JPH10189545A - プラズマアッシング装置 - Google Patents

プラズマアッシング装置

Info

Publication number
JPH10189545A
JPH10189545A JP34830096A JP34830096A JPH10189545A JP H10189545 A JPH10189545 A JP H10189545A JP 34830096 A JP34830096 A JP 34830096A JP 34830096 A JP34830096 A JP 34830096A JP H10189545 A JPH10189545 A JP H10189545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ashing
end point
plasma
signal
point detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34830096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Kadokura
昭三 門倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34830096A priority Critical patent/JPH10189545A/ja
Publication of JPH10189545A publication Critical patent/JPH10189545A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アッシング時間の異なるフォトレジストの付
着した半導体ウェハをプラズマアッシング装置で同時に
アッシングし、過剰なアッシング時間を取らずに、半導
体ウェハ上のフォトレジストを完全に剥離できるプラズ
マアッシング装置を提供する。 【解決手段】 アッシングチャンバ11に導入されるボ
ート13の両端近傍に対応した位置のアッシングチャン
バ11に検出窓21、22を設け、検出窓21、22に
接近して終点検出端子23、24を設け、二つの終点検
出端子23、24の出力信号を基に、アッシング停止信
号を発生させる停止信号発生装置3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマアッシング
装置に関し、さらに詳しくは、フォトレジスト除去時の
終点検出端子を備えるプラズマアッシング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造工程はドライプ
ロセス化が進み、半導体装置の製造工程でフォトレジス
トをマスクとした半導体ウェハ処理工程後のフォトレジ
スト剥離工程も、プラズマを利用してフォトレジストを
アッシングするドライプロセスが用いられている。この
プラズマを利用してフォトレジストを除去する装置が、
プラズマアッシング装置である。このプラズマアッシン
グ装置の従来例を、プラズマアッシング装置の要部の概
略図である、図5を参照して説明する。まず、プラズマ
アッシング装置は、イオン注入等の半導体ウェハ処理工
程後のフォトレジストが付着した半導体ウェハを設置し
て、フォトレジストを剥離する、図5に示すプラズマ処
理部1と、図示は省略するが、このプラズマ処理部1の
アッシングチャンバ11に酸素ガス(O2 ガス)等のレ
ジストをアッシングする反応ガスを供給する反応ガス供
給系や、アッシングチャンバ11内のガスを排気する排
気系や、アッシングチャンバ11内にプラズマを発生さ
せる高周波電源、および上述した各部等の動作を制御す
る、図5に示す装置制御部2とにより概略構成されてい
る。
【0003】アッシングチャンバ11内には、プラズマ
アッシング処理をする多数、例えば50枚程度の半導体
ウェハ12を載置したボート13が挿入される。また、
アッシングチャンバの一部には、プラズマの発光を検出
することができる石英製の検出窓11aが設けられてい
る。この検出窓11aに接近して、プラズマ発光中の各
種波長光の内、特定の波長光のみを検出する終点検出端
子14が設けられている。この終点検出端子14は、特
定波長光のみを透過させるバンドパス光学フィルタ、入
射光を集光するレンズおよび受光素子等で構成されてい
る。
【0004】次に、プラズマアッシング装置の動作に関
して述べる。まず、イオン注入等の半導体ウェハ処理工
程後のフォトレジストが付着した半導体ウェハ12をボ
ート13に載置して、このボート13をアッシングチャ
ンバ11に挿入する。その後、装置制御部2によりプラ
ズマアッシング処理開始の操作をする。この処理開始操
作により、まず、アッシングチャンバ11に接続してい
る排気系が作動して、アッシングチャンバ11内を真空
にする。アッシングチャンバ11内の真空度が所定の真
空度以下となった時点で、アッシングチャンバ11に接
続している反応ガス供給系が作動し、反応ガス、例えば
2 ガスをアッシングチャンバ11内に導入し、アッシ
ングチャンバ11内の圧力が所定の圧力となるように、
酸素ガス流量が調整される。次に、プラズマ発生用の高
周波電源がONし、アッシングチャンバ11内にプラズ
マが発生して、半導体ウェハ12に付着しているフォト
レジストの剥離(アッシング)が開始される。
【0005】フォトレジストのアッシングが開始される
と、有機高分子であるフォトレジストとO2 ガスプラズ
マ中の励起状態のO* やO2 * 等がCOやCO2 ガスと
なる燃焼反応を起こして、徐々にフォトレジストが剥離
されてゆく。このアッシング時の、O2 ガス中にCOや
CO2 ガスが混入した状態のプラズマには、COやCO
2 ガスプラズマが放射する特定波長光がある。この特定
波長光を終点検出端子14が検出し、この信号を装置制
御部2に送る。
【0006】終点検出端子14より装置制御部2に送ら
れる終点検出端子14の出力信号波形は、通常図6に示
す出力信号波形aのようになる。即ち、アッシングが開
始され、COやCO2 ガスが発生すると、特定波長光が
現れて、終点検出端子14より大きな出力信号が出て、
半導体ウェハ12に付着しているフォトレジストの剥離
が終了すると、大きな出力信号は無くなり、O2ガスの
みのプラズマ発光における特定波長光領域の波長光によ
る出力信号(ノイズ信号)となる。終点検出端子14の
出力信号がノイズ信号と同じになった時点で、装置制御
部2よりプラズマ発生用の高周波電源をOFFするため
の信号が出て、アッシングを終了させる。
【0007】ただ、通常上述した様な出力信号波形aに
おいて、出力信号Vがノイズ信号VN のみとなる時点を
特定することが難しいという問題がある。その為、出力
信号Vが、ピーク時の出力信号Vsmaxとノイズ信号VN
との差の信号V0 のある割合ΔV0 、例えば信号V0
5%になった時点をアッシングの終了時点と定め、この
終了時点より所定の期間だけアッシング動作を継続した
後、装置制御部2よりプラズマ発生用の高周波電源をO
FFするための信号を出し、アッシングを終了させると
いう方法が採られる。
【0008】高周波電源がOFFされた後、反応ガス供
給系が作動し、O2 ガスのアッシングチャンバ11内へ
の導入を停止し、アッシングチャンバ11内の真空度が
所定の真空度になった時点で、パージガス、例えばN2
ガス等をアッシングチャンバ11内に導入し、アッシン
グチャンバ11内を大気圧にする。その後、アッシング
チャンバ11より、フォトレジストが剥離された半導体
ウェハ12を載置したボート13を取り出す。
【0009】上述したプラズマアッシング装置におい
て、フォトレジストの厚みやプラズマアッシング処理前
の半導体ウェハ処理条件、例えばイオン注入の打ち込み
条件等が同じなフォトレジストがついた半導体ウェハ1
2をボート13に乗せてアッシングする場合は、上述し
たアッシングの終点検出法でもあまり問題ないが、フォ
トレジストの厚みやプラズマアッシング前の半導体ウェ
ハ処理条件がことなると、終点検出が更に難しくなり、
アッシング終了後に半導体ウェハ12を取り出してみる
と、まだ半導体ウェハ12のフォトレジストが完全に剥
離できずに残っているという問題が生ずる虞がある。
【0010】この理由は、フォトレジストのアッシング
時間が長い半導体ウェハ12が、図5に示す検出窓11
aから離れた、例えばボート13の下方に設置された状
態でアッシングが行われると、終点検出端子14の出力
信号波形は、図5の破線で示す出力信号波形bの様にな
る。即ち、まずアッシングが完了までの時間が短い、検
出窓11a側の半導体ウェハ12上のフォトレジストの
剥離が完了し始める時点より、終点検出端子14の出力
信号Vが減少し始める。その後、検出窓11a側の半導
体ウェハ12上のフォトレジストの剥離が完了しても、
アッシングが完了までの時間が長い、検出窓11aより
離れた部分にある半導体ウェハ12上のフォトレジスト
が、未だアッシング中であるために、この領域で形成さ
れるCOやCO2 の分子が検出窓11a側へ拡散してき
て、検出窓11a側のプラズマガス中に混入するため、
COやCO2 分子のプラズマ発光による特定波形光が終
点検出端子14で検出され、出力信号Vの減少が停止し
て平坦な出力信号波形が現れる。その後、検出窓11a
より離れた部分にある半導体ウェハ12上のフォトレジ
ストの剥離が完了し始める時点より、終点検出端子14
の出力信号Vが再び減少し始める。
【0011】上記のような終点検出端子14の出力信号
波形bとなると、出力信号VがV=ΔV0 +VN となる
アッシングの終点を決める時間ts ′は、ボート13の
下方に設置された半導体ウェハ12のフォトレジストが
ほとんど除去された時間とは異なる。従ってこの時間t
s ′後の所定時間を経た後、アッシングを停止すると、
半導体ウェハ12上のフォトレジストが完全に除去され
ずに残ってしまうという問題の生ずる虞がある。
【0012】一方、半導体ウェハ12上のフォトレジス
トを完全に除去するために、アッシングの終点を決める
時間ts ′後の、高周波電源をOFFするまでの所定期
間をあまり長くすると、プラズマのイオンや電子の半導
体ウェハ12表面への衝突等の影響を過度に受けて、半
導体ウェハ12に形成する半導体装置の構成素子特性を
悪化させるという問題が生ずる虞がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したプ
ラズマアッシング装置における問題点を解決することを
その目的とする。即ち本発明の課題は、アッシング時間
の異なるフォトレジストの付着した半導体ウェハをプラ
ズマアッシング装置で同時にアッシングし、過剰なアッ
シング時間を取らずに、半導体ウェハ上のフォトレジス
トを完全に剥離できるプラズマアッシング装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマアッシ
ング装置は、上述の課題を解決するために提案するもの
であり、半導体ウェハを載置したボートが導入されるア
ッシングチャンバと、アッシングチャンバに設けられた
検出窓と、アッシングの終点検出端子を有するプラズマ
アッシング装置において、アッシングチャンバに導入さ
れるボートの両端近傍に対応した位置のアッシングチャ
ンバに各々検出窓を設け、検出窓に接近して各々終点検
出端子を設け、各々の終点検出端子の出力信号を基に、
アッシング停止信号を発生させる停止信号発生装置を設
けたことを特徴とするものである。
【0015】本発明によれば、アッシングチャンバに導
入されるボートの両端近傍に対応した位置のアッシング
チャンバに各々検出窓を設け、検出窓に接近して各々終
点検出端子を設け、各々の終点検出端子の出力信号を基
に、アッシング停止信号を発生させる停止信号発生装置
を設けたことで、半導体ウェハ上の、アッシング時間の
異なるフォトレジストの付着した半導体ウェハをプラズ
マアッシング装置で同時にアッシングし、過剰なアッシ
ング時間を取らずに完全にフォトレジストを剥離でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施の形態
例につき、添付図面を参照して説明する。なお従来技術
の説明で参照した図5中の構成部分と同様の構成部分に
は、同一の参照符号を付すものとする。
【0017】本実施の形態例は、終点検出端子を備える
プラズマアッシング装置に本発明を適用した例であり、
これを図1〜図4を参照して説明する。ここで、図1は
プラズマアッシング装置の要部の概略図、図2は停止信
号発生装置内の基準信号発生部とタイマ部のブロック
図、図3および図4は終点検出端子からの出力信号波形
に対応させて示した、基準信号を発生させるためのタイ
ミングチャートの例である。
【0018】まず、プラズマアッシング装置の基本構成
は、従来例と同様で、図5に示すプラズマ処理部1と、
図示は省略するが、酸素ガス(O2 ガス)等のレジスト
をアッシングする反応ガスを供給する反応ガス供給系
や、アッシングチャンバ11内の排気をする排気系や、
プラズマを発生させる高周波電源、および図5に示す装
置制御部2とにより概略構成されている。
【0019】プラズマ処理部1には、プラズマアッシン
グ処理をする多数、例えば50枚程度の半導体ウェハ1
2を載置したボート13が挿入されるアッシングチャン
バ11があり、アッシングチャンバ11には、ボート1
3が挿入された状態における、ボート13両端の近傍に
対応する位置のアッシングチャンバ11部には、アッシ
ング時のプラズマ発光を検出するための二つの検出窓2
1、22が設けられている。上述した二つの検出窓2
1、22に接近して、従来例で説明したと同様な構成と
なっている、二つの終点検出端子23、24を設けられ
ている。また、この二つの終点検出端子23、24から
の出力信号を基にして、アッシングを停止させるための
アッシング停止信号を、装置制御部2に送り出す停止信
号発生装置3が設けられている。
【0020】上述した停止信号発生装置3は、例えば図
2に示すような構成をとる基準信号発生部3aとタイマ
部3bとにより構成されている。基準信号発生部3a
は、二つの終点検出端子23、24からの出力信号V
sig1、Vsig2と基準とする二つのレベルVK1、VK2を比
較し、パルスを発生させる2個のレベル比較・パルス発
生器31、32と、レベル比較・パルス発生器31、3
2からでる二つの信号を加算し、パルスを発生させる2
個の加算・パルス発生器33、34と、加算・パルス発
生器33、34からの信号のORをとるOR回路35、
レベルVK2との比較でレベル比較・パルス発生器31、
32より信号を加算し、所定期間だけ遅延させたパルス
を発生させる加算・遅延器36およびOR回路35と加
算・遅延器36との信号のORをとり、初めのパルスの
みを出力し、後続のパルスを除去するOR回路・除去器
37で概略構成されている。タイマ部3bは、基準信号
発生部3aからの基準信号を受けて作動を開始し、所定
期間経過後にアッシングを停止させる信号を装置制御部
2に送るものである。なお、このタイマ部3bは、外部
操作で任意の所定期間の設定ができるようになってい
る。
【0021】次に、プラズマアッシング装置の動作に関
して述べる。まず、プラズマアッシング装置により半導
体ウェハ12上のフォトレジストを剥離する際の、アッ
シングが開始するまでの動作は、従来例で説明したと同
様なので、説明を省略する。アッシングが開始される
と、COやCO2 ガスプラズマが放射する特定波長光を
二つの終点検出端子23、24が検出し、出力信号を出
す。
【0022】今、プラズマアッシング装置でフォトレジ
ストの剥離を行う半導体ウェハ上のフォトレジストの膜
厚又はフォトレジスト剥離工程以前の処理条件、例えば
フォトレジストをマスクとしたイオン注入条件等が異な
り、フォトレジストの剥離完了までの時間が異なるフォ
トレジストが付着した半導体ウェハ12群を、前後に分
けてボート13に載置し、アッシングした場合の二つの
終点検出端子23、24の出力信号波形は、図3に示す
ようになる。ここで、出力信号波形P1 は、フォトレジ
ストの剥離時間が短い半導体ウェハ12群がアッシング
される側の終点検出端子、例えば終点検出端子23のも
のであり、出力信号波形P2 はフォトレジストの剥離時
間が長い半導体ウェハ12群がアッシングされる側の終
点検出端子、例えば終点検出端子24のものである。
【0023】次に、上述した半導体ウェハ上のフォトレ
ジストのアッシング時に、アッシングを終了するための
基準信号形成方法に関し、図2および図3を参照して説
明する。まず、基準レベルVk1を、例えばピーク時の出
力信号Vsmaxとノイズ信号VNとの差の信号V0 の80
%、即ちVk1=0.8V0 +VN 、基準レベルVk2を、
例えばピーク時の出力信号Vsmaxとノイズ信号VN との
差の信号V0 の5%、即ちVk2=0.05V0 +VN
して、予め定めておく。終点検出端子23、24の出力
信号VSIG1、VSIG2が基準信号発生部3aのレベル比較
・パルス発生器31、32に入ると、図3に示すような
タイミングと波形のV1 、V2 、V3 、V4 パルスが発
生する。なおV1 、V3 のパルス幅twは、例えばアッ
シングレートがほぼ一定のフォトレジストが付着した半
導体ウェハ12のみをアッシングする際に終点検出端子
23、24の出力信号VSIG1、VSIG2がVk1よりVk2
で減衰するのに要する期間の約1.5倍の幅とする。
【0024】上述したV1 、V2 パルスおよびV3 、V
4 パルスはそれぞれ加算・パルス発生器33、34に入
ると、図3に示すようなタイミングと波形のV5 、V6
パルスを発生させる。なお、この例においては、V1
2 パルスとが重ならない為に、V5 パルスは発生しな
い。V5 、V6 パルスがOR回路35に入ると、V6
ルスがそのままV7 パルスになって出力される。一方、
レベル比較・パルス発生器31、32の出力である
2 、V4 パルスは、加算・遅延器36に入り、図3に
示すようなタイミングと波形のV8 パルスを発生させ
る。なお、このV8 パルスは、V2 、V4 パルスの加算
開始時点から所定遅延期間、例えば、上述したパルス幅
w 程度の遅延期間td 後に発生させるものとする。上
述したV7 パルスとV8 パルスがOR回路・除去器37
に入り、図3に示すようなタイミングと波形のV9 パル
スを発生させる。このV9 パルスがアッシングを終了す
るための基準信号である。
【0025】次に、フォトレジストの剥離完了までの時
間が異なるフォトレジストが付着した半導体ウェハ12
群が3タイプあり、この3タイプ半導体ウェハ12群の
内、2タイプは他の1タイプよりフォトレジストの剥離
完了までの時間が短く、しかもほぼ同等のものとし、剥
離完了までの時間の長いタイプの半導体ウェハ12群を
ボート13のほぼ中央に載置した場合においては、二つ
の終点検出端子23、24の出力信号波形は、図4に示
すようになる。ここで、出力信号波形P3 は、フォトレ
ジストの剥離時間が長い半導体ウェハ12群と二つの検
出窓23、24間の距離の長い方の検出窓、例えば検出
窓21側にある終点検出端子23のものであり、出力信
号波形P4 は、フォトレジストの剥離時間が長い半導体
ウェハ12群と二つの検出窓21、22間の距離の短い
方の検出窓、例えば検出窓22側にある終点検出端子2
4のものである。
【0026】次に、上述した半導体ウェハ上のフォトレ
ジストのアッシング時に、アッシングを終了するための
基準信号形成方法に関し、図2および図4を参照して説
明する。まず、終点検出端子23、24の出力信号V
SIG1、VSIG2が基準信号発生部3aのレベル比較・パル
ス発生器31、32に入ると、図4に示すようなタイミ
ングと波形のV1 、V2 、V3 、V4 パルスが発生す
る。しかし、V1 、V2 、V3 、V4 パルスのタイミン
グが、図4に示すようなものであるために、加算・パル
ス発生器33、34の出力であるV5 、V6 パルスは発
生しない。従ってOR回路35の出力であるV7 パルス
も発生しない。一方、レベル比較・パルス発生器31、
32の出力であるV2 、V4 パルスは、加算・遅延器3
6に入り、図4に示すようなタイミングと波形のV8
ルスを発生させる。上述したV7 パルスとV8 パルスが
OR回路・除去器37に入り、図4に示すようなタイミ
ングと波形のV9 パルスを発生させる。このV9 パルス
がアッシングを終了するための基準信号である。
【0027】上記2例の如くして、停止信号発生装置3
内の基準信号発生部3aよりアッシングを終了するため
の基準信号が発生すると、この基準信号を受けてタイマ
部3bが作動し、所定期間経過後にアッシングを停止さ
せる停止信号が発生する。停止信号発生装置3より停止
信号が装置制御部2に送られると、装置制御部2により
プラズマ発生用の高周波電源をOFFするための信号が
出て、高周波電源をOFFし、アッシングが終了する。
この後のプラズマアッシング装置の動作は、従来例で説
明したと同様なので、説明を省略する。
【0028】上述したプラズマアッシング装置を用いれ
ば、アッシング時間の異なるフォトレジストの付着した
半導体ウェハをプラズマアッシング装置で同時にアッシ
ングしても、過剰なアッシング時間を取らずに、半導体
ウェハ12に付着したフォトレジストを完全に剥離する
ことができる。従ってプラズマのイオンや電子の半導体
ウェハ12表面への衝突等の影響を過度に受けて、半導
体ウェハ12に形成する半導体装置の構成素子特性悪化
を抑制することができる。
【0029】以上、本発明を実施の形態例により説明し
たが、本発明はこの実施の形態例に何ら限定されるもの
ではない。例えば、本発明の実施の形態例では、アッシ
ングを停止させる信号を発生する停止信号発生装置を、
装置制御部とは別個に設けて説明したが、この停止信号
発生装置を装置制御部内に組み込んでもよい。また、停
止信号発生装置の基本信号発生部は、各機能回路で構成
するブロックを基にして構成したが、二つの終点検出端
子の出力信号を基にして、マイコンを利用し、上記説明
の基本信号を発生させる構成にしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプラズマアッシング装置は、アッシング時間の異なる
フォトレジストの付着した半導体ウェハをプラズマアッ
シング装置で同時にアッシングしても、過剰なアッシン
グ時間を取らずに、半導体ウェハに付着したフォトレジ
ストを完全に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプラズマアッシング装置の要
部の概略図である。
【図2】停止信号発生装置内の基準信号発生部とタイマ
部のブロック図である。
【図3】基準信号発生部における基準信号の発生機構の
一例を説明する、終点検出端子からの出力信号波形に対
応させて示した、基準信号を発生させるためのタイミン
グチャートである。
【図4】基準信号発生部における基準信号の発生機構の
他の例を説明する、終点検出端子からの出力信号波形に
対応させて示した、基準信号を発生させるためのタイミ
ングチャートである。
【図5】従来例のプラズマアッシング装置の要部の概略
図である。
【図6】従来例のプラズマアッシング装置における、終
点検出端子の出力信号を基にしてアッシング終了動作を
説明するための出力信号波形である。
【符号の説明】
1…プラズマ処理部、2…装置制御部、3…停止信号発
生装置、3a…基準信号発生部、3b…タイマ部、11
…アッシングチャンバ、11a,21,22…検出窓、
12…半導体ウェハ、13…ボート、23,24…終点
検出端子、31,32…レベル比較・パルス発生器、3
3,34…加算・パルス発生器、35…OR回路、36
…加算・遅延器、37…OR回路・除去器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハを載置したボートが導入さ
    れるアッシングチャンバと、前記アッシングチャンバに
    設けられた検出窓と、アッシングの終点検出端子を有す
    るプラズマアッシング装置において、 前記アッシングチャンバに導入される前記ボートの両端
    近傍に対応した位置の前記アッシングチャンバに各々検
    出窓を設け、 前記検出窓に接近して各々終点検出端子を設け、 前記各々の終点検出端子の出力信号を基に、アッシング
    停止信号を発生させる停止信号発生装置を設けたことを
    特徴とするプラズマアッシング装置。
  2. 【請求項2】 前記停止信号発生装置は、前記各々の終
    点検出端子からの出力信号値を基に、アッシング終点の
    基準信号を発生させる基準信号発生回路と、前記基準信
    号を受けて作動し、前記基準信号発生時点よりアッシン
    グ停止信号発生までの期間を設定できるタイマーとを有
    することを特徴とする請求項1に記載のプラズマアッシ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 前記基準信号発生時点は、アッシング開
    始後に、前記各々の終点検出端子からの出力信号の少な
    くとも一方が減衰し始めてからの所定期間内に、所定の
    出力信号値に達する時点、および前記各々の終点検出端
    子からの出力信号のいずれもが、減衰し始めてからの前
    記所定期間内に、前記所定の出力信号値に達しない時
    は、各々の出力信号が共に前記所定の出力信号値に達し
    た時点に、所定の期間を加えた時点のうち、いずれか一
    方の時点であることを特徴とする請求項2に記載のプラ
    ズマアッシング装置。
JP34830096A 1996-12-26 1996-12-26 プラズマアッシング装置 Pending JPH10189545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34830096A JPH10189545A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 プラズマアッシング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34830096A JPH10189545A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 プラズマアッシング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10189545A true JPH10189545A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18396113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34830096A Pending JPH10189545A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 プラズマアッシング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10189545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019507957A (ja) * 2016-02-26 2019-03-22 マットソン テクノロジー インコーポレイテッドMattson Technology, Inc. 注入フォトレジストを剥離するための方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019507957A (ja) * 2016-02-26 2019-03-22 マットソン テクノロジー インコーポレイテッドMattson Technology, Inc. 注入フォトレジストを剥離するための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100267698B1 (ko) 에칭처리방법 및 에칭의 후처리방법 및 에칭설비
JPH07153746A (ja) ドライエッチング室のクリーニング方法
WO2002049078A3 (en) Method for cleaning post-etch residues from a substrate
KR20140061382A (ko) 플라즈마 처리 챔버 내에서의 동기화되고 단축된 마스터 슬레이브 rf 펄싱
JP2000133638A (ja) プラズマエッチング方法およびプラズマエッチング装置
JPH10189545A (ja) プラズマアッシング装置
JPH05275326A (ja) レジストのアッシング方法
KR20030004962A (ko) 반도체장치의 제조방법 및 제조장치
JPS6267825A (ja) 半導体装置の表面を平坦化する方法
JPH09260096A (ja) インピーダンス整合方法および装置ならびに半導体製造装置
US7025895B2 (en) Plasma processing apparatus and method
JPS63221620A (ja) プラズマ処理方法及び装置
JPS6373524A (ja) プラズマ処理方法
JPH04337633A (ja) 半導体装置の製造におけるエッチング方法
JP3681718B2 (ja) プラズマ処理装置及び方法
JP3372911B2 (ja) 電子ビーム描画装置の鏡筒内洗浄装置
JPH04133425A (ja) ドライエッチング装置
JP2001319924A (ja) プラズマ処理の終点検出方法及びその装置
JP2000231202A (ja) レジストのアッシング方法
JP2972763B1 (ja) プラズマ処理済み試料の保持方法
CN111524791B (zh) 用于半导体清洗设备中的晶圆清洗方法及半导体清洗设备
JPS59117227A (ja) ウエハ処理装置
JPH02109436A (ja) 同期引込み回路
KR0161454B1 (ko) 반도체장치의 제조과정에서 발생하는 오염입자의 제거방법
JPH11162936A (ja) レジスト除去方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040622