JPH1016316A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH1016316A
JPH1016316A JP18889196A JP18889196A JPH1016316A JP H1016316 A JPH1016316 A JP H1016316A JP 18889196 A JP18889196 A JP 18889196A JP 18889196 A JP18889196 A JP 18889196A JP H1016316 A JPH1016316 A JP H1016316A
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JP
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recording head
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JP18889196A
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English (en)
Inventor
Motoaki Yamanashi
素明 山梨
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1016316A publication Critical patent/JPH1016316A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの下端を塞いで保護するキャップ
部材を、本体ケースの印字方向への移動時にこの移動に
連動させて簡単に退避させることができる印字装置を提
供することである。 【解決手段】 印字装置1の本体ケース2の下端部に、
記録ヘッド12の下端を塞ぐキャップ位置と、記録ヘッ
ド12に対して印字方向と反対方向に移動退避する退避
位置との間に移動可能なキャップ部材40を設け、非印
字時には、前記キャップ部材40は、キャップ位置に位
置して前記記録ヘッド12の下端を塞ぎ、また、印字に
際して、キャップ部材40を記録紙15に接触させた状
態で本体ケース2を印字方向に移動することにより、前
記キャップ部材40は記録紙15との間で作用する摩擦
力によって退避位置に揺動退避し、そのまま引き続いて
本体ケース2を印字方向に移動することより、前記記録
ヘッド12によって印字することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体ケースに印字
手段と移動量検出手段とを備えた印字装置に関し、特に
印字しないときには記録ヘッドのヘッド面をキャップ部
材でキャップする一方、印字方向への印字操作に連動し
てキャップ部材を簡単に外せるようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドからなる記録ヘッ
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直姿勢に保持し、本体ケースを印
字方向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字す
るようにした携帯可能な小型の印字装置が各種提案され
ている。例えば、実開平1─67052号公報には、実
行スイッチが取付けられた揺動フレームに、サーマルヘ
ッドを取付けた保持フレームを連結機構を介して連結
し、実行スイッチが非印字側に操作されたときには、サ
ーマルヘッドは連結機構により本体ケース内の収納位置
に収納されて保護される一方、実行スイッチが印字側に
操作されたときには、サーマルヘッドは連結機構を介し
て下降した印字位置に切換えられるようにした携帯型印
字装置が提案されている。
【0003】更に、実開平2─43059号公報には、
本体ケースの下端部に、サーマルヘッドを有する印字手
段を設けるとともに、開口部を有する移動部材を上下動
可能に設け、移動部材の上下動に応動して開口部を保護
カバーで開閉作動させる1対の開閉手段を設け、移動部
材の下端部が本体ケースの下端よりも下側に突出する非
印字時には、印字手段を移動部材内に収納することでサ
ーマルヘッドが保護され、本体ケースを印字媒体上に押
圧した印字時には、移動部材が本体ケース内に収納され
るのに応動して開口部が開いて印字手段による印字を可
能にした手動走査型印字装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、実開
平1─67052号公報に記載の携帯型印字装置におい
ては、大型の実行スイッチや揺動フレームや連結機構を
設け、実行スイッチの操作でこれら揺動フレームや連結
機構を作動させてサーマルヘッドを印字位置に押し下げ
るので、印字装置が大型化するとともに、部品点数が多
くなり、複雑な構成となることから、コスト高になるこ
と、組付けが複雑化すること、などの問題がある。更
に、記録用紙以外の、例えば、布地などの種々の記録対
象物にも印字できるように、インクジェット式の記録ヘ
ッドを搭載する場合、記録ヘッドを本体ケース内に収納
した非印字時に、記録ヘッドのヘッド面のインクが乾燥
して、次回の印字に際して直ぐに印字できないという問
題がある。
【0005】また、実開平2─43059号公報に記載
の手動走査型印字装置においては、本体ケース内に上下
動可能な移動部材を設けるとともに、この移動部材に設
けられリンク系を有する1対の開閉手段が移動部材の上
下動に応動して保護カバーを開閉作動するので、印字装
置が大型化するとともに、部品点数が多くなり、複雑な
構成となることから、コスト高になること、組付けが複
雑化すること、などの問題がある。更に、記録用紙以外
の布地などの種々の記録対象物にも印字できるように、
インクジェット式の記録ヘッドを搭載する場合、記録ヘ
ッドを本体ケース内に収納した非印字時に、記録ヘッド
のヘッド面のインクが乾燥して、次回の印字に際して直
ぐに印字できないという問題がある。
【0006】ところで、テーブルなどに載置して使用す
る据え置き型のインクジェット式印字装置においては、
非印字時には、キャリッジを印字領域以外の退避領域に
移動させたときに、記録ヘッドのヘッド面をキャップ部
材でキャップするようにして、ヘッド面のインク乾燥を
防止するようにしているが、ハンディ型の印字装置の場
合には、退避領域が存在しないことからキャップするこ
とができないという問題がある。そこで、非印字時に本
体ケースの下端部をキャップ部材でキャップすることも
考えられるが、印字の開始時や終了時におけるキャップ
部材の取付けや取り外しが面倒になるという問題があ
る。
【0007】本発明の目的は、記録ヘッドの下端を塞い
で保護するキャップ部材を、本体ケースの印字方向への
移動時にこの移動に連動させて簡単に退避させることが
できるような印字装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
底部に開口を設けた本体ケースと、この本体ケースの下
端部に固定された記録ヘッドを有する印字手段と、記録
ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表面に当接しなが
ら回転するタイミングローラを介して記録対象物に対す
る相対移動量を検出する移動量検出手段とを備え、印字
方向への移動により印字する印字装置において、記録ヘ
ッドを保護するキャップ部材を設け、キャップ部材を、
記録ヘッドの下端を塞ぐキャップ位置と、記録ヘッドに
対して印字方向と反対方向に移動した退避位置とに移動
可能に構成したものである。
【0009】本体ケースの下端部に固定された記録ヘッ
ドを保護するキャップ部材を、記録ヘッドの下端を塞ぐ
キャップ位置に移動させることで、非印字時には記録ヘ
ッドを確実に保護することができる一方、記録ヘッドに
対して印字方向と反対方向に移動した退避位置に移動さ
せることで、印字時にはキャップ部材を外した状態で記
録ヘッドにより記録対象物に印字することができる。即
ち、キャップ部材をキャップ位置と退避位置とに簡単に
切換えて移動することができる。
【0010】請求項2の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記キャップ部材は、キャップ位置と退避位置
とに亙って揺動可能に本体ケースに枢着され、印字開始
時にキャップ部材を記録対象物に接触させた状態で本体
ケースを印字方向に移動するときに、記録対象物との間
で作用する摩擦力で退避位置に揺動されるものである。
【0011】この場合、キャップ部材は、キャップ位置
と退避位置とに亙って揺動可能に本体ケースに枢着され
ているので、印字に際してその印字開始時に、本体ケー
スを略鉛直姿勢に保持してキャップ部材を記録対象物に
接触させた状態で、本体ケースを印字方向に移動させる
ことにより、キャップ部材は、記録対象物との間で作用
する摩擦力で簡単に退避位置に揺動される。即ち、本体
ケースを印字方向に移動させる印字操作するだけで、そ
の印字操作に連動させてキャップ部材を簡単に退避揺動
させることができ、その後継続して印字することができ
る。
【0012】請求項3の印字装置は、請求項1又は請求
項2の発明において、前記キャップ部材の内面に、キャ
ップ位置のときに記録ヘッドのヘッド面に密着して記録
材料の乾燥を防止する密着部材を設けたものである。キ
ャップ部材がキャップ位置のときには、キャップ部材の
内面に設けられた密着部材が記録ヘッドのヘッド面に密
着するのでき、非印字時において記録材料の乾燥を確実
に防止することができる。その他、請求項2と同様に作
用する。
【0013】請求項4の印字装置は、請求項3の発明に
おいて、前記キャップ部材は、キャップ位置から退避位
置への移動開始時にヘッド面を払拭するように構成され
たものである。請求項3と同様の作用を奏するが、キャ
ップ部材の退避位置への移動開始時に、ヘッド面に付着
している不要な記録材料が払拭されるので、特に記録材
料がインクの場合には、インク噴射が良好になり、記録
材料による印字品質を向上させることができる。
【0014】請求項5の印字装置は、請求項4の発明に
おいて、前記キャップ部材をキャップ位置側に移動付勢
する付勢手段を設けたものである。この場合、キャップ
部材は、付勢手段によりキャップ位置側に移動付勢され
ているので、印字操作の際には、キャップ部材はその付
勢手段の付勢力に抗してキャップ退避位置に移動される
一方、印字終了時に、本体ケースを記録対象物から持ち
上げることにより、キャップ部材は付勢力により確実に
キャップ位置に移動して記録ヘッドをキャップすること
ができる。
【0015】請求項6の印字装置は、請求項1〜請求項
5の何れか1項の発明において、前記キャップ部材が退
避位置に移動したとき、タイミングローラは記録対象物
に接触し、キャップ部材がキャップ位置に移動したと
き、タイミングローラは記録対象物から離隔するように
構成したものである。この場合、キャップ部材が退避位
置に移動した状態では、タイミングローラが記録対象物
に接触しているので、本体ケースを印字方向に移動させ
て印字動作を確実に行うことができる一方、キャップ部
材がキャップ位置に移動した状態で、本体ケースを不用
意に、記録対象物に接触させて印字方向と反対方向に移
動させた場合には、タイミングローラが記録対象物から
離れているので、誤印字を確実に防止することができ
る。
【0016】請求項7の印字装置は、請求項1〜請求項
6の何れか1項の発明において、前記記録ヘッドは、イ
ンクを噴射して印字するインクジェット方式のものであ
る。インクジェット方式の記録ヘッドを採用すること
で、記録紙以外の布地などの各種の記録対象物にも印字
できる上、記録ヘッド自体を小型且つ安価に製作するこ
とができ、しかも印字装置を小型化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すよう
に、手動移動型の印字装置1は、記録ヘッド12を有す
る印字機構10と、タイミングローラ21を有する移動
量検出機構20と、赤外光を用いて光通信する赤外フォ
トダイオード30及び赤外発光ダイオード31と、これ
らダイオード30,31による送受信制御を司るととも
に、移動量検出機構20から受けるエンコーダ信号に基
づいて印字機構10を駆動制御する制御部7aを設けた
制御用基板7と、電源としてのバッテリ8とを電気的に
接続して本体ケース2内にコンパクトに収納したもの
で、記録紙(記録対象物に相当する)15上を印字方向
に手動で移動させることで、記録紙15に文字や画像を
印字することができる。
【0018】本体ケース2は、底面を開放した平面視略
矩形状で筒状の合成樹脂製ケースであり、本体ケース2
の前面壁部2aの略上半部には、電源スイッチの為の電
源用ノブ5が設けられ、また前面壁部2aの下端近傍部
には、印字を開始する印字開始スイッチの為の印字開始
ボタン6が設けられている。前記印字機構10について
説明すると、図3〜図4に示すように、本体ケース2の
下端部には、記録用のインクを吸収しているインク吸収
体を収容したインクタンク11が着脱可能に取付けられ
るとともに、そのインクタンク11に連結された記録ヘ
ッド12が取付けられ、この記録ヘッド12には、例え
ば、1列で16個の下向きの噴射ノズル(図示略)が、
印字方向(主走査方向)と直交する副走査方向(左右方
向)に2列分設けられている。
【0019】即ち、インクタンク11内のインクが記録
ヘッド12の各噴射ノズルに供給されるようになってお
り、記録ヘッド12の下端部は、本体ケース2の下端と
略同一高さに、或いは下端より下側に若干突出する高さ
位置になっている。次に、印字装置1の記録紙15に対
する相対移動量を検出する移動量検出機構(移動量検出
手段に相当する)20について説明する。
【0020】図3〜図4に示すように、本体ケース2の
下端部には、記録ヘッド12に隣接して、副走査方向に
延びるタイミングローラ21が枢支軸22により回転可
能に枢支されている。一方、インクタンク11の上側に
は、枢支軸24を介して従動輪23が回転可能に枢支さ
れ、これら従動輪23とタイミングローラ21のプーリ
部21aとに亙ってタイミングベルト25が掛け渡され
ている。更に、その従動輪23には、外周部に複数のス
リットが形成された円形のエンコーダ板26が固着さ
れ、発光部と受光部とを有するフォトセンサ27が、そ
のエンコーダ板26の外周部に両側面から臨むように設
けられている。ここで、タイミングローラ21の下端部
は、本体ケース2の下端よりも下側に突出している。
【0021】即ち、タイミングローラ21が記録紙15
に接触した状態で本体ケース2を印字方向(主走査方
向)に手動で移動させることにより、タイミングローラ
21が回転するのと同時にタイミングベルト25を介し
てエンコーダ板26が回転されるときに、フォトセンサ
27から出力されるパルス列からなるエンコーダ信号と
記録データとに基づいて、本体ケース2が所定印字ピッ
チ分ずつ移動した各印字タイミング毎に、複数の噴射ノ
ズルから選択的にインクが噴射されて、記録紙15に文
字や画像が印字される。
【0022】前記赤外フォトダイオード30は、図示外
のパーソナルコンピュータなどの電子機器から赤外光に
より送信される光データを受信するものであり、また赤
外発光ダイオード31は、文字サイズや書体に関する印
字フォーマットのデータやデータ転送に関する諸データ
を電子機器に光データとして送信するものである。前記
制御用基板7の制御部7aには、CPUやROM及びR
AMを有するマイクロプロセッサ、赤外光による光通信
の為の通信回路、記録ヘッド12の各噴射ノズルに設け
られたアクチュエータに配線されたフレキシブル配線コ
ード(図示略)を介して記録ヘッド12を駆動する為の
駆動回路の各種の回路が設けられており、マイクロプロ
セッサにより、赤外フォトダイオード30による光デー
タの受信制御や赤外発光ダイオード31による光データ
の送信制御が実行されるとともに、フォトセンサ27か
らのエンコーダ信号と記録データとに基づいて噴射ノズ
ルからインクを噴射して印字する印字制御が実行され
る。
【0023】ところで、記録ヘッド12のヘッド面を保
護するようにキャップ部材40が設けられており、この
キャップ部材40について説明する。図1〜図4に示す
ように、キャップ部材40は、記録ヘッド12の副走査
方向の幅寸法と略同寸法を有し且つ湾曲状のキャップ部
40aと、このキャップ部40aの左右両端部から夫々
平行に延びる側面視略三角形状の1対の枢支部40bと
からなっている。これら枢支部40bの各々は本体ケー
ス2の左右両壁部2b,2cの外面に夫々接するように
位置し、各枢支部40bの上端部は、両壁部2b,2c
の下端近傍部に枢支ピン41で夫々枢支され、キャップ
部材40は、図3に示すように、記録ヘッド12の下端
を塞ぐキャップ位置と、図5に示すように、記録ヘッド
12に対して印字方向と反対方向に退避揺動した退避位
置とに亙って揺動可能になっている。
【0024】ところで、一方の枢支ピン41に外嵌され
る捩じりバネ43の一端部が本体ケース2に係止される
とともに、その他端部が枢支ピン41に固着した固定板
42に係止され、キャップ部材40は捩じりバネ43の
付勢力により、常にキャップ位置側に弾性付勢されてい
る。ここで、キャップ部40aの印字方向側の前端部の
内面には、キャップ位置のときに記録ヘッド12のヘッ
ド面に密着するスポンジ(密着部材に相当する)44が
接着されるとともに、退避位置への揺動開始時に記録ヘ
ッド12のヘッド面を払拭するゴム製のクリーニングブ
レード45が取付けられている。
【0025】次に、手動移動型印字装置1の作用につい
て説明する。先ず、図1・図2に示すように、本体ケー
ス2を略鉛直姿勢となるように手で持ち、記録紙15上
に載置する。このとき、本体ケース2よりも下側に位置
するキャップ部材40の下端部が記録紙15に当接して
いる。この状態で、本体ケース2を記録紙15に押圧し
ながら鉛直姿勢を保持しつつ印字方向に移動させること
により、本体ケース2は印字方向に移動するが、印字開
始時にキャップ部40は記録紙15との間で作用する摩
擦力で本体ケース2に対して回動しながら反印字方向
(後方)に移動することから、キャップ部材40は枢支
ピン41を揺動中心として揺動する。
【0026】そして、キャップ部材40の揺動により、
本体ケース2が徐々に下降し、図5に示すように、やが
てタイミングローラ21が記録紙15の表面に接触す
る。このとき、キャップ部材40は、その下端部が記録
ヘッド12よりも後側で記録紙15に接触する退避位置
に揺動している。ここで、キャップ部材40の退避位置
への揺動開始時において、その前端部に取付けたクリー
ニングブレード45で記録ヘッド12のヘッド面に付着
している不要なインクが払拭される。
【0027】その後、本体ケース2を手動で印字方向に
継続して移動(走査)することで、前述したように、赤
外フォトダイオード30で受信した記録データと、フォ
トセンサ27からのエンコーダ信号とに基づいて、本体
ケース2が所定印字ピッチ分ずつ移動した各印字タイミ
ング毎に、複数の噴射ノズルから噴射されたインクで印
字される。ところで、キャップ部材40は、印字中にお
いては、その前端部において記録紙15の表面に当接す
ることでその退避位置に保持されているが、印字の終了
に伴って、本体ケース2を記録紙15から持ち上げたと
きには、捩じりバネ43の弾性力により、図3に示す元
のキャップ位置に自動的に揺動復帰して、スポンジ44
が記録ヘッド12のヘッド面に密着してインク乾燥が防
止される。
【0028】以上説明した手動移動型印字装置1におい
ては、複数のインク噴射ノズルを有するインク噴射式の
記録ヘッド12を保護するキャップ部材40を、記録ヘ
ッドの下端を塞ぐキャップ位置と、記録ヘッド12に対
して印字方向と反対方向に移動した退避位置とに亙って
揺動可能に本体ケース2に枢着し、捩じりバネ43でキ
ャップ位置側に弾性付勢するようにしたので、非印字時
には、キャップ部材40はキャップ位置に揺動して記録
ヘッド12を確実に保護することができる。そして、印
字に際して、キャップ部材40を記録紙15の表面に接
触させた状態で本体ケース2を印字方向に移動するとき
に、キャップ部材40は記録紙15との間で作用する摩
擦力で退避位置に揺動されるので、本体ケース2を印字
方向に移動させる印字操作をするだけで、その印字操作
に連動させてキャップ部材40を簡単に退避揺動させる
ことができ、その後継続して印字することができる。
【0029】一方、印字終了に際して、本体ケース2を
記録紙15から持ち上げることにより、キャップ部材4
0は捩じりバネ43のバネ力により確実にキャップ位置
に揺動して記録ヘッド15をキャップすることができ
る。即ち、記録ヘッド12はインク噴射式であることか
ら、記録紙15以外の布地などの各種の記録対象物にも
印字できる上、記録ヘッド12自体を小型且つ安価に製
作することができる。また、キャップ部材40の揺動の
為の機構を何ら設けないで、印字操作に連動させて、キ
ャップ部材40をキャップ位置と退避位置とに簡単に切
換えて移動することができ、簡単な構造で組付けが簡単
になり、印字装置1の小型化や低コスト化を図ることが
できる。
【0030】更に、キャップ部材40の内面に、キャッ
プ位置のときに記録ヘッド12のヘッド面に密着してイ
ンクの乾燥を防止するスポンジ44を設けたので、キャ
ップ部材40がキャップ位置のときには、キャップ部材
40の内面に設けられたスポンジ44が記録ヘッド12
のヘッド面に密着するので、非印字時においてインクの
乾燥を確実に防止することができる。また、キャップ部
材40の内面にクリーニングブレード45が取付けられ
ているので、キャップ部材40の退避位置への揺動開始
時に、ヘッド面に付着している不要なインクが払拭され
るので、インク噴射が良好になり、インク噴射による印
字品質を向上させることができる。
【0031】ここで、前記実施形態を部分的に変更する
変更態様として、キャップ部材40を、キャップ位置と
退避位置とにスライド可能に構成してもよい。前記キャ
ップ部材40に取付けた操作レバーを手動で操作するこ
とで、印字操作に応じてキャップ部材をキャップ位置と
退避位置とに切換え可能に構成してもよい。前記スポン
ジ44に代えてゴム製の密着部材を適応することも可能
である。記録ヘッド12としては、複数の噴射ノズルが
1列状に形成されたものであってもよい。更に、画像読
み取り装置などを設けた種々の印字装置に本発明を適用
し得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、底部に開
口を設けた本体ケースと、印字手段と、タイミングロー
ラを介して記録対象物に対する相対移動量を検出する移
動量検出手段とを備え、印字方向への移動により印字す
る印字装置において、記録ヘッドを保護するキャップ部
材を設け、そのキャップ部材を、記録ヘッドの下端を塞
ぐキャップ位置に移動させることで、非印字時には記録
ヘッドを確実に保護することができる一方、記録ヘッド
に対して印字方向と反対方向に移動した退避位置に移動
させることで、印字時にはキャップ部材を外した状態で
記録ヘッドにより記録対象物に印字することができ、キ
ャップ部材をキャップ位置と退避位置とに簡単に切換え
て移動することができる。
【0033】請求項2の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、前記キャップ部材は、キャップ
位置と退避位置とに亙って揺動可能に本体ケースに枢着
され、印字開始時にキャップ部材を記録対象物に接触さ
せた状態で本体ケースを印字方向に移動するときに、記
録対象物との間で作用する摩擦力で退避位置に揺動され
るので、本体ケースを印字方向に移動させる印字操作す
るだけで、その印字操作に連動させてキャップ部材を簡
単に退避揺動させることができ、その後継続して印字す
ることができる。即ち、キャップ部材の揺動の為の機構
を何ら設けないので、簡単な構造で組付けが簡単にな
り、印字装置の小型化や低コスト化を図ることができ
る。
【0034】請求項3の印字装置によれば、請求項1又
は請求項2と同様の効果を奏するが、前記キャップ部材
の内面に、キャップ位置のときに記録ヘッドのヘッド面
に密着して記録材料の乾燥を防止する密着部材を設けた
ので、キャップ部材がキャップ位置のときには、キャッ
プ部材の内面に設けられた密着部材が記録ヘッドのヘッ
ド面に密着するのでき、非印字時において記録材料の乾
燥を確実に防止することができる。請求項4の印字装置
によれば、請求項3と同様の効果を奏するが、キャップ
部材の退避位置への移動開始時に、ヘッド面に付着して
いる不要な記録材料が払拭されるので、特に記録材料が
インクの場合には、インク噴射が良好になり、記録材料
による印字品質を向上させることができる。
【0035】請求項5の印字装置によれば、請求項4と
同様の効果を奏するが、キャップ部材は、付勢手段によ
りキャップ位置側に移動付勢されているので、印字操作
の際には、キャップ部材はその付勢手段の付勢力に抗し
てキャップ退避位置に移動される一方、印字終了時に、
本体ケースを記録対象物から持ち上げることにより、キ
ャップ部材は付勢力により確実にキャップ位置に移動し
て記録ヘッドをキャップすることができる。
【0036】請求項6の印字装置によれば、請求項1〜
請求項5の何れか1項と同様の効果を奏するが、前記キ
ャップ部材が退避位置に移動したとき、タイミングロー
ラは記録対象物に接触し、キャップ部材がキャップ位置
に移動したとき、タイミングローラは記録対象物から離
隔するように構成したので、キャップ部材が退避位置に
移動した状態では、タイミングローラが記録対象物に接
触することで、本体ケースを印字方向に移動させて印字
動作を確実に行うことができる一方、キャップ部材がキ
ャップ位置に移動した状態で、本体ケースを不用意に、
記録対象物に接触させて印字方向と反対方向に移動させ
た場合には、タイミングローラが記録対象物から離れて
いるので、誤印字を確実に防止することができる。
【0037】請求項7の印字装置によれば、請求項1〜
請求項6の何れか1項と同様の効果を奏するが、前記記
録ヘッドは、インクを噴射して印字するインクジェット
方式のものなので、記録紙以外の布地などの各種の記録
対象物にも印字できる上、記録ヘッド自体を小型且つ安
価に製作することができ、しかも印字装置を小型化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る手動移動型印字装置の
正面図である。
【図2】前記印字装置の側面図である。
【図3】非印字状態における図1のA─A線縦断側面図
である。
【図4】非印字状態における図2のB─B線縦断部分背
面図である。
【図5】印字状態における図3の要部拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
1 手動移動型印字装置 2 本体ケース 10 印字機構 12 記録ヘッド 20 移動量検出機構 21 タイミングローラ 26 エンコーダ板 27 フォトセンサ 40 キャップ部材 40a キャップ部 40b 枢支部 43 捩じりバネ 44 スポンジ 45 クリーニングブレード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に開口を設けた本体ケースと、この
    本体ケースの下端部に固定された記録ヘッドを有する印
    字手段と、記録ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表
    面に当接しながら回転するタイミングローラを介して記
    録対象物に対する相対移動量を検出する移動量検出手段
    とを備え、印字方向への移動により印字する印字装置に
    おいて、 前記記録ヘッドを保護するキャップ部材を設け、 前記キャップ部材を、記録ヘッドの下端を塞ぐキャップ
    位置と、記録ヘッドに対して印字方向と反対方向に移動
    した退避位置とに移動可能に構成したことを特徴とする
    印字装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップ部材は、キャップ位置と退
    避位置とに亙って揺動可能に本体ケースに枢着され、印
    字開始時にキャップ部材を記録対象物に接触させた状態
    で本体ケースを印字方向に移動するときに、記録対象物
    との間で作用する摩擦力で退避位置に揺動されることを
    特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ部材の内面に、キャップ位
    置のときに記録ヘッドのヘッド面に密着して記録材料の
    乾燥を防止する密着部材を設けたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップ部材は、キャップ位置から
    退避位置への移動開始時にヘッド面を払拭するように構
    成されたことを特徴とする請求項3に記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップ部材をキャップ位置側に移
    動付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項4
    に記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記キャップ部材が退避位置に移動した
    とき、タイミングローラは記録対象物に接触し、キャッ
    プ部材がキャップ位置に移動したとき、タイミングロー
    ラは記録対象物から離隔するように構成したことを特徴
    とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の印字装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを噴射して印
    字するインクジェット方式のものであることを特徴とす
    る請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の印字装置。
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