JP2001319924A - プラズマ処理の終点検出方法及びその装置 - Google Patents
プラズマ処理の終点検出方法及びその装置Info
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Abstract
に、正確な終点検出ができるプラズマ処理の終点検出方
法及びその装置を提供する。 【解決手段】 プラズマ処理室内に反応ガスを間欠的に
導入し、プラズマによって被処理基板を処理し、プラズ
マ処理室内のプラズマの所定波長の発光強度を信号とし
て抽出し、この発光信号の変化から処理の終点を検出す
る方法として、この抽出した発光信号を前記プラズマ処
理室内への反応ガスの導入周期よりも短い周期で前記導
入周期に同期させて断続的に抽出し、この抽出した発光
信号の強度の変化を示すデータに基づいて前記プラズマ
による処理の終点を検出するようにした。
Description
点検出方法及びその装置に関するものであり、特に、処
理室内に発生させたプラズマにより基板を処理するのに
好適な方法及びその装置に関する。
ング工程は不可欠の工程である。従来エッチングにはプ
ラズマ処理による方法がよく知られているところである
が、近年の微細化の要求に対し、パルスガスバルブを介
してプラズマ発生室に反応ガスを間欠的に導入してエッ
チングを行なう方法(所謂ガスパフ)が最近注目を浴び
ている。
装置の構造を示す全体図であり、終点検出装置を付属し
ている。プラズマ処理装置100は、被処理基板Wを載
置した載置テーブル101の上部にアルミニウム製の処
理室102を配置し、この処理室102の上部に石英や
セラミックス等で覆うようにしたプラズマ発生室103
を設けて、処理室102とプラズマ発生室103とでプ
ラズマ処理室を構成している。プラズマ発生室103の
外周には高周波電源104aに接続された誘導コイル1
05が巻回されている。載置テーブル101も高周波電
源104bに接続されている。
が形成され、プラズマ発生室103と処理室102との
間には多孔グリッド107が配置され、プラズマ発生室
103の上端部は閉塞され、その下部側面には反応ガス
の供給管108が接続され、バルブ109を介して制御
回路110に接続されている。制御回路110は所定周
期のパルス信号を出力してバルブ109をオン・オフし
て開閉制御し、反応ガスはバルブ109の開閉制御によ
り間欠的にプラズマ処理室に送り込まれる。
て、プラズマ発生室103でプラズマを発生せしめ、そ
の活性種で被処理基板Wのエッチング処理を行う。エッ
チング処理に際しては、エッチングの進行状況を監視
し、その終点をできるだけ正確に検出して、所定のパタ
ーン形状及び深さだけエッチング処理を行うようにして
いる。
通して光ファイバ112により取り出され、モノクロメ
ータ等の分光器113で分光し、所望の波長の発光強度
だけを取り出す。この発光強度は光電変換素子114で
受光され、光電変換素子114から光電変換されたプラ
ズマの発光強度を示す信号(以下発光信号と称す)が、
信号処理回路115に送られる。信号処理回路115に
はサンプリング信号発生回路116から一定周期のサン
プリング信号が送られており、信号処理回路115から
は一定周期でサンプリングされたプラズマの発光強度
(例えば440nmの発光スペクトル)を示すサンプル
信号が出力され、終点判定回路117に送られる。
ようにサンプル信号の発光強度の時間変化を観測してい
き、変化点での発光強度を予め設定しておいた閾値と比
較することにより、エッチングの終点位置が決定され
る。終点が検出されると、図示しない高周波電源制御装
置により、高周波電源の出力を停止する。
してプラズマ発生室に反応ガスを間欠的に導入してエッ
チングを行なう場合、反応ガスの流量はパルスの周期に
合った脈動をし、処理室の圧力も脈動するためプラズマ
放電も脈動する。そのため、プラズマの発光強度の変化
を示すモニタ波形は、図2のBに示したように脈動の幅
が大きく、正確な終点検出ができないという問題があ
る。
ズマによる処理の進行に応じて変化する発光強度の時間
変化を観測したモニタ波形の各データを演算処理し、サ
ンプリングにより抽出した発光強度のデータを一定時間
毎に順次演算して平均化(以下これを移動平均処理と称
する)すれば、モニタ波形の脈動の幅を小さくして脈動
の少ないモニタ波形を得ることができることをつきとめ
た。ところが、このような移動平均処理を行うと演算結
果は上記の一定時間後に得られるため、移動平均処理に
よる演算結果で終点検出が判定された時点で、時間遅れ
が生じるとオーバエッチングとなり製品に致命的な欠陥
を生じてしまうという問題がある。
の範囲で移動平均処理を行うことで、時間遅れに伴う終
点検出の判定の時間遅れの問題を解消することが考えら
れるが、その場合、光電変換素子の受光感度に限界があ
りサンプリングされる発光強度のデータの個数が少なく
限定されてしまう。これまでのプラズマ処理装置におい
ては、駆動開始と同時に、プラズマからの発光強度を受
光する光電変換素子から出力される発光信号のサンプリ
ングを行っているが、プラズマ処理装置の駆動を開始し
て反応ガスがプラズマ発生室及び処理室に送り込まれて
から放電が開始されてプラズマが発生するので、プラズ
マ処理装置の処理を開始してからプラズマが発生するま
で多少時間を要し、サンプリングの位相にバラツキが生
じている。そのため、サンプリングされる発光強度のデ
ータの個数が少なく限定された条件でモニタ波形のデー
タを移動平均処理した場合、移動平均のデータもバラツ
キ、移動平均処理したモニタ波形が図2のCに示すよう
なモニタ波形となり、サンプリングの位相のバラツキに
よる脈動が依然としてモニタ波形に残り正確な終点検出
ができず改善が望まれていた。
れたもので、サンプリングされる発光信号のデータの個
数が少なく限定された条件でモニタ波形のデータを移動
平均処理した場合に、サンプリングされる発光強度のデ
ータにバラツキが生じないようにして、正確な終点検出
ができるプラズマ処理の終点検出方法及びその装置を提
供することを目的とする。
求項1記載の発明は、プラズマ処理室内に反応ガスを間
欠的に導入し、プラズマによって被処理基板を処理し、
前記プラズマ処理室内のプラズマの所定波長の発光強度
を信号として取出し、この発光信号の変化から処理の終
点を検出する方法であって、この取出した発光信号を前
記プラズマ処理室内への反応ガスの導入周期よりも短い
周期で前記導入周期に同期させて断続的に抽出し、この
抽出した発光信号の強度の変化を示すデータに基づいて
前記プラズマによる処理の終点を検出するようにした。
マの発生時点の位相を合わせることができ、抽出したプ
ラズマからの発光信号の強度の変化を示すモニタ波形の
バラツキは小さくなり、略正確な終点検出ができる。
強度の変化を示すデータを前記導入周期の整数倍の一定
時間毎に順次演算して平均化し、この平均化した演算デ
ータの変化に基づいてプラズマによる処理の終点を検出
するようにした。
に反応ガスを間欠的に導入してエッチングを行なう方法
では、放電状態が脈動しているのでサンプリングされた
プラズマの発光強度の変化を示す波形も脈動してしまう
が、第1周期の整数倍の一定時間毎に順次演算して平均
化していくと移動平均化された脈動のない滑らかな波形
となる。
強度の変化を示すデータを一定時間毎に順次演算して平
均化することを前記発光信号を抽出する都度繰り返し、
平均化した演算データは前記発光信号の抽出周期とし
た。このように演算データの周期を信号成分を抽出する
周期とすることで演算データが形成する移動平均化され
た波形は、滑らかな波形とすることができる。
間欠的にプラズマ処理室に導入して処理室の内部にプラ
ズマを発生させて被処理基板の処理を行い、このプラズ
マによる処理の終点を検出する装置であって、前記被処
理基板を処理中の前記プラズマの所定の波長の発光信号
を検出する検出手段と、該検出手段で検出した所定の波
長の発光信号を前記導入周期に同期させて断続的に抽出
する抽出手段と、該抽出手段で抽出した発光信号の強度
の変化に基づいて前記プラズマによる処理の終点を検出
する検出手段とを備えた。
図面に基づいて説明する。ここで、図1は終点検出装置
を付属した本発明に係るガスパフによるプラズマ処理装
置の構造を示す全体図である。図2は図1及び図5にお
けるプラズマ発光強度の時間変化を示すモニタ波形図、
図3のa)は図1におけるパルス信号の波形図、図3の
b)は図1におけるサンプリング信号の波形図、図4は
本発明に係る移動平均処理を説明するためのサンプリン
グ信号の波形図である。また、図1において、図5と同
符号は同じものを示している。
は、従来例として図5を用いて説明したものと同じもの
であり、ここではその説明を省略し、プラズマ処理装置
に付属する終点検出装置について説明していく。なお、
図1の実施の形態では、エッチング処理される被処理基
板としてシリコンウエーハW1を適用し、反応ガスとし
てCl2を使用した。
を構成する制御回路110はサンプリング信号発生回路
118に接続され、制御回路110から出力された図3
のaに示すパルス信号に同期して、サンプリング信号発
生回路118から図3のbに示すように制御回路110
から出力されたパルス信号の周期(反応ガスの導入周
期)よりも短い周期のサンプリング信号が出力される。
て説明すると、プラズマ処理装置100の処理が開始さ
れると、制御回路110は所定周期のパルス信号を出力
してバルブ109をオン・オフして開閉制御し、バルブ
109が開閉制御されて反応ガスCl2が間欠的にプラ
ズマ発生室103に送り込まれる。
されて、プラズマ発生室103でプラズマが発生する。
このプラズマによりシリコンウエーハW1のポリシリコ
ン膜をエッチングしたとき例えばプラズマ成分中のCl
イオン(活性種)とポリシリコン中のSiとの化学反応
によりエッチングが進行する。この反応が終わるとエッ
チングが終了したことになる。つまり、プラズマ成分中
の発光スペクトル(例えば440nm)に注目すると、
エッチング中は発光スペクトルは増加して発光強度は大
きく、エッチングが終わると発光スペクトルは減少して
発光強度は小さくなるので、発光スペクトルの発光強度
の変化をモニタ(監視)することでエッチングの終点を
検出できる。
終点検出装置について説明していく。プラズマ処理装置
100には、終点検出を行うための窓111を設けてい
る。そして、窓111を通してプラズマからの発光が光
ファイバ112により取り出され、モノクロメータ等の
分光器113に送られて、ここで分光され、所望の波長
の発光強度だけを取り出す。
14で受光され、光電変換素子114からは光電変換さ
れた発光信号が信号処理回路115に送られる。一方、
サンプリング信号発生回路118からは制御回路110
から出力されたパルス信号の周期(プラズマ処理室内へ
の反応ガスの導入周期)よりも短い周期でこのパルス信
号に同期した一定周期のサンプリング信号が信号処理回
路115に送られており、プラズマの発生時点と同位相
で光電変換素子114の発光信号のサンプリングが行わ
れる。したがって、信号処理回路115からはプラズマ
の発生時点と同位相でサンプリングされたプラズマの発
光強度を示すサンプル信号が出力され、終点判定回路1
17に送られる。
強度の時間変化を観測していき、変化点でのプラズマの
発光強度を予め設定しておいた閾値と比較することによ
り、エッチングの終点位置が決定される。そして終点が
検出されると、図示しない高周波電源制御装置により、
高周波電源の出力を停止する。
を示すモニタ波形は図示しないが、サンプリングにより
抽出した状態では、プラズマの発生時点と同位相であり
多少位相が異なるが、略図2のBのような脈動の波形と
なる。移動平均処理されたデータもパルス信号の周期に
同期させる必要があるから、サンプリングにより抽出し
た発光強度のデータを図4に示すように制御回路110
から出力されたパルス信号の周期の整数倍の一定時間A
毎に順次演算して平均化して移動平均処理する。そし
て、この移動平均処理をサンプリング信号の周期で(発
光信号を抽出する都度)繰り返して移動平均処理された
データの周期をサンプリング信号の周期にすることで、
きめこまかいモニタ波形が得られる。この場合、プラズ
マの発光強度を常に同位相でサンプリングするから、移
動平均処理するデータの個数が少なく限定された条件で
も演算結果のデータ(移動平均のデータ)にバラツキは
殆ど生じないので、移動平均化されたモニタ波形は、図
2のAに示すように脈動のない滑らかな波形が得られ
る。
サンプリング信号とプラズマの発生時点の位相を合わせ
ることにより、プラズマの発光強度の変化を示すモニタ
波形のバラツキは小さくなり、略正確な終点検出ができ
る。この場合サンプリングされるデータの個数が少なく
限定された条件でモニタ波形のデータを移動平均処理し
た場合に、演算結果のデータ(移動平均のデータ)にバ
ラツキは殆ど生じないので、移動平均化されたモニタ波
形は脈動のない滑らかな波形が得られ、正確な終点検出
ができ、エッチング不良やオーバエッチングなど製品の
致命的な欠陥を防止できる。
する処理を発光信号を抽出する都度繰り返し、平均化し
た演算データは発光信号を抽出するサンプリング信号の
周期とすることで演算データが形成する移動平均化され
た波形は、滑らかな波形とすることができる。
体図である。
間変化を示すモニタ波形図である。
る。(b)は図1におけるサンプリング信号の波形図で
ある。
ンプリング信号の波形図である。
02…処理室、103…プラズマ発生室、104a,1
04b…高周波電源、105…誘導コイル、106…排
気管通路、107…多孔グリッド、108…反応ガスの
供給管、109…バルブ、110…制御回路、111…
窓、112…光ファイバ、113…分光器、114…光
電変換素子、115…信号処理回路、116,118…
サンプリング信号発生回路、117…終点判定回路、W
…被処理基板、W1…シリコンウエーハ。
Claims (4)
- 【請求項1】 プラズマ処理室内に反応ガスを間欠的に
導入し、プラズマによって被処理基板を処理し、前記プ
ラズマ処理室内のプラズマの所定波長の発光強度を信号
として取出し、この発光信号の変化から処理の終点を検
出する方法であって、 この取出した発光信号を前記プラズマ処理室内への反応
ガスの導入周期よりも短い周期で前記導入周期に同期さ
せて断続的に抽出し、この抽出した発光信号の強度の変
化を示すデータに基づいて前記プラズマによる処理の終
点を検出することを特徴とするプラズマ処理の終点検出
方法。 - 【請求項2】 前記発光信号の強度の変化を示すデータ
を前記導入周期の整数倍の一定時間毎に順次演算して平
均化し、この平均化した演算データの変化に基づいてプ
ラズマによる処理の終点を検出することを特徴とする請
求項1記載のプラズマ処理の終点検出方法。 - 【請求項3】 前記発光信号の強度の変化を示すデータ
を一定時間毎に順次演算して平均化することを前記発光
信号を抽出する都度繰り返し、平均化した演算データは
前記発光信号の抽出周期としたことを特徴とする請求項
1又は請求項2記載のプラズマ処理の終点検出方法。 - 【請求項4】 反応ガスを間欠的にプラズマ処理室に導
入して処理室の内部にプラズマを発生させて被処理基板
の処理を行い、このプラズマによる処理の終点を検出す
る装置であって、 前記被処理基板を処理中の前記プラズマの所定の波長の
発光信号を検出する検出手段と、該検出手段で検出した
所定の波長の発光信号を前記導入周期に同期させて断続
的に抽出する抽出手段と、該抽出手段で抽出した発光信
号の強度の変化に基づいて前記プラズマによる処理の終
点を検出する検出手段とを備えたことを特徴とするプラ
ズマ処理の終点検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000139440A JP4007748B2 (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | プラズマエッチング処理の終点検出方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4007748B2 JP4007748B2 (ja) | 2007-11-14 |
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Family Applications (1)
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2000
- 2000-05-12 JP JP2000139440A patent/JP4007748B2/ja not_active Expired - Fee Related
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