc | 局所的に施される活性剤用の抗光化学作用化粧品組成物 |
-
1997
- 1997-01-14 JP JP1741597A patent/JPH10194911A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007145859A (ja) * | 1997-05-02 | 2007-06-14 | Kobo Products Inc | 局所的に施される活性剤用の抗光化学作用化粧品組成物 |
JP2007176945A (ja) * | 1997-05-02 | 2007-07-12 | Kobo Products Inc | 局所的に施される活性剤用の日焼け止め組成物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20040805 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040806 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Effective date: 20050201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 |