JPH10189425A - アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク - Google Patents

アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク

Info

Publication number
JPH10189425A
JPH10189425A JP8350681A JP35068196A JPH10189425A JP H10189425 A JPH10189425 A JP H10189425A JP 8350681 A JP8350681 A JP 8350681A JP 35068196 A JP35068196 A JP 35068196A JP H10189425 A JPH10189425 A JP H10189425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
layer
alignment
mark
alignment measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8350681A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tani
美幸 谷
Taku Saito
卓 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP8350681A priority Critical patent/JPH10189425A/ja
Publication of JPH10189425A publication Critical patent/JPH10189425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層パターン間のアライメントの精度を向上
させ、積層パターンの微細化に対応できるデバイスのア
ライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライ
メント測定用マークを提供する。 【解決手段】 半導体基板上に素子分離パターン、ワー
ド線パターンを形成する。ソース・ドレイン領域、第1
層間絶縁膜を形成した後、ワード線パターンの位置情報
を用いて、ビット線コンタクトパターンとビット線パタ
ーンとを形成する。第2層間絶縁膜を形成した後、ワー
ド線パターンに直交するX方向についてはワード線パタ
ーンの位置情報を用い、ビット線パターンに直交するY
方向についてはビット線パターンの位置情報を用いて、
ストレージノードコンタクトパターンド線パターンを形
成する。位置ずれによって干渉するおそれがある方向の
みについて個別に複数の下層パターンの位置情報を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIや液晶表示
装置等の積層パターンを有するデバイスの製造工程にお
いて、各層間の位置合わせのためのアライメント方法、
アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マー
クに関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の半導体装置の技術進歩は激しく、
現在0.3μm以下のデザインルールで形成される25
6MビットのDRAMが開発されている。このような超
微細半導体デバイスの製造のためのプロセスにおいて、
リソグラフィープロセスは最も重要なものである。半導
体装置の微細化を進める際にリソグラフィープロセスで
現在問題となっているのは、各層に形成される配線パタ
ーンやコンタクトパターン同士の相対的な位置関係を正
確に所望の範囲に収めることつまり重ね合わせ精度の確
保である。この重ね合わせ精度は益々厳しくなり、近年
では0.1μm以下の位置合わせ精度(アライメント精
度)が要求されている。下表にDRAM世代ごとのパタ
ーンルールと要求アライメント精度を示す。
【0003】
【表1】 一方、露光装置(一般にステッパ(逐次移動型縮小投影
露光装置)と呼ばれる)の位置合わせ(アライメント)
精度も改良が進み、現在ではアライメント精度保証0.
07μm以下の装置が開発、市販されている。
【0004】しかし、上記ステッパのアライメント精度
は平坦なシリコンウエハ上に形成されたレジストパター
ンに対するもので、現実の段差を有するウエハ上では、
最上層のパターンと最下層のパターンとにアライメント
精度を0.1μm以下に抑えることは困難である。
【0005】図12は、DRAMのメモリセルの形成に
際して行われる従来のアライメント方法を示すブロック
図である。
【0006】基板上に素子分離パターンを形成する際
に、素子分離パターン中にアライメント測定用マークを
複数箇所に形成しておき、ワード線パターンを形成する
際には、この複数のアライメント測定用マークの1つを
用いてつまり素子分離パターンの位置情報を用いてワー
ド線パターンを形成する。
【0007】また、ビット線コンタクトパターン、ビッ
ト線パターン、ストレージノードコンタクトパターンを
形成する際にも、素子分離パターンの位置情報を用いて
各パターンを形成する。
【0008】すなわち、この方法では、共通の下層パタ
ーンである素子分離パターンの位置情報を用いて全ての
上層パターンを形成することになる。
【0009】図13(a)〜(d)は、上記図12に示
す方法とは別の従来のアライメント方法を示すブロック
図である。図13(a)に示すように、素子分離パター
ンの位置情報を用いてワード線パターンを形成する。次
に、図13(b),(c)に示すように、ワード線パタ
ーンの位置情報を用いて、ビット線コンタクトパターン
と、ビット線パターンとを順次形成する。次に、図13
(d)に示すように、ビット線パターンの位置情報を用
いてストレージノードコンタクトパターンを形成する。
【0010】すなわち、この方法では、ワード線よりも
上層のパターンはすべて素子分離パターンの位置情報は
用いずにその上方のパターンの位置情報を用いる方法で
あり、ワード線よりも上層のパターンは、素子分離パタ
ーンに対しては間接合わせとなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記図12に
示すアライメント方法では、以下の問題がある。例えば
ストレージノードコンタクトパターンは素子分離パター
ンに対しては直接合わせとなるので高いアライメント精
度を有する。また、ワード線パターンやビット線パター
ンも素子分離パターンに対しては直接合わせとなるので
高いアライメント精度を有する。しかし、ストレージノ
ードコンタクトパターンとワード線パターンやビット線
パターンとの間は、直接合わせにはならないので高いア
ライメント精度を得ることができない。例えば、各上層
パターンと素子分離パターンとのアライメント精度が
0.1μmであるとすると、ストレージノードコンタク
トパターンとビット線パターンやワード線パターンとの
間のアライメント精度は、その2乗平均である0.14
μm程度に低下する。
【0012】下記表2は、従来の方法によるアライメン
ト精度を示す。
【0013】
【表2】 一方、上記図15に示す従来のアライメント方法では、
以下のような問題があった。すなわち、例えばストレー
ジノードコンタクトパターンは、ビット線パターンに対
しては直接合わせとなるために高いアライメント精度を
保持できるが、反面、ワード線パターンに対してはビッ
ト線パターンを介した間接合わせとなるために、高いア
ライメント精度を得ることができない。
【0014】すなわち、上記従来の各アライメント方法
によっては、上層パターンになるほど下層パターンに対
するアライメント精度が低下するので、大きなアライメ
ントマージンを設定する必要があり、そのために、半導
体装置の微細化の進行を妨げるおそれがあった。
【0015】本発明の目的は、積層パターン間におい
て、簡素な手順で高いアライメント精度を実現しうるア
ライメント方法、アライメント精度を簡素な手順で把握
するためのアライメント精度測定方法、及び高精度のア
ライメントを行うためのアライメント測定用マークを提
供することにより、半導体装置等のデバイスの微細化の
促進を図ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の講じた手段は、少なくとも2つの下層パター
ンの上に1つの上層パターンを形成する際に、各下層パ
ターンの位置情報のうち上層パターンと干渉するおそれ
のある方向についてのみ下層パターンの位置情報を個別
に用いることにある。
【0017】具体的に、本発明では、請求項1〜4に記
載されているアライメント方法に関する手段と、請求項
5に記載されているアライメント精度測定方法に関する
手段と、請求項6〜10に記載されているアライメント
測定用マークに関する手段とを講じている。
【0018】本発明に係るアライメント方法は、請求項
1に記載されているように、基板上に第1層のパターン
を形成するステップと、上記第1層のパターンの上方に
第2層のパターンを形成するステップと、平面的に見て
上記第1及び第2層のパターンの一部に近接する第3層
のパターンを形成するステップとを少なくとも備え、上
記第3層のパターンを形成するステップでは、上記第1
層のパターンのうち第3層のパターンに近接する部分が
延びる第1の方向に直交する方向のみについての第1層
のパターンの位置情報と、上記第2層のパターンのうち
第3層のパターンに近接する部分が延びる第2の方向に
直交する方向のみについての第2層のパターンの位置情
報とを用いる方法である。
【0019】この方法により、第1の方向に直交する方
向については第3層のパターンが第1層のパターンに対
して直接合わせとなるので高いアライメント精度が得ら
れ、第3層のパターンを形成する際に第1層のパターン
との干渉を確実に回避することができる。また、第2の
方向に直交する方向については第3層のパターンが第2
層のパターンに対して直接合わせとなるので高いアライ
メント精度が得られ、第3層のパターンを形成する際に
2層のパターンに対する干渉を確実に回避することがで
きる。このように各パターン間の干渉を確実に回避でき
ることで、デバイスの微細化が進んでも十分対応するこ
とができる。しかも、よけいな位置情報を得る必要はな
いので、アライメントに要する時間を大幅に短縮するこ
とができる。
【0020】請求項2に記載されているように、請求項
1において、上記第3層のパターンの下層に、上記第3
層のパターンに近接する部分を有する少なくとも1つの
他の層のパターンを形成するステップをさらに備え、上
記第3のステップでは、上記少なくとも1つの他の層の
パターンのうち第3層のパターンに近接する部分が延び
る方向に直交する方向のみについての他の層のパターン
の位置情報をも用いることができる。
【0021】この方法により、第3の層のパターンを形
成する際に、より多くの下層パターンとの干渉を確実に
回避することができる。
【0022】請求項3に記載されているように、請求項
1において、上記第1の方向と上記第2の方向との交差
角を、互いに360°を3〜8の整数で除した角度とす
ることが好ましい。
【0023】この方法により、規則的な配置をされるこ
とが多いデバイスの積層パターン中の各パターン同士の
干渉を確実に回避することができる。
【0024】請求項4に記載されているように、請求項
1,2又は3において、上記第1層のパターンをDRA
Mのメモリセル内のワード線パターンとし、上記第2層
のパターンをDRAMのメモリセル内のビット線パター
ンとし、上記第3層のパターンをDRAMのメモリセル
内のストレージノードコンタクトパターンとすることが
できる。
【0025】この方法により、ストレージノードコンタ
クトパターンのワード線及びビット線との干渉を確実か
つ迅速に回避することができる。
【0026】本発明に係るアライメント精度測定方法
は、請求項5に記載されているように、基板上に形成さ
れた第1層のパターン及び上記第1層のパターンの上方
に形成された第2層のパターンに対し、平面的にみて上
記第1及び第2層のパターンの一部に近接するように形
成された第3層のパターンのアライメント精度を測定す
る方法であって、上記第1層のパターンのうち第3層の
パターンに近接する部分が延びる第1の方向に直交する
方向について、上記第1層のパターンと第3層のパター
ンのアライメント精度を測定するステップと、上記第2
層のパターンのうち第3層のパターンに近接する部分が
延びる方向に直交する方向のみについて、上記第2層の
パターンと第3層のパターンのアライメント精度を測定
するステップと、上記各ステップで得られた2つの方向
についてのアライメント精度から上記第3層のパターン
のアライメント精度を決定するステップとを備えてい
る。
【0027】この方法により、第1及び第2層のパター
ンと第3層のパターンとの干渉を回避すべく高い精度を
要求する方向についてのみのアライメント精度を迅速に
かつ高精度で把握することができるので、信頼性の高い
アライメントオフセット値設定時の指針を得ることがで
きる。
【0028】本発明に係るアライメント測定用マーク
は、請求項6に記載されているように、基板上に形成さ
れた第1層のパターンと、上記第1層のパターンの上方
に形成された第2層のパターンと、平面的にみて上記第
1及び第2層のパターンの一部に近接するように形成さ
れた第3層のパターンとの間のアライメントに使用され
るアライメント測定用マークであって、上記第1層のパ
ターン内に設けられ、上記第1層のパターンのうち第3
層のパターンに近接する部分が延びる第1の方向に直交
する方向における重ね合わせずれを測定できるように形
成された第1のアライメント測定用マークと、上記第2
層のパターン内に設けられ、上記第2層のパターンのう
ち第3層のパターンに近接する部分が延びる第2の方向
に直交する方向における重ね合わせずれを測定できるよ
うに形成された第2のアライメント測定用マークとを備
えている。
【0029】これにより、このアライメント測定用マー
クを利用して、上述のような第3層のパターンと第1及
び第2層のパターンとの干渉を回避するためのアライメ
ント方法を容易かつ迅速に実行することができる。すな
わち、第3層のパターンを形成するためのレジストパタ
ーンを形成する際に、第1の方向に直交する方向につい
ては、レジストパターンのアライメント測定用レジスト
マークと第1のアライメント測定用マークとの位置合わ
せを行い、第2の方向に直交する方向については、アラ
イメント測定用レジストマークと第1のアライメント測
定用マークとの位置合わせを行うことにより、第3層の
パターンと第1及び第2層のパターンとの干渉を回避す
ることができる。
【0030】請求項6における上記第1及び第2のアラ
イメント測定用マークのうち少なくとも1つは、請求項
7に記載されているように、互いに一定の間隔を隔てな
がら平行に延びる1対の矩形状マークにより構成しても
よいし、請求項8に記載されているように、単一の矩形
状マークにより構成してもよい。
【0031】請求項9に記載されているように、請求項
6,7又は8において、上記第1及び第2のアライメン
ト測定用マークを、平面的に見て互いに交差させること
が好ましい。
【0032】これにより、1カ所におけるアライメント
測定用レジストマークを用いてアライメントを行えばよ
いので、アライメントに要する時間をさらに短縮するこ
とができる。
【0033】請求項10に記載されているように、請求
項6,7,8又は9において、上記第1層のパターンを
DRAMのメモリセル内のワード線パターンとし、上記
第2層のパターンをDRAMのメモリセル内のビット線
パターンとし、上記第3層のパターンをDRAMのメモ
リセル内のストレージノードコンタクトパターンとする
ことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図面を参
照しながら説明する。
【0035】(第1の実施形態)まず、DRAMメモリ
セルの製造工程に本発明のアライメント方法を適用した
例である第1の実施形態について説明する。図1(a)
〜(e)は、本実施形態のアライメント方法を適用した
半導体装置の製造工程を示す平面図である。図2(a)
〜(e)は、それぞれ図1(a)〜(e)のII−II線に
おける断面図であって、各図の左側はDRAMメモリセ
ルの断面構造を、各図の左側はアライメント測定用マー
ク形成部における断面構造を示す。図3(a)〜(d)
は、各工程におけるアライメントの手順を示すブロック
図である。
【0036】まず、図1(a)及び図2(a)に示す工
程では、半導体基板11の上に保護酸化膜と保護窒化膜
とを堆積した後、素子分離領域を開口するように保護酸
化膜及び保護窒化膜をパターニングしてから、LOCO
S酸化を行い、素子分離パターン1を形成する。その
際、図2(a)の右図に示すように、素子分離パターン
1内には素子分離アライメントマーク1aが含まれてい
る。この素子分離アライメントマーク1aは、ウエハ内
の複数の部位に形成されており、例えば20μm×10
μmの面積を有する半導体基板の露出部をLOCOS膜
で取り囲んだパターンを有するものである。
【0037】次に、図1(b)及び図2(b)に示す工
程では、基板上に酸化膜を形成し、さらにその上にポリ
シリコン膜を堆積した後、この酸化膜及びポリシリコン
膜をパターニングして、ゲート酸化膜及びゲート電極を
含むワード線パターン2を形成する。その際、ワード線
パターン2形成用のレジストパターンは、図3(a)に
示すように、上記素子分離パターン1中の素子分離アラ
イメントマーク1aの位置情報を用いて、ワード線パタ
ーン2と素子分離パターン1との位置が合うように形成
される。そして、このレジストパターンを用いたエッチ
ングによって形成されたワード線パターン2中にも図2
(b)の右図に示すワード線アライメントマーク2aが
含まれている。このワード線アライメントマーク2a
は、本実施形態では、素子分離アライメントマーク1a
とは異なる部位の半導体基板上に形成されているが、L
OCOS膜上に形成してもよい。
【0038】その後、不純物イオンの注入によるソース
領域14a,ドレイン領域14bの形成や、ゲート電極
の側面や上面上の絶縁膜の形成等を行う。
【0039】続いて、図1(c)及び図2(c)に示す
工程で、基板の全面上に第1層間絶縁膜16を堆積した
後、第1層間絶縁膜16にドレイン領域14bへのコン
タクトホールを含むビット線コンタクトパターン3を形
成する。その際、ビット線コンタクトパターン3を形成
するためのレジストパターンは、図3(a)に示すよう
に、素子分離パターン1中の素子分離アライメントマー
ク1aとワード線パターン2中のワード線アライメント
マーク2aとの位置情報を用いて形成される。また、ビ
ット線コンタクトパターン3中には図2(c)の右図に
示すBLCアライメントマーク3aが含まれている。こ
のBLCアライメントマーク3aは、本実施形態では、
上記ワード線アライメントマーク2aが形成されている
部位とは別の部位に形成されている。
【0040】次に、図1(d)及び図2(d)に示す工
程で、コンタクトホール内及び基板上に金属膜を堆積し
た後、これをパターニングして、メモリセルトランジス
タのビット線パターン4を形成する。その際、ビット線
パターン4を形成するためのレジストパターンは、図3
(b)に示すように、素子分離パターン1中の素子分離
アライメントマーク1aと、ワード線パターン2中のワ
ード線アライメントマーク2aと、ビット線コンタクト
パターン3中のBLCアライメントマーク3aとの位置
情報を用いて形成される。そして、ビット線パターン4
中にも図2(d)の右図に示すビット線アライメントマ
ーク4aが含まれている。このビット線アライメントマ
ーク4aは、本実施形態では、上記第2,BLCアライ
メントマーク2a,3aが形成されている部位とは別の
部位に形成されている。
【0041】次に、図1(e)及び図2(e)に示す工
程で、基板上に第2層間絶縁膜17を堆積した後、スト
レージノードコンタクトを含むストレージノードコンタ
クトパターン5を形成する。その際、ストレージノード
コンタクトパターン5を形成するためのレジストパター
ンは、図3(d)に示すように、素子分離パターン1中
の素子分離アライメントマーク1aと、ワード線パター
ン2中のワード線アライメントマーク2aと、ビット線
コンタクトパターン3中のBLCアライメントマーク3
aと、ビット線パターン4中のビット線アライメントマ
ーク4aとの位置情報を用いて形成される。そして、ス
トレージノードコンタクトパターン5中にもSNCアラ
イメントマーク5aが含まれている。このSNCアライ
メントマーク5aは、本実施形態では、上記第2,第
3、ビット線アライメントマーク2a,3a,4aが形
成されている部位とは別の部位に形成されているが、全
てのマークを同じ部位に形成してもよい。
【0042】下記表3は、本実施形態のアライメント方
法によるアライメント精度の測定結果を示す。
【0043】
【表3】 上記表3に示されるように、各パターン1,2,3,
4,5相互間のアライメント精度は、どのパターン間の
アライメント精度を見ても0.1μm以下であった。こ
のように、複数の下層パターンの位置情報を用いて上層
パターンを形成することにより、露光装置のアライメン
ト精度を十分に活用でき、0.1μm以下のアライメン
ト精度をデバイス上で確保することが可能である。その
ため、デバイス設計時のアライメントマージンを低減す
ることができ、チップ面積の低減を図ることができる。
したがって、サブハーフミクロンデバイスを作製する上
で、大きな効果を発揮することができる。
【0044】(第2の実施形態)図4(a)〜(d)
は、本実施形態における各工程のアライメントに際する
位置情報の利用方法を示す図である。本実施形態におい
ても、上記図1(a)〜(d)及び図2(a)〜(d)
と同じ処理を行うが、各工程におけるアライメントに際
し、位置情報の利用の仕方が上記第1の実施形態とは異
なる。
【0045】まず、図1(b)及び図2(b)に示す工
程におけるワード線パターンの形成に際し、図4(a)
に示すように、素子分離パターンの位置情報を用いてワ
ード線パターンのアライメントを行う。
【0046】図1(c)及び図2(c)に示す工程にお
けるビット線コンタクトパターンの形成に際し、図4
(b)に示すように、ワード線パターンの位置情報を用
いてビット線コンタクトパターンのアライメントを行
う。
【0047】図1(d)及び図2(d)に示す工程にお
けるビット線パターンの形成に際し、図4(c)に示す
ように、ワード線パターンの位置情報を用いてビット線
パターンのアライメントを行う。
【0048】図1(e)及び図2(e)に示す工程にお
けるストレージノードコンタクトパターン5の形成に際
しては、図4(d)に示すように、X方向(ゲート電極
が延びる方向に直交する方向)に関してはワード線パタ
ーン2中のワード線アライメントマーク2aと、Y方向
(ビット線が延びる方向に直交する方向)に関してはビ
ット線パターン4中のビット線アライメントマーク4a
との位置情報を用いて、ストレージノードコンタクトパ
ターン5を形成するためのレジストパターンを形成す
る。
【0049】図1(e)に示すように、ストレージノー
ドコンタクトパターン5は、X方向にずれるとワード線
パターン2に干渉するおそれがあるが、Y方向にずれて
もワード線パターン2に干渉するおそれはない。また、
ストレージノードコンタクトパターン5は、Y方向にず
れるとビット線パターン4に干渉するおそれがあるが、
X方向にずれてもビット線パターン4に干渉するおそれ
はない。言い換えると、ストレージノードコンタクトパ
ターン5は、X方向についてはワード線パターン2との
アライメントマージンが小さく、Y方向についてはビッ
ト線パターン4とのアライメントマージンが小さい。
【0050】したがって、本実施形態の方法によると、
ストレージノードコンタクトパターン5を形成する際
に、X方向についてはワード線パターン2中のワード線
アライメントマーク2aの位置情報を、Y方向について
はビット線パターン4中のビット線アライメントマーク
4aの位置情報をそれぞれ用いているので、上記第1実
施形態のごとく、多くの下層パターンに関する位置情報
を収集する必要がない。このように、ある方向に位置ず
れを生じた場合に干渉するおそれのある部分を含む下層
パターンに対しては、干渉を生じるおそれがあるその方
向だけについて位置合わせを行うことにより、いずれの
下層パターンに対しても干渉を避けたい方向については
高いアライメント精度を維持しながら、アライメント時
間を大幅に短縮することが可能である。
【0051】ここで、ストレージノードコンタクトパタ
ーン5のアライメント精度は、X方向についてはワード
線アライメントマーク2aとSNCアライメントマーク
5aとの相対的位置から測定し、Y方向についてはビッ
ト線アライメントマーク4aとSNCアライメントマー
ク5aとの相対的位置から測定している。このようなア
ライメント精度の測定方法により、パターン同士の干渉
を避けるべく高いアライメント精度を要求する層間のア
ライメント精度を迅速にかつ高精度で測定することがで
きる。そして、信頼性の高いアライメントオフセット値
設定時の指針を得ることができる。
【0052】なお、アライメントを測定する方式とし
て、ダイバイダイ法、レーザ・スキャン法、ホログラフ
ィ法、画像認識法などがあるが、本発明はいずれの方式
にも適用できるものである。また、本発明のアライメン
ト方法を適応可能な製造工程についても、本実施形態の
ようなDRAMのメモリセル部のパターンに限定される
ものでない (第3の実施形態)第3の実施形態以下の実施形態で
は、アライメントを測定するためのアライメント測定用
マークの構造について説明する。そして、第3の実施形
態以下の実施形態では、上記第2の実施形態に示すDR
AMメモリセルの製造工程と同じ製造工程を行うことを
前提として、その際に使用されるアライメント測定用マ
ークの構造及び形成手順を説明するが、製造工程中にお
ける半導体装置の断面構造の図示は省略する。
【0053】図5は本実施形態に係るアライメント測定
用マークの平面図である。また、図6(a)〜(c)
は、本実施形態に係るアライメント測定用マークの形成
手順を示す断面図であって、図5中のVI−VI線における
断面図である。以下、図5及び図6(a)〜(c)を参
照しながら、本実施形態に係るアライメント測定用マー
クの構造及びその形成手順について説明する。
【0054】図6(a)に示すように、第1の実施形態
における図1(b)及び図2(b)に示す工程と同じ工
程で、ワード線パターンの形成と同時に、半導体基板上
に第1のアライメント測定用マーク21を形成する。た
だし、第1の実施形態における図1(a)及び図2
(a)に示す工程と同じ工程で、半導体基板31上に素
子分離パターン中のアライメント測定用マークを形成し
ておき、この素子分離パターン中のアライメント測定用
マーク内の半導体基板上に第1のアライメント測定用マ
ーク21を形成してもよい。
【0055】ここで、図5に示すように、本実施形態で
は、第1のアライメント測定用マーク21は、Y方向に
長辺を有する互いに平行な2つの矩形状マーク21aと
21bとからなる。この2つの矩形状マーク21a,2
1b間の間隔は例えば20μm程度であり、各矩形状マ
ーク21a,21bの大きさは、例えばX方向の幅が5
μmでY方向の長さが40μm程度である。すなわち、
ワード線パターンはストレージノードコンタクトに近接
する部分ではY方向に延びているので、第1のアライメ
ント測定用マーク21もY方向に延びる1対の矩形状マ
ーク21a,21bによって構成しておく。
【0056】次に、図6(b)に示すように、第1の実
施形態における図1(d)及び図2(d)に示す工程と
同じ工程を行って、ビット線パターンの形成と同時に第
2のアライメント測定用マーク22を形成する。ただ
し、第1の実施形態における図1(c)及び図2(c)
に示す工程で、半導体基板31上には第1の層間絶縁膜
32が堆積されており、第2のアライメント測定用マー
ク22は、第1の層間絶縁膜32の上に形成される。第
2のアライメント測定用マーク22は、図5に示すよう
に、X方向に長辺を有する互いに平行な2つの矩形状マ
ーク22aと22bとからなる。この2つの矩形状マー
ク22a,22bの間隔は例えば20μm程度であり、
各矩形状マーク22a,22bの大きさは、例えばY方
向の幅が5μmでX方向の長さが40μm程度である。
すなわち、ビット線パターンはストレージノードコンタ
クトと近接する部分ではX方向に延びているので、第2
のアライメント測定用マーク22もX方向に延びる1対
の矩形状マーク22a,22bによって構成しておく。
その結果、第1,第2のアライメント測定用マーク2
1,22の各矩形状マーク21a,21b,22a,2
2bによって平面的には中空の4辺形(正4角形)が構
成されている。
【0057】次に、図6(c)に示すように、第1の実
施形態における図1(e)及び図2(e)に示す工程と
同じ工程を行うが、基板上に第2の層間絶縁膜33を形
成した後、第1の実施形態における図1(e)及び図2
(e)に示す状態にする前に、第2の層間絶縁膜33の
上にストレージノードコンタクトパターンを形成するた
めのレジストパターンを形成する。そして、このレジス
トパターン中に、第1,第2のアライメント測定用マー
ク21,22との位置関係を測定するためのアライメン
ト測定用レジストマークRemを形成する。このアライ
メント測定用レジストマークRemは、図5に示すよう
に、平面的に見ると、第1,第2のアライメント測定用
マーク21,22の各矩形状マーク21a,21b,2
2a,22bで構成される中空の4辺形の中央部に位置
するように配置されている。つまり、アライメント測定
用レジストマークRemの中心位置は、X方向において
は第1のアライメント測定用マーク21の各矩形状マー
ク21a,21b間の中間点にあり、Y方向においては
第2のアライメント測定用マーク22の各矩形状マーク
22a,22b間の中間点にある。このアライメント測
定用レジストマークRemは、各矩形状マーク21a,
21b,22a,22bに平行な4つの辺からなる正4
角形パターンを有し、各辺の長さはいずれも10μm程
度である。
【0058】本実施形態では、ストレージノードコンタ
クト形成用のアライメント測定用レジストマークRem
の位置合わせは、X方向についてはワード線パターン中
の第1のアライメント測定用マーク21の各矩形状マー
ク21a,21bに対する位置ずれを測定することによ
り、Y方向についてはビット線パターン中の第2のアラ
イメント測定用マーク22の各矩形状マーク22a,2
2bに対する位置ずれを測定することによりそれぞれ行
うことができる。ストレージノードコンタクトが所望の
位置よりもX方向にずれるとワード線と干渉するおそれ
があるが、Y方向にずれてもワード線パターンに干渉す
るおそれはない。また、ストレージノードコンタクトが
所望の位置よりもY方向にずれるとビット線と干渉する
おそれがあるが、X方向にずれてもビット線に干渉する
おそれはない。そこで、本実施形態のアライメント測定
用マークを用いることにより、無駄な方向についてのア
ライメントを行うことなく、形成しようとしているスト
レージノードコンタクトがワード線やビット線に干渉し
ない適正な位置に形成されるか否かを、前もって正確か
つ迅速に判断することができる。
【0059】(第4の実施形態)図7は、本実施形態に
係るアライメント測定用マークの平面図である。本実施
形態では、上記第3の実施形態における第1のアライメ
ント測定用マーク21と同様の構造を有する1対の矩形
状マーク41a,41bからなる第1のアライメント測
定マーク41と、単一の矩形状パターンからなる第2の
アライメント測定用マーク42と、正4角形パターンか
らなるアライメント測定用レジストマークRemとが設
けられている。第1のアライメント測定用マーク41
は、例えばワード線パターン内に形成されるものであ
り、この2つの矩形状マーク41a,41bの間隔は例
えば20μm程度であり、各矩形状マーク41a,41
bの大きさは、例えばX方向の幅が5μmでY方向の長
さが40μm程度である。第2のアライメント測定用マ
ーク42は、例えばビット線パターン内に形成されるも
のであり、その大きさは例えばX方向の長さが40μm
でY方向の長さが20μmである。アライメント測定用
レジストマークRemの各辺の長さはいずれも10μm
程度である。そして、上記第3の実施形態における製造
工程と同じ工程を行ったとすると、図6(c)に示す工
程で、ストレージノードパターンを形成するためのレジ
ストパターン中のアライメント測定用レジストマークR
emを形成し、第1,第2のアライメント測定用マーク
41,42との位置ずれを測定する。本実施形態でも、
上記第3の実施形態と同じ効果を発揮することができる
ことはいうまでもない。
【0060】図8は、本実施形態の変形形態に係るアラ
イメント測定用マークの平面図である。この変形形態で
は、単一の矩形状パターンからなる第1のアライメント
測定用マーク41と、上記第3の実施形態における第2
のアライメント測定用マーク22と同様の構造を有する
1対の矩形状マーク42a,42bからなる第2のアラ
イメント測定マーク42と、正4角形パターンからなる
アライメント測定用レジストマークRemとが設けられ
ている。第1のアライメント測定用マーク41は、例え
ばワード線パターン内に形成されるものであり、その大
きさは例えばX方向の長さが20μmでY方向の長さが
40μmである。第2のアライメント測定用マーク42
は、例えばビット線パターン内に形成されるものであ
り、そこの2つの矩形状マーク42a,42bの間隔は
例えば20μm程度であり、各矩形状マーク42a,4
2bの大きさは、例えばY方向の幅が5μmでX方向の
長さが40μm程度である。アライメント測定用レジス
トマークRemの各辺の長さはいずれも10μm程度で
ある。そして、上記第3の実施形態における製造工程と
同じ工程を行ったとすると、図6(c)に示す工程で、
ストレージノードパターンを形成するためのレジストパ
ターン中のアライメント測定用レジストマークRemを
形成し、第1,第2のアライメント測定用マーク41,
42との位置ずれを測定する。本実施形態でも、上記第
3の実施形態と同じ効果を発揮することができることは
いうまでもない。
【0061】図9は、本実施形態の他の変形形態に係る
アライメント測定用マークの平面図である。この変形形
態では、単一の矩形状パターンからなる第1のアライメ
ント測定用マーク41と、単一の矩形状パターンからな
る第2のアライメント測定用マーク42と、正4角形パ
ターンからなるアライメント測定用レジストマークRe
mとが設けられている。第1のアライメント測定用マー
ク41は、例えばワード線パターン内に形成されるもの
であり、その大きさは例えばX方向の長さが20μmで
Y方向の長さが40μm程度である。第2のアライメン
ト測定用マーク42は、例えばビット線パターン内に形
成されるものであり、その大きさは例えばX方向の長さ
が40μmでY方向の長さが20μmである。アライメ
ント測定用レジストマークRemの各辺の長さはいずれ
も10μm程度である。そして、上記第3の実施形態に
おける製造工程と同じ工程を行ったとすると、図6
(c)に示す工程で、ストレージノードパターンを形成
するためのレジストパターン中のアライメント測定用レ
ジストマークRemを形成し、第1,第2のアライメン
ト測定用マーク41,42との位置ずれを測定する。本
実施形態でも、上記第3の実施形態と同じ効果を発揮す
ることができることはいうまでもない。
【0062】次に、第3の実施形態によるアライメント
マージンの低減効果について説明する。ただし、第4〜
第5の実施形態においても同様の効果が得られる。
【0063】図10は、アライメント精度とDRAMメ
モリセルの設計ルールとを説明するための平面図であ
る。同図には、ワード線パターン2と、ビット線コンタ
クトパターン3と、ビット線パターン4と、ストレージ
ノードコンタクトパターン5とが図示されている。そし
て、一般的に、アライメントマージンのルールは、直接
合わせの場合で0.12μm、2つの層間に他の1つの
層を介する間接合わせの場合で0.15μmとなってい
ることを前提として、ストレージノードコンタクトパタ
ーン5のワード線パターン2に対するアライメントマー
ジンM2と、ストレージノードコンタクトパターン5の
ビット線パターン4に対するアライメントマージンM3
とについて、従来のアライメント方法と第3の実施形態
によるアライメント方法とを比較する。
【0064】図11は、従来のアライメント方法と、第
3の実施形態によるアライメント方法とにおける上記ア
ライメントマージンM2とM3とを比較して示す図であ
る。ストレージノードコンタクトパターン5は、ビット
線パターン4に対しては従来の方法でも第3の実施形態
の方法でも直接合わせであり、アライメントマージンM
3はいずれの場合にも0.12である。一方、ストレー
ジノードコンタクトパターン5は、ワード線パターン2
に対し従来の方法では間接合わせとなるのでアライメン
トマージンM2が0.15となるが、第3の実施形態の
方法では直接合わせとなるので、アライメントマージン
M2が0.12となる。すなわち、第3の実施形態の方
法によって、アライメント精度を高くできることからア
ライメントマージンM2を小さくでき、よって、DRA
Mメモリセル等の半導体装置の占有面積を低減すること
ができる。
【0065】(その他の実施形態)上記各実施形態で
は、DRAMメモリセルの製造工程に本発明のアライメ
ント方法を適用した例について説明したが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、多層パターン
を有する他のデバイスについても同様に適用することが
できる。
【0066】上記各実施形態では、位置合わせの誤差が
生じたときに干渉するおそれのある2つの下層パターン
の位置情報を用いるようにしたが、本実施形態はかかる
実施形態に限定されるものではなく、3つ以上の下層パ
ターンについて干渉するおそれのある方向のみを考慮し
た位置合わせを行うことができる。例えば、上記第3の
実施形態においても、X方向については、素子分離パタ
ーンに対するずれとワード線パターンに対するずれとを
平均して、アライメント補正を行うような方法である。
【0067】上記各実施形態では、ワード線パターンが
ストレージノードコンタクトパターンと近接部分ではY
方向に延びているので、ワード線パターンとストレージ
ノードコンタクトパターンとのアライメントを行う方向
をY方向に直交するX方向としている。また、ビット線
パターンがストレージノードコンタクトパターンと近接
部分ではY方向に延びているので、ビット線パターンと
ストレージノードコンタクトパターンとのアライメント
を行う方向をX方向に直交するY方向としている。つま
り、ワード線パターンが延びるY方向と、ビット線パタ
ーンが延びるX方向とは互いに直交していることを前提
としているが、本発明はかかる実施形態に限定されるも
のではない。例えば平面的に見て全体として6角形パタ
ーンや8角形パターンになるような積層パターン内で
は、各下層パターンの上層パターンと近接する部分が延
びる方向同士が60°や45°等になることもあり、か
かる場合にも相異なる2つの方向についてのみアライメ
ントを行うことにより本発明の効果を発揮することがで
きる。
【0068】また、例えば平面的に見て互いに60°で
交差する3つの下層パターンに対する上層パターンのア
ライメントを行う際には、各下層パターンに直交する3
つの方向についてアライメントを行うようにしてもよ
い。互いに方向が異なる4つ以上の下層パターンについ
ても同様である。ただし、この場合にはこの3つ以上の
方向ベクトルが平面上で互いに一次独立ではないので、
各方向について平均化するような手順が必要となる。
【0069】
【発明の効果】請求項1〜4によると、積層パターン間
のアライメント方法として、少なくとも2つの下層パタ
ーンの上に1つの上層パターンを形成する際に、各下層
パターンの位置情報のうち位置ずれによって上層パター
ンと干渉するおそれのある方向についてのみ下層パター
ンの位置情報を個別に用いるようにしたので、高精度で
かつ迅速に各パターン間の干渉を回避するアライメント
を行うことができ、デバイスの微細化及び量産化を促進
することができる。
【0070】請求項5によると、少なくとも2つの下層
パターンの上に1つの上層パターンを有する積層パター
ン内におけるアライメント精度測定方法として、各下層
パターンの位置情報のうち位置ずれによって上層パター
ンと干渉するおそれのある方向についてのみアライメン
ト精度を測定するようにしたので、信頼性の高いアライ
メントオフセット値設定時の指針の提供を図ることがで
きる。
【0071】請求項6〜10によると、少なくとも2つ
の下層パターンの上に1つの上層パターンを有する積層
パターン内におけるアライメントを測定するためのアラ
イメント測定用マークとして、位置ずれによって各下層
パターンと上層パターンとが干渉するおそれのある方向
についてのみ重ね合わせが可能に構成された2つのアラ
イメント測定用マークを設けたので、各パターン間の干
渉を回避するためのアライメント方法の実施に供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るDRAMメモリセルの製
造工程を示す平面図である。
【図2】第1の実施形態に係るDRAMメモリセルの製
造工程を示す図1のII−II線における平面図である。
【図3】第1の実施形態に係るDRAMメモリセルの製
造工程中の各パターンのアライメント手順を示すブロッ
ク図である。
【図4】第2の実施形態に係るDRAMメモリセルの製
造工程中の各パターンのアライメント手順を示すブロッ
ク図である。
【図5】第3の実施形態に係るアライメント測定用マー
クの平面図である。
【図6】第3の実施形態に係るアライメント測定用マー
クの形成手順を示す図5のVI−VI線における断面図であ
る。
【図7】第4の実施形態に係るアライメント測定用マー
クの平面図である。
【図8】第4の実施形態の変形形態に係るアライメント
測定用マークの平面図である。
【図9】第4の実施形態のもう1つの変形形態に係るア
ライメント測定用マークの平面図である。
【図10】第3の実施形態等のDRAMメモリセル内の
ストレージノードコンタクトのアライメントマージンを
説明するための平面図である。
【図11】第3の実施形態等のアライメント方法と従来
のアライメント方法とによるアライメントマージンの相
違を示す図である。
【図12】従来のアライメント方法のうち共通の下層パ
ターンの位置情報を用いて直接合わせにより各上層パタ
ーンを形成するようにしたアライメント方法を示すブロ
ック図である。
【図13】従来のアライメント方法のうち下層パターン
及びその上のパターンの位置情報を用いて間接合わせに
より上層パターンを形成するようにしたアライメント方
法の手順を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 素子分離パターン 1a 素子分離アライメントマーク 2 ワード線パターン(第1層のパターン) 2a ワード線アライメントマーク (第1のアライメントマーク) 3 ビット線コンタクトパターン 3a BLCアライメントマーク 4 ビット線パターン(第2層のパターン) 4a ビット線アライメントマーク (第2のアライメントマーク) 5 ストレージノードコンタクトパターン(第3層の
パターン) 5a SNCアライメントマーク (第3のアライメントマーク) 11 半導体基板 14a ドレイン領域 14b ソース領域 16 第1層間絶縁膜 17 第2層間絶縁膜 21 第1のアライメント測定用マーク 21a,21b 矩形状マーク 22 第2のアライメント測定用マーク 22a,22b 矩形状マーク 23 第3のアライメント測定用マーク 31 半導体基板 32 第1層間絶縁膜 33 第2層間絶縁膜 Rem アライメント測定用レジストマーク 41 第1のアライメント測定用マーク 41a,41b 矩形状マーク 42 第2のアライメント測定用マーク 42a,42b 矩形状マーク Rema,Remb アライメント測定用レジストマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/10 681A 681B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1層のパターンを形成するス
    テップと、 上記第1層のパターンの上方に第2層のパターンを形成
    するステップと、 平面的に見て上記第1及び第2層のパターンの一部に近
    接する第3層のパターンを形成するステップとを少なく
    とも備え、 上記第3層のパターンを形成するステップでは、上記第
    1層のパターンのうち第3層のパターンに近接する部分
    が延びる第1の方向に直交する方向のみについての第1
    層のパターンの位置情報と、上記第2層のパターンのう
    ち第3層のパターンに近接する部分が延びる第2の方向
    に直交する方向のみについての第2層のパターンの位置
    情報とを用いることを特徴とするアライメント方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアライメント方法におい
    て、 上記第3層のパターンの下層に、上記第3層のパターン
    に近接する部分を有する少なくとも1つの他の層のパタ
    ーンを形成するステップをさらに備え、 上記第3のステップでは、上記少なくとも1つの他の層
    のパターンのうち第3層のパターンに近接する部分が延
    びる方向に直交する方向のみについての他の層のパター
    ンの位置情報をも用いることを特徴とするアライメント
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアライメント方法
    において、 上記第1の方向と上記第2の方向との交差角は、互いに
    360°を3〜8の整数で除した角度であることを特徴
    とするアライメント方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のアライメント
    方法において、 上記第1層のパターンは、DRAMのメモリセル内のワ
    ード線パターンであり、 上記第2層のパターンは、DRAMのメモリセル内のビ
    ット線パターンであり、 上記第3層のパターンは、DRAMのメモリセル内のス
    トレージノードコンタクトパターンであることを特徴と
    するアライメント方法。
  5. 【請求項5】 基板上に形成された第1層のパターン及
    び上記第1層のパターンの上方に形成された第2層のパ
    ターンに対し、平面的に見て上記第1及び第2層のパタ
    ーンに近接するように形成された第3層のパターンのア
    ライメント精度を測定する方法であって、 上記第1層のパターンのうち第3層のパターンに近接す
    る部分が延びる第1の方向に直交する方向について、上
    記第1層のパターンと第3層のパターンのアライメント
    精度を測定するステップと、 上記第2層のパターンのうち第3層のパターンに近接す
    る部分が延びる方向に直交する方向のみについて、上記
    第2層のパターンと第3層のパターンのアライメント精
    度を測定するステップと、 上記各ステップで得られた2つの方向についてのアライ
    メント精度から上記第3層のパターンのアライメント精
    度を決定するステップとを備えていることを特徴とする
    アライメント精度測定方法。
  6. 【請求項6】 基板上に形成された第1層のパターン
    と、上記第1層のパターンの上方に形成された第2層の
    パターンと、平面的に見て上記第1及び第2層のパター
    ンの一部に近接するように形成された第3層のパターン
    との間のアライメントに使用されるアライメント測定用
    マークであって、 上記第1層のパターン内に設けられ、上記第1層のパタ
    ーンのうち第3層のパターンに近接する部分が延びる第
    1の方向に直交する方向における重ね合わせずれを測定
    できるように形成された第1のアライメント測定用マー
    クと、 上記第2層のパターン内に設けられ、上記第2層のパタ
    ーンのうち第3層のパターンに近接する部分が延びる第
    2の方向に直交する方向における重ね合わせずれを測定
    できるように形成された第2のアライメント測定用マー
    クとを備えていることを特徴とするアライメント測定用
    マーク。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のアライメント測定用マー
    クにおいて、 上記第1及び第2のアライメント測定用マークのうち少
    なくとも1つは、互いに一定の間隔を隔てながら平行に
    延びる1対の矩形状マークにより構成されていることを
    特徴とするアライメント測定用マーク。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のアライメント測定用マー
    クにおいて、 上記第1及び第2のアライメント測定用マークのうち少
    なくとも1つは、単一の矩形状マークにより構成されて
    いることを特徴とするアライメント測定用マーク。
  9. 【請求項9】 請求項6,7又は8記載のアライメント
    測定用マークにおいて、 上記第1及び第2のアライメント測定用マークは、平面
    的に見て互いに交差していることを特徴とするアライメ
    ント測定用マーク。
  10. 【請求項10】 請求項6,7,8又は9記載のアライ
    メント測定用マークにおいて、 上記第1層のパターンは、DRAMのメモリセル内のワ
    ード線パターンであり、 上記第2層のパターンは、DRAMのメモリセル内のビ
    ット線パターンであり、 上記第3層のパターンは、DRAMのメモリセル内のス
    トレージノードコンタクトパターンであることを特徴と
    するアライメント測定用マーク。
JP8350681A 1996-12-27 1996-12-27 アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク Pending JPH10189425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8350681A JPH10189425A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8350681A JPH10189425A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10189425A true JPH10189425A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18412131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8350681A Pending JPH10189425A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10189425A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6288452B1 (en) 1998-03-27 2001-09-11 Nec Corporation Semiconductor device including registration accuracy marks
KR100328695B1 (ko) * 1999-06-30 2002-03-20 박종섭 스토리지 노드 콘택 형성 방법
JP2002198291A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Nikon Corp 基板、位置計測装置、露光装置および位置合わせ方法並びに露光方法
JP2015039007A (ja) * 2005-10-31 2015-02-26 ケーエルエー−テンカー コーポレイション オーバレイ測定におけるマイクロターゲットの設計と使用のための方法と装置
CN105990180A (zh) * 2015-03-23 2016-10-05 瑞萨电子株式会社 半导体器件、其制造方法和图案重叠检查方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6288452B1 (en) 1998-03-27 2001-09-11 Nec Corporation Semiconductor device including registration accuracy marks
US6448147B2 (en) * 1998-03-27 2002-09-10 Masahiro Komuro Semiconductor device and method for manufacturing the same
KR100328695B1 (ko) * 1999-06-30 2002-03-20 박종섭 스토리지 노드 콘택 형성 방법
JP2002198291A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Nikon Corp 基板、位置計測装置、露光装置および位置合わせ方法並びに露光方法
JP2015039007A (ja) * 2005-10-31 2015-02-26 ケーエルエー−テンカー コーポレイション オーバレイ測定におけるマイクロターゲットの設計と使用のための方法と装置
CN105990180A (zh) * 2015-03-23 2016-10-05 瑞萨电子株式会社 半导体器件、其制造方法和图案重叠检查方法
JP2016180783A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法、パターンの重ね合わせ検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7190824B2 (en) Overlay vernier pattern for measuring multi-layer overlay alignment accuracy and method for measuring the same
US20080268381A1 (en) Pattern forming method performing multiple exposure so that total amount of exposure exceeds threshold
JP4537124B2 (ja) オーバーレイキー、アラインキーを有する集積回路半導体素子およびその製造方法
JP3415551B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US10707175B2 (en) Asymmetric overlay mark for overlay measurement
US9355923B2 (en) Semiconductor device with an overlay mark including segment regions surrounded by a pool region
US8502355B2 (en) Overlay vernier mask pattern, formation method thereof, semiconductor device including overlay vernier pattern, and formation method thereof
US6498401B2 (en) Alignment mark set and method of measuring alignment accuracy
US8603905B2 (en) Dual alignment strategy for optimizing contact layer alignment
JP2000133560A (ja) 半導体製造方法及び半導体装置
JPH10189425A (ja) アライメント方法、アライメント精度測定方法及びアライメント測定用マーク
KR100849358B1 (ko) 반도체 소자의 정렬키 제조방법
JP2001092109A (ja) フォトマスクおよび半導体装置およびフォトマスクを用いた露光方法
JP5044095B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7136520B2 (en) Method of checking alignment accuracy of patterns on stacked semiconductor layers
US6288452B1 (en) Semiconductor device including registration accuracy marks
JPH11307418A (ja) マスク合わせマークおよびマスク合わせ方法
JPH0917714A (ja) アライメント方法およびアライメント誤差検査方法
TWI743792B (zh) 半導體製程用游標尺及使用其進行的微影製程檢測方法
JPH11329914A (ja) 半導体装置とその製造方法
US20230378082A1 (en) Overlay mark
KR20100072554A (ko) 플래시 메모리 소자의 오버레이 마크 및 그 형성방법
JP4146827B2 (ja) 基準値設定方法、パターン判定方法、アライメント検査装置、半導体装置製造システム、半導体製造工場および半導体装置の製造方法
KR100317581B1 (ko) 프레임인프레임메사구조의마스크를이용한중첩도마크형성방법
JPH02150013A (ja) 露光位置合わせ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050405