JPH1029344A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH1029344A
JPH1029344A JP20533896A JP20533896A JPH1029344A JP H1029344 A JPH1029344 A JP H1029344A JP 20533896 A JP20533896 A JP 20533896A JP 20533896 A JP20533896 A JP 20533896A JP H1029344 A JPH1029344 A JP H1029344A
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JP
Japan
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timing roller
printing
generator
transmission system
body case
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JP20533896A
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English (en)
Inventor
Motoaki Yamanashi
素明 山梨
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体ケース内に組み込んだ発電機をタイミン
グローラの回転力で駆動して電源用のバッテリに充電す
ることで、充電の操作性を高め得る印字装置を提供する
ことである。 【解決手段】 タイミングローラ21を記録紙15に当
接させた状態で、本体ケース2を印字方向に移動させる
と、前記タイミングローラ21の回転に基づいて記録ヘ
ッド12による印字動作が為される。この場合、前記タ
イミングローラ21の回転力はワンウエイクラッチ31
によって発電機32に伝達されることがない。一方、本
体ケース2を反印字方向に移動させると、前記タイミン
グローラ21の逆回転力がワンウエイクラッチ31を介
して発電機32に伝達され、その発電機32による発電
作用によってバッテリ8が充電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体ケースに印字
手段や移動量検出手段に加えて、充電可能なバッテリと
発電機とを備えた印字装置に関し、特に本体ケースを移
動させるときのタイミングローラの回転力により発電機
で発電してバッテリを充電するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドからなる記録ヘッ
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直姿勢に保持し、本体ケースを印
字方向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字す
るようにした携帯可能な小型の印字装置が各種提案され
ている。例えば、実開平1─67052号公報には、本
体ケース内に、走行ローラを介して記録媒体に対する相
対移動量を検出する移動量検出手段とサーマルヘッドを
設け、実行スイッチが非印字側に切換え操作されたとき
には、サーマルヘッドは本体ケース内の収納位置に収納
される一方、実行スイッチが印字側に切換え操作された
ときには、サーマルヘッドは下降した印字位置に切換え
られ、この状態で本体ケースを印字方向へ手動で移動す
ることにより、サーマルヘッドにより記録媒体に印字す
るようにした携帯型印字装置が提案されている。
【0003】更に、実開平2─43059号公報には、
本体ケース内に、走行ローラを介して記録媒体に対する
相対移動量を検出する移動量検出手段を設け、本体ケー
スの下端部に、サーマルヘッドを有する印字手段を設け
るとともに、開口部を有する移動部材を上下動可能に設
け、移動部材の上下動に応動して開口部を保護カバーで
開閉する1対の開閉手段を設け、本体ケースを記録媒体
上に押圧した印字時には、移動部材が本体ケース内に収
納されるのに応動して開口部が開放されてサーマルヘッ
ドが印字可能状態となり、本体ケースを印字方向へ手動
で移動することにより、サーマルヘッドで記録媒体に印
字するようにした手動走査型印字装置が提案されてい
る。
【0004】ところで、この種の携帯可能なハンディ型
の印字装置においては、一般的に、本体ケース内に電源
用の充電可能な2次電池からなる小型バッテリが内蔵さ
れており、制御装置やサーマルヘッドはその電源用バッ
テリから供給される駆動電圧で駆動されるようになって
いる。そして、バッテリに充電された電力が無くなる
と、そのバッテリを本体ケースから取り外して充電器に
セットして充電するか、又は充電器が内蔵されていると
きには、ACアダプターをその充電器に接続して充電す
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、実開
平1─67052号公報や実開平2─43059号公報
に記載の携帯可能なハンディ型の印字装置においては、
本体ケース内に電源用の小型バッテリが内蔵されてお
り、そのバッテリに蓄電された電力が無くなったときに
は、バッテリを取り外して充電器にセットして充電する
か、或いは内蔵されている充電器に別途用意したACア
ダプターを接続するなどして充電するようになっている
ので、充電の為の操作が煩雑化するという問題がある。
本発明の目的は、本体ケース内に組み込んだ発電機をタ
イミングローラの回転力で駆動して発電して電源用のバ
ッテリに充電することで、充電の操作性を高め得るよう
な印字装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
底部に開口を設けた本体ケース内に、記録ヘッドを有す
る印字手段と、記録対象物の表面に当接しながら回転す
るタイミングローラを介して記録対象物に対する相対移
動量を検出する移動量検出手段とを備え、印字方向への
移動により印字手段で印字する印字装置において、電源
としての充電可能なバッテリと、タイミングローラの回
転力で駆動されて発電し、バッテリを充電する発電機と
を備えたものである。
【0007】本体ケース内には、印字手段や移動量検出
手段に加えて、充電可能なバッテリと発電機とが組み込
まれているので、本体ケースを、印字方向又は反印字方
向へ移動させたときには、発電機は、タイミングローラ
の回転力で駆動されて発電し、バッテリを充電する。即
ち、バッテリを取り外すことなく、タイミングローラを
回転させるだけの簡単な操作で、発電機で発電してバッ
テリを充電することができ、充電の操作性を高めること
ができる。
【0008】請求項2の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記タイミングローラの回転力を発電機に伝達
する状態と、タイミングローラの回転力を発電機に伝達
しない状態とに切換えるための伝達系切換え手段を備え
たものである。この場合、伝達系切換え手段を、タイミ
ングローラの回転力を発電機に伝達しない状態に切換え
ることで、タイミングローラの回転力が発電機に伝達さ
れないので、発電機の負荷を受けることなく、本体ケー
スを容易に移動させて印字できる一方、バッテリの充電
を必要とするときに、伝達系切換え手段を、タイミング
ローラの回転力を発電機に伝達する状態に切換えて、本
体ケースを移動させることで、発電機で発電してバッテ
リを充電することができる。その他、請求項1と同様に
作用する。
【0009】請求項3の印字装置は、請求項2の発明に
おいて、前記伝達系切換え手段は、本体ケースを反印字
方向へ移動させてタイミングローラを逆回転させるとき
だけ、タイミングローラの回転力を発電機に伝達する状
態に切換えるように構成されたものである。この場合、
本体ケースを反印字方向へ移動させるときには、伝達系
切換え手段により、タイミングローラの回転力が発電機
に伝達されて発電してバッテリが充電される一方、印字
に際して、本体ケースを印字方向へ移動させるときに
は、タイミングローラと発電機との伝達系が遮断され、
本体ケースの印字方向への移動がスムーズになり、印字
操作性を損なうことがない。その他、請求項2と同様に
作用する。
【0010】請求項4の印字装置は、請求項3の発明に
おいて、前記伝達系切換え手段は、タイミングローラの
回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられたワンウェ
イクラッチを備えたものである。この場合には、タイミ
ングローラの回転方向が逆回転のときには、ワンウェイ
クラッチにより、タイミングローラの回転力を発電機に
伝達する伝達系を介して発電機を駆動して発電すること
ができ、しかも伝達系切換え手段を簡単な構成にでき
る。その他、請求項3と同様に作用する。
【0011】請求項5の印字装置は、請求項3の発明に
おいて、前記伝達系切換え手段は、タイミングローラの
回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられた電磁クラ
ッチと、タイミングローラの回転方向を検出する回転方
向検出手段と、この回転方向検出手段でタイミングロー
ラの逆回転が検出されたときに電磁クラッチを連結作動
させる制御手段とを備えたものである。この場合には、
タイミングローラの回転方向が逆回転のときには、電磁
クラッチが連結作動されて発電機を駆動して発電するこ
とができる。その他、請求項3と同様に作用する。
【0012】請求項6の印字装置は、請求項2又は請求
項3の発明において、前記伝達系切換え手段は、タイミ
ングローラの回転力を発電機に伝達する伝達系に設けら
れた電磁クラッチと、充電動作を設定する設定スイッチ
と、この設定スイッチで充電動作が設定されたときに電
磁クラッチを連結作動させる制御手段とを備えたもので
ある。この場合には、設定スイッチを操作することで充
電動作が設定され、これにより電磁クラッチが連結作動
されるので、タイミングローラの回転力で発電機を駆動
して発電することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施の形態は、インク
ジェット式の印字機構を有する手動移動型印字装置に本
発明を適用した場合のものである。図1〜図2に示すよ
うに、手動移動型印字装置1は、記録ヘッド12を有す
る印字機構10と、移動量検出機構20と、赤外光を用
いて光通信する赤外フォトダイオード3及び赤外発光ダ
イオード4と、これらダイオード3,4による送受信制
御を司るとともに、移動量検出機構20から受けるエン
コーダ信号に基づいて印字機構10を駆動制御する制御
部7aを設けた制御用基板7と、電源としての充電可能
な2次電池であるバッテリ8とを電気的に接続して本体
ケース2内にコンパクトに収納したもので、記録紙(記
録対象物に相当する)15上を印字方向に手動で移動さ
せることで、記録紙15に文字や画像を印字することが
できる。
【0014】本体ケース2は、底部に開口を設けた平面
視略矩形状で筒状の合成樹脂製ケースであり、本体ケー
ス2の前面壁部2aの上端近傍部には、赤外フォトダイ
オード3と赤外発光ダイオード4とが設けられるととも
に、電源スイッチ5aの為の電源用ツマミ5が設けら
れ、また前面壁部2aの下端近傍部には、印字を開始す
る印字開始スイッチ6aの為の印字開始ボタン6が設け
られている。
【0015】前記印字機構10について説明すると、図
2・図3に示すように、本体ケース2の下端部には、記
録用のインクを吸収しているインク吸収体を収容したイ
ンクタンク11が着脱可能に設けられるとともに、その
インクタンク11に連結された記録ヘッド12が設けら
れ、この記録ヘッド12には、例えば、1列で16個の
下向きの噴射ノズル(図示略)が、印字方向(主走査方
向)と直交する副走査方向(左右方向)に2列分設けら
れている。即ち、インクタンク11内のインクが記録ヘ
ッド12の各噴射ノズルに供給されるようになってお
り、記録ヘッド12の下端部は本体ケース2の下端と略
同一高さ位置になっている。
【0016】次に、印字装置1の記録紙15に対する相
対移動量を検出する移動量検出機構(移動量検出手段に
相当する)20について説明する。図2〜図3に示すよ
うに、本体ケース2の下端部には、記録ヘッド12に隣
接して、副走査方向に延びるタイミングローラ21が枢
支軸22により回転可能に枢支されている。一方、イン
クタンク11の上側には、枢支軸24を介して鍔付き従
動輪23が回転可能に枢支され、これら鍔付き従動輪2
3とタイミングローラ21の鍔付きプーリ部21aとに
亙ってタイミングベルト25が掛け渡されている。
【0017】更に、その鍔付き従動輪23には、外周部
に複数のスリットが形成された円形のエンコーダ板26
が固着され、発光部と受光部とを有するフォトセンサ2
7が、そのエンコーダ板26の外周部に両側面から臨む
ように設けられている。ここで、タイミングローラ21
の下端部は、本体ケース2の下端よりも下側に突出して
いる。
【0018】即ち、タイミングローラ21が記録紙15
に接触した状態で本体ケース2を印字方向(主走査方
向)に手動で移動させることにより、タイミングローラ
21が所定の回転方向(図2にて時計回り方向)に回転
するのと同時にタイミングベルト25を介してエンコー
ダ板26が回転されるときに、フォトセンサ27から出
力されるパルス列からなるエンコーダ信号と記録データ
とに基づいて、本体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ移
動した各印字タイミング毎に、複数の噴射ノズルから選
択的にインクが噴射されて、記録紙15に文字や画像が
印字される。
【0019】ところで、図3に示すように、エンコーダ
板26に隣接させて、回転比を大きくするギヤボックス
30とワンウェイクラッチ31と発電機32とが配設さ
れ、このギヤボックス30の入力軸(図示略)は枢支軸
24に連結されるとともに、ギヤボックス30の出力軸
33は、ワンウェイクラッチ(これが伝達系切換え手段
に相当する)31の外周部のクラッチリング(図示略)
に圧入された駆動リング板34に連結され、発電機32
の駆動軸32aがクラッチリングの内部に連結されてい
る。つまり、ワンウェイクラッチ31は、タイミングロ
ーラ21の回転力を発電機32に伝達する伝達系に設け
られている。
【0020】本体ケース2を印字方向へ移動させるとき
には、タイミングローラ21が正回転(図2にて時計回
り方向への回転)するが、ワンウェイクラッチ31を介
して、駆動リング板34の回転に対して発電機32の駆
動軸32aが空回りすることから、発電機32による発
電が行われない。一方、本体ケース2を反印字方向へ移
動させるときには、タイミングローラ21が逆回転(図
2にて反時計回り方向への回転)し、ギヤボックス30
により回転数が大きくなった回転力により、ワンウェイ
クラッチ31を介して、駆動リング板34と駆動軸32
aとが一体的に高速回転することから、発電機32によ
る発電が行われる。
【0021】次に、制御部7aに設けられた手動移動型
印字装置1の制御系は、図4のブロック図に示すように
構成されている。制御装置40は、CPU41、ROM
42、RAM43及び入出力インターフェース44を有
するマイクロプロセッサ、パーソナルコンピュータなど
の外部の電子機器(図示略)と赤外光により通信する為
の通信用インターフェース45、赤外光受信回路46、
赤外光送信回路47、駆動回路48などで構成されてい
る。前記入出力インターフェース44には、電源スイッ
チ5a、印字開始スイッチ6a、フォトセンサ27、記
録ヘッド12を駆動する駆動回路48が夫々接続されて
いる。また、赤外光受信回路46には赤外フォトダイオ
ード3が接続され、赤外光送信回路47には赤外発光ダ
イオード4が接続されている。
【0022】ここで、フォトセンサ27から出力される
エンコーダ信号には、1/4 周期分の位相が相互にズレた
A相信号とB相信号とが夫々出力されるようになってお
り、これらA相信号とB相信号との位相のズレ方に基づ
いて、ROM42に設けた回転方向検出制御により、エ
ンコーダ板26の回転方向、つまりタイミングローラ2
1の回転方向を検出することができるようになってい
る。そして、本体ケース2が印字方向に移動されてタイ
ミングローラ21の正回転が検出されたときには、印字
処理が許可される一方、タイミングローラ21の逆回転
が検出されたときには、印字処理が禁止される。これら
フォトセンサ27やマイクロプロセッサなどで回転方向
検出手段が構成されている。
【0023】また、赤外光受信回路46は、電子機器か
ら赤外光により送信される光データを赤外フォトダイオ
ード3を介して受信するものであり、また赤外光送信回
路47は、文字サイズや書体に関する印字フォーマット
のデータやデータ転送に関する諸データを赤外発光ダイ
オード4を介して電子機器に光データとして送信するも
のである。前記ROM42には、記録ヘッド12の各噴
射ノズルに設けられたアクチュエータを駆動制御する印
字制御プログラム、光データによる送受信制御プログラ
ム、複数の文字や記号の各々に関するドットパターンデ
ータなどが格納されている。また、RAM43には、受
信した光データを格納するデータメモリに加えて、印字
制御や光通信制御に必要な各種のメモリが設けられてい
る。
【0024】ところで、前記発電機32には整流回路5
0が接続され、この整流回路50には充電回路51が接
続され、この充電回路51に充電可能なバッテリ8が接
続されている。整流回路50は発電機32で発電された
交流電圧を直流に整流するものであり、充電回路51は
バッテリ8に最適な充電特性で充電できるように、電流
と電圧とを充電状態に応じて制御するものである。即
ち、本体ケース2を反印字方向へ所定速度(例えば、60
〜80mm/秒)で移動することにより、タイミングローラ
21の回転がギヤボックス30で高速化され、ワンウェ
イクラッチ31を設けた伝達系を介して発電機32が高
速駆動されるので、発電機32による発電でバッテリ8
が充電される。
【0025】次に、手動移動型印字装置1の作用につい
て説明する。印字に際して、図2・図3に示すように、
本体ケース2を略鉛直姿勢となるように手で保持し、タ
イミングローラ21を記録紙15に当接させ、印字開始
ボタン6を操作しながら、記録ヘッド12のノズル配列
方向が印字方向に対して直交するように、本体ケース2
を印字方向に直線状に手動で移動させる。
【0026】これにより、記録紙15に接触しているタ
イミングローラ21が正回転するのと同時にエンコーダ
板26が回転され、フォトセンサ27からのエンコーダ
信号と予め受信した記録データとに基づいて、印字処理
が許可されて、本体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ移
動した各印字タイミング毎に、複数の噴射ノズルから選
択的にインクが噴射されて、記録紙15に印字処理され
る。但し、この印字方向への印字操作時には、タイミン
グローラ21の回転力はワンウェイクラッチ31により
発電機32に伝達されることはなく、発電機32による
負荷を受けることがないので、本体ケースの印字方向へ
の移動がスムーズになり、印字操作性を損なうことがな
い。
【0027】ところで、バッテリ8に蓄電された電力が
無くなったときには、本体ケース2を反印字方向へ継続
して移動することにより、タイミングローラ21の逆回
転がワンウェイクラッチ31を介して発電機32に伝達
されて高速駆動され、発電機32による発電でバッテリ
8が充電される。そして、この充電動作の間において
は、前述したように、タイミングローラ21の逆回転が
検出され、印字処理が禁止される。
【0028】以上説明したように、本体ケース2内に、
インクジェット方式の記録ヘッド12を有する印字機構
10と、タイミングローラ21を有する移動量検出機構
20などを配設した手動移動型印字装置1において、充
電可能なバッテリ8と、このバッテリ8を充電する発電
機32とを備えるとともに、タイミングローラ21の回
転力を伝達する伝達系にギヤボックス30とワンウェイ
クラッチ31とを設けたので、バッテリ8に蓄電された
電力が無くなったときには、バッテリ8を取り外すこと
なく、本体ケース2を反印字方向へ移動させてタイミン
グローラ21を逆回転させるだけの簡単な操作で、高速
駆動される発電機32で発電してバッテリ8を充電する
ことができ、充電の操作性を高めることができる。一
方、印字に際して、本体ケース2を印字方向へ移動させ
るときには、タイミングローラ21と発電機32との伝
達系が遮断されて、発電機32による負荷を受けること
がないので、本体ケース2の印字方向への移動がスムー
ズになり、印字操作性を損なうことがない。
【0029】ところで、図5に示すように、エンコーダ
板26に隣接させて、ギヤボックス30と電磁クラッチ
35と発電機32とを配設するようにして、手動移動型
印字装置1Aを構成するようにしてもよい。即ち、ギヤ
ボックス30の出力軸33は電磁クラッチ35の入力板
に連結され、発電機32の駆動軸32aが電磁クラッチ
35の出力板に連結されている。電磁クラッチ35が駆
動されたときには、伝達系を介して、タイミングローラ
21の回転力が発電機32に伝達されるようになってい
る。
【0030】手動移動型印字装置1Aの制御系は、図6
に示すように、前記図4のブロック図の構成に加えて、
入出力インターフェース44には、電磁クラッチ35を
駆動する為の駆動回路49が接続されている。ここで、
電磁クラッチ35とフォトセンサ27及び制御装置40
などで伝達系切換え手段が構成されている。これによ
り、本体ケース2を印字方向へ移動させる印字の場合に
は、フォトセンサ27からのエンコーダ信号に基づいて
タイミングローラ21の正回転が検出され、電磁クラッ
チ35は駆動されず、フォトセンサ27からのエンコー
ダ信号と予め受信した記録データとに基づいて記録紙1
5に印字処理される。
【0031】一方、充電に際して、本体ケース2を反印
字方向へ移動することにより、タイミングローラ21の
逆回転が検出されて電磁クラッチ35が駆動されること
から、タイミングローラ21の回転力がギヤボックス3
0と電磁クラッチ35とを介して発電機32に伝達され
て高速駆動され、発電機32による発電でバッテリ8が
充電される。この場合にも同様に、タイミングローラ2
1を逆回転させるだけで、電磁クラッチ35が連結作動
されて発電機32を駆動して発電することができる。
【0032】ところで、図6に示すように、伝達系切換
え手段としての充電設定スイッチ52を入出力インター
フェース44に追加的に接続して設け、この充電設定ス
イッチ52の操作により充電動作が設定されたときに、
電磁クラッチ35を駆動させて、タイミングローラ21
の回転力を発電機32に伝達すにように構成してもよ
い。これら電磁クラッチ35と充電設定スイッチ52及
び制御装置40などで伝達系切換え手段が構成されてい
る。これにより、充電に際して、充電設定スイッチ52
で充電動作が設定されたときには、電磁クラッチ35が
駆動されることから、タイミングローラ21の正回転又
は逆回転による回転力が電磁クラッチ35を介して発電
機32に伝達されて高速駆動され、発電機32による発
電でバッテリ8が充電される。この場合にも同様に、充
電設定スイッチ52で充電動作を設定して、タイミング
ローラ21を逆回転させるだけで、電磁クラッチ35が
連結作動されて発電機32を駆動して発電することがで
きる。
【0033】ここで、前述した変更形態以外の変更態様
として、次のように構成してもよい。 1) タイミングローラ21の回転力で発電機32を直
接駆動するようにし、タイミングローラ21の正回転又
は逆回転の何れの回転時にも発電機32を駆動して発電
し、バッテリ8を充電するようにしてもよい。この場合
には、印字しながら充電することができる。 2) 充電設定スイッチ52で印字動作と充電動作とを
切換えるように構成してもよい。この場合には、充電設
定スイッチ52により、印字動作と充電動作とを手動で
確実に切換えることができる。また、サーマルヘッドを
有し、インクリボンを介して印字するようにした手動移
動型の印字装置、画像読み取り装置などを設けた種々の
印字装置に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、本体ケー
ス内に、記録ヘッドを有する印字手段と、タイミングロ
ーラを介して記録対象物に対する相対移動量を検出する
移動量検出手段とを備え、印字方向への移動により印字
手段で印字する印字装置において、充電可能なバッテリ
と、このバッテリを充電する発電機とを備えたので、バ
ッテリを取り外すことなく、タイミングローラを回転さ
せるだけの簡単な操作で、発電機で発電してバッテリを
充電することができ、充電の操作性を高めることができ
る。
【0035】請求項2の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、前記タイミングローラの回転力
を発電機に伝達する状態と、タイミングローラの回転力
を発電機に伝達しない状態とに切換えるための伝達系切
換え手段を備えたので、タイミングローラの回転力を発
電機に伝達しない状態に伝達系切換え手段を切換えるこ
とで、タイミングローラの回転力が発電機に伝達されな
いので、発電機の負荷を受けることなく、本体ケースを
容易に移動させて印字できる一方、バッテリの充電を必
要とするときには、タイミングローラの回転力を発電機
に伝達する状態に伝達系切換え手段を切換えて、本体ケ
ースを移動させることで発電機で発電してバッテリを充
電することができる。
【0036】請求項3の印字装置によれば、請求項2と
同様の効果を奏するが、本体ケースを反印字方向へ移動
させてタイミングローラを逆回転させるときだけ、タイ
ミングローラの回転力を発電機に伝達する状態に切換え
るように構成されたので、本体ケースを反印字方向へ移
動させるときには、伝達系切換え手段により、タイミン
グローラの回転力が発電機に伝達されて発電してバッテ
リが充電される一方、印字に際して、本体ケースを印字
方向へ移動させるときには、タイミングローラと発電機
との伝達系が遮断されて発電機による負荷を受けること
がなく、本体ケースの印字方向への移動がスムーズにな
り、印字操作性を損なうことがない。
【0037】請求項4の印字装置によれば、請求項3と
同様の効果を奏するが、伝達系切換え手段は、タイミン
グローラの回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられ
たワンウェイクラッチを備えたので、タイミングローラ
の回転方向が逆回転のときには、ワンウェイクラッチに
より、タイミングローラの回転力を発電機に伝達する伝
達系を介して発電機を駆動して発電することができ、し
かも伝達系切換え手段を簡単な構成にできる。
【0038】請求項5の印字装置によれば、請求項3と
同様の効果を奏するが、伝達系切換え手段は、タイミン
グローラの回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられ
た電磁クラッチと、タイミングローラの回転方向を検出
する回転方向検出手段と、この回転方向検出手段でタイ
ミングローラの逆回転が検出されたときに電磁クラッチ
を連結作動させる制御手段とを備えたので、タイミング
ローラを逆回転させるだけで、電磁クラッチが連結作動
されて発電機を駆動して発電することができる。
【0039】請求項6の印字装置によれば、請求項2又
は請求項3と同様の効果を奏するが、伝達系切換え手段
は、タイミングローラの回転力を発電機に伝達する伝達
系に設けられた電磁クラッチと、充電動作を設定する設
定スイッチと、この設定スイッチで充電動作が設定され
たときに電磁クラッチを連結作動させる制御手段とを備
えたので、設定スイッチを操作することで充電動作が設
定されて電磁クラッチが連結作動され、タイミングロー
ラを回転させるだけで発電機を駆動して発電することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る手動移動型印字装置の
正面図である。
【図2】図1のA─A線縦断側面図である。
【図3】図1の要部縦断部分正面図である。
【図4】手動移動型印字装置の制御系のブロック図であ
る。
【図5】変更形態に係る図3相当図である。
【図6】変更形態に係る図4相当図である。
【符号の説明】
1 手動移動型印字装置 2 本体ケース 8 バッテリ 10 印字機構 12 記録ヘッド 20 移動量検出機構 21 タイミングローラ 27 フォトセンサ 31 ワンウェイクラッチ 32 発電機 35 電磁クラッチ 40 制御装置 41 CPU 42 ROM 43 RAM 52 充電設定スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に開口を設けた本体ケース内に、記
    録ヘッドを有する印字手段と、記録対象物の表面に当接
    しながら回転するタイミングローラを介して記録対象物
    に対する相対移動量を検出する移動量検出手段とを備
    え、印字方向への移動により印字手段で印字する印字装
    置において、 電源としての充電可能なバッテリと、 前記タイミングローラの回転力で駆動されて発電し、バ
    ッテリを充電する発電機と、 を備えたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミングローラの回転力を発電機
    に伝達する状態と、タイミングローラの回転力を発電機
    に伝達しない状態とに切換えるための伝達系切換え手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達系切換え手段は、本体ケースを
    反印字方向へ移動させてタイミングローラを逆回転させ
    るときだけ、タイミングローラの回転力を発電機に伝達
    する状態に切換えるように構成されたことを特徴とする
    請求項2に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達系切換え手段は、タイミングロ
    ーラの回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられたワ
    ンウェイクラッチを備えたことを特徴とする請求項3に
    記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記伝達系切換え手段は、タイミングロ
    ーラの回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられた電
    磁クラッチと、タイミングローラの回転方向を検出する
    回転方向検出手段と、この回転方向検出手段でタイミン
    グローラの逆回転が検出されたときに電磁クラッチを連
    結作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする請求
    項3に記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記伝達系切換え手段は、タイミングロ
    ーラの回転力を発電機に伝達する伝達系に設けられた電
    磁クラッチと、充電動作を設定する設定スイッチと、こ
    の設定スイッチで充電動作が設定されたときに電磁クラ
    ッチを連結作動させる制御手段とを備えたことを特徴と
    する請求項2又は請求項3に記載の印字装置。
JP20533896A 1996-07-15 1996-07-15 印字装置 Pending JPH1029344A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004106330A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Seiko Epson Corp 印刷装置
JPWO2012133011A1 (ja) * 2011-03-30 2014-07-28 ヤーマン株式会社 美肌ローラ装置

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