JPH106567A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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Publication number
JPH106567A
JPH106567A JP18133996A JP18133996A JPH106567A JP H106567 A JPH106567 A JP H106567A JP 18133996 A JP18133996 A JP 18133996A JP 18133996 A JP18133996 A JP 18133996A JP H106567 A JPH106567 A JP H106567A
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JP
Japan
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recording head
printing
main body
body case
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP18133996A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/879,633 priority patent/US6015211A/en
Publication of JPH106567A publication Critical patent/JPH106567A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers

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  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドを本体ケース内の収納部に収納し
たときに記録ヘッドをキャップ部材でキャップするよう
にして、非印字時におけるヘッド面の乾燥を防止するこ
とができる印字装置を提供することである。 【解決手段】 タイミングローラ31を記録紙の表面に
当接させた状態で本体ケース2を記録紙に沿って印字方
向に相対的に移動することにより、移動量検出機構30
が前記タイミングローラ31の回転に基づいて相対移動
量を検出するとともに、印字機構10の記録ヘッド13
が記録紙に文字や画像を印字する。そして、前記記録ヘ
ッド13は、位置切換え機構20によって、本体ケース
2内に収納される収納位置と、本体ケース2の下端から
下方に突出する印字位置とに配置切換えされるようにな
っており、その記録ヘッド13が収納位置に配置された
とき、そのヘッド面は、キャップ部材50によって密着
状態にキャップされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字可能な記録ヘ
ッドを有する印字装置に関し、特に印字しないときには
記録ヘッドを収納部に収納し且つ記録ヘッドのヘッド面
をキャップ部材でキャップするようにして、記録材料の
乾燥を防止するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドからなる記録ヘッ
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直に保持し、本体ケースを印字方
向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字するよ
うにした携帯可能な小型の印字装置が各種提案されてい
る。例えば、特開昭63─72261号公報には、1つ
のロッドの端部に2つのリンクを連結し、これら2つの
リンクとバネを介して記録ヘッドを本体ケース内に収納
可能に構成し、ロッドを押し込むことで記録ヘッドが本
体ケースの下端よりも下側に突出して記録可能にした記
録ヘッドを退避可能な記録装置が提案されている。
【0003】また、実開平1─67052号公報には、
実行スイッチに取付けられた揺動フレームに、サーマル
ヘッドを取付けた保持フレームを連結機構を介して連結
し、実行スイッチが非印字側に操作されたときには、サ
ーマルヘッドは連結機構により本体ケース内の収納位置
に収納される一方、実行スイッチが印字側に操作された
ときには、サーマルヘッドは連結機構を介して下降して
印字位置に切換えられるようにした携帯型印字機が提案
されている。
【0004】更に、実開平2─43059号公報には、
本体ケースの下端部に、サーマルヘッドを有する印字手
段を設けるとともに、開口部を有する移動部材を上下動
可能に設け、移動部材の上下動に応動して開口部を保護
カバーで開閉作動させる開閉手段を設け、移動部材の下
端部が本体ケースの下端よりも下側に突出する非印字時
には、印字手段は移動部材内に収納され、本体ケースを
印字媒体上に押圧した印字時には、移動部材が本体ケー
ス内に収納されるのに応動して開口部が開いて印字手段
による印字を可能にした手動走査型電子機器が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、特開
昭63─72261号公報、実開平1─67052号公
報、実開平2─43059号公報などにおいて提案され
ている従来のハンディ型の印字装置においては、印字手
段には、サーマルヘッドを記録ヘッドとして備えている
ので、インクリボンさえ有れば、本体ケースを手動で移
動させることで簡単に印字することができるが、最近、
用紙以外の、例えば、布地などの種々の記録対象物にも
印字できるように、インクジェット式の記録ヘッドを搭
載したハンディ型の印字装置が要望されており、この場
合、記録ヘッドを本体ケース内に収納した非印字時にお
いて、記録ヘッドのヘッド面のインクが乾燥して、次回
の印字に際して直ぐに印字できないという問題がある。
【0006】ところで、テーブルなどに載置して使用す
る据え置き型のインクジェット式印字装置におていは、
非印字時には、キャリッジを印字領域以外の退避領域に
移動させたときに、記録ヘッドのヘッド面をキャップ部
材でキャップするようにして、ヘッド面のインク乾燥を
防止するようにしているが、ハンディ型の印字装置の場
合には、退避領域が存在しないことからキャップするこ
とができないという問題がある。そこで、非印字時に本
体ケースの下端部をキャップ部材でキャップすることも
考えられるが、印字の開始時や終了時におけるキャップ
部材の取付けや取り外しが面倒になるという問題があ
る。
【0007】本発明の目的は、記録ヘッドを本体ケース
内の収納部内に収納したときに記録ヘッドをキャップ部
材でキャップするようにして、非印字時におけるヘッド
面の乾燥を防止し得るような印字装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
底部に開口を有する本体ケースと、この本体ケースの下
端部に配設された記録ヘッドを有する印字手段と、記録
ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表面に当接しなが
ら回転するタイミングローラを介して記録対象物に対す
る相対移動量を検出する移動量検出手段とを備え、印字
方向への移動により印字する印字装置において、本体ケ
ース内に設けられた収納部内に記録ヘッドを収納した収
納位置と印字可能な印字位置とに位置切換えする位置切
換え機構と、記録ヘッドが収納位置にあるときに、記録
ヘッドのヘッド面に密着するキャップ部材とを備えたも
のである。
【0009】非印字時には、印字手段の記録ヘッドは位
置切換え機構を介して、本体ケース内に設けられた収納
部内に収納した収納位置に切換えられる。このとき、記
録ヘッドのヘッド面にはキャップ部材が密着されるの
で、キャップ部材の取付けが簡単化し、ヘッド面の乾燥
を確実に防止できるとともに、印字装置を持ち運ぶよう
なときでも、記録ヘッドに傷が付かないように保護する
ことができる。一方、記録ヘッドが印字位置に切換えら
れたときには、キャップ部材はヘッド面から退避するの
で、記録ヘッドにより記録対象物に印字することができ
る。
【0010】請求項2の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記キャップ部材は、ヘッド面に密着するキャ
ップ位置と記録ヘッドの側方に退避した退避位置とに移
動可能に本体ケースに支持され、記録ヘッドの印字位置
への移動に連動して退避位置に移動するとともに、その
退避位置への移動開始時にヘッド面を払拭するように構
成されたものである。
【0011】この場合、キャップ部材は、ヘッド面に密
着するキャップ位置と、記録ヘッドの側方に退避した退
避位置とに、本体ケースに移動可能に支持されている。
そして、記録ヘッドが位置切換え機構を介して印字位置
へ移動するときには、キャップ部材はその印字位置への
移動に連動して退避位置に移動されるので、記録ヘッド
により記録対象物に印字することができる。更に、キャ
ップ部材の退避位置への移動開始時にヘッド面に付着し
ている不要な記録材料が払拭されるので、例えば、イン
クの場合噴射が良好となり、綺麗に印字することができ
る。その他、請求項1と同様に作用する。
【0012】請求項3の印字装置は、請求項2の発明に
おいて、前記キャップ部材をキャップ位置側に移動付勢
する付勢手段を設けたものである。この場合、キャップ
部材は、付勢手段によりキャップ位置側に移動付勢され
ているので、記録ヘッドが印字位置から収納位置に移動
したときには、キャップ部材は付勢手段によりキャップ
位置に移動され、非印字時にはヘッド面が自動的にキャ
ップされて、ヘッド面の乾燥を防止することができる。
その他、請求項2と同様に作用する。
【0013】請求項4の印字装置は、請求項1〜請求項
3の何れか1項の発明において、前記位置切換え機構
は、記録ヘッドが固定され上昇位置に上昇させたときに
記録ヘッドが収納位置となり、下降位置に下降させたと
きに記録ヘッドが印字位置となるように手動操作される
スライド板と、本体ケースに設けられた係合突出部と、
スライド板に設けられスライド板が上昇位置のときに係
合突出部と係合可能な第1係合部及びスライド板が下降
位置のときに係合突出部と係合可能な第2係合部とを備
えたものである。
【0014】請求項1〜請求項3の何れか1項と同様の
作用を奏するが、記録ヘッドが固定されたスライド板を
上昇位置に上昇させたときには、記録ヘッドが収納位置
となり、この位置において、スライド板に設けられた第
1係合部と本体ケースに設けられた係合突出部とが係合
することで、スライド板が上昇位置に保持され且つ記録
ヘッドが収納位置に保持される。一方、スライド板を下
降位置に下降させたときには、記録ヘッドが印字位置と
なり、この位置において、スライド板に設けられた第2
係合部と係合突出部とが係合することで、スライド板が
下降位置に保持され且つ記録ヘッドが印字位置に保持さ
れる。
【0015】請求項5の印字装置は、請求項4の発明に
おいて、前記位置切換え機構は、スライド板を上昇位置
に弾性付勢する付勢手段を有するものである。印字処理
の終了に際して、スライド板を押圧操作するなどして、
スライド板の第2係合部と係合突出部との係合を解除し
たときには、スライド板は付勢手段の弾性付勢によりそ
の上昇位置に一気に移動する。即ち、記録ヘッドの収納
部への収納を簡単化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1〜図4に示すよう
に、手動移動型の印字装置1は、記録ヘッド13を有す
る印字機構10と、タイミングローラ31を有する移動
量検出機構30と、赤外光を用いて光通信する赤外フォ
トダイオード40及び赤外発光ダイオード41と、これ
らダイオード40,41による送受信制御を司るととも
に、移動量検出機構30から受けるエンコーダ信号に基
づいて印字機構10を駆動制御する制御部を設けた制御
用基板8と、電源としてのバッテリ9とを電気的に接続
して本体ケース2内にコンパクトに収納したもので、記
録紙(記録対象物に相当する)15上を印字方向に手動
で移動させることで、記録紙15に文字や画像を印字す
ることができる。
【0017】本体ケース2は、底面を開放した平面視略
矩形状の開口を有する筒状の合成樹脂製ケースであり、
本体ケース2の前面壁部2aの略上半部には、操作パネ
ル3が設けられ、その操作パネル3には、記録データの
受信や印字処理に関する各種のメッセージを表示する液
晶ディスプレイ4、電源スイッチ5などの各種のスイッ
チが設けられ、また前面壁部2aの下端近傍部には、印
字を開始する印字開始スイッチの為の印字開始ボタン6
が設けられ、またその印字開始ボタン6の下側には、後
述するキャップ部材50の回動を許可する開口部2dが
形成されている。一方、図3に示すように、本体ケース
2の後面壁部2bの上端近傍部には、記録ヘッド13を
収納位置と印字位置とに切換える為に操作する操作ボタ
ン7の上下移動を許可する矩形状の切欠き2dが形成さ
れている。
【0018】前記印字機構10について説明すると、図
4・図5に示すように、本体ケース2の下端近傍部に
は、上下方向に延びる可動板11が図示外の案内溝によ
り上下移動可能に支持され、この可動板11には、記録
材料としてのインクを吸収しているインク吸収体を収容
したインクタンク12が着脱可能に取付けられるととも
に、そのインクタンク12に連結された記録ヘッド13
が取付けられ、この記録ヘッド13には、例えば、1列
で16個の下向きの噴射ノズル(図示略)が、印字方向
(主走査方向)と直交する副走査方向(左右方向)に2
列分設けられている。即ち、インクタンク12内のイン
クが記録ヘッド13の各噴射ノズルに供給されるように
なっている。ここで、記録ヘッド13の下端面の左右両
端部には、主走査方向に長い突条部14が夫々形成さ
れ、印字後のインクがヘッド面に付着しないようになっ
ている。
【0019】次に、記録ヘッド13を、本体ケース2の
内部に収納する収納位置と、記録ヘッド13の下端部を
本体ケース2の下端より下側に突出させて印字可能な印
字位置とに位置切換えする位置切換え機構20につい
て、図3〜図5に基づいて説明する。前記本体ケース2
内の略下半部分には、記録ヘッド13を収納可能な収納
部21が設けられている。可動板11と一体的に形成さ
れたスライド板22は上下方向に延び、その途中部にお
いて、本体ケース2から切り起こした複数の切り起こし
片2gで上下移動自在に支持されるとともに、クランク
状の屈曲部(第1係合部に相当する)22aが形成さ
れ、その屈曲部22aの上側において操作ボタン7が固
着されている。
【0020】前記屈曲部22aは、本体ケース2に一体
的に形成された係合突出部2eに下側から係合するとと
もに、その屈曲部22aの直ぐ上側のスライド板22に
は、係合突出部2eに係合可能な切欠き部(第2係合部
に相当する)22bが形成されている。一方、スライド
板22の下端部と、本体ケース2の下端部に一体的に形
成されたバネ受け部2fとの間に圧縮バネ23が介設さ
れ、印字機構10を取付けたスライド板22は、その圧
縮バネ23のバネ力により上方に弾性付勢され、常には
図5に示すように、屈曲部22aが係合突出部2eに係
合する上昇位置に保持されている。
【0021】一方、文字や画像の印字に際して、操作ボ
タン7を下方に手動操作すると、操作ボタン7と一体的
に連結されたスライド板22がその上昇位置から下降す
るのと同時に、記録ヘッド13が下方に移動する。そし
て、図8に示すように、切欠き部22bが係合突出部2
eに係合して、スライド板22が下降位置に保持され、
このとき、バッテリ9の上端に取付けられた印字状態検
出スイッチ24が作動され、記録ヘッド13は下降した
記録位置に保持される。即ち、記録ヘッド13が印字位
置のときには、その下端部は本体ケース2の下端位置よ
り若干下側であり、記録可能になっている。
【0022】ところで、印字処理の終了時に、図8に2
点鎖線で示すように、操作ボタン7を内側に押圧操作す
ると、切り起こし片2gで支持されていないスライド板
22の略上半部分が前方に屈曲されて、切欠き部22b
と係合突出部2eとの係合が解除され、スライド板22
が圧縮バネ23のバネ力により一気に上昇し、屈曲部2
2aが係合突出部2eに係合する上昇位置で停止するの
と同時に、記録ヘッド13が収納位置まで一気に移動す
る。
【0023】次に、移動量検出機構30について説明す
ると、図4・図6に示すように、本体ケース2の下端部
には、副走査方向に延びるゴム製のタイミングローラ3
1が枢支軸32により回転可能に枢支されている。この
タイミングローラ31の端部に取付けられたギヤ33の
回転力は、その上側のギヤ34と2段ギヤ35(35
a,35b)とギヤ36に伝達され、そのギヤ36に
は、外周部に複数のスリットが形成された円形のエンコ
ーダ板37が固着され、発光部と受光部とを有するフォ
トセンサ38が、そのエンコーダ板37の外周部に両側
面から臨むように設けられている。ここで、タイミング
ローラ31の下端部は、本体ケース2の下端よりも下側
に突出している。
【0024】即ち、本体ケース2を、図1・図2に示す
ように、記録紙15上で略鉛直状態に保持することで、
タイミングローラ31が記録紙15の表面に接触する。
そして、この鉛直状態を保持しながら本体ケース2を印
字方向(主走査方向)に手動で移動させることにより、
タイミングローラ31が回転され、このタイミングロー
ラ31の回転により各ギヤ33〜36が矢印で示す方向
に回転されて、エンコーダ板37が回転されるときにフ
ォトセンサ38から出力されるパルス列からなるエンコ
ーダ信号と記録データとに基づいて、本体ケース2が所
定印字ピッチ分ずつ移動した各印字タイミング毎に、複
数の噴射ノズルから選択的にインクが噴射されて、記録
紙15に文字や画像が印字される。
【0025】前記赤外フォトダイオード40は、図示外
のパーソナルコンピュータなどの電子機器から赤外光に
より送信される光データを受信するものであり、また赤
外発光ダイオード41は、文字サイズや書体に関する印
字フォーマットのデータやデータ転送に関する諸データ
を電子機器に光データとして送信するものである。前記
制御用基板8には、CPUやROM及びRAMを有する
マイクロプロセッサが設けられるとともに、赤外光によ
る光通信の為の通信用回路、記録ヘッド13の各噴射ノ
ズルに設けられたアクチュエータに配線されたフレキシ
ブル配線コード42を介して記録ヘッド13を駆動する
為の駆動回路等、各種の回路が設けられており、マイク
ロプロセッサにより、赤外フォトダイオード40による
光データの受信制御や赤外発光ダイオード41による光
データの送信制御が実行されるとともに、フォトセンサ
38からのエンコーダ信号と記録データとに基づいて噴
射ノズルからインクを噴射して印字する記録制御が実行
される。
【0026】ところで、記録ヘッド13のヘッド面を保
護するようにキャップ部材50が設けられており、この
キャップ部材50について説明する。図4・図5に示す
ように、キャップ部材50は、記録ヘッド13の副走査
方向の幅寸法と略同寸法を有し略直角に屈曲形成された
ものであり、ヘッド面に密着するキャップ位置と、記録
ヘッド13の側方に退避した退避位置(図8参照)と
に、枢支軸51を介して本体ケース2に回動可能に枢支
されている。また、キャップ部材50のキャップ部50
aの記録ヘッド13側端面には、ゴム製で且つブロック
状の保護キャップ52が接着固定されるとともに、その
枢支軸51に捩じりバネ(付勢手段に相当する)53が
外装されており、記録ヘッド13が収納位置のときに
は、キャップ部材50は、図5に示すように、その捩じ
りバネ53のバネ力でこの保護キャップ52を記録ヘッ
ド13のヘッド面に密着させるキャップ位置に付勢され
ている。
【0027】一方、インクタンク12の下端近傍部に対
応するスライド板22の右端部には、キャップ部材50
を開閉作動する開閉用カム54が下向きに取付けられ、
キャップ部材50に一体的に固着された作動レバー50
bに上側から当接可能になっている。そして、スライド
板22が下降位置に向かうのと同時に記録ヘッド13が
下降するのに連動して、記録ヘッド13のヘッド面に密
着保護しているキャップ部材50は、図5にて時計回り
方向に回転してその側方に退避し、このとき、開閉用カ
ム54の下端部が作動レバー50bに当接した後に押し
下げるので、キャップ部材50は記録ヘッド50の側面
に接触することなく強制的に回動され、記録ヘッド13
が印字位置に下降したときには、図8に示す退避位置に
保持される。
【0028】次に、手動移動型印字装置1の作用につい
て説明する。図1〜図5に示すように、スライド板22
が上昇位置であり、記録ヘッド13が収納位置であり、
またキャップ部材50がキャップ位置であって印字して
いないときに、先ず、操作ボタン7を下方にスライド操
作すると、切欠き部22bが係合突出部2eに係合し
て、スライド板22が下降位置に保持される。このと
き、印字状態検出スイッチ24が作動されるとともに、
スライド板22に取付けられた記録ヘッド13が収納位
置から下方の印字位置に移動する。
【0029】この下方への移動に連動して、図7〜図8
に示すように、記録ヘッド13に密着しているキャップ
部材50が時計回り方向に回動させられ、その回動開始
時に、保護キャップ52で記録ヘッド13のヘッド面に
付着している不要なインクが払拭され、その側方に退避
した後、開閉用カム54の下端部でキャップ部材50の
作動レバー50bが押し下げられ、キャップ部材50は
記録ヘッド13の側壁に接触することなく、図8に示す
退避位置に回動して保持される。これにより、記録ヘッ
ド13の側壁に配線されているフレキシブル配線コード
42に傷を付けることがない。
【0030】記録ヘッド13が印字位置のときには、記
録ヘッド13の下端部は本体ケース2の下端位置より若
干下側であり、記録可能になっている。そして、この状
態で、図8に示すように、本体ケース2を略鉛直状態と
なるように手で保持し、記録紙15上に載置する。次
に、この状態のときに印字開始ボタン6を押圧操作しな
がら、本体ケース2を記録紙15に沿って印字方向に連
続的に移動(走査)することで、前述したように、赤外
フォトダイオード40で受信した記録データと、フォト
センサ38からのエンコーダ信号とに基づいて、本体ケ
ース2が所定印字ピッチ分ずつ移動した各印字タイミン
グ毎に、複数の噴射ノズルから噴射されたインクで記録
紙15に印字される。このとき、キャップ部材50は屈
曲した形状であり、退避位置に回動したときでも、本体
ケース2内に略収容されているので、印字した文字や画
像を、キャップ部材50で邪魔されることなく容易に目
で確認することができる。
【0031】ところで、印字の終了に伴って、印字開始
ボタン6の操作を中止し且つ操作ボタン7を内側に押圧
操作すると、スライド板22の略上半部分が前方に屈曲
して切欠き部22bと係合突出部2eとの係合が解除さ
れ、スライド板22は、圧縮バネ23のバネ力により一
気に上昇し、屈曲部22aが係合突出部2eに係合する
上昇位置で停止するのと同時に、記録ヘッド13が収納
位置まで一気に移動する。このとき、開閉用カム54も
同時に上昇するので、キャップ部材50は捩じりバネ5
3のバネ力により回動復帰して、収納位置の記録ヘッド
13のヘッド面を密着保護する。
【0032】以上説明した手動移動型印字装置1におい
ては、記録ヘッド13は、印字しないときには、位置切
換え機構20により収納部21内の収納位置に収納され
るので、印字装置1を持ち運ぶようなときでも、記録ヘ
ッド13に傷が付かないように保護することができる。
また、記録ヘッド13が収納位置にあるときには、キャ
ップ部材50の保護キャップ52が記録ヘッド13のヘ
ッド面に密着するので、ヘッド面のインクの乾燥を確実
に防止することができる。
【0033】また、キャップ部材50は、ヘッド面に密
着するキャップ位置と記録ヘッド13の側方に退避した
退避位置とに回動可能に本体ケース2に枢支され、記録
ヘッド13の印字位置への移動に連動して退避位置に回
動するとともに、その退避位置への回動開始時にヘッド
面を保護キャップ52で払拭するように構成されている
ため、記録ヘッド13が印字位置へ移動するときには、
キャップ部材50はその印字位置への移動に連動して退
避位置に回動されるので、キャップ部材50を取り外す
ことなく、記録ヘッド13により記録紙15に簡単に印
字することができ、またヘッド面に付着している不要な
インクを払拭することでインク噴射が良好となり、綺麗
に印字することができる。
【0034】更に、キャップ部材50は捩じりバネ53
によりキャップ位置側に回動付勢されているので、記録
ヘッド13が印字位置から収納位置に移動したときに
は、キャップ部材50はその捩じりバネ53のバネ力で
キャップ位置に回動され、非印字時にはヘッド面が自動
的にキャップされて、ヘッド面のインク乾燥を簡単に防
止することができる。
【0035】ところで、位置切換え機構20は、記録ヘ
ッド13が固定され上昇位置に上昇させたときに記録ヘ
ッド13が収納位置となり、下降位置に下降させたとき
に記録ヘッド13が印字位置となるように手動操作され
るスライド板22と、本体ケース2に設けられた係合突
出部2eと、スライド板22に設けられた屈曲部22a
及び切欠き部22bとを備えているため、手動操作でス
ライド板22を上昇位置に上昇させたときには、屈曲部
22aと係合突出部2eとの係合を介して簡単にその上
昇位置に保持でき、また手動操作でスライド板22を下
降位置に下降させたときには、切欠き部22bと係合突
出部2eとの係合を介して簡単にその下降位置に保持す
ることができる。
【0036】また、位置切換え機構20においては、圧
縮バネ23によりスライド板22が上昇位置に弾性付勢
されているので、印字処理の終了に際して、スライド板
22を押圧操作して、スライド板22の切欠き部22b
と係合突出部2eとの係合を解除したときには、スライ
ド板22は圧縮バネ23のバネ力によりその上昇位置に
一気に移動でき、記録ヘッド13の収納部21への収納
を簡単化することができる。
【0037】ここで、前記実施形態を部分的に変更する
変更態様として、キャップ部材50を、キャップ位置と
退避位置とにスライド可能に構成してもよい。前記圧縮
バネ23や捩じりバネ53を、板バネなどの各種のバネ
部材で構成してもよい。また、位置切換え機構20は、
ソレノイドなどの電気式アクチュエータで位置切換えす
るように構成してもよい。記録ヘッド13としては、複
数の噴射ノズルが1列状に形成されたものであってもよ
い。更に、画像読み取り装置などを設けた種々の印字装
置に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、本体ケー
スと、記録ヘッドを有する印字手段と、タイミングロー
ラを介して記録対象物に対する相対移動量を検出する移
動量検出手段とを備え、印字方向への移動により印字す
る印字装置において、記録ヘッドを収納位置と印字位置
とに位置切換えする位置切換え機構と、記録ヘッドが収
納位置にあるときに記録ヘッドのヘッド面に密着するキ
ャップ部材とを備えているので、本発明によれば、記録
ヘッドは、印字しないときには、位置切換え機構により
収納部内の収納位置に収納されるので、印字装置を持ち
運ぶようなときでも、記録ヘッドに傷が付かないように
保護することができる。また、記録ヘッドが収納位置に
あるときには、キャップ部材が記録ヘッドのヘッド面に
密着するので、ヘッド面の乾燥を確実に防止することが
できる。
【0039】請求項2の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、前記キャップ部材は、ヘッド面
に密着するキャップ位置と記録ヘッドの側方に退避した
退避位置とに移動可能に本体ケースに支持され、記録ヘ
ッドの印字位置への移動に連動して退避位置に移動する
とともに、その退避位置への移動開始時にヘッド面を払
拭するように構成されているため、記録ヘッドが印字位
置へ移動するときには、キャップ部材はその印字位置へ
の移動に連動して退避位置に移動されるので、キャップ
部材を取り外すことなく、記録ヘッドにより記録対象物
に簡単に印字することができ、またキャップ部材の退避
位置への移動開始時にヘッド面に付着している不要な記
録材料が払拭されるので、例えば、インクの場合噴射が
良好となり、綺麗に印字することができる。
【0040】請求項3の印字装置によれば、請求項2と
同様の効果を奏するが、前記キャップ部材をキャップ位
置側に移動付勢する付勢手段が設けられているので、記
録ヘッドが印字位置から収納位置に移動したときには、
キャップ部材は付勢手段によりキャップ位置に移動さ
れ、非印字時にはヘッド面が自動的にキャップされて、
ヘッド面の乾燥を簡単に防止することができる。
【0041】請求項4の印字装置によれば、請求項〜請
求項3の何れか1項と同様の効果を奏するが、前記位置
切換え機構は、記録ヘッドが固定され上昇位置に上昇さ
せたときに記録ヘッドが収納位置となり、下降位置に下
降させたときに記録ヘッドが印字位置となるように手動
操作されるスライド板と、本体ケースに設けられた係合
突出部と、スライド板に設けられスライド板が上昇位置
のときに係合突出部と係合可能な第1係合部及びスライ
ド板が下降位置のときに係合突出部と係合可能な第2係
合部とを備えているため、手動操作でスライド板を上昇
位置に上昇させたときには、スライド板の第1係合部と
係合突出部との係合を介して簡単にその上昇位置に保持
でき、また手動操作でスライド板を下降位置に下降させ
たときには、スライド板の第2係合部と係合突出部との
係合を介して簡単にその下降位置に保持することができ
る。
【0042】請求項5の印字装置によれば、請求項4と
同様の効果を奏するが、前記位置切換え機構は、スライ
ド板を上昇位置に弾性付勢する付勢手段を有するので、
印字処理の終了に際して、スライド板を押圧操作するな
どして、スライド板の第2係合部と係合突出部との係合
を解除したときには、スライド板は付勢手段の弾性付勢
によりその上昇位置に移動でき、記録ヘッドの収納部へ
の収納を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る手動移動型印字装置の
正面図である。
【図2】前記印字装置の側面図である。
【図3】前記印字装置の背面図である。
【図4】非印字状態における図2のB─B線縦断正面図
である。
【図5】非印字状態における図1のA─A線縦断側面図
である。
【図6】移動量検出機構を示す要部縦断部分側面図であ
る。
【図7】印字状態における図4相当図である。
【図8】印字状態における図5相当図である。
【符号の説明】
1 手動移動型印字装置 2 本体ケース 2e 係合突出部 10 印字機構 13 記録ヘッド 20 位置切換え機構 21 収納部 22 スライド板 22a 屈曲部 22b 切欠き部 23 圧縮バネ 30 移動量検出機構 31 タイミングローラ 37 エンコーダ板 38 フォトセンサ 50 キャップ部材 52 保護キャップ 53 捩じりバネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に開口を有する本体ケースと、この
    本体ケースの下端部に配設された記録ヘッドを有する印
    字手段と、記録ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表
    面に当接しながら回転するタイミングローラを介して記
    録対象物に対する相対移動量を検出する移動量検出手段
    とを備え、印字方向への移動により印字する印字装置に
    おいて、 前記本体ケース内に設けられた収納部内に記録ヘッドを
    収納した収納位置と印字可能な印字位置とに位置切換え
    する位置切換え機構と、 前記記録ヘッドが収納位置にあるときに、記録ヘッドの
    ヘッド面に密着するキャップ部材と、 を備えたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップ部材は、ヘッド面に密着す
    るキャップ位置と記録ヘッドの側方に退避した退避位置
    とに移動可能に本体ケースに支持され、記録ヘッドの印
    字位置への移動に連動して退避位置に移動するととも
    に、その退避位置への移動開始時にヘッド面を払拭する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の印
    字装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ部材をキャップ位置側に移
    動付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項2
    に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記位置切換え機構は、記録ヘッドが固
    定され上昇位置に上昇させたときに記録ヘッドが収納位
    置となり、下降位置に下降させたときに記録ヘッドが印
    字位置となるように手動操作されるスライド板と、本体
    ケースに設けられた係合突出部と、スライド板に設けら
    れスライド板が上昇位置のときに係合突出部と係合可能
    な第1係合部及びスライド板が下降位置のときに係合突
    出部と係合可能な第2係合部とを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記位置切換え機構は、スライド板を上
    昇位置に弾性付勢する付勢手段を有することを特徴とす
    る請求項4に記載の印字装置。
JP18133996A 1996-06-21 1996-06-21 印字装置 Pending JPH106567A (ja)

Priority Applications (2)

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JP18133996A JPH106567A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 印字装置
US08/879,633 US6015211A (en) 1996-06-21 1997-06-20 Portable printing device with shutter for covering print head

Applications Claiming Priority (1)

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JP18133996A JPH106567A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 印字装置

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JP (1) JPH106567A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8029130B2 (en) 2002-02-13 2011-10-04 Silverbrook Research Pty Ltd Hand-held printer with capping device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8029130B2 (en) 2002-02-13 2011-10-04 Silverbrook Research Pty Ltd Hand-held printer with capping device

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