JPH10192777A - 塗装下地面復元方法 - Google Patents

塗装下地面復元方法

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Publication number
JPH10192777A
JPH10192777A JP1334997A JP1334997A JPH10192777A JP H10192777 A JPH10192777 A JP H10192777A JP 1334997 A JP1334997 A JP 1334997A JP 1334997 A JP1334997 A JP 1334997A JP H10192777 A JPH10192777 A JP H10192777A
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JP
Japan
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putty
polyester
weight
unsaturated polyester
recess
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1334997A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kitamura
眞一 北村
Masayuki Ogawa
正幸 小川
Masakazu Furukawa
雅一 古川
Ryoji Awaji
良治 淡路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isamu Paint Co Ltd
Original Assignee
Isamu Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペーパー研磨の必要性を減らして作業能率を
高めると同時に塵埃を減らし、熟練した技能の必要性を
なくし、且つトップコートのための優れた仕上がり面を
作り出すための方法を提供すること。 【解決手段】 自動車補修においてトップコート塗装の
ためパテにより下地面を復元する方法であって、補修部
分の凹みに十分な量のポリエステルパテの盛りつけを行
い、この硬化前のパテを、該補修部分の損傷前の面に密
着する輪郭を有し且つ該凹みの差し渡しよりも長い幅を
有するヘラを該凹み部分の一方の側から他方の側へと滑
らせることによってしごいて該損傷前の面に沿った形状
の面をパテで復元した後、該パテの硬化を待つことな
く、噴霧用パテ組成物を噴霧してコートし、これらのパ
テが硬化した後、研磨して該凹み部のパテ面を該凹み部
の周囲の下地面と同一レベルに均すことを特徴とする方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両損傷部の補修
における下地工程に関し、より詳しくは、パテによる下
地作業における改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体補修においては、破損した
鋼板面等の窪み部分を補修するのに板金パテあるいはポ
リエステルパテが使用されている。パテ付けの工程にお
いては、先ず板金の凹んだ部位に空気を残さずにパテを
密着させるためにパテのしごき付けをおこない、その後
空気を巻き込まないようにパテを盛りつけて2、3回ヘ
ラでなぞり、表面のワライ(隙間)や巣穴などを消す作
業が行われる。
【0003】パテの硬化を待って、ペーパーによる研磨
を行い表面の凹みを均して本来あるべき形状に近づけ
る。通常、一回のパテ付けと研磨のみによっては損傷前
の下地面に十分に一致するパテ面を得ることはできず、
パテ付け及び硬化後の研磨とを何度も反復して、ペーパ
ーの目も漸次細かいものへと代えつつ、目的の面を成形
していく必要がある。パテによって目標の面が得られた
後、硬化したパテにプラサフ(プライマーサーフェイサ
ー)を塗り、その乾燥後に最終の研磨が行われて、最後
に洗浄及び脱脂されて下地作業は完了する。
【0004】上記の工程において、プラサフ塗布までに
至る作業は、パテ付け及びその硬化を待って研磨すると
いう工程の反復である。同工程には1回毎に通常約1時
間程度も要するため、同工程は下地作業の全作業時間
中、相当部分を占めており、下地作業の能率向上のため
の障害となっている。またこの作業を確実に行うには、
熟練した技能を要し、近年の熟練技術者の不足傾向もま
た、同様な障害となっている。
【0005】。また、硬化したパテの研磨を何度も繰り
返すため、研磨による塵埃が多量に生じ、工場の環境を
汚染するという問題がある。
【0006】更には、ペーパーによるパテの研磨は、熟
練した技術者が行ったとしてもパテ表面に微妙な凹凸
(曲率の微妙な変動)や線状の浅い傷等を残すことが避
けがたい。慣用の手順では、これらの凹凸や傷を覆って
平滑な面をつくり出し且つトップコートの有機溶剤の吸
収を抑制する目的で、研磨後のパテ表面へプラサフを塗
布して覆い、硬化後更に目の細かいペーパーで研磨する
ことが行われる。しかしながら、プラサフは、パテに比
して樹脂含量を増やしタルク等の充填剤を減らした組成
である必要があり、ペーパーに対する研磨性がパテとは
大きく異なるため、研磨によりパテ部が露出するケース
ではこの露出したパテ面が大きく削り取られる結果とな
り、仕上がり面に凹凸が残ることになり易い。また、こ
のようなプラサフの組成のため、これによって完全に覆
い隠し得る傷の深さは約100 μmまでであり、これより
深い傷の場合にはプラサフ表面にも跡が残ることになる
という問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の工程の問題点に対処するため、反復するペーパー
研磨の必要性を減らして作業能率を高めると同時に塵埃
を減らし、熟練した技能の必要性をなくし、且つトップ
コートのための優れた仕上がり面を作り出すための方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、自動
車補修においてトップコート塗装のための下地をパテに
より整えて目標の下地面を復元する方法であって、補修
部分の凹みに目標の下地面を復元するのに十分な量のポ
リエステルパテの盛りつけを行い、この硬化前のパテ
を、該補修部分の損傷前の面に密着する輪郭を有し且つ
該凹みの差し渡しよりも長い幅を有するヘラを該凹み部
分の一方の側から他方の側へと滑らせることによってし
ごいて該損傷前の面に沿った形状の面をパテで復元した
後、該ポリエステルパテの硬化を待つことなく、該パテ
面に噴霧用パテ組成物を噴霧してこれをコートし、これ
らのパテが硬化した後、研磨して該凹み部のパテ面を該
凹み部の周囲の下地面と同一レベルに均すことにより、
トップコート塗装のための下地とすることを特徴とする
方法を提供する。
【0009】この方法において、硬化前のパテに対し
て、当該部分の損傷前の面に密着する輪郭のヘラでしご
く操作は、余分なパテを押し退けて、目標とする面に極
めて近い滑らかなパテ面を後に残すことができる。これ
により形状の復元のための基礎的な作業の殆どが非常に
迅速に完了する。この操作によって押し退けられたパテ
は硬化前に単に拭き取ることにより除去できる。
【0010】ヘラによって得られた滑らかなパテ面は、
パテの粘性等のために、目標とする面よりもごく僅かに
後退して成形されるが、この面に対し噴霧用パテ組成物
を噴霧することによりこの後退は埋まり、目標とする面
より僅かに盛り上がった滑らかな面が得られる。滑らか
で垂れのない塗面が得られるよう、噴霧は好ましくは数
回例えば3〜4回に分けて連続的に行い、これにより約
500 μm程度の一層滑らかな層が得られる。
【0011】ヘラで塗ったパテ及び噴霧したパテが硬化
した後に、目の細かいペーパーで研磨して周囲の下地面
と同一レベルに均すことにより、目標の面形状が高い精
度で得られる。特にこの研磨に際し、上側の層も下側の
層も共にポリエステルパテであるため、両層の研磨性が
同等であり、下側層に多少の凹凸や傷があっても研磨後
の面の形状にそれらが反映されるおそれがない。従っ
て、特別の熟練を要することなく、仕上がりにバラツキ
のない整った滑らかな下地面を容易に得ることができ
る。また、噴霧によるため、引っ掻き傷等の広い面のパ
テつけも容易に行え、更にはトップコート後に明らかに
なるパテ跡の発生や巣穴の問題も解決される。
【0012】本発明の方法によれば、パテの硬化を待つ
のは最終の研磨段階のみであり、それまでは中断なく作
業を行うことができるため、従来のような長時間の硬化
待ちを何度も反復する工法に比して作業効率がはるかに
高い。
【0013】上記のように、本方法では、ペーパーによ
る研磨は最終段階において薄い噴霧パテ面に対して行わ
れるのみであるため、従来の方法に比して研磨による塵
埃の発生が極度に少ないという利点がある。
【0014】この目的に用いる、補修部分の損傷前の面
に密着する輪郭をエッジ部分に有するヘラとしては、例
えば、適度な柔軟性を有する厚さ0.5 〜3mm程度、高
さ10〜100 mm程度でエッジ部分が凹みの差し渡しより
長い物差し状のヘラを、1枚又は2枚重ねて、該損傷前
の曲面にエッジ部分が密着するように撓めた状態に保持
したものを使用することができる。またこれとは別の方
法として、例えば、予め段階的に変化する曲率のエッジ
輪郭を有する多数のヘラを準備しておきその中から最適
なものを選ぶようにすればよい。最適なヘラの選定に
は、補修すべき部位の周囲の同一曲面形状の部分(トッ
プコートを除去してあってもなくても良い)、同一の曲
面形状を有する他の車体部分、例えば同一車体の反対の
側面や、他の同形の車体の同一部分にヘラのエッジを当
てて密着の有無を確認することにより選ぶことができ
る。トップコートの厚みからくる、下地面の形状とトッ
プコート面の形状との極めて僅かな差異は、本発明の目
的においては全く無視できる。これらのヘラの材質とし
ては、有機溶剤に強く且つポリエステルパテが付着しな
い合成樹脂、例えばポリエチレン等が適している。
【0015】本発明の方法において使用する噴霧用パテ
組成物として好ましいものは、該噴霧用パテ組成物のう
ち50〜72重量%が不飽和ポリエステル及び他の固形成分
よりなり、該組成物の残り50〜28重量%が、硬化剤、促
進剤、及び有機溶剤を含み、該残り50〜30重量%のうち
の65〜97%がスチレンモノマーであることを特徴とする
組成物である。このような組成とすることにより、噴霧
可能で且つ約500 μm程度の厚さに噴霧しても垂れを生
じ難くするのに特に適した粘性、土台となるポリエステ
ルパテと実質的に同等の研磨性、及びトップコート用塗
料の有機溶剤に対する十分な非浸透性が得られるため、
後の作業が容易となるほか、トップコート後にも、有機
溶剤の吸収に起因する表面の光沢ムラといった問題を生
じない。
【0016】また、更に好ましくは、該噴霧用パテ組成
物中の該不飽和ポリエステル及び該固形成分の和に対す
る該不飽和ポリエステルの重量比は20〜40%である。こ
のようにすることによって噴霧用パテ組成物の上記の優
れた性質が一層改善される。
【0017】該噴霧用パテ組成物中の該硬化剤として
は、不飽和ポリエステルをスチレンモノマーの重合反応
により架橋させることのできる任意の硬化剤を用いてよ
い。例えば、ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケ
トンペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシド及び
クメンヒドロペルオキシドが便利に使用できる。これら
の使用量は、使用する樹脂量及びモノマー量、所望の硬
化時間等に応じて当業者が適宜設定できる事項である。
【0018】また噴霧用パテ組成物中の促進剤として
は、使用した硬化剤に応じて適宜選べばよい。上記の硬
化剤に対して、例えばナフテン酸コバルト、ジメチルア
ニリン等を用いることができる。
【0019】噴霧用パテ組成物中の有機溶剤としては、
溶剤兼重合・架橋剤としてスチレン(モノマー)が主に
使用されるが、これと他の有機溶剤とを適宜併用しても
よい。他の有機溶剤としては例えば、メチルエチルケト
ン、ジオクチルフタレート、シクロヘキサノン等が挙げ
られるがこれらに限られない。他の有機溶剤の量及び種
類は、使用する作業環境(特に季節による温度変化)を
勘案して適宜選択すればよい。
【0020】噴霧用パテ組成物中の不飽和ポリエステル
以外の固形成分は、車体補修に用いられる通常のパテに
含有される成分であってよい。特に好ましいものとして
は例えば、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カ
ーボンブラック等が挙げられる。これらのうち、量的に
主として使用されるのは、充填剤であるタルク、炭酸カ
ルシウム等である。また、噴霧用パテ組成物の垂れ防止
性を高めるために、増粘剤を適宜加えることもできる。
そのような増粘剤としては、例えば無水シリカ(例えば
アエロジル)が挙げられる。
【0021】噴霧用パテ組成物は、硬化剤を他の成分か
ら別に準備しておき、用時混合して調製される。例え
ば、不飽和ポリエステル、スチレンモノマー、促進剤、
充填剤を含む主剤と、有機溶剤中の硬化剤と、有機溶剤
(例えばスチレンモノマーやこれと他の有機溶剤との混
合物)とからなる3剤型として、これらを用時混合して
使用するようにすればよい。
【0022】本発明の方法において使用するポリエステ
ルパテは、車体補修に通常用いられているものであって
よい。但し、それらのうち特に好ましいものとしては、
該ポリエステルパテの79〜88重量%が不飽和ポリエステ
ル及び他の固形成分よりなり、該組成物の残り12〜21重
量%が、硬化剤、促進剤、及び有機溶剤を含み、該残り
12〜21重量%のうちの75〜85%がスチレンモノマーであ
ることを特徴とするパテが挙げられる。この組成を有す
るパテは、上記のヘラによって特定の表面形状を作るに
際し、取扱いが特に容易である。
【0023】更に好ましくは、該ポリエステルパテ中の
該不飽和ポリエステル及び該固形成分の和に対する該不
飽和ポリエステルの重量比は20〜40%である。
【0024】噴霧用パテ組成物と同様、該ポリエステル
パテ中の該硬化剤としては、不飽和ポリエステルをスチ
レンモノマーの重合反応により架橋させることのできる
任意の硬化剤を用いてよい。例えば、ベンゾイルペルオ
キシド、メチルエチルケトンペルオキシド、シクロヘキ
サノンペルオキシド及びクメンヒドロペルオキシドが便
利に使用できる。これらの使用量は、使用する樹脂量及
びモノマー量、所望の硬化時間等に応じて当業者が適宜
設定できる事項である。
【0025】また同様に、促進剤は、使用した硬化剤に
応じて適宜選べばよい。上記の硬化剤に対して、例えば
ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリン等を用いること
ができる。
【0026】噴霧用パテ組成物中の有機溶剤としては、
溶剤兼重合・架橋剤としてスチレン(モノマー)が主に
使用される。少量の他の有機溶剤を含んでもよい。他の
有機溶剤としては例えば、メチルエチルケトン、ジオク
チルフタレート、シクロヘキサノン等が挙げられるがこ
れらに限られない。
【0027】ポリエステルパテの不飽和ポリエステル以
外の固形成分は、車体補修に用いられる通常のパテに含
有される成分であってよい。特に好ましいものとしては
例えば、タルク、二酸化チタン等が挙げられる。これら
のうち、量的に主として使用されるのは、充填剤である
タルクである。パテの粘性を高めるのに増粘剤を適宜加
えることもできる。そのような増粘剤としては、例えば
無水シリカ(例えばアエロジル)が挙げられる。
【0028】ポリエステルパテも、噴霧用パテ組成物と
同様、用時混合調製できるように、硬化剤を硬化剤以外
の成分と別個に準備しておけばよい。
【0029】該ポリエステルパテによる復元は、該パテ
の盛り付けと該ヘラによるしごきとからなるステップを
複数回反復して、例えば最初の盛り付け及びしごきで大
まかな形状を復元し、次いで不足部分にパテを足して再
度しごくという手順で行ってもよい。この場合において
も、ペーパーによる研磨を行わないため、各ステップは
直前のパテの表面がゲル化した段階で行えばよく、硬化
を長時間待つ必要がない。従って、作業は迅速に完了で
きる。作業を更に促進するには、パテ表面のゲル化を促
進させるために、赤外線ヒーター等で表面を加熱してや
ればよい。1〜2分の加熱で次のパテ付けを開始でき
る。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の方法を含んだ車体補修の下地調整
のための方法を以下に示す。自動車のフェンダー部分の
凹みを以下の手順で復元した。
【0031】(1)旧塗膜の脱脂: 脱脂剤(イソパラ
フィン系溶剤であるアイソパーH:エクソン化学)を用
いて、旧塗膜に付着しているワックス、油分の除去を行
った。
【0032】(2)旧塗膜の剥離: ディスクサンダー
又はダブルアクションサンダーに#60ペーパーを取付
け、旧塗膜を剥離した。
【0033】(3)フェザーエッジング: 旧塗膜を剥
離したエッジ部を、#120 ペーパーにより平滑とし、更
に、ペーパーを#240 に替えて、パテ付け予定部を研磨
した。
【0034】(4)洗浄・脱脂: 研磨面をエアブロー
後、脱脂剤をウェスに含ませ、研磨面を拭き、脱脂剤が
乾く前に清潔なウェスで丁寧に拭き取った。
【0035】(5)ポリエステルパテによる復元
(I): 多種のエッジ形状を有するヘラの中から、該
部分の損傷前の曲面形状に密着するエッジ輪郭を有する
ヘラを、反対側のフェンダー部分に当てて密着性を確認
することにより選択しておいた。凹み部位に、下記表1
及び表2の各組成物をこれらの表の通りの相対的重量比
で用時混合して得られるポリエステルパテを、該部位を
復元するに十分な量、通常のヘラでしごき付けし、次い
で上記にて選択しておいたヘラを正しい配向で当てがっ
てボディーラインに沿ってパテをしごき、曲面形状を近
似的に復元した。周りについた不要なパテは拭き取っ
た。
【0036】
【表1】 〔A剤〕 重量部 ポリライトCN−225 * 30 (含有スチレンモノマー 6〜9) ナフテン酸コバルト(6%) 1 スチレンモノマー 7.5 2号タルク* 55 タイペークR−550 * 5 アエロジル200 * ヒドロキノン 0.5 全量 100 *ポリライトCN−225 =不飽和ポリエステル(大日本
インキ化学工業) *2号タルク(竹原化学工業) *タイペークR−550 =二酸化チタン(石原産業) *アエロジル200 =無水シリカ(日本アエロジル)
【0037】
【表2】 〔B剤〕 重量部 シクロヘキサノンペルオキシド 0.96(溶剤含む) ジオクチルフタレート 0.8アエロジル 0.24 全量 2.0
【0038】ポリエステルパテとしては例えば次の表3
及び表4の各組成物をこれらの表の通りの相対的重量比
で混合して得られるものを用いてもよい。
【0039】
【表3】 〔A剤〕 重量部 ポリライトCN−729 * 40 (含有スチレンモノマー 8〜12) ナフテン酸コバルト(6%) 0.6 ジメチルアニリン 0.4 スチレンモノマー 2.5 ロータルクH* 35 2号タルク 20 アエロジル 200 1ヒドロキノン 0.5 全量 100 *ポリライトCN−729 =不飽和ポリエステル(大日本
インキ化学工業) *ロータルクH(林化成)
【0040】
【表4】 〔B剤〕 重量部 シクロヘキサノンペルオキシド 0.84(溶剤含む) ジオクチルフタレート 0.9アエロジル 200 0.26 全量 2.0
【0041】(6)乾燥: パテ表面がゲル化し始める
まで、赤外線ヒーターで1〜2分パテ表面を加熱した。
【0042】(7)ポリエステルパテによる復元(I
I): 上記復元作業で僅かな凹みが残っていたため、
再度上記のポリエステルパテを必要量塗り付け、上記の
選択されたヘラで同様にボディーラインに沿ってしごい
た。周りについた不要なパテは拭き取った。
【0043】(8)乾燥: 上記と同様にして、パテ表
面がゲル化し始めるまで、スポットヒーターでパテ表面
を1〜2分加熱した。
【0044】(9)マスキング: 塗装しない部分をマ
スキングペーパーでおおった。
【0045】(10)噴霧用パテ組成物の噴霧: 下記
表5〜7の各組成物を、これらの表の相対的重量比で用
時混合して得られる噴霧用パテ組成物を、上記で調整し
たパテ面に、その硬化を待つことなく噴霧した。
【0046】
【表5】 〔A剤〕 ゴーセラック 880 * 30 (含有スチレンモノマー 9.6 〜10.8) ナフテン酸コバルト(6%) 0.5 ジメチルアニリン 0.5 スチレンモノマー 13.4 2号タルク 50 アエロジル 200 0.5 タイペークR−550 5カーボンブラックMA−100 * 0.1 全量 100 *ゴーセラック 880 =不飽和ポリエステル(日本合成
化学工業) *カーボンブラックMA−100 (三菱化学)
【0047】
【表6】 〔B剤〕 シクロヘキサノンペルオキシド 2(溶媒含む)メチルエチルケトン 8 全量 10
【0048】
【表7】 〔C剤〕 スチレンモノマー 10〜30
【0049】噴霧用パテ組成物としては次の表8〜9の
各組成物を、これらの表の相対的重量比で用時混合して
得られる噴霧用パテ組成物を使用してもよい。
【0050】
【表8】 〔A剤〕 ゴーセラックK−308 * 30 (含有スチレンモノマー 10.5) ナフテン酸コバルト(6%) 0.5 ジメチルアニリン 0.5 スチレンモノマー 13.4 2号タルク 30 炭カルNS−100 * 20 アエロジル 200 0.5 タイペークR−550 5カーボンブラックMA−100 0.1 全量 100 *ゴーセラックK−308 =不飽和ポリエステル(日本合
成化学工業) *炭カルNS−100 (日東粉化工業)
【0051】
【表9】 〔B剤〕 シクロヘキサノンペルオキシド 1(溶剤含む) ジオクチルフタレート 0.92アエロジル 200 0.08 全量 1.0
【0052】
【表10】 スチレンモノマー 10〜30
【0053】噴霧用パテ組成物の噴霧には、上カップ式
スプレーガン(口径2mm以上のもの)を使用し、パテ
が垂れないよう塗装間隔を適宜取りながら6回塗り重ね
た。
【0054】噴霧用パテ組成物調整後の噴霧可能時間の
目安は次の通りである。
【表11】
【0055】(11)乾燥: 噴霧後パテを乾燥硬化さ
せた。硬化時間の目安は次の通りである。
【0056】
【表12】
【0057】(12)研磨: オビタルサンダーに#24
0 ペーパーにより研磨、又は#240 〜#320 ペーパーに
より水研ぎした。
【0058】(13)洗浄・脱脂: 研磨部を濡れウェ
スで拭き取り後、脱脂剤をウェスに含ませ、研磨面を拭
き、そして脱脂剤が乾燥する前に清潔なウェスで丁寧に
拭き取った。
【0059】(14)歪みの確認: イソパラフィン系
の有機溶剤(アイソパーH:エクソン化学)をパテ面に
噴霧して濡らし、光沢を出して周囲の景色を映し出し、
歪みの無いことを確認した。この場合もしも歪みが見出
された場合には、ステップ(7)に戻って(凸部分があ
ればその部分を研磨した後)以下同様に処理すればよ
い。
【0060】(15)拭き取り: 艶出しに用いたイソ
パラフィン系有機溶剤を、乾いた清潔なウェスで拭き取
った後、所定のトップコートを施して、補修跡の判別で
きない元のボディー面を得た。この場合、トップコート
の前に、プラサフ塗布、乾燥硬化、研磨の工程を所望に
より挟んでもよい。
フロントページの続き (72)発明者 淡路 良治 和歌山県和歌山市西浜803−8

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車補修においてトップコート塗装のた
    めの下地をパテにより整えて目標の下地面を復元する方
    法であって、補修部分の凹みに目標の下地面を復元する
    のに十分な量のポリエステルパテの盛りつけを行い、こ
    の硬化前のパテを、該補修部分の損傷前の面に密着する
    輪郭を有し且つ該凹みの差し渡しよりも長い幅を有する
    ヘラを該凹み部分の一方の側から他方の側へと滑らせる
    ことによってしごいて該損傷前の面に沿った形状の面を
    パテで復元した後、該ポリエステルパテの硬化を待つこ
    となく、該パテ面に噴霧用パテ組成物を噴霧してこれを
    コートし、これらのパテが硬化した後、研磨して該凹み
    部のパテ面を該凹み部の周囲の下地面と同一レベルに均
    すことにより、トップコート塗装のための下地とするこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】該噴霧用パテ組成物のうち50〜72重量%が
    不飽和ポリエステル及び他の固形成分よりなり、該組成
    物の残り50〜28重量%が、硬化剤、促進剤、及び有機溶
    剤を含み、該残り50〜30重量%のうちの65〜97%がスチ
    レンモノマーであることを特徴とする、請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】該不飽和ポリエステル及び該固形成分の和
    に対する該不飽和ポリエステルの重量比が20〜40%であ
    ることを特徴とする、請求項2の方法。
  4. 【請求項4】該噴霧用パテ組成物中の該硬化剤がベンゾ
    イルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、
    シクロヘキサノンペルオキシド及びクメンヒドロペルオ
    キシドよりなる群より選ばれるものであることを特徴と
    する、請求項2又は3の方法。
  5. 【請求項5】該ポリエステルパテの79〜88重量%が不飽
    和ポリエステル及び他の固形成分よりなり、該組成物の
    残り12〜21重量%が、硬化剤、促進剤、及び有機溶剤を
    含み、該残り12〜21重量%のうちの75〜85%がスチレン
    モノマーであることを特徴とする、請求項1乃至4の何
    れかの方法。
  6. 【請求項6】該ポリエステルパテ中の該不飽和ポリエス
    テル及び該固形成分の和に対する該不飽和ポリエステル
    の重量比が20〜40%であることを特徴とする、請求項5
    の方法。
  7. 【請求項7】該ポリエステルパテ中の該硬化剤がベンゾ
    イルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、
    シクロヘキサノンペルオキシド及びクメンヒドロペルオ
    キシドよりなる群より選ばれるものであることを特徴と
    する、請求項5又は6の方法。
  8. 【請求項8】該ポリエステルパテによる復元が該パテの
    盛り付けと該ヘラによるしごきとからなるステップを複
    数回反復することによって行われ、各ステップの間にお
    いて、直前に盛りつけられたパテ表面がゲル化した後、
    パテ全体の硬化を待つことなく次のステップを開始する
    ことを特徴とする、請求項1乃至7の何れかの方法。
  9. 【請求項9】該直前に盛りつけられたパテの表面側を赤
    外線により加熱することによって該表面のゲル化を促進
    することを特徴とする、請求項8の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148718A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Kansai Paint Co Ltd 板状材の継ぎ目部処理工法及び継ぎ目部を備えた板状材の表面仕上げ方法

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