JP3904647B2 - 基板支持装置及びこの基板支持装置に基板を着脱する基板着脱装置並びに基板着脱方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、基板の表面に所定の処理を施す基板処理装置等において基板を支持する目的で使用される基板支持装置に関する。また、本願の発明は、基板支持装置に基板を装着し、基板支持装置から基板を取り外す基板着脱装置及び基板着脱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基板の表面に所定の処理を施すことは、LSI(大規模集積回路)、LCD(液晶ディスプレイ)、情報記録ディスク等の製作において盛んに行われている。このうち、ハードディスク等の情報記録ディスクの製作の分野では、中央に開口を有する基板を垂直に支持する基板支持装置が使用される場合がある。
【0003】
図9は従来の基板支持装置の構成を示す正面概略図、図10は図9に示す基板支持装置の動作を説明する斜視概略図である。図9及び図10に示す基板支持装置は、垂直に立てて配置されたベース板11と、このベース板11に設けられた固定支持爪12及び可動支持爪13によって主に構成されている。
【0004】
図9及び図10に示すように、ベース板11は、方形の板部材に「J」の字の形状の切り欠きを設けたような形状のものである。そして、その「J」の字の切り欠きの曲線部分(以下、曲線部)に四つの固定支持爪12が設けられている。四つの固定支持爪12は、図9及び図10に示すように、「J」の字の最下点を通る垂直な線(以下、中心軸線10)に対して線対称となる位置関係で配置されている。
【0005】
各々の固定支持爪12は、短い帯板状の部材を曲げてL字状にしたような形状の部材である。ベース板11の切り欠き部分には、段差が設けられており、この段差に係止させるようにして各固定支持爪12が配置され、ネジ止め等の方法によってベース板11に対して固定されている。そして、各固定支持爪12の先端は、曲線部の曲率の中心点に向かっており、その先端部分は、図10に示すようなV字状の凹部が形成されている。
【0006】
一方、可動支持爪13はベース板11の上面に固定されている。可動支持爪13は、帯板状の部材の先端をL字状に曲げた形状を有する。可動支持爪13の後端はベース板11の上端面にネジ止め等によって固定されており、L字状の先端部分はちょうど中心軸線10上に位置して下方に向いている。そして、下方に向いた先端部分には、固定支持爪12と同様にV字状の凹部が形成されている。
【0007】
上記従来の基板支持装置の動作について説明する。
上記基板支持装置は、ハードディスク用の基板のような円形の板状で中央に開口20を有する基板2を支持するよう構成され、基板2を保持する基板ピックアップ3を備えた搬送機構4によって基板2が着脱されるようになっている。
【0008】
また、図10に示すように、基板支持装置1の付近には、基板支持装置1の可動支持爪13を開閉する開閉装置5が設けられる。上述した可動支持爪13は板ばねになっており、開閉装置5は、可動支持爪13の先端を上方に変位させて可動支持爪13を撓ませる開閉ピン51と、開閉ピン51を水平方向及び垂直方向に移動させる移動機構52とから構成されている。
【0009】
まず、上記基板支持装置1に基板2を装着する場合について説明する。基板ピックアップ3は基板2の中央の開口20に先端を挿入させて基板2を保持しながら、基板2を基板支持装置1の近傍まで水平に搬送する。この際、開閉装置5の開閉ピン51は移動機構52によって予め水平に移動して基板支持装置1の可動支持爪13の下方に進入し、さらに所定距離上方に移動して図9に点線で示すように可動支持爪13を撓ませて可動支持爪13が開いた状態にしている。
【0010】
基板ピックアップ3は、基板支持装置1のベース板11の位置まで基板2を移動させ、可動支持爪13と固定支持爪12との間の位置に基板2を位置させる。そして、搬送機構4が基板ピックアップ3を少し下降させ、基板2が固定支持爪12の上に載って支持されるようにする。
【0011】
次に、開閉装置5の移動機構52が開閉ピン51を所定距離下降させ、可動支持爪13の撓みを解消させて可動支持爪13がほぼ水平な姿勢になるようにする。この結果、可動支持爪13の先端部分が基板2の上縁に当接し、基板2を上から抑える状態となる。その後、基板ピックアップ3は後退し、別の基板2の保持等のため、搬送機構4によって所定の位置まで送られる。また、開閉ピン51も後退して所定の退避位置に退避する。
【0012】
基板2を基板支持装置1から取り外す場合は上記の手順と逆であり、まず開閉装置5の移動機構52が開閉ピン51を水平移動させて可動支持爪13の下方に進入させ、所定距離上昇させて可動支持爪13を撓ませる。そして、搬送機構4が基板ピックアップ3を駆動し、基板ピックアップ3の先端を基板2の中央の開口20に挿入させる。この状態で基板ピックアップ3が少し上昇して基板2を保持して持ち上げ、基板ピックアップ3が後退して基板2を基板支持装置1から引き抜くことで取り外しが完了する。
【0013】
上述したような基板支持装置1は、基板2の表面に所定の薄膜を作成する薄膜作成装置に採用されることが多い。図11は、図9及び図10に示す基板支持装置を採用した薄膜作成装置の例の概略構成を示す正面図である。
図9に示す薄膜作成装置は、基板着脱チャンバー61と成膜チャンバー62とを隣接して配置した構造である。成膜される基板2は基板着脱チャンバー61で基板支持装置1に装着され、基板支持装置1ごと成膜チャンバー62に送られる。そして、成膜チャンバー62で成膜を行った後、再び基板着脱チャンバー61に戻され、基板支持装置1から取り外される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成に係る従来の基板支持装置は、基板の着脱動作を短時間に行うことが求められている。例えば、基板支持装置が上述した薄膜作成装置に採用される場合、その薄膜作成装置の生産性は、基板の着脱に要する時間によって大きく左右される。
即ち、基板支持装置への装着、成膜処理、基板支持装置からの取り外しという一連の動作を行う一回の成膜処理において、基板の装着及び取り外しに要する時間を着脱タクトと呼び、成膜処理に要する時間を成膜タクトと呼ぶが、一回に成膜処理する基板の枚数を増やすことを考慮しない場合、薄膜作成装置の生産性は、着脱タクトと成膜タクトのうちのどちらか長い方のタクトにより決まる。
【0015】
ハードディスク等の情報記録ディスクの製作では基板に作成される薄膜は薄くなる傾向にあり、成膜タクトは短くなってきている。従って、薄膜作成装置の生産性は着脱タクトによって決まる傾向があり、着脱タクトを短くすることが生産性向上のポイントになってきている。
【0016】
ここで、上述したように、従来の基板支持装置では、固定支持爪12への基板載置動作とは別に可動支持爪13の開閉動作が必要になっている。即ち、固定支持爪12への基板載置動作に先立って予め可動支持爪13を開いて基板載置完了後に閉じる動作や、固定支持爪12からの基板の持ち上げに先立って予め可動支持爪13を開いて基板引き抜き後に閉じる動作が必要である。従って、このような可動支持爪13の開閉動作のため、従来の基板支持装置では、着脱タクトが短くできない欠点がある。
【0017】
着脱タクトを短くする構成としては、上記可動支持爪13を用いずに固定支持爪12による支持のみとする構成が考えられる。しかしながら、可動支持爪13を用いないと、基板2は固定支持爪12の上に載っているだけなので、基板2の保持が不十分となり、僅かな振動等によって基板2が倒れたり落下したりしてしまう。
【0018】
これを避けるためには、固定支持爪12の先端部分の凹部を深くして固定支持爪12が基板2の下縁を保持するよう構成すればよいが、これにも問題がある。即ち、ハードディスク等の情報記録ディスクの製作では、記録容量を多くするため、基板2の表面のより広い領域に成膜することが要請されている。しかしながら、上記のように固定支持爪12の先端部分の凹部が深くなると、基板2の周縁の部分がこの凹部によって遮蔽された状態となるため、この部分への成膜が不十分となってしまう。
【0019】
本願発明は、かかる課題を解決するためになされたものである。即ち、基板の着脱が短時間に終了し、かつ、処理領域も広く取れるようにすることを本願発明は目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、基板を垂直に支持する基板支持装置に基板を装着し、基板支持装置から基板を取り外す基板着脱装置であって、
基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、ベース板と、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
各支持爪は、一端がベース板に取り付けられ、先端が基板の周縁に接触して基板を垂直に支持するものとなっており、
これらの複数の支持爪の一部は基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、残りの支持爪は、基板の着脱の際には移動しない固定支持爪であり、
可動支持爪は、ベース板に連結されたアームに一端が固定され、アームを介してベース板に取り付けられており、
アームは、基板の周縁が固定支持爪に接触した際、可動支持爪の先端が基板の周縁の他の位置で接触するようにする第一の位置と、可動支持爪が基板の周縁から離間するようにする第二の位置との間で可動であり、
前記爪開閉部材は、基板の着脱時に前記基板支持装置のアームを所定部位で押圧することで前記可動支持爪を開閉するものであり、
前記爪開閉部材は、基板の装着時には、基板を支持した前記基板ピックアップの支持部材が垂直方向の第一の向きに移動して基板の周縁を固定支持爪の先端に当接させる際に支持部材と一体に移動してアームを押圧してアームを前記第一の位置とするものであり、基板の取り外し時には、前記基板ピックアップの支持部材が第一の向きとは逆の向きに移動して基板を支持する状態となって基板を固定支持爪から離間させる際に支持部材と一体に移動してアームを押圧してアームを前記第二の位置とするものである。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、基板を垂直に支持する基板支持装置に基板を装着し、基板支持装置から基板を取り外す基板着脱装置であって、
基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、ベース板と、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
各支持爪は、後端がベース板に取り付けられ、先端が基板の周縁に接触して基板を垂直に支持するものとなっており、
これらの複数の支持爪の全部は、基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、
各可動支持爪は、ベース板に連結されたアームに一端が固定され、アームを介してベース板に取り付けられており、
アームは、各支持爪が基板の周縁に接触する第一の位置と、可動支持爪が基板の周縁から離間する第二の位置との間で可動となっており、
前記爪開閉部材は、基板の着脱時に前記基板支持装置のアームを所定部位で押圧することで前記可動支持爪を開閉するものであり、
前記爪開閉部材は、基板の装着時には、基板を支持した前記基板ピックアップの支持部材が垂直方向の第一の向きに移動した後に所定位置で停止して基板を所定の支持位置に位置させる際、支持部材と一体に移動してアームを押圧して各可動支持爪の先端を基板の周縁に接触させるものであり、基板の取り外し時には、前記基板ピックアップの支持部材が第一の向きとは逆の向きに移動して基板を支持する状態となって基板を支持位置から上昇又は下降させる際に支持部材と一体に移動してアームを押圧して各可動支持爪の先端を基板の周縁から離間させるものである。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の基板着脱装置によって基板が装着され、基板が取り外される前記基板支持装置である。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、請求項3の基板支持装置であって、前記可動支持爪は、基板から離れるのが弾性部材によって抑制された状態で基板の周縁に当接するよう設けられている。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、基板を垂直に支持する基板支持装置に対して基板着脱装置により基板を装着し、基板着脱装置により基板支持装置から基板を取り外す基板着脱方法であって、
基板着脱装置は基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
これらの複数の支持爪の一部は基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、残りの支持爪は、基板の着脱の際には移動しない固定支持爪であり、
基板の装着時には、基板を支持した基板ピックアップの支持部材を垂直方向の第一の向きに移動させて基板の周縁を固定支持爪に当接させた後に支持部材が基板を支持しない状態とする際、支持部材と一体に移動する前記爪開閉部材のその一体の移動により可動支持爪を移動させて可動支持爪の先端を基板の周縁に当接させ、
基板の取り外し時には、基板ピックアップの支持部材を第一の向きとは逆の向きに移動させて基板を支持しない状態から基板を支持する状態として基板の周縁を固定支持爪から離間させる際、支持部材と一体に移動する爪開閉部材のその一体の移動により可動支持爪を駆動して可動支持爪の先端を基板の周縁から離間させる方法である。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、基板を垂直に支持する基板支持装置に基板着脱装置により基板を装着し、基板着脱装置により基板支持装置から基板を取り外す基板着脱方法であって、
基板着脱装置は基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
支持爪の全部は、基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、
基板の装着時には、基板を支持した基板ピックアップの支持部材を垂直方向の第一の向きに移動させて基板を支持しない状態となる際、支持部材と一体に移動する爪開閉部材のその一体の移動により各可動支持爪を移動させて各可動支持爪の先端が基板の周縁に当接して基板を支持した状態とし、
基板の取り外し時には、基板ピックアップの支持部材を基板を支持しない状態から第一の向きとは逆の向きに移動させて基板を支持した状態とする際、支持部材と一体に移動する爪開閉部材のその一体の移動により各可動支持爪を移動させて可動支持爪の先端を基板の周縁から離間させる方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の第一の実施形態の基板支持装置の概略構成を示す正面図、図2は図1に示す基板支持装置のアームの構成を示す平面図である。図3は図1の基板支持装置及びこの基板支持装置に使用される第一の実施形態の基板着脱装置の斜視概略図である。
【0022】
図1及び図3に示す基板支持装置は、中央に開口20を有する基板2に所定の処理を施すために当該基板2を垂直に支持するよう構成されている。基板2は、具体的には、例えば3.5インチサイズのハードディスク用の基板であり、直径は例えば95mm、中央の開口20の大きさは例えば直径25mm程度である。尚、2.5インチサイズのハードディスク用基板の場合、基板直径65mm、開口の直径20mm程度である。
【0023】
この基板支持装置は、垂直な姿勢のベース板11と、基板2の周縁に当接して基板2を垂直に支持するようベース板11に設けられた複数の固定支持爪12及び可動支持爪13とから主に構成されている。
ベース板11は、方形の板に図1に示すようなほぼ「U」の字状の切り欠きを設けたような形状の部材である。そして、「U」の字の切り欠きの最下点を通る垂直な線(以下、同様に中心軸線10)に対して線対称となる位置関係で、同一垂直面上に四つの固定支持爪12が配置されている。
【0024】
各々の固定支持爪12は、短い帯板状の部材を曲げてL字状にしたような形状の部材であり、ベース板11の切り欠き部分に設けられた段差に係止させるようにして各固定支持爪12が配置され、ネジ止め等の方法によってベース板11に対して固定されている。
そして、各固定支持爪12の先端は、曲線部の曲率の中心点に向かっており、その先端を結んだ円周の大きさは、基板2の周縁にほぼ等しくなっている。また、固定支持爪12の先端部分は、図8に示すのと同様にV字状の凹部が形成されている。
【0025】
一方、可動支持爪13は、ベース板11の上端部分で開閉されるアーム14に固定されている。アーム14は、一端がベース板11の上端部分に軸支されている。ベース板11の上端部分の片側には、アーム14の一端を軸支するための凹部が形成されている。アーム14の一端はこの凹部内に配置されており、図2に示すように、ベース板11とアーム14の一端とを貫通させて設けた軸支ピン140によってアーム14の一端が軸支されている。これによって、アーム14は軸支ピン140の回りに所定角度回転可能になっている。
アーム14は、図1に示すように、ベース板11の「U」の字状の切り欠きを上端部分で塞ぐ長さよりも少し短い程度の長さである。そして、アーム14の長さの中央より少し先端よりの位置に可動支持爪13が固定されている。
【0026】
可動支持爪13は、固定支持爪12と同様に、短い帯板状の部材を曲げてL字状にしたような形状の部材であり、先端を下方に向けた姿勢になっている。この可動支持爪13の先端部分も固定支持爪12と同様にV字状の凹部が形成されている。
また、アーム14の先端部分には、図1に示すように下方に突出させて設けた突出部141が形成されている。この突出部141には、支持する基板2の厚さ方向に貫通させた円形の貫通穴142が形成されている。
【0027】
上記アーム14の先端部分の上面には、コイルスプリング15の一端151が係止されている。このコイルスプリング15の他端152は、ベース板11に係止されている。より詳しくは、コイルスプリング15の他端152は、アーム14の一端を軸支したベース板11の上端部分とはU字状の切り欠きを挟んで反対側の上端部分に係止されている。尚、軸支ピン140の部分を支点としてアーム14が回転した際、コイルスプリング15は、他端151を支点にして所定角度範囲で回転する。
【0028】
上記コイルスプリング15の作用について、図1を使用して説明する。
アーム14の先端に設けられたコイルスプリング15は、図1に実線で示すように、固定支持爪12に基板2が載置されて支持された際に、固定支持爪12が基板2から離れるのが抑制された状態で基板2の周縁に当接するようにするためのものである。
【0029】
即ち、基板2が何らかの弾みで固定支持爪12から跳ね上がろうとすると、基板2は可動支持爪13を押してアーム14を上方に(反時計回りに)向けて回転させるようにする。しかしながら、アーム14がこの向きに回転すると、コイルスプリング15は、アーム14の先端に固定されたコイルスプリング15の一端151とベース板11に固定された他端152との間隔が狭まりながら他端152を中心にして上方に(反時計回りに)回転する。
【0030】
コイルスプリング15の一端151と他端152との間隔が狭まると、コイルスプリング15の弾性力はそれに逆らうように作用するから、アーム14の上方への回転を抑えるよう作用する。このため、基板2が固定支持爪12から跳ね上がるのが抑えられる。
しかしながら、アーム14が上方にさらに回転して、ある位置を越えてしまうと、今度はコイルスプリング15の一端151と他端152が遠ざかる動きになり、コイルスプリング15の弾性力は、アーム14を上方に弾き出すように作用する。
【0031】
このコイルスプリング15の作用が変化する臨界点は、コイルスプリング15の一端151と他端152との距離が最も接近した地点である。この地点は、アーム14の回転中心(軸支ピン140)とコイルスプリング15の一端151と他端152とが一直線上になる状態であり、デッドポイントと呼ばれる。
デッドポイントを越えてアーム14が反時計回りに回転すると、コイルスプリング15の弾性力は、アーム14を下方に抑える向きから上々に弾き出す向きに変化する。但し、現実のデッドポイントは、アーム14の自重や軸支ピン140の部分での摩擦等から上記地点から僅かに下方の地点になる。
【0032】
尚、基板2が固定支持爪12に支持されその上に可動支持爪13が載っている状態では、コイルスプリング15の一端151と他端152との間隔は、自由状態(外から力が加わらない状態)の間隔よりも少し狭い間隔になっている。即ち、基板2が装着された状態では、コイルスプリング15の弾性力は基板2を下方に僅かに抑えるよう作用する。但し、基板2が装着された状態でコイルスプリング15の一端151と他端152の間隔が丁度自由状態の間隔になるよう構成してもよい。
【0033】
また、ベース板11の右上端部分には、図1に示すような形状のストッパ16が固定されている。ストッパ16は、アーム14が軸支ピン140の回りに反時計回りに回転する際、水平な姿勢よりも上に回転しないようにするためのものである。上述の通り、デッドポイントを越えてアーム14が回転すると、アーム14はコイルスプリング15によって上方への回転が付勢されるが、その後アーム14はストッパ16に当たり、水平な姿勢より上には回転しないようになっている。
【0034】
次に、上記基板支持装置に基板を着脱する本実施形態の基板着脱装置の構成について図3を使用して説明する。本実施形態の基板着脱装置は、基板2の中央の開口20に挿入されて当該基板2を保持する基板ピックアップ3と、基板ピックアップ3に一体に設けられた開閉棒7と、基板ピックアップ3を水平及び垂直に移動させる搬送機構4とを備えている。
【0035】
基板ピックアップ3は、側方から見たときにL字状であるピックアップ本体31と、ピックアップ本体31の水平部の先端に設けた支持板32と、ピックアップ本体31の上端に固定されて側方に延びる取付ロッド33と、ピックアップ本体31と搬送機構4とを連結する駆動ロッド34とから主に構成されている。
【0036】
支持板32は、基板2の中央の開口20に挿入されて直接基板2を支持する部材である。支持板32は、ピックアップ本体31の水平部の先端から垂直上方に立てて設けられ、その先端縁は円弧状の形状になっている。その先端縁の円弧の曲率は、基板2の中央の開口20の曲率にほぼ等しくなっている。また、その先端縁は、断面V字状の溝が形成されており、この溝に基板2の開口20の縁を落とし込んだ状態で基板2を支持するようになっている。
【0037】
開閉棒7は、取付ロッド33の先端から前方に向けて延びるよう取付ロッド33に固定されている。この開閉棒7は、図1及び図3に示すように、基板支持装置のアーム14を開閉する際にアーム14の先端の突出部141の貫通穴142に挿通される位置関係で配置されている。
【0038】
上記基板ピックアップ3を水平方向及び垂直方向に移動させる搬送機構4は、駆動ロッド34を先端に連結した搬送ロボットによって構成されている。搬送ロボットは、少なくとも、基板支持装置のベース板11の板面に直角な水平方向(以下、X方向)及び垂直方向に直線運動可能に構成される。また、必要に応じてこれ以外の方向の直線運動や垂直な回転軸の回りの回転運動等を行うように構成される。
【0039】
次に、上記構成に係る本実施形態の基板支持装置及び基板着脱装置の動作について説明する。以下の説明は、基板着脱方法の発明の実施形態の説明でもある。
まず、基板支持装置1に基板を装着する場合について説明する。
基板2は、最初は基板支持装置1から所定距離離れた待機位置に位置している。基板2は、この待機位置で、中央の開口20の縁が基板ピックアップ3の支持板32の先端縁に落とし込まれた状態で基板ピックアップ3によって垂直な姿勢で保持されている。尚、基板2の板面はベース板11に平行である。また、この待機位置の高さは、基板支持装置1に正しく装着された際の高さよりも少し高い位置に設定されている。また、基板支持装置1のアーム14は、図1に点線で示す位置、即ちストッパに当接した水平な姿勢の位置に位置している。
【0040】
この状態で搬送機構4が基板ピックアップ3をX方向に移動させ、基板2を基板支持装置1に向けて搬送する。そして、基板2が基板支持装置1のベース板11の切り欠き内の位置(以下、停止位置)まで搬送されると、基板ピックアップ3の移動が停止される。尚、この停止位置では、基板2の中心はベース板11の中心軸線10上に位置する。
【0041】
上記のように基板ピックアップ3によって基板2がX方向に搬送されて停止位置まで移動する際、基板ピックアップ3に一体に設けられた開閉棒7は基板ピックアップ3と一体にX方向に移動し、アーム14の先端の突出部141に設けられた貫通穴142に挿入される。
【0042】
この状態で、搬送機構4は基板ピックアップ3を所定距離下方に移動させる。これによって、基板2の下縁が固定支持爪12の上に載って基板が固定支持爪12に支持される。基板2が固定支持爪12に載った後も基板ピックアップ3は少し下降を続け、支持板32全体が基板2の開口20の中央に位置した状態で停止する。
【0043】
この基板ピックアップ3の下降の際、開閉棒7も基板ピックアップ3と一体に下降する。開閉棒7はアーム14の先端の突出部141の貫通穴142にされているので、開閉棒7の下降によってアーム14は下方に(時計回りに)回転する。この際、アーム14がデッドポイントを越える前は、開閉棒7はコイルスプリング15の弾性力に逆らってアーム14を回転させる。
【0044】
アーム14がデッドポイントを越えると、アーム14はコイルスプリング15の弾性力によって付勢されて回転し、アーム14に設けた可動支持爪13が基板2の上の縁に当接することで回転が停止する。その後、基板ピックアップ3は、X方向に基板支持装置1から遠ざかる向きに移動し、当初の待機位置に戻る。これによって基板支持装置1への基板2の装着が完了する。
【0045】
次に、基板支持装置1から基板2を取り外す場合について説明する。
まず、基板ピックアップ3が搬送機構4によって搬送され、X方向を基板支持装置1に向けて移動する。この際の搬送ラインの高さは、基板ピックアップ3の支持板32の高さが基板支持装置1に支持されている基板2の中央の開口20の高さに等しくなるような高さとされる。
【0046】
基板ピックアップ3が基板支持装置1に達し、支持板32が基板2の中央の開口20内に位置すると、基板ピックアップ3は移動を停止する。この際、開閉棒7も基板ピックアップ3と一体に移動してアーム14の先端の突出部141の貫通穴142に挿通される。
【0047】
次に、搬送機構4によって基板ピックアップ3が垂直上方に向けて所定距離移動する。この結果、支持板32の先端縁が基板2の開口20の縁に当接して基板ピックアップ3が基板2を支持した状態となる。さらに基板ピックアップ3は上昇し、基板2の装着の際の停止位置と同じ位置に達すると停止する。
【0048】
この基板ピックアップ3の上昇に連動して開閉棒7も上昇するので、開閉棒7はアーム14を持ち上げて反時計回りに回転させる。この際、当初はコイルスプリング15の弾性力に逆らって開閉棒7はアーム14を回転させるが、アーム14が前記デッドポイントを越えると、アーム14はコイルスプリング15の弾性力によって付勢されて回転し、ストッパ16に当たって回転が停止する。尚、アーム14がストッパ16に当たって停止した際、可動支持爪13は基板2の上縁から離間して少し上方に位置する。
そして、搬送機構4が基板ピックアップ3をX方向に基板支持装置1から離れる向きに移動させ、前記待機位置まで搬送する。これによって、基板2の取り外し動作が完了する。
【0049】
上記説明から明らかな通り、本実施形態の基板支持装置及び基板着脱装置によれば、基板ピックアップ3の垂直方向の移動に連動して開閉棒7が可動支持爪13を移動させ、基板2の上縁に当接させたり離間させたりするようになっている。このため、可動支持爪13の移動を別に行う従来の装置に比べ、基板2の装着動作に要する時間が短くなっている。
また、可動支持爪13が基板2の上縁を抑えるので、基板2の支持が安定し、固定支持爪12や可動支持爪13の先端部分の凹部の深さを深くする必要もない。このため、基板2の周縁まで処理領域を広く取ることができる。
【0050】
次に、本願発明の第二の実施形態の基板支持装置及びこの基板支持装置に使用される第二の実施形態の基板着脱装置について説明する。図4は、第二の基板支持装置の概略構成を示す正面図、図5は図4の基板支持装置及び第二の実施形態の基板着脱装置の斜視概略図である。
【0051】
まず、図4に示す基板支持装置は、方形な枠状のベース板11と、このベース板11に設けられる左右一対のアーム14と、アーム14に固定された左右二つずつ計四つの可動支持爪13と、各アーム14に弾性力を作用させる一対のコイルスプリング15とから主に構成されている。
方形な枠状のベース板11は、板面を垂直にして立てて設けられている。左右一対のアーム14は、ベース板11の中心を通る垂直な線(以下、中心軸線10)を挟んで左右対称な配置になっている。
【0052】
各々のアーム14は、下端がベース板11の下辺部に軸支されて上方に延びる直線部143と、この直線部143の上端に設けられた屈曲部144とからなる形状である。ベース板11の下辺部の上面には半円状の溝が形成されており、直線部143の下端はこの溝の嵌め込まれている。そして、直線部143の下端と溝の両側のベース板11の肉厚の部分に貫通させるようにして軸支ピン140が設けられており、アーム14は、この軸支ピン140を中心として所定角度回転するようになっている。
【0053】
左右二つずつの可動支持爪13は、互いに向かい合うようにして直線部143に固定されている。一つの側の二つの可動支持爪13は、長い帯板状の部材の両端を図4に示すように折り曲げることで形成され、中腹部を直線部143にネジ止めすることにより固定されている。
そして、図4に示すように、四つの可動支持爪13によって基板2は左右両側から支持されるようになっている。一つの側の二つの可動支持爪13は、基板2の中心の高さの位置を挟んで上下に設けられるとともに、左右の可動支持爪13は基板2の中心を通る中心軸線10に対して線対称状に配置されている。
【0054】
尚、四つの可動支持爪13は、いずれも先端が基板2の中心点に向かう形状であり、それらの先端は基板2の周縁に相当する円周上に位置している。また、各々の可動支持爪13の先端部分には第一の実施形態と同様のV字状の凹部が形成され、このV字状の凹部に基板2の周縁が嵌め込まれるようになっている。
【0055】
左右の屈曲部144も、図4に示すように、中心軸線10に対して左右対称状の形状になっている。各々の屈曲部144は、正面から見ると図4に示すような形状の板材である。各屈曲部144の輪郭は、基板装着時に基板着脱装置の外側開閉棒71が当接する外側テーパー部145と、基板取り外し時に基板着脱装置の内側開閉棒72が当接する内側テーパー部146とを有している。内側テーパー部146も外側テーパー部145も中心軸線10に向けて斜め上方に傾斜している。
【0056】
また、屈曲部144の上端には、コイルスプリング15の一端151が固定されている。このコイルスプリング15の他端152は、ベース板11の上辺部に固定されている。アーム14は、外側開閉棒71及び内側開閉棒72によって開閉されるが、この際、コイルスプリング15は他端152を中心にして所定角度回転するようになっている。
【0057】
このコイルスプリング15も第一実施形態の場合と同様であり、アーム14の回転位置の如何によって、基板2に近づく向きにアーム14を付勢したり、基板2から遠ざかる向きにアーム14を付勢したりするようになっている。
具体的には、この実施形態におけるコイルスプリング15のデッドポイントも、コイルスプリントの一端151、他端152、及び、アーム14を支える軸支ピン140の三点が一直線上に並ぶ地点である。この地点から内側にアーム14が位置していると、コイルスプリング15はアーム14が内側に向けて回転するよう弾性力を作用させ、デッドポイントよりも外側にある場合、コイルスプリング15はアーム14が外側に向けて回転するよう弾性力を作用させるようになっている。
【0058】
尚、デッドポイントより外側にアーム14が位置すると、アーム14がコイルスプリング15によって外側に向けて弾き出されるが、アーム14は図4に点線で示すようにベース板11の側辺部に当接し、それ以上外側には開かないようになっている。
【0059】
次に、図5に示す第二実施形態の基板着脱装置の構成について説明する。この第二実施形態の基板着脱装置も、第一実施形態と同様であり、基板2の中央の開口20に挿入されて当該基板2を保持する基板ピックアップ3と、基板ピックアップ3に一体に設けられた開閉棒71,72と、基板ピックアップ3を水平及び垂直に移動させる搬送機構4とを備えている。
【0060】
また、基板ピックアップ3は、側面から見たときにL字状であるピックアップ本体31と、ピックアップ本体31の水平部の先端に設けた支持板32と、ピックアップ本体31の上端に固定されて両側方に延びる一対の取付ロッド33と、ピックアップ本体31と搬送機構4とを連結する駆動ロッド34とから主に構成されている。
【0061】
この第二実施形態では、一対の取付ロッド33に各々の二本計四本の開閉棒71,72が固定されている。各開閉棒71,72は、取付ロッド33からX方向に延びている。そして、中心軸線10に対して外側に位置するのが一対の外側開閉棒71であり、内側に位置するのが一対の内側開閉棒72である。
【0062】
次に、上記構成に係る第二実施形態の基板支持装置及び第二実施形態の基板着脱装置の動作について説明する。以下の説明も、基板着脱方法の実施形態の説明でもある。
まず、基板支持装置に基板2を装着する場合について説明する。基板ピックアップ3は、前記実施形態と同様に支持板32の先端縁で基板2を支持した状態で待機位置で待機している。待機位置及び待機位置で基板2の姿勢については、第一実施形態と同様である。尚、基板支持装置のアーム14の位置は、図4に点線で示す位置であり、デッドポイントより外側であってベース板11の側辺部に当接した状態になっている。
【0063】
搬送機構4が基板ピックアップ3をX方向に搬送し、基板2がベース板11内に達すると基板2は停止する。この際、基板2の中心はベース板11の中心軸線10上に位置する。また、基板ピックアップ3と一体に開閉棒71,72も移動し、先端がベース板11内に達する。この際の各開閉棒71,72の位置は、図4に点線で示す位置であり、外側開閉棒71が外側テーパー部145の上端付近に位置し、内側開閉棒72が内側テーパー部146の上端から少し離れた位置に位置する。
【0064】
この状態で、搬送機構4が基板ピックアップ3を所定距離下方に移動させる。これに伴い基板2は下降するが、この際、外側開閉棒71の作用により左右一対のアーム14が閉じるよう回転する。
即ち、基板ピックアップ3が下降すると、連動して外側開閉棒71も下降する。下降する外側開閉棒71は、外側テーパー部145に当接して屈曲部144を下方に押し下げるよう力を作用させる。この際、外側開閉棒71は外側テーパー部145を滑りながら下降するので、アーム14は内側に向けて回転することになる。尚、アーム14がデッドポイントに達するまでは、外側開閉棒71はコイルスプリング15の弾性力に逆らってアーム14を回転させる。
【0065】
そして、アーム14が外側開閉棒71の下降によってデッドポイントを越えて回転すると、コイルスプリング15の弾性力はアーム14を内側に向けて付勢するよう作用する。そして、下降してきた基板2の周縁にアーム14の可動支持爪13が当接すると、アーム14の回転は停止する。これによって、図4に実線で示すように、四つの可動支持爪13によって基板2が支持された状態となり、基板支持装置1への基板2の装着が完了する。
【0066】
次に、基板支持装置1から基板2を取り外す場合について説明する。
まず、基板ピックアップ3は、支持板32が基板支持装置1内の基板2の開口20の高さの位置になる状態で、基板支持装置1から離れた位置で待機している。この状態で搬送機構4が基板ピックアップ3をX方向に基板支持装置1に向けて搬送させる。そして、基板ピックアップ3の支持板32が基板2の開口20内に達すると、基板ピックアップ3は移動を停止する。
【0067】
この際、基板ピックアップ3と一体に設けられている四つの開閉棒71,72の先端はベース板11内に達する。この際の四つの開閉棒71,72の位置は、図4に実線で示す位置であり、外側開閉棒71が外側テーパー部145の下端から少し離れた位置に位置し、内側開閉棒72が内側テーパー部146の上端付近に位置する。
【0068】
この状態で、搬送機構4が基板ピックアップ3を所定距離上方に移動させる。これによって、支持板32の上端縁が基板2の開口20の縁に当接して基板2を支持し、その状態で少し基板2を持ち上げる。
【0069】
そして、この基板ピックアップ3の上昇に連動して四つの開閉棒71,72も上昇する。この際、内側開閉棒72は、屈曲部144の内側テーパー部146に当接して内側テーパー部146に沿って滑りながら上昇する。この上昇に伴って、アーム14が外側に向けて(反時計回りに)回転する。最初はコイルスプリング15の弾性力に逆らってアーム14は回転するが、デッドポイントを越えると、逆にコイルスプリング15の弾性力によって付勢されて外側に向けて回転する。そして、ベース板11の側辺部に当接するとアーム14の回転が停止する。
【0070】
このようにして、基板ピックアップ3による基板2の持ち上げに連動してアーム14が開き、基板2はベース板11から抜き取り可能となる。その後、搬送機構4は、基板ピックアップ3をX方向に基板支持装置1から遠ざかる向きに移動させ、所定位置まで搬送すると基板支持装置1からの基板2の取り外しが完了する。
【0071】
上述した構成及び作用の第二実施形態においても、基板ピックアップ3の垂直方向の移動に連動して、可動支持爪13が基板2の周縁に当接したり基板2の周縁から離れるよう移動するので、基板2の着脱に要する時間が従来に比べ短くなっている。そして、基板2が装着された状態では、コイルスプリング15の弾性力によって四つの可動支持爪13が基板の周縁に押し付けられるので、基板2の支持も安定化し、可動支持爪13の先端の凹部を深くする必要がない。
【0072】
次に、本願発明の第三及び第四の実施形態の基板着脱装置について説明する。図6は第三実施形態の基板着脱装置の構成を示す斜視概略図、図7は第四実施形態の基板支持装置の構成を示す斜視概略図である。
この第三及び第四の実施形態の基板着脱装置は、基板ピックアップ3の構成が前述した第一の実施形態のものと異なっている。即ち、第三及び第四の実施形態では、基板ピックアップ3が基板2の下縁を支持しながら基板2全体を保持するよう構成されている。
【0073】
まず、第三の実施形態では、図6に示すように基板ピックアップ3の支持板32が基板2の下縁を支持するようになっている。支持板32の先端縁は、基板2の周縁の円弧の曲率に等しい凹部が形成されている。
【0074】
支持板32の先端縁の板厚方向には、断面V字状の溝が形成されており、この溝に基板2の下縁が落とし込まれた状態で支持されるようになっている。この断面V字状の溝は、前述した固定支持爪12の先端縁の凹部に比べて深くすることが可能である。というのは、基板2の処理の際には基板ピックアップ3は基板2から取り外されるので、支持板32の先端縁の溝を深くしても基板2の処理には支障がないからである。尚、支持板32の先端縁の溝を深くすることで、基板2の保持動作はより安定化する。
【0075】
また、基板2を傷つけないように、支持板32は基板2の材質よりも柔らかい材質例えばテフロンやポリイミド等の樹脂で製作されると好適である。尚、この実施形態の基板着脱装置を第一の実施形態の基板支持装置に使用する場合、支持板32は固定支持爪12にぶつからないようにする必要がある。具体的には、図1に示す四つの固定支持爪12のうち中心軸線10よりの二つの固定支持爪12の間に位置するような構成にする。
【0076】
この第三実施形態の基板着脱装置を使用する場合、基板2は中央に開口を有するものでなくともよい。例えば、半導体ウエハのような基板を着脱する装置としても使用できる。
【0077】
次に、図7に示す第四の実施形態では、基板ピックアップ3は基板2の中央の開口の縁を支持する第一の支持板321と、基板2の下縁を支持する第二の支持板322とを有している。第一の支持板321は、第一の実施形態における支持板32と同様のものであり、第二の支持板322は第三の実施形態における支持板32と同様のものである。この第四の実施形態では、基板2を二カ所で支持するので基板2の保持が安定化する。
【0078】
図8は、支持爪の先端部分の形状の他の例の構成について説明する斜視図である。前述した各実施形態の基板支持装置では、基板ピックアップ3の支持板32の先端部分はV字状に形成されていたが、これ以外の構成も可能である。即ち、図8(a)で示すように先端部分が平坦なものや、(b)に示すように先端部分が丸く円弧状に形成されたものでもよい。
【0079】
上記各実施形態では、可動支持爪13がコイルスプリング15によって付勢されてので、このような形状の支持爪を使用しても十分安定して基板を支持することができる。このような形状の支持爪を用いると、支持爪によって基板の周縁が隠れることが無くなるので、薄膜作成等の表面処理を基板の周縁まで広い領域に行うことができる。
【0080】
以上説明した各実施形態の構成において、可動支持爪13は基板ピックアップ3の下降に連動して基板2の周縁に当接し、基板ピックアップ3の上昇に連動して基板2の周縁から離れるよう移動するが、逆の構成も可能である。即ち、基板ピックアップ3の上昇に連動して基板2の周縁に当接し、基板ピックアップ3の下降に連動して基板2の周縁から離れるよう移動するようにしてもよい。
【0081】
また、弾性部材の例としてはコイルスプリング15のみが説明されたが、これ以外の板バネやゴム材等の各種のものを使用することができる。
上述した各実施形態の基板支持装置は、図11に示すような薄膜作成装置に採用されるが、これ以外にも、エッチング装置や表面改質装置等の処理装置に採用することが可能である。
さらに、基板2は円形であるもののみが説明されたが、液晶基板のような方形の基板であっても差し支えない。
【0082】
【発明の効果】
以上説明した通り、本願発明の基板支持装置及び基板着脱装置並びに基板着脱方法によれば、基板ピックアップの移動に連動して支持爪が基板の周縁に当接したり基板の周縁から離れたりするので、基板の着脱動作に要する時間が短くできる。このため、装置の生産性の向上に寄与することができる。
また、請求項4の基板支持装置によれば、上記効果に加え、支持爪が基板から離れるのが弾性部材によって抑制された状態で基板の周縁に当接するので、基板の支持がさらに安定化されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施形態の基板支持装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1に示す基板支持装置のアームの構成を示す平面図である。
【図3】図1の基板支持装置及びこの基板支持装置に使用される第一の実施形態の基板着脱装置の斜視概略図である。
【図4】第二の基板支持装置の概略構成を示す正面図である。
【図5】図4に示す基板支持装置及び第二の実施形態の基板着脱装置の斜視概略図である。
【図6】第三実施形態の基板着脱装置の構成を示す斜視概略図である。
【図7】第四実施形態の基板支持装置の構成を示す斜視概略図である。
【図8】支持爪の先端部分の形状の他の例の構成について説明する斜視図である。
【図9】従来の基板支持装置の構成を示す正面概略図である。
【図10】図9に示す基板支持装置の動作を説明する斜視概略図である。
【図11】図9及び図10に示す基板支持装置を採用した薄膜作成装置の例の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基板支持装置
11 ベース板
12 固定支持爪
13 可動支持爪
14 アーム
15 コイルスプリング
2 基板
3 基板ピックアップ
4 搬送機構
7 開閉棒
71 外側開閉棒
72 内側開閉棒
Claims (6)
- 基板を垂直に支持する基板支持装置に基板を装着し、基板支持装置から基板を取り外す基板着脱装置であって、
基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、ベース板と、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
各支持爪は、一端がベース板に取り付けられ、先端が基板の周縁に接触して基板を垂直に支持するものとなっており、
これらの複数の支持爪の一部は基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、残りの支持爪は、基板の着脱の際には移動しない固定支持爪であり、
可動支持爪は、ベース板に連結されたアームに一端が固定され、アームを介してベース板に取り付けられており、
アームは、基板の周縁が固定支持爪に接触した際、可動支持爪の先端が基板の周縁の他の位置で接触するようにする第一の位置と、可動支持爪が基板の周縁から離間するようにする第二の位置との間で可動であり、
前記爪開閉部材は、基板の着脱時に前記基板支持装置のアームを所定部位で押圧することで前記可動支持爪を開閉するものであり、
前記爪開閉部材は、基板の装着時には、基板を支持した前記基板ピックアップの支持部材が垂直方向の第一の向きに移動して基板の周縁を固定支持爪の先端に当接させる際に支持部材と一体に移動してアームを押圧してアームを前記第一の位置とするものであり、基板の取り外し時には、前記基板ピックアップの支持部材が第一の向きとは逆の向きに移動して基板を支持する状態となって基板を固定支持爪から離間させる際に支持部材と一体に移動してアームを押圧してアームを前記第二の位置とするものであることを特徴とする基板着脱装置。 - 基板を垂直に支持する基板支持装置に基板を装着し、基板支持装置から基板を取り外す基板着脱装置であって、
基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、ベース板と、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
各支持爪は、後端がベース板に取り付けられ、先端が基板の周縁に接触して基板を垂直に支持するものとなっており、
これらの複数の支持爪の全部は、基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、
各可動支持爪は、ベース板に連結されたアームに一端が固定され、アームを介してベース板に取り付けられており、
アームは、各支持爪が基板の周縁に接触する第一の位置と、可動支持爪が基板の周縁から離間する第二の位置との間で可動となっており、
前記爪開閉部材は、基板の着脱時に前記基板支持装置のアームを所定部位で押圧することで前記可動支持爪を開閉するものであり、
前記爪開閉部材は、基板の装着時には、基板を支持した前記基板ピックアップの支持部材が垂直方向の第一の向きに移動した後に所定位置で停止して基板を所定の支持位置に位置させる際、支持部材と一体に移動してアームを押圧して各可動支持爪の先端を基板の周縁に接触させるものであり、基板の取り外し時には、前記基板ピックアップの支持部材が第一の向きとは逆の向きに移動して基板を支持する状態となって基板を支持位置から上昇又は下降させる際に支持部材と一体に移動してアームを押圧して各可動支持爪の先端を基板の周縁から離間させるものであることを特徴とする基板着脱装置。 - 請求項1又は2記載の基板着脱装置によって基板が装着され、基板が取り外される前記基板支持装置。
- 前記可動支持爪は、基板から離れるのが弾性部材によって抑制された状態で基板の周縁に当接するよう設けられていることを特徴とする請求項3記載の基板支持装置。
- 基板を垂直に支持する基板支持装置に対して基板着脱装置により基板を装着し、基板着脱装置により基板支持装置から基板を取り外す基板着脱方法であって、
基板着脱装置は基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
これらの複数の支持爪の一部は基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、残りの支持爪は、基板の着脱の際には移動しない固定支持爪であり、
基板の装着時には、基板を支持した基板ピックアップの支持部材を垂直方向の第一の向きに移動させて基板の周縁を固定支持爪に当接させた後に支持部材が基板を支持しない状態とする際、支持部材と一体に移動する前記爪開閉部材のその一体の移動により可動支持爪を移動させて可動支持爪の先端を基板の周縁に当接させ、
基板の取り外し時には、基板ピックアップの支持部材を第一の向きとは逆の向きに移動させて基板を支持しない状態から基板を支持する状態として基板の周縁を固定支持爪から離間させる際、支持部材と一体に移動する爪開閉部材のその一体の移動により可動支持爪を駆動して可動支持爪の先端を基板の周縁から離間させることを特徴とする基板着脱方法。 - 基板を垂直に支持する基板支持装置に基板着脱装置により基板を装着し、基板着脱装置により基板支持装置から基板を取り外す基板着脱方法であって、
基板着脱装置は基板ピックアップを備えており、
基板ピックアップは、基板に接触して基板を支持する支持部材と、支持部材に連結され支持部材と一体に移動する爪開閉部材を備えており、
基板支持装置は、基板を垂直に支持する複数の支持爪とを備えており、
支持爪の全部は、基板の着脱の際に移動する可動支持爪であり、
基板の装着時には、基板を支持した基板ピックアップの支持部材を垂直方向の第一の向きに移動させて基板を支持しない状態となる際、支持部材と一体に移動する爪開閉部材のその一体の移動により各可動支持爪を移動させて各可動支持爪の先端が基板の周縁に当接して基板を支持した状態とし、
基板の取り外し時には、基板ピックアップの支持部材を基板を支持しない状態から第一の向きとは逆の向きに移動させて基板を支持した状態とする際、支持部材と一体に移動する爪開閉部材のその一体の移動により各可動支持爪を移動させて可動支持爪の先端を基板の周縁から離間させることを特徴とする基板着脱方法。
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