JPH10189508A - ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法 - Google Patents

ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法

Info

Publication number
JPH10189508A
JPH10189508A JP35829796A JP35829796A JPH10189508A JP H10189508 A JPH10189508 A JP H10189508A JP 35829796 A JP35829796 A JP 35829796A JP 35829796 A JP35829796 A JP 35829796A JP H10189508 A JPH10189508 A JP H10189508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
chamfering
grindstone
ground
whetstone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35829796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Matsumoto
昌幸 松本
Yoshiki Kitamura
芳樹 北村
Kazuaki Sugitani
和明 杉谷
Jiro Tatsuta
次郎 龍田
Kiyomasa Ota
清正 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to JP35829796A priority Critical patent/JPH10189508A/ja
Publication of JPH10189508A publication Critical patent/JPH10189508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハ面取り用砥石の砥石寿命を向上させ
る。半導体ウェーハの面取り面の面粗度を高める。面取
り加工時間を短縮する。 【解決手段】 まず、シリコンウェーハWの外周を粗め
のフラット面砥石である粗粒部22にてトラバース研削
する。外周研削により所定の直径出しを行う。次に、細
かな砥石である細粒部23にてこのウェーハWの外周を
研削して面取り面を形成する。具体的には、ウェーハ外
周の上面側の角部を上側の傾斜側壁26で研削し、次
に、ウェーハ外周の下面側の角部を下側の傾斜側壁26
で研削する。この結果、所定形状の面取り面が形成され
たウェーハWを作製できる。砥石およびウェーハにかか
る負担が小さくなる。その砥石寿命が長くなり、かつ面
粗度の平均値も小さくなる。面取り面の面粗度を落さず
に、その能率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウェーハ
の機械面取り加工において使用されるウェーハ面取り用
砥石(ダイヤモンドホイール)およびその砥石を使用し
てのウェーハ面取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の面取り用の砥石(ダイヤ
モンドホイール)としては、例えば図5に示すようなも
のが知られていた。この砥石11は、図示のように、円
筒体の外周面に溝13を形成してある。すなわち、円筒
体の外周面の断面が凹状になるように、円筒砥石11の
上端部および下端部が半径が大きくそれらの中間部の半
径が小さく形成されている。なお、この円筒状砥石11
の外周面には例えば#600のダイヤモンド砥粒が接着
固定されている。したがって、この砥石11を用いて半
導体ウェーハの外周の面取りを行うには、溝13の谷底
部14(幅1.5mm程度)にてその外周研削を行い、
同時に、同じ溝13の傾斜面部15にてその面取り面の
形状研削を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の面取り用砥石(ダイヤモンドホイール)にあ
っては、半導体ウェーハの面取り面の形状加工を行う部
位15と、その外周加工を行う部位14とが同じであ
る。このため、面取り用砥石の形状崩れが大きく、ダイ
ヤモンド砥粒部に傷をつけていた。その結果、この面取
り用砥石にチッピングが発生し、その砥石寿命が短かっ
た。また、半導体ウェーハの面取り面自体の面粗度を高
めることができなかった。さらに、従来の面取り方法で
は、外周面の研削加工(直径出し加工)と面取り面の形
状加工とを略同時に行っていたため、面取り加工全体の
時間が長いという課題もあった。
【0004】
【発明の目的】この発明の目的は、ウェーハ面取り用砥
石の砥石寿命を向上させることである。この発明の目的
は、半導体ウェーハの面取り面の面粗度を高めることで
ある。また、この発明の目的は、面取り加工時間を短縮
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、円筒の外周面である砥石作用面に、粗い砥粒が接着
固定された粗粒部と、これより細かい砥粒が接着固定さ
れた細粒部とを有し、砥石軸を中心に回転してこの砥石
作用面で半導体ウェーハの外周を研削するウェーハ面取
り用砥石であって、上記細粒部に平底状断面を有する溝
を形成したウェーハ面取り用砥石である。
【0006】請求項2に記載の発明は、上記粗粒部と細
粒部とは隣設されている請求項1に記載のウェーハ面取
り用砥石である。
【0007】請求項3に記載の発明は、半導体ウェーハ
の外周を粗い砥粒が接着固定された砥石にて研削し、次
に、この半導体ウェーハの外周をこれより細かな砥粒が
接着固定された砥石にて研削して半導体ウェーハの外周
に面取り面を形成するウェーハの面取り方法である。
【0008】請求項4に記載の発明は、半導体ウェーハ
の外周は上記粗い砥粒が接着固定された砥石でトラバー
ス研削する請求項3に記載のウェーハの面取り方法であ
る。
【0009】
【作用】請求項1,請求項2に記載の発明によれば、粗
い砥粒が接着固定された粗粒部で半導体ウェーハの外周
研削を行うことができ、かつ、これより細かい砥粒の細
粒部で面取り面の加工研削を行うことができる。よっ
て、面取り用砥石全体として均等に磨耗させることがで
き、砥石寿命を従来によりも延ばすことができる。ま
た、面取り面の面粗さを従来よりも滑らかにすることが
できる。さらに、面取り加工全体にかかる時間を短縮す
ることができる。
【0010】請求項3,請求項4に記載の発明方法によ
れば、半導体ウェーハの外周を粗めのフラット面を有す
る砥石にて研削して直径出しをする。次に、この半導体
ウェーハの外周の上下の角部を細かな砥石にて研削して
面取り面を形成する。また、半導体ウェーハの外周は粗
い砥石でトラバース研削する。この結果、面取り面の面
粗度を落とさないで、しかもその面取りでの能率が向上
する。また、砥石寿命を延ばすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図面
を参照して説明する。図1はこの発明の一実施例に係る
面取り用砥石(ダイヤモンドホイール)を示す半断面図
である。この図に示すように、この砥石21は、円筒体
で形成され、軸方向に沿って粗粒部22と、細粒部23
とが連続して形成されている。粗粒部22および細粒部
23のいずれの外周面にも、ダイヤモンド砥粒が接着固
定されている。詳しくは、このダイヤモンド砥粒は台金
(鉄系材料:例えばS25C)に結合材を介して結合さ
れている。ここで、粗粒部22は番手が#270〜#6
00の砥粒を、細粒部23は番手が#700〜#150
0の砥粒をそれぞれ用いるものとする。なお、この砥石
21はモータ駆動されて、砥石軸を中心にして所定速度
で回転する構成である。
【0012】さらに、この細粒部23は外周面に複数の
環状溝24を形成してあり、これらの環状溝24は断面
においてその底壁が平坦でその両側壁が傾斜した形状に
形成されている。環状溝24は、所定幅でフラットな平
底25と、傾斜面からなり放射外方側程その間隔が拡が
った側壁26,26と、から構成されている。
【0013】したがって、以上の構成に係る面取り用砥
石にあっては、半導体ウェーハWの面取り工程におい
て、その外周について2段面取りを行う。すなわち、ま
ず、シリコンウェーハWの外周を粗めのフラット面砥石
である粗粒部22にてトラバース研削する。外周研削に
より所定の直径出しを行う。次に、細かな砥石である細
粒部23にてこの半導体ウェーハWの外周を研削して面
取り面を形成する。このようにしてMOS型ウェーハ形
状での面取りを行う。具体的には、ウェーハ外周の上面
側の角部を上側の傾斜側壁26で研削し、次に、ウェー
ハ外周の下面側の角部を下側の傾斜側壁26で研削す
る。これらの結果、所定形状の面取り面が形成された半
導体ウェーハWを作製することができることとなる。な
お、フラット面(粗粒部22)の番手が#500で、研
削面(細粒部23)の番手は#700を使用した時、そ
の砥石寿命が従来の約3倍となった。
【0014】図6にはこの2段面取りを模式的に示して
いる。まず、粗粒部22での外周研削で直径出しを行
う。直径201mmの材料ウェーハを200.20mm
にまで研削するものである。次に、ウェーハ外周面およ
び上面側の角部を傾斜側壁26および平底25で同時
に研削する。最後に、傾斜側壁26で下面側の角部を
研削する。この結果、製品ウェーハの径は200.10
mmとされる。また、この研削では、最初のウェーハを
→→の順に研削すると、次のウェーハは→→
の順に研削する。交互に研削することにより、溝24
の上下の傾斜壁面のダイヤモンド砥粒層の磨耗を平均化
することができ、全体として長寿命化を図ることができ
る。
【0015】以下、この発明に係る面取り用砥石を用い
た場合の具体例について説明する。この具体例では、面
取り用砥石のモータへの負荷電流を計測するシステムを
用いて測定を行った。この面取り機(ウェーハ外周面研
削装置)での設定条件(砥石周速度、ウェーハ速度な
ど)は以下の表の通りである。
【0016】
【表1】
【0017】ホイールライフ(砥石寿命)の調査結果を
図2に示す。この図に示すように、従来に対する2段面
取りでのホイールライフは(♯700の上下の形状研削
部での評価)、ダイヤモンド砥粒の番手が細かくなって
いるにもかかわらず、3.5倍以上の改善がみられた。
【0018】面取り面の面粗さの調査結果を図3に示
す。2段面取りによる面取り後のウェーハ、従来の砥石
を使用した面取り後のウェーハのそれぞれについて、砥
石の交換後に面取りしたサンプルウェーハでその面粗さ
を調査した。この結果、#500/#700の砥石を使
用した2段面取りは、従来比で大幅な改善が見られる。
【0019】負荷電流比較の調査結果を図4に示す。こ
の場合、従来、2段面取りの各条件における、各条件時
の第1周目の負荷電流を比べたものである。その結果、
従来の砥石での面取り、この発明に係る2段面取りの順
に負荷電流の任意単位値が低下しており、砥石およびウ
ェーハへの負担の低減が予測できる。
【0020】以上の各条件のデータから、従来よりも#
500/#700の砥石での2段面取りの方が、砥石お
よびウェーハにかかる負担が小さくなることがわかっ
た。その結果、従来の砥石での面取り、#500/#7
00の砥石での2段面取りの順に砥石寿命が長くなり、
かつ面粗度の平均値も小さくなることがわかった。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、砥石およびウェーハ
にかかる負担が小さくなる。また、その砥石寿命が長く
なり、かつ面粗度の平均値も小さくなる。さらに、面取
り面の面粗度を落さずに、その能率を向上させることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るウェーハ面取り用砥
石を示す半断面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る砥石寿命を示すグラ
フである。
【図3】この発明の一実施例に係る面取り面粗度を示す
グラフである。
【図4】この発明の一実施例に係るモータへの負荷電流
を示すグラフである。
【図5】従来の面取り用砥石を示すその半断面図であ
る。
【図6】この発明の一実施例に係るウェーハ面取り方法
を説明するための一部断面図である。
【符号の説明】
21 面取り用砥石(ダイヤモンドホイール)、 22 粗粒部、 23 細粒部、 24 溝(環状溝)、 25 溝の平底部、 Wシリコンウェーハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉谷 和明 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 龍田 次郎 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 太田 清正 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒の外周面である砥石作用面に、粗い
    砥粒が接着固定された粗粒部と、これより細かい砥粒が
    接着固定された細粒部とを有し、砥石軸を中心に回転し
    てこの砥石作用面で半導体ウェーハの外周を研削するウ
    ェーハ面取り用砥石であって、 上記細粒部に平底状断面を有する溝を形成したウェーハ
    面取り用砥石。
  2. 【請求項2】 上記粗粒部と細粒部とは隣設されている
    請求項1に記載のウェーハ面取り用砥石。
  3. 【請求項3】 半導体ウェーハの外周を粗い砥粒が接着
    固定された砥石にて研削し、 次に、この半導体ウェーハの外周をこれより細かな砥粒
    が接着固定された砥石にて研削して半導体ウェーハの外
    周に面取り面を形成するウェーハの面取り方法。
  4. 【請求項4】 半導体ウェーハの外周は上記粗い砥粒が
    接着固定された砥石でトラバース研削する請求項3に記
    載のウェーハの面取り方法。
JP35829796A 1996-12-26 1996-12-26 ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法 Pending JPH10189508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35829796A JPH10189508A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35829796A JPH10189508A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10189508A true JPH10189508A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18458572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35829796A Pending JPH10189508A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10189508A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6685539B1 (en) 1999-08-24 2004-02-03 Ricoh Company, Ltd. Processing tool, method of producing tool, processing method and processing apparatus
WO2007037302A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Hoya Corporation 研磨ブラシ、研磨方法、研磨装置及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法
CN103949967A (zh) * 2014-04-02 2014-07-30 中原工学院 一种轴承沟道超精研机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6685539B1 (en) 1999-08-24 2004-02-03 Ricoh Company, Ltd. Processing tool, method of producing tool, processing method and processing apparatus
WO2007037302A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Hoya Corporation 研磨ブラシ、研磨方法、研磨装置及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法
CN103949967A (zh) * 2014-04-02 2014-07-30 中原工学院 一种轴承沟道超精研机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5334040B2 (ja) 球状体の研磨装置、球状体の研磨方法および球状部材の製造方法
JP2005262341A (ja) Cmpパッドコンディショナー
JPH1071549A (ja) 遊離砥粒によるウエーハの面取装置及び面取方法
US3537216A (en) Method of smoothing
JPH10189508A (ja) ウェ−ハ面取り用砥石およびウェ−ハの面取り方法
JPS58160050A (ja) ウエハ−の面取り加工法およびこれに使用する砥石
JP2838314B2 (ja) 電解インターバルドレッシング研削方法
JPH05269671A (ja) ダイヤモンドホイール
JPH1133918A (ja) 磁気記録媒体用基板の内外径加工用砥石及び内外径加工方法
JPS6171972A (ja) 研削砥石
JPH08168966A (ja) 鋳鉄用電着砥石
JPH11285973A (ja) 半導体ウエーハの加工装置及び加工方法
JP3534267B2 (ja) 超仕上用砥石および超仕上研削方法
JPH11207635A (ja) カップ型砥石およびウェーハの平面研削方法
JPH06114745A (ja) 半導体ウェーハ研削用砥石
KR200232768Y1 (ko) 연삭기용 숫돌
JPS5835412Y2 (ja) ダイヤモンド、cbnホ−ニング砥石の調整用工具
JPH06339847A (ja) セラミックスにおける円周状の溝の加工方法
JPH0818316B2 (ja) β−アルミナ管成形体又は仮焼体の外表面加工方法及びそれに用いる研摩具
CN219805799U (zh) 用于对硅片进行倒角的t型的磨轮组件及研磨装置
JPH05285853A (ja) 研削加工用砥石
JPH08257895A (ja) ラッピング工具のラップ構造
JPH06335868A (ja) 溝幅加工用研削砥石
CN110691674B (zh) 成形旋转式修整器及修整方法
JP2003071723A (ja) ビトリファイド砥石