JPH10194408A - 自動倉庫における移載装置及び自動倉庫 - Google Patents

自動倉庫における移載装置及び自動倉庫

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JPH10194408A
JPH10194408A JP303597A JP303597A JPH10194408A JP H10194408 A JPH10194408 A JP H10194408A JP 303597 A JP303597 A JP 303597A JP 303597 A JP303597 A JP 303597A JP H10194408 A JPH10194408 A JP H10194408A
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JP
Japan
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wire
transfer device
pulley
diameter
automatic warehouse
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Application number
JP303597A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Suzuki
和宏 鈴木
Kenji Hasegawa
謙二 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷台の昇降時の低騒音化及び昇降速度の高速
化を図るとともに、高さ方向の収納効率の向上を図る。 【解決手段】 走行台6に立設されたマスト7に沿って
移動可能なキャリッジ8は、支持部7aに配設されたス
プロケット23,24に掛装されたチェーン22により
昇降可能に吊り下げられている。走行台6の後部には昇
降モータ17により回転駆動されるドラム19が配設さ
れ、ドラム19にワイヤ20が巻取り・繰出しされるこ
とでキャリッジ8は昇降する。ワイヤ20とチェーン2
2は、キャリッジ8の昇降位置に依らず常にドラム19
とスプロケット24とのいずれとも干渉しないように、
その中間位置にてアダプタ25を介して連結されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動倉庫に
おけるスタッカクレーン等のように、レール上を走行す
る走行台車に設けられたマスト等の昇降案内部に沿って
昇降する荷台を備えた自動倉庫における移載装置及び自
動倉庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動倉庫に装備されたスタッカク
レーンには、レール上を走行する走行台と、走行台に立
設されたマストに沿って昇降するキャリッジとが備えら
れている。従来、キャリッジの昇降方式としては、ワイ
ヤを用いた方式と、チェーンを用いた方式との2方式が
あった。
【0003】図9はチェーン方式の昇降機構を示す。キ
ャリッジ61を吊るしているチェーン62は、マスト
(図示せず)の上部のスプロケット63に掛装された
後、走行台(図示せず)に配設された多数のスプロケッ
ト64,65,66を介してその他端側がキャリッジ6
1の底部に連結されることでループを描くように取り回
されている。昇降モータ67が正転・逆転駆動されて各
スプロケット63〜66を介してチェーン62のループ
が所定方向に回転することで、キャリッジ61の昇降が
行われる。チェーン62をループ状に取り回すことで、
チェーン溜めの場所をとらない。
【0004】図10はワイヤ方式の昇降機構を示す。キ
ャリッジ61を吊るしているワイヤ70は、マスト(図
示せず)の上部に設けられた一対の滑車(シーブ)71
を介して走行台(図示せず)に配設されたドラム72に
巻き取られるようになっている。昇降モータ73が駆動
されてドラム72が正転・逆転することによりワイヤ7
0の巻取り・繰出しが行われてキャリッジ61は昇降す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示したチェーン
方式の昇降機構では、チェーン62をループ状に取り回
すために走行台の内部に多数のスプロケット66を配設
しなければならず、走行台の内部構造が複雑であった。
また、チェーン方式では、キャリジ61の昇降速度の高
速化を図ろうとした場合、チェーン62とスプロケット
64〜66との共振による騒音の問題や、チェーン62
の各ピボット点における耐久性の問題等から、ワイヤ方
式に比べ高速化を図りづらかった。
【0006】一方、ワイヤ方式の昇降機構では、マスト
の上端部に設ける滑車71の径(シーブ径)Dを、ワイ
ヤ70の径dからその比D/dが所定値(例えば20〜
25の範囲内の値)以上となるように決める必要があ
る。そのため、キャリッジ61を吊るすのに必要な強度
のワイヤ径dの例えば20〜25倍以上の径Dを有する
滑車71を使用しなければならなかった。チェーン方式
の場合でも、スプロケット63の径をチェーン62の強
度から決める必要があるものの、同じ強度のチェーンと
ワイヤとを比べると、必要となるスプロケット径Ds よ
りも、必要となるシーブ径Dの方がかなり大きい(D>
Ds )のが現状である。
【0007】キャリッジ61を上昇させることができる
その最上高さは、マストの上端部に配置されたスプロケ
ット63や滑車71にキャリッジ61が当たる位置で決
まることになる。そのため、スタッカクレーンの高さを
同じで比較すると、径の小さなスプロケット63で済む
チェーン方式の方が、径の大きな滑車71を使用しなけ
ればならないワイヤ方式よりも、キャリッジ61の昇降
ストロークを長く稼げることになる。従って、ワイヤ方
式のスタッカクレーンを採用した自動倉庫では、滑車7
1の径によってキャリッジ61の昇降ストロークが相対
的に短くなる分だけ、高さ方向における荷の収納効率が
低下するという問題があった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、荷台の昇降時の
低騒音化及び昇降速度の高速化を図るとともに、高さ方
向の収納効率の向上を図ることができる自動倉庫におけ
る移載装置及び自動倉庫を提供することにある。また、
第2の目的は、荷台を吊るしている線状部材にかかる張
力を極力均衡させることにある。第3の目的は、線状部
材が滑車に対して斜めに掛装されることを防止し、線状
部材を滑車から外れ難くすることにある。第4の目的
は、2本のワイヤのドラムに対する角度を常に必要なフ
リートアングル以内に収めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、軌道線上を走行可能
な台車と、該台車に設けられた昇降案内部に沿って吊り
下げ状態で昇降する荷台とを備えた自動倉庫における移
載装置であって、前記荷台を昇降させるためのワイヤを
巻取り・繰出しするために回転駆動されるドラムを備
え、前記昇降案内部の上端に前記荷台を吊るすために設
けられる滑車に必要な径が前記ワイヤの太さから決まる
径よりも小さく済ませられる線状部材により、前記荷台
をその線状部材に必要な径の滑車を介して吊るすととも
に、該線状部材と前記ワイヤとをその連結部が常に前記
滑車と前記ドラムのいずれとも干渉しないその中間位置
を移動するように連結手段を介して連結している。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の移載装置において、前記線状部材はチェーンであっ
て、前記荷台を吊るすチェーンが掛装されている前記昇
降案内部の上端に設けられた滑車は、該チェーンに応じ
た必要な径を有するスプロケットである。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の移載装置において、前記線状部材は前記ワイヤと同
等以上の強度が得られるように該ワイヤ1本当たりに複
数本用意された該ワイヤより径の小さな細ワイヤであっ
て、前記荷台を吊るす細ワイヤが掛装される滑車は、該
細ワイヤの線径に応じた必要な径を有するシーブであ
る。
【0012】第2の目的を達成するため請求項4に記載
の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載
の移載装置において、前記連結手段は、前記荷台を吊る
している複数本の前記線状部材にかかる張力を均衡させ
るように、該複数本の線状部材が共に連結された天秤機
構を備えている。
【0013】第3の目的を達成するため請求項5に記載
の発明では、請求項4に記載の移載装置において、前記
複数本の線状部材は、前記滑車に対して前記天秤機構側
において、前記滑車の軸心と直交する面となす角度が所
定角度以内に収まるように、前記天秤機構に対して所定
間隔で連結されている。
【0014】第4の目的を達成するため請求項6に記載
の発明では、請求項4又は請求項5に記載の移載装置に
おいて、前記天秤機構に所定間隔で連結された2本の前
記ワイヤをそれぞれ巻き取り可能に前記ドラムは同軸上
に一対並設されており、該2本のワイヤはその巻取りが
進んで前記天秤機構が下降するほど各ドラムに対する各
巻取箇所が互いに接近するように設定されている。
【0015】請求項7に記載の発明では、自動倉庫に
は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の前記移
載装置が備えられている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、荷台の昇降時
は、ドラムが回転駆動されてワイヤが巻取り・繰出しさ
れることになるので、チェーンだけで荷台を昇降させる
構成に比べて騒音が少なくて済む。また、昇降案内部の
上端に設ける滑車には、ワイヤに連結された線状部材が
掛装されることになるので、この滑車の径は、ドラムか
ら延びるワイヤを掛装するに必要な滑車の径に比べて相
対的に小さくなる。そのため、移載装置の高さが同じで
あっても、滑車の径が小さい分だけ、荷台の最上昇位置
をより高く設定可能となり、その昇降ストロークを長く
稼ぐことが可能となる。自動倉庫において高さ方向の収
納効率は、移載装置における荷台の昇降ストロークに依
存するため、この移載装置の採用により自動倉庫の高さ
方向の収納効率が高くなる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、荷台の昇
降時は、ドラムが回転駆動されてワイヤが巻取り・繰出
しされることになるので、一部でチェーンを使用してい
るものの、全てをチェーンとしたチェーン方式に比べ騒
音が少なくなる。また、荷台をチェーンで吊るし、昇降
案内部の上端に設けられる滑車がスプロケットであるの
で、滑車の径が相対的に小径で済む。そのため、移載装
置における荷台の昇降ストロークを、滑車の径が相対的
に小さい分だけ長く稼ぐことが可能となり、この移載装
置の採用により、自動倉庫の高さ方向の収納効率が高く
なる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、荷台の昇
降時は、ドラムが回転駆動されてワイヤが巻取り・繰出
しされることになるので、チェーンを用いた構成のとき
のような騒音が起きない。また、荷台を吊るしているの
はドラムに巻き取られるワイヤよりも細い複数本の細ワ
イヤであるため、マスト上部に設けられる滑車が細ワイ
ヤの径に応じた小径で済む。そのため、この移載装置を
採用することで、自動倉庫の高さ方向の収納効率が高く
なる。さらに、全てがワイヤであるので、荷台の昇降速
度のさらなる高速化を図ることが可能となる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、荷台を吊
るしている複数本の線状部材にかかる張力は天秤機構に
より均衡する。そのため、複数本の線状部材のいずれか
に負荷が偏ってかかることが回避される。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、荷台を吊
り下げている複数本の線状部材は天秤機構に所定間隔で
連結されているので、線状部材が滑車の軸心と直交する
面となす角度が常に所定角度以内に収まる。従って、線
状部材が滑車から外れ難い。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、ドラムか
ら延びる2本のワイヤが天秤機構に対して所定間隔で連
結されていても、荷台の上昇に伴って天秤機構が下降す
るに連れて、2本のワイヤの一対のドラムに対する各巻
取箇所が互いに接近することで、天秤機構が最下降して
もワイヤがドラムの軸心に直交する面に対してなす角度
が必要なフリートアングル以内に収まる。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、自動倉庫
に備えられた移載装置による作業時には、荷台が低騒音
でしかも高速で昇降する。また、自動倉庫における高さ
方向の収納効率が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を自動倉庫のスタッカク
レーンに具体化した第1実施形態を図1〜図5に基づい
て説明する。
【0023】図5に示すように、自動倉庫1は一対の枠
組棚2a,2bを備え、各枠組棚2a,2bは複数の収
納部3で区画されている。この自動倉庫1はパレットを
入出庫するパレットタイプのものである。両枠組棚2
a,2b間には、直線状に敷設された軌道線としてのレ
ール4上に、移載装置としてのスタッカクレーン5が走
行可能に装備されている。スタッカクレーン5は台車と
しての走行台6と、走行台6に立設された昇降案内部と
しての2本のマスト7と、マスト7に沿って昇降する荷
台としてのキャリッジ8等を備えている。
【0024】走行台6の後部には、スタッカクレーン5
を走行させるための走行装置9と、キャリッジ8を昇降
させるための昇降装置10とが配備され、前側マスト7
の下部にはクレーンコントローラ11が設けられてい
る。自動倉庫1にはレール4の延長線上位置にオペレー
タにより操作される操作盤12が設置されている。スタ
ッカクレーン5は、クレーンコントローラ11が操作盤
12から光通信で受信した作業指令に基づいて所定の入
出庫作業を行うようになっている。
【0025】次に、スタッカクレーン5の構造について
説明する。図1,図2に示すように、走行台6の後部に
配備された走行装置9は、走行モータ13及びギヤボッ
クス14を備える。走行台6には一対の走行輪15,1
6がその前後に設けられ、後側の走行輪16が走行モー
タ13により駆動される駆動輪となる。
【0026】また、昇降装置10は、昇降モータ17、
ギヤボックス18及び左右一対のドラム19を備える。
一対のドラム19は、走行輪16の軸心と平行な回転軸
を中心に回転可能に、ギヤボックス18の左右両側に支
持されている。一対のドラム19はキャリッジ8を昇降
させるための2本のワイヤ20をそれぞれ巻き取るため
のものであって、昇降モータ17が正転・逆転駆動され
ることで、各ドラム19はワイヤ20を巻取可能な正転
方向と、ワイヤ20を繰出可能な逆転方向とに回転する
ようになっている。
【0027】図1,図2に示すように、昇降キャリッジ
8の側部両側には2組のローラ21が各マスト7を挟持
した状態で転動可能に取付けられており、昇降キャリッ
ジ8は各ローラ21を介してマスト7に沿って昇降可能
となっている。昇降キャリッジ8はその側部両側に取付
けられた一対のブラケット8aに連結された線状部材と
しての2本のチェーン22により吊り下げられた状態に
ある。一対のマスト7の上端部に横架された支持部7a
の前後には、2本のチェーン22を掛装するための滑車
としての各スプロケット23,24が取付けられてい
る。前側のスプロケット23は支持部7aに対して片側
のみに配置され、後側のスプロケット24は支持部7a
に対して両側に配置されている。2本のチェーン22は
各スプロケット23,24に掛装されて、支持部7aの
後方側に案内されている。
【0028】2本のチェーン22はドラム19から延び
る2本のワイヤ20にアダプタ25を介して連結されて
いる。図1〜図3に示すように、アダプタ25はキャリ
ッジ8の昇降時にドラム19とスプロケット24との間
の範囲を移動し、常にドラム19とスプロケット24と
のいずれとも接触(干渉)しないように位置設定されて
いる。図3はキャリジの昇降機構の模式図を示す。同図
に示すように、アダプタ25はキャリッジ8が最下降し
た状態において、スプロケット24よりも少し下方の実
線位置に配置され、キャリッジ8が最上昇した状態にお
いて、ドラム19よりも少し上方の鎖線位置に配置され
る(図1,図2では実線位置と鎖線位置とが逆に図
示)。
【0029】図4は、ワイヤ20とチェーン22との連
結構造を示す。アダプタ25は略台形板状をなし、その
上部には左右対称な二位置に2本のチェーン22の一端
が連結部材26を介してピン27により回動可能に連結
されており、その下部には左右対称な二位置に2本のワ
イヤ20の一端が連結部材28を介してピン29により
回動可能に連結されている。なお、アダプタ25、連結
部材26,28及びピン27,29により連結手段、天
秤機構及び天秤腕が構成されている。
【0030】このアダプタ25は左右対称位置に連結さ
れた2本のワイヤ20及びチェーン22のそれぞれに作
用する張力に応じて天秤方式で姿勢を変化させる。アダ
プタ25が姿勢変化することで、アダプタ25の左右に
連結されたワイヤ20及びチェーン22の張力の均衡を
図るようにしている。
【0031】2本のワイヤ20は、左右一対のドラム1
9に対して外側から内側に向かって巻き取られるように
なっている。すなわち、アダプタ25が下降してワイヤ
20の巻取りが進むに連れて、ドラム19に対する2本
のワイヤ20の各巻取箇所が次第に接近し、アダプタ2
5が最上昇位置から最下降位置に移動する過程におい
て、2本のワイヤ20とドラム19の軸心と直交する面
とのなす角度が常に必要な所定角度(フリートアング
ル)以内に収まるようになっている。なお、スタッカク
レーン5は、支持部7aから延びるブラケット30に支
持された一対のローラ31を介して天井側に配設された
案内レール32により上方で案内されている。また、キ
ャリッジ8には幅方向に進退可能なフォーク33が設け
られ、キャリッジ8と収納部3との間の荷の移動はフォ
ーク33を用いて行われる。
【0032】次に、スタッカクレーン5の昇降機構の作
用について説明する。スタッカクレーン5は操作盤12
からクレーンコントローラ11が受信した作業指令に基
づき所定の入出庫作業を行う。スタッカクレーン5は走
行モータ13が駆動されることでレール4に沿って走行
し、昇降モータ17が駆動されることでキャリッジ8が
昇降する。
【0033】昇降モータ17が正転駆動されてドラム1
9が正転方向(巻取方向)に回転することで、2本のワ
イヤ20がドラム19に巻き取られ、キャリッジ8が上
昇する。また、昇降モータ17が逆転駆動されてドラム
19が逆転方向(繰出方向)に回転することで、2本の
ワイヤ20がドラム19から繰り出され、キャリッジ8
が下降する。
【0034】キャリッジ8を昇降させるときには、ドラ
ム19にワイヤ20が巻き取られ、昇降装置10の構成
は基本的にワイヤ方式と同じなので、チェーン方式のよ
うなチェーンとスプロケットとの噛み合いによる騒音が
昇降装置10の周辺からは発生しない。マスト7の上部
に設けられたスプロケット23,24とチェーン22と
の噛み合いによる多少の音が出るが、チェーン方式のも
のでに比べ相当静かとなる。従って、共振等による騒音
対策のため昇降速度を抑える必要がなくなり、キャリッ
ジ8の昇降速度の高速化を図ることが可能となる。
【0035】また、キャリッジ8をチェーン22で吊る
すことで、マスト7の上部に設ける滑車がワイヤ方式で
使用されるシーブの径に比べて径が小さいスプロケット
23,24で済む。従って、スタッカクレーン5が一定
高さであれば、チェーン方式と同程度の最上高さまでキ
ャリッジ8を上昇させることが可能となり、その昇降ス
ロトークを長く稼ぐことが可能となる。よって、このス
タッカクレーン5が装備された自動倉庫1においては、
高さ方向の収納効率がチェーン方式と同様に高く確保さ
れる。
【0036】キャリッジ8の昇降時にはアダプタ25が
スプロケット24とドラム19との間を上下方向に移動
することになるが、キャリッジ8がその昇降ストローク
を移動する際に、アダプタ25はスプロケット24とド
ラム19とのいずれとも干渉せずにその中間位置を移動
する。そのため、アダプタ25がスプロケット24やド
ラム19に接触することがない。
【0037】一対のドラム19から延びる2本のワイヤ
20と、スプロケット24から延びる2本のチェーン2
2は、1つのアダプタ25を介してその左右対称位置に
てそれぞれ連結されているので、例えばチェーン22の
一方に偏って荷重がかかろうとしても、アダプタ25が
チェーン22の張力のバランスを保ようにその姿勢を変
化させる。そのため、チェーン22やワイヤ20にはほ
ぼ均等に張力が作用することになる。従って、ワイヤ2
0やチェーン22に過大な荷重が偏ってかかることが回
避される。
【0038】2本のチェーン22はアダプタ25に対し
てその上部の左右対称な位置に所定間隔2を離して連結
されており、アダプタ25の昇降位置に依らず、常に2
本のチェーン22は互いにほぼ平行に保持される。その
ため、2本のチェーン22がアダプタ25側において、
スプロケット24の軸心と直交する面となす角度が常に
必要なアライメント角以内に収まることになる。
【0039】2本のワイヤ20をアダプタ25の下部に
連結したために、アダプタ25が下降するほど、2本の
ワイヤ20の広がり角度が大きくなって、ドラム19に
対して必要なフリートアングルを越える心配が生じる。
しかし、2本のワイヤ20は一対のドラム19に対して
外側から内側に向かって巻き取られ、アダプタ25が下
降するに連れてドラム19に対する巻取箇所が次第に接
近することになる。すなわち、図2に示すように、アダ
プタ25が最上位置(同図における鎖線位置)にあると
きにワイヤ20は鎖線に示す経路をとるとともに、アダ
プタ25が最下位置(同図における実線位置)にあると
きにワイヤ20は互いにほぼ平行となる。よって、2本
のワイヤ20はアダプタ25の昇降位置に依らず、ドラ
ム19に対しては常に必要なフリートアングル以内に収
まる。
【0040】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下の効果が得られる。 (a)ワイヤ20とチェーン22を連結した昇降機構と
したので、ワイヤ方式の昇降装置10によりキャリッジ
8の昇降において低騒音・高速化を実現でき、マスト7
の上端部にスプロケット23,24を配置したことによ
り、高さ方向の収納効率をチェーン方式と同程度に確保
することができる。
【0041】(b)ワイヤ20とチェーン22とを、各
々に作用する張力に応じて姿勢変化する天秤方式のアダ
プタ25を介して連結したので、ワイヤ20やチェーン
22に偏って荷重がかかることを回避でき、ひいてはそ
の耐用年数を延ばすことができる。
【0042】(c)2本のチェーン22を1つのアダプ
タ25に共通に連結してチェーン22のスプロケット2
4に対する左右方向の角度が常に必要なアライメント角
以内に収まるようにしたので、チェーン22をスプロケ
ット24から外れ難くできる。
【0043】(d)アダプタ25が下降するに連れてド
ラム19に対する2本のワイヤ20の巻取箇所が次第に
接近するようにしたので、アダプタ25の下部に連結し
た2本のワイヤ20のドラム19に対する左右方向の傾
きを常に必要なフリートアングル以内に収めることがで
きる。
【0044】(e)許容重量の大きいパレットタイプの
スタッカクレーン5ではワイヤ20の径を相対的に太く
する必要があるが、マスト7の上端部に設ける滑車をス
プロケット23,24で済ませられることから、高さ方
向にバケットタイプ程度の収納効率を確保できる。
【0045】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を図6〜図8に基づいて説明する。尚、
第1実施形態と同様の部材については、同じ符号を付し
てその説明を省略し、特に異なった部分についてのみ説
明する。本実施形態では、キャリッジ8の吊り下げをチ
ェーン22に替えてワイヤとした点が第1実施形態と異
なっている。
【0046】図6に示すように、一対のドラム19から
延びる2本のワイヤ20はアダプタ25を介してワイヤ
20の1本当たりの強度と同等の強度が複数本(例えば
5本)で得られるようなワイヤ20の線径よりも細い線
径の線状部材としての細ワイヤ41がワイヤ20の1本
当たりに複数本ずつ連結されている。
【0047】図8は、ワイヤ20と細ワイヤ41との連
結構造を示す。略台形板状のアダプタ25の下部には左
右対称な二位置に2本のワイヤ20の一端が連結部材2
8を介してピン29により回動可能に連結されており、
その上部には左右対称な二位置に複数本ずつの細ワイヤ
41が連結部材42を介してピン43により回動可能に
連結されている。なお、アダプタ25、連結部材28,
42及びピン29,43により連結手段、天秤機構及び
天秤腕が構成されている。
【0048】このアダプタ25は左右対称位置に連結さ
れた2本のワイヤ20及び複数本ずつの細ワイヤ41に
働く張力に応じて天秤方式で姿勢を変化させるもので、
第1実施形態のものと同様の機能で、ワイヤ20及び細
ワイヤ41にかかる張力の均衡を図るためのものであ
る。
【0049】2本のワイヤ20は、第1実施形態と同様
に左右一対のドラム19に対して外側から内側に向かっ
て巻き取られ、アダプタ25が下降してワイヤ20の巻
取りが進むに連れて、各ドラム19に対する各巻取箇所
が次第に接近することで、ドラム19に対する左右方向
の傾きが常に所定角度(フリートアングル)以内に収ま
るようになっている。
【0050】マスト7の支持部7aには、第1実施形態
におけるスプロケット23,24に相当する位置に、滑
車としてのシーブ44が細ワイヤ41の本数(例えば5
本)に合わせた枚数(例えば5枚)だけ同軸上に重ね合
わせて配列されたシーブ列45,46が配設されてい
る。2組の複数本ずつの細ワイヤ41はシーブ列45,
46に掛装され、その下端がキャリッジ8の両側部に取
付けられたブラケット8aにそれぞれ連結されている。
【0051】本実施形態では、シーブ44の径を小さく
するため、ワイヤ20の径より細い径の細ワイヤ41
を、ワイヤ20の強度と同等の強度を確保するために複
数本用意し、ワイヤ20とこれに見合った強度の複数本
の細ワイヤ41とをアダプタ25を介して連結してい
る。
【0052】一般にシーブの径Dは、これに掛装される
ワイヤの径dから、この比D/dが所定値(例えば「2
0〜25」の範囲内の値)以上となるように決定され
る。ここで、ワイヤの強度は断面積で効いてくるため、
ワイヤ20の1本当たりに連結した細ワイヤ41の本数
をnとすれば、細ワイヤ44の径d1がワイヤ20の径
dの「√n(nの平方根)分の1」で済むことになる
(d1=d/√n)。例えばワイヤ20の1本当たりに
対する細ワイヤ41の本数が5本であれば、細ワイヤ4
1の径d1はd1=d/√5になる。
【0053】細ワイヤ41の径d1がワイヤ20の径d
の1/√nになると、シーブ径を決める比D/dの関係
から、シーブ44の径D1は、ワイヤ20を掛装するた
めに必要となるシーブ径Dの√n分の1で済む(D1=
D/√n)。例えばワイヤ20の1本当たりに対する細
ワイヤ41の本数が5本であれば、シーブ径D1はD1
=D/√5で済み、シーブ径D1がワイヤ20をそのま
ま掛装させる構成(つまり、従来のワイヤ方式の構成)
で必要になるシーブ径Dの半分以下で済む。
【0054】また、アダプタ25は、図6,図7に示す
ように、キャリッジ8の昇降時にドラム19とシーブ列
46との間の範囲を移動し、常にドラム19とシーブ列
46とのいずれとも接触(干渉)しないように位置設定
されている。図7はキャリジの昇降機構の模式図を示
す。同図に示すように、アダプタ25はキャリッジ8が
最下降した状態において、シーブ列46よりも少し下方
の実線位置に配置され、キャリッジ8が最上昇した状態
において、ドラム19よりも少し上方の鎖線位置に配置
される(図6では実線位置と鎖線位置とが逆に図示)。
【0055】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下のような効果が得られれる。 (a)ワイヤ20の径よりも細い径を有する細ワイヤ4
1を、ワイヤ20の強度と同等の強度を得られるように
複数本用意し、アダプタ25を介してワイヤ20に連結
することで、シーブ44に掛装されるワイヤ径を小さく
したので、支持部7aに配設するシーブ44の径を小さ
くすることができる。従って、ワイヤだけを使用したワ
イヤ方式であるにも拘わらず、シーブ44の小径化によ
り自動倉庫1の高さ方向における収納効率を向上させる
ことができる。しかもワイヤ方式であるので、キャリッ
ジ8の昇降において低騒音・高速化を図ることができ
る。
【0056】(b)キャリッジ8の昇降機構のためにワ
イヤ20,41だけが使用されているので、従来技術で
述べたワイヤ方式の構成と同程度にキャリッジ8の昇降
速度を高速化でき、第1実施形態の構成に比べ、さらに
昇降速度を高速化を実現することができる。
【0057】(c)天秤方式のアダプタ25を介して左
右2本のワイヤ20と複数本ずつの細ワイヤ41とを連
結することで、それぞれに働く張力の均衡が保たれ、ワ
イヤ20,41に偏って荷重がかかることを防止するこ
とができる。従って、ワイヤ20,41の耐用年数を延
ばすことができる。
【0058】(d)複数本ずつの細ワイヤ41を1つの
アダプタ25に所定間隔を離して連結したので、アダプ
タ25の昇降位置に依らず、細ワイヤ41のシーブ44
に対する左右方向の傾きを必要なフリートアングル以内
に収めることができる。
【0059】(e)アダプタ25が下降するに連れて2
本のワイヤ20の各ドラム19に対する巻取箇所が次第
に接近するので、ワイヤ20のドラム19に対する左右
方向の傾きを必要なフリートアングル以内に収めること
ができる。
【0060】(f)必要重量を吊るすワイヤに要求され
る総断面積を均等に分割するように、細ワイヤ41を全
て同じ径(断面積)としたので、複数本の細ワイヤ41
のうち最も細いものの径(最小断面積)、すなわち細ワ
イヤ41の最小強度を最大に確保できる。また、径が細
いと伸びが著しくその伸びがワイヤ強度の低下の原因と
なるが、全て同じ径なので細ワイヤ41間の伸びにばら
つきが起こり難く、細ワイヤ41の伸びによる強度低下
を最小限に抑えることができる。従って、細ワイヤ41
間で加わる荷重が偏ることがあっても、細ワイヤ41を
より切れ難くすることができる。
【0061】尚、本発明は前記各実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように具体化することもで
きる。 (1)ドラムに巻き取られるワイヤ20に連結する線状
部材は、チェーンや、ワイヤ20より径の小さなワイヤ
に限定されない。マストの上端にキャリッジを吊るすた
めに設けられる滑車の径を、ワイヤ20に必要となる滑
車径(シーブ径)よりも小さくすることが可能な他の線
状部材を使用することができる。例えばベルトとし、ワ
イヤとベルトを連結した構成をとっても構わない。ベル
トを採用する場合、強度の点から金属製ベルトが好まし
い。
【0062】(2)第1実施形態において、ワイヤ20
の1本当たりに複数本のチェーンを連結した構成を採用
してもよい。この構成によれば、さらにスプロケットの
径を小さくでき、高さ方向の収納効率をさらに高めるこ
とができる。
【0063】(3)第2実施形態において、キャリッジ
8を吊るす細ワイヤ41の全てを1つのアダプタに共通
に連結する必要はない。1本のワイヤ20と複数本の細
ワイヤ41とを個々に連結した構成をとってもよい。こ
の構成によれば、ワイヤ20,41の張力の均衡を図る
ことはできないものの、シーブ44とドラム19との間
の距離が十分長いため、細ワイヤ41とシーブ44との
間、及びワイヤ20とドラム19との間において、各ワ
イヤ20,41の傾き角をフリートアングル以内に収め
ることはできる。
【0064】(4)第2実施形態において、ワイヤ20
の1本当たりに用意する細ワイヤ41の本数は適宜変更
してよい。 (5)昇降案内部はマストに限定されない。荷台が昇降
経路を通るように案内されればよく、例えば昇降用のガ
イドレールを備えた構成であってもよい。
【0065】(6)バケットタイプのスタッカクレーン
で実施しても構わない。上記各実施形態及び変更例から
把握され、特許請求の範囲に記載されていない発明(技
術思想)をその効果とともに以下に記載する。
【0066】(イ)請求項3の発明において、前記荷台
を吊るしている複数本の細ワイヤは、全て同じ径であ
る。この構成によれば、必要重量を吊るすワイヤに要求
される総断面積を均等に分割することになるため、複数
本の細ワイヤのうちその径から決まる最小強度を最大に
確保できる。また、全て同じ径なので細ワイヤ間の伸び
にばらつきが起こり難く、伸びによる細ワイヤの強度低
下を最小限に抑えることができる。よって、細ワイヤ間
で加わる荷重(張力)が偏っても、細ワイヤをより切れ
難くすることができる。
【0067】(ロ)請求項4の発明において、前記天秤
機構は、前記複数本の線状部材と前記ワイヤとが回動可
能に連結された天秤腕である。この構成よれば、1つの
板状や棒状などの単純形状の天秤腕が済むため、天秤機
構の構成を簡単にできる。
【0068】(ハ)請求項5の発明において、前記複数
本の線状部材はチェーンであって、前記滑車としてのス
プロケットに対して前記天秤機構側において、該チェー
ンが該スプロケットの軸心と直交する面となす角度を収
める所定角度はアライメント角である。この構成によれ
ば、チェーンをスプロケットに対して常にアライメント
角以内で掛装させることができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
7に記載の発明によれば、荷台を昇降させるためのドラ
ムに巻取られるワイヤと、昇降案内部の上端に設けられ
る滑車の径を小さく済ませられる線状部材とを連結し、
線状部材により荷台を吊り下げる構成としたので、荷台
の昇降において低騒音化・高速化を実現でき、しかも高
さ方向の高い収納効率を確保できる。
【0070】請求項2及び請求項7に記載の発明によれ
ば、荷台を昇降させるためのドラムに巻取られるワイヤ
を、チェーンに連結して昇降案内部の上端にスプロケッ
トを設ける構成としたので、荷台の昇降において低騒音
化・高速化を実現でき、しかも高さ方向の高い収納効率
を確保できる。
【0071】請求項3及び請求項7に記載の発明によれ
ば、荷台を昇降させるためのドラムに巻取られるワイヤ
を、複数本の細ワイヤに連結して昇降案内部の上端に設
けるシーブの径を小さくする構成としたので、荷台の昇
降において低騒音化・高速化を実現でき、しかも高さ方
向の高い収納効率を確保できる。
【0072】請求項4及び請求項7に記載の発明によれ
ば、複数本の線状部材にかかる張力が天秤機構により均
衡するため、線状部材に負荷が偏ってかかることを回避
できる。
【0073】請求項5及び請求項7に記載の発明によれ
ば、複数本の線状部材は天秤機構に所定間隔で連結され
ているので、線状部材の滑車に対する傾きを常に所定角
度以内に収められ、線状部材を滑車から外れ難くするこ
とができる。
【0074】請求項6及び請求項7に記載の発明によれ
ば、2本のワイヤを天秤機構に所定間隔で連結しても、
天秤機構が下降するに連れて2本のワイヤの各ドラムに
対する各巻取箇所が互いに接近するため、ワイヤのドラ
ムに対する傾きを常に必要なフリートアングル以内に収
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のスタッカクレーンの側面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】昇降機構の模式図。
【図4】チェーンとワイヤの連結部の正面図。
【図5】自動倉庫を示す斜視図。
【図6】第2実施形態のスタッカクレーンの側面図。
【図7】昇降機構の模式図。
【図8】ワイヤと細ワイヤの連結部の正面図。
【図9】従来技術における昇降機構の模式図。
【図10】同じく昇降機構の模式図。
【符号の説明】
1…自動倉庫、4…軌道線を構成するレール、5…移載
装置としてのスタッカクレーン、6…台車としての走行
台、7…昇降案内部としてのマスト、8…荷台としての
キャリッジ、19…ドラム、20…ワイヤ、22…線状
部材としてのチェーン、23,24…滑車としてのスプ
ロケット、25…連結手段、天秤機構及び天秤腕を構成
するアダプタ、26,28,42…連結手段、天秤機構
及び天秤腕を構成する連結部材、27,29,43…連
結手段、天秤機構及び天秤腕を構成するピン、41…線
状部材としての細ワイヤ、44…滑車としてのシーブ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道線上を走行可能な台車と、該台車に
    設けられた昇降案内部に沿って吊り下げ状態で昇降する
    荷台とを備えた自動倉庫における移載装置であって、 前記荷台を昇降させるためのワイヤを巻取り・繰出しす
    るために回転駆動されるドラムを備え、前記昇降案内部
    の上端に前記荷台を吊るすために設けられる滑車に必要
    な径が前記ワイヤの太さから決まる径よりも小さく済ま
    せられる線状部材により、前記荷台をその線状部材に必
    要な径の滑車を介して吊るすとともに、該線状部材と前
    記ワイヤとをその連結部が常に前記滑車と前記ドラムの
    いずれとも干渉しないその中間位置を移動するように連
    結手段を介して連結した自動倉庫における移載装置。
  2. 【請求項2】 前記線状部材はチェーンであって、前記
    荷台を吊るすチェーンが掛装されている前記昇降案内部
    の上端に設けられた滑車は、該チェーンに応じた必要な
    径を有するスプロケットである請求項1に記載の自動倉
    庫における移載装置。
  3. 【請求項3】 前記線状部材は前記ワイヤと同等以上の
    強度が得られるように該ワイヤ1本当たりに複数本用意
    された該ワイヤより径の小さな細ワイヤであって、前記
    荷台を吊るす細ワイヤが掛装される滑車は、該細ワイヤ
    の線径に応じた必要な径を有するシーブである請求項1
    に記載の自動倉庫における移載装置。
  4. 【請求項4】 前記連結手段は、前記荷台を吊るしてい
    る複数本の前記線状部材にかかる張力を均衡させるよう
    に、該複数本の線状部材が共に連結された天秤機構を備
    えている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自
    動倉庫における移載装置。
  5. 【請求項5】 前記複数本の線状部材は、前記滑車に対
    して前記天秤機構側において、前記滑車の軸心と直交す
    る面となす角度が所定角度以内に収まるように、前記天
    秤機構に対して所定間隔で連結されている請求項4に記
    載の自動倉庫における移載装置。
  6. 【請求項6】 前記天秤機構に所定間隔で連結された2
    本の前記ワイヤをそれぞれ巻き取り可能に前記ドラムは
    同軸上に一対並設されており、該2本のワイヤはその巻
    取りが進んで前記天秤機構が下降するほど各ドラムに対
    する各巻取箇所が互いに接近するように設定されている
    請求項4又は請求項5に記載の自動倉庫における移載装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記
    載の前記移載装置を備えている自動倉庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9193275B2 (en) 2009-05-27 2015-11-24 Byd Company Limited In-vehicle charger
CN109649994A (zh) * 2018-12-28 2019-04-19 台州职业技术学院 一种建筑工程用物料提升机

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US9193275B2 (en) 2009-05-27 2015-11-24 Byd Company Limited In-vehicle charger
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