JPH10193694A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH10193694A
JPH10193694A JP35850896A JP35850896A JPH10193694A JP H10193694 A JPH10193694 A JP H10193694A JP 35850896 A JP35850896 A JP 35850896A JP 35850896 A JP35850896 A JP 35850896A JP H10193694 A JPH10193694 A JP H10193694A
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JP
Japan
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printing
main body
shutter
recording
cap
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JP35850896A
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English (en)
Inventor
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの揺動が可能な構成の印字装置に
おいて、非印字時の記録ヘッドを破損、乾燥から保護で
きるようにする。 【解決手段】 本体ハウジング1aに、キャップ35を
スライド自在に取り付け、シャッタ36を回動自在に取
り付ける。シャッタ36は、閉じた状態で本体ハウジン
グ1aの外形内に収まるように設定され、バネ39によ
って常に開くように付勢される。シャッタ36は、キャ
ップ35を下方向に移動させると、キャップ35に押さ
れ、バネ39の付勢力に抗して閉じた状態となり、保護
キャップ36aにより記録手段12のノズルが気密的に
被覆される。キャップ35を上方向に移動させると、バ
ネ39の付勢力で開き、記録手段12が露出して印字可
能な状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字装置に関し、
特に、非印字時に記録ヘッドを保護するための技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々な記録媒体に対して所望
の場所に印字を行うための装置として、手動型の印字装
置がある。この印字装置による印字は、記録媒体上で、
ユーザが印字装置を任意の速度で手動によって走査し、
記録ヘッドが装置の移動量に応じて記録媒体にインクの
噴射を行うことによって行われる。この印字装置によれ
ば、記録媒体に対する姿勢を常に一定に保って記録媒体
上を走査することが困難であるので、記録ヘッドを装置
本体に対して揺動可能に構成することにより、装置本体
が傾いても、記録ヘッドは記録媒体に対して常に一定の
姿勢が保たれるようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の印字装置によって、記録ヘッドの揺動量を
多く得ようとすると、装置本体のハウジング部に記録ヘ
ッドのはみ出しを許可するための逃げ部を設ける必要が
ある。そのため、非印字時においても、記録ヘッドが完
全には装置本体に収納できないという問題があり、記録
ヘッドの破損の原因となっていた。この問題を解決する
ために、記録ヘッドを覆うシャッタ部材を開閉自在に設
けた場合は、不意にシャッタ部材が開いてしまった時に
記録ヘッドを破損することがあり、また、記録ヘッドの
ノズル部分を完全にキャップするものではないので、記
録ヘッドが乾燥するという問題があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、記録ヘッドの揺動が可能であ
り、かつ、非印字時の記録ヘッドの破損、乾燥を防止す
ることができる印字装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る印字装置は、記録媒体上
を手動走査されることにより記録媒体上に印字を行う記
録手段を備え、該記録手段が装置本体ハウジングに対し
て揺動可能に構成された印字装置であって、ハウジング
の下部には、記録手段の揺動領域として逃げ部が設けら
れ、逃げ部に開閉自在に設けられ、閉じた状態の時に記
録手段を被覆するシャッタ部材と、シャッタ部材の開閉
を制御する開閉制御手段とを備えるものである。
【0006】上記構成においては、開閉制御手段により
シャッタ部材の開閉が制御され、シャッタ部材が閉じた
時に記録手段が被覆されるので、非印字時に不意にシャ
ッタ部材が開くことを防止でき、また、記録手段の乾燥
も防止される。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る印字装
置は、請求項1に記載の印字装置であって、開閉制御手
段は、ハウジングに対してスライド自在とされ、該スラ
イド動作に伴ってシャッタ部材が開閉されるように構成
されたキャップ部材からなるものである。
【0008】上記構成においては、キャップ部材が開閉
制御手段として機能し、キャップ部材のスライド動作に
伴ってシャッタ部材が開閉されるので、キャップ部材の
スライド動作に連動させて確実にシャッタ部材を開閉さ
せることができ、非印字時に不意にシャッタ部材が開く
ことを確実に防止できる。
【0009】また、請求項3に記載の発明に係る印字装
置は、請求項1又は請求項2に記載の印字装置であっ
て、記録手段は、シャッタ部材が閉じた状態のときに装
置本体内に収容され、シャッタ部材が開いた状態のとき
に装置本体から突出し、印字可能な状態となるものであ
る。
【0010】上記構成においては、シャッタ部材が閉じ
ると記録手段が装置本体内に収容され、シャッタ部材が
開くと装置本体から突出して印字可能になるので、装置
本体に記録手段が収納された非印字時の状態では、装置
の大きさを小型に構成することができる。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る印字装
置は、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の印字装
置であって、キャップ部材のスライド動作に伴って、記
録手段が装置本体に対して非収納状態から収納状態とな
るように構成されたものである。
【0012】上記構成においては、キャップ部材のスラ
イド動作に伴って、記録手段が装置本体に対して非収納
状態から収納状態となるので、非印字時における装置の
大きさを小型に構成することができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係る印字装
置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印字装
置であって、記録手段はインクジェット式の記録手段で
あり、シャッタ部材は、閉じた状態の時に記録手段のイ
ンク吐出面を気密的に被覆する被覆部を備えるものであ
る。
【0014】上記構成においては、シャッタ部材が閉じ
ると、被覆部がインクジェット式の記録手段のインク吐
出面を気密的に被覆するので、インク吐出面及びインク
の乾燥を防止でき、良好な印字を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
る印字装置について図面を参照して説明する。図1
(a)は本発明に係る印字装置の非印字時の正面図、
(b)は同側面図、図2(a)は印字装置の印字時の正
面図、(b)は同側面図である。印字装置1は、紙等の
記録媒体上での走査によって印字を行うインクジェット
式の印字装置であり、本体ハウジング(装置本体ハウジ
ング)1aの下部には、インクを噴出することにより印
字を行う記録ヘッド(記録手段)12と、印字装置1を
記録媒体上で走行させるためのローラ13とが一体的に
構成されたヘッドユニット14が備えられている。ま
た、リンク機構24及び後述するリンク機構21によっ
て、ヘッドユニット14は本体ハウジング1aに対し
て、走査方向及び走査方向に直交する方向に揺動可能に
接続されている。これにより、本体ハウジング1aが傾
いた状態であっても、ヘッドユニット14は記録媒体に
対して一定の姿勢を保持して適正な印字が可能となる。
このリンク機構の構成の詳細については後述する。
【0016】さらに、本体ハウジング1aには、非印字
時にヘッドユニット14を保護するためのキャップ(開
閉制御手段、キャップ部材)35、及び非印字時に記録
ヘッド12をキャッピングするためのシャッタ(シャッ
タ部材)36が設けられており、キャップ35が下方に
移動した時にシャッタ36がキャッピングを行うように
構成されている。印字装置1によって印字を行う場合
は、キャップ35を上に移動させた状態で、印字装置1
を記録媒体上の所望の印字開始位置に載置して走行させ
る。この走行による印字装置1の移動に応じて、記録ヘ
ッド12からインクが噴射され、記録媒体上に印字が行
われる。
【0017】本体ハウジング1aとヘッドユニット14
との接続部分の構成について図3を参照して説明する。
図3(a)はヘッドユニット14の構成を示す斜視図、
(b)は本体ハウジング1aとヘッドユニット14との
接続機構を模式的に示す斜視図、(c)は(b)の側面
図である。ヘッドユニット14は、記録ヘッド12を支
持するヘッドホルダ14aと、ローラ13を支持し、か
つ、ローラ13の回転量を検出するためのエンコーダを
内部に備えたエンコーダユニット14bとからなる。記
録ヘッド12は、このヘッドホルダ14aの下部及びロ
ーラ13によって記録媒体との間に一定のギャップが保
たれるようになっている。
【0018】記録ヘッド12の上部に設けられた接続部
12aには、不図示のインクカートリッジから記録ヘッ
ド12にインクを導くためのインク供給管15が接続さ
れ、マニホールド12bを介して記録ヘッド12にイン
クが供給される。さらに、記録ヘッド12には、印字装
置1全体の動作制御を行う制御部(図示なし)からの制
御信号を入力するためのFPC(フレキシブル・プリン
ティング・サーキット)16が接続されている。また、
エンコーダユニット14b内のエンコーダもFPC17
により制御部と接続されている。ヘッドホルダ14aに
は、後述するリンク機構を取り付けるための軸23a,
23bが設けられている。
【0019】ヘッドユニット14は、ヘッドユニット1
4の上方に設けられたホルダ19を介して本体ハウジン
グ1aに接続される。本体ハウジング1aとホルダ19
とは、アームを互いにたすき掛けにして構成されるリン
ク機構21によって接続されている。このリンク機構2
1は3本のアーム、即ち、本体ハウジング1a及びホル
ダ19の対向する両側面の軸18b,20bに回動自在
に設けられた一対のアーム21b、及び本体ハウジング
1aとホルダ19上面中央部とを軸18a.20aにお
いて接続するアーム21aとからなる。
【0020】ホルダ19とヘッドユニット14とは、2
節の交差した4節リンク機構、即ち、2本のアームをた
すき掛けにして構成されるリンク機構24が、対向する
両側面に設けられた軸22a,22b,23a,23b
に回動自在に対として設けられている。本体ハウジング
1aとホルダ19とを接続するリンク機構21のアーム
21b,21bはそれぞれ走査方向側の面に配置され、
ホルダ19とヘッドユニット14との間のリンク機構2
4のアーム24a,24bの両対はそれぞれ走査方向と
直角方向側の面に配置されている。以上の構成により、
本体ハウジング1aは、リンク機構21による接続によ
って、記録媒体に対して図のY方向に揺動が可能とな
り、リンク機構24による接続によって図のX方向(印
字方向)に揺動が可能となる。
【0021】次に、リンク機構24によるホルダ19に
対するヘッドユニット14の揺動について図4乃至図6
を参照して説明する。図4はヘッドユニット14が揺動
していない状態を示す断面図、図5はヘッドユニット1
4が印字方向側に揺動した状態を示す断面図、図6はヘ
ッドユニット14が印字方向とは逆方向に揺動した状態
を示す断面図である。上述したように、リンク機構24
は、たすき掛けの2本のアーム24a,24bで構成さ
れる。通常の状態、即ち、本体ハウジング1aに対して
印字方向側にもその反対方向側にも力が加わらない状態
では、アーム24a,24bは図4に示すように、ヘッ
ドユニット14が本体ハウジング1aに対して平行とな
るように設定されている。この状態から、本体ハウジン
グ1aに対して印字方向側に力が加わると、それに応じ
て、アーム24aは軸22aを中心として、アーム24
bは軸22bを中心として、図で反時計回りに回動す
る。これにより、図5に示すように、ヘッドユニット1
4はホルダ19に対して印字方向側に揺動し、本体ハウ
ジング1aは、記録媒体に対するヘッドユニット14の
姿勢を通常時と同様に保ったままで、印字方向側に傾
く。
【0022】また、通常時の状態から、本体ハウジング
1aに対して印字方向と反対方向側に力が加わると、そ
れに応じて、アーム24aは軸22aを中心として、ア
ーム24bは軸22bを中心として時計回りに回動す
る。これにより、図6に示すように、ヘッドユニット1
4はホルダ19に対して印字方向と反対方向側に揺動
し、本体ハウジング1aは、記録媒体に対するヘッドユ
ニット14の姿勢を通常時と同様に保ったままで、印字
方向と反対方向側に傾く。このとき、ホルダ19及び本
体ハウジング1aを接続するリンク機構21に対して
は、アーム21a,21bが回動する面に直交する方向
に力が加わるので、リンク機構21によるヘッドユニッ
ト14の揺動はない。尚、上記のヘッドユニット14の
揺動を可能にするため、本体ハウジング1a下部には逃
げ部が設けられている。即ち、ヘッドユニット14は本
体ハウジング1a下部から更に下方に突出するように設
定されている。
【0023】次に、リンク機構21による本体ハウジン
グ1aに対するホルダ19及びヘッドユニット14の揺
動について図7及び図8を参照して説明する。図7はホ
ルダ19及びヘッドユニット14が揺動していない状態
を示す断面図、図8はホルダ19及びヘッドユニット1
4がユーザから見て手前方向に揺動した状態を示す断面
図である。上述したようにリンク機構21は、たすき掛
けに設定された3本のアーム、即ち、ホルダ19の側面
に取り付けられた一対のアーム21b及びホルダ19の
上面に取り付けられたアーム21aで構成される。本体
ハウジング1aに対して、ユーザから見て手前方向側に
もその反対方向側にも力が加わらない通常の状態では、
アーム21a,21bは図7に示すように、ホルダ19
及びヘッドユニット14は本体ハウジング1aに対して
平行となるように設定されている。この状態から、本体
ハウジング1aに対してユーザから見て手前方向、図で
は右方向に力が加わると、それに応じて、アーム21a
は軸18aを中心として、アーム21bは18bを中心
として、図で反時計回りに回動する。これにより、図8
に示すように、ホルダ19及びヘッドユニット14は右
方向側、即ち、ユーザから見て手前方向側に揺動し、本
体ハウジング1aは、記録媒体に対するヘッドユニット
14の姿勢を通常時と同様に保ったままで、ユーザから
見て手前側に傾く。このとき、ホルダ19及びヘッドユ
ニット14を接続するリンク機構24には、アーム24
a,24bが回動する面に対して直交する方向に力が加
わるので、リンク機構24によるヘッドユニット14の
揺動はない。
【0024】また、特に図示しないが、通常時の状態か
ら、本体ハウジング1aに対して、ユーザから見て手前
方向とは反対方向、図では左方向に力が加わると、それ
に応じて、アーム21aは軸18aを中心として、アー
ム21bは18bを中心として時計回りに回動する。こ
れにより、ホルダ19及びヘッドユニット14は本体ハ
ウジング1aに対してユーザから見て手前方向とは反対
方向側に揺動し、本体ハウジング1aは、記録媒体に対
するヘッドユニット14の姿勢を通常時と同様に保った
ままでユーザから見て向こう側へ傾く。このときも、リ
ンク機構24によるヘッドユニット14の揺動はない。
尚、図7においてヘッドユニット14aの左側方には、
記録媒体の有無を検出するための検出スイッチ30が設
けられている。
【0025】次に、ヘッドユニット14を上下動させる
ための機構について上記の図7に加えて図9を参照して
説明する。図9はヘッドユニット14が非印字領域にあ
る状態の印字装置1及びギヤ機構を示す断面図である。
ヘッドユニット14を保護するためのキャップ35は、
本体ハウジング1aに対してスライド自在に構成され、
ギヤ機構33のギヤ33aと噛合するラック35aが形
成されている。本体ハウジング1a内に設けられたギヤ
機構33は、ラック35aの直線運動を回転運動に変換
するギヤ33a、回動アーム32bの軸31bと一体的
に設けられ、軸31bと同軸で回転する径大のギヤ33
b、及びギヤ33aの回転をギヤ33bに伝達するギヤ
33cからなる。
【0026】以上の構成でなるラック35a及びギヤ機
構33において、ヘッドユニット14が印字領域にある
ときに(図7参照)、キャップ35を下方向へ移動させ
ると、ラック35aの下方向への移動に伴って、ギヤ3
3aが図6で反時計回りに回転する。ギヤ33aと噛合
するギヤ33cは時計回りに回転し、ギヤ33cと噛合
するギヤ33bは反時計回りに回転する。このギヤ33
bの反時計回りの回転により、軸31b及び回動アーム
32bも反時計回り方向に回転する。軸31bと軸31
aはギヤ31c,31dによって噛合しているので、軸
31a及び回動アーム32aは、軸31b及び回動アー
ム32bと対称に時計回り方向に回動する。この回動に
より、回動アーム32a及び32bは、リンク機構21
のアーム21a及び21bを図9の位置まで上方向に移
動させるので、ホルダ19及びヘッドユニット14が上
方向に移動して本体ハウジング1a内に収容され、図9
に示す非印字領域に位置する。また、ヘッドユニット1
4を非印字領域から印字領域に移動するときは、キャッ
プ35を上方向に移動させ、ギヤ機構33の各ギヤ、回
動アーム32a,32b、及び軸31a,31bを上記
と反対方向に回転させる。これにより、ヘッドユニット
14(記録ヘッド12)が本体ハウジング1aから突出
して印字可能な状態となる。
【0027】次に、本体ハウジング1aに設けられてい
るシャッタ36について図10を参照して説明する。図
10はキャップ35及びシャッタ36の連動の様子を示
す簡略図であり、(a)は非印字時の状態を示す斜視
図、(b)は印字時の状態を示す斜視図である。シャッ
タ36は、本体ハウジング1a下部のカバー部1bに形
成されている支持部1cにおいて、支点38を回転中心
として回動自在に取り付けられている。また、シャッタ
36は、閉じた状態で本体ハウジング1aの外形内に収
まる大きさに設定され、支持部1cの下部に設けられた
バネ39によって常に開いた状態となるように、カバー
部1bと反対側へ付勢されている。このシャッタ36及
びカバー部1bで囲まれたスペース1dが上述した逃げ
部となる。このように構成することで、キャップ35を
下方向に移動させた時、シャッタ36はキャップ35に
押されて、バネ39の付勢力に抗してカバー部1b側方
向に回動して閉じた状態となる(図10(a))。キャ
ップ35を上方向に移動させ、キャップ35によるシャ
ッタ36への押力がなくなった時は、バネ39の付勢力
によってシャッタ36は開いた状態となる(図10
(b))。
【0028】シャッタ36の開閉と、ヘッドユニット1
4の位置との関係について図11乃至図13を参照して
説明する。図11はシャッタ36が開いた状態の印字装
置1下部の内部を一部透視して示した斜視図、図12は
シャッタ36が閉じた状態の印字装置1下部の同斜視
図、図13(a)はシャッタ36が開いた状態の印字装
置1下部を示す側断面図、(b)はシャッタ36が閉じ
た状態の印字装置1下部を示す側断面図である。尚、図
11及び図12においてはホルダ19の図示を諸略して
いる。シャッタ36には、記録ヘッド12のノズル(イ
ンク吐出面)をキャッピングする保護キャップ(被覆
部)36aが、閉じた状態の時にノズルに当接する位置
に設けられている。さらに、シャッタ36には、その回
動を所定位置で停止させるための係止部36bが形成さ
れており、この係止部36bは本体ハウジング1aとの
係合でシャッタ36の回動を停止させる(図11及び図
12では係止部36bの図示を省略)。印字装置1が印
字状態であり、キャップ35がシャッタ36の上方に位
置し、シャッタ36が開いた状態にある場合、上述した
ように、ヘッドユニット14は本体ハウジング1aから
突出し、記録ヘッド12が露出するように設定されて
る。
【0029】この状態から、キャップ35を下方に移動
させると、ラック35aとギヤ機構33との噛合による
軸31a,31bの回転で回動アーム32a,32bが
回動する。これによって、リンク機構21のアーム21
a,21bが移動してヘッドユニット14が上方へ移動
し、シャッタ36もキャップ35に押されてカバー部1
b方向に回動する。ヘッドユニット14は最上部まで移
動したときに図で右側に姿勢が傾く様に設定され、シャ
ッタ36の保護キャップ36aが記録ヘッド12のノズ
ル部分に当接する構成となっている。この保護キャップ
36aの当接によりノズルが気密的に被覆され、さら
に、シャッタ36及びヘッドユニット14を含む印字装
置1の下部全体はキャップ35によって外部と遮断され
て保護される。また、この状態からキャップ35を上方
へ移動させれば、ラック35aとギヤ機構33との噛合
により軸31a,31b及び回動アーム32a,32b
が上記と逆方向に回転し、ヘッドユニット14が下方に
移動する。シャッタ36はキャップ35による押力から
解放され、バネ39による付勢力で開いた状態に復帰す
る。これにより、記録ヘッド12のノズルが露出し、再
び印字可能な状態となる。
【0030】このように、本実施形態の印字装置1によ
れば、キャップ35を上方に移動させると、バネ39の
付勢力でシャッタ36が開き、ラック35aとギヤ機構
33の噛合でヘッドユニット14が下方に移動する。こ
れにより、記録ヘッド12が本体ハウジング1aから突
出し、ノズル部分が露出するため、印字装置1は印字可
能な状態となる。また、この状態からキャップ35を下
方に移動させると、シャッタ36がキャップ35による
押力で閉じ、ヘッドユニット14が上方へ移動して本体
ハウジング1a内に収納され、保護キャップ36aによ
り記録ヘッド12のノズル部分が密閉される。従って、
これらキャップ35の上下動、シャッタ36の開閉動
作、及びヘッドユニット14の上下動を確実に連動させ
ることができ、非印字時に不用意にシャッタ36が開い
てしまうことがない。また、非印字時の記録ヘッド12
の乾燥も防止される。さらに、非印字時にはヘッドユニ
ット14が本体ハウジング1a内に収納されることか
ら、非印字時の印字装置1の大きさを小さく構成するこ
とが可能になる。
【0031】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、キャップ35の押力によりシャッタ36の開閉
が制御されるものとしているが、必ずしもこの構成に限
定されるものではなく、例えば、キャップ35の上下動
に応じてシャッタ36の開閉が電気的に制御されるもの
であってもよい。また、上記実施形態では、記録ヘッド
12の印字方式をインクジェット方式としているが、他
の印字方式、例えば、ワイヤドット方式等によるもので
あってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
る印字装置によれば、開閉制御手段による制御でもっ
て、シャッタ部材が閉じた時に記録手段が被覆されるの
で、非印字時に不用意にシャッタ部材が開くことを防止
でき、記録手段の破損を防ぐことができる。また、記録
手段の乾燥も防止されるので、良好な印字を行うことが
できる。
【0033】また、請求項2に記載の発明に係る印字装
置によれば、キャップ部材のスライド動作に伴ってシャ
ッタ部材が開閉されるので、キャップ部材のスライド動
作とシャッタ部材の開閉とを確実に連動させることがで
き、また、非印字時に不用意にシャッタ部材が開いてし
まうことを確実に防止することができる。
【0034】また、請求項3に記載の発明に係る印字装
置によれば、シャッタ部材が閉じると記録手段が装置本
体内に収容され、シャッタ部材が開くと装置本体から突
出して印字可能になるので、装置本体に記録手段が収納
された状態、即ち、非印字時の状態では、装置を小型に
構成することが可能になる。
【0035】また、請求項4に記載の発明に係る印字装
置によれば、キャップ部材のスライド動作に伴って、記
録手段が装置本体に対して非収納状態から収納状態とな
るので、装置本体に記録手段が収納された状態、即ち、
非印字時の状態では、装置を小型に構成することが可能
になる。
【0036】また、請求項5に記載の発明に係る印字装
置によれば、被覆部によりインクジェット式の記録手段
のインク吐出面が気密的に被覆されるので、インク吐出
面及びインクの乾燥を防止でき、良好な印字を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る印字装置の非印字時の正
面図、(b)は同側面図である。
【図2】(a)は印字装置の印字時の正面図、(b)は
同側面図である。
【図3】(a)はヘッドユニットの構成を示す斜視図、
(b)は本体ハウジングとヘッドユニットとの接続機構
を模式的に示す斜視図、(c)は(b)の側面図であ
る。
【図4】ヘッドユニットが揺動していない状態を示す断
面図である。
【図5】ヘッドユニットが印字方向側に揺動した状態を
示す断面図である。
【図6】ヘッドユニット14が印字方向とは逆方向に揺
動した状態を示す断面図である。
【図7】ホルダ及びヘッドユニットが揺動していない状
態を示す断面図である。
【図8】ホルダ及びヘッドユニットがユーザから見て手
前方向に揺動した状態を示す断面図である。
【図9】ヘッドユニットが非印字領域にある状態の印字
装置及びギヤ機構を示す断面図である。
【図10】キャップ及びシャッタの連動の様子を示す簡
略図であり、(a)は非印字時の状態を示す斜視図、
(b)は印字時の状態を示す斜視図である。
【図11】シャッタが開いた状態の印字装置下部の一部
を透視して示した斜視図である。
【図12】シャッタが閉じた状態の印字装置下部の同斜
視図である。
【図13】(a)はシャッタが開いた状態の印字装置下
部を示す側断面図、(b)はシャッタが閉じた状態の印
字装置下部を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 印字装置 1a 本体ハウジング(装置本体ハウジング) 1d スペース(逃げ部) 14 ヘッドユニット(記録手段) 35 キャップ(開閉制御手段、キャップ部材) 36 シャッタ(シャッタ部材) 36a 保護キャップ(被覆部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上を手動走査されることにより
    記録媒体上に印字を行う記録手段を備え、該記録手段が
    装置本体ハウジングに対して揺動可能に構成された印字
    装置において、 前記ハウジングの下部には、前記記録手段の揺動領域と
    して逃げ部が設けられ、 前記逃げ部に開閉自在に設けられ、閉じた状態の時に前
    記記録手段を被覆するシャッタ部材と、 前記シャッタ部材の開閉を制御する開閉制御手段とを備
    えることを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉制御手段は、前記ハウジングに
    対してスライド自在とされ、該スライド動作に伴って前
    記シャッタ部材が開閉されるように構成されたキャップ
    部材からなることを特徴とする請求項1に記載の印字装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、前記シャッタ部材が閉
    じた状態のときに装置本体内に収容され、前記シャッタ
    部材が開いた状態のときに装置本体から突出し、印字可
    能な状態となることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップ部材のスライド動作に伴っ
    て、前記記録手段が装置本体に対して非収納状態から収
    納状態となるように構成されたことを特徴とする請求項
    2又は請求項3のいずれかに記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段はインクジェット式の記録
    手段であり、 前記シャッタ部材は、閉じた状態の時に前記記録手段の
    インク吐出面を気密的に被覆する被覆部を備えることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印
    字装置。
JP35850896A 1996-12-28 1996-12-28 印字装置 Pending JPH10193694A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7771042B2 (en) 2002-02-13 2010-08-10 Silverbrook Research Pty Ltd Digital stamp having a compressible housing
US8113728B2 (en) * 2002-02-13 2012-02-14 Silverbrook Research Pty Ltd Hand operated marking device incorporating printer with movable printhead and replaceable cartridge

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