JPH10190501A - Fm多重放送受信システム - Google Patents

Fm多重放送受信システム

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Publication number
JPH10190501A
JPH10190501A JP35524796A JP35524796A JPH10190501A JP H10190501 A JPH10190501 A JP H10190501A JP 35524796 A JP35524796 A JP 35524796A JP 35524796 A JP35524796 A JP 35524796A JP H10190501 A JPH10190501 A JP H10190501A
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JP
Japan
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data
multiplex
multiplex broadcast
broadcast receiver
processing device
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Application number
JP35524796A
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English (en)
Inventor
Hiroharu Satou
浩春 佐藤
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM多重放送受信機に接続されるナビゲーシ
ョン装置等の処理負担を軽減するとともに、接続に際し
てのメモリ増設を最小限に抑えることができるFM多重
放送受信システムを提供すること。 【解決手段】 FM多重放送受信機1は、FM多重放送
を受信して誤り訂正後のデータパケットを得るためにフ
ロントエンド12、中間増幅/FM検波回路14、フィ
ルタ回路16、LMSK復調回路18、誤り検出訂正回
路22を備え、データパケットからデータグループを得
るためにCPU24を備える。CPU24は、各データ
グループのデータをサービス識別毎に分類してメモリ2
6に格納して蓄積し、ナビゲーション装置2から任意の
タイミングでデータ送信要求があると、この要求で指定
されるサービス識別のデータを読み出してナビゲーショ
ン装置2に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信したFM多重
放送に含まれるFM多重データの中から所望の番組画面
を表示するFM多重放送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に対して現在地や行先案内、駐車場
案内、渋滞、通行規制、ニュース、天気予報等の各種情
報を、準マイクロ波ビーコンや、FM多重放送等の無線
通信で提供することにより、運転者が各種情報を総合判
断しながら目的地に的確な経路で走行できるようにした
道路交通情報通信システム(VICS)が実用化されて
いる。特に、FM多重放送では、交通情報やニュースあ
るいは天気予報等の各種情報提供がなされ、運転者によ
り所望の番組を選択することで所望のVICSサービス
画面を得ることができる。
【0003】上述したVICS対応のFM多重放送受信
機は、一般には表示装置を有するナビゲーションシステ
ムと組み合わせて使用されることが多い。このようにF
M多重放送受信機とナビゲーション装置とを組み合わせ
る場合、従来はFM多重放送受信機によってFM多重デ
ータを受信したときに、その旨を知らせるためのデータ
受信通知をナビゲーション装置側に送り、この通知を受
けたナビゲーション装置は、その都度FM多重放送受信
機に対して受信データの送信要求を送り、送信されてき
たFM多重データを内蔵するメモリに格納していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したFM多重放送
受信機と組み合わされるナビゲーション装置は、FM多
重放送受信機からデータ受信通知が送られてくると、必
ずFM多重放送受信機からデータを受信しなければなら
ず、処理の負担が大きいという問題があった。特に、こ
のデータの受信処理を優先的に行った場合には、ナビゲ
ーション装置において行うマップマッチングや経路誘導
等の各種の処理に支障を来すことにもなり、好ましくな
い。また、VICSセンタ推奨では、ナビゲーション装
置側に256kバイトのメモリを備える必要があり、F
M多重放送受信機を接続する前の状態でこの容量のメモ
リを備えていない場合には、ナビゲーション装置側にメ
モリの増設を行う必要があった。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的はFM多重放送受信機において
FM多重データを受信した際のナビゲーション装置等の
多重データ処理装置の処理負担を軽減するとともに、こ
の多重データ処理装置側のメモリ増設を最小限に抑える
ことができるFM多重放送受信システムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のFM多重放送受信システムは、FM多
重放送受信機でFM多重データを受信したときに、FM
多重放送受信機側にこの受信データを格納し、ナビゲー
ション装置等の多重データ処理装置に対してはデータを
受信した旨の通知のみを行い、多重データ処理装置が必
要なときにFM多重放受信機側にデータ送信要求を送っ
て受信データを受け取っている。したがって、多重デー
タ処理装置は、受信データを受け取るタイミングを任意
に設定することができ、処理の負担が軽減される。ま
た、FM多重放送受信機に受信データを格納して蓄積し
ておいて、多重データ処理装置ではその中から必要なも
のだけを選んで受け取ることができるため、多重データ
処理装置自体は、大量の受信データを蓄積するためのメ
モリ等の記憶手段が不要であり、FM多重放送受信機を
接続するために必要なメモリ等の増設を最小限に抑える
ことができる。
【0007】特に、上述したFM多重データは複数のサ
ービス識別のいずれかに対応しており、FM多重放送受
信機から多重データ処理装置に送るデータを予め指定し
ておくこともできる。この場合には、多重データ処理装
置に送られるデータ受信通知の数がさらに減るため、多
重データ処理装置の処理負担をさらに軽減することがで
きる。
【0008】また、上述したFM多重放送受信機による
FM多重データの格納は、DARC方式のFM多重デー
タを構成するデータグループを単位として行うことが好
ましい。このデータグループが表示単位であるページデ
ータ等に対応しており、ナビゲーション装置等の多重デ
ータ処理装置においてページデータ等に基づく番組画面
の表示処理が容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を適用したFM多重放送受
信システムは、DARC(Data Radio Channel)方式を
用いたVICS対応のFM多重放送を受信するものであ
り、FM多重放送受信機において受信したFM多重デー
タを、このFM多重放送受信機に一旦格納し蓄積してお
いて、多重データ処理装置としてのナビゲーション装置
側からデータ送信の要求があった時に必要なデータを送
る。これにより、ナビゲーション装置側では処理の負担
等を考慮して必要なタイミングで受信データを受け取る
ことができ、しかも必要な受信データだけを受け取るこ
とになるため、必ずしも大きなメモリ容量は不必要であ
って、メモリ増設を最小限に押さえることができる。以
下、一実施形態のFM多重放送受信システムについて図
面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明を適用した一実施形態のFM
多重放送受信システムの構成を示す図であり、主にナビ
ゲーション装置に接続されるFM多重放送受信機の構成
が示されている。同図に示すFM多重放送受信機1は、
アンテナ10で受信したFM放送信号からFM多重デー
タを復調して格納するために、フロントエンド(F/
E)12、中間周波増幅/FM検波回路(IF/DE
T)14、フィルタ回路16、LMSK(Level contro
lled Minimum Shift Keying )復調回路18、同期回路
20、誤り検出訂正回路22、CPU24およびメモリ
26を含んで構成されている。また、このFM多重放送
受信機1は、外部に接続されたナビゲーション装置2と
の間で各種のデータ通信を行うために入出力インタフェ
ース(IF)部28を備えている。
【0011】フロントエンド12は、アンテナ同調回路
や高周波増幅回路、局部発信回路、混合回路等を含んで
おり、アンテナ10から入力されるFM放送信号に対し
て高周波増幅を行うとともに所定の周波数変換を行う。
たとえば、受信したい所望の周波数のFM放送信号がフ
ロントエンド12に入力されたときに10.7MHzの
中間周波信号に変換される。中間周波増幅/FM検波回
路14は、フロントエンド12から出力される中間周波
信号を増幅するとともに、同調動作を行ってその同調結
果に対してFM検波処理を行うものである。フィルタ回
路16は、FM検波後の信号に含まれる多重信号を分離
するためのものである。DARC方式を用いたFM多重
放送を考えた場合には、図3に示すように、FM検波後
の信号には76kHz前後の多重信号が含まれており、
フィルタ回路16によってこの信号成分のみが抽出され
る。
【0012】LMSK復調回路18は、フィルタ回路1
6から出力されるLMSK変調信号に対して遅延検波を
施し、ビットクロックの再生とビットデータ列の復調を
行う。同期回路20は、LMSK復調回路18から出力
されるビットデータ列に対してブロック同期とフレーム
同期の検出を行うものであり、誤り検出訂正回路22
は、この同期がとられたビットデータ列に対して、CR
C(Cyclic RedundancyCheck )による誤り検出を行う
とともに誤りがあった場合にはその訂正を行う。例え
ば、誤り訂正は(292,190)短縮化差集合巡回符
号を縦横二重に用いた積符号によって行われ、高い確率
で誤り訂正が行われる。
【0013】CPU24は、誤り検出訂正回路22から
出力されるデータ(データパケット)に基づいてグルー
プデータを抽出する。抽出されたグループデータは、サ
ービス識別SI毎に分けられてメモリ26の所定の格納
領域に格納される。これらデータパケットやグループデ
ータ等の詳細内容およびメモリの所定の格納領域への格
納動作の詳細については後述する。
【0014】上述したメモリ26が格納手段に、CPU
24および入出力インタフェース部28がデータ受信通
知手段あるいはデータ送信手段にそれぞれ対応してい
る。
【0015】図2は、上述したFM多重放送受信機1に
接続されるナビゲーション装置2の構成を示す図であ
る。同図に示すナビゲーション装置2は、単独で地図表
示や経路誘導等のナビゲーション動作を行うために、地
図データが記憶されたCD−ROM40と、各種操作キ
ーを備える操作盤42と、車両位置、方位、走行距離を
検出するためのGPS受信機44、方位センサ46、距
離センサ48と、地図の表示制御やマップマッチング処
理等を行うナビゲーションコントローラ50と、表示装
置70とを含んで構成されている。
【0016】また、上述したナビゲーションコントロー
ラ50は、地図データを一時的に格納する地図データメ
モリ52と、各種の演算処理を行うCPU54と、CP
U54による処理結果を格納するメモリ56と、CPU
54によって作成された画像データを格納するVRAM
58と、このVRAM58に格納された画像データを読
み出してアナログの映像信号に変換して表示装置70に
出力する映像変換部60とを含んで構成されている。
【0017】また、ナビゲーションコントローラ50
は、図1に示したFM多重放送受信機1との間で各種の
データ通信を行うために入出力インタフェース(IF)
部62を備えており、上述したナビゲーション装置2
は、FM多重放送受信機1から送られてくるFM多重デ
ータに基づいてVICS情報や各種文字放送等の表示を
行う多重データ処理装置の機能も併せ持っている。
【0018】上述したCPU54および入出力インタフ
ェース部62がデータ送信要求手段、データ処理手段あ
るいはデータ受信通知手段に対応している。
【0019】次に、DARC方式を用いたFM多重放送
の階層構造について説明する。なお、サービス識別SI
が1〜6の場合を中心に説明を行い、最後にサービス識
別SIがEの場合についてまとめて説明を加えることに
する。上述したFM多重放送受信機1による処理の対象
となるDARCの階層構造には、伝送路についての階層
1、誤り訂正についての階層2、データパケットについ
ての階層3、データグループについての階層4、番組に
ついての階層5が含まれている。
【0020】伝送路についての階層1は、上述した中間
周波増幅/FM検波回路14から出力されるFM検波後
の信号(ベースバンド信号)に対応している。図3に示
すように、FM検波後の信号には76kHz前後のFM
多重放送信号が含まれており、このFM多重放送信号の
みがフィルタ回路16によって分離され、LMSK復調
回路18を通すことによりこのFM多重放送信号に対応
したFM多重放送データが得られる。
【0021】誤り訂正についての階層2は、誤り検出や
誤り訂正を行う際のフレーム構造を示している。図4
は、階層2に対応したフレーム構造を示す図である。同
図に示すように、LMSK復調回路18から出力される
FM多重放送データは1フレームあたり合計で272ブ
ロックからなり、この内190ブロックはデータパケッ
トを含むブロックであり、残りの82ブロックはパリテ
ィパケットを含むブロックである。この82ブロック
は、データパケットを含むブロックの間に分散して配置
されている。
【0022】また、データパケットを含む各ブロック
は、16ビットのブロック識別符号BIC(Block Iden
tify Code )と、176ビットのデータからなるデータ
パケットと、14ビットのCRC符号と、82ビットの
誤り検出訂正用のパリティ(横符号)で構成されてい
る。また、パリティパケットを含むブロックは、16ビ
ットのブロック識別符号BICと、190ビットのパリ
ティ(縦符号)パケットと、82ビットの誤り訂正用の
パリティ(横符号)とで構成されている。
【0023】データパケットを含む最初の13個のブロ
ックの識別符号はBIC1であり、次の123個のブロ
ックの中でデータパケットを含むものの識別符号はBI
C3であり、データブロックを含む次の13個のブロッ
クの識別符号はBIC2であり、最後の123個のブロ
ックの中でデータブロックを含むものの識別符号はBI
C3である。また、パリティパケットを含む各ブロック
の識別符号はBIC4である。
【0024】同期回路20は、ブロック識別符号BIC
を1ブロックごとに検出することによりブロック同期を
とっており、ブロック識別符号BIC4の次にBIC1
を検出することにより272ブロックごとにフレーム同
期をとっている。従って、このような順序でブロック識
別符号を検出できない回数が所定の割合で生じた時はブ
ロック同期はずれであり、所定の割合でフレーム同期が
とれない場合がフレーム同期はずれである。
【0025】また、データパケットが含まれるブロック
にはCRC符号が含まれており、しかも1フレームに含
まれる各ブロックには誤り検出訂正用のパリティ(横符
号)が含まれているから、これらのパリティを用いるこ
とにより誤り検出訂正回路22によって誤りを検出した
後の訂正処理を行うことができる。誤り検出訂正回路2
2からは、このようにして誤り訂正が行われた後に各ブ
ロックに含まれるデータパケットのみが出力される。
【0026】階層3は、データパケットの構造を示して
おり、その詳細が図5に示されている。同図に示すよう
に、各データパケットは、32ビットのプリフィックス
と144ビットのデータブロックを含んで構成される。
先頭のプリフィックスは、情報内容であるデータブロッ
クの識別を行うために付加されており、サービス識別S
I、復号識別フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、デ
ータグループ番号、データパケット番号からなってい
る。先頭4ビットのサービス識別SIは、番組の識別に
用いられる。
【0027】階層4は、上述したデータパケットに含ま
れるデータブロックが複数個集まって形成されるデータ
グループの構造を示している。図6に示すように、デー
タグループは、開始符号SOH、データグループリンク
符号DGL、データグループサイズ、データグループデ
ータ、長さ調整NULL、終了符号、CRCからなって
いる。このデータグループは、階層3のデータパケット
において、同一のサービス識別SI、同一のデータグル
ープ番号、同一の更新フラグのデータブロックを、デー
タパケット番号「0」から順に情報終了フラグが立って
いるデータブロックまで並べたものである。
【0028】階層5は、上述したデータグループに含ま
れるデータグループデータが複数個集まって形成される
番組データの構成を示している。図7に示すように、番
組データは複数のデータグループから構成されており、
先頭のデータグループは番組管理データとして用いら
れ、続くデータグループがページデータとして用いられ
る。番組管理データは、番組番号や番組のページ総数等
の番組全体にかかわる情報を含んでおり、各ページデー
タは、画面に表示する各ページの情報を含んでいる。こ
れら番組管理データとページデータのそれぞれは共通の
構造を有しており、情報分離符号RS、データヘッダパ
ラメータ、データヘッダデータからなるデータヘッダ
と、それに続くデータユニット群を有している。
【0029】なお、サービス識別SI=Eについては、
図5に示したデータパケットのプリフィックスが16ビ
ットで構成され、図6に示したデータグループが複数の
セグメントと長さ調整用のNULLとCRCとで構成さ
れている点が大きく異なっている。
【0030】図8は、FM多重放送受信機1に含まれる
メモリ26内の格納領域の詳細を示す図である。同図に
示すように、メモリ26内の格納領域は、さらに管理デ
ータ格納領域と受信データ格納領域に分かれている。受
信データ格納領域は、FM多重放送受信機1で受信した
FM多重データをサービス識別SI毎に分類して格納す
るためのものであり、各SI毎に固定の容量が確保され
ている。また、管理データ格納領域は、受信データ格納
領域に格納された各受信データの管理情報を格納するた
めのものであり、例えば各受信データに対応させて、番
組番号、ページ番号、データ構成パケット数、データサ
イズ、マクロフラグ等の受信データに含まれるデータ
と、受信データ格納領域におけるデータ格納先アドレ
ス、使用中フラグ等のデータの格納状態に関するデータ
とが含まれる。
【0031】また、上述した受信データ格納領域に確保
された各サービス識別毎のデータ格納は、番組管理デー
タやページデータ等のデータグループデータを単位とし
て行われ、各サービス識別毎の格納可能データ数は便宜
上固定的に設定されている。例えば、逐次受信処理の受
信データを対象とするサービス識別SI=1については
番組管理データとページデータのそれぞれ用に1つずつ
合計で2つが格納可能データ数となる。記録受信処理の
受信データを対象とするサービス識別SI=2〜6のそ
れぞれについては、各100〜300程度の範囲で格納
可能データ数が設定される。また、遷移情報を対象とす
るサービス識別SI=Eについては、1つが格納可能デ
ータ数となる。
【0032】図9は、サービス識別SI=2〜6に対応
した各受信データの格納状態を示す図である。例えば、
あるサービス識別SIのページデータ1〜4が順次受信
された場合には、各サービス識別毎に確保された格納領
域の先頭から順番に詰めて各ページデータ1〜4が格納
される(図9(A))。このようにして格納された各ペ
ージデータの中から、例えばページデータ1のみが読み
出されてナビゲーション装置2に送信されると、この送
信済みデータが格納されていた領域が開放される(図9
(B))。次に格納されるページデータ5がこの開放さ
れた領域よりも小さい場合にはこの開放領域に新たなペ
ージデータが格納されるが(図9(C))、この開放領
域よりも大きい場合にはこの開放領域は使用されずに、
新たな領域が確保されて新たなページデータ5が格納さ
れる(図9(D))。
【0033】本実施形態のFM多重放送受信システムで
は、FM多重放送受信機1とナビゲーション装置2との
間でFM多重データを送受信するために各種のコマンド
が用意されており、次に代表的なコマンドについて簡単
に説明する。
【0034】図10は、ナビゲーション装置2からFM
多重放送受信機1に対して送られる一部のコマンドを示
す図である。図10(A)に示す「データ受信通知要
求」は、FM多重放送受信機1においてFM多重データ
を受信したときに、ナビゲーション装置2に向けてデー
タ受信通知を希望するデータを予め指定するためのコマ
ンドである。種別「4A」に続けて、データ受信通知を
希望するサービス識別SI(例えば1〜6、Eを直接指
定する場合の他に、7を指定して一般情報であるSI=
1、2、3を、8を指定して交通情報であるSI=4、
5、6を指定したり、8を指定して全てのSIを指定す
るといったこともできる)、番組指定を有効にするか否
かを指定するフラグA、有効な場合はその番組番号B、
ページ番号指定を有効にするか否かを指定するフラグ
C、有効な場合はそのページ番号Dが含まれる。
【0035】図10(B)に示す「データ送信要求」
は、ナビゲーション装置2が希望するタイミングでFM
多重放送受信機1に受信データの送信を要求するための
コマンドである。種別「4B」に続けて、マクロ指定の
有無を示すマクロフラグMF、および上述した「データ
受信通知要求」で説明したフラグA、番組番号B、フラ
グC、ページ番号Dが含まれる。
【0036】図10(C)に示す「データキャンセル要
求」は、データの送信を要求せずにFM多重放送受信機
1のメモリ26から該当データを廃棄する指示を行うた
めのコマンドである。種別「4F」に続けて、マクロ指
定の有無を示すマクロフラグMF、データ廃棄を指示す
るサービス識別SI(例えば1〜6、Eを直接指定する
場合の他に、0を指定して全てのSIのデータを廃棄す
ることもできる)、および上述したフラグA、番組番号
B、フラグC、ページ番号Dが含まれる。
【0037】また、図11はFM多重放送受信機1から
ナビゲーション装置2に対して送られる一部のコマンド
を示す図である。図11(A)に示す「データ受信通
知」は、ナビゲーション装置2から送られてきたデータ
受信通知要求コマンドで指定されたデータを受信したと
きに、FM多重放送受信機1に向けて送られるコマンド
である。種別「4D」に続けて、受信したデータ数N、
マクロ識別フラグMF、受信データのサービス識別S
I、番組番号、ページ番号が含まれる。なお、データ数
Nが2以上(例えば最大4)の場合には、上述したマク
ロ識別フラグMFからページ番号までが、データ数N分
だけ繰り返される。
【0038】図11(B)に示す「受信データ」は、ナ
ビゲーション装置2からのデータ送信要求コマンドに応
じてFM多重放送受信機1から送信されるデータであ
る。種別「58」に続けて、マクロ識別フラグMF、サ
ービス識別SI、以下に続く識別から受信データまでの
データサイズ(バイト数)、受信した番組データ内の各
番組管理データあるいはページデータのデータヘッダに
含まれるデータヘッダパラメータの内容を示す識別、こ
のデータヘッダに含まれるデータヘッダデータの内容を
示すヘッダ、番組データ内の各番組管理データあるいは
ページデータに含まれるデータユニット群の内容そのも
のである受信データが含まれる。
【0039】図11(C)に示す「送信完了」は、ナビ
ゲーション装置2に向けたデータ送信が終了したときに
送られるコマンドであり、種別「4C」のみが含まれ
る。図11(D)に示す「該当データなし通知」は、ナ
ビゲーション装置2からのデータ送信要求コマンドで指
定されたデータがない場合に送られるコマンドである。
種別「4E」に続けて、受信未完了のデータを特定する
ために必要なマクロ識別フラグMF、サービス識別S
I、番組番号、ページ番号が含まれる。
【0040】図11(E)に示す「データ欠落予告」
は、FM多重放送受信機1内のメモリ26に確保された
各サービス識別毎の空き容量が不足する前に予告するた
めのコマンドである。種別「68」に続けて、サービス
識別SIが含まれる。例えば、各サービス識別毎(但
し、サービス識別SI=1、Eは除く)に、各サービス
識別対応の格納容量の80%を越えた場合に、ナビゲー
ション装置2に向けてこのデータ欠落予告コマンドが送
られる。このコマンドを受け取ったナビゲーション装置
2側では、必要に応じて未送信データの送信を要求した
り、格納データの廃棄を行う。
【0041】次に、本実施形態のFM多重放送受信シス
テムの動作を説明する。最初に、FM多重放送受信機1
における受信データの格納動作について説明し、その
後、図10および図11に示した各種コマンドを用いた
データ送受信の具体例について説明する。
【0042】図12は、FM多重放送受信機1における
受信データの格納動作手順を示す流れ図であり、主にC
PU24の動作手順が示されている。CPU24は、入
力されるデータパケットの有無を監視しており(ステッ
プ100)、誤り検出訂正回路22からデータパケット
が出力されると、そのデータパケットをメモリ26の作
業領域に一時保存(ステップ101)した後、図5に示
すデータパケットのプリフィックス内の更新フラグが前
回入力されたデータパケットの内容と一致しているか否
かを調べ(ステップ102)、更新フラグの内容が変化
するまでステップ100に戻って処理を繰り返す。
【0043】更新フラグが一致しないデータパケットが
入力されると、次にCPU24は、それまでに入力され
た更新フラグの内容が一致した一連のデータパケットを
用いて、図6に示すデータグループの編集を行う(ステ
ップ103)。サービス識別SIが1〜6の場合には、
このようにして編集された一つのデータグループが、図
7に示す番組データに含まれる番組管理データあるいは
一つのページデータに対応しており、格納単位となる。
【0044】次に、CPU24は、このようにして編集
したデータグループのデータ(サービス識別SIが1〜
6の場合はデータグループデータ、SIがEの場合は各
セグメント)をサービス識別毎に場合を分けて(ステッ
プ104)、サービス識別SIが1の場合の格納動作
(ステップ105)、サービス識別SIが2〜6の場合
の格納動作(ステップ106)、サービス識別SIがE
の場合の格納動作(ステップ107)のいずれかを実行
する。各サービス識別毎の格納動作の詳細については後
述する。
【0045】次に、CPU24は、データ受信通知コマ
ンドをナビゲーション装置2に向けて送るか否かを判定
する(ステップ108)。格納が終了した受信データの
サービス識別SIが、予めナビゲーション装置2から送
られてきたデータ受信通知要求コマンドで指定されたサ
ービス識別と一致する場合には、CPU24は、データ
受信通知コマンドをナビゲーション装置2に向けて送信
し(ステップ109)、一連の受信データ格納処理を終
了する。
【0046】図13は、サービス識別SIが1の場合の
受信データの格納動作を示す図であり、図12に示した
ステップ105の具体的な内容が示されている。まず、
CPU24は、着目しているデータグループデータが番
組管理データであるか否かを判定する(ステップ20
0)。図7に示したデータヘッダパラメータを調べるこ
とにより、このデータグループデータが番組管理データ
であるかページデータであるかを判定することができ、
番組管理データである場合には、次にCPU24は、サ
ービス識別SI=1の番組管理データ用に確保されてい
るメモリ26の受信データ格納領域に既に格納済みのデ
ータとこれから格納しようとしている番組管理データが
同じであるか否かを判定し(ステップ201)、同じで
ある場合には格納する必要がないため格納動作を中断し
て、図12のステップ100のデータパケット待ちの状
態に戻る。
【0047】また、管理データ格納領域の使用中フラグ
が解除されている場合(格納済みの番組管理データがな
い場合)あるいは格納しようとしている番組管理データ
と格納済みデータが異なる場合には、番組管理データを
構成する各データブロックのプリフィックスに含まれる
共通のデータグループ番号と更新フラグを、サービス識
別SI=1の番組管理データ用に確保されているメモリ
26の管理データ格納領域に格納する(ステップ20
2)。ここで格納するデータグループ番号と更新フラグ
は、上述したステップ201の判定を行うために使用さ
れる。すなわち、既に格納されている番組管理データの
データグループ番号と更新フラグと、新たに格納しよう
としている番組管理データのそれらとを比較して、一致
していれば2つの番組管理データが同じものであると判
断される。
【0048】次に、CPU24は、管理データ格納領域
の使用中フラグをセット(ステップ203)するととも
に、受信データ格納領域の該当領域に番組管理データを
格納する(ステップ204)。また、CPU24は、こ
の格納した番組管理データについての各種の管理情報を
管理データ格納領域に格納する(ステップ205)。上
述したように、この管理情報としては、番組番号、ペー
ジ番号、データ構成パケット数、データサイズ、マクロ
フラグ等の番組管理データに含まれる各種の情報と、受
信データ格納領域におけるデータ格納先アドレス等の番
組管理データの格納状態に関する各種情報とが含まれ
る。
【0049】また、着目しているデータグループデータ
がページデータの場合も同様であり、格納済みデータと
の一致判定(ステップ206)、データグループ番号と
更新フラグの格納(ステップ207)、管理データ格納
領域の使用中フラグのセット(ステップ208)、受信
データ格納領域の該当領域へのページデータの格納(ス
テップ209)、管理データ格納領域の該当領域への各
種管理情報の格納(ステップ210)が行われる。この
ようにして、図12のステップ105のサービス識別S
I=1に対応した格納動作が行われる。
【0050】図14は、サービス識別SIが2〜6の場
合の受信データの格納動作を示す図であり、図12に示
したステップ106の具体的な内容が示されている。ま
ず、CPU24は、着目しているデータグループと同じ
サービス識別SIを有し、番組番号とページ番号が同じ
データグループが存在するか否かを調べ(ステップ30
0)、存在する場合には受信データ格納領域の同一領域
に上書きできるか否かを判定する(ステップ301)。
この格納済みのデータグループに対応してメモリ26の
管理データ格納領域に格納してある管理情報の中のデー
タサイズが、これから格納しようとしている受信データ
の大きさ以下である場合には、CPU24は、メモリ2
6の受信データ格納領域内の同一アドレスに、着目して
いるデータグループのデータを上書きする(ステップ3
02)。また、これから格納しようとしているデータの
方が大きくて同一領域に対するデータの上書きが不可能
な場合には、この格納領域に対応する管理データ格納領
域内の使用中フラグを解除してこの格納領域を開放する
(ステップ303)。
【0051】ステップ300の判定で格納済みの同じデ
ータグループが存在しない場合に、あるいはステップ3
03において格納領域の開放を行った後、次にCPU2
4は、格納しようとしているデータグループのサービス
識別SIの格納済みデータ量が所定量を越えたか否かを
調べ(ステップ304)、越えている場合にはデータ欠
落予告コマンドをナビゲーション装置2に向けて送信す
る(ステップ305)。例えばメモリ26の受信データ
格納領域の各サービス識別毎に確保されている容量の8
割を越えてデータが格納されている場合にデータ欠落予
告コマンドが送信される。
【0052】また、格納済みデータ量が所定量を越えて
いない場合には、次にCPU24は、格納しようとして
いるデータが格納可能な空き領域が受信データ格納領域
に存在するか否かを調べ(ステップ306)、このよう
な空き領域がない場合にはデータ欠落予告コマンドをナ
ビゲーション装置2に向けて送信する(ステップ30
5)。例えば図9(C)に示すように、一度格納領域と
して使用されたがその後開放された領域がこれから格納
しようとしているデータ(ページデータ5)の容量より
も大きい場合や、図9(D)に示すように、これから格
納しようとしているデータの容量分の新しい格納領域が
確保できる場合には、CPU24はステップ306にお
いて格納可能な空き領域ありと判断して新たな格納領域
として確保し、次にこの格納領域に対応する管理データ
格納領域内の使用中フラグをセット(ステップ307)
するとともにこの格納領域に着目しているデータグルー
プのデータを格納する(ステップ308)。
【0053】データの上書き(ステップ302)あるい
はデータの新たな格納(ステップ308)が終了した
後、CPU24は、これらの格納したデータについての
各種の管理情報を管理データ格納領域に格納する(ステ
ップ309)。なお、サービス識別SI=1についての
格納動作で説明したように、各種の管理情報には、格納
しようとしているデータに含まれる各種の情報とこのデ
ータの格納状態に関する各種の情報が含まれる。このよ
うにして、図12のステップ106のサービス識別SI
=2〜6に対応した格納動作が行われる。
【0054】なお、サービス識別SIがEの受信データ
は、遷移情報であって、上述したサービス識別SIが1
の場合と同様に逐次受信していって、新規な受信データ
を上書きにより更新する必要がある。図12のステップ
107のサービス識別SI=Eに対応した格納動作とし
ては、サービス識別SI=1について示した図13の動
作手順の一部をそのまま適用することができる。すなわ
ち、CPU24は、格納済みデータとの一致判定(ステ
ップ201)、データグループ番号と更新フラグの格納
(ステップ202)、管理データ格納領域の使用中フラ
グのセット(ステップ203)、複数のセグメントを含
むデータグループの格納(ステップ204)および管理
データ格納領域への各種管理情報の格納(ステップ20
5)を行う。
【0055】上述したように、FM多重放送受信機1に
おいてサービス識別SI=1〜6、Eのいずれかの多重
データを受信すると、各サービス識別SI毎にメモリ2
6の該当領域に格納され蓄積される。このようにして蓄
積された各サービス識別毎の受信データは、ナビゲーシ
ョン装置2からデータ送信要求コマンドが送られてくる
とメモリ26から読み出されて、ナビゲーション装置2
側に送信される。
【0056】図15は、ナビゲーション装置2から送ら
れてくるデータ送信要求コマンドに応じて該当する受信
データを読み出して送信するFM多重放送受信機1の動
作手順を示す流れ図であり、上述した受信データの格納
処理と並行して行われる動作手順が示されている。FM
多重放送受信機1のCPU24は、ナビゲーション装置
2から送られてくるデータ送信要求コマンドの有無を監
視しており(ステップ400)、このコマンドが送られ
てくると、このコマンドに含まれている各種パラメータ
に基づいて該当するデータを検索する(ステップ40
1)。具体的には、CPU24は、メモリ26の管理デ
ータ格納領域の該当するサービス識別SI用に確保され
た領域を調べ、データ送信要求コマンドで指定された特
定の番組番号あるいはページ番号のデータを検索する。
【0057】次に、CPU24は、この検索結果に基づ
いて送信データの有無を判定し(ステップ402)、送
信すべき該当データがなかったときは、ナビゲーション
装置2に向けて該当データなし通知コマンドを送る(ス
テップ403)。この場合には、ナビゲーション装置2
に対して送るデータがないので、実際には受信データを
送ることなくデータ送信処理が終了する。
【0058】また、ステップ402の検索によって送信
すべき該当データが存在する場合には、次にCPU24
は、メモリ26の管理データ格納領域に含まれる該当す
るデータの格納先アドレスに基づいて、受信データ格納
領域に格納されている該当データを読み出し、図11
(B)に示したフォーマットでナビゲーション装置2に
向けて送信する(ステップ404)。また、該当データ
の送信が終了した後、CPU24は、図11(C)に示
した送信完了コマンドを送る(ステップ405)ととも
に、この送信データに対応させてセットしておいたメモ
リ26の管理データ格納領域内の使用中フラグを解除し
てこの送信データを格納しておいた領域を開放する(ス
テップ406)。
【0059】図16は、FM多重放送受信機1とナビゲ
ーション装置2との間の具体的な通信手順を示す図であ
る。
【0060】(A.送信データのサービス識別設定)ナ
ビゲーション装置2(以下「ナビ側」と称する)は、F
M多重放送受信機1(以後「受信機側」と称する)に対
して、送信を希望するデータのサービス識別を指定して
おく必要がある。まず、ナビ側のCPU54は、データ
受信時に送信を希望するサービス識別SI等を設定する
ために、図10(A)に示したデータ受信通知要求コマ
ンドを入出力インタフェース部62を介して受信機側に
送る。このデータ受信通知要求コマンドが送られてきた
受信機側のCPU24は、ブロックチェックキャラクタ
BCCをチェックした後にナビ側に肯定応答ACKを送
り、コマンドに含まれる各種のパラメータの内容を確認
した後にナビ側にコマンド受信完了通知を送る。このコ
マンド完了通知を受け取ると、ナビ側のCPU54は受
信機側に肯定応答ACKを送って、データ送信に先立つ
所定の設定処理が終了する。
【0061】(B.データ受信時のナビ側への通知)そ
の後所定時間が経過した後、受信機側において、指定し
たサービス識別を有するデータ、あるいは番組番号等が
特定されている場合には指定したサービス識別を有し、
かつ特定の番組番号等を有するデータが受信されメモリ
26に格納されると、受信機側のCPU24は、図11
(A)に示したデータ受信通知コマンドを入出力インタ
フェース部28を介してナビ側に送る。このデータ受信
通知コマンドが送られてきたナビ側のCPU54は、B
CCをチェックした後に受信機側に肯定応答ACKを送
り、コマンドに含まれる各種のパラメータの内容を確認
した後に受信機側にコマンド受信完了通知を送る。この
コマンド受信完了通知を受け取ると、受信機側のCPU
24はナビ側に肯定応答ACKを送る。
【0062】(C.データ送信の要求)次に、ナビ側の
CPU54は、図10(B)に示したデータ送信要求コ
マンドを受信機側に送る。そして、正常なデータ送信要
求コマンドを受け取った受信機側のCPU24は、BC
Cをチェックした後肯定応答ACKを、パラメータの内
容を確認した後にコマンド受信完了通知をナビ側に送
る。このコマンド受信完了通知を受け取ると、ナビ側の
CPU54は受信機側に肯定応答ACKを送る。
【0063】(D.データ送信)次に、受信機側のCP
U24は、図11(B)に示した所定のフォーマットを
有する受信データを検索するとともに読み出してナビ側
に送る。ナビ側のCPU54は、BCCをチェックした
後に肯定応答ACKを、受信データの内容を確認した後
にコマンド受信完了通知を受信機側に送る。このコマン
ド受信完了通知を受け取ると、受信機側のCPU24は
ナビ側に肯定応答ACKを送る。その後、CPU24
は、図11(C)に示した送信完了コマンドをナビ側に
送り、ナビ側から肯定応答ACKとコマンド完了通知が
返送されてきた後、肯定応答ACKを送ることにより、
一連の受信データの送信処理が終了する。
【0064】このように、本実施形態のFM多重放送受
信機1のCPU24は、FM多重放送データを受信した
ときに、これを各サービス識別毎に確保されているメモ
リ26の所定の格納領域に格納し、ナビゲーション装置
2からの要求があったときに、該当するデータを読み出
して送信する。したがって、ナビゲーション装置2のC
PU54は、受信データが必要なときにFM多重放送受
信機1から受信データを送ってもらうことができ、FM
多重放送受信機1との間のデータ送受信にかかる処理の
負担を軽減することができる。特に、ナビゲーション装
置2のCPU54は、自身の都合のよいタイミングでデ
ータ送受信を行うことができるため、例えば経路探索処
理のような他に負担が大きな処理を行っている場合に
は、FM多重放送受信機1に対するデータ送信要求を出
さないといったことも可能であり、ナビゲーション装置
2本来の処理を優先させることができる。
【0065】また、ナビゲーション装置2は、必要な受
信データだけをFM多重放送受信機1から送ってもらう
ため、従来のように受信データの全てをメモリ56に格
納する必要がなく、VICS対応のFM多重放送受信機
1を接続するために必要なメモリ増設を最小限に抑える
ことができる。
【0066】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述した実施形態では、FM多
重放送受信機1のメモリ26は、各サービス識別SI毎
に固定容量の格納領域を確保するようにしたが、サービ
ス識別毎に分類せずに受信データを格納するようにして
もよい。また、予めナビゲーション装置2からデータ受
信通知要求コマンドを送ることにより、FM多重放送受
信機1からデータ受信通知をもらうサービス識別SIを
指定するようにしたが、データ受信通知要求コマンドを
用いずに、全てのサービス識別の受信データについてF
M多重放送受信機1からデータ受信通知をもらうように
してもよい。
【0067】また、上述した実施形態では、FM多重放
送受信機1にナビゲーション装置2を接続するようにし
たが、DARC方式のレベル1とレベル2のFM多重放
送については、特にナビゲーション装置2を接続しなく
てもよいため、FM多重放送受信機1から送られてくる
データを処理して、所定のサービス画面表示を行うこと
ができる他の多重データ処理装置をナビゲーション装置
2の代わりに接続してもよい。
【0068】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、FM
多重放送受信機側に受信したFM多重データを格納し、
ナビゲーション装置等の多重データ処理装置に対しては
データを受信した旨の通知のみを行い、多重データ処理
装置が必要なときにFM多重放受信機側にデータ送信要
求を送って受信データを受け取っているため、多重デー
タ処理装置は、受信データを受け取るタイミングを任意
に設定することができ、処理の負担が軽減される。
【0069】また、FM多重放送受信機に受信データを
格納して蓄積しておいて、多重データ処理装置ではその
中から必要なものだけを選んで受け取ることができるた
め、多重データ処理装置自体は、大量の受信データを蓄
積するためのメモリ等の記憶手段が不要であり、FM多
重放送受信機を接続するために必要なメモリ等の増設を
最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態のFM多重放送受
信システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示すFM多重放送受信機に接続されるナ
ビゲーション装置の構成を示す図である。
【図3】階層1の伝送路信号を示す図である。
【図4】階層2に対応したフレーム構造を示す図であ
る。
【図5】階層3のデータパケットの構造を示す図であ
る。
【図6】階層4のデータグループの構造を示す図であ
る。
【図7】階層5の番組データの構造を示す図である。
【図8】FM多重放送受信機に含まれるメモリの格納領
域の詳細を示す図である。
【図9】サービス識別が2から6の場合の各受信データ
の格納状態を示す図である。
【図10】ナビゲーション装置からFM多重放送受信機
に対して送られるコマンドを示す図である。
【図11】FM多重放送受信機からナビゲーション装置
に対して送られるコマンドを示す図である。
【図12】FM多重放送受信機における受信データ格納
動作手順を示す図である。
【図13】サービス識別が1の場合の受信データの格納
動作を示す図である。
【図14】サービス識別が2〜6の場合の受信データの
格納動作を示す図である。
【図15】ナビゲーション装置から送られてくるデータ
送信要求コマンドに応じて該当する受信データを読み出
して送信するFM多重放送受信機の動作手順を示す図で
ある。
【図16】FM多重放送受信機とナビゲーション装置と
の間の具体的な通信手順を示す図である。
【符号の説明】 1 FM多重放送受信機 2 ナビゲーション装置 12 フロントエンド(F/E) 14 中間周波増幅/FM検波回路(IF/DET) 16 フィルタ回路 18 LMSK復調回路 20 同期回路 22 誤り検出訂正回路 24、54 CPU 26、56 メモリ 28、62 入出力インタフェース(IF)部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したFM多重放送から各種番組のF
    M多重データを復調して格納するFM多重放送受信機
    と、前記FM多重放送受信機から送られてくる前記FM
    多重データに基づいて所定の処理を行う多重データ処理
    装置とを有するFM多重放送受信システムにおいて、 前記FM多重放送受信機は、前記多重データ処理装置か
    らデータ送信要求があったときに、格納されている前記
    FM多重データを読み出して前記多重データ処理装置に
    送り、 前記多重データ処理装置は、必要なときに前記FM多重
    放送受信機に対してデータ送信要求を行うとともに、前
    記FM多重放送受信機から送られてくる前記FM多重デ
    ータを用いて所定の処理を行うことを特徴とするFM多
    重放送受信システム。
  2. 【請求項2】 受信したFM多重放送から各種番組のF
    M多重データを復調して格納するFM多重放送受信機
    と、前記FM多重放送受信機から送られてくる前記FM
    多重データに基づいて所定の処理を行う多重データ処理
    装置とを有するFM多重放送受信システムにおいて、 前記FM多重放送受信機は、 FM多重放送信号を復調したFM多重データを格納する
    格納手段と、 前記格納手段に前記FM多重データを格納したときに前
    記多重データ処理装置に向けてデータ受信通知を送るデ
    ータ受信通知手段と、 前記多重データ処理装置からデータ送信要求があったと
    きに、前記格納手段から該当する前記FM多重データを
    読み出して、前記多重データ処理装置に向けて送信する
    データ送信手段とを備え、 前記多重データ処理装置は、 前記データ受信通知を受け取った後の所定のタイミング
    で前記データ送信要求を前記FM多重放送受信機に向け
    て送るデータ送信要求手段と、 前記データ送信要求に対応して前記FM多重放送受信機
    から送られてくる前記FM多重データに基づいて所定の
    処理を行うデータ処理手段とを備えることを特徴とする
    FM多重放送受信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記FM多重データは複数のサービス識別のいずれかに
    対応しており、 前記多重データ処理装置は、必要な前記FM多重データ
    のサービス識別を指定するためのデータ受信通知を前記
    FM多重放送受信機に向けて送るデータ受信通知手段を
    さらに備え、 前記FM多重放送受信機は、送られてきた前記データ受
    信通知によって指定されたサービス識別を有する前記F
    M多重データのみを、前記データ送信手段から前記FM
    多重放送受信機に送信することを特徴とするFM多重放
    送受信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記FM多重放送受信機による前記FM多重データの格
    納は、DARC方式のFM多重データを構成するデータ
    グループを単位として行うことを特徴とするFM多重放
    送受信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記データ処理装置はナビゲーション装置であり、前記
    FM多重放送受信機から送られてくる前記FM多重デー
    タに基づいて所定の番組画面の表示を行うことを特徴と
    するFM多重放送受信システム。
JP35524796A 1996-12-20 1996-12-20 Fm多重放送受信システム Pending JPH10190501A (ja)

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