JPH1016311A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JPH1016311A
JPH1016311A JP8188890A JP18889096A JPH1016311A JP H1016311 A JPH1016311 A JP H1016311A JP 8188890 A JP8188890 A JP 8188890A JP 18889096 A JP18889096 A JP 18889096A JP H1016311 A JPH1016311 A JP H1016311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
roller
body case
main body
reverse rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8188890A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Katayama
芳喜 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP8188890A priority Critical patent/JPH1016311A/ja
Publication of JPH1016311A publication Critical patent/JPH1016311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体ケースの逆方向への移動を阻止するよう
にして、記録対象物が汚れることを確実に防止し得る印
字装置を提供することである。 【解決手段】 印字に際して、タイミングローラ21を
記録紙15の表面に当接させた状態で、本体ケース2を
印字方向に移動させることにより、前記タイミングロー
ラ21が回転して記録ヘッド12により所定の印字が為
される。一方、誤操作によって、本体ケース2が反印字
方向に移動されるようなときには、直ちに、ワンウェイ
クラッチ機構35が作用して、前記タイミングローラ2
1の逆回転が禁止され、それに伴って、本体ケース2の
反印字方向への移動が確実に阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体ケースに印字
手段と移動量検出手段とを備えた印字装置に関し、特に
本体ケースの逆印字方向への移動を阻止するようにし
て、誤印字を確実に防止するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドからなる記録ヘッ
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直姿勢に保持し、本体ケースを印
字方向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字す
るようにした携帯可能な小型の印字装置が各種提案され
ている。例えば、実開平1─67052号公報には、本
体ケース内に、走行ローラを介して印字媒体に対する相
対移動量を検出する移動量検出手段とサーマルヘッドを
設けるとともに、実行スイッチが取付けられた揺動フレ
ームに、サーマルヘッドを取付けた保持フレームを連結
機構を介して連結するようにした位置切換え機構を設
け、実行スイッチが非印字側に切換え操作されたときに
は、サーマルヘッドは連結機構により本体ケース内の収
納位置に収納される一方、実行スイッチが印字側に切換
え操作されたときには、サーマルヘッドは連結機構を介
して下降した印字位置に切換えられ、本体ケースを印字
方向へ移動することにより、サーマルヘッドで印字媒体
に印字するようにした携帯型印字装置が提案されてい
る。
【0003】更に、実開平2─43059号公報には、
本体ケース内に、走行ローラを介して印字媒体に対する
相対移動量を検出する移動量検出手段を設け、本体ケー
スの下端部に、サーマルヘッドを有する印字手段を設け
るとともに、開口部を有する移動部材を上下動可能に設
け、移動部材の上下動に応動して開口部を保護カバーで
開閉する1対の開閉手段を設け、本体ケースを印字媒体
上に押圧した印字時には、移動部材が本体ケース内に収
納されるのに応動して開口部が開放されてサーマルヘッ
ドが印字可能状態となり、本体ケースを印字方向へ移動
することにより、サーマルヘッドで印字媒体に印字する
ようにした手動走査型印字装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、実開
平1─67052号公報や実開平2─43059号公報
に記載の携帯可能な小型の印字装置においては、本体ケ
ースを印字方向へ移動することで回転される走行ローラ
の回転量に応じて、所定移動量毎の各印字タイミング毎
にサーマルヘッドが駆動されて印字媒体に印字するよう
になっているので、誤操作により本体ケースが印字方向
と逆方向に移動された場合でも、走行ローラが逆回転で
はあるが回転することから、印字方向への移動時に印字
された文字や画像に重ね印字が行われて、印字媒体が汚
れてしまうという問題がある。
【0005】ところで、印字媒体として記録用紙以外
の、例えば、布地などの種々の印字媒体にも印字できる
ように、記録ヘッドとしてインクジェット式を採用した
場合に、誤操作により本体ケースを逆方向移動させた場
合には、同様に誤印字が実行されるとともに、印字直後
の乾燥していないインクが逆走する走行ローラに付着し
て、印字媒体が汚れてしまうという問題がある。本発明
の目的は、本体ケースの逆方向への移動を阻止するよう
にして、記録対象物が汚れるのを確実に防止し得るよう
な印字装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
底部に開口を設けた本体ケースと、この本体ケースの下
端部に固定された記録ヘッドを有する印字手段と、記録
ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表面に当接しなが
ら回転するローラとを備え、印字方向への移動により印
字手段で印字する印字装置において、本体ケースが印字
方向と逆方向へ移動されるローラの逆回転時に、そのロ
ーラの逆回転を禁止する逆回転禁止手段を設けたもので
ある。
【0007】印字に際して、本体ケースを略鉛直姿勢に
保持し、ローラを記録対象物の表面に当接させながら印
字方向に移動するときには、ローラが所定の回転方向に
回転されるので、本体ケースをそのローラの回転を介し
て容易に移動させることができ、印字手段の記録ヘッド
が駆動されて記録対象物に印字される。しかし、本体ケ
ースが、例えば誤操作により印字方向と逆方向に移動さ
れて、ローラが逆回転されるときには、逆回転禁止手段
により、そのローラの逆回転が禁止される。これによ
り、記録ヘッドによる誤印字が一切行われず、記録対象
物が汚れるのを確実に防止することができる。
【0008】請求項2の印字装置は、底部に開口を設け
た本体ケースと、この本体ケースの下端部に固定された
記録ヘッドを有する印字手段と、記録ヘッドの近傍に設
けられ記録対象物の表面に当接しながら回転するローラ
とを備え、印字方向への移動により印字手段で印字する
印字装置において、本体ケースが印字方向と逆方向へ移
動されるローラの逆回転時に、そのローラに抵抗を付与
する逆回転防止手段を設けたものである。
【0009】印字に際しては、請求項1と同様に作用す
るが、本体ケースが、例えば誤操作により逆方向に移動
されて、ローラが逆回転するときには、逆回転防止手段
により、そのローラに抵抗が付与される。これにより、
本体ケースの逆方向への移動が重くなり、逆方向印字に
気付いて移動が中止されることから、記録ヘッドによる
誤印字が行われず、記録対象物が汚れるのを確実に防止
することができる。
【0010】請求項3の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記逆回転禁止手段は、ローラに設けたラチェ
ットホイールにラチェット爪を係止させるラチェット機
構からなるものである。ローラが逆回転する場合には、
ラチェット機構により、ラチェット爪をローラに設けた
ラチェットホイールに係止させてローラの逆回転が確実
に禁止されるので、逆回転禁止手段を簡単な構成とする
ことができる。その他、請求項1と同様に作用する。
【0011】請求項4の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記逆回転禁止手段は、ローラとそのローラを
支持する支軸との間に設けられたワンウェイクラッチ機
構からなるものである。ローラが逆回転する場合には、
ワンウェイクラッチ機構により、支軸に対するローラの
逆回転が確実に禁止されるので、逆回転禁止手段を簡単
な構成とすることができる。その他、請求項1と同様に
作用する。
【0012】請求項5の印字装置は、請求項1〜請求項
4の何れか1項の発明において、前記ローラは、記録対
象物に対する相対移動量を検出する移動量検出手段に関
連したタイミングローラである。この場合、ローラとし
て別途設けることなく、この種の印字装置に装備してい
る移動量検出手段のタイミングローラを用いることで、
構成の簡略化や小型化を図ることができる。
【0013】請求項6の印字装置は、請求項1〜請求項
5の何れか1項の発明において、前記記録ヘッドは、イ
ンクを噴射して印字するインクジェット方式の記録ヘッ
ドである。この場合、印字直後のインクは乾燥していな
い状態であるが、ローラが逆走しないことから、インク
がローラに付着することがなく、記録対象物が汚れるの
を確実に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1〜図2に示すよう
に、手動移動型の印字装置1は、記録ヘッド12を有す
る印字機構10と、タイミングローラ21を有する移動
量検出機構20と、赤外光を用いて光通信する赤外フォ
トダイオード30及び赤外発光ダイオード31と、これ
らダイオード30,31による送受信制御を司るととも
に、移動量検出機構20から受けるエンコーダ信号に基
づいて印字機構10を駆動制御する制御部7aを設けた
制御用基板7と、電源としてのバッテリ8とを電気的に
接続して本体ケース2内にコンパクトに収納したもの
で、記録紙(記録対象物に相当する)15上を印字方向
に手動で移動させることで、記録紙15に文字や画像を
印字することができる。
【0015】本体ケース2は、底部に開口を設けた平面
視略矩形状で筒状の合成樹脂製ケースであり、本体ケー
ス2の前面壁部2aの略上半部には、電源スイッチの為
の電源用ノブ5が設けられ、また前面壁部2aの下端近
傍部には、印字を開始する印字開始スイッチの為の印字
開始ボタン6が設けられている。前記印字機構10につ
いて説明すると、図2〜図3に示すように、本体ケース
2の下端部には、記録用のインクを吸収しているインク
吸収体を収容したインクタンク11が着脱可能に取付け
られるとともに、そのインクタンク11に連結された記
録ヘッド12が取付けられ、この記録ヘッド12には、
例えば、1列で16個の下向きの噴射ノズル(図示略)
が、印字方向(主走査方向)と直交する副走査方向(左
右方向)に2列分設けられている。
【0016】即ち、インクタンク11内のインクが記録
ヘッド12の各噴射ノズルに供給されるようになってお
り、記録ヘッド12の下端部は、本体ケース2の下端と
略同一高さに、或いは下端より下側に若干突出する高さ
位置になっている。次に、印字装置1の記録紙15に対
する相対移動量を検出する移動量検出機構(移動量検出
手段に相当する)20について説明する。
【0017】図2〜図3に示すように、本体ケース2の
下端部には、記録ヘッド12に隣接して、副走査方向に
延びるタイミングローラ21が枢支軸22により回転可
能に枢支されている。一方、インクタンク11の上側に
は、枢支軸24を介して従動輪23が回転可能に枢支さ
れ、これら従動輪23とタイミングローラ21のプーリ
部21aとに亙ってタイミングベルト25が掛け渡され
ている。更に、その従動輪23には、外周部に複数のス
リットが形成された円形のエンコーダ板26が固着さ
れ、発光部と受光部とを有するフォトセンサ27が、そ
のエンコーダ板26の外周部に両側面から臨むように設
けられている。ここで、タイミングローラ21の下端部
は、本体ケース2の下端よりも下側に突出している。
【0018】即ち、タイミングローラ21が記録紙15
に接触した状態で本体ケース2を印字方向(主走査方
向)に手動で移動させることにより、タイミングローラ
21が所定の回転方向(図2にて反時計回り方向)に回
転するのと同時にタイミングベルト25を介してエンコ
ーダ板26が回転されるときに、フォトセンサ27から
出力されるパルス列からなるエンコーダ信号と記録デー
タとに基づいて、本体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ
移動した各印字タイミング毎に、複数の噴射ノズルから
選択的にインクが噴射されて、記録紙15に文字や画像
が印字される。
【0019】前記赤外フォトダイオード30は、図示外
のパーソナルコンピュータなどの電子機器から赤外光に
より送信される光データを受信するものであり、また赤
外発光ダイオード31は、文字サイズや書体に関する印
字フォーマットのデータやデータ転送に関する諸データ
を電子機器に光データとして送信するものである。前記
制御用基板7の制御部7aには、CPUやROM及びR
AMを有するマイクロプロセッサ、赤外光による光通信
の為の通信回路、記録ヘッド12の各噴射ノズルに設け
られたアクチュエータに配線されたフレキシブル配線コ
ード(図示略)を介して記録ヘッド12を駆動する為の
駆動回路の各種の回路が設けられており、マイクロプロ
セッサにより、赤外フォトダイオード30による光デー
タの受信制御や赤外発光ダイオード31による光データ
の送信制御が実行されるとともに、フォトセンサ27か
らのエンコーダ信号と記録データとに基づいて噴射ノズ
ルからインクを噴射して印字する印字制御が実行され
る。
【0020】ところで、前記タイミングローラ21の左
端部の内部には、タイミングローラ21の逆回転を禁止
するワンウェイクラッチ機構(逆回転禁止手段に相当す
る)35が組み込まれており、次に、このワンウェイク
ラッチ機構35について図4に基づいて説明する。枢支
軸22の外側にクラッチリング36が回転不能に外嵌さ
れ、そのクラッチリング36の外側にタイミングローラ
21が回転不能に外嵌されている。このクラッチリング
36には、複数のクラッチ凹部37が形成され、各クラ
ッチ凹部37内には、コイルバネ38で連結されたコロ
39が配設されている。
【0021】前記クラッチ凹部37のカム面36aの枢
支軸22からの深さは、コロ39が図4(a)に示す空
転位置のときには、コロ39の外径よりも若干大きくな
っているが、図4(b)に示す噛み合い位置のときに
は、コロ39の外径よりも若干小さくなっている。そし
て、コロ39は、常にはコイルバネ38により空転位置
に位置している。次に、手動移動型印字装置1の作用に
ついて説明する。先ず、図1・図2に示すように、本体
ケース2を略鉛直姿勢となるように手で保持して記録紙
15上に載置する。
【0022】そして、印字に際して、印字開始ボタン6
を押圧操作しながら本体ケース2を印字方向へ移動させ
る。このときには、図4(a)に示すように、タイミン
グローラ21が記録紙15の表面に当接された状態で、
本体ケース2が印字方向に手動で移動されるときには、
タイミングローラ21は反時計回り方向に回転すること
から、枢支軸22は相対的に逆の時計回り方向に回転す
ることになり、この枢支軸22に接触する各コロ39に
は、コイルバネ38側に向かう力が夫々作用し、各コロ
39は空転位置に保持され、タイミングローラ21は反
時計回り方向への回転が可能になる。
【0023】即ち、本体ケース2の印字方向への移動が
可能になり、前述したように、赤外フォトダイオード3
0で受信した記録データと、フォトセンサ27からのエ
ンコーダ信号とに基づいて、本体ケース2が所定印字ピ
ッチ分ずつ移動した各印字タイミング毎に、複数の噴射
ノズルから噴射されたインクで印字される。ところで、
例えば誤操作により、本体ケース2が反印字方向に移動
されるときには、図4(b)に示すように、タイミング
ローラ21が時計回り方向に回転するので、枢支軸22
は相対的に逆の反時計回り方向に回転することになり、
この枢支軸22に接触する各コロ39には、コイルバネ
38と反対側に向かう力が夫々作用し、各コロ39はク
ラッチ凹部37のカム面36aを移動して噛み合い位置
に移動する。
【0024】その結果、各コロ39はクサビ作用で枢支
軸22とカム面36aとの間に突っ張った状態で入り込
むので、噛み合い位置に保持され、タイミングローラ2
1の逆回転が禁止され、本体ケース2の反印字方向への
移動が阻止される。これにより、反印字方向への印字が
実行されないことから、記録ヘッド12による誤印字が
一切行われず、記録紙15が汚れるのを確実に防止する
ことができる。
【0025】以上説明した手動移動型印字装置1におい
ては、本体ケース2内に、記録ヘッド12を有する印字
機構10と、タイミングローラ21を有する移動量検出
機構20などを配設し、タイミングローラ21の左端部
の内部にワンウェイクラッチ機構35を組み込んで、タ
イミングローラ21の逆回転を禁止するので、誤操作に
より本体ケース2が反印字方向に移動されるときには、
その反印字方向への移動が確実に阻止されて、記録ヘッ
ド12による誤印字が一切行われず、簡単な機構でもっ
て記録紙15が汚れるのを確実に防止することができ
る。また、逆回転を禁止するローラとしては、移動量検
出機構20のタイミングローラ21であるので、回転禁
止するローラとして別途設けることなく、印字装置1の
構成の簡略化や小型化を図ることができる。
【0026】ところで、ワンウェイクラッチ機構36に
おいて、図4(b)に示すコロ39の噛み合い位置にお
けるカム面36aの枢支軸22からの深さを、コロ39
の外径と略等しくする場合(これが、逆回転防止手段に
相当する)には、本体ケース2が反印字方向に移動され
て、タイミングローラ21が逆回転するときには、その
タイミングローラ21に抵抗が付与されることになり、
本体ケース2の反印字方向への移動が重くなり、逆方向
印字に気付いて移動が中止されることから、記録ヘッド
12による誤印字が行われず、記録紙15が汚れるのを
確実に防止することができる。
【0027】次に、第1変更形態について、図5に基づ
いて説明する。タイミングローラ21Aの逆回転を外歯
ラチェット機構(逆回転禁止手段に相当する)40で禁
止するようにしてもよい。タイミングローラ21Aの端
部には外歯ラチェットホイール41が固着され、この外
歯ラチェットホイール41に係合するバネ部材からなる
板状のラチェット爪42が本体ケース2の下端部に固定
されている。
【0028】即ち、本体ケース2が印字方向へ移動され
るときには、ラチェット爪42は反時計回り方向に回転
する外歯ラチェットホイール41の歯部に係止されるこ
となく移動することで、タイミングローラ21Aの回転
が可能となり、印字される。一方、本体ケース2が反印
字方向へ移動されるときには、ラチェット爪42は時計
回り方向に回転する外歯ラチェットホイール41の歯部
に係止されて、タイミングローラ21Aの逆回転が禁止
されるので、同様に、記録ヘッド12による誤印字が一
切行われず、簡単な機構でもって記録紙15が汚れるの
を確実に防止することができる。
【0029】ここで、前述した変更形態以外の変更態様
として、タイミングローラ21の端部に固着した駆動ギ
ヤに、遊星歯車を有する中間ギヤを噛合するようにし、
駆動ギヤの回転方向により、遊星歯車が遊転する場合に
はタイミングローラ21の回転が許可されるが、駆動ギ
ヤに噛合する場合にはタイミングローラ21の逆回転を
禁止するように構成してもよい。また、外歯ラチェット
機構に代えて内歯ラチェット機構を採用することも可能
である。タイミングローラ21以外に別途設けたローラ
を逆回転禁止するように構成してもよい。逆回転禁止手
段や逆回転防止手段として、機械的或いは電気的な種々
の構成であってもよい。更に、画像読み取り装置などを
設けた種々の印字装置に本発明を適用し得ることは勿論
である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、底部に開
口を設けた本体ケースと、印字手段と、ローラとを備
え、印字方向への移動により印字する印字装置におい
て、逆回転禁止手段を設けたので、本体ケースが、例え
ば誤操作により印字方向と逆方向に移動されて、ローラ
が逆回転されるときには、そのローラの逆回転が禁止さ
れ、記録ヘッドによる誤印字が一切行われず、記録対象
物が汚れるのを確実に防止することができる。
【0031】請求項2の印字装置によれば、底部に開口
を設けた本体ケースと、印字手段と、ローラとを備え、
印字方向への移動により印字する印字装置において、逆
回転防止手段を設けたので、本体ケースが、例えば誤操
作により逆方向に移動されて、ローラが逆回転するとき
には、そのローラに抵抗が付与され、本体ケースの逆方
向への移動が重くなり、逆方向印字に気付いて移動が中
止されることから、記録ヘッドによる誤印字が行われ
ず、記録対象物が汚れるのを確実に防止することができ
る。
【0032】請求項3の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、逆回転禁止手段は、ローラに設
けたラチェットホイールにラチェット爪を係止させるラ
チェット機構からなるので、逆回転禁止手段を簡単な構
成とすることができる。請求項4の印字装置によれば、
請求項1と同様の効果を奏するが、前記逆回転禁止手段
は、ローラとそのローラを支持する支軸との間に設けら
れたワンウェイクラッチ機構からなるので、逆回転禁止
手段を簡単な構成とすることができる。
【0033】請求項5の印字装置によれば、請求項1〜
請求項4の何れか1項と同様の効果を奏するが、ローラ
は、記録対象物に対する相対移動量を検出する移動量検
出手段に関連したタイミングローラであるので、逆回転
を禁止するローラとして別途設けることなく、この種の
印字装置に装備している移動量検出手段のタイミングロ
ーラを用いることで、構成の簡略化や小型化を図ること
ができる。請求項6の印字装置によれば、請求項1〜請
求項5の何れか1項と同様の効果を奏するが、記録ヘッ
ドは、インクを噴射して印字するインクジェット方式の
記録ヘッドなので、印字直後のインクは乾燥していない
状態であるが、ローラが逆走しないことから、インクが
ローラに付着することがなく、記録対象物が汚れるのを
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る手動移動型印字装置の
正面図である。
【図2】図1のA─A線縦断側面図である。
【図3】図1の要部部分縦断正面図である。
【図4】(a)はタイミングローラの回転が許可される
ときの図3のB─B線縦断側面図であり、(b)はタイ
ミングローラの逆回転が禁止されるときの(a)相当図
である。
【図5】変更形態に係る図2の要部部分側面図である。
【符号の説明】
1 手動移動型印字装置 2 本体ケース 10 印字機構 12 記録ヘッド 20 移動量検出機構 21 タイミングローラ 35 ワンウェイクラッチ機構 40 外歯ラチェット機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に開口を設けた本体ケースと、この
    本体ケースの下端部に固定された記録ヘッドを有する印
    字手段と、記録ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表
    面に当接しながら回転するローラとを備え、印字方向へ
    の移動により前記印字手段で印字する印字装置におい
    て、 前記本体ケースが印字方向と逆方向へ移動される前記ロ
    ーラの逆回転時に、そのローラの逆回転を禁止する逆回
    転禁止手段を設けたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 底部に開口を設けた本体ケースと、この
    本体ケースの下端部に固定された記録ヘッドを有する印
    字手段と、記録ヘッドの近傍に設けられ記録対象物の表
    面に当接しながら回転するローラとを備え、印字方向へ
    の移動により前記印字手段で印字する印字装置におい
    て、 前記本体ケースが印字方向と逆方向へ移動される前記ロ
    ーラの逆回転時に、そのローラに抵抗を付与する逆回転
    防止手段を設けたことを特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 前記逆回転禁止手段は、前記ローラに設
    けたラチェットホイールにラチェット爪を係止させるラ
    チェット機構からなることを特徴とする請求項1に記載
    の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記逆回転禁止手段は、前記ローラとそ
    のローラを支持する支軸との間に設けられたワンウェイ
    クラッチ機構からなることを特徴とする請求項1に記載
    の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラは、記録対象物に対する相対
    移動量を検出する移動量検出手段に関連したタイミング
    ローラであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何
    れか1項に記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを噴射して印
    字するインクジェット方式の記録ヘッドであることを特
    徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の印字
    装置。
JP8188890A 1996-06-27 1996-06-27 印字装置 Pending JPH1016311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8188890A JPH1016311A (ja) 1996-06-27 1996-06-27 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8188890A JPH1016311A (ja) 1996-06-27 1996-06-27 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1016311A true JPH1016311A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16231683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8188890A Pending JPH1016311A (ja) 1996-06-27 1996-06-27 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1016311A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019059182A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
CN110221056A (zh) * 2019-07-22 2019-09-10 公安部第一研究所 一种手持式毛发毒品检测一体机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019059182A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
CN110221056A (zh) * 2019-07-22 2019-09-10 公安部第一研究所 一种手持式毛发毒品检测一体机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6015211A (en) Portable printing device with shutter for covering print head
US5829893A (en) Portable printing device
JPH04214361A (ja) インクジェット記録装置および該装置用インクタンクカートリッジ
JPH09118048A (ja) 手動型印字装置
US6164755A (en) Device having scanning-type carrier and printing apparatus
US20030030692A1 (en) Ink jet recording apparatus
JPH1016311A (ja) 印字装置
US6176564B1 (en) Ink jet recording apparatus
JPH11221928A (ja) インクジェット記録装置
JP3464101B2 (ja) インクジェット式印字装置
JPH1016313A (ja) 印字装置
JP2733927B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4726158B2 (ja) 画像形成装置
JPH1029344A (ja) 印字装置
JP2693006B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0825653A (ja) インクジェットプリント装置
JPH106568A (ja) 印字装置
JP2720057B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH1016314A (ja) 印字装置
JPH1016312A (ja) 印字装置の案内装置
JP2749929B2 (ja) インクジエツト記録装置
JPH09277611A (ja) 印字装置並びに読み取り装置
JPH106567A (ja) 印字装置
JP3473086B2 (ja) 印刷装置
JPH10202954A (ja) 印字装置の案内装置