JPH1016314A - 印字装置 - Google Patents
印字装置Info
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- JPH1016314A JPH1016314A JP19556096A JP19556096A JPH1016314A JP H1016314 A JPH1016314 A JP H1016314A JP 19556096 A JP19556096 A JP 19556096A JP 19556096 A JP19556096 A JP 19556096A JP H1016314 A JPH1016314 A JP H1016314A
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- JP
- Japan
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- printing
- main body
- head
- recording
- body case
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J3/00—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
- B41J3/36—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers
Landscapes
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本体ケースの印字方向への移動の際に、記録
ヘッドに設けられた記録素子の配列方向が常に印字方向
に対して直交するように記録ヘッドの向きを補正するよ
うにして、印字品質を向上し得る印字装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 本体ケース2の下端部のヘッド取付け部
4をケース本体部3とは別体に構成し、そのヘッド取付
け部4を、旋回機構30によりケース本体部3に対して
鉛直軸心回りに旋回可能に支持し、そして、そのヘッド
取付け部4の下端部には、印字方向と直交する軸回りに
回転可能な走行用ローラ9を設ける。前記本体ケース2
を印字方向に移動させる際、前記走行用ローラ9の直進
性と旋回機構の作用とによって、前記ヘッド取付け部4
を印字方向に直進させることができる。
ヘッドに設けられた記録素子の配列方向が常に印字方向
に対して直交するように記録ヘッドの向きを補正するよ
うにして、印字品質を向上し得る印字装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 本体ケース2の下端部のヘッド取付け部
4をケース本体部3とは別体に構成し、そのヘッド取付
け部4を、旋回機構30によりケース本体部3に対して
鉛直軸心回りに旋回可能に支持し、そして、そのヘッド
取付け部4の下端部には、印字方向と直交する軸回りに
回転可能な走行用ローラ9を設ける。前記本体ケース2
を印字方向に移動させる際、前記走行用ローラ9の直進
性と旋回機構の作用とによって、前記ヘッド取付け部4
を印字方向に直進させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体ケースを手動
操作で印字方向へ移動させることで記録ヘッドにより印
字する印字装置に関し、特に本体ケースの下端部のヘッ
ド取付け部を別体に構成し、手動操作による本体ケース
の印字方向への移動の際に、ヘッド取付け部の旋回動作
を防止して、印字した文字や画像の印字品質を向上する
ようにしたものに関する。
操作で印字方向へ移動させることで記録ヘッドにより印
字する印字装置に関し、特に本体ケースの下端部のヘッ
ド取付け部を別体に構成し、手動操作による本体ケース
の印字方向への移動の際に、ヘッド取付け部の旋回動作
を防止して、印字した文字や画像の印字品質を向上する
ようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドからなる記録ヘッ
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直姿勢に保持し、本体ケースを印
字方向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字す
るようにした携帯可能なハンディ型の印字装置が各種提
案されている。例えば、実開平1─67052号公報に
は、本体ケース内に、走行ローラを介して記録媒体に対
する相対移動量を検出する移動量検出手段とサーマルヘ
ッドを設け、実行スイッチが非印字側に切換え操作され
たときには、サーマルヘッドは本体ケース内の収納位置
に収納される一方、実行スイッチが印字側に切換え操作
されたときには、サーマルヘッドは下降した印字位置に
切換えられ、この状態で本体ケースを印字方向へ手動で
移動することにより、サーマルヘッドにより記録媒体に
印字するようにした携帯型印字装置が提案されている。
ドを有する印字機構を本体ケース内にコンパクトに収納
し、記録媒体上に略鉛直姿勢に保持し、本体ケースを印
字方向に手動で移動させることで、記録媒体上に印字す
るようにした携帯可能なハンディ型の印字装置が各種提
案されている。例えば、実開平1─67052号公報に
は、本体ケース内に、走行ローラを介して記録媒体に対
する相対移動量を検出する移動量検出手段とサーマルヘ
ッドを設け、実行スイッチが非印字側に切換え操作され
たときには、サーマルヘッドは本体ケース内の収納位置
に収納される一方、実行スイッチが印字側に切換え操作
されたときには、サーマルヘッドは下降した印字位置に
切換えられ、この状態で本体ケースを印字方向へ手動で
移動することにより、サーマルヘッドにより記録媒体に
印字するようにした携帯型印字装置が提案されている。
【0003】更に、実開平2─43059号公報には、
本体ケース内に、走行ローラを介して記録媒体に対する
相対移動量を検出する移動量検出手段を設け、本体ケー
スの下端部に、サーマルヘッドを有する印字手段を設け
るとともに、開口部を有する移動部材を上下動可能に設
け、移動部材の上下動に応動して開口部を保護カバーで
開閉する1対の開閉手段を設け、本体ケースを記録媒体
上に押圧した印字時には、移動部材が本体ケース内に収
納されるのに応動して開口部が開放されてサーマルヘッ
ドが印字可能状態となり、本体ケースを印字方向へ手動
で移動することにより、サーマルヘッドで記録媒体に印
字するようにした手動走査型印字装置が提案されてい
る。
本体ケース内に、走行ローラを介して記録媒体に対する
相対移動量を検出する移動量検出手段を設け、本体ケー
スの下端部に、サーマルヘッドを有する印字手段を設け
るとともに、開口部を有する移動部材を上下動可能に設
け、移動部材の上下動に応動して開口部を保護カバーで
開閉する1対の開閉手段を設け、本体ケースを記録媒体
上に押圧した印字時には、移動部材が本体ケース内に収
納されるのに応動して開口部が開放されてサーマルヘッ
ドが印字可能状態となり、本体ケースを印字方向へ手動
で移動することにより、サーマルヘッドで記録媒体に印
字するようにした手動走査型印字装置が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、実開
平1─67052号公報や実開平2─43059号公報
に記載のハンディ型の印字装置においては、記録ヘッド
には、一般的な据え置き型の印字装置の記録ヘッドと同
様に、複数の発熱素子が1列状又は2列状に配設され、
これら発熱素子の配列方向と直交する方向を印字方向と
するようになっている。そして、一般的に、印字装置の
本体ケースを印字方向に向けた姿勢となるように手で握
り、肘を記録媒体上に載置し、手首を印字方向へ移動さ
せることで本体ケースが移動されて、文字や画像を記録
媒体に印字するときに、腕や手首の構造により、本体ケ
ースを略直線状に移動することは可能であるが、本体ケ
ース自体が印字方向に対する直角度にズレが生じ易く、
つまり発熱素子の配列方向の印字方向に対する直角度に
ズレが生じた状態で印字方向に印字される場合が発生
し、文字や画像が傾斜して印字されることになり、印字
品質が低下するという問題がある。
平1─67052号公報や実開平2─43059号公報
に記載のハンディ型の印字装置においては、記録ヘッド
には、一般的な据え置き型の印字装置の記録ヘッドと同
様に、複数の発熱素子が1列状又は2列状に配設され、
これら発熱素子の配列方向と直交する方向を印字方向と
するようになっている。そして、一般的に、印字装置の
本体ケースを印字方向に向けた姿勢となるように手で握
り、肘を記録媒体上に載置し、手首を印字方向へ移動さ
せることで本体ケースが移動されて、文字や画像を記録
媒体に印字するときに、腕や手首の構造により、本体ケ
ースを略直線状に移動することは可能であるが、本体ケ
ース自体が印字方向に対する直角度にズレが生じ易く、
つまり発熱素子の配列方向の印字方向に対する直角度に
ズレが生じた状態で印字方向に印字される場合が発生
し、文字や画像が傾斜して印字されることになり、印字
品質が低下するという問題がある。
【0005】本発明の目的は、本体ケースの印字方向へ
の移動の際に、記録ヘッドに設けられた記録素子の配列
方向が常に印字方向に対して直交するように記録ヘッド
の向きを補正するようにして、印字品質を向上し得るよ
うな印字装置を提供することである。
の移動の際に、記録ヘッドに設けられた記録素子の配列
方向が常に印字方向に対して直交するように記録ヘッド
の向きを補正するようにして、印字品質を向上し得るよ
うな印字装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
記録ヘッドを有する印字手段を底部に備えた本体ケース
を、記録対象物の表面に沿って印字方向に相対的に移動
することにより、印字手段により記録対象物に印字する
印字装置において、本体ケースのうちの下端部分の記録
ヘッドを取付けたヘッド取付け部を別体に構成し、その
ヘッド取付け部をそれ以外の本体部に対して鉛直軸心回
りに旋回可能に支持する旋回機構を設け、記録対象物の
表面に当接する走行用ローラであって、ヘッド取付け部
の下端部に、印字方向と直交する水平方向の軸回りに回
転可能に枢支された所定長さを有する走行用ローラを設
けたものである。
記録ヘッドを有する印字手段を底部に備えた本体ケース
を、記録対象物の表面に沿って印字方向に相対的に移動
することにより、印字手段により記録対象物に印字する
印字装置において、本体ケースのうちの下端部分の記録
ヘッドを取付けたヘッド取付け部を別体に構成し、その
ヘッド取付け部をそれ以外の本体部に対して鉛直軸心回
りに旋回可能に支持する旋回機構を設け、記録対象物の
表面に当接する走行用ローラであって、ヘッド取付け部
の下端部に、印字方向と直交する水平方向の軸回りに回
転可能に枢支された所定長さを有する走行用ローラを設
けたものである。
【0007】本体ケースのうちの下端部の、記録ヘッド
を取付けたヘッド取付け部が別体に構成され、そのヘッ
ド取付け部は旋回機構を介して、本体部に対して鉛直軸
心回りに旋回可能に支持されている。記録対象物の表面
に当接して走行する走行用ローラは、所定長さを有し、
ヘッド取付け部の下端部に、印字方向と直交する水平方
向の軸回りに回転可能に枢支されているので、本体ケー
スの本体部を手で握り、本体ケースを印字方向へ移動さ
せる際に、手首の移動により本体部が旋回するように場
合でも、ヘッド取付け部は、走行用ローラの直進性と旋
回機構により、本体部の旋回に影響を受けることなく、
記録素子の配列方向の印字方向に対する直角度を極力保
持するように、独立して印字方向に向く姿勢で移動で
き、印字品質の向上が図れる。
を取付けたヘッド取付け部が別体に構成され、そのヘッ
ド取付け部は旋回機構を介して、本体部に対して鉛直軸
心回りに旋回可能に支持されている。記録対象物の表面
に当接して走行する走行用ローラは、所定長さを有し、
ヘッド取付け部の下端部に、印字方向と直交する水平方
向の軸回りに回転可能に枢支されているので、本体ケー
スの本体部を手で握り、本体ケースを印字方向へ移動さ
せる際に、手首の移動により本体部が旋回するように場
合でも、ヘッド取付け部は、走行用ローラの直進性と旋
回機構により、本体部の旋回に影響を受けることなく、
記録素子の配列方向の印字方向に対する直角度を極力保
持するように、独立して印字方向に向く姿勢で移動で
き、印字品質の向上が図れる。
【0008】請求項2の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記本体ケースの本体部を手で握り走行用ロー
ラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを印字方向へ
移動させながら印字する際に、記録ヘッドに印字方向と
直交状に設けられた複数の記録素子の配列方向の印字方
向に対する直角度にズレが生じたことを検出するズレ検
出手段と、ズレ検出手段でズレが検出されたときにその
ズレを補正する補正手段とを備えたものである。
おいて、前記本体ケースの本体部を手で握り走行用ロー
ラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを印字方向へ
移動させながら印字する際に、記録ヘッドに印字方向と
直交状に設けられた複数の記録素子の配列方向の印字方
向に対する直角度にズレが生じたことを検出するズレ検
出手段と、ズレ検出手段でズレが検出されたときにその
ズレを補正する補正手段とを備えたものである。
【0009】印字に際して、本体ケースの本体部を手で
握り、走行用ローラを記録対象部物に当接させ、本体ケ
ースを印字方向へ移動させるときに、記録ヘッドに印字
方向と直交状に設けられた複数の記録素子の配列方向の
印字方向に対する直角度にズレが生じた場合、ズレ検出
手段で検出され、そのズレは補正手段により強制的に補
正されるので、印字品質の低下を確実に防止することが
できる。
握り、走行用ローラを記録対象部物に当接させ、本体ケ
ースを印字方向へ移動させるときに、記録ヘッドに印字
方向と直交状に設けられた複数の記録素子の配列方向の
印字方向に対する直角度にズレが生じた場合、ズレ検出
手段で検出され、そのズレは補正手段により強制的に補
正されるので、印字品質の低下を確実に防止することが
できる。
【0010】請求項3の印字装置は、請求項2の発明に
おいて、前記補正手段は、検出されたズレを解消するよ
うに本体部に対してヘッド取付け部を旋回させるステッ
ピングモータを備えたものである。即ち、ズレが検出さ
れたときには、ステッピングモータを駆動して、本体部
に対してヘッド取付け部を旋回させるので、ズレ量の大
小に拘わらず、またズレ方向が時計回り或いは反時計回
りであっても、ズレを精度良く確実に且つ迅速に解消す
ることができる。
おいて、前記補正手段は、検出されたズレを解消するよ
うに本体部に対してヘッド取付け部を旋回させるステッ
ピングモータを備えたものである。即ち、ズレが検出さ
れたときには、ステッピングモータを駆動して、本体部
に対してヘッド取付け部を旋回させるので、ズレ量の大
小に拘わらず、またズレ方向が時計回り或いは反時計回
りであっても、ズレを精度良く確実に且つ迅速に解消す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施の形態は、インク
ジェット式の印字機構を有する手動移動型印字装置に本
発明を適用した場合のものである。図1〜図2に示すよ
うに、手動移動型印字装置1は、記録ヘッド17を有す
る印字機構15と、移動量・ズレ検出機構20と、赤外
光を用いて光通信する赤外フォトダイオード5及び赤外
発光ダイオード6と、これらダイオード5,6による送
受信制御を司るとともに、移動量・ズレ検出機構20か
ら受けるエンコーダ信号に基づいて印字機構15を駆動
制御する制御部11aを設けた制御用基板11と、電源
としてのバッテリ12とを電気的に接続して本体ケース
2内にコンパクトに収納したもので、記録紙(記録対象
物に相当する)13上を印字方向に手動で移動させるこ
とで、記録紙13に文字や画像を印字することができ
る。
て、図面に基づいて説明する。本実施の形態は、インク
ジェット式の印字機構を有する手動移動型印字装置に本
発明を適用した場合のものである。図1〜図2に示すよ
うに、手動移動型印字装置1は、記録ヘッド17を有す
る印字機構15と、移動量・ズレ検出機構20と、赤外
光を用いて光通信する赤外フォトダイオード5及び赤外
発光ダイオード6と、これらダイオード5,6による送
受信制御を司るとともに、移動量・ズレ検出機構20か
ら受けるエンコーダ信号に基づいて印字機構15を駆動
制御する制御部11aを設けた制御用基板11と、電源
としてのバッテリ12とを電気的に接続して本体ケース
2内にコンパクトに収納したもので、記録紙(記録対象
物に相当する)13上を印字方向に手動で移動させるこ
とで、記録紙13に文字や画像を印字することができ
る。
【0012】本体ケース2は、平面視略矩形状で筒状の
合成樹脂製であり、下端部分の印字機構15や移動量・
ズレ検出機構20を設けたヘッド取付け部4と、そのヘ
ッド取付け部4よりも上側の手で握る部分であるケース
本体部3とから構成されている。ケース本体部3の前面
壁部3aの上端近傍部には、赤外フォトダイオード5と
赤外発光ダイオード6とが設けられるとともに、電源ス
イッチの為の電源用ツマミ7が設けられ、また前面壁部
3aの下端近傍部には、印字を開始する印字開始スイッ
チの為の印字開始ボタン8が設けられている。また、ヘ
ッド取付け部4の下端部には、図3・図4に示すよう
に、所定長さを有するゴム製の走行用ローラ9が、印字
方向と直交する左右方向向きに配設され、枢支軸10で
回転可能に枢支されている。
合成樹脂製であり、下端部分の印字機構15や移動量・
ズレ検出機構20を設けたヘッド取付け部4と、そのヘ
ッド取付け部4よりも上側の手で握る部分であるケース
本体部3とから構成されている。ケース本体部3の前面
壁部3aの上端近傍部には、赤外フォトダイオード5と
赤外発光ダイオード6とが設けられるとともに、電源ス
イッチの為の電源用ツマミ7が設けられ、また前面壁部
3aの下端近傍部には、印字を開始する印字開始スイッ
チの為の印字開始ボタン8が設けられている。また、ヘ
ッド取付け部4の下端部には、図3・図4に示すよう
に、所定長さを有するゴム製の走行用ローラ9が、印字
方向と直交する左右方向向きに配設され、枢支軸10で
回転可能に枢支されている。
【0013】前記ヘッド取付け部4に設けられた印字機
構15について説明すると、図2・図3に示すように、
記録用のインクを吸収しているインク吸収体を収容した
インクタンク16が着脱可能に設けられるとともに、そ
のインクタンク16に連結された記録ヘッド17が設け
られ、この記録ヘッド17には、図4に示すように、印
字方向と直交する左右方向向きに列設された32個の下
向きの噴射ノズル(記録素子に相当する)18が2列に
列設され、これら複数の噴射ノズル18のノズル配列方
向は、印字方向と直交状に設けられている。
構15について説明すると、図2・図3に示すように、
記録用のインクを吸収しているインク吸収体を収容した
インクタンク16が着脱可能に設けられるとともに、そ
のインクタンク16に連結された記録ヘッド17が設け
られ、この記録ヘッド17には、図4に示すように、印
字方向と直交する左右方向向きに列設された32個の下
向きの噴射ノズル(記録素子に相当する)18が2列に
列設され、これら複数の噴射ノズル18のノズル配列方
向は、印字方向と直交状に設けられている。
【0014】即ち、インクタンク16内のインクが記録
ヘッド17の各噴射ノズル18に供給されるようになっ
ており、記録ヘッド17の下端部は、ヘッド取付け部4
の下端と略同一高さ位置になっている。次に、ヘッド取
付け部4に設けられ、印字装置1の記録紙13に対する
相対移動量と、印字方向に対するズレを検出する移動量
・ズレ検出機構20について説明する。
ヘッド17の各噴射ノズル18に供給されるようになっ
ており、記録ヘッド17の下端部は、ヘッド取付け部4
の下端と略同一高さ位置になっている。次に、ヘッド取
付け部4に設けられ、印字装置1の記録紙13に対する
相対移動量と、印字方向に対するズレを検出する移動量
・ズレ検出機構20について説明する。
【0015】図2〜図4に示すように、ヘッド取付け部
4の下端部に、球状のタイミングボール21が回転可能
に支持され、このタイミングボール21に当接可能なX
方向ローラ22は、印字方向、つまりX方向と直交する
水平方向の枢支軸23回りに回転可能に枢支され、この
枢支軸23には、外周部に複数のスリットが形成された
円形のエンコーダ板24が固着され、発光部と受光部と
を有するX方向フォトセンサ25が、そのエンコーダ板
24の外周部に両側面から臨むように設けられている。
4の下端部に、球状のタイミングボール21が回転可能
に支持され、このタイミングボール21に当接可能なX
方向ローラ22は、印字方向、つまりX方向と直交する
水平方向の枢支軸23回りに回転可能に枢支され、この
枢支軸23には、外周部に複数のスリットが形成された
円形のエンコーダ板24が固着され、発光部と受光部と
を有するX方向フォトセンサ25が、そのエンコーダ板
24の外周部に両側面から臨むように設けられている。
【0016】更に、タイミングボール21に当接可能な
Y方向ローラ26は、X方向と直交する水平なY方向の
枢支軸27回りに回転可能に枢支され、この枢支軸27
には、エンコーダ板24と同様のエンコーダ板28が固
着され、X方向フォトセンサ25と同様のY方向フォト
センサ29が、そのエンコーダ板28の外周部に両側面
から臨むように設けられている。ここで、タイミングボ
ール21の下端部は、ヘッド取付け部4の下端よりも下
側に突出しており、記録紙13に接触可能になってい
る。
Y方向ローラ26は、X方向と直交する水平なY方向の
枢支軸27回りに回転可能に枢支され、この枢支軸27
には、エンコーダ板24と同様のエンコーダ板28が固
着され、X方向フォトセンサ25と同様のY方向フォト
センサ29が、そのエンコーダ板28の外周部に両側面
から臨むように設けられている。ここで、タイミングボ
ール21の下端部は、ヘッド取付け部4の下端よりも下
側に突出しており、記録紙13に接触可能になってい
る。
【0017】即ち、記録ヘッド17のノズル配列方向が
印字方向と直交する状態でヘッド取付け部4が印字方向
に移動するときには、X方向フォトセンサ25だけから
パルス列からなるX方向エンコーダ信号が出力され、こ
のX方向エンコーダ信号と記録データとに基づいて、本
体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ移動した各印字タイ
ミング毎に、複数の噴射ノズル18から選択的にインク
が噴射されて、記録紙13に文字や画像が印字される。
印字方向と直交する状態でヘッド取付け部4が印字方向
に移動するときには、X方向フォトセンサ25だけから
パルス列からなるX方向エンコーダ信号が出力され、こ
のX方向エンコーダ信号と記録データとに基づいて、本
体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ移動した各印字タイ
ミング毎に、複数の噴射ノズル18から選択的にインク
が噴射されて、記録紙13に文字や画像が印字される。
【0018】一方、ノズル配列方向が印字方向に対して
直交度にズレが生じた状態でヘッド取付け部4が印字方
向に移動するときには、X方向フォトセンサ25に加え
てY方向フォトセンサ29からY方向エンコーダ信号が
出力されることになり、このY方向エンコーダ信号を検
出することで、ノズル配列方向の印字方向に対する直角
度のズレを検出することができる。但し、Y方向フォト
センサ29からは、相互に所定位相分シフトしたY1信
号とY2信号とからなるエンコーダ信号が出力され、こ
れらY1信号とY2信号とに基づいてヘッド取付け部4
の旋回方向を判定できるようになっている。ここで、Y
方向フォトセンサ29がズレ検出手段に相当する。
直交度にズレが生じた状態でヘッド取付け部4が印字方
向に移動するときには、X方向フォトセンサ25に加え
てY方向フォトセンサ29からY方向エンコーダ信号が
出力されることになり、このY方向エンコーダ信号を検
出することで、ノズル配列方向の印字方向に対する直角
度のズレを検出することができる。但し、Y方向フォト
センサ29からは、相互に所定位相分シフトしたY1信
号とY2信号とからなるエンコーダ信号が出力され、こ
れらY1信号とY2信号とに基づいてヘッド取付け部4
の旋回方向を判定できるようになっている。ここで、Y
方向フォトセンサ29がズレ検出手段に相当する。
【0019】次に、ヘッド取付け部4をケース本体部3
に対して鉛直軸心回りに旋回可能に支持する旋回機構3
0について、図2・図3に基づいて説明する。ケース本
体部3の底壁部3bの中央部には、円形の切欠き穴3c
が形成され、スラストベアリング31の内輪32がこの
切欠き穴3cに圧入により固定され、ヘッド取付け部4
の上壁部4aに形成された環状溝4bにはスラストベア
リング31の外輪34が圧入により固定され、これら内
輪32と外輪34との間に複数のベアリング玉33が回
転自在に配設されている。
に対して鉛直軸心回りに旋回可能に支持する旋回機構3
0について、図2・図3に基づいて説明する。ケース本
体部3の底壁部3bの中央部には、円形の切欠き穴3c
が形成され、スラストベアリング31の内輪32がこの
切欠き穴3cに圧入により固定され、ヘッド取付け部4
の上壁部4aに形成された環状溝4bにはスラストベア
リング31の外輪34が圧入により固定され、これら内
輪32と外輪34との間に複数のベアリング玉33が回
転自在に配設されている。
【0020】そして、内輪32にスペーサ35を介して
位置決めされた補正用ステッピングモータ36は、固定
板37により底壁部3bに固定され、そのモータ36の
モータ軸36aは下方に延び、ヘッド取付け部4の上壁
部4aにナット38により取付けられている。即ち、ヘ
ッド取付け部4は、スラストベアリング31を介してケ
ース本体部3に対して鉛直軸心回りに旋回可能に且つ分
離不可能に支持されている。そして、図4に示すよう
に、補正用ステッピングモータ36が駆動されたときに
は、ヘッド取付け部4はケース本体部3に対して、時計
回り方向と反時計回り方向とに旋回可能になっている。
位置決めされた補正用ステッピングモータ36は、固定
板37により底壁部3bに固定され、そのモータ36の
モータ軸36aは下方に延び、ヘッド取付け部4の上壁
部4aにナット38により取付けられている。即ち、ヘ
ッド取付け部4は、スラストベアリング31を介してケ
ース本体部3に対して鉛直軸心回りに旋回可能に且つ分
離不可能に支持されている。そして、図4に示すよう
に、補正用ステッピングモータ36が駆動されたときに
は、ヘッド取付け部4はケース本体部3に対して、時計
回り方向と反時計回り方向とに旋回可能になっている。
【0021】次に、制御部11aに設けられた手動移動
型印字装置1の制御系は、図5のブロック図に示すよう
に構成されている。制御装置50は、CPU51、RO
M52、RAM53及び入出力インターフェース54を
有するマイクロプロセッサ、パーソナルコンピュータな
どの外部の電子機器(図示略)と赤外光により通信する
為の通信用インターフェース55、赤外光受信回路5
6、赤外光送信回路57、駆動回路58,59などで構
成されている。
型印字装置1の制御系は、図5のブロック図に示すよう
に構成されている。制御装置50は、CPU51、RO
M52、RAM53及び入出力インターフェース54を
有するマイクロプロセッサ、パーソナルコンピュータな
どの外部の電子機器(図示略)と赤外光により通信する
為の通信用インターフェース55、赤外光受信回路5
6、赤外光送信回路57、駆動回路58,59などで構
成されている。
【0022】前記入出力インターフェース54には、印
字開始スイッチ8、X方向フォトセンサ25、Y方向フ
ォトセンサ29、記録ヘッド17を駆動する駆動回路5
8、補正用ステッピングモータ36を駆動する駆動回路
59が夫々接続されている。また、赤外光受信回路56
には赤外フォトダイオード5が接続され、赤外光送信回
路57には赤外発光ダイオード6が接続されている。こ
こで、赤外光受信回路56は、電子機器から赤外光によ
り送信される光データを赤外フォトダイオード5を介し
て受信するものであり、また赤外光送信回路57は、文
字サイズや書体に関する印字フォーマットのデータやデ
ータ転送に関する諸データを赤外発光ダイオード6を介
して電子機器に光データとして送信するものである。
字開始スイッチ8、X方向フォトセンサ25、Y方向フ
ォトセンサ29、記録ヘッド17を駆動する駆動回路5
8、補正用ステッピングモータ36を駆動する駆動回路
59が夫々接続されている。また、赤外光受信回路56
には赤外フォトダイオード5が接続され、赤外光送信回
路57には赤外発光ダイオード6が接続されている。こ
こで、赤外光受信回路56は、電子機器から赤外光によ
り送信される光データを赤外フォトダイオード5を介し
て受信するものであり、また赤外光送信回路57は、文
字サイズや書体に関する印字フォーマットのデータやデ
ータ転送に関する諸データを赤外発光ダイオード6を介
して電子機器に光データとして送信するものである。
【0023】前記ROM52には、記録ヘッド17の各
噴射ノズル18に設けられたアクチュエータに配線され
たフレキシブル配線コード60を介して記録ヘッド17
を駆動制御する印字制御プログラム、光データによる送
受信制御プログラム、後述する本願特有の補正制御の制
御プログラム、複数の文字や記号の各々に関するドット
パターンデータなどが格納されている。また、RAM5
3には、受信した光データを格納するデータメモリに加
えて、印字制御や光通信制御に必要な各種のメモリが設
けられている。ここで、補正用ステッピングモータ36
や制御装置50や補正制御プログラムなどから補正手段
が構成されている。
噴射ノズル18に設けられたアクチュエータに配線され
たフレキシブル配線コード60を介して記録ヘッド17
を駆動制御する印字制御プログラム、光データによる送
受信制御プログラム、後述する本願特有の補正制御の制
御プログラム、複数の文字や記号の各々に関するドット
パターンデータなどが格納されている。また、RAM5
3には、受信した光データを格納するデータメモリに加
えて、印字制御や光通信制御に必要な各種のメモリが設
けられている。ここで、補正用ステッピングモータ36
や制御装置50や補正制御プログラムなどから補正手段
が構成されている。
【0024】次に、手動移動型印字装置1の制御装置5
0で行われる補正制御のルーチンについて、図6のフロ
ーチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=3
0、31・・・)は各ステップである。電源用ツマミ7
の操作により電源スイッチが投入されるとこの制御が開
始され、印字タイミングになるまでS30が繰り返して実
行される。即ち、図1・図2に示すように、本体ケース
2を略鉛直姿勢となるように手でケース本体部3を保持
し、走行用ローラ9を記録紙13に当接させ、印字開始
ボタン8を操作しながら、記録ヘッド17のノズル配列
方向が印字方向に対して直交するように、本体ケース2
を印字方向(X方向)に直線状に手動で移動させる。
0で行われる補正制御のルーチンについて、図6のフロ
ーチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=3
0、31・・・)は各ステップである。電源用ツマミ7
の操作により電源スイッチが投入されるとこの制御が開
始され、印字タイミングになるまでS30が繰り返して実
行される。即ち、図1・図2に示すように、本体ケース
2を略鉛直姿勢となるように手でケース本体部3を保持
し、走行用ローラ9を記録紙13に当接させ、印字開始
ボタン8を操作しながら、記録ヘッド17のノズル配列
方向が印字方向に対して直交するように、本体ケース2
を印字方向(X方向)に直線状に手動で移動させる。
【0025】これにより、記録紙13に接触しているタ
イミングボール21が回転するのと同時にX方向ローラ
22を介してエンコーダ板24が回転され、前述したよ
うに、赤外フォトダイオード5で受信した記録データ
と、X方向フォトセンサ25からのX方向エンコーダ信
号とに基づいて、本体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ
移動した各印字タイミングになったときに(S30:Yes
)、Y方向フォトセンサ29からのY方向エンコーダ
信号が読み込まれ、パルス列のY方向エンコーダ信号が
検出されないときには(S31:No)、この制御を終了し
て、メインルーチンにリターンする。
イミングボール21が回転するのと同時にX方向ローラ
22を介してエンコーダ板24が回転され、前述したよ
うに、赤外フォトダイオード5で受信した記録データ
と、X方向フォトセンサ25からのX方向エンコーダ信
号とに基づいて、本体ケース2が所定印字ピッチ分ずつ
移動した各印字タイミングになったときに(S30:Yes
)、Y方向フォトセンサ29からのY方向エンコーダ
信号が読み込まれ、パルス列のY方向エンコーダ信号が
検出されないときには(S31:No)、この制御を終了し
て、メインルーチンにリターンする。
【0026】即ち、図4・図7に示すように、印字を開
始した時点T0から、文字列「ABCD」を印字する時
点T1までは、記録ヘッド17のノズル配列方向が印字
方向に対して直交状であり、Y方向エンコーダ信号が検
出されない。これにより、文字列「ABCD」を印字品
質を損なうことなく綺麗に印字することができる。一
方、図4に示すように、ケース本体部3Aが時計回り方
向39に回転するのに伴って、ヘッド取付け部4が同様
に時計回り方向に回転したときには、印字タイミングの
ときに、Y方向エンコーダ信号が検出され(S31:Yes
)、そのY方向エンコーダ信号に含まれるY1信号と
Y2信号とに基づいて、ヘッド取付け部4が時計回り方
向へ旋回したときには(S32:Yes )、逆転駆動信号が
所定時間出力され(S33)、この制御を終了して、メイ
ンルーチンにリターンする。
始した時点T0から、文字列「ABCD」を印字する時
点T1までは、記録ヘッド17のノズル配列方向が印字
方向に対して直交状であり、Y方向エンコーダ信号が検
出されない。これにより、文字列「ABCD」を印字品
質を損なうことなく綺麗に印字することができる。一
方、図4に示すように、ケース本体部3Aが時計回り方
向39に回転するのに伴って、ヘッド取付け部4が同様
に時計回り方向に回転したときには、印字タイミングの
ときに、Y方向エンコーダ信号が検出され(S31:Yes
)、そのY方向エンコーダ信号に含まれるY1信号と
Y2信号とに基づいて、ヘッド取付け部4が時計回り方
向へ旋回したときには(S32:Yes )、逆転駆動信号が
所定時間出力され(S33)、この制御を終了して、メイ
ンルーチンにリターンする。
【0027】例えば、図7に示すように、文字「E」を
印字する直前の印字タイミングのときに、時点T1にお
いて、ケース本体部3が時計回り方向39に回転すると
きに、ヘッド取付け部4も同時に時計回り方向へ旋回す
ることで、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度に
ズレが生じて、Y方向エンコーダ信号が検出されたとき
には、逆転駆動信号に対応する駆動パルスで補正用ステ
ッピングモータ36が逆転駆動され、そのズレを解消す
るように強制的に反時計回り方向に旋回駆動される。そ
の結果、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度が保
持され、印字品質の低下を確実に防止することができ
る。
印字する直前の印字タイミングのときに、時点T1にお
いて、ケース本体部3が時計回り方向39に回転すると
きに、ヘッド取付け部4も同時に時計回り方向へ旋回す
ることで、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度に
ズレが生じて、Y方向エンコーダ信号が検出されたとき
には、逆転駆動信号に対応する駆動パルスで補正用ステ
ッピングモータ36が逆転駆動され、そのズレを解消す
るように強制的に反時計回り方向に旋回駆動される。そ
の結果、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度が保
持され、印字品質の低下を確実に防止することができ
る。
【0028】ところで、Y方向エンコーダ信号が検出さ
れたときに、ケース本体部3Bが反時計回り方向40に
回転するのに伴って、ヘッド取付け部4が反時計回り方
向へ旋回したときには(S32:No)、正転駆動信号が所
定時間だけ出力され(S34)、同様にメインルーチンに
リターンする。例えば、図7に示すように、文字「G」
を印字する直前の印字タイミングのときに、時点T2に
おいて、ケース本体部3が反時計回り方向に回転すると
きに、ヘッド取付け部4も同時に反時計回り方向へ旋回
することで、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度
にズレが生じて、Y方向エンコーダ信号が検出されたと
きには、正転駆動信号に対応する駆動パルスで補正用ス
テッピングモータ36が正転駆動され、そのズレを解消
するように強制的に時計回り方向に旋回駆動される。そ
の結果、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度が保
持され、印字品質の低下を確実に防止することができ
る。
れたときに、ケース本体部3Bが反時計回り方向40に
回転するのに伴って、ヘッド取付け部4が反時計回り方
向へ旋回したときには(S32:No)、正転駆動信号が所
定時間だけ出力され(S34)、同様にメインルーチンに
リターンする。例えば、図7に示すように、文字「G」
を印字する直前の印字タイミングのときに、時点T2に
おいて、ケース本体部3が反時計回り方向に回転すると
きに、ヘッド取付け部4も同時に反時計回り方向へ旋回
することで、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度
にズレが生じて、Y方向エンコーダ信号が検出されたと
きには、正転駆動信号に対応する駆動パルスで補正用ス
テッピングモータ36が正転駆動され、そのズレを解消
するように強制的に時計回り方向に旋回駆動される。そ
の結果、ノズル配列方向の印字方向に対する直角度が保
持され、印字品質の低下を確実に防止することができ
る。
【0029】以上説明したように、本体ケース2のうち
の下端部分のヘッド取付け部4を別体に構成し、そのヘ
ッド取付け部4を旋回機構30によりケース本体部3に
対して鉛直軸心回りに旋回可能に支持し、ヘッド取付け
部4の下端部に、印字方向と直交する軸回りに回転可能
な走行用ローラ9を設け、更にこの旋回機構30を介し
てケース本体部3に対してヘッド取付け部4を旋回させ
る補正用ステッピングモータ36を設けるとともに、移
動量・ズレ検出機構20に設けたY方向フォトセンサ2
9からのY方向エンコーダ信号を検出することで、ノズ
ル配列方向の印字方向に対する直角度のズレを検出する
ようにし、この直角度のズレを検出したときには、補正
用ステッピングモータ36を駆動してそのズレを解消す
るようにしたので、ケース本体部3を手で握り、本体ケ
ース2を印字方向へ移動させる際に、手首の移動により
ケース本体部3が回転するような場合でも、ヘッド取付
け部4は、走行用ローラ9の直進性と旋回機構30によ
り、ケース本体部3の回転に影響を受けることなく、ノ
ズル配列方向の印字方向に対する直角度を極力保持する
ように、独立して印字方向に向く姿勢で移動でき、印字
品質の向上が図れる。
の下端部分のヘッド取付け部4を別体に構成し、そのヘ
ッド取付け部4を旋回機構30によりケース本体部3に
対して鉛直軸心回りに旋回可能に支持し、ヘッド取付け
部4の下端部に、印字方向と直交する軸回りに回転可能
な走行用ローラ9を設け、更にこの旋回機構30を介し
てケース本体部3に対してヘッド取付け部4を旋回させ
る補正用ステッピングモータ36を設けるとともに、移
動量・ズレ検出機構20に設けたY方向フォトセンサ2
9からのY方向エンコーダ信号を検出することで、ノズ
ル配列方向の印字方向に対する直角度のズレを検出する
ようにし、この直角度のズレを検出したときには、補正
用ステッピングモータ36を駆動してそのズレを解消す
るようにしたので、ケース本体部3を手で握り、本体ケ
ース2を印字方向へ移動させる際に、手首の移動により
ケース本体部3が回転するような場合でも、ヘッド取付
け部4は、走行用ローラ9の直進性と旋回機構30によ
り、ケース本体部3の回転に影響を受けることなく、ノ
ズル配列方向の印字方向に対する直角度を極力保持する
ように、独立して印字方向に向く姿勢で移動でき、印字
品質の向上が図れる。
【0030】更に、走行用ローラ9の直進性だけではノ
ズル配列方向の直角度のズレを解消できないときには、
Y方向エンコーダ信号に基づいて直角度のズレが検出さ
れ、補正用ステッピングモータ36を駆動して、ヘッド
取付け部4を補正するように旋回することで、そのズレ
が強制的に解消されるので、印字品質の低下を確実に防
止することができる。また、補正用ステッピングモータ
36を駆動して、ケース本体部3に対してヘッド取付け
部4を旋回させてズレを補正するので、ズレ量の大小に
拘わらず、またズレ方向が時計回り或いは反時計回りで
あっても、ズレを精度良く確実に且つ迅速に解消するこ
とができる。
ズル配列方向の直角度のズレを解消できないときには、
Y方向エンコーダ信号に基づいて直角度のズレが検出さ
れ、補正用ステッピングモータ36を駆動して、ヘッド
取付け部4を補正するように旋回することで、そのズレ
が強制的に解消されるので、印字品質の低下を確実に防
止することができる。また、補正用ステッピングモータ
36を駆動して、ケース本体部3に対してヘッド取付け
部4を旋回させてズレを補正するので、ズレ量の大小に
拘わらず、またズレ方向が時計回り或いは反時計回りで
あっても、ズレを精度良く確実に且つ迅速に解消するこ
とができる。
【0031】ここで、前記実施形態の変更態様として、
補正用ステッピングモータ36を設けないで、走行用ロ
ーラ9の直進性と旋回機構30により、ノズル配列方向
の直角度を保持するように構成してもよい。補正用ステ
ッピングモータ36に代えて、回転ソレノイドなどの各
種の電気アクチュエータで構成するようにしてもよい。
またハンディ型の各種の印字装置に本発明を適用し得る
ことは勿論である。
補正用ステッピングモータ36を設けないで、走行用ロ
ーラ9の直進性と旋回機構30により、ノズル配列方向
の直角度を保持するように構成してもよい。補正用ステ
ッピングモータ36に代えて、回転ソレノイドなどの各
種の電気アクチュエータで構成するようにしてもよい。
またハンディ型の各種の印字装置に本発明を適用し得る
ことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、記録ヘッ
ドを有する印字手段を底部に備えた本体ケースを、印字
方向に相対的に移動することにより印字する印字装置に
おいて、本体ケースのうちの下端部分のヘッド取付け部
を別体に構成し、そのヘッド取付け部を本体部に対して
鉛直軸心回りに旋回可能に支持する旋回機構を設け、ヘ
ッド取付け部の下端部に、印字方向と直交する軸回りに
回転可能な走行用ローラを設けたので、本体ケースの本
体部を手で握り、本体ケースを印字方向へ移動させる際
に、手首の移動により本体部が旋回するような場合で
も、ヘッド取付け部は、走行用ローラの直進性と旋回機
構により、本体部の旋回に影響を受けることなく、記録
素子の配列方向の印字方向に対する直角度を極力保持す
るように、独立して印字方向に向く姿勢で移動でき、印
字品質の向上が図れる。
ドを有する印字手段を底部に備えた本体ケースを、印字
方向に相対的に移動することにより印字する印字装置に
おいて、本体ケースのうちの下端部分のヘッド取付け部
を別体に構成し、そのヘッド取付け部を本体部に対して
鉛直軸心回りに旋回可能に支持する旋回機構を設け、ヘ
ッド取付け部の下端部に、印字方向と直交する軸回りに
回転可能な走行用ローラを設けたので、本体ケースの本
体部を手で握り、本体ケースを印字方向へ移動させる際
に、手首の移動により本体部が旋回するような場合で
も、ヘッド取付け部は、走行用ローラの直進性と旋回機
構により、本体部の旋回に影響を受けることなく、記録
素子の配列方向の印字方向に対する直角度を極力保持す
るように、独立して印字方向に向く姿勢で移動でき、印
字品質の向上が図れる。
【0033】請求項2の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、本体ケースの本体部を手で握り
走行用ローラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを
印字方向へ移動させながら印字する際に、記録ヘッドに
印字方向と直交状に設けられた複数の記録素子の配列方
向の印字方向に対する直角度にズレが生じたことを検出
するズレ検出手段と、ズレ検出手段でズレが検出された
ときにそのズレを補正する補正手段とを備えたので、印
字に際して、本体ケースの本体部を手で握り、走行用ロ
ーラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを印字方向
へ移動させるときに、記録ヘッドに印字方向と直交状に
設けられた複数の記録素子の配列方向の印字方向に対す
る直角度にズレが生じた場合、ズレ検出手段で検出さ
れ、そのズレは補正手段により強制的に補正されるの
で、印字品質の低下を確実に防止することができる。
同様の効果を奏するが、本体ケースの本体部を手で握り
走行用ローラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを
印字方向へ移動させながら印字する際に、記録ヘッドに
印字方向と直交状に設けられた複数の記録素子の配列方
向の印字方向に対する直角度にズレが生じたことを検出
するズレ検出手段と、ズレ検出手段でズレが検出された
ときにそのズレを補正する補正手段とを備えたので、印
字に際して、本体ケースの本体部を手で握り、走行用ロ
ーラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを印字方向
へ移動させるときに、記録ヘッドに印字方向と直交状に
設けられた複数の記録素子の配列方向の印字方向に対す
る直角度にズレが生じた場合、ズレ検出手段で検出さ
れ、そのズレは補正手段により強制的に補正されるの
で、印字品質の低下を確実に防止することができる。
【0034】請求項3の印字装置によれば、請求項2と
同様の効果を奏するが、補正手段は、検出されたズレを
解消するように本体部に対してヘッド取付け部を旋回さ
せるステッピングモータを備えたものなので、ズレが検
出されたときには、ステッピングモータを駆動して、本
体部に対してヘッド取付け部を旋回させるので、ズレ量
の大小に拘わらず、またズレ方向が時計回り或いは反時
計回りであっても、ズレを精度良く確実に且つ迅速に解
消することができる。
同様の効果を奏するが、補正手段は、検出されたズレを
解消するように本体部に対してヘッド取付け部を旋回さ
せるステッピングモータを備えたものなので、ズレが検
出されたときには、ステッピングモータを駆動して、本
体部に対してヘッド取付け部を旋回させるので、ズレ量
の大小に拘わらず、またズレ方向が時計回り或いは反時
計回りであっても、ズレを精度良く確実に且つ迅速に解
消することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る手動移動型印字装置の
正面図である。
正面図である。
【図2】図1のA─A線縦断側面図である。
【図3】図2の要部部分拡大図である。
【図4】図3のB─B線横断平面図である。
【図5】手動移動型印字装置の制御系のブロック図であ
る。
る。
【図6】補正制御のルーチンの概略フローチャートであ
る。
る。
【図7】各種の駆動信号のタイミングチャートである。
1 手動移動型印字装置 2 本体ケース 3 ケース本体部 4 ヘッド取付け部 9 走行用ローラ 13 記録紙 15 印字機構 17 記録ヘッド 18 噴射ノズル 20 移動量・ズレ検出機構 29 Y方向フォトセンサ 30 旋回機構 31 スラストベアリング 36 補正用ステッピングモータ
Claims (3)
- 【請求項1】 記録ヘッドを有する印字手段を底部に備
えた本体ケースを、記録対象物の表面に沿って印字方向
に相対的に移動することにより、印字手段により記録対
象物に印字する印字装置において、 前記本体ケースのうちの下端部分の記録ヘッドを取付け
たヘッド取付け部を別体に構成し、そのヘッド取付け部
をそれ以外の本体部に対して鉛直軸心回りに旋回可能に
支持する旋回機構を設け、 前記記録対象物の表面に当接する走行用ローラであっ
て、ヘッド取付け部の下端部に、印字方向と直交する水
平方向の軸回りに回転可能に枢支された所定長さを有す
る走行用ローラを設けたことを特徴とする印字装置。 - 【請求項2】 前記本体ケースの本体部を手で握り走行
用ローラを記録対象部物に当接させ、本体ケースを印字
方向へ移動させながら印字する際に、記録ヘッドに印字
方向と直交状に設けられた複数の記録素子の配列方向の
印字方向に対する直角度にズレが生じたことを検出する
ズレ検出手段と、 前記ズレ検出手段でズレが検出されたときにそのズレを
補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。 - 【請求項3】 前記補正手段は、検出されたズレを解消
するように本体部に対してヘッド取付け部を旋回させる
ステッピングモータを備えたことを特徴とする請求項2
に記載の印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19556096A JPH1016314A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19556096A JPH1016314A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016314A true JPH1016314A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16343153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19556096A Pending JPH1016314A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016314A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018503542A (ja) * | 2015-01-30 | 2018-02-08 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | モバイル印刷 |
JP2018089802A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | キヤノン株式会社 | 印刷装置 |
JP2019081314A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置および印刷方法 |
JP2019104250A (ja) * | 2019-02-27 | 2019-06-27 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | モバイル印刷 |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP19556096A patent/JPH1016314A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018503542A (ja) * | 2015-01-30 | 2018-02-08 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | モバイル印刷 |
US10052883B2 (en) | 2015-01-30 | 2018-08-21 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Mobile printing |
JP2018089802A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | キヤノン株式会社 | 印刷装置 |
JP2019081314A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置および印刷方法 |
JP2019104250A (ja) * | 2019-02-27 | 2019-06-27 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | モバイル印刷 |
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