JPH08191255A - 多重放送受信装置 - Google Patents

多重放送受信装置

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JPH08191255A
JPH08191255A JP192795A JP192795A JPH08191255A JP H08191255 A JPH08191255 A JP H08191255A JP 192795 A JP192795 A JP 192795A JP 192795 A JP192795 A JP 192795A JP H08191255 A JPH08191255 A JP H08191255A
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JP
Japan
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area
data
navigation device
broadcast
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Withdrawn
Application number
JP192795A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Tanaka
二郎 田中
Norio Isshiki
功雄 一色
Kazuo Hirano
和夫 平野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08191255A publication Critical patent/JPH08191255A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信された多重放送中から現在地から目的地
までの経路に係る地域の情報を選択してナビゲーション
装置に供給する多重放送受信装置を提供することであ
る。 【構成】 ナビゲーション装置2は自車両の現在地から
目的地までの経路に係る地域を指定するコードをFM多
重放送受信装置1に予め与えると、マイコン15は、ア
ンテナ10、FM受信回路11、フィルタ12、復調回
路13および誤り訂正回路14を介して受信放送中から
抽出された地域ごとの情報中から装置2の指定する地域
コードに該当の情報のみを選択的に抽出し、通信インタ
フェース17を介してナビゲーション装置2に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は多重放送受信装置に関
し、特に、たとえばカーナビゲーション装置などと組合
せて使用され、カーナビゲーション装置に受信内容を供
給するための多重放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、FM多重放送を利用したカーナビゲーション装置が
検討されるようになった。カーナビゲーション装置と
は、たとえば方位センサや距離センサに基づいて自車両
の相対位置を推測する推測航法、人工衛星から発せられ
る電波を受信して自車両の絶対位置を測定する衛星航法
(Global Positioning Syste
m)などを利用して、現在位置を地図画面上にリアルタ
イムで表示したり、渋滞などに関する交通情報などを加
味して目的地までのルートを自動探索・表示したりする
装置である。また、FM多重放送は音楽、ニュースなど
のアナログ音声情報からなるFMステレオ放送である主
放送と地域ごとの交通情報・気象情報のデジタル情報か
らなる副放送とを1つの電波に載せて送信するものであ
る。
【0003】特開平6−224796号公報には車両に
搭載されたFM多重放送受信装置が開示される。この受
信装置には所望地域を指定する入力部が設けられて、こ
の入力部を介して地域指定されると、車両移動中に指定
地域に該当の放送が受信できたときに限り、この放送を
受信できるよう同調制御する構成が採用される。
【0004】また、特開平4−134932号公報には
ナビゲーション装置と組合せて用いられるFM多重放送
受信機が開示される。この受信機は、車両の現在地周辺
の交通情報のみを音声により報知するように構成され
る。
【0005】このように従来の車両搭載の多重放送受信
装置は、車両の現在位置または所望される位置に該当の
地域を限定して、そこに関する情報のみを提供するにす
ぎず、車両の現在位置から目的位置までの想定される移
動経路に該当の地域に関する情報を選択的に提供するも
のではなかった。
【0006】また、ナビゲーション装置では、受信装置
からのデータ受信処理と並行して位置検出処理、地図表
示処理および経路探索処理などを行なっているので、従
来のように受信装置から所望地域の情報であっても、必
要としない種類の情報も送られてくると、ナビゲーショ
ン装置側の処理負荷が慢性的に高くなって、処理速度が
低下するという不具合が生じる。
【0007】また、上述の不具合は、ナビゲーション装
置中で十分に大きなデータ受信用のバッファを準備し、
ここに受信装置から送信される情報を一時的に記憶し、
処理負荷が低くなったときに、この記憶データを一括処
理すれば解消されるが、このデータバッファの追加はナ
ビゲーション装置のコストアップを招くとともに、上述
の一括処理ではナビゲーション装置の特徴である受信内
容に応じた実時間応答が維持できないなどの問題が生
じ、根本的な解消策とはなり得ない。
【0008】また、上述のデータバッファを節約するた
めに、データ受信ごとに受信データの必要/不必要を逐
次判定しながら処理するマイコン(マイクロコンピュー
タの略)を設ければよいが、このような処理能力の高い
マイコンの追加はナビゲーション装置のコストアップを
招くという新たな問題を引起こす。
【0009】さらに、ナビゲーション装置において受信
装置からのデータ受信処理期間は、他の処理の優先度を
下げるようにすれば、上述のデータバッファおよび高性
能マイコンを準備しなくても十分に送信されるデータを
受信できるが、ナビゲーション装置としての本来の処理
である地図スクロール表示、経路算出などの処理速度が
著しく低下し、マンマシンインタフェースとしての機能
に支障を来すなどの新たな問題を引起こす。
【0010】それゆえに、この発明の目的は、受信され
た多重放送中から現在地か目的地までの経路にかかる地
域の情報を選択してナビゲーション装置に供給する多重
放送受信装置を提供することである。
【0011】この発明の他の目的は、受信された多重放
送中から現在地から目的地までの経路にかかる地域の情
報を選択してナビゲーション装置に供給するとき、ナビ
ゲーション装置の処理負荷およびコストの上昇を伴うこ
となくこれら情報を供給できる多重放送受信装置を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の多重放
送受信装置は、少なくとも自車両の現在地点から目的地
点への経路を算出する機能を有するナビゲーション装置
と組合せて使用され、主放送および地域ごとの情報を含
む副放送からなる多重放送を受信する多重放送受信装置
であり、この多重放送を受信し、受信された多重放送中
の副放送から情報を抽出する情報受信抽出手段と、抽出
された情報のうち算出経路に該当の地域に関する情報を
選択してナビゲーション装置に送出する制御手段とを備
えて構成される。
【0013】請求項2に記載の多重放送受信装置は、請
求項1に記載の多重放送受信装置の制御手段が、さらに
情報判定手段、地域判定手段および送出手段を備えて構
成される。
【0014】請求項2に記載の多重放送受信装置におい
て情報は該情報の種類を示すデータ、または該情報の内
容が前回放送分の内容から更新されたか否かを示すデー
タをさらに含み、情報判定手段は前述の情報受信抽出手
段により抽出された情報を入力し、該入力情報の種類デ
ータがナビゲーション装置が要求する情報の種類を示す
とき、または該入力情報の更新データが該情報内容は前
回放送分のそれから更新されていることを示すとき、該
入力情報を出力し、地域判定手段はこの出力された抽出
情報が算出経路に該当の地域に関する情報であるか否か
判定し、送出手段はこの抽出情報が算出経路に該当の地
域に関する情報であると判定されたことに応じて、該抽
出情報をナビゲーション装置に送出する。
【0015】請求項3に記載の多重放送受信装置は、請
求項1または2のいずれかに記載の多重放送受信装置に
おいて、ナビゲーション装置が算出する経路に該当の地
域は自車両の現在地点の地域のみであるよう構成され
る。
【0016】
【作用】請求項1に係る多重放送受信装置では、情報受
信抽出手段により受信された多重放送中から地域ごとの
情報が抽出されると、制御手段により抽出された情報か
らナビゲーション装置により算出された現在地点から目
的地点までの経路に該当の地域に関する情報が選択され
てナビゲーション装置に送出される。
【0017】請求項2に係る多重放送受信装置では、請
求項1に係る多重放送受信装置において前述の地域ごと
の情報がさらに該情報の種類を示すデータ、または該情
報内容が前回放送分から更新されたか否かを示すデータ
を含んで、制御手段中の情報判定手段により情報受信抽
出手段による抽出情報の種類はナビゲーション装置の要
求する種類に一致するか、またはその内容が前回放送分
のそれよりも更新されていると判定されたとき地域判定
手段に与えられ、地域判定手段により該抽出情報はナビ
ゲーション装置により算出された経路に該当の地域に関
する情報であると判定されたときに限り、送出手段によ
りナビゲーション装置に送出される。
【0018】請求項3に係る多重放送受信装置では、請
求項1または2のいずれかの多重放送受信装置におい
て、ナビゲーション装置により算出される経路に該当の
地域はナビゲーション装置が搭載された自車両の現在地
点にかかる地域のみであるので、制御手段により受信情
報中から現在地点の地域に関する情報のみがナビゲーシ
ョン装置に送出される。また、制御手段の情報判別手
段、地域判別手段および送出手段により受信情報のう
ち、ナビゲーション装置が要求する種類に一致するか、
または前回放送分からその内容が更新された情報であ
り、かつ現在地点の地域に関する情報であると判定され
た情報のみがナビゲーション装置に送出される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照し説明する。
【0020】図1はこの発明の一実施例によるナビゲー
ション装置と組合せて使用されるFM多重放送受信装置
のブロック構成図である。図2は図1のメモリの内容を
部分的に示す図である。図3はこの発明の一実施例のF
M多重放送による情報提供エリアと情報必要エリアとを
対比して示す図である。図4はこの発明の一実施例のF
M多重放送受信装置による受信情報をナビゲーション装
置に送出する手順を示すフローチャートである。図5は
この発明の一実施例の多重放送による文字および図形の
階層構造を示す図である。図6はこの発明の一実施例に
よるデータパケットの構成図である。図7はこの発明の
一実施例によるデータグループとデータブロックの関係
を示す図である。図8はこの発明の一実施例によるヘッ
ディング開始符号およびデータグループヘッダとデータ
ブロックとの関係を示す図である。図9はこの発明の一
実施例によるデータグループデータの構成図である。図
10はこの発明の一実施例によるデータヘッダパラメー
タの内容を表形式にして示す図である。図11はこの発
明の一実施例による番組データヘッダデータBの構成図
である。
【0021】ナビゲーション装置では、現在地は常に認
識されており、ユーザにより目的地が設定された場合
に、自動的に推奨経路を計算する機能を備えたものが提
供されている。このようなナビゲーション装置では、経
路計算を実施すれば、現在地から目的地までをナビゲー
ション装置が搭載された自車両が移動する際に通過する
であろう道路を事前に地図上で特定することができる。
一方、FM多重放送は広域にわたる放送のサービスエリ
ア全体で均一に同じ情報を提供することを特徴とするよ
うな媒体である。
【0022】今、たとえば図3の円の内側で示される情
報提供エリアがFM多重放送のサービスエリア全体であ
ったときに、自車両が図中の現在地Oから目的地D′ま
で移動しようとし、図中の太線の経路が算出されて地図
上で特定された場合を想定する。この場合、提供される
交通情報範囲は自車両の放送受信可能範囲と同程度と考
えてよいが、実際にナビゲーション装置が必要とする交
通情報は経路に相当する図3の太枠で示される情報必要
エリアに関するものだけでよい。
【0023】そこで本実施例のナビゲーション装置は図
3の太枠で示される算出経路に該当の地域に関する基準
地域メッシュコード(その詳細はJISに規定される)
のうちの第2次地域区画を示すコードを特定し、これを
多重放送受信装置に与えて、このエリアの交通情報のみ
を入力するよう動作する。
【0024】上述の基準地域メッシュコードの詳細はJ
ISコードとして規定されているので、ここでは簡単に
説明する。基準地域メッシュは全国の地域を20万分の
1地勢図の区画に相当する区域である第1次地域区画に
分割し(1次メッシュと呼ぶ)、第1次地域区画を経線
方向および緯線方向に8等分して第2次地域区画(25
000分の1地形図の区画に相当する地域)を作り(2
次メッシュと呼ぶ)、さらに第2次地域区画を経線方向
および緯線方向に10等分して第3次地域区画(約1平
方キロメートル区画に相当する区域)を作る(3次メッ
シュと呼ぶ)ことにより得られる。得られた基準地域メ
ッシュの各区画を一意に示すために8桁の数値からなる
基準地域メッシュコードが規定される。該コードの上4
桁分、上6桁分、および全桁分の数値が1次メッシュの
各区画、2次メッシュの各区画および3次メッシュの各
区画をそれぞれ示す。ここでは、第1次、第2次および
第3次地域区画を示す数値を1次、2次および3次メッ
シュコードとそれぞれ呼ぶ。
【0025】本実施例では地図上のXY座標による位置
は、上述の(1次メッシュコード、2次メッシュコー
ド、3次メッシュコード)のメッシュコードとその3次
メッシュコードで示される区画中での(X,Y)の値で
表現される。たとえば、1次メッシュコード5235で
ある区画中の2次メッシュコード75である区画中の3
次メッシュコード54である区画に含まれる座標(X,
Y)=(1200H,2400H)というように表現さ
れる。したがって、座標(X,Y)で示された位置に基
づいて対応のメッシュコードを特定することができる。
【0026】図1においてFM多重放送受信装置1はナ
ビゲーション装置2と組合せて用いられて、アンテナ1
0、アンテナ10を介してFM多重放送を受信するFM
受信回路11、受信されたFM多重放送から多重信号成
分を抽出するフィルタ12、抽出された多重信号成分を
元のデータに復調する復調回路13、復調されたデータ
に関して誤り訂正を行なう誤り訂正回路14、装置1自
体を集中制御するためのマイコン15、マイコン15の
処理に関連したデータを記憶するためのメモリ16およ
びナビゲーション装置2を通信接続するための通信イン
タフェース17を含む。
【0027】ナビゲーション装置2は受信装置1を通信
接続するための通信インタフェース21、インタフェー
ス21を介した装置1とのデータの送受信処理に並行し
て該装置2が搭載された車両の位置検出処理または地図
表示処理または経路探索処理などを行なう処理部22お
よび外部(乗員)との間でデータ入出力を行なうための
入出力部23を含む。なお、処理部22は動作に先立っ
て、FM多重放送に多重されて送信される情報のうち入
力を所望する情報の種別RDおよび情報を要求する地域
の2次メッシュコードである要求地域コードREi(i
=1、2、…)を通信インタフェース17を介してマイ
コン15に与え、マイコン15は与えられたデータRD
およびコードREiをメモリ16にストアする。
【0028】また通信インタフェース17および21に
は、たとえばRS−232Cに準じたものを用いて、調
歩同期式の通信手順に従いデータのやり取りをするよう
にしてもよい。
【0029】ここで、受信放送から番組を得るまでの手
順について装置1の動作と関連させながら説明する。
【0030】動作において、FM受信回路11はアンテ
ナ10からの入力をベースバンドに周波数変換、すなわ
ち図5の階層1に示されたような伝送路の信号に変換す
る。周波数変換されて得られた伝送路の信号はFMステ
レオ信号とパイロット信号とFM多重信号とのコンポジ
ット信号であるので、76kHzを中心周波数とする帯
域通過型のフィルタ12を通過させることによりFM和
(L+R)信号,FM差(L−R)信号およびパイロッ
ト信号が除去されて、多重信号を取出すことができる。
次にこの多重信号を復調回路13でL−MSK(Lev
el−Controlled−MSK)復調し誤り訂正
回路14で誤り訂正することにより、図5の階層3にあ
るデータパケットPAがマイコン15に与えられる。
【0031】データパケットPAは、図6に示されるよ
うに、さらにプリフィックスPFおよびデータブロック
DBを含み、プリフィックスPFは該データパケットP
Aが示す情報の種類などを表わし、データブロックDB
は情報そのものを表わす。
【0032】さらにプリフィックスPFはサービス識別
SI、復号識別フラグF1、情報終了フラグF2、更新
フラグF3,データグループ番号GNおよびデータパケ
ット番号PNを含む。サービス識別SIは主に番組内容
の種別、すなわち対応のデータブロックDBの内容の種
別たとえば、文字情報、図形情報、交通情報、付加情報
などを指定する。
【0033】復号識別フラグF1は誤り訂正処理に関す
るものであり、情報終了フラグF2は対応のデータグル
ープ番号GNで伝送されるデータグループの伝送が終了
するか否かを示すものである。
【0034】更新フラグF3は、あるデータグループ番
号で伝送されるデータグループが更新された場合は1イ
ンクリメントして送信され、更新されていない場合は前
回送出した更新フラグF3と同じフラグで送信される。
つまり、データパケットPAの内容が表わす交通情報な
どが既に一度放送されたものであるか、あるいはその内
容が前回放送分よりも新しく変更されたものであるかを
示す。
【0035】データグループ番号GNはデータグループ
が送信される際に割当てられるデータグループごとの番
号を示し、データパケット番号PNは各データグループ
番号ごとに伝送するデータパケットPAの番号を示す。
【0036】次に各データパケットPAのプリフィック
スPF中のデータグループ番号GNおよびデータパケッ
ト番号PNを参考にして、図7に示されるように複数の
データブロックDBを編集して、ヘッディング開始符号
SOH,データグループヘッダH,データグループデー
タD、長さ調整用NUL(空文字)、データグループ終
了符号Eおよび符号CRCを含む図5の階層4のデータ
グループDGが得られる。
【0037】さらにデータグループ終了符号E、データ
グループヘッダH中の図8に示されるデータグループサ
イズDGSおよびデータグループリンク符号DGLを参
考にしてデータグループDGが編集されて番組が得られ
る(図5の階層4および5参照)。
【0038】ここで上述の番組編集について説明する。
データグループリンク符号DGLは同一のサービス識別
SIで続いて送出される内容の異なるデータグループD
Gとの連結の有無を示す。連結有りの場合は「1」、な
い場合は「0」である。後続のデータグループが継続デ
ータである場合は番組の最終のデータグループDG以外
はそのデータグループリンク符号DGLが「1」とな
り、非一括番組の場合は続くデータグループDGが継続
データグループDGの場合にのみ「1」となる。このよ
うなデータグループリンク符号DGLに基づいて複数の
データグループDGを編集することにより番組が得られ
る。
【0039】データグループデータDは図9に示される
ように複数のデータユニットUおよびデータヘッダパラ
メータDHPならびにデータヘッダデータDHDを含む
データヘッダDHからなる。これらデータグループデー
タDが編集されることにより番組は図5に示されるよう
に複数のデータユニットUをデータユニット群BUとし
て、さらにデータヘッダパラメータDHPおよびデータ
ヘッダデータDHDをデータヘッダBHとしてそれぞれ
含む。
【0040】編集された番組は交通情報に関する番組で
あるので、該番組のデータヘッダデータDHDは番組デ
ータヘッダデータBを示し、そのデータ長DLは図10
に示されるように9バイトである。さらに、番組データ
ヘッダデータBは図11に示されるように、その中の3
バイト分(DB(n+8)〜DB(n+10))の内容
が地図座標(X,Y)であり、該交通情報が該当する地
図上での地域の中心座標を示す。地図座標の原点は、1
次メッシュコード3722の左下隅とし、X座標、Y座
標のそれぞれ上位5ビットは1次メッシュコードに相当
し、上位から6〜8ビット目は2次メッシュコードに相
当する。
【0041】受信された交通情報中の地図座標(X,
Y)が抽出され、これが2次メッシュコードに変換され
て、予めナビゲーション装置2から要求された地域コー
ドREiと照合される。この照合結果に従って、要求さ
れるエリアに該当する交通情報のみがナビゲーション装
置2に送出される。
【0042】上述したように、マイコン15は受信情報
中からナビゲーション装置2が必要とする情報種類に一
致し、かつその内容が前回放送分のそれから更新されて
おり、さらにナビゲーション装置2が必要とするエリア
に該当する情報のみを選択してナビゲーション装置2に
送出するよう動作する。
【0043】図1に戻り、メモリ16の記憶内容につい
て説明する。メモリ16は図2に示されるようにメモリ
領域M1,M2およびM3を含む。領域M2には前述し
たように予めナビゲーション装置2から入力が要求され
たデータの種別RDがマイコン15により受理されて格
納される。メモリ領域M3には前述したように予めナビ
ゲーション装置2から入力が要求された算出経路に該当
の地域(2次メッシュ)コードREiがマイコン15に
より受理されて格納される。領域M1にはナビゲーショ
ン装置2に送出された各データパケットPAに対応して
送出データDi(i=1、2、3…)が順次格納され
る。送出データDiには対応のデータパケットPAの更
新フラグF3,グループ番号GNおよびパケット番号P
Nが更新フラグ161、データグループ番号162およ
びデータパケット番号163にしてそれぞれ格納され
る。
【0044】次に、図4のフローチャートに従って、受
信装置1からナビゲーション装置2へのデータ転送手順
について説明する。なおこのフローチャートはプログラ
ムとして予めメモリ16にストアされてマイコン15に
より実行される。
【0045】ナビゲーション装置2は要求する種類の情
報は交通情報である旨を示す要求データ種別RD、およ
び自車両の現在地から目的地までの算出経路に該当の地
域に関する2次メッシュコードを示す要求地域コードR
Eiをマイコン15に与えるので、マイコン15は与え
られた要求データ種別RDおよびコードREiを受理し
メモリ16の領域M2およびM3にそれぞれ格納する
(S1)。
【0046】次に、マイコン15は前段の回路により処
理されて得られたデータパケットPAを入力し、該入力
パケットPAのデータブロックDBが示す情報が装置2
が要求する情報であるか否かを入力パケットPAのサー
ビス識別SIがメモリ16の要求データ種別RDに一致
するか否かに従って判定する(S2)。このとき、入力
パケットPAのサービス識別SIが種別RDに不一致で
あれば、該入力パケットPAが示す情報は交通情報では
ないので該入力パケットPAは削除されるが(S3)、
一致であれば該入力パケットPAが示す交通情報の内容
は前回放送分から更新されているか否か、または新規交
通情報を示すパケットPAか否かを判定する(S4)。
【0047】詳細には、入力パケットPAのグループ番
号GNおよびパケット番号PNに基づいてメモリ16の
送出データDiを検索し、検索結果、入力パケットPA
のグループ番号GNおよびパケット番号PNにそれぞれ
一致する番号162および163を含む送出データDi
が得られれば、さらに該送出データDiに対応の更新フ
ラグ161と入力パケットPAの更新フラグF3とを比
較する。比較結果、一致すれば該入力パケットPAの情
報は前回放送分から更新されていないので送出の必要な
しと判定され削除されるが(S5)、不一致であれば該
入力パケットPAの情報が前回放送分から更新されてい
るので送出すべきと判定されて、対応の送出データDi
の更新フラグ161が該入力パケットPAのフラグF3
で更新される(S6)。
【0048】一方、前述の検索結果、入力パケットPA
のグループ番号GNおよびパケット番号PNにそれぞれ
一致する番号162および163を含む送出データDi
が得られなければ、該入力パケットPAは、それが示す
情報は新規のものでありナビゲーション装置2に送出す
べきと判定されて、メモリ16にその内容が送出データ
Diにして追加格納される(S6)。さらにナビゲーシ
ョン装置2に送出すべきと判定された(削除されなかっ
た)パケットPAは前述した手順で番組に編集される
(S6)。
【0049】次に編集された番組(交通情報)の地図座
標(X,Y)から2次メッシュコードが求められて、メ
モリ16のコードREiと照合される(S7)。照合結
果、得られた2次メッシュコードがコードREiのいず
れかと一致すれば、該交通情報をナビゲーション装置2
に送出するが(S9)、いずれとも一致しなければ該交
通情報を削除する(S8)。
【0050】ナビゲーション装置2は受信装置1のマイ
コン15からインタフェース17および21を介して交
通情報を受理し、処理部22で受理された交通情報を加
味した現在地から目的地までの経路に関するナビゲーシ
ョンを行なうことができる。
【0051】またナビゲーション装置2は必要でない種
類の情報、前回放送分とその内容が全く同じ情報および
必要としない地域に関する情報を受理することはなくな
って、その処理負荷が軽減されるとともに、それら不要
情報受理に関するバッファが節約されてハードウェアコ
ストを低くすることができる。
【0052】上述したようにFM多重放送において多重
送信される地図座標は2次メッシュコードと対応が取ら
れているので、ナビゲーション装置2から受信装置1に
地域情報を要求する場合は2次メッシュコードを用いる
のが好ましいが、これに限定されるものではなく20万
分の1の地勢図上の座標であってもよい。つまりナビゲ
ーション装置2は座標を受信装置1に与えて、これに該
当の地域情報を要求する場合は、受信装置1が1次メッ
シュさえテーブルとして予め持っていれば、与えられた
座標と1次メッシュのテーブルから2次メッシュコード
を計算により求めることができるからである。
【0053】また、本実施例ではナビゲーション装置2
の要求する種類の情報は交通情報としているが、これに
限定されず、ナビゲーション装置2は要求データ種別R
Dを任意に変更することにより交通情報以外の情報につ
いても受けることができる。
【0054】また、本実施例では図4のフローチャート
で示されるように情報の該当地域判定(S7)に先立っ
て、ナビゲーション装置2への供給情報に必要とされな
い無駄な情報が含まれないように、情報の種別判定(S
2)に続いて情報の更新有無判定(S4)を行なってい
るが、この両判定処理の実行順序はこれに限定されず、
さらにこの種類判定および更新有無判定はいずれか一方
だけ行なうようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る多重放送受信装置によれ
ば、情報受信抽出手段および制御手段を用いて、受信し
た多重放送中からナビゲーション装置が算出した経路に
該当の地域に関する情報のみを選択的に抽出してナビゲ
ーション装置に供給することができるという効果があ
る。
【0056】請求項2に係る多重放送受信装置によれ
ば、情報受信抽出手段および制御手段中の情報判定手段
ならびに地域判定手段を用いて、受信した多重放送中か
らナビゲーション装置が要求する種類に一致するか、ま
たは前回放送分の内容から更新されている情報が抽出さ
れ、さらにこの抽出情報からナビゲーション装置が算出
した経路に該当の地域に関する情報のみが選択的に抽出
されて送出手段によりナビゲーション装置に送出され
る。したがって、ナビゲーション装置は不要な種類の情
報または前回放送分と同じ内容を示す情報が与えられる
ことはなく、さらに必要とされない地域に関する情報が
与えられることはないので、負荷が軽減されて処理効率
が上がるとともに、供給される情報を受理するためのバ
ッファを節約することができてハードウェアコストを低
くできるという効果がある。
【0057】請求項3に係る多重放送受信装置によれ
ば、請求項1または2に係る多重放送受信装置におい
て、ナビゲーション装置が算出する経路に該当の地域が
自車両の現在地点の地域のみであっても、受信情報中か
ら現在地点の地域に関する情報のみ選択してナビゲーシ
ョン装置に与えることができるという効果がある。
【0058】また、受信情報中からナビゲーション装置
が要求する種類に一致するか、または前回放送分からそ
の内容が更新されているような情報が抽出され、さらに
抽出された情報から現在地点の地域に該当の情報のみが
抽出されてナビゲーション装置に与えられる。したがっ
て、自車両が移動しながら逐次現在地点の地域に関する
情報を入力する場合でも、ナビゲーション装置に不要な
種類の情報または前回放送分と同じ内容の情報が与えら
れることはなく、さらに必要とされない地域の情報が与
えられることもなくなって、ナビゲーション装置の負荷
が軽減されて処理効率が上がるとともにこれら情報を受
理するためのバッファを節約できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるナビゲーション装置
と組合せ使用されるFM多重放送受信装置のブロック構
成図である。
【図2】図1のメモリの内容を部分的に示す図である。
【図3】この発明の一実施例のFM多重放送による情報
提供エリアと情報必要エリアとを対比して示す図であ
る。
【図4】この発明の一実施例のFM多重放送受信装置に
よる受信情報をナビゲーション装置に送出する手順を示
すフローチャートである。
【図5】この発明の一実施例の多重放送による文字およ
び図形の階層構造を示す図である。
【図6】この発明の一実施例によるデータパケットの構
成図である。
【図7】この発明の一実施例によるデータグループとデ
ータブロックの関係を示す図である。
【図8】この発明の一実施例によるヘッディング開始符
号およびデータグループヘッダとデータブロックとの関
係を示す図である。
【図9】この発明の一実施例によるデータグループデー
タの構成図である。
【図10】この発明の一実施例によるデータヘッダパラ
メータの内容を表形式にして示す図である。
【図11】この発明の一実施例による番組データヘッダ
データBの構成図である。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信装置 2 ナビゲーション装置 15 マイコン 16 メモリ PA データパケット Di 送出データ(i=1、2、3…) RD 要求データ種別 REi 要求地域コード SI サービス識別 F3 更新フラグ なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも自車両の現在地点から目的地
    点への経路を算出する機能を有するナビゲーション装置
    と組合せて使用され、主放送および地域ごとの情報を含
    む副放送からなる多重放送を受信する多重放送受信装置
    であって、 前記多重放送を受信し、受信された多重放送中の前記副
    放送から前記情報を抽出する情報受信抽出手段と、 前記情報受信抽出手段により抽出された前記情報のうち
    前記算出経路に該当の地域に関する前記情報を選択して
    前記ナビゲーション装置に送出する制御手段とを備え
    た、多重放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記情報は該情報の種類を示すデータ、
    または該情報の内容が前回放送分の内容から更新された
    か否かを示すデータをさらに含み、 前記制御手段はさらに、 前記情報受信抽出手段により抽出された前記情報を入力
    し、該入力情報の前記種類データが前記ナビゲーション
    装置が要求する前記情報の種類を示すとき、または該入
    力情報の前記更新データが該情報内容は前回放送分のそ
    れから更新されていることを示すとき、該入力情報を出
    力する情報判定手段と、 前記情報判定手段により出力された前記抽出情報が前記
    算出経路に該当の地域に関する情報であるか否か判定す
    る地域判定手段と、 前記地域判定手段により前記抽出情報が前記算出経路に
    該当の地域に関する情報であると判定されたことに応じ
    て、該抽出情報を前記ナビゲーション装置に送出する送
    出手段とを備えた、請求項1に記載の多重放送受信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ナビゲーション装置が算出する経路
    に該当の地域は前記自車両の現在地点の地域のみであ
    る、請求項1または2のいずれかに記載の多重放送受信
    装置。
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