JPH10194902A - 蚊成虫の駆除剤および駆除方法 - Google Patents

蚊成虫の駆除剤および駆除方法

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JPH10194902A
JPH10194902A JP9019854A JP1985497A JPH10194902A JP H10194902 A JPH10194902 A JP H10194902A JP 9019854 A JP9019854 A JP 9019854A JP 1985497 A JP1985497 A JP 1985497A JP H10194902 A JPH10194902 A JP H10194902A
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chrysanthemate
mosquito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の加熱蒸散式の製剤よりも速やかに殺虫成
分の気中濃度を高め、かつ従来の手押しポンプ式または
エアゾール式の製剤のような溶剤による部屋や家具の汚
染がなく、処理後数時間は蚊成虫を駆除できる量の薬剤
が空気中にとどまるため、物陰に潜む蚊に対しても十分
な効力を有し、薬剤の無駄な使用をおさえた安全性の高
い蚊成虫の駆除剤および駆除方法を提供すること。 【解決手段】殺虫剤を0.1重量%以上含有する原液、
および噴射剤を開閉可能な噴射口を設けた耐圧容器に収
納して、前記原液の容積比率が前記耐圧容器の全容積の
15%以下としたことを特徴とする蚊成虫の駆除剤、な
らびに該蚊成虫の駆除剤を30m3 の空間あたり有効成
分として0.1〜20mg噴霧せしめることを特徴とす
る蚊成虫の駆除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蚊成虫の駆除剤およ
び駆除方法に関する。さらに詳しくは、蚊成虫を速やか
に駆除し、かつ薬剤の無駄をなくし、部屋の汚染のな
い、安全性の高い蚊成虫の駆除剤および駆除方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、蚊成虫の駆除剤としては、例
えば、蚊取り線香、蚊取りマット、液体式蚊取り製剤な
どの、殺虫成分を加熱蒸散させることにより揮散せしめ
る製剤や、溶剤に殺虫成分を溶解せしめ、圧縮空気(手
押しポンプ式)または液化ガス(エアゾール式)により
空気中に散布せしめる製剤が広く用いられている。
【0003】しかしながら、加熱蒸散式の製剤は殺虫成
分の気中濃度が蚊の駆除に必要な濃度に達するまでに長
時間を要するため、蚊の侵入に気づいてから処理を開始
しても吸血を阻止できない場合がある。また、近年の住
宅事情の変化により網戸が普及しているため、就寝前に
部屋にいる蚊を駆除すれば駆除剤としての目的を達成で
きる。そのため、従来の加熱蒸散式製剤のように連続し
て薬剤を揮散させる必要がない場合も多い。
【0004】また、手押しポンプ式またはエアゾール式
の製剤は、殺虫成分の気中濃度は速やかに高めることが
できるが、溶剤による部屋や家具の汚染があり、また薬
剤の粒子径が加熱蒸散式製剤と比較して大きいため空気
中に散布した薬剤が早期に落下してしまう。そのため、
殺虫成分が蚊成虫の潜む物陰に行き渡らず、また物陰に
潜む蚊が飛行しはじめても十分な薬剤が空気中にないた
め効力が得られない場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、従来の加熱蒸散式の製
剤よりも速やかに殺虫成分の気中濃度を高め、かつ従来
の手押しポンプ式またはエアゾール式の製剤のような溶
剤による部屋や家具の汚染がなく、処理後数時間は蚊成
虫を駆除できる量の薬剤が空気中にとどまるため、物陰
に潜む蚊に対しても十分な効力を有し、薬剤の無駄な使
用をおさえた安全性の高い蚊成虫の駆除剤および駆除方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は殺虫剤そのも
の、または微量の溶剤に溶解せしめた殺虫剤を多量の噴
射剤とともに空気中に散布せしめることにより、従来の
蚊成虫駆除剤より著しく速効的であり、かつ溶剤による
汚染がなく、処理後数時間は効力が持続することを見出
すことによって達成されたものであって、下記の手段に
よって上記の目的を達成した。
【0007】即ち、本発明の要旨は、(1) 殺虫剤を
0.1重量%以上含有する原液、および噴射剤を開閉可
能な噴射口を設けた耐圧容器に収納して、前記原液の容
積比率が前記耐圧容器の全容積の15%以下としたこと
を特徴とする蚊成虫の駆除剤、(2) 殺虫剤が3−ア
リル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−
1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマート、
3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−
オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト、3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−
4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマー
ト、d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エ
ン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマ
ート、d−2−メチル−4−オキソ−3−プロパルギル
シクロペント−2−エニル d−シス/トランス−クリ
サンテマート、N−(3,4,5,6−テトラヒドロフ
タリミド)−メチル dl−シス/トランス−クリサン
テマート、N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリ
ミド)−メチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト、2−アリル−3−メチル−2−シクロペンテン−1
−オン−4−イル−2,2,3,3−テトラメチル−シ
クロプロパンカルボキシラート、天然ピレトリン(ジョ
チュウギク抽出エキス)、および合成ピレトリンからな
る群より選ばれた少なくとも1つである前記(1)記載
の蚊成虫の駆除剤、(3) 原液が、殺虫剤のみ、また
は殺虫剤を脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭
化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール、エステル、
エーテル、およびケトンからなる群より選ばれた少なく
とも1つの有機溶剤に溶解せしめたもの、または殺虫剤
を活性剤とともに水に乳化または懸濁せしめたものであ
ることを特徴とする前記(1)または(2)記載の駆除
剤、(4) 噴射剤が液化石油ガス、ジメチルエーテ
ル、ハロゲン化炭化水素、圧縮炭酸ガス、圧縮窒素、お
よび圧縮空気からなる群より選ばれた少なくとも1つで
あることを特徴とする前記(1)〜(3)いずれか記載
の駆除剤、ならびに(5) 前記(1)〜(4)いずれ
か記載の蚊成虫の駆除剤を30m3 の空間あたり有効成
分として0.1〜20mg噴霧せしめることを特徴とす
る蚊成虫の駆除方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の蚊成虫の駆除剤は、殺虫
剤を0.1重量%以上含有する原液、および噴射剤を開
閉可能な噴射口を設けた耐圧容器に収納して、前記原液
の容積比率が前記耐圧容器の全容積の15%以下とした
ことを特徴とするものである。
【0009】前記原液は、殺虫剤のみでもよく、または
有機溶剤に殺虫剤を溶解させて用いてもよいが、有機溶
剤に溶解させて用いる場合、有機溶剤の噴射量を抑えつ
つ、一定以上の有効成分量を噴射せしめるために、殺虫
剤を0.1重量%以上、好ましくは1.0重量%以上含
有するものである。
【0010】前記原液の容積比率は、前記耐圧容器の全
容積の15%以下であり、好ましくは10%以下であ
る。従って、前記噴射剤の液相および気相を合わせた容
積比率は、前記耐圧容器の全容積の85%を越えるた
め、有機溶剤を使用する場合でも、噴射時の環境に対す
る有機溶剤による汚染が減少し、さらに噴霧粒子径が小
さくなり、空気中に長くとどまり、殺虫効果において有
効となる。
【0011】前記殺虫剤としては、通常使用されている
ものであれば特に限定されないが、例えば、3−アリル
−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−
イルdl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名
アレスリン:例えば、商品名「ピナミン」(住友化学工
業(株)製)等)、3−アリル−2−メチルシクロペン
タ−2−エン−4−オン−1−イル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名dl・d−T80−アレ
スリン:例えば、商品名「ピナミンフォルテ」(住友化
学工業(株)製)等)、3−アリル−2−メチルシクロ
ペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−トランス
−クリサンテマート(一般名dl・d−T−アレスリ
ン)、d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテ
マート(一般名d・d−T−アレスリン)、d−2−メ
チル−4−オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2
−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート(一
般名d・d−T80−プラレトリン:例えば、商品名
「エトック」(住友化学工業(株)製)等)、N−
(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フ
タルスリン:例えば、商品名「ネオピナミン」(住友化
学工業(株)製)等)、N−(3,4,5,6−テトラ
ヒドロフタリミド)−メチル d−シス/トランス−ク
リサンテマート(一般名d−T80−フタルスリン:例
えば、商品名「ネオピナミンフォルテ」(住友化学工業
(株)製)等)、2−アリル−3−メチル−2−シクロ
ペンテン−1−オン−4−イル−2,2,3,3−テト
ラメチル−シクロプロパンカルボキシラート(一般名テ
ラレスリン:例えば、商品名「ノックスリン」(住友化
学工業(株)製)等)、および天然ピレトリン(ジョチ
ュウギク抽出エキス)、合成ピレトリンからなる群より
選ばれた少なくとも1つであることが好ましい。
【0012】前記原液は、前記殺虫剤のみ、または前記
殺虫剤を脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール、エステル、エ
ーテル、およびケトンからなる群より選ばれた少なくと
も1つの有機溶剤に溶解せしめたもの、または前記殺虫
剤を活性剤とともに水に乳化または懸濁せしめたもので
あることが好ましい。
【0013】前記脂肪族炭化水素および脂環式炭化水素
としては、例えば、n−パラフィン、i−パラフィン、
n−オレフィン、i−オレフィン、シクロパラフィン等
の炭素数5〜16の直鎖または分岐鎖を有する脂肪族炭
化水素および脂環式炭化水素が挙げられ、これらの中で
は、n−パラフィン、i−パラフィン等が好ましい。
【0014】前記芳香族炭化水素としては、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、アルキル(炭素数10〜
14の直鎖アルキル基)ベンゼン等の炭素数6〜20の
芳香族炭化水素が挙げられ、これらの中では、アルキル
(炭素数10〜14の直鎖アルキル基)ベンゼン等が好
ましい。
【0015】前記ハロゲン化炭化水素としては、例え
ば、フルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ハイ
ドロフルオロカーボン、ハイドロクロロカーボン(クロ
ロホルム、メチルクロロホルム等)、ハイドロクロロフ
ルオロカーボン、等の炭素数1〜3のハロゲン化炭化水
素が挙げられ、これらの中では、ハイドロフルオロカー
ボン、ハイドロクロロカーボン等が好ましい。
【0016】前記アルコールとしては、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の脂肪
族アルコール、グリセリン等の炭素数1〜10のアルコ
ールが挙げられ、これらの中では、エタノール、プロパ
ノール等が好ましい。
【0017】前記エステルとしては、例えば、酢酸エス
テル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、ステアリ
ン酸エステル、安息香酸エステル、ラウリン酸エステル
等の炭素数4〜27のエステルが挙げられ、これらの中
では、酢酸エステル等が好ましい。
【0018】前記エーテルとしては、例えば、ジエチル
エーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジ
ヘキシルエーテル等の炭素数4〜12のエーテルが挙げ
られ、これらの中では、ジエチルエーテル等が好まし
い。
【0019】前記ケトンとしては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、ヘプタ
ノン、ジイソブチルケトン等の炭素数3〜9のケトンが
挙げられ、これらの中では、アセトン等が好ましい。
【0020】前記活性剤としては、通常使用されている
ものであれば特に限定されず、非イオン系活性界面活性
剤、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両
性界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル系界面活性剤等の
各種界面活性剤が使用できる。
【0021】前記活性剤の使用量は、通常、原液100
重量部に対して、0.1〜10重量部程度であることが
好ましい。
【0022】前記原液には、前記殺虫剤に加えて、必要
に応じて、致死剤、共力剤、忌避剤等を適宜配合しても
よい。
【0023】前記致死剤としては、通常使用されている
ものであれば特に限定されないが、例えば、5−ベンジ
ル−3−フリルメチル dl−シス/トランス−クリサ
ンテマート(一般名レスメトリン:例えば、商品名「ク
リスロン」(住友化学工業(株)製)等)、5−ベンジ
ル−3−フリルメチル d−シス/トランス−クリサン
テマート(一般名dl・d−T80−レスメトリン:例
えば、商品名「クリスロンフォルテ」(住友化学工業
(株)製)等)、3−フェノキシベンジル dl−シス
/トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)シクロプロパンカルボキシラート(一般名ペ
ルメトリン:例えば、商品名「エクスミン」(住友化学
工業(株)製)等)、3−フェノキシベンジル d−シ
ス/トランス−クリサンテマート(一般名フェノトリ
ン:例えば、商品名「スミスリン」(住友化学工業
(株)製)等)、α−シアノ−3−フェノキシベンジル
−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート
(一般名フェンバレレート:例えば、商品名「スミサイ
ジン」(住友化学工業(株)製)等)、α−シアノ−3
−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート(一般名シペルメトリン:例
えば、商品名「アグロスリン」(住友化学工業(株)
製)等)、α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−
シス/トランス−クリサンテマート(一般名シフェノト
リン:例えば、商品名「ゴキラート」(住友化学工業
(株)製)等)、2−(4−エトキシフェニル)−2−
メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル(一
般名エトフェンプロックス:例えば、商品名「トレボ
ン」(三井東圧(株)製)等)等のピレスロイド系殺虫
剤、(2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)
−ジエチルチオホスフェート(一般名ダイアジノン)、
O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェ
ニル)チオホスフェート(一般名フェニトロチオン:例
えば、商品名「スミチオン」(住友化学工業(株)製)
等)、O,O−ジメチル−O−(3−オキソ−2−フェ
ニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエー
ト(一般名ピリダフェンチオン:例えば、商品名「オフ
ナック」(三井東圧(株)製)等)、ジメチルジカルベ
トキシエチルジチオホスフェート(一般名マラチオン:
例えば、商品名「マラソン」(住友化学工業(株)製)
等)、O−〔(E)−2−イソプロポキシカルボニル−
1−メチルビニル〕O−メチルエチルホスホラミドチオ
エート(一般名プロペタンホス:例えば、商品名「サフ
ロチン」(サンド(株)製)等)、O,O−ジメチル−
2,2−ジクロロビニルホスフェート(一般名ジクロル
ボス:例えば、商品名「DDVP」)等)等の有機リン
系殺虫剤、2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカ
ーバメート(一般名プロポクスル:例えば、商品名「バ
イゴン」(バイエル(株)製)等)等のカーバメート系
殺虫剤、5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル−
O−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
(一般名メトキサジアゾン:例えば、商品名「エレミッ
ク」(住友化学工業(株)製)等)等のオキサジアゾー
ル系殺虫剤からなる群より選ばれた少なくとも1つが挙
げられる。
【0024】前記致死剤の使用量は、原液100重量部
に対して、通常、0.01〜90重量部程度であること
が好ましい。
【0025】前記共力剤としては、通常使用されている
ものであれば特に限定されないが、例えば、ブチルカー
ビトル 6−プロピル−ピペロニル エーテル(例え
ば、商品名「ピペロニルブトキサイド」(高砂香料
(株)製)等)、オクタクロロジプロピルエーテル(例
えば、商品名「S−421」)、イソボルニルチオシア
ナアセテート(例えば、商品名「IBTA」(日本精化
(株)製)等)、N−オクチルビシクロヘプテンカルボ
キシイミド(例えば、商品名「サイネピリン222」
(吉富製薬(株)製)等)、N−(2−エチルヘキシ
ル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ(2,
2,2)オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミ
ド(例えば、商品名「サイネピリン500」(吉富製薬
(株)製)等)等が挙げられる。
【0026】前記共力剤の使用量は、原液100重量部
に対して、通常、0.3〜99重量部程度であることが
好ましい。
【0027】本発明に使用される噴射剤としては、通常
使用されているものであれば、特に限定されないが、例
えば、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(D
ME)、ハロゲン化炭化水素、圧縮炭酸ガス、圧縮窒
素、および圧縮空気からなる群より選ばれた少なくとも
1つであることが好ましく、これらの中では、液化石油
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、ハロゲ
ン化炭化水素等が特に好ましい。
【0028】本発明に使用される開閉可能な噴射口を設
けた耐圧容器は、特に限定されず、従来のエアゾール製
品に使用されているものと同様のものを使用することが
できる。
【0029】本発明の蚊成虫の駆除方法において、前記
駆除剤の噴射量は、速やかな効力の発現を得るために、
前記駆除剤を30m3 の空間あたり有効成分として0.
1mg以上、好ましくは0.5mg以上であり、人体に
対する刺激や吸入による毒性を軽減するために、20m
g以下、好ましくは15mg以下である。ここで、有効
成分とは、本発明に使用される殺虫剤をいう。
【0030】本発明では、有効成分を短時間のうちに空
気中に散布して気中濃度を瞬時に高めることにより、従
来の加熱蒸散式の製剤よりも速やかに殺虫成分の気中濃
度を高めることができ、また、殺虫剤そのものまたは微
量の有機溶剤に溶解せしめた殺虫剤を多量の噴射剤とと
もに空気中に散布せしめることにより、従来の手押しポ
ンプ式またはエアゾール式の製剤のような有機溶剤によ
る部屋や家具の汚染がなく、処理後数時間は蚊成虫を駆
除できる量の薬剤が空気中にとどまるため物陰に潜む蚊
に対しても十分な効力を有する。
【0031】従って、本発明の蚊成虫の駆除剤および駆
除方法は薬剤の無駄な使用をおさえた安全性の高いもの
である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はかかる実施例によりなんら限定され
るものではない。
【0033】実施例1〜13、比較例1〜5 殺虫剤、有機溶剤、および噴射剤を、表1に示す配合量
で用いて、駆除剤を調製した。なお、比較例3〜5では
それぞれ蚊取りリキッド、蚊取りマットおよび蚊取り線
香を使用した。
【0034】
【表1】
【0035】8畳(約30m3 )の居室試験室にアカイ
エカ雌成虫を約100匹放ち、実施例1〜13および比
較例1〜5で調製した駆除剤を表2に示す処理量で噴霧
処理し、噴霧からの経時的なノックダウン虫数を調査し
た。また、噴霧から1時間後、2時間後にもアカイエカ
雌成虫を約100匹放ち、蚊を放ってからの経時的なノ
ックダウン虫数を調査した。これらの結果からBlis
sのProbit法により50%の個体がノックダウン
するまでの時間(KT50)を求めた。その結果を表2に
示す。
【0036】
【表2】
【0037】以上の結果より、実施例1〜13で調製し
た駆除剤は、従来の蚊取りマット、蚊取りリキッド、蚊
取り線香と比較して明らかに処理直後の速効性が高まっ
ていた。効力の持続時間は比較例1および2で調製した
従来のエアゾール製剤と比較して明らかに長くなってい
た。従って、実施例1〜13で調製した駆除剤を用いる
ことにより速やかに蚊成虫の駆除することができ、その
駆除効果は処理後数時間持続することが期待できる。
【0038】
【発明の効果】本発明により、従来の加熱蒸散式の製剤
よりも速やかに殺虫成分の気中濃度を高め、かつ従来の
手押しポンプ式またはエアゾール式の製剤のような溶剤
による部屋や家具の汚染がなく、処理後数時間は蚊成虫
を駆除できる量の薬剤が空気中にとどまるため、物陰に
潜む蚊に対しても十分な効力を有し、薬剤の無駄な使用
をおさえた安全性の高い蚊成虫の駆除剤および駆除方法
を提供することが可能となった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺虫剤を0.1重量%以上含有する原
    液、および噴射剤を開閉可能な噴射口を設けた耐圧容器
    に収納して、前記原液の容積比率が前記耐圧容器の全容
    積の15%以下としたことを特徴とする蚊成虫の駆除
    剤。
  2. 【請求項2】 殺虫剤が3−アリル−2−メチルシクロ
    ペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−シス/
    トランス−クリサンテマート、3−アリル−2−メチル
    シクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−シ
    ス/トランス−クリサンテマート、3−アリル−2−メ
    チルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d
    −トランス−クリサンテマート、d−3−アリル−2−
    メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル
    d−トランス−クリサンテマート、d−2−メチル−4
    −オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル
    d−シス/トランス−クリサンテマート、N−(3,
    4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル dl
    −シス/トランス−クリサンテマート、N−(3,4,
    5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル d−シス
    /トランス−クリサンテマート、2−アリル−3−メチ
    ル−2−シクロペンテン−1−オン−4−イル−2,
    2,3,3−テトラメチル−シクロプロパンカルボキシ
    ラート、天然ピレトリン(ジョチュウギク抽出エキ
    ス)、および合成ピレトリンからなる群より選ばれた少
    なくとも1つである請求項1記載の蚊成虫の駆除剤。
  3. 【請求項3】 原液が、殺虫剤のみ、または殺虫剤を脂
    肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロ
    ゲン化炭化水素、アルコール、エステル、エーテル、お
    よびケトンからなる群より選ばれた少なくとも1つの有
    機溶剤に溶解せしめたもの、または殺虫剤を活性剤とと
    もに水に乳化または懸濁せしめたものであることを特徴
    とする請求項1または2記載の駆除剤。
  4. 【請求項4】 噴射剤が液化石油ガス、ジメチルエーテ
    ル、ハロゲン化炭化水素、圧縮炭酸ガス、圧縮窒素、お
    よび圧縮空気からなる群より選ばれた少なくとも1つで
    あることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の駆除
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の蚊成虫の駆
    除剤を30m3 の空間あたり有効成分として0.1〜2
    0mg噴霧せしめることを特徴とする蚊成虫の駆除方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005281141A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fumakilla Ltd 害虫駆除用エアゾール剤
JP2009035569A (ja) * 2008-11-07 2009-02-19 Fumakilla Ltd 害虫の駆除方法
US10091989B2 (en) 2010-09-17 2018-10-09 Sumitomo Chemical Company, Limited Composition for pest control aerosol

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