JPH05269671A - ダイヤモンドホイール - Google Patents
ダイヤモンドホイールInfo
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- JPH05269671A JPH05269671A JP9714692A JP9714692A JPH05269671A JP H05269671 A JPH05269671 A JP H05269671A JP 9714692 A JP9714692 A JP 9714692A JP 9714692 A JP9714692 A JP 9714692A JP H05269671 A JPH05269671 A JP H05269671A
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- ring
- wheel
- grindstone
- rings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリープフィード研削において、研削不良が
少なく、仕上り品質が良好で、砥石の寿命が長く、研削
能率の高いカップ型ダイヤモンドホイールを供する。 【構成】 ダイヤモンド砥粒をメタルボンド等で結合し
たセグメント状の砥石を環状にカップ型のホイールベー
ス６上に設け、この砥石環を複数列階段状に固着したダ
イヤモンドホイールで、最も外側と最も内側の砥石環
１、４の集中度（コンセント）を内側の中間の砥石環
２、３より大きくし、最も内側の砥石環１の研削面の幅
を他の砥石環２、３、４よりも大きくしたものである。
又、各砥石環１、２、３、４の砥粒の粒径は外側の砥石
環１から内側の砥石環４に向かって段階的に粗い砥粒か
ら細かい砥粒に変化するよう配し、各砥石環の研削面に
ワークの進入方向に対し傾斜面を設け、各砥石環１、
２、３、４の間に研削液を供給する研削液供給口５を開
口させた構造としたものである。
少なく、仕上り品質が良好で、砥石の寿命が長く、研削
能率の高いカップ型ダイヤモンドホイールを供する。 【構成】 ダイヤモンド砥粒をメタルボンド等で結合し
たセグメント状の砥石を環状にカップ型のホイールベー
ス６上に設け、この砥石環を複数列階段状に固着したダ
イヤモンドホイールで、最も外側と最も内側の砥石環
１、４の集中度（コンセント）を内側の中間の砥石環
２、３より大きくし、最も内側の砥石環１の研削面の幅
を他の砥石環２、３、４よりも大きくしたものである。
又、各砥石環１、２、３、４の砥粒の粒径は外側の砥石
環１から内側の砥石環４に向かって段階的に粗い砥粒か
ら細かい砥粒に変化するよう配し、各砥石環の研削面に
ワークの進入方向に対し傾斜面を設け、各砥石環１、
２、３、４の間に研削液を供給する研削液供給口５を開
口させた構造としたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス等の精密
加工を行うクリープフィード研削法を用いた竪軸型の研
削機に取り付けて使用するカップ型のダイヤモンドホイ
ールに関係する。
加工を行うクリープフィード研削法を用いた竪軸型の研
削機に取り付けて使用するカップ型のダイヤモンドホイ
ールに関係する。
【０００２】
【従来の技術】従来の竪軸型のクリープフィード研削加
工に用いられるダイヤモンドホイールは、図３に示すよ
うなダイヤモンド砥粒をメタルボンド等で固定した砥石
１４部をホイールベース６の全面に、逆円錐台形に形成
したタイプと、図４に示すような、ダイヤモンド砥粒を
メタルボンド等で固定したセグメント状の砥石を径の異
なる環状の砥石環１５、１６、１７、１８としてホイー
ルベース６の外周部に配置固定したタイプのもの等が使
用されていた。図４の例では４条のダイヤモンド砥石の
環が配置され、それぞれ内側から外側に向かってわずか
づつ背が低く階段状になっている。これらのダイヤモン
ドホイールはクリープフィード研削機の回転軸に取り付
けられ、図３、図４のダイヤモンドホイールの回転方向
を示す矢印１１の方向へ回転し、その下方をワークの移
動方向を示す矢印１２の方向へ移動するワークを１回の
パスで、砥石のテーパー相当厚さ、又は各段差合計相当
分の厚さを研削する作業性のよい研削砥石である。
工に用いられるダイヤモンドホイールは、図３に示すよ
うなダイヤモンド砥粒をメタルボンド等で固定した砥石
１４部をホイールベース６の全面に、逆円錐台形に形成
したタイプと、図４に示すような、ダイヤモンド砥粒を
メタルボンド等で固定したセグメント状の砥石を径の異
なる環状の砥石環１５、１６、１７、１８としてホイー
ルベース６の外周部に配置固定したタイプのもの等が使
用されていた。図４の例では４条のダイヤモンド砥石の
環が配置され、それぞれ内側から外側に向かってわずか
づつ背が低く階段状になっている。これらのダイヤモン
ドホイールはクリープフィード研削機の回転軸に取り付
けられ、図３、図４のダイヤモンドホイールの回転方向
を示す矢印１１の方向へ回転し、その下方をワークの移
動方向を示す矢印１２の方向へ移動するワークを１回の
パスで、砥石のテーパー相当厚さ、又は各段差合計相当
分の厚さを研削する作業性のよい研削砥石である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の逆円錐台形のタ
イプのダイヤモンドホイールにあっては、ダイヤモンド
ホイールの研削面が、全面にダイヤモンド砥粒が固定し
てあるので研削屑の逃げが悪く目詰りし易く、ダイヤモ
ンド砥粒の粒径が１種類で形成されているために加工能
率が悪いという問題があった。又研削液は内周側から遠
心力により供給されるので研削負荷の大きい外周部への
供給が不十分となり寿命を短くするという問題があっ
た。又、次の図４に示すような、高さの異なるダイヤモ
ンド砥石の環を用いた構造の場合でも、各環状砥石のダ
イヤモンドの粒径を段階的に変え、内側の環は外側に比
べて砥石の粒径が小さくなるよう配置して、仕上げ面の
精度向上や研削能率向上の工夫はされていたが各砥石環
の外径と内径の差即ち砥石環の幅は各砥石環とも同一の
ものが使われており、又単位面積当たりのダイヤモンド
砥粒の分布割合を表わす集中度も各砥石環で同一の集中
度のものが使用されていたり、中間の砥石環に直接研削
液を供給する機構がなかったりしたので各砥石の摩耗量
が不均一となり、各砥石環の間の段差が所定の値に維持
できないため、ワークを加工した時のカケ、破損、面不
良等が発生しやすく、最終製品の特性のばらつきが大き
くなったり、一定条件で加工速度が維持できなくなり、
ダイヤモンドホイールの寿命を短くしたり、短期間に修
正が必要になるという問題があった。従って、本発明の
課題は、クリープフィード研削法による研削において、
ワーク加工時のカケ、破損、面不良等の発生が少なく、
寿命も長く、最大取代の大きく加工能率のよい竪軸型ク
リープフィード研削装置用ダイヤモンドホイールを提供
することである。
イプのダイヤモンドホイールにあっては、ダイヤモンド
ホイールの研削面が、全面にダイヤモンド砥粒が固定し
てあるので研削屑の逃げが悪く目詰りし易く、ダイヤモ
ンド砥粒の粒径が１種類で形成されているために加工能
率が悪いという問題があった。又研削液は内周側から遠
心力により供給されるので研削負荷の大きい外周部への
供給が不十分となり寿命を短くするという問題があっ
た。又、次の図４に示すような、高さの異なるダイヤモ
ンド砥石の環を用いた構造の場合でも、各環状砥石のダ
イヤモンドの粒径を段階的に変え、内側の環は外側に比
べて砥石の粒径が小さくなるよう配置して、仕上げ面の
精度向上や研削能率向上の工夫はされていたが各砥石環
の外径と内径の差即ち砥石環の幅は各砥石環とも同一の
ものが使われており、又単位面積当たりのダイヤモンド
砥粒の分布割合を表わす集中度も各砥石環で同一の集中
度のものが使用されていたり、中間の砥石環に直接研削
液を供給する機構がなかったりしたので各砥石の摩耗量
が不均一となり、各砥石環の間の段差が所定の値に維持
できないため、ワークを加工した時のカケ、破損、面不
良等が発生しやすく、最終製品の特性のばらつきが大き
くなったり、一定条件で加工速度が維持できなくなり、
ダイヤモンドホイールの寿命を短くしたり、短期間に修
正が必要になるという問題があった。従って、本発明の
課題は、クリープフィード研削法による研削において、
ワーク加工時のカケ、破損、面不良等の発生が少なく、
寿命も長く、最大取代の大きく加工能率のよい竪軸型ク
リープフィード研削装置用ダイヤモンドホイールを提供
することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するため、ダイヤモンド砥粒をメタルボンド等で結合
したセグメント状の砥石を環状にカップ状のホイールベ
ース上に設け、この砥石環を複数列階段状に固着したダ
イヤモンドホイールにおいて、最も外側と最も内側の砥
石環の集中度（コンセント）を中間の砥石環より大きく
し、最も内側の砥石環の研削面の幅を他の砥石環よりも
大きくしたものである。又、各砥石環の砥粒の粒径は外
側の砥石環から内側の砥石環に向かって段階的に粗い砥
粒から細かい砥粒に変化するよう配し、各砥石環の研削
面にワークの進入方向に対し段階的に小さくした傾斜面
を設け、さらに、各砥石環に研削液を供給する研削液供
給口を中間の砥石環の間に開口させた構造としたもので
ある。
決するため、ダイヤモンド砥粒をメタルボンド等で結合
したセグメント状の砥石を環状にカップ状のホイールベ
ース上に設け、この砥石環を複数列階段状に固着したダ
イヤモンドホイールにおいて、最も外側と最も内側の砥
石環の集中度（コンセント）を中間の砥石環より大きく
し、最も内側の砥石環の研削面の幅を他の砥石環よりも
大きくしたものである。又、各砥石環の砥粒の粒径は外
側の砥石環から内側の砥石環に向かって段階的に粗い砥
粒から細かい砥粒に変化するよう配し、各砥石環の研削
面にワークの進入方向に対し段階的に小さくした傾斜面
を設け、さらに、各砥石環に研削液を供給する研削液供
給口を中間の砥石環の間に開口させた構造としたもので
ある。
【０００５】即ち本発明は、竪軸型クリープフィード研
削装置等で用いるカップ型のダイヤモンドホイールにお
いて、所定の範囲に粒径が分布するように選別されたダ
イヤモンド砥粒をメタルボンド等の方法で固定したセグ
メント状の砥石を複数個同一面上に環状に配置し、この
砥石環の大きさを異にした複数個を、カップ型のホイー
ルベースの研削側の平面に同心円状に配置し、各砥石環
の砥石に使用されるダイヤモンド砥粒が外側の砥石環か
ら内側の砥石環に向かって段階的に粗い粒径から細い粒
径となるように配置し、最も内側の砥石環の研削面の幅
を他の砥石環の研削面の幅より広くし、最も外側の砥石
環と最も内側の砥石環の砥石の砥粒の集中度を他の砥石
環より高くし、各砥石環の研削面の研削方向側に斜面を
設け、その大きさを外側の砥石環から内側の砥石環に向
かって段階的に小さくし、さらに各砥石環の間に研削液
を供給する研削液供給口が開口した構造を特徴とするカ
ップ型のダイヤモンドホイールである。
削装置等で用いるカップ型のダイヤモンドホイールにお
いて、所定の範囲に粒径が分布するように選別されたダ
イヤモンド砥粒をメタルボンド等の方法で固定したセグ
メント状の砥石を複数個同一面上に環状に配置し、この
砥石環の大きさを異にした複数個を、カップ型のホイー
ルベースの研削側の平面に同心円状に配置し、各砥石環
の砥石に使用されるダイヤモンド砥粒が外側の砥石環か
ら内側の砥石環に向かって段階的に粗い粒径から細い粒
径となるように配置し、最も内側の砥石環の研削面の幅
を他の砥石環の研削面の幅より広くし、最も外側の砥石
環と最も内側の砥石環の砥石の砥粒の集中度を他の砥石
環より高くし、各砥石環の研削面の研削方向側に斜面を
設け、その大きさを外側の砥石環から内側の砥石環に向
かって段階的に小さくし、さらに各砥石環の間に研削液
を供給する研削液供給口が開口した構造を特徴とするカ
ップ型のダイヤモンドホイールである。
【０００６】
【作用】回転するダイヤモンドホイールを固定し、ワー
クを移動させて１回のパスだけで所定の寸法に研削する
クリープフィード研削法により研削されるセラミックス
の焼結体等は普通硬度が高く、カケ易い性質を持ち、そ
の表面の粗さやカケ状態、あるいは寸法精度が最終製品
の電磁気特性等に影響しやすい傾向がある。フェライト
の焼結体を本発明によるダイヤモンドホイールにより研
削する時の研削の状態を図２に示す。図２のように、ワ
ーク７を固定したマグネットチャック８を矢印の方向に
移動し、ワーク７の表面を各砥石環１、２、３、４で段
階的に研削する。本発明の砥石の構成とすることによ
り、ワーク７の受ける加工応力が軽減でき、１パス当た
りの加工能率が向上し、しかも加工時のカケ、破損等の
加工不良が防止できる。図２に示す最も外側の砥石環１
はダイヤモンド砥粒の粒径を粗くして分担取代を大きく
しているが、分担取代が大きいために研削負荷が大きく
なる。最も内側に取り付けてある砥石環４は加工上りの
表面や寸法精度の加工品質とその後組み込まれる電子部
品の電磁気特性品質を保つために砥石環の粒径を細かく
し、分担取代を少なくしているが、砥石の粒径が細かい
ために研削力が小さく研削負荷が大きくなる。そのため
に、研削負荷の大きくかかる砥石環１と砥石環４の切れ
味を良くするために、ダイヤモンド砥粒の集中度を中間
の砥石環２、３より大きくしている。又、最内周の砥石
４の砥粒が細かいために摩耗しやすいので砥石環の幅を
最外周の砥石環１や中間の砥石環２、３より大きくして
いるので最外周の砥石環１と最内周の砥石環４に加わる
研削負荷が大きくても摩耗を均一に抑えることができ
る。又、研削液の供給口５を中間の砥石環の間に設けた
ことにより研削液が均一に各砥石環に供給されるので各
砥石環の摩耗量はほぼ均一にできる。
クを移動させて１回のパスだけで所定の寸法に研削する
クリープフィード研削法により研削されるセラミックス
の焼結体等は普通硬度が高く、カケ易い性質を持ち、そ
の表面の粗さやカケ状態、あるいは寸法精度が最終製品
の電磁気特性等に影響しやすい傾向がある。フェライト
の焼結体を本発明によるダイヤモンドホイールにより研
削する時の研削の状態を図２に示す。図２のように、ワ
ーク７を固定したマグネットチャック８を矢印の方向に
移動し、ワーク７の表面を各砥石環１、２、３、４で段
階的に研削する。本発明の砥石の構成とすることによ
り、ワーク７の受ける加工応力が軽減でき、１パス当た
りの加工能率が向上し、しかも加工時のカケ、破損等の
加工不良が防止できる。図２に示す最も外側の砥石環１
はダイヤモンド砥粒の粒径を粗くして分担取代を大きく
しているが、分担取代が大きいために研削負荷が大きく
なる。最も内側に取り付けてある砥石環４は加工上りの
表面や寸法精度の加工品質とその後組み込まれる電子部
品の電磁気特性品質を保つために砥石環の粒径を細かく
し、分担取代を少なくしているが、砥石の粒径が細かい
ために研削力が小さく研削負荷が大きくなる。そのため
に、研削負荷の大きくかかる砥石環１と砥石環４の切れ
味を良くするために、ダイヤモンド砥粒の集中度を中間
の砥石環２、３より大きくしている。又、最内周の砥石
４の砥粒が細かいために摩耗しやすいので砥石環の幅を
最外周の砥石環１や中間の砥石環２、３より大きくして
いるので最外周の砥石環１と最内周の砥石環４に加わる
研削負荷が大きくても摩耗を均一に抑えることができ
る。又、研削液の供給口５を中間の砥石環の間に設けた
ことにより研削液が均一に各砥石環に供給されるので各
砥石環の摩耗量はほぼ均一にできる。
【０００７】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１は、本発明の一実施例のダイヤモンドホイールの構成
を示すものである。図１（ａ）及び図１（ｂ）おいて、
平均粒径の異なるダイヤモンド砥粒をメタルボンドで結
合した径の異なる円環状の砥石環１、２、３、４を同一
平面に同心円状に配置して、同心円状に４つの環状砥石
として、アルミニウム製のカップ型のホイールベース６
の下側の面に取り付ける。図１（ｃ）は砥石部分を上に
して、拡大して示す図であるが、最外周の砥石環１は集
中度１００でダイヤモンド砥粒の粒度は＃１２０で砥石
の幅は８ｍｍとした。砥石環１の研削面は外周面の下端
より内側へ１．５ｍｍの幅で、１４度２分の傾斜面を設
けている。次の外側から第２番目の砥石環２は集中度７
５でダイヤモンド砥粒の粒度は＃２００であり、砥石幅
は８ｍｍとした。砥石環２の高さは砥石１より０．２５
ｍｍ高くしている。砥石環１と同様に砥石環２の研削面
は外周面の下端より０．４５ｍｍ内側までの部分５度８
分の傾斜面を設けている。次の砥石環３は集中度７５で
ダイヤモンド砥石の粒度は＃３２５で砥石幅８ｍｍであ
り、砥石の高さは砥石２より０．１５ｍｍ高くしてお
り、この砥石環３の研削面は外周面の下端より０．３５
ｍｍ内側までの部分に７度５８分の傾斜面を設けてい
る。最内周の砥石環４は集中度１００、砥粒の粒度は＃
６００で、砥石幅は１２ｍｍであり、砥石の高さは砥石
３より０．１５ｍｍ高くしており、この砥石環４の研削
面は外周面の下端より０．３ｍｍ内側までの部分に６度
５０分傾斜面を設けている。そして研削液のかかりを均
一にするために各砥石環１、２、３、４の間に研削液供
給口５を設けている。
１は、本発明の一実施例のダイヤモンドホイールの構成
を示すものである。図１（ａ）及び図１（ｂ）おいて、
平均粒径の異なるダイヤモンド砥粒をメタルボンドで結
合した径の異なる円環状の砥石環１、２、３、４を同一
平面に同心円状に配置して、同心円状に４つの環状砥石
として、アルミニウム製のカップ型のホイールベース６
の下側の面に取り付ける。図１（ｃ）は砥石部分を上に
して、拡大して示す図であるが、最外周の砥石環１は集
中度１００でダイヤモンド砥粒の粒度は＃１２０で砥石
の幅は８ｍｍとした。砥石環１の研削面は外周面の下端
より内側へ１．５ｍｍの幅で、１４度２分の傾斜面を設
けている。次の外側から第２番目の砥石環２は集中度７
５でダイヤモンド砥粒の粒度は＃２００であり、砥石幅
は８ｍｍとした。砥石環２の高さは砥石１より０．２５
ｍｍ高くしている。砥石環１と同様に砥石環２の研削面
は外周面の下端より０．４５ｍｍ内側までの部分５度８
分の傾斜面を設けている。次の砥石環３は集中度７５で
ダイヤモンド砥石の粒度は＃３２５で砥石幅８ｍｍであ
り、砥石の高さは砥石２より０．１５ｍｍ高くしてお
り、この砥石環３の研削面は外周面の下端より０．３５
ｍｍ内側までの部分に７度５８分の傾斜面を設けてい
る。最内周の砥石環４は集中度１００、砥粒の粒度は＃
６００で、砥石幅は１２ｍｍであり、砥石の高さは砥石
３より０．１５ｍｍ高くしており、この砥石環４の研削
面は外周面の下端より０．３ｍｍ内側までの部分に６度
５０分傾斜面を設けている。そして研削液のかかりを均
一にするために各砥石環１、２、３、４の間に研削液供
給口５を設けている。
【０００８】次に本発明のダイヤモンドホイールと図４
に示す形状で４つの砥石環より成る従来のダイヤモンド
ホイールを使用して、取代が２．０ｍｍでワークの送り
速度５００ｍｍ／ｍｉｎで研削した時の砥石の摩耗量の
結果を表１に示す。
に示す形状で４つの砥石環より成る従来のダイヤモンド
ホイールを使用して、取代が２．０ｍｍでワークの送り
速度５００ｍｍ／ｍｉｎで研削した時の砥石の摩耗量の
結果を表１に示す。
【０００９】
【表１】
【００１０】表１より、本発明のダイヤモンドホイール
は各砥石環１、２、３、４共にほぼ均一の摩耗量である
のに対し、従来のダイヤモンドホイールは各砥石環１
５、１６、１７、１８の摩耗量が大きく開いている。
又、本発明のダイヤモンドホイールは１パスにおける研
削量は、従来の約０．５ないし１．０ｍｍに対して約２
倍の２．０ｍｍの研削量で研削しても仕上品質を劣化さ
せることなく加工できた。本発明のダイヤモンドホイー
ルを用いて電子部品に使用されるフェライトコアの接合
面を研削加工し、組み立てたところ加工時間を半分にで
き、しかも電子部品のコアによるばらつきを３０％小さ
くできた。
は各砥石環１、２、３、４共にほぼ均一の摩耗量である
のに対し、従来のダイヤモンドホイールは各砥石環１
５、１６、１７、１８の摩耗量が大きく開いている。
又、本発明のダイヤモンドホイールは１パスにおける研
削量は、従来の約０．５ないし１．０ｍｍに対して約２
倍の２．０ｍｍの研削量で研削しても仕上品質を劣化さ
せることなく加工できた。本発明のダイヤモンドホイー
ルを用いて電子部品に使用されるフェライトコアの接合
面を研削加工し、組み立てたところ加工時間を半分にで
き、しかも電子部品のコアによるばらつきを３０％小さ
くできた。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、以
下に記載されるような効果が得られた。同一平面上に環
状に配置した砥石環を多くし、研削負荷が大きく加わる
最外周及び最内周の砥石の集中度を大きくし、最内周の
幅を大きくし、各砥石間に研削液供給口を設けたことに
より、各砥石の摩耗量をほぼ均一にすることができ、加
工品質と製品の特性品質が保たれて使用寿命の長いかつ
最大取代を大きくでき加工能率の良いダイヤモンドホイ
ールの提供が可能となった。
下に記載されるような効果が得られた。同一平面上に環
状に配置した砥石環を多くし、研削負荷が大きく加わる
最外周及び最内周の砥石の集中度を大きくし、最内周の
幅を大きくし、各砥石間に研削液供給口を設けたことに
より、各砥石の摩耗量をほぼ均一にすることができ、加
工品質と製品の特性品質が保たれて使用寿命の長いかつ
最大取代を大きくでき加工能率の良いダイヤモンドホイ
ールの提供が可能となった。
【図１】本発明の一実施例のダイヤモンドホイールを示
す図で、図１（ａ）はダイヤモンドホイールの４分の１
を示す平面図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡＡ部分の断
面図、図１（ｃ）は砥石部分の拡大断面図。
す図で、図１（ａ）はダイヤモンドホイールの４分の１
を示す平面図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡＡ部分の断
面図、図１（ｃ）は砥石部分の拡大断面図。
【図２】図１に示す実施例のダイヤモンドホイールを用
いてワークを研削する状態を説明する断面図。
いてワークを研削する状態を説明する断面図。
【図３】従来の逆円錐台形ダイヤモンドホイールの一例
を示す断面図。
を示す断面図。
【図４】砥石が環状に配列した従来のダイヤモンドホイ
ールを示す断面図。
ールを示す断面図。
１ 砥石環 ２ 砥石環 ３ 砥石環 ４ 砥石環 ５ 研削液供給口 ６ ホイールベース ７ ワーク ８ マグネットチャック ９ 分担取代 １０ ワークの移動方向を示す矢印 １１ ダイヤモンドホイールの回転方向を示す矢印 １２ ワークの移動方向を示す矢印 １３ ダイヤモンドホイール １４ 砥石 １５ 砥石環 １６ 砥石環 １７ 砥石環 １８ 砥石環
Claims (1)
- 【請求項１】 竪軸型クリープフィード研削装置等で用
いるカップ型のダイヤモンドホイールにおいて、所定の
範囲に粒径が分布するように選別されたダイヤモンド砥
粒をメタルボンド等の方法で固定したセグメント状の砥
石を複数個同一面上に環状に配置し、この砥石環の大き
さを異にした複数個を、カップ型のホイールベースの研
削側の平面に同心円状に配置し、各砥石環の砥石に使用
されるダイヤモンド砥粒が外側の砥石環から内側の砥石
環に向かって段階的に粗い粒径から細い粒径となるよう
に配置し、最も内側の砥石環の研削面の幅を他の砥石環
の研削面の幅より広くし、最も外側の砥石環と最も内側
の砥石環の砥石の砥粒の集中度を他の砥石環より高く
し、各砥石環の研削面の研削方向側に斜面を設け、その
大きさを外側の砥石環から内側の砥石環に向かって段階
的に小さくし、さらに各砥石環の間に研削液を供給する
研削液供給口が開口した構造を特徴とするカップ型のダ
イヤモンドホイール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9714692A JPH05269671A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ダイヤモンドホイール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9714692A JPH05269671A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ダイヤモンドホイール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05269671A true JPH05269671A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14184438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9714692A Pending JPH05269671A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ダイヤモンドホイール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05269671A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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