JPH10194451A - 基板支持装置及びこの基板支持装置に基板を着脱する基板着脱装置 - Google Patents

基板支持装置及びこの基板支持装置に基板を着脱する基板着脱装置

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JPH10194451A
JPH10194451A JP36008096A JP36008096A JPH10194451A JP H10194451 A JPH10194451 A JP H10194451A JP 36008096 A JP36008096 A JP 36008096A JP 36008096 A JP36008096 A JP 36008096A JP H10194451 A JPH10194451 A JP H10194451A
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Naoyuki Nozawa
直之 野沢
Yoshiro Hasegawa
善郎 長谷川
Koji Ikeda
浩二 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の着脱が短時間に終了し、かつ、基板表
面の処理領域も広く取れるようにする。 【解決手段】 基板支持装置は、ベース板11に設けら
れた四つの固定支持爪12とベース板11に軸支された
アーム14に設けられた可動支持爪13によって基板2
を垂直に支持する。基板着脱装置は、基板2の中央の開
口20に挿通されて基板2を保持する基板ピックアップ
3と、基板ピックアップ3を移動させる搬送機構4と、
基板ピックアップ3と一体に設けられた開閉棒7とを有
する。開閉棒7は基板ピックアップ3の垂直方向の移動
に連動して移動してアーム14を開閉して、可動支持爪
13を基板2の周縁に当接させたり周縁から離間させた
りする。可動支持爪13は、基板2の装着時にコイルス
プリング15の弾性力によって基板2から離れるのが抑
制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、基板の表面に
所定の処理を施す基板処理装置等において基板を支持す
る目的で使用される基板支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板の表面に所定の処理を施すことは、
LSI(大規模集積回路)、LCD(液晶ディスプレ
イ)、情報記録ディスク等の製作において盛んに行われ
ている。このうち、ハードディスク等の情報記録ディス
クの製作の分野では、中央に開口を有する基板を垂直に
支持する基板支持装置が使用される場合がある。
【0003】図9は従来の基板支持装置の構成を示す正
面概略図、図10は図9に示す基板支持装置の動作を説
明する斜視概略図である。図9及び図10に示す基板支
持装置は、垂直に立てて配置されたベース板11と、こ
のベース板11に設けられた固定支持爪12及び可動支
持爪13によって主に構成されている。
【0004】図9及び図10に示すように、ベース板1
1は、方形の板部材に「J」の字の形状の切り欠きを設
けたような形状のものである。そして、その「J」の字
の切り欠きの曲線部分(以下、曲線部)に四つの固定支
持爪12が設けられている。四つの固定支持爪12は、
図9及び図10に示すように、「J」の字の最下点を通
る垂直な線(以下、中心軸線10)に対して線対称とな
る位置関係で配置されている。
【0005】各々の固定支持爪12は、短い帯板状の部
材を曲げてL字状にしたような形状の部材である。ベー
ス板11の切り欠き部分には、段差が設けられており、
この段差に係止させるようにして各固定支持爪12が配
置され、ネジ止め等の方法によってベース板11に対し
て固定されている。そして、各固定支持爪12の先端
は、曲線部の曲率の中心点に向かっており、その先端部
分は、図10に示すようなV字状の凹部が形成されてい
る。
【0006】一方、可動支持爪13はベース板11の上
面に固定されている。可動支持爪13は、帯板状の部材
の先端をL字状に曲げた形状を有する。可動支持爪13
の後端はベース板11の上端面にネジ止め等によって固
定されており、L字状の先端部分はちょうど中心軸線1
0上に位置して下方に向いている。そして、下方に向い
た先端部分には、固定支持爪12と同様にV字状の凹部
が形成されている。
【0007】上記従来の基板支持装置の動作について説
明する。上記基板支持装置は、ハードディスク用の基板
のような円形の板状で中央に開口20を有する基板2を
支持するよう構成され、基板2を保持する基板ピックア
ップ3を備えた搬送機構4によって基板2が着脱される
ようになっている。
【0008】また、図10に示すように、基板支持装置
1の付近には、基板支持装置1の可動支持爪13を開閉
する開閉装置5が設けられる。上述した可動支持爪13
は板ばねになっており、開閉装置5は、可動支持爪13
の先端を上方に変位させて可動支持爪13を撓ませる開
閉ピン51と、開閉ピン51を水平方向及び垂直方向に
移動させる移動機構52とから構成されている。
【0009】まず、上記基板支持装置1に基板2を装着
する場合について説明する。基板ピックアップ3は基板
2の中央の開口20に先端を挿入させて基板2を保持し
ながら、基板2を基板支持装置1の近傍まで水平に搬送
する。この際、開閉装置5の開閉ピン51は移動機構5
2によって予め水平に移動して基板支持装置1の可動支
持爪13の下方に進入し、さらに所定距離上方に移動し
て図9に点線で示すように可動支持爪13を撓ませて可
動支持爪13が開いた状態にしている。
【0010】基板ピックアップ3は、基板支持装置1の
ベース板11の位置まで基板2を移動させ、可動支持爪
13と固定支持爪12との間の位置に基板2を位置させ
る。そして、搬送機構4が基板ピックアップ3を少し下
降させ、基板2が固定支持爪12の上に載って支持され
るようにする。
【0011】次に、開閉装置5の移動機構52が開閉ピ
ン51を所定距離下降させ、可動支持爪13の撓みを解
消させて可動支持爪13がほぼ水平な姿勢になるように
する。この結果、可動支持爪13の先端部分が基板2の
上縁に当接し、基板2を上から抑える状態となる。その
後、基板ピックアップ3は後退し、別の基板2の保持等
のため、搬送機構4によって所定の位置まで送られる。
また、開閉ピン51も後退して所定の退避位置に退避す
る。
【0012】基板2を基板支持装置1から取り外す場合
は上記の手順と逆であり、まず開閉装置5の移動機構5
2が開閉ピン51を水平移動させて可動支持爪13の下
方に進入させ、所定距離上昇させて可動支持爪13を撓
ませる。そして、搬送機構4が基板ピックアップ3を駆
動し、基板ピックアップ3の先端を基板2の中央の開口
20に挿入させる。この状態で基板ピックアップ3が少
し上昇して基板2を保持して持ち上げ、基板ピックアッ
プ3が後退して基板2を基板支持装置1から引き抜くこ
とで取り外しが完了する。
【0013】上述したような基板支持装置1は、基板2
の表面に所定の薄膜を作成する薄膜作成装置に採用され
ることが多い。図11は、図9及び図10に示す基板支
持装置を採用した薄膜作成装置の例の概略構成を示す正
面図である。図9に示す薄膜作成装置は、基板着脱チャ
ンバー61と成膜チャンバー62とを隣接して配置した
構造である。成膜される基板2は基板着脱チャンバー6
1で基板支持装置1に装着され、基板支持装置1ごと成
膜チャンバー62に送られる。そして、成膜チャンバー
62で成膜を行った後、再び基板着脱チャンバー61に
戻され、基板支持装置1から取り外される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記構成に係る従来の
基板支持装置は、基板の着脱動作を短時間に行うことが
求められている。例えば、基板支持装置が上述した薄膜
作成装置に採用される場合、その薄膜作成装置の生産性
は、基板の着脱に要する時間によって大きく左右され
る。即ち、基板支持装置への装着、成膜処理、基板支持
装置からの取り外しという一連の動作を行う一回の成膜
処理において、基板の装着及び取り外しに要する時間を
着脱タクトと呼び、成膜処理に要する時間を成膜タクト
と呼ぶが、一回に成膜処理する基板の枚数を増やすこと
を考慮しない場合、薄膜作成装置の生産性は、着脱タク
トと成膜タクトのうちのどちらか長い方のタクトにより
決まる。
【0015】ハードディスク等の情報記録ディスクの製
作では基板に作成される薄膜は薄くなる傾向にあり、成
膜タクトは短くなってきている。従って、薄膜作成装置
の生産性は着脱タクトによって決まる傾向があり、着脱
タクトを短くすることが生産性向上のポイントになって
きている。
【0016】ここで、上述したように、従来の基板支持
装置では、固定支持爪12への基板載置動作とは別に可
動支持爪13の開閉動作が必要になっている。即ち、固
定支持爪12への基板載置動作に先立って予め可動支持
爪13を開いて基板載置完了後に閉じる動作や、固定支
持爪12からの基板の持ち上げに先立って予め可動支持
爪13を開いて基板引き抜き後に閉じる動作が必要であ
る。従って、このような可動支持爪13の開閉動作のた
め、従来の基板支持装置では、着脱タクトが短くできな
い欠点がある。
【0017】着脱タクトを短くする構成としては、上記
可動支持爪13を用いずに固定支持爪12による支持の
みとする構成が考えられる。しかしながら、可動支持爪
13を用いないと、基板2は固定支持爪12の上に載っ
ているだけなので、基板2の保持が不十分となり、僅か
な振動等によって基板2が倒れたり落下したりしてしま
う。
【0018】これを避けるためには、固定支持爪12の
先端部分の凹部を深くして固定支持爪12が基板2の下
縁を保持するよう構成すればよいが、これにも問題があ
る。即ち、ハードディスク等の情報記録ディスクの製作
では、記録容量を多くするため、基板2の表面のより広
い領域に成膜することが要請されている。しかしなが
ら、上記のように固定支持爪12の先端部分の凹部が深
くなると、基板2の周縁の部分がこの凹部によって遮蔽
された状態となるため、この部分への成膜が不十分とな
ってしまう。
【0019】本願発明は、かかる課題を解決するために
なされたものである。即ち、基板の着脱が短時間に終了
し、かつ、処理領域も広く取れるようにすることを本願
発明は目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、基板に所定の処理を
施すために当該基板を垂直に支持するとともに、当該基
板を保持する基板ピックアップによって基板が着脱され
る基板支持装置であって、基板の周縁に当接して基板を
垂直に支持する複数の支持爪を備え、これら複数の支持
爪の一部又は全部は、前記基板ピックアップの垂直方向
の第一の向きの移動に連動して基板の周縁に当接し、前
記基板ピックアップの第一の向きとは逆の向きの移動に
連動して基板の周縁から離間するよう構成されている。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明
は、基板に所定の処理を施すために当該基板を垂直に支
持するとともに、当該基板を保持する基板ピックアップ
によって基板が着脱される基板支持装置であって、基板
の周縁に当接して基板を垂直に支持する複数の支持爪を
備え、これら複数の支持爪の一部又は全部は、基板から
離れるのが弾性部材によって抑制された状態で基板の周
縁に当接するよう設けられているとともに、前記基板ピ
ックアップの垂直方向の第一の向きの移動に連動して基
板の周縁に当接し、前記基板ピックアップの第一の向き
とは逆の向きの移動に連動して基板の周縁から離間する
よう構成されている。また、上記課題を解決するため、
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の基板支持装置
に基板を着脱する基板着脱装置であって、当該基板を保
持する基板ピックアップと、基板ピックアップを水平及
び垂直に移動させる搬送機構とを備え、基板ピックアッ
プには開閉棒が一体に設けられており、この開閉棒によ
って前記複数の支持爪の一部又は全部を基板ピックアッ
プの垂直方向の移動に連動して移動させるよう構成され
ている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、本願発明の第一の実施形態の基
板支持装置の概略構成を示す正面図、図2は図1に示す
基板支持装置のアームの構成を示す平面図である。図3
は図1の基板支持装置及びこの基板支持装置に使用され
る第一の実施形態の基板着脱装置の斜視概略図である。
【0022】図1及び図3に示す基板支持装置は、中央
に開口20を有する基板2に所定の処理を施すために当
該基板2を垂直に支持するよう構成されている。基板2
は、具体的には、例えば3.5インチサイズのハードデ
ィスク用の基板であり、直径は例えば95mm、中央の
開口20の大きさは例えば直径25mm程度である。
尚、2.5インチサイズのハードディスク用基板の場
合、基板直径65mm、開口の直径20mm程度であ
る。
【0023】この基板支持装置は、垂直な姿勢のベース
板11と、基板2の周縁に当接して基板2を垂直に支持
するようベース板11に設けられた複数の固定支持爪1
2及び可動支持爪13とから主に構成されている。ベー
ス板11は、方形の板に図1に示すようなほぼ「U」の
字状の切り欠きを設けたような形状の部材である。そし
て、「U」の字の切り欠きの最下点を通る垂直な線(以
下、同様に中心軸線10)に対して線対称となる位置関
係で、同一垂直面上に四つの固定支持爪12が配置され
ている。
【0024】各々の固定支持爪12は、短い帯板状の部
材を曲げてL字状にしたような形状の部材であり、ベー
ス板11の切り欠き部分に設けられた段差に係止させる
ようにして各固定支持爪12が配置され、ネジ止め等の
方法によってベース板11に対して固定されている。そ
して、各固定支持爪12の先端は、曲線部の曲率の中心
点に向かっており、その先端を結んだ円周の大きさは、
基板2の周縁にほぼ等しくなっている。また、固定支持
爪12の先端部分は、図8に示すのと同様にV字状の凹
部が形成されている。
【0025】一方、可動支持爪13は、ベース板11の
上端部分で開閉されるアーム14に固定されている。ア
ーム14は、一端がベース板11の上端部分に軸支され
ている。ベース板11の上端部分の片側には、アーム1
4の一端を軸支するための凹部が形成されている。アー
ム14の一端はこの凹部内に配置されており、図2に示
すように、ベース板11とアーム14の一端とを貫通さ
せて設けた軸支ピン140によってアーム14の一端が
軸支されている。これによって、アーム14は軸支ピン
140の回りに所定角度回転可能になっている。アーム
14は、図1に示すように、ベース板11の「U」の字
状の切り欠きを上端部分で塞ぐ長さよりも少し短い程度
の長さである。そして、アーム14の長さの中央より少
し先端よりの位置に可動支持爪13が固定されている。
【0026】可動支持爪13は、固定支持爪12と同様
に、短い帯板状の部材を曲げてL字状にしたような形状
の部材であり、先端を下方に向けた姿勢になっている。
この可動支持爪13の先端部分も固定支持爪12と同様
にV字状の凹部が形成されている。また、アーム14の
先端部分には、図1に示すように下方に突出させて設け
た突出部141が形成されている。この突出部141に
は、支持する基板2の厚さ方向に貫通させた円形の貫通
穴142が形成されている。
【0027】上記アーム14の先端部分の上面には、コ
イルスプリング15の一端151が係止されている。こ
のコイルスプリング15の他端152は、ベース板11
に係止されている。より詳しくは、コイルスプリング1
5の他端152は、アーム14の一端を軸支したベース
板11の上端部分とはU字状の切り欠きを挟んで反対側
の上端部分に係止されている。尚、軸支ピン140の部
分を支点としてアーム14が回転した際、コイルスプリ
ング15は、他端151を支点にして所定角度範囲で回
転する。
【0028】上記コイルスプリング15の作用につい
て、図1を使用して説明する。アーム14の先端に設け
られたコイルスプリング15は、図1に実線で示すよう
に、固定支持爪12に基板2が載置されて支持された際
に、固定支持爪12が基板2から離れるのが抑制された
状態で基板2の周縁に当接するようにするためのもので
ある。
【0029】即ち、基板2が何らかの弾みで固定支持爪
12から跳ね上がろうとすると、基板2は可動支持爪1
3を押してアーム14を上方に(反時計回りに)向けて
回転させるようにする。しかしながら、アーム14がこ
の向きに回転すると、コイルスプリング15は、アーム
14の先端に固定されたコイルスプリング15の一端1
51とベース板11に固定された他端152との間隔が
狭まりながら他端152を中心にして上方に(反時計回
りに)回転する。
【0030】コイルスプリング15の一端151と他端
152との間隔が狭まると、コイルスプリング15の弾
性力はそれに逆らうように作用するから、アーム14の
上方への回転を抑えるよう作用する。このため、基板2
が固定支持爪12から跳ね上がるのが抑えられる。しか
しながら、アーム14が上方にさらに回転して、ある位
置を越えてしまうと、今度はコイルスプリング15の一
端151と他端152が遠ざかる動きになり、コイルス
プリング15の弾性力は、アーム14を上方に弾き出す
ように作用する。
【0031】このコイルスプリング15の作用が変化す
る臨界点は、コイルスプリング15の一端151と他端
152との距離が最も接近した地点である。この地点
は、アーム14の回転中心(軸支ピン140)とコイル
スプリング15の一端151と他端152とが一直線上
になる状態であり、デッドポイントと呼ばれる。デッド
ポイントを越えてアーム14が反時計回りに回転する
と、コイルスプリング15の弾性力は、アーム14を下
方に抑える向きから上々に弾き出す向きに変化する。但
し、現実のデッドポイントは、アーム14の自重や軸支
ピン140の部分での摩擦等から上記地点から僅かに下
方の地点になる。
【0032】尚、基板2が固定支持爪12に支持されそ
の上に可動支持爪13が載っている状態では、コイルス
プリング15の一端151と他端152との間隔は、自
由状態(外から力が加わらない状態)の間隔よりも少し
狭い間隔になっている。即ち、基板2が装着された状態
では、コイルスプリング15の弾性力は基板2を下方に
僅かに抑えるよう作用する。但し、基板2が装着された
状態でコイルスプリング15の一端151と他端152
の間隔が丁度自由状態の間隔になるよう構成してもよ
い。
【0033】また、ベース板11の右上端部分には、図
1に示すような形状のストッパ16が固定されている。
ストッパ16は、アーム14が軸支ピン140の回りに
反時計回りに回転する際、水平な姿勢よりも上に回転し
ないようにするためのものである。上述の通り、デッド
ポイントを越えてアーム14が回転すると、アーム14
はコイルスプリング15によって上方への回転が付勢さ
れるが、その後アーム14はストッパ16に当たり、水
平な姿勢より上には回転しないようになっている。
【0034】次に、上記基板支持装置に基板を着脱する
本実施形態の基板着脱装置の構成について図3を使用し
て説明する。本実施形態の基板着脱装置は、基板2の中
央の開口20に挿入されて当該基板2を保持する基板ピ
ックアップ3と、基板ピックアップ3に一体に設けられ
た開閉棒7と、基板ピックアップ3を水平及び垂直に移
動させる搬送機構4とを備えている。
【0035】基板ピックアップ3は、側方から見たとき
にL字状であるピックアップ本体31と、ピックアップ
本体31の水平部の先端に設けた支持板32と、ピック
アップ本体31の上端に固定されて側方に延びる取付ロ
ッド33と、ピックアップ本体31と搬送機構4とを連
結する駆動ロッド34とから主に構成されている。
【0036】支持板32は、基板2の中央の開口20に
挿入されて直接基板2を支持する部材である。支持板3
2は、ピックアップ本体31の水平部の先端から垂直上
方に立てて設けられ、その先端縁は円弧状の形状になっ
ている。その先端縁の円弧の曲率は、基板2の中央の開
口20の曲率にほぼ等しくなっている。また、その先端
縁は、断面V字状の溝が形成されており、この溝に基板
2の開口20の縁を落とし込んだ状態で基板2を支持す
るようになっている。
【0037】開閉棒7は、取付ロッド33の先端から前
方に向けて延びるよう取付ロッド33に固定されてい
る。この開閉棒7は、図1及び図3に示すように、基板
支持装置のアーム14を開閉する際にアーム14の先端
の突出部141の貫通穴142に挿通される位置関係で
配置されている。
【0038】上記基板ピックアップ3を水平方向及び垂
直方向に移動させる搬送機構4は、駆動ロッド34を先
端に連結した搬送ロボットによって構成されている。搬
送ロボットは、少なくとも、基板支持装置のベース板1
1の板面に直角な水平方向(以下、X方向)及び垂直方
向に直線運動可能に構成される。また、必要に応じてこ
れ以外の方向の直線運動や垂直な回転軸の回りの回転運
動等を行うように構成される。
【0039】次に、上記構成に係る本実施形態の基板支
持装置及び基板着脱装置の動作について説明する。ま
ず、基板支持装置1に基板を装着する場合について説明
する。基板2は、最初は基板支持装置1から所定距離離
れた待機位置に位置している。基板2は、この待機位置
で、中央の開口20の縁が基板ピックアップ3の支持板
32の先端縁に落とし込まれた状態で基板ピックアップ
3によって垂直な姿勢で保持されている。尚、基板2の
板面はベース板11に平行である。また、この待機位置
の高さは、基板支持装置1に正しく装着された際の高さ
よりも少し高い位置に設定されている。また、基板支持
装置1のアーム14は、図1に点線で示す位置、即ちス
トッパに当接した水平な姿勢の位置に位置している。
【0040】この状態で搬送機構4が基板ピックアップ
3をX方向に移動させ、基板2を基板支持装置1に向け
て搬送する。そして、基板2が基板支持装置1のベース
板11の切り欠き内の位置(以下、停止位置)まで搬送
されると、基板ピックアップ3の移動が停止される。
尚、この停止位置では、基板2の中心はベース板11の
中心軸線10上に位置する。
【0041】上記のように基板ピックアップ3によって
基板2がX方向に搬送されて停止位置まで移動する際、
基板ピックアップ3に一体に設けられた開閉棒7は基板
ピックアップ3と一体にX方向に移動し、アーム14の
先端の突出部141に設けられた貫通穴142に挿入さ
れる。
【0042】この状態で、搬送機構4は基板ピックアッ
プ3を所定距離下方に移動させる。これによって、基板
2の下縁が固定支持爪12の上に載って基板が固定支持
爪12に支持される。基板2が固定支持爪12に載った
後も基板ピックアップ3は少し下降を続け、支持板32
全体が基板2の開口20の中央に位置した状態で停止す
る。
【0043】この基板ピックアップ3の下降の際、開閉
棒7も基板ピックアップ3と一体に下降する。開閉棒7
はアーム14の先端の突出部141の貫通穴142にさ
れているので、開閉棒7の下降によってアーム14は下
方に(時計回りに)回転する。この際、アーム14がデ
ッドポイントを越える前は、開閉棒7はコイルスプリン
グ15の弾性力に逆らってアーム14を回転させる。
【0044】アーム14がデッドポイントを越えると、
アーム14はコイルスプリング15の弾性力によって付
勢されて回転し、アーム14に設けた可動支持爪13が
基板2の上の縁に当接することで回転が停止する。その
後、基板ピックアップ3は、X方向に基板支持装置1か
ら遠ざかる向きに移動し、当初の待機位置に戻る。これ
によって基板支持装置1への基板2の装着が完了する。
【0045】次に、基板支持装置1から基板2を取り外
す場合について説明する。まず、基板ピックアップ3が
搬送機構4によって搬送され、X方向を基板支持装置1
に向けて移動する。この際の搬送ラインの高さは、基板
ピックアップ3の支持板32の高さが基板支持装置1に
支持されている基板2の中央の開口20の高さに等しく
なるような高さとされる。
【0046】基板ピックアップ3が基板支持装置1に達
し、支持板32が基板2の中央の開口20内に位置する
と、基板ピックアップ3は移動を停止する。この際、開
閉棒7も基板ピックアップ3と一体に移動してアーム1
4の先端の突出部141の貫通穴142に挿通される。
【0047】次に、搬送機構4によって基板ピックアッ
プ3が垂直上方に向けて所定距離移動する。この結果、
支持板32の先端縁が基板2の開口20の縁に当接して
基板ピックアップ3が基板2を支持した状態となる。さ
らに基板ピックアップ3は上昇し、基板2の装着の際の
停止位置と同じ位置に達すると停止する。
【0048】この基板ピックアップ3の上昇に連動して
開閉棒7も上昇するので、開閉棒7はアーム14を持ち
上げて反時計回りに回転させる。この際、当初はコイル
スプリング15の弾性力に逆らって開閉棒7はアーム1
4を回転させるが、アーム14が前記デッドポイントを
越えると、アーム14はコイルスプリング15の弾性力
によって付勢されて回転し、ストッパ16に当たって回
転が停止する。尚、アーム14がストッパ16に当たっ
て停止した際、可動支持爪13は基板2の上縁から離間
して少し上方に位置する。そして、搬送機構4が基板ピ
ックアップ3をX方向に基板支持装置1から離れる向き
に移動させ、前記待機位置まで搬送する。これによっ
て、基板2の取り外し動作が完了する。
【0049】上記説明から明らかな通り、本実施形態の
基板支持装置及び基板着脱装置によれば、基板ピックア
ップ3の垂直方向の移動に連動して開閉棒7が可動支持
爪13を移動させ、基板2の上縁に当接させたり離間さ
せたりするようになっている。このため、可動支持爪1
3の移動を別に行う従来の装置に比べ、基板2の装着動
作に要する時間が短くなっている。また、可動支持爪1
3が基板2の上縁を抑えるので、基板2の支持が安定
し、固定支持爪12や可動支持爪13の先端部分の凹部
の深さを深くする必要もない。このため、基板2の周縁
まで処理領域を広く取ることができる。
【0050】次に、本願発明の第二の実施形態の基板支
持装置及びこの基板支持装置に使用される第二の実施形
態の基板着脱装置について説明する。図4は、第二の基
板支持装置の概略構成を示す正面図、図5は図4の基板
支持装置及び第二の実施形態の基板着脱装置の斜視概略
図である。
【0051】まず、図4に示す基板支持装置は、方形な
枠状のベース板11と、このベース板11に設けられる
左右一対のアーム14と、アーム14に固定された左右
二つずつ計四つの可動支持爪13と、各アーム14に弾
性力を作用させる一対のコイルスプリング15とから主
に構成されている。方形な枠状のベース板11は、板面
を垂直にして立てて設けられている。左右一対のアーム
14は、ベース板11の中心を通る垂直な線(以下、中
心軸線10)を挟んで左右対称な配置になっている。
【0052】各々のアーム14は、下端がベース板11
の下辺部に軸支されて上方に延びる直線部143と、こ
の直線部143の上端に設けられた屈曲部144とから
なる形状である。ベース板11の下辺部の上面には半円
状の溝が形成されており、直線部143の下端はこの溝
の嵌め込まれている。そして、直線部143の下端と溝
の両側のベース板11の肉厚の部分に貫通させるように
して軸支ピン140が設けられており、アーム14は、
この軸支ピン140を中心として所定角度回転するよう
になっている。
【0053】左右二つずつの可動支持爪13は、互いに
向かい合うようにして直線部143に固定されている。
一つの側の二つの可動支持爪13は、長い帯板状の部材
の両端を図4に示すように折り曲げることで形成され、
中腹部を直線部143にネジ止めすることにより固定さ
れている。そして、図4に示すように、四つの可動支持
爪13によって基板2は左右両側から支持されるように
なっている。一つの側の二つの可動支持爪13は、基板
2の中心の高さの位置を挟んで上下に設けられるととも
に、左右の可動支持爪13は基板2の中心を通る中心軸
線10に対して線対称状に配置されている。
【0054】尚、四つの可動支持爪13は、いずれも先
端が基板2の中心点に向かう形状であり、それらの先端
は基板2の周縁に相当する円周上に位置している。ま
た、各々の可動支持爪13の先端部分には第一の実施形
態と同様のV字状の凹部が形成され、このV字状の凹部
に基板2の周縁が嵌め込まれるようになっている。
【0055】左右の屈曲部144も、図4に示すよう
に、中心軸線10に対して左右対称状の形状になってい
る。各々の屈曲部144は、正面から見ると図4に示す
ような形状の板材である。各屈曲部144の輪郭は、基
板装着時に基板着脱装置の外側開閉棒71が当接する外
側テーパー部145と、基板取り外し時に基板着脱装置
の内側開閉棒72が当接する内側テーパー部146とを
有している。内側テーパー部146も外側テーパー部1
45も中心軸線10に向けて斜め上方に傾斜している。
【0056】また、屈曲部144の上端には、コイルス
プリング15の一端151が固定されている。このコイ
ルスプリング15の他端152は、ベース板11の上辺
部に固定されている。アーム14は、外側開閉棒71及
び内側開閉棒72によって開閉されるが、この際、コイ
ルスプリング15は他端152を中心にして所定角度回
転するようになっている。
【0057】このコイルスプリング15も第一実施形態
の場合と同様であり、アーム14の回転位置の如何によ
って、基板2に近づく向きにアーム14を付勢したり、
基板2から遠ざかる向きにアーム14を付勢したりする
ようになっている。具体的には、この実施形態における
コイルスプリング15のデッドポイントも、コイルスプ
リントの一端151、他端152、及び、アーム14を
支える軸支ピン140の三点が一直線上に並ぶ地点であ
る。この地点から内側にアーム14が位置していると、
コイルスプリング15はアーム14が内側に向けて回転
するよう弾性力を作用させ、デッドポイントよりも外側
にある場合、コイルスプリング15はアーム14が外側
に向けて回転するよう弾性力を作用させるようになって
いる。
【0058】尚、デッドポイントより外側にアーム14
が位置すると、アーム14がコイルスプリング15によ
って外側に向けて弾き出されるが、アーム14は図4に
点線で示すようにベース板11の側辺部に当接し、それ
以上外側には開かないようになっている。
【0059】次に、図5に示す第二実施形態の基板着脱
装置の構成について説明する。この第二実施形態の基板
着脱装置も、第一実施形態と同様であり、基板2の中央
の開口20に挿入されて当該基板2を保持する基板ピッ
クアップ3と、基板ピックアップ3に一体に設けられた
開閉棒71,72と、基板ピックアップ3を水平及び垂
直に移動させる搬送機構4とを備えている。
【0060】また、基板ピックアップ3は、側面から見
たときにL字状であるピックアップ本体31と、ピック
アップ本体31の水平部の先端に設けた支持板32と、
ピックアップ本体31の上端に固定されて両側方に延び
る一対の取付ロッド33と、ピックアップ本体31と搬
送機構4とを連結する駆動ロッド34とから主に構成さ
れている。
【0061】この第二実施形態では、一対の取付ロッド
33に各々の二本計四本の開閉棒71,72が固定され
ている。各開閉棒71,72は、取付ロッド33からX
方向に延びている。そして、中心軸線10に対して外側
に位置するのが一対の外側開閉棒71であり、内側に位
置するのが一対の内側開閉棒72である。
【0062】次に、上記構成に係る第二実施形態の基板
支持装置及び第二実施形態の基板着脱装置の動作につい
て説明する。まず、基板支持装置に基板2を装着する場
合について説明する。基板ピックアップ3は、前記実施
形態と同様に支持板32の先端縁で基板2を支持した状
態で待機位置で待機している。待機位置及び待機位置で
基板2の姿勢については、第一実施形態と同様である。
尚、基板支持装置のアーム14の位置は、図4に点線で
示す位置であり、デッドポイントより外側であってベー
ス板11の側辺部に当接した状態になっている。
【0063】搬送機構4が基板ピックアップ3をX方向
に搬送し、基板2がベース板11内に達すると基板2は
停止する。この際、基板2の中心はベース板11の中心
軸線10上に位置する。また、基板ピックアップ3と一
体に開閉棒71,72も移動し、先端がベース板11内
に達する。この際の各開閉棒71,72の位置は、図4
に点線で示す位置であり、外側開閉棒71が外側テーパ
ー部145の上端付近に位置し、内側開閉棒72が内側
テーパー部146の上端から少し離れた位置に位置す
る。
【0064】この状態で、搬送機構4が基板ピックアッ
プ3を所定距離下方に移動させる。これに伴い基板2は
下降するが、この際、外側開閉棒71の作用により左右
一対のアーム14が閉じるよう回転する。即ち、基板ピ
ックアップ3が下降すると、連動して外側開閉棒71も
下降する。下降する外側開閉棒71は、外側テーパー部
145に当接して屈曲部144を下方に押し下げるよう
力を作用させる。この際、外側開閉棒71は外側テーパ
ー部145を滑りながら下降するので、アーム14は内
側に向けて回転することになる。尚、アーム14がデッ
ドポイントに達するまでは、外側開閉棒71はコイルス
プリング15の弾性力に逆らってアーム14を回転させ
る。
【0065】そして、アーム14が外側開閉棒71の下
降によってデッドポイントを越えて回転すると、コイル
スプリング15の弾性力はアーム14を内側に向けて付
勢するよう作用する。そして、下降してきた基板2の周
縁にアーム14の可動支持爪13が当接すると、アーム
14の回転は停止する。これによって、図4に実線で示
すように、四つの可動支持爪13によって基板2が支持
された状態となり、基板支持装置1への基板2の装着が
完了する。
【0066】次に、基板支持装置1から基板2を取り外
す場合について説明する。まず、基板ピックアップ3
は、支持板32が基板支持装置1内の基板2の開口20
の高さの位置になる状態で、基板支持装置1から離れた
位置で待機している。この状態で搬送機構4が基板ピッ
クアップ3をX方向に基板支持装置1に向けて搬送させ
る。そして、基板ピックアップ3の支持板32が基板2
の開口20内に達すると、基板ピックアップ3は移動を
停止する。
【0067】この際、基板ピックアップ3と一体に設け
られている四つの開閉棒71,72の先端はベース板1
1内に達する。この際の四つの開閉棒71,72の位置
は、図4に実線で示す位置であり、外側開閉棒71が外
側テーパー部145の下端から少し離れた位置に位置
し、内側開閉棒72が内側テーパー部146の上端付近
に位置する。
【0068】この状態で、搬送機構4が基板ピックアッ
プ3を所定距離上方に移動させる。これによって、支持
板32の上端縁が基板2の開口20の縁に当接して基板
2を支持し、その状態で少し基板2を持ち上げる。
【0069】そして、この基板ピックアップ3の上昇に
連動して四つの開閉棒71,72も上昇する。この際、
内側開閉棒72は、屈曲部144の内側テーパー部14
6に当接して内側テーパー部146に沿って滑りながら
上昇する。この上昇に伴って、アーム14が外側に向け
て(反時計回りに)回転する。最初はコイルスプリング
15の弾性力に逆らってアーム14は回転するが、デッ
ドポイントを越えると、逆にコイルスプリング15の弾
性力によって付勢されて外側に向けて回転する。そし
て、ベース板11の側辺部に当接するとアーム14の回
転が停止する。
【0070】このようにして、基板ピックアップ3によ
る基板2の持ち上げに連動してアーム14が開き、基板
2はベース板11から抜き取り可能となる。その後、搬
送機構4は、基板ピックアップ3をX方向に基板支持装
置1から遠ざかる向きに移動させ、所定位置まで搬送す
ると基板支持装置1からの基板2の取り外しが完了す
る。
【0071】上述した構成及び作用の第二実施形態にお
いても、基板ピックアップ3の垂直方向の移動に連動し
て、可動支持爪13が基板2の周縁に当接したり基板2
の周縁から離れるよう移動するので、基板2の着脱に要
する時間が従来に比べ短くなっている。そして、基板2
が装着された状態では、コイルスプリング15の弾性力
によって四つの可動支持爪13が基板の周縁に押し付け
られるので、基板2の支持も安定化し、可動支持爪13
の先端の凹部を深くする必要がない。
【0072】次に、本願発明の第三及び第四の実施形態
の基板着脱装置について説明する。図6は第三実施形態
の基板着脱装置の構成を示す斜視概略図、図7は第四実
施形態の基板支持装置の構成を示す斜視概略図である。
この第三及び第四の実施形態の基板着脱装置は、基板ピ
ックアップ3の構成が前述した第一の実施形態のものと
異なっている。即ち、第三及び第四の実施形態では、基
板ピックアップ3が基板2の下縁を支持しながら基板2
全体を保持するよう構成されている。
【0073】まず、第三の実施形態では、図6に示すよ
うに基板ピックアップ3の支持板32が基板2の下縁を
支持するようになっている。支持板32の先端縁は、基
板2の周縁の円弧の曲率に等しい凹部が形成されてい
る。
【0074】支持板32の先端縁の板厚方向には、断面
V字状の溝が形成されており、この溝に基板2の下縁が
落とし込まれた状態で支持されるようになっている。こ
の断面V字状の溝は、前述した固定支持爪12の先端縁
の凹部に比べて深くすることが可能である。というの
は、基板2の処理の際には基板ピックアップ3は基板2
から取り外されるので、支持板32の先端縁の溝を深く
しても基板2の処理には支障がないからである。尚、支
持板32の先端縁の溝を深くすることで、基板2の保持
動作はより安定化する。
【0075】また、基板2を傷つけないように、支持板
32は基板2の材質よりも柔らかい材質例えばテフロン
やポリイミド等の樹脂で製作されると好適である。尚、
この実施形態の基板着脱装置を第一の実施形態の基板支
持装置に使用する場合、支持板32は固定支持爪12に
ぶつからないようにする必要がある。具体的には、図1
に示す四つの固定支持爪12のうち中心軸線10よりの
二つの固定支持爪12の間に位置するような構成にす
る。
【0076】この第三実施形態の基板着脱装置を使用す
る場合、基板2は中央に開口を有するものでなくともよ
い。例えば、半導体ウエハのような基板を着脱する装置
としても使用できる。
【0077】次に、図7に示す第四の実施形態では、基
板ピックアップ3は基板2の中央の開口の縁を支持する
第一の支持板321と、基板2の下縁を支持する第二の
支持板322とを有している。第一の支持板321は、
第一の実施形態における支持板32と同様のものであ
り、第二の支持板322は第三の実施形態における支持
板32と同様のものである。この第四の実施形態では、
基板2を二カ所で支持するので基板2の保持が安定化す
る。
【0078】図8は、支持爪の先端部分の形状の他の例
の構成について説明する斜視図である。前述した各実施
形態の基板支持装置では、基板ピックアップ3の支持板
32の先端部分はV字状に形成されていたが、これ以外
の構成も可能である。即ち、図8(a)で示すように先
端部分が平坦なものや、(b)に示すように先端部分が
丸く円弧状に形成されたものでもよい。
【0079】上記各実施形態では、可動支持爪13がコ
イルスプリング15によって付勢されてので、このよう
な形状の支持爪を使用しても十分安定して基板を支持す
ることができる。このような形状の支持爪を用いると、
支持爪によって基板の周縁が隠れることが無くなるの
で、薄膜作成等の表面処理を基板の周縁まで広い領域に
行うことができる。
【0080】以上説明した各実施形態の構成において、
可動支持爪13は基板ピックアップ3の下降に連動して
基板2の周縁に当接し、基板ピックアップ3の上昇に連
動して基板2の周縁から離れるよう移動するが、逆の構
成も可能である。即ち、基板ピックアップ3の上昇に連
動して基板2の周縁に当接し、基板ピックアップ3の下
降に連動して基板2の周縁から離れるよう移動するよう
にしてもよい。
【0081】また、弾性部材の例としてはコイルスプリ
ング15のみが説明されたが、これ以外の板バネやゴム
材等の各種のものを使用することができる。上述した各
実施形態の基板支持装置は、図11に示すような薄膜作
成装置に採用されるが、これ以外にも、エッチング装置
や表面改質装置等の処理装置に採用することが可能であ
る。さらに、基板2は円形であるもののみが説明された
が、液晶基板のような方形の基板であっても差し支えな
い。
【0082】
【発明の効果】以上説明した通り、本願発明の基板支持
装置及び基板着脱装置によれば、基板ピックアップの移
動に連動して支持爪が基板の周縁に当接したり基板の周
縁から離れたりするので、基板の着脱動作に要する時間
が短くできる。このため、装置の生産性の向上に寄与す
ることができる。また、請求項2の基板支持装置によれ
ば、上記効果に加え、支持爪が基板から離れるのが弾性
部材によって抑制された状態で基板の周縁に当接するの
で、基板の支持がさらに安定化されるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施形態の基板支持装置の概
略構成を示す正面図である。
【図2】図1に示す基板支持装置のアームの構成を示す
平面図である。
【図3】図1の基板支持装置及びこの基板支持装置に使
用される第一の実施形態の基板着脱装置の斜視概略図で
ある。
【図4】第二の基板支持装置の概略構成を示す正面図で
ある。
【図5】図4に示す基板支持装置及び第二の実施形態の
基板着脱装置の斜視概略図である。
【図6】第三実施形態の基板着脱装置の構成を示す斜視
概略図である。
【図7】第四実施形態の基板支持装置の構成を示す斜視
概略図である。
【図8】支持爪の先端部分の形状の他の例の構成につい
て説明する斜視図である。
【図9】従来の基板支持装置の構成を示す正面概略図で
ある。
【図10】図9に示す基板支持装置の動作を説明する斜
視概略図である。
【図11】図9及び図10に示す基板支持装置を採用し
た薄膜作成装置の例の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基板支持装置 11 ベース板 12 固定支持爪 13 可動支持爪 14 アーム 15 コイルスプリング 2 基板 3 基板ピックアップ 4 搬送機構 7 開閉棒 71 外側開閉棒 72 内側開閉棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に所定の処理を施すために当該基板
    を垂直に支持するとともに、当該基板を保持する基板ピ
    ックアップによって基板が着脱される基板支持装置であ
    って、 基板の周縁に当接して基板を垂直に支持する複数の支持
    爪を備え、これら複数の支持爪の一部又は全部は、前記
    基板ピックアップの垂直方向の第一の向きの移動に連動
    して基板の周縁に当接し、前記基板ピックアップの第一
    の向きとは逆の向きの移動に連動して基板の周縁から離
    間するよう構成されていることを特徴とする基板支持装
    置。
  2. 【請求項2】 基板に所定の処理を施すために当該基板
    を垂直に支持するとともに、当該基板を保持する基板ピ
    ックアップによって基板が着脱される基板支持装置であ
    って、 基板の周縁に当接して基板を垂直に支持する複数の支持
    爪を備え、これら複数の支持爪の一部又は全部は、基板
    から離れるのが弾性部材によって抑制された状態で基板
    の周縁に当接するよう設けられているとともに、前記基
    板ピックアップの垂直方向の第一の向きの移動に連動し
    て基板の周縁に当接し、前記基板ピックアップの第一の
    向きとは逆の向きの移動に連動して基板の周縁から離間
    するよう構成されていることを特徴とする基板支持装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の基板支持装置に基
    板を着脱する基板着脱装置であって、当該基板を保持す
    る基板ピックアップと、基板ピックアップを水平及び垂
    直に移動させる搬送機構とを備え、基板ピックアップに
    は開閉棒が一体に設けられており、この開閉棒によって
    前記複数の支持爪の一部又は全部を基板ピックアップの
    垂直方向の移動に連動して移動させるよう構成されてい
    ることを特徴とする基板着脱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106149031A (zh) * 2011-07-19 2016-11-23 株式会社荏原制作所 镀敷设备
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