JPH10191268A - 映像信号処理装置および処理方法 - Google Patents

映像信号処理装置および処理方法

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JPH10191268A
JPH10191268A JP8348577A JP34857796A JPH10191268A JP H10191268 A JPH10191268 A JP H10191268A JP 8348577 A JP8348577 A JP 8348577A JP 34857796 A JP34857796 A JP 34857796A JP H10191268 A JPH10191268 A JP H10191268A
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signal
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video signal
memory
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JP8348577A
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Yasushi Tatsuhira
靖 立平
Toshio Sarugaku
寿雄 猿楽
Tetsuya Senda
哲也 仙田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0127Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level by changing the field or frame frequency of the incoming video signal, e.g. frame rate converter
    • H04N7/0132Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level by changing the field or frame frequency of the incoming video signal, e.g. frame rate converter the field or frame frequency of the incoming video signal being multiplied by a positive integer, e.g. for flicker reduction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/012Conversion between an interlaced and a progressive signal

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  • Computer Graphics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョン画像を表示する際のフリッカー
を良好な画質でもって改善し、また、必要とするメモリ
の規模を削減する。 【解決手段】 フィールドメモリFM1によって、走査
線数変換処理とフィールド倍速化の処理がなされる。ラ
イン補間ロジック52では、動き計算部53の出力を利
用してインターレース走査から順次走査への変換を行
う。ライン補間ロジック52からは、偶数ラインおよび
奇数ラインが出力され、垂直フィルタ55によって、垂
直フィルタリングがなされ、自然な画像となるように補
間がなされる。このようにして、2倍のフィールド周波
数のアスペクト比が変換された出力画像信号が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPALpl
us方式のテレビジョン信号を処理するのに適用される映
像信号処理装置および処理方法に関し、特に、大面積フ
リッカーを改善するフリッカーフリー処理の性能を向上
させ、さらにフィールドメモリを使用して実現されてい
た画質向上の処理を、同時に行なうことにより、システ
ム全体で使用するメモリ数を削減した映像信号処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フリッカーフリー処理は、PAL方式の
50Hzの垂直走査周波数による大面積フリッカーを改
善する技術として知られ、高画質化に不可欠の技術とし
て、多くのPAL方式テレビジョン受像機で採用されて
いる。近年メモリーの高集積化に伴いこのフリッカフリ
ー処理に加え、ラインフリッカを除去するためのメモリ
を搭載したモデルが登場している。このモデルでは、メ
ディアンフィルタを用いてラインフリッカを除去すると
ともに、フィールド倍速変換で既存のフィールドの間に
挿入するフィールドを生成している。
【0003】また、欧州では現行放送方式であるPAL
(Phase Alternation by Line) 方式と両立性を維持しな
がら画像のワイドアスペクト化と高解像度を図ったPA
Lプラス(PALplus)方式が、実験放送を経て実用段
階を迎えようとしている。このPALplus方式をデコー
ドするPALplus方式テレビジョン受像機では、走査線
補間処理を施すことにより必要情報を抽出して放送信号
の復調がなされる。また、輝度と色信号の分離特性を改
善するため、フィールドメモリを利用したいわゆる3次
元Y/C分離技術により画質向上が図られている。ま
た、フリッカーフリー処理は、多くのPALplus方式テ
レビジョン受像機で採用されている。
【0004】この発明は、映像信号処理装置全般に適用
して好適なものであるが、映像信号処理装置の一例とし
て実用段階を迎えようとしているPALplus方式テレビ
ジョン受像機を採り挙げ説明を行う。PALplus方式テ
レビジョン受像機の概要については「欧米における次世
代テレビ方式の動向」としてテレビジョン学会誌Vo
l.46、No.3、PP.276〜283(199
2)に掲載されている。
【0005】この文献に記載されているように、PAL
plus方式は、次の信号処理が全て行われることを条件と
している。これらは、レターボックス変換、垂直補強信
号処理、動き適応Y/Cエンコード処理、識別信号およ
び基準信号の伝送である。識別信号および基準信号の伝
送以外の3個の処理は、信号源の種類によりテレビジョ
ンカメラの画像を扱うカメラモードと、映画フィルムの
画像を扱うフィルムモードによって切り換えられる。カ
メラモードでは、50フィールド/秒であり、フィルム
モードでは、25コマ/秒である。
【0006】この発明を適用することが可能なPALpl
us方式テレビジョン受像機の概要について図12ないし
図19を参照して説明する。図12において、1で示す
入力端子には、ディジタル信号に変換されたPALplus
方式の複合映像信号CVBSが供給される。
【0007】入力されたPALplus複合映像信号CVB
Sは、カラーデコーダ2、ヘルパー信号処理部3、タイ
ミングジェネレータ4、モードデコーダ部5に入力され
る。カラーデコーダ5では、複合映像信号CVBSか
ら、色搬送波の含まれる帯域を単純なバンドパスフィル
タにより抜きだし、色復調を行なう。この部分で復調さ
れた色信号UVには、クロスカラー成分が混入してい
る。色信号UVおよび複合映像信号CVBSがカラープ
ラス処理に基づき、輝度信号(Y)および色差信号
(C)を分離する3次元Y/C分離部6に供給される。
【0008】3次元Y/C分離部6では、送信側で3次
元プリコミングして送られてくる複合映像信号CVBS
から、送信側の特性に対応したフィールドメモリを用い
た3次元フィルタを用いて輝度信号Yをとり出す。ま
た、同様の構成を用いて前段のカラーデコーダ2より得
られた色差信号から、クロスカラー成分を取り除く。
【0009】ヘルパー信号処理部3は、PALplus複合
映像信号CVBSの上下無画部において色搬送信号によ
り変調されて伝送される補強信号の復調、および振幅の
調整を行なう。本明細書中では、この処理を経た補強信
号をヘルパー信号と呼ぶことにする。タイミングジェネ
レータ4は、PALplus方式テレビジョン受像機に必要
な各種タイミング信号を発生して出力する。モードデコ
ーダ5は、垂直ブランキング部分(第23ライン)に多
重されている識別制御信号WSSのデコードを行ない必
要な情報を各部に伝達する。
【0010】3次元Y/C分離部6からの色信号UVが
色信号走査線補間処理部8に供給される。この色信号走
査線補間処理部8は、フィールド内走査線補間処理によ
り、1フィールドあたり、215本であった主画面を4
/3倍の、287本に変換する。3次元Y/C分離部6
からの輝度信号Yおよびヘルパー信号Hが輝度信号走査
線補間処理部7に供給される。この輝度信号走査線補間
処理部7は、1フィールドあたり、フィールド内の処理
によって、215本であった主画面を、無画部で伝送さ
れるヘルパー信号72本の持つ輝度情報と併せて、28
7本の輝度信号に変換する。
【0011】輝度信号走査線補間処理部7および色信号
走査線補間処理部8からの輝度信号Yおよび色信号UV
がフリッカー処理部9に供給される。このフリッカーフ
リー処理部9は、色信号走査線補間処理部8および輝度
信号走査線補間処理部7でそれぞれ得られた1フィール
ドあたり287本よりなる16:9の輝度信号Y、色信
号UVに対し、フィールド倍速変換処理を施す。それに
よって、1秒あたり50フィールドを1秒あたり100
フィールドのフィールド周波数(倍速フィールド周波
数)に変換する。このフリッカーフリー処理部9によ
り、50Hzのフィールド周波数に起因する大面積フリッ
カーを除去する。
【0012】フリッカーフリー処理部9の出力がマトリ
クス部10に供給される。マトリクス部8においては、
フリッカーフリー処理部9から出力された倍速フィール
ドの映像信号2Y、2UVを表示素子11例えばCRT
に入力するためのRGB信号2R、2G、2Bへ変換す
る。
【0013】以上が、一般的なPALplus方式のテレビ
ジョン受像機の構成である。PAL方式あるいはPAL
plus方式の場合では、フィールド周波数が50Hzであ
り、大面積の画像の場合、フリッカーが視認されること
がある。このため、フリッカーを除去することによっ
て、高画質化を図る、フリッカーフリーが知られてい
る。フリッカーフリーは、基本的にはフィールド周波数
を100Hzに変換することによって達成される。図13
を参照して、かかる受像機のフリッカーフリー処理の概
略を説明する。
【0014】図13Aは、フリッカーフリー処理部9の
構成を示し、図13Bは、各フィールドにおける入力映
像信号を示し、図13Cは、Aフィールドの出力映像信
号を示し、図13Dは、Bフィールドの出力映像信号を
示し、図13Eは、通常処理(通常のPAL方式、PA
Lplus方式のカメラモード)における出力を示し、図1
3Fは、PALplus方式のフィルムモードにおける出力
を示す。
【0015】図13Aに示すように、入力端子12から
の映像信号がフィールドメモリFMaおよびFMbの直
列接続を介してメディアンフィルタ13に供給される。
また、メディアンフィルタ13には、フィールドメモリ
FMaの出力が供給される。メディアンフィルタ13
は、時間的に連続する2フィールドの映像信号を同時に
受け取り、複数の入力画素の中間値の画素を出力端子1
4に出力する。
【0016】図13B〜図13Fは、図13Aの構成の
動作を示すタイミングチャートである。図13Bは、各
フィールドにおける入力映像信号を示し、図13Cは、
フィールドメモリFMaの出力映像信号を示し、図13
Dは、フィールドメモリFMbの出力映像信号を示し、
図13Eは、メディアンフィルタによる処理における出
力を示し、図13Fは、フィルムモードにおける出力を
示す。
【0017】そして、入力端子12から図13Bに示す
映像信号(例えば輝度信号Y、各画素(サンプル)が8
ビット)が入力されるとき、フィールドメモリFMa
は、図13Cに示すように、倍速フィールド周波数で読
出された映像信号を出力する。この出力がフィールドメ
モリFMbに入力され、図13Dに示すように、1フィ
ールド期間遅延される。これらのフィールドメモリFM
aおよびFMbからの映像信号は、メディアンフィルタ
13に同時に入力され、AフィールドとBフィールドの
映像信号より、適切な出力が選択されラインフリッカの
除去が行なわれる。Aフィールドは、時間的に連続する
2フィールドの第1フィールドを意味し、Bフィールド
は、その第2フィールドを意味する。
【0018】図13Eに示すメディアンフィルタ13の
出力から分かるように、通常のメディアンフィルタ処理
では、倍速フィールド#1では、信号1A(倍速のAフ
ィールドの信号)をそのまま出力し、倍速フィールド#
2および#3では、信号1Aと1Bをメディアンフィル
タ13により処理を行い1A*1Bの信号として出力す
る。倍速フィールド#4では、信号1Bそのまま出力す
る。なお、PALplus方式のフィルムモードにおける出
力は、AフィールドとBフィールドの時間的な内容が同
一であるため、メディアンフィルタ13による処理は不
要であり、1A、1B、1A、1B、2A、2B、2
A、2Bのように、そのまま交互に信号の読出しが行わ
れる。この状態を図13Fに示す。
【0019】メディアンフィルタ13の処理は、インタ
ーレース走査をノンインターレース走査に変換するもの
である。例えばフィールド#2において、補間するライ
ン上の画素の位置の上下の2画素(フィールド1B)
と、この位置の1画素(フィールド1A)との合計3画
素の中で、中間値が出力画素として選択される。このよ
うに、フィールド周波数を2倍に上げることによって、
フリッカーを除去することができる。フリッカーフリー
処理においてメディアンフィルタ処理を行う場合には、
AフィールドとBフィールドを混合してフィルタリング
処理する必要があることから、フィールドメモリFM
a、フィールドメモリFMbの2フィールド分のフィー
ルドメモリが必要である。
【0020】次に、図14および図15を用いて、カラ
ープラス処理に基づくY/C分離の処理を説明する。図
14にPALplus受像機の3次元Y/C分離部6の一例
の構成を示す。入力端子21からの複合映像信号CVB
S(例えば8ビット)が帯域分割フィルタ22と、フィ
ールド(312ライン)メモリ23に入力される。帯域
分割フィルタ22では、色搬送信号を含まない低周波領
域と、それを含む高周波領域に分割される。PAL方式
の複合映像信号CVBSの場合これらの帯域の境界は、
約3MHz程度である。
【0021】フィールドメモリ23に入力された複合映
像信号CVBSは、312ライン分の遅延を受けた後、
帯域分割フィルタ24に供給される。このフィルタ24
は、フィルタ22と同様の特性を持つ帯域分割フィルタ
である。帯域分割フィルタ22および24の出力に取り
出された複合映像信号CVBSの高域成分は、加算器2
5により加算される。この加算により複合映像信号CV
BSの高域に含まれていた色搬送信号は、互いに打ち消
され、フレーム内平均高域輝度信号YIFA が得られる。
これは、PAL方式では、同一フレーム内の312ライ
ン隔たっている輝度信号の相関が高く、且つ搬送色信号
の位相が180°異なることを利用した3次元Y/C分
離技術である。
【0022】但し、動きの激しい画像では、前述のPA
L映像信号の性質が成立しなくなるため、この加算で得
られた高域輝度成分に妨害成分が漏洩する。妨害成分を
目立たなくするため、動き量の多寡に応じて、係数器2
6により係数Kを乗じ、高域輝度成分を減衰させる。動
き量の多寡の検出方法は後述する。
【0023】係数器26により、動き量に応じた振幅に
調整された高域輝度成分は、折り返し除去フィルタ27
に供給される。加算器25において、異なるフィールド
の信号を加算した結果、斜め線の連続性が滑らかでなく
なる。この問題を軽減するために、折り返し除去フィル
タ27が設けられている。
【0024】折り返し除去フィルタ27からの高域輝度
成分が加算器28および29に供給される。加算器28
において、高域輝度成分と帯域分割フィルタ22からの
Bフィールド低域輝度信号とが加算される。加算器29
において、高域輝度成分と帯域分割フィルタ24からの
Aフィールド低域輝度信号とが加算される。加算器28
から出力端子30にBフィールドの輝度信号が取り出さ
れる。加算器29から出力端子31にAフィールドの輝
度信号が取り出される。
【0025】入力端子32からの色差信号UVは、加算
器33およびフィールド(312ライン)メモリ34に
供給され、メモリ34の出力が加算器33に供給され
る。入力された色差信号UV(これをBフィールド色差
信号と呼ぶ)と、メモリ34からの色差信号(これをA
フィールド色差信号と呼ぶ)とが加算器33で加算され
る。加算器33からフレーム内平均色差信号IFAが得
られる。この処理により、色差信号に混入した輝度成分
を取り除くことができる。これは、上述の輝度高域成分
から、搬送色信号を取り除く処理と同様の原理に基づく
ものである。
【0026】但し、動きの激しい画像でこの処理を行う
と、妨害成分が発生する。従って、フレーム内平均色差
信号IFAとAフィールド色差信号およびBフィールド
色差信号を動き量の多寡に応じて色差出力スイッチ35
によって切替え、Aフィールド色差信号出力とBフィー
ルド色差信号出力を得るようにしている。
【0027】次に動き量の多寡の計量化の方法について
簡単に説明する。フレーム内平均色差信号IFAは、動
き検出部36および1フレーム遅延37に供給される。
動き検出部36において、フレーム内平均色差信号IF
Aと、1フレーム遅延したフレーム内平均色差信号IF
A(-1)を用いて、PALplus仕様に規定されているアル
ゴリズムに基づき高域輝度信号の減衰係数Kおよび色差
スイッチ信号を生成する。
【0028】図15のタイミングチャートを参照して、
係数Kおよびスイッチ信号の生成について説明する。B
フィールド低域輝度信号に対し、画像のフィールドを図
15に示すように、1A,1B,2A,2B,・・・の
ように、順次到来すると仮定する。Aフィールド低域輝
度信号は、フィールドメモリ23を経た信号であるか
ら、Bフィールド低域輝度信号を1フィールド遅らせた
たものとなる。高域輝度信号も同様の関係を有する。
【0029】フレーム内平均高域輝度信号YIFA は、前
述のように、同一フレーム内の高域輝度信号を加算した
ものであるから、同一フレームのAフィールドとBフィ
ールドが同時に到来するフィールドでのみ正しい結果と
なる。この点を考慮するとフレーム内平均高域輝度信号
IFA は、図15において、網かけを付した1IFA,
2IFA,3IFA,・・・のように、1フィールドお
きに得られる。
【0030】一方、低域輝度信号は、有効なフレーム内
平均高域輝度信号YIFA が得られるフィールド、例えば
同図中1IFAにおいて、同じフレームのAフィールド
低域輝度信号1Aと、Bフィールド低域輝度信号1Bが
得られる。これらの高域輝度信号と、低域輝度信号が加
算器28、29で加算され、その結果、1フィールドお
きに有効な輝度信号が得られることになる。色差信号に
ついても同様の処理で有効な信号が得られる。
【0031】次に図16ないし図19を参照してPAL
plus方式テレビジョン受像機の走査線補間処理について
説明する。図16Aは、PALplus放送信号のフレーム
構成を模式的に示す図であり、図16Bは、次に述べる
3:1のインターリーブ処理を模式的に示す図であり、
図16Cは、アスペクト比16:9の表示例を示す図で
ある。
【0032】図16Aに示すように、PALplus放送信
号は主画部Xと、この主画部Xの上下に配置された無画
部Wとで構成される。無画部Wには、垂直解像度を補強
するためのヘルパー信号Hが重畳されている。PALpl
us方式では、有効走査線数が576本であり、主画部X
の走査線数が430本であり、無画部Wの走査線数が1
44本である。すなわち、送信側では、アスペクト比が
(16:9)、走査線数625本、有効走査線数576
本のコンポーネント信号を垂直変換によって、走査線数
を3/4に減らす。従って、有効走査線数が430本と
なる。
【0033】フィルムモードでは、フレーム単位の垂直
変換を行う。垂直方向のフィルタリング処理によって、
430lph(line per height)以上の高域成分を分離し、
輝度信号のヘルパー信号とする。カメラモードでは、フ
ィールド単位の垂直変換を行う。垂直方向のフィルタリ
ング処理によって、215lph 〜288lph の高域成分
を分離し、輝度信号のヘルパー信号とする。
【0034】PALplus方式テレビジョン受像機では、
有効走査線数を430本から576本へ補間するため
に、メモリを用いた処理を行う。つまり、図16Bに示
すように、アスペクト比が(4:3)の画面中に主画部
Xの情報の3ライン毎に1ラインのヘルパー信号Hの情
報を1ライン挿入する。例えば主画部Xの情報をライン
1〜3と入力した後、ヘルパー信号H内の情報を1ライ
ン挿入し、同様にして主画部Xの情報を3ライン、ヘル
パー信号W内の情報を1ライン挿入する。この処理は、
インターリーブ処理と呼ばれる。
【0035】更に、図16Cに示すように、インターリ
ーブ処理した画像を垂直フィルタリング手段によってフ
ィルタリング処理することにより、アスペクト比が(1
6:9)のワイド画像を再現するとともに、ヘルパー信
号Hの抽出を行うことができる。つまり、16:9のワ
イド画面の受像機を所有する視聴者(ユーザ)は、上述
のようなデコード処理を行いワイド画像を再生できる。
一方、4:3のアスペクト比の既存の受像機を所有する
ユーザは、そのまま図16Aに示すようなレターボック
ス形式でもって画像を再生することができる。
【0036】次に、図17を参照してPALplus放送信
号のフレーム構成の詳細を説明する。図17に示すよう
にPALplus方式の放送信号の第1フィールドは、21
5ラインからなる主画部X、この主画部Xの上下にあっ
て各々36ラインからなる無画部Wとで構成される。無
効画面内の第23ラインにはPALplus放送信号、後述
するモード信号および3次元プリコミングの有無等を検
出する識別制御信号(WSS信号)が挿入されている。
PALplus放送信号の主画部Xにおいては、アスペクト
比16:9の(215本/フィールド)の走査線よりな
る複合映像信号が伝送される。主画部Xの上下の36本
の無画部Wでは、主画部Xの輝度信号の垂直解像度を補
強する補強信号としてのヘルパー信号が送信される。第
2フィールドも同様に構成される。
【0037】PALplus方式テレビジョン受像機では、
主画部Xの輝度信号(215本/フィールド)とヘルパ
ー信号(上下72本/フィールド)の合計287本の信
号から、(287本/フィールド)の走査線よりなる1
6:9の輝度信号を形成する。色差信号に関して、主画
部の色信号(215本/フィールド)から(287本/
フィールド)の走査線よりなる16:9の画像を同様に
得る。
【0038】このような補間処理は、フレーム単位で行
うが、1つのフレーム内で第1フィールドと第2フィー
ルドの画像が大きく異なる画像(動画像等)の場合に
は、フレーム単位で処理を行うと画質を大きく損なう。
そのため、PALplus方式では2フィールド間の相関を
示すモード信号(1ビット)を識別制御信号WSS内に
多重し、確実な処理を可能にしている。上述したフィル
ムモードの場合、AフィールドおよびBフィールドで同
一の画像であるため、2フィールド間の相関があり、カ
メラモードの場合では、2フィールド間の相関がない。
フィルムモードでは、同一フレーム内のAフィールドと
Bフィールドの画像を用いてフレーム内補間が行われ
る。オリジナル画像が24フレーム/秒のテレシネによ
る画像等がこれに該当する。また、カメラモードでは、
1つのフィールドの走査線を用いてフィールド内補間が
行われる。
【0039】図18を参照してPALplus方式テレビジ
ョン受像機の輝度信号走査線補間処理部7の概略を説明
する。図18に示すように、輝度信号走査線補間処理部
7は、入力端子41、42、入力部43、フィールドメ
モリFMc、FMd、FMe、垂直フィルタリング処理
部44、並びに出力端子45によって構成される。入力
端子41からは、輝度信号Yと無画部に重畳されたヘル
パー信号Hとが供給される。フィールドメモリFMc、
FMdおよびFMeによって、上述した3:1のインタ
ーリーブ処理がなされる。フィールドメモリFMcは、
1フィールド遅延用のもので、例えばFIFOにより構
成される。フィールドFMdおよびFMeは、ライン単
位でランダムアクセス可能なメモリにより構成される。
この3フィールド分のフィールドメモリFMc、FMd
およびFMeを必要とする理由は、前述のフィルムモー
ド、カメラモードの各モードと対応した補間処理を行う
ためである。
【0040】図18の構成において、入力部43には、
輝度信号Yおよびヘルパー信号Hが入力される。入力部
43において、輝度信号Yの無画部にヘルパー信号Hを
重畳し、A/D変換によってディジタル輝度信号Y+H
が形成される。入力部43からの信号Y+H(例えば8
ビットのディジタル信号)は、主に静止画や映画ソース
を扱うフィルムモードでは、フレーム内補間を行うため
1フィールド遅延素子であるフィールドメモリFMcに
入力される。
【0041】フィールドメモリFMcにおいて遅延され
た映像信号は、フィールドメモリFMdに入力される。
一方、現フィールドは、フィールドメモリFMeに入力
される。従って、フィールドメモリFMeに対して、フ
ィールド(1A、1B、2A、2B、・・)の映像信号
が供給されると、フィールドメモリFMdに対しては、
1フィールド遅延された(/、1A、1B、2A、2
B、・・)の映像信号が供給される。
【0042】つまり、フィールドメモリFMdとフィー
ルドメモリFMeには、同一フレームのAフィールドと
Bフィールドが同時に書込まれる。そして、同一フレー
ムのA、Bフィールドの映像信号は、それぞれフィール
ドメモリFMdおよびフィールドメモリFMeからの読
出し時に輝度信号とヘルパー信号のインターリーブ処理
がなされる。フィルムモードの読出し時では、同一の内
容が2フィールド期間にわたってフィールドメモリFM
dおよびFMeから読出される。それによって、フィル
ムモードにおいて、垂直フィルタリング処理部44は、
AおよびBの両フィールドの走査線の情報を使用して、
各フィールドの出力を算出する。垂直フィルタリング処
理部44は、ライン毎に係数を乗じて数ライン分の加算
処理を行うことによりインターリーブ処理で損なわれた
画像の連続性を確保して画像を滑らかにするような処理
を行う。
【0043】また、動画像を扱うカメラモードでは、入
力映像信号を岐路Cを介してフィールドメモリFMeに
入力し、フィールドメモリFMeによってインターリー
ブ処理を施す。このフィールドメモリFMeからの映像
信号が次段の垂直フィルタリング処理部44に入力され
る。垂直フィルタリング処理部44では、1フィールド
分の映像情報を用いた垂直フィルタリング処理すること
によって必要な画像情報を出力端子45に出力する。
【0044】図19Aは、図19Bおよび図19Cに示
す摸式図でのライン番号の定義を示す。以下に参照する
他の図面で、メモリーコントロールを摸式的に示す場
合、この定義にもとづいて表記する。図19Bの実線
は、主画部のインターリーブ処理された状態を示し、破
線はヘルパー信号のインターリーブ処理された状態を模
式的に示し、図19Cは、図19B中の立ち上がり部の
拡大図を示す。図中の縦軸は、同図Aに定義したライン
番号である。すなわち(主画部X:1〜215ライン、
上無画部:H1〜36、下無画部:LH1〜36)であ
る。また、横軸が時間tを示している。
【0045】フィールドメモリFMdおよびFMeにお
いては、前述のように図19Bに示すインターリーブ処
理が行なわれる。図19Bにおいて、主画部の映像信号
はフィールドメモリより、実線で示したように出力され
る。ヘルパー信号は、破線のようにインターリーブ処理
されて出力される。図19Cに図19中の○印で囲んだ
部分の詳細を示す。すなわち、1、2、3ラインの主画
部Xの情報を出力した後、H1ラインのヘルパー信号を
出力し、更に続いて3ラインの主画部を出力する。
【0046】フィールドメモリFMdおよびFMeにお
けるメモリの読み書きを説明する。フィルムモードにお
いては、同一フレームのAフィールドとBフィールドが
同時に到来するフィールドにおいてのみ、FMdおよび
FMeへ書込みが行なわれる。両フィールドの映像信号
は、図19Bに示すように、FMdおよびFMeによっ
てインターリーブ処理がなされ、2フィールド続けて同
一の内容の読出しが行なわれる。同一の内容が、2フィ
ールドにわたって読出される理由は、フィルムモードの
場合では、Aフィールド出力、Bフィールド出力の両者
の算出に、AおよびBの両フィールドの走査線の内容が
必要なためである。垂直フィルタリング処理部44で
は、2フィールド分の映像情報を垂直フィルタリング処
理を行うことによって必要な画像情報を出力端子45に
出力する。
【0047】カメラモードでは、入力部43からの映像
信号を図18中の岐路Cを介してBフィールドメモリF
Meに入力しインターリーブ処理を施す。この映像情報
が次段の垂直フィルタ処理部44に入力される。垂直フ
ィルタ処理部44では1フィールド分の映像情報を垂直
フィルタリング処理を行うことによって必要な画像情報
を出力端子45に出力する。ここでは、輝度信号処理を
例に説明したが、色差信号についてもほぼ同様の処理に
より、走査線補間を行なう。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の受像機
において使用されるフリッカーフリー処理部9において
使用されているメディアンフィルタ13(図13参照)
は、以下の問題点があった。
【0049】1)静止画像の場合に、他のフィールドの
画素が選択されるとは限らず、ラインフリッカを完全に
除去することができない。
【0050】2)斜め線の再現性が悪く、特定のパター
ン(例えばモノスコパターン)で不自然なモワレ歪みを
生ずる。
【0051】3)動画像の場合に、他のフィールドの画
像が選択され、その結果、動きが不自然になる場合があ
る。
【0052】また、フリッカーフリー処理部9では、フ
ィールドメモリFMaおよびFMbを使用し、さらに、
走査線補間処理部7(図18参照)および8、3次元Y
/C分離部6(図14参照)でも、複数のフィールドメ
モリを使用するアプリケーションを搭載している。その
結果、フィールドメモリの個数が増大し、システム全体
のコストが非常に高くなるという不具合点があった。
【0053】この発明は、上述したような問題点を解決
することを目的とするものである。すなわち、この発明
の目的は、フリッカーフリー方式の映像信号処理装置の
メモリ構成およびメモリ管理方法を改良して、画質を向
上させることが可能な映像信号処理装置および処理方法
を提供することにある。
【0054】また、この発明の他の目的は、フリッカー
フリー処理で使用しているメモリを兼用して3次元Y/
C分離または、PALplus走査線補間処理を実現し、シ
ステム全体でメモリの使用量を削減することが可能な映
像信号処理装置および処理方法を提供することにある。
【0055】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めこの発明は、入力されたインターレース方式の映像信
号を、2倍のフィールド周波数で読出すとともに、アス
ペクト比の変換を行なうための走査線本数変換を行なう
フィールドメモリと、フィールドメモリからの出力を倍
速フィールドの1フィールド遅延させる第1の遅延手段
と、第1の遅延手段からの出力をさらに倍速フィールド
の1フィールド遅延させる第2の遅延手段と、フィール
ドメモリからの出力と、第2の遅延手段からの出力を参
照して、画像の動き量を画素毎に算出する手段と、動き
量算出結果を参照して、インターレース方式で伝送され
た画像の2本の走査線の中間位置の補間ラインの映像信
号を形成し、インターレース方式の映像信号を順次走査
に変換し、偶数ラインと奇数ラインを出力するライン補
間手段と、ライン補間手段から出力される映像信号に対
し、垂直フィルタリング処理を施し、入力の2倍のフィ
ールド周波数のアスペクト比変換を施された映像信号を
出力する手段とを備えることを特徴とする映像信号処理
装置である。
【0056】また、この発明は、入力されたインターレ
ース方式の映像信号を、2倍のフィールド周波数で読出
すとともに、アスペクト比の変換を行なうための走査線
本数変換をフィールドメモリによって行なうステップ
と、フィールドメモリからの出力を倍速フィールドの1
フィールド遅延させる第1の遅延のステップと、第1の
遅延がされた出力をさらに倍速フィールドの1フィール
ド遅延させる第2の遅延のステップと、フィールドメモ
リからの出力と、第2の遅延がされた出力を参照して、
画像の動き量を画素毎に算出するステップと、動き量算
出結果を参照して、インターレース方式で伝送された画
像の2本の走査線の中間位置の補間ラインの映像信号を
形成し、インターレース方式の映像信号を順次走査に変
換し、偶数ラインと奇数ラインを出力するライン補間の
ステップと、ライン補間がなされた映像信号に対し、垂
直フィルタリング処理を施し、入力の2倍のフィールド
周波数のアスペクト比変換を施された映像信号を出力す
るステップとを備えることを特徴とする映像信号処理方
法である。
【0057】上述したこの発明による映像信号処理装置
は、動き適応処理により精度の高い補間フィールド画像
を作成し画質を改善する。また、動き適応処理により、
フィールド間補間でインターレス画像を順次走査化する
ことができ、高画質の垂直方向ズーミングが可能になっ
た。
【0058】また、この発明は、従来では、フィールド
メモリを3次元Y/C分離を行なうために2フィール
ド、フリッカフリー処理を行なうためにに2フィールド
分、合計4フィールド用いて行なわれてきた処理を、3
フィールドで行なうことを可能とでき、さらに、画質改
善を行うことができる。
【0059】さらに、この発明をPALplus方式の受像
機に適用した場合では、従来では、フィールドメモリ
を、PALplus走査線補間に3フィールド、フリッカフ
リー処理に2フィールド分、合計5フィールド用いて行
なわれてきた処理を、3フィールドで行なうことを可能
とし、さらに、画質改善を行なう。また、従来この種の
処理で問題となった、フィールドの整数倍にならない信
号処理のディレイ量を発生しないので家庭用VTR等と
の接続も問題なくおこなえるようになった。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図11を参照し
て、この発明によるPAL方式テレビジョン受像機の実
施例を説明する。初めに、図1を参照して、この発明を
適用することが可能なPALplus方式テレビジョン受像
機の映像信号処理装置の要部について説明する。これ
は、前述した図12に示す従来の受像機の構成と同様で
ある。
【0061】入力端子1からのPALplus複合映像信号
CVBSがカラーデコーダ2、ヘルパー信号処理部3、
各種タイミングを生成して出力するタイミングジェネレ
ータ4、フィルムモード/カメラモードの識別を行うモ
ードデコーダ5に供給される。カラーデコーダ2からの
色信号UVおよび複合映像信号CVBSがカラープラス
処理に基づいて輝度信号および色差信号を分離する3次
元Y/C分離部6に供給される。
【0062】3次元Y/C分離部6からの輝度信号Yお
よびヘルパー信号処理部3からのヘルパー信号Hが輝度
信号走査線補間処理部7に供給される。3次元Y/C分
離部6からの色差信号UVが色信号走査線補間処理部8
に供給される。この処理部7からの輝度信号Yおよび処
理部8からの色差信号UVがフリッカーフリー処理部9
に供給される。
【0063】フリッカーフリー処理部9から出力され
る、フィールド周波数が2倍(100Hz)とされた倍速
輝度信号2Yおよび倍速色差信号UVがマトリクス部1
0に供給され、倍速RGB信号2R、2G、2Bが得ら
れる。この倍速RGB信号がCRT、液晶等の表示素子
11に供給される。
【0064】上述した構成のPALplus方式テレビジョ
ン受像機の映像信号処理装置の動作を説明する。入力端
子1から入力されたPALplus複合映像信号CVBS
は、カラーデコーダ2、ヘルパー信号処理部3、タイミ
ングジェネレータ4、およびモードデコーダ5に並列に
入力される。カラーデコーダ2に対して接続された3次
元Y/C分離部6では、カラープラスに基づくY/C分
離の処理を行う。
【0065】また、3次元Y/C分離部6および輝度信
号走査線補間処理部7では、各モードに対応した処理を
行う。フィルムモードでは、走査線補間は、同一フレー
ム内のAフィールドとBフィールドの画像からフレーム
内処理を行ない、Y/C分離も動き非適応で行われる。
カメラモードでは、フレーム内の2つのフィールドは別
々のタイミングの画像であり、Y/C分離は動き適応処
理され、走査線補間がフィールド内処理によりなされ
る。
【0066】ヘルパー信号処理部3では、PALplus複
合映像信号の上下無画部にあって色搬送信号により変調
されて伝送される補強信号の復調および振幅調整を行
う。3次元Y/C分離部6から出力された輝度信号Yお
よびヘルパー信号処理部23の出力(ヘルパー信号H)
は、輝度信号走査線補間処理部7に入力される。タイミ
ングジェネレータ4では、PALplus方式テレビジョン
受像機に必要な各種タイミング信号を生成して出力す
る。更に、モードデコーダ5では、垂直ブランキング部
分(第23ライン)に多重されている識別制御信号をデ
コードし、必要な情報を各部に伝達する。すなわち、モ
ードデコーダ5により生成されたモード識別信号が3次
元Y/C分離部6、ヘルパー信号処理部3、タイミング
ジェネレータ4、輝度信号走査線補間処理部7、フリッ
カーフリー処理部9に対して供給される。
【0067】色信号走査線補間処理部8では、フィール
ド内走査線補間処理等によって、1フィールドあたり2
15本であった色信号を4/3倍の287本に変換して
出力する。但し、色信号走査線補間処理部8では、ヘル
パー信号が用いられない。輝度信号走査線補間処理部7
では、内部の記憶手段としてのメモリやメモリ制御手段
によって、1フィールドあたり215本であった主画部
(主に輝度信号)の映像情報を、無画部に内挿されて伝
送されるヘルパー信号72本の持つ輝度信号と併せて合
計287本の輝度信号に変換して出力する。また、輝度
信号走査線補間処理部7には垂直フィルタを備えてお
り、インターリーブ処理で損なわれた画像の連続性を確
保し、ヘルパー信号によって垂直高域成分を補強した画
像を生成して出力する。
【0068】フリッカーフリー処理部9では、輝度信号
走査線補間処理部7および色信号走査線補間処理部8で
得られた1フィールドあたり287本からなる16:9
の輝度信号Y、色差信号UVに対してフィールド倍速変
換処理を施す。フリッカーフリー処理部9によって、1
秒あたり100フィールドの倍速フィールド周波数に変
換する。これにより、50Hzのフィールド周波数に起
因する大面積フリッカーを除去する。
【0069】マトリクス部10においては、フリッカー
フリー処理部9から出力部29を介して出力されたフィ
ールド倍速信号2Y、色差信号2Eu、2Evを液晶表
示装置や陰極線管(CRT)等の表示素子に入力するた
めの倍速RGB信号2R、2G、2Bに変換して出力す
る。
【0070】以上が一般的なPALplus方式テレビジョ
ン受像機の構成および動作である。この発明の第1およ
び第3の実施例は、図1において、一点鎖線で囲んで示
す、3次元Y/C分離部6、輝度信号走査線補間処理部
7、色信号走査線補間処理部8およびフリッカーフリー
処理部9を含む構成に対して適用されたものである。ま
た、この発明の第2の実施例は、図1において、破線で
囲んで示す、輝度信号走査線補間処理部7、色信号走査
線補間処理部8およびフリッカーフリー処理部9を含む
構成に対して適用されたものである。
【0071】図2ないし図6を参照してこの発明の第1
の実施例について説明する。図2はこの発明の第1の実
施例の要部(輝度信号処理部)を示すブロック図であ
る。図2に示される信号処理装置は、走査線本数変換、
フリッカーフリー処理を行なうためのフィールドメモリ
FM1と、1フレームの時間差がある2つの信号より、
ノイズリデューサ処理をするノイズリデューサ51と、
1フィールド遅延を行なうフィールドメモリFM2、F
M3と、ライン補間ロジック部52と、動き計算部53
と、動き量を1フィールド遅延するフィールドメモリF
M4と、ライン補間ロジック部52からの出力に垂直フ
ィルタリング処理を行う垂直フィルタ55と、フィール
ドメモリFM1〜FM4の動作を制御するメモリ管理部
56とから構成される。
【0072】メモリ管理部56には、入力映像信号と同
期した垂直同期信号Vs、水平同期信号Hs、クロック
信号CLKが供給される。メモリ管理部56は、各フィ
ールドメモリの書込み/読出しを制御し、また、各フィ
ールドメモリの書込みアドレスおよび読出しアドレスを
発生する。図2で破線で囲んで示す構成は、各部分と対
応する回路ブロックに限らず、DSP(ディジタル信号
プロセッサ)により実現することができる。DSPの場
合では、ソフトウェアを変更することによって、後述す
る第2の実施例あるいは第3の実施例を構成することが
可能である。
【0073】第1の実施例は、ヘルパー信号の処理を行
わないタイプの受像機に対してこの発明を適用したもの
である。ここでは説明を簡単にするため、輝度信号の処
理についてのみ説明する。色信号に関しては輝度信号と
同様の処理が可能である。また、色信号に対する視覚系
の感度を考慮して簡略化することも可能である。なお、
この発明は、ヘルパー信号の処理を行わない構成に対し
ても適用できるので、通常のPAL方式の映像信号の処
理に対しても適用可能である。
【0074】第1の実施例についてさらに詳細に説明す
る。フィールドメモリFM1には、3次元Y/C分離部
6からY/C分離後の輝度信号(垂直周波数50Hz、ラ
イン数625本、2:1インターレース)のディジタル
信号(例えば各サンプルが8ビット) が入力される。フ
ィールドメモリFM1においては、フィールド周波数を
倍にして読出す処理および画像の中央部等を拡大して表
示するための前処理としての走査線本数の変換の処理を
行なう。これは、従来のPALplus方式の走査線補間処
理のインターリーブ処理(図16)と同様の処理であ
る。但し、第1の実施例は、PALplusの補強信号を必
要としないので、ヘルパーのラインには、如何なる信号
が挿入されても構わない。
【0075】フィールドメモリFM1からの倍速化され
た出力は、ノイズリデューサ51に入力される。従っ
て、フィールドメモリFM1からの出力において、1フ
ィールドは、倍速化された1フィールドである。ノイズ
リデューサ51の出力がフィールドメモリFM2、フィ
ールドメモリFM3を経て1フレーム(倍速フレーム)
遅延され、ノイズリデューサ51に入力される。ノイズ
リデューサ51は、フレーム間の相関の無いノイズ成分
を除去する。かかるノイズリデューサ51は、フレーム
巡回形として知られている。
【0076】ノイズリデューサ51を経た信号と、フィ
ールドメモリFM2を経た信号は、ライン補間ロジック
部52に入力される。ライン補間ロジック部52におい
ては、ノイズリデューサ51からの出力(フィールドメ
モリFM1の出力)、フィールドメモリFM2からの出
力、フィールドメモリFM3からの出力および動き計算
部53からの動き量を用いて、インターレース信号を順
次走査信号(ノンインターレース信号)に変換する。ラ
イン補間ロジック52は、偶数ラインELと奇数ライン
OLを出力する。この順次走査信号出力の形成は、静止
画像の場合と、動画像の場合で異なる方法で行なう。な
お、動き計算部53は、画素単位で動き量を検出する。
【0077】図3は、ライン補間ロジック部52の一例
の構成を示す。ノイズリデューサ51から出力される現
フィールドの画像が係数器71を介して加算器72に供
給される。フィールドFM2からの前フィールドの画像
がスイッチ回路73、ライン遅延(例えばラインFIF
Oで構成される)74および加算器75に供給される。
加算器75によって、前フィールドの連続するラインの
それぞれの画素が加算され、さらに、加算出力が1/2
とされる。従って、加算器75の出力にフィールド内補
間信号が取り出される。このフィールド内補間信号が係
数器76に供給される。
【0078】また、フィールドメモリFM3からの前々
フィールドの画像が係数器77に供給される。係数器7
7の出力が加算器78に供給される。加算器72によっ
て、係数器71および76の出力が加算され、加算器7
8によって、係数器76および77の出力が加算され
る。係数器76は、係数Kを入力に対して乗じ、係数器
71および77は、係数(1−K)を入力に対して乗じ
る。この係数Kは、図3において破線で示すように、動
き量計算回路53からの動き量に応じて変化する。すな
わち、動き量が多いと、係数Kが大きな値となる。
【0079】加算器72の出力がスイッチ回路79の一
方の入力端子aに供給され、加算器78の出力がスイッ
チ回路79の他方の入力端子bに供給される。スイッチ
回路79の出力がスイッチ回路73に供給される。第1
および第3フィールドにおいては、入力端子aが選択さ
れ、第2および第4フィールドにおいては、入力端子b
が選択されるように、スイッチ回路79が制御される。
【0080】スイッチ回路73は、二つの入力と二つの
出力とを有する。二つの出力が偶数ラインおよび奇数ラ
インとそれぞれ対応している。スイッチ回路73は、第
1および第2フィールドでは、実線で示すように、偶数
ラインおよび奇数ラインとして出力する信号を選択し、
第3および第4フィールドでは、破線で示すように、偶
数ラインおよび奇数ラインとして出力する信号を選択す
る。
【0081】上述したライン補間ロジック部52の動作
を図4を参照して説明する。図4Aは、静止画像の場合
の処理を示し、図4Bは、動画像の場合の処理を示す。
なお、図では、簡単のため、1フィールドが4ライン
(1,3,5,7および2,4,6,8)で構成され、
1フレームが8ラインで構成されるものと仮定してい
る。
【0082】静止画像の場合は、Aフィールドの画像と
Bフィールドの画像を重ね合わせることにより、フレー
ムを完成させることができるので、図4Aに示すよう
に、Aフィールド画像と、Bフィールド画像をそのま
ま、奇数ラインおよび奇数ラインとして出力する。一
方、動画像の場合、時間的に異なるAフィールドとBフ
ィールドの画像を重ね合わせると、画質劣化を生じる。
従って、図4Bに示すように第1、第2フィールドは、
フィールドメモリFM2からのAフィールドの画像と、
Aフィールドの画像を空間的に補間した画像(加算器7
5からのフィールド内補間出力)を用いる。第3、第4
フィールドは、フィールドメモリFM2からのBフィー
ルドの画像と、Bフィールドの画像を空間的に補間した
画像(加算器75からのフィールド内補間出力)を用い
る。
【0083】動き計算部53においては、ノイズリデュ
ーサ51の出力とフィールドメモリFM3の出力(前々
フィールドの画像)から画像のフレーム間差分を計算
し、このフレーム間差分値と、フィールドメモリFM4
からの前フィールドの動き量を考慮して当該フィールド
における動き量を求める。この動き量に基づいて、上述
したように、動画像と静止画像の混合比を規定する係数
Kを制御する。なお、以上の説明から推察されるよう
に、PALplus方式のフィルムモード(Aフィールドと
Bフィールドの時間的な差がない)場合には、常に静止
画の処理方法をとることができる。
【0084】図5を参照してメモリの動作を説明する。
図5は、各メモリの動作を摸式的に示したものであり、
縦軸にメモリアドレス、横軸に経過時間を示している。
入力信号のフィールド区間は、PALまたはPALplus
方式では、1/50秒である。また、フィールドメモリ
FM1から読出された信号の倍速フィールド区間は、1
/100秒である。メモリ管理部56は、図5に示すよ
うに、フィールドメモリFM1、FM2、FM3の書込
み、読出し動作を制御する。
【0085】図5Aは、フィールドメモリFM1の書込
みおよび読出しを示している。破線がメモリFM1ヘの
書込みを示し、実線がその読出しを示す。この例では、
画面を縦方向に4/3倍に拡大している。書込みは、実
際に必要な部分のみ行うので、1フィールド区間のうち
の1部分だけメモリに書込んでいる。必要な部分とは、
例えばレターボックス形式の主画部である。これに対し
読出しは、1フィールドの期間に2回行なう。これによ
り、アスペクト比の変換のためのライン本数変換とフィ
ールド倍速処理が同時に行なわれる。
【0086】図5Bは、フィールドメモリFM2からの
読出しを示している。フィールドメモリFM1から2回
読出される画像の内の後半の画像をフィールドメモリF
M2に対して書込み、次のフィールドから2回の読出し
を行なう。同様に図5Cに示すように、フィールドメモ
リFM2から2回読出される画像の内の後半の画像をフ
ィールドメモリFM3に対して書込み、次のフィールド
から2回の読出しを行なう。
【0087】図5に示すように、出力されるノイズリデ
ューサ51(フィールドメモリFM1)の出力、フィー
ルドメモリFM2の出力、フィールドメモリFM3の出
力がライン補間ロジック52に供給される。ライン補間
処理は、同一フレームの2フィールドの映像信号を使用
してなされる。つまり、図5に示す第1フィールド#1
および第2フィールド#2においては、フィールドメモ
リFM1の出力(実際にはノイズリデューサ51の出
力)とフィールドメモリFM2の出力を用いて、ライン
補間処理が行なわれる。また、第3フィールド#3およ
び第4フィールド#4においては、フィールドメモリF
M2の出力と、フィールドメモリFM3の出力を用いて
ライン補間処理が行なわれる。使用される信号を、図5
中に破線で囲んで示す。
【0088】上述した関係に基づいて、図3に示すライ
ン補間ロジック52のスイッチ回路73は、第1および
第2フィールドでは、入力端子aが選択され、第3およ
び第4フィールドでは、入力端子bが選択される。入力
端子aには、フィールドメモリFM1の出力とフィール
ド内補間出力(フィールドメモリFM2の出力から形成
された補間出力))とを混合した加算器72の出力が供
給される。入力端子bには、フィールドメモリFM3の
出力とフィールド内補間出力(フィールドメモリFM2
の出力から形成された補間出力))とを混合した加算器
72の出力が供給される。さらに、スイッチ回路73
は、第1および第2フィールドと、第3および第4フィ
ールドとの間で、AおよびBフィールドの画像が入力さ
れる入力端子が切り替わることと対応して切り替えられ
る。
【0089】上述したように、ライン補間ロジック52
で形成された偶数ラインおよび奇数ラインが垂直フィル
タ55に供給される。図6は、この垂直フィルタ55の
動作を示す。図6Aは、4/3倍に画像を拡大する場合
の垂直フィルタ55への入力の例を示す。図6Aの場合
は、偶数ラインと奇数ラインともに、3本に1本の割合
でダミーラインが挿入されてライン数が変換されてい
る。このように、ライン数が変換され、奇数ラインodd
および偶数ラインevenが並列に出力される映像信号に対
し、図6Bに示すような垂直フィルタリング処理を施
す。すなわち、連続する8ライン(odd(n)〜even(X))
毎に、下記の処理を行い、新たな8ラインの信号を形成
する。
【0090】 odd(n) :odd(n)×4/4 even(n) :even(n) ×3/4 +odd(n)×1/4 odd(n+1):odd(n+1)×2/4 +even(n)×2/4 even(n+1):even(n+1) ×1/4 +odd(n+1)×3/4 odd(n+2):even(n+1) ×4/4 even(n+2):even(n+1) ×1/4 +odd(n+2)×3/4 odd(X) :odd(n+2)×2/4 +even(n+2)×2/4 even(X) :even(n+2) ×1/4 +odd(n+3)×3/4 この処理により、メモリで単に本数を変換されていた信
号が、自然な画像となるように補間される。ここでは、
2ラインを用いた補間を行なったが、このライン数およ
びフィルタ係数は、一例である。垂直フィルタ55から
は、図6Cに示すように、第1および第3フィールドに
おいては、奇数ライン、第2および第4フィールドにお
いては、偶数ラインの信号を出力する。
【0091】上述したこの発明の第1の実施例におい
て、ライン補間ロジック52において、倍速化された映
像信号を動きの多寡に応じて、順次走査信号に変換し、
さらに、垂直フィルタ55により処理するので、メディ
アンフィルタにより異なるフィールドの信号を処理する
のと比較して、画質をより良好とできる。また、第1の
実施例では、輝度信号の走査線補間処理と、フリッカー
フリー処理とに必要なフィールドメモリの個数は、FM
1、FM2およびFM3の合計3個である。従来の構成
では、輝度信号の走査線補間処理のために、3個のフィ
ールドメモリを必要とし、フリッカーフリーの処理のた
めに、2個のフィールドメモリを必要としていた。従っ
て、フィールドメモリの個数を減少させることができ
る。
【0092】次に、この発明の第2の実施例の信号処理
の要部を図7に示す。この第2の実施例においては、前
述のカラープラス処理を基礎とする3次元Y/C分離処
理部106をライン補間ロジック52の前段に設けたこ
とを特徴とする。第1の実施例の構成(図2)と比較す
ると、ノイズリデューサ51とライン補間ロジック52
との間に3次元Y/C分離処理部106が設けられてい
る。このY/C分離処理部106に対して、ノイズリデ
ューサ51の出力、フィールドメモリFM2の出力、フ
ィールドメモリFM3の出力、および動き計算部53か
らの動き量が供給される。ライン補間ロジック52に
は、Y/C分離処理部106からのAフィールドの信
号、Bフィールドの信号および動き計算部53からの動
き量が供給される。
【0093】図8は、3次元Y/C分離部106の一例
を示す。3次元Y/C分離は、同一フレーム内のAフィ
ールドとBフィールドとの間の相関を利用して輝度信号
と色信号の分離を行なう。ノイズリデューサ(フィール
ドメモリFM1)51、フィールドメモリFM2、フィ
ールドメモリFM3からの出力は、図5に示すような時
間経過となるので、3次元Y/C分離処理部106への
入力をフィールドスイッチFSyおよびFScにより選
択する。フィールドスイッチFSyおよびFScの出力
が輝度信号および色信号のそれぞれのAフィールド処理
部、およびBフィールド処理部に入力される。
【0094】図5を参照して説明したように、第1およ
び第2フィールドでは、ノイズリデューサ(フィールド
メモリFM1)51およびフィールドメモリFM2の出
力が使用されるので、フィールドスイッチFSyおよび
FScのそれぞれは、入力端子aを選択する。第3およ
び第4フィールドでは、フィールドメモリFM2および
FM3の出力が使用されるので、フィールドスイッチF
SyおよびFScのそれぞれは、入力端子bを選択す
る。
【0095】フィールドスイッチFSyおよびFScの
それぞれの出力に接続される構成は、前述した図14に
示す3次元Y/C分離処理部6と同様である。動き信号
に関しては、動き信号計算部53で求められたものを用
いる。最初に輝度信号処理部について説明する。
【0096】フィールドスイッチFSyから出力され
る、Aフィールド輝度信号およびBフィールド輝度信号
が帯域分割フィルタ122および124に供給される。
帯域分割フィルタ122および124では、色搬送信号
を含まない低周波領域と、それを含む高周波領域に分割
される。
【0097】帯域分割フィルタ122および124の出
力に取り出された高域成分は、加算器125により加算
される。この加算により各フィールドの映像信号の高域
に含まれていた色搬送信号は、互いに打ち消され、フレ
ーム内平均高域輝度信号YIFA が得られる。これは、P
AL方式では、同一フレーム内の1フィールド隔たって
いる輝度信号の相関が高く、且つ搬送色信号の位相が1
80°異なることを利用している。
【0098】但し、動きの激しい画像では、前述のPA
L映像信号の性質が成立しなくなるため、この加算で得
られた高域輝度成分に妨害成分が漏洩する。妨害成分を
目立たなくするため、動き量の多寡に応じて、係数器1
26により係数Kを乗じ、高域輝度成分を減衰させる。
【0099】係数器126により、動き量に応じた振幅
に調整された高域輝度成分は、折り返し除去フィルタ1
27に供給される。加算器125において、異なるフィ
ールドの信号を加算した結果、斜め線の連続性が滑らか
でなくなる。この問題を軽減するために、折り返し除去
フィルタ127が設けられている。
【0100】折り返し除去フィルタ127からの高域輝
度成分が加算器128および129に供給される。加算
器128において、高域輝度成分と帯域分割フィルタ1
22からのAフィールド低域輝度信号とが加算される。
加算器29において、高域輝度成分と帯域分割フィルタ
124からのBフィールド低域輝度信号とが加算され
る。加算器128から出力端子130にBフィールドの
輝度信号が取り出される。加算器129から出力端子1
31にAフィールドの輝度信号が取り出される。
【0101】フィールドスイッチFScから出力され
る、各フィールドの色差信号UVは、加算器133で加
算される。加算器133からフレーム内平均色差信号I
FAが得られる。この処理により、色差信号に混入した
輝度成分を取り除くことができる。これは、上述の輝度
高域成分から、搬送色信号を取り除く処理と同様の原理
に基づくものである。
【0102】但し、動きの激しい画像でこの処理を行う
と、妨害成分が発生する。従って、動き量を比較回路1
40に供給し、動き量の多寡に応じた色差切り替え信号
を形成し、この切り替え信号によって、色差出力スイッ
チ135を切り替える。それによって、フレーム内平均
色差信号IFAとAフィールド色差信号およびBフィー
ルド色差信号を動き量の多寡に応じて切り替え、Aフィ
ールド色差信号出力とBフィールド色差信号出力を出力
端子138および139にそれぞれ得るようにしてい
る。
【0103】なお、上述の説明では、3次元Y/C分離
として、カラープラス処理を基礎とするものを用いた
が、フィールド間相関を利用する3次元Y/C分離全般
に対してこの発明は、適用可能である。
【0104】上述したこの発明の第2の実施例は、第1
の実施例と同様に、ライン補間ロジック52において、
倍速化された映像信号を動きの多寡に応じて、順次走査
信号に変換し、さらに、垂直フィルタ55により処理す
るので、メディアンフィルタにより異なるフィールドの
信号を処理するのと比較して、画質をより良好とでき
る。また、第1の実施例と同様に、必要とするフィール
ドメモリの個数を減少させることができる。
【0105】図9は、この発明の第3の実施例の構成を
示す。第3の実施例においては、PALplus方式のカメ
ラモードの走査線補間処理を同時に行なうことを特徴と
し、PALplus方式の垂直補間フィルタを備える。フィ
ールドメモリFM1において、3:1の割合で主画面と
垂直補強信号(ヘルパー信号)をライン毎に読出す、ヘ
ルパーインターリーブ処理がなされる。この処理に関し
ては、図18を参照して説明した従来のPALplus方式
における処理と同様である。
【0106】このフィールドメモリFM1の出力がノイ
ズリデューサ51に供給される。ノイズリデューサ51
は、フレーム巡回型の構成である。ノイズリデューサ5
1の出力がフィールドメモリFM2およびFM3の直列
接続に対して供給される。フィールドメモリFM2およ
びFM3の出力がそれぞれPALplus方式のQMF8
1、82および83に供給される。
【0107】QMF81、82は、PALplus方式のの
走査線補間垂直フィルタリングを施す。ライン補間ロジ
ック部52には、フィールドメモリFM2、フィールド
メモリFM3の出力に、これらのQMF81および82
のフィルタリング処理を施したものを入力する。PAL
plus方式のカメラモードはフィールド内処理であるの
で,QMF81および82を経た段階で、走査線補間処
理は完了している。
【0108】次に動き計算部53に入力される信号に関
して説明する。動き検出には、前述のように1フレーム
隔たった信号により、フレーム差分が計算できることが
必要である。しかしながら、ノイズリデューサ51の直
後においては後述するように、ヘルパー信号の時間関係
が変わっているので、この影響を排除する必要がある。
このため、ヘルパー信号を使用せずに、QMF84によ
るフィルタリング処理を施す。これと条件をあわせるた
め、動き計算部53には、フィールドメモリFM3の出
力をQMF83を介して供給し、QMF83では、ヘル
パーに対する係数を0にする。動き検出は、通常、ロー
パスフィルタを施したものに基づいて行なうケースが多
い。第3の実施例は、動き量計算において垂直補強信号
を使用しない結果、このローパスフィルタの効果を持つ
ことができる。
【0109】図10は、ライン補間ロジック部52およ
び動き計算部53に入力される信号の時間経過を示す。
図10Aは、フィールドメモリFM1の書込み(破線)
および読出し(実線)を示し、図10Bは、フィールド
メモリFM2の読出しを示し、図10Cは、フィールド
メモリFM3の読出しを示す。この図10Bおよび図1
0Cにおいて、破線で囲んだ部分が各フィールドの信号
として使用される。すなわち、フィールド(倍速フィー
ルド)#1は、フィールドメモリFM2出力がそのまま
出力される。フィールド#2は、動き計算部53からの
出力に基づき、Aフィールドからの補間データとBフィ
ールドの信号が選択または混合されて出力される。フィ
ールド#3は、動き計算部53からの出力に基づきBフ
ィールドからの補間データとAフィールド映像信号が選
択または、混合されて出力される。フィールド#4にお
いては、フィールドメモリFM3からの出力がそのまま
出力される。
【0110】次に、フィールドメモリFM1とフィール
ドメモリFM2を用いて、ヘルパーインターリーブ処理
を行なう方法に関して、図10および図11を参照して
述べる。図11は、メモリ管理部56によりフィールド
メモリFM1およびFM2に対してなされる、メモリコ
ントロールを示すタイミングチャートである。まず、フ
ィールドメモリFM1への書込みは、図10および図1
1において斜めの破線で示すようになされる。また、書
込まれた信号を斜めの実線で示すように読出す際に、ヘ
ルパーインターリープ処理を行ない、さらにフィールド
周波数を2倍にする。
【0111】図11を参照してフィールドメモリFM1
への書込み処理を詳細に説明する。フィールドメモリF
M1に対しては、下記に示すように、順次書込み動作W
1,W2,W3,・・・・によって、到来する映像信号
が書込まれる。
【0112】 書込み動作W1:フィールド1Aの上ヘルパー信号 書込み動作W2:フィールド1Aの主画部 書込み動作W3:フィールド1Aの下ヘルパー信号 書込み動作W4:フィールド1Bの上ヘルパー信号 書込み動作W5:フィールド1Bの主画部 書込み動作W6:フィールド1Bの下ヘルパー信号 書込み動作W7:フィールド2Aの上ヘルパー信号 書込み動作W8:フィールド2Aの主画部 また、フィールドメモリFM1から下記に示すように、
読出し動作R1,R2,・・・・がなされる。読出し時
において、ヘルパー信号のインターリーブ処理がなされ
る。フィールドメモリFM1からの読出しは、メモリへ
の入力開始からちょうど半フィールド後とする。この理
由は、VTR信号等で発生する水平同期信号の乱れが可
視画面内に影響を及ぼすのを防ぐためである。読出され
る信号に関係する書込み動作も併せて示す。
【0113】 読出し動作R1:フィールド1Aの上ヘルパー信号(W
1) 読出し動作R2:フィールド1Aの主画部(W2) 読出し動作R3´:フィールド0Bの下ヘルパー信号 読出し動作R4´:フィールド1Bの上ヘルパー信号
(W4) 読出し動作R5:フィールド1Aの主画部(W2) 読出し動作R6:フィールド1Aの下ヘルパー信号(W
3) 読出し動作R7:フィールド1Bの主画部(W5) 読出し動作R8:フィールド1Bの上ヘルパー信号(W
4) 読出し動作R9´:フィールド1Aの下ヘルパー信号
(W3) 読出し動作R10´:フィールド2Aの上ヘルパー信号
(W7) 読出し動作R11:フィールド1Bの主画部(W5) 読出し動作R12:フィールド1Bの下ヘルパー信号
(W6) 上述したフィールドメモリFM1の書込みおよび読出し
動作から分かるように、主画部の映像信号は、フィール
ドメモリFM1から倍速で2回連続して読出され、フィ
ールドの倍速処理がなされる。しかしながら、図11A
において細い実線で示すように、読出し動作R3´は、
書込み動作W3によって、フィールド1Aの下ヘルパー
信号が書込まれる前になされるために、前のフィールド
0Bの下ヘルパー信号が読出される不都合が生じる。ま
た、読出し動作R4´は、書込み動作W4の後になされ
るために、次のフィールド1Bの上ヘルパー信号が読出
される不都合が生じる。読出し動作R9´およびR10
´においても、同様にインターリーブ処理に必要なヘル
パー信号が読出されない問題が生じる。このように、2
回目のフィールドメモリFM1の読出しでは、適切なイ
ンターリーブ処理がなされず、フィールドメモリFM1
の出力映像信号は、そのままでは、垂直補間処理に用い
ることができない。
【0114】これを、フィールドメモリFM2を用いて
修正する。フィールドメモリFM2には、図11Bに示
すように、主画部、上ヘルパー信号および下ヘルパー信
号がそれぞれ書込まれるエリア以外に、退避エリアを設
ける。
【0115】図10Bは、フィールドメモリFM2の読
出し動作を示し、図11Bは、フィールドメモリFM2
の書込みおよび読出し動作を示す。上述した問題を解決
する処理は、下記のように倍速フィールドの4フィール
ド(#1〜#4)の周期でなされる。
【0116】フィールド1Aの1回目の読出し(#1)
における処理 読出し動作R1で出力されるフィールド1Aの上ヘルパ
ー信号をフィールドメモリFM2に特別に用意された退
避エリアに書込む(書込み処理W21)。また、フィー
ルドメモリFM2から以前のフィールド0Bの上ヘルパ
ー信号、主画部および下ヘルパー信号の1回目の読出し
がなされる。
【0117】フィールド1Aの2回目の読出し(#2)
における処理 読出し動作R4´により出力されるフィールド1Bの上
ヘルパー信号は、フィールドメモリFM2に書込まれな
い。読出し動作R5により出力されるフィールド1Aの
主画部がフィールドFM2に書込まれ(書込み動作W2
5)、読出し動作R6により出力されるフィールド1A
の下ヘルパー信号がフィールドFM2に書込まれる(書
込み動作W26)。また、フィールドメモリFM2から
以前のフィールド0Bの上ヘルパー信号、主画部および
下ヘルパー信号の2回目の読出しがなされる。
【0118】フィールド1Bの1回目の読出し(#3)
における処理 読出し動作R8で出力されるフィールド1Bの上ヘルパ
ー信号をフィールドメモリFM2に書込む(書込み動作
W28)。他の書込み動作はされない。また、フィール
ドメモリFM3の退避エリアからフィールド1Aの上ヘ
ルパー信号が読出され(読出し動作R21)、フィール
ドメモリFM3の主画部のエリアから主画部の信号が読
出され(読出し動作R25)、フィールドメモリFM3
の下ヘルパー信号のエリアから下ヘルパー信号が読出さ
れる(読出し動作R26)。従って、適切なインターリ
ーブ処理がなされる。
【0119】フィールド1Bの2回目の読出し(#4)
における処理 読出し動作R11で出力されるフィールド1Bの主画部
の信号をフィールドメモリFM2の主画部のエリアに書
込む(書込み動作W31)。読出し動作R12で出力さ
れるフィールド1Bの下ヘルパー信号をフィールドメモ
リFM2の下ヘルパー信号のエリアに書込む(書込み動
作W32)。また、フィールドメモリFM3の退避エリ
アからフィールド1Aの上ヘルパー信号が読出され、フ
ィールドメモリFM3の主画部のエリアから主画部の信
号が読出され、フィールドメモリFM3の下ヘルパー信
号のエリアから下ヘルパー信号が読出される。従って、
主画部とヘルパーとの時間の対応が正しいものとされ、
適切なインターリーブ処理がなされる。
【0120】上述の#1〜#4の処理が繰り返される。
フィールドメモリFM2から読出された、フィールド倍
速化とインターリーブの処理がなされた映像信号は、フ
ィールドメモリFM3に供給される。フィールドメモリ
FM2からの2回目に読出される信号がフィールドメモ
リFM3に書込まれる。図10Cにおいて、W41で示
す書込み動作によって、2回目に読出されるフィールド
0Bの信号がフィールドメモリFM3に書込まれ、W4
2で示す書込み動作によって、2回目に読出されるフィ
ールド1Aの信号がフィールドメモリFM3に書込まれ
る。そして、書込まれた信号が次の倍速フィールドから
2回、連続して読出される。
【0121】上述したこの発明の第3の実施例では、ヘ
ルパー信号のインターリーブ処理と、フリッカーフリー
処理とに必要なフィールドメモリの個数は、FM1、F
M2およびFM3の合計3個である。従来の構成では、
インターリーブ処理のために、3個のフィールドメモリ
を必要とし、フリッカーフリーの処理のために、2個の
フィールドメモリを必要としていた。従って、フィール
ドメモリの個数を5個から3個へ減少させることができ
る。
【0122】この発明は上述した実施例に限定されず、
種々の実施形態を採ることができる。例えば、第3の実
施例において、ノイズリデューサ51とライン補間ロジ
ック52との間に、3次元Y/C分離処理部を設けるよ
うにしても良い。また、PAL方式、PALplus方式テ
レビジョン受像機について説明したが、SECAM方
式、PAL−SECAM両用のテレビジョン受像機にも
適用が可能である。また、以上の説明では、映像信号処
理装置の一例としてテレビジョン受像機について説明し
たが、他のAV機器例えばビデオ機器や記録媒体一体型
モニター装置、プロジョクター装置等にも応用が可能で
ある。更に、この発明は以上示した実施形態にとらわれ
ず様々な形態に発展できることは言うまでもない。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のPAL
方式テレビジョン受像機によれば、従来のメディアンフ
ィルタによるフリッカフリー処理の画質上の問題点を解
消することができる。また、フリッカーフリー処理で使
用するフィールドメモリを有効に活用し3次元Y/C分
離を行なうことができるようにした。さらに、従来で
は、別々に処理されていたPALplus方式の垂直補強信
号の処理をとフリッカーフリー処理と共通化し、合理的
に管理することが可能となり、システムの効率的な運用
を図ることができるとともに、使用するフィールドメモ
リ数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することができるPAL方式テ
レビジョン受像機の要部を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施例中のライン補間ロジッ
ク部の一例のブロック図である。
【図4】ライン補間ロジック部の動作を示す摸式図であ
る。
【図5】この発明の第1の実施例のメモリコントロール
方法を表す略線図である。
【図6】ノイズリデューサおよびフィールドメモリFM
2、FM3からの出力と、垂直フィルタにおけるフィル
タリングと、垂直フィルタから出力がフィールド毎に選
択されて出力される様子を説明するための略線図であ
る。
【図7】この発明の第2の実施例のブロック図である。
【図8】この発明の第2の実施例における3次元Y/C
分離部を詳細に示すブロック図である。
【図9】この発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】この発明の第3の実施例において、PALpl
usのメモリインターリーブ処理を行なうための方法を示
す略線図である。
【図11】この発明の第3の実施例におけるメモリコン
トロールの方法を示す略線図である。
【図12】従来のPALplus方式のテレビジョン受像機
の信号処理の要部を示すブロック図である。
【図13】このテレビジョン受像機のフリッカーフリー
処理部を説明するためのブロック図、並びにタイミング
チャートである。
【図14】このテレビジョン受像機の3次元Y/C分離
部の一例のブロック図である。
【図15】3次元Y/C分離部の一例の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図16】このテレビジョン受像機の走査線補間処理部
の説明のための略線図である。
【図17】PALplus放送信号のフレーム構成を説明す
るための略線図である。
【図18】走査線補間処理部の一例のブロック図であ
る。
【図19】走査線補間処理部の一例の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
6・・・3次元Y/C分離部、7・・・輝度信号走査線
補間処理部、8・・・色信号走査線補間処理部、9・・
・フリッカーフリー処理部、FM1,FM2,FM3,
FM4・・・フィールド遅延用のフィールドメモリ、5
1・・・・ノイズリデューサ、52・・・・ライン補間
ロジック、53・・・動き計算部、55・・・・垂直フ
ィルタ、56・・・・メモリ管理部、QMF・・・PA
Lplus垂直フィルタ、W・・・無画部、X・・・主画部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたインターレース方式の映像信
    号を、2倍のフィールド周波数で読出すとともに、アス
    ペクト比の変換を行なうための走査線本数変換を行なう
    フィールドメモリと、 上記フィールドメモリからの出力を倍速フィールドの1
    フィールド遅延させる第1の遅延手段と、 上記第1の遅延手段からの出力をさらに倍速フィールド
    の1フィールド遅延させる第2の遅延手段と、 上記フィールドメモリからの出力と、上記第2の遅延手
    段からの出力を参照して、画像の動き量を画素毎に算出
    する手段と、 算出された上記動き量を参照して、インターレース方式
    で伝送された画像の2本の走査線の中間位置の補間ライ
    ンの映像信号を形成し、インターレース方式の映像信号
    を順次走査に変換し、偶数ラインと奇数ラインを出力す
    るライン補間手段と、 上記ライン補間手段から出力される映像信号に対し、垂
    直フィルタリング処理を施し、入力の2倍のフィールド
    周波数のアスペクト比変換を施された映像信号を出力す
    る手段とを備えることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の映像信号処理装置において、 上記フィールドメモリからの出力に対し、フィールドま
    たは、フレーム巡回型のノイズリデューサ処理を行うノ
    イズリデューサ処理部をさらに設け、上記ノイズリデュ
    ーサ処理部の出力を上記第1のフィールド遅延手段に供
    給するようにしたことを特徴とする映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の映像信号処理装置において、 上記動き量を1フィールド遅延し、上記動き量の算出結
    果に時間フィルタを施す手段をさらに設けたことを特徴
    とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の映像信号処理装置において、 上記フィールドメモリからの出力と上記第1および第2
    の遅延手段からの出力を用いて、フィールド間の相関を
    利用した3次元Y/C分離を行なうことを特徴とする映
    像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の映像信号処理装置において、 上記フィールドメモリと、上記第2の遅延手段を組合わ
    せて用いることにより垂直補強信号に対する前処理を施
    しながら、1フィールドの遅延を発生させるメモリ管理
    手段と、PALplus方式のカメラモードの垂直フィルタ
    回路を備えることによりPALplus方式の垂直補強信号
    処理を可能にしたことを特徴とする映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の映像信号処理装置において、 画像の動き量を画素毎に算出する手段と、ライン補間手
    段と、垂直フィルタリング処理を施す手段とがDSP
    (ディジタル信号処理プロセサ)により行なわれること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 入力されたインターレース方式の映像信
    号を、2倍のフィールド周波数で読出すとともに、アス
    ペクト比の変換を行なうための走査線本数変換をフィー
    ルドメモリによって行なうステップと、 上記フィールドメモリからの出力を倍速フィールドの1
    フィールド遅延させる第1の遅延のステップと、 上記第1の遅延がされた出力をさらに倍速フィールドの
    1フィールド遅延させる第2の遅延のステップと、 上記フィールドメモリからの出力と、上記第2の遅延が
    された出力を参照して、画像の動き量を画素毎に算出す
    るステップと、 上記動き量算出結果を参照して、インターレース方式で
    伝送された画像の2本の走査線の中間位置の補間ライン
    の映像信号を形成し、インターレース方式の映像信号を
    順次走査に変換し、偶数ラインと奇数ラインを出力する
    ライン補間のステップと、 上記ライン補間がなされた映像信号に対し、垂直フィル
    タリング処理を施し、入力の2倍のフィールド周波数の
    アスペクト比変換を施された映像信号を出力するステッ
    プとを備えることを特徴とする映像信号処理方法。
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