JPH10188985A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池Info
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- JPH10188985A JPH10188985A JP8358999A JP35899996A JPH10188985A JP H10188985 A JPH10188985 A JP H10188985A JP 8358999 A JP8358999 A JP 8358999A JP 35899996 A JP35899996 A JP 35899996A JP H10188985 A JPH10188985 A JP H10188985A
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Abstract
が良好な正極を開発し、該正極を用いることにより高エ
ネルギー密度、サイクル特性の優れた非水電解質二次電
池の提供。 【解決手段】 少なくとも正極、非水電解液を含有する
電解質層およびリチウムを吸蔵放出可能な負極からなる
非水電解質二次電池において、正極が電極活物質とし
て、下式(I) 【化1】LiMn(2-a)XaO4 (I) (前式中、XはIIA、IIIA、IVA、VA、VIA、VII
A、VIII、IB、IIB、IIIB、IVBおよびVB元素よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素を表わ
す。また、aは0<a≦1.0の範囲の数である。)で
表わされるリチウム複合酸化物とポリアニリンを含有す
るものである非水電解質二次電池。
Description
池に関する。
の進歩は目ざましいものがあり、とりわけOA分野にお
いてはデスクトップ型からラップトップ型、ノートブッ
ク型へと小型軽量化している。加えて、電子手帳、電子
スチルカメラ等の小型電子機器の分野も出現し、さらに
は従来のハードディスク、フロッピーディスクの小型化
に加えて新しい小型のメモリーメディアであるメモリー
カードの開発も進められている。このような電子機器の
小型化、薄型化、軽量化の波の中でこれらの電力をささ
える二次電池にも高性能化が要求されてきている。この
ような要望の中、鉛電池やニッケルカドミウム電池に代
わる高エネルギー密度電池としてリチウム二次電池の開
発が急速に進められてきた。
ては、TiS2、MoS2、Co2S6、V2O5、Mn
O2、CoO2などの遷移金属酸化物、あるいは遷移金属
カルコゲン化合物などがあり、無機材料を活物質とした
例が数多く研究されている。さらに、最近では高エネル
ギー化のために作動電圧が4Vを示すリチウムコバルト
酸化物、リチウムニッケル酸化物等、LiMO2で示さ
れる層状構造を有する複合酸化物、または、LiM2O4
で示されるスピネル構造を有する複合酸化物が提案され
ている(特公昭63−59507、特公平8−2143
1)。これら市場ニーズに合った4V級活物質の中でも
特に、スピネルLiMn2O4は、従来の活物質に比べ
て、高い電位を有しているとともに、資源的に豊富でか
つ安価なマンガン酸化物を原料としているため、正極材
料として有望視されてきている。しかし、LiMn2O4
は充放電により結晶構造が歪んだ際にリチウムイオンが
安定な形で取り込まれてしまうため、リチウムイオンが
放出されにくくなってしまい、サイクル特性の劣化につ
ながるといわれている。
他の原子Xで置換したLiMn(2-a)XaO4を正極活物
質に用いる試み(特開平2−139861、特開平2−
199770、特開平2−278661)が行われてい
る。このような無機材料を活物質とするリチウム二次電
池は一般に活物質自体の密度が高いため、高いエネルギ
ー密度の電池を構成しやすいという特徴を持つ反面、電
池の充放電に伴う電極反応における活物質中のリチウム
イオンの拡散速度が遅く、このため高負荷時に電圧降下
をおこし、急速充放電が損なわれやすい。また、無機活
物質自体加工性がないとともに、導電性も乏しいことが
多いため、電極への加工には結着剤や導電剤を添加する
のが一般的である。
発見があり、導電性高分子を正極材として使用すること
も提案されている。導電性高分子は電極材料として軽量
で高出力密度等の特徴を有するほか、集電性に優れ10
0%の放電深度に対しても高いサイクル特性を示し、自
己結着性が良好であるなど無機材料にはない特徴を有し
ている。しかしながら、かさ密度が無機活物質にくらべ
低いため体積エネルギー密度が小さい、大電流がとれな
いなどの欠点を有している。
分子と無機活物質(V2O5)を複合し、互いの短所を補
うということが提案されている(特開平6−13202
8)。しかし、V2O5との組み合わせでは放電電位が平
均3.1V程度と若干低いため、実際の電子機器を搭載
する際にエネルギー的に不利である。また、両者の均一
な複合体を得るのは困難であり、十分満足のいくエネル
ギー密度、接着性などの電極強度が得られていないのが
現状である。
術の問題を解決した正極、特に接着性が良好な正極を開
発し、該正極を用いることにより高エネルギー密度、サ
イクル特性の優れた非水電解質二次電池を提供すること
を目的とする。
極、非水電解液を含有する電解質層、リチウムを吸蔵放
出可能な負極からなる非水電解質二次電池において、電
極活物質として、下式(I)
A、VIII、IB、IIB、IIIB、IVBおよびVB元素よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素を表わ
す。また、aは0<a≦1.0の範囲の数を表わす。)
で表わされるリチウム複合酸化物とポリアニリンを含有
する正極を用いることにより、前記課題を解決した非水
電解質二次電池を得ることができた。
および導電性高分子について鋭意検討した結果、正極活
物質として前式(I)のリチウム複合酸化物およびポリ
アニリンを含有する正極を使用することにより、容量が
高く、サイクル特性が良好な非水電解質二次電池が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。さらに本発明者
らは以下の知見を見い出し、この知見に基づき、本発明
の非水電解質二次電池をより改良することができた。 1.ポリアニリンの重量平均分子量Mwを1×104〜
2×105、分子量分布(Mw/Mn)を1.0〜4.
0にすることで、接着性、成膜性および電極特性の向上
に効果があること。
であることにより、前式(I)のリチウム複合酸化物を
ポリアニリンが均一に覆うことができ、良好な導電性が
得られ、電極特性向上に効果があること。 3.ポリアニリンの含有量を、正極全重量の1〜30重
量%とすることにより、成膜性、電導性の向上に効果が
あること。
ビニリデン(PVDF)を更に加えて使用することによ
り正極活物質同士の接着性が向上し、電池容量が増大
し、かつサイクル特性が改善されること。 5.導電助剤、特に炭素微粉末を均一に分散させること
が導電性が一層向上し、かつAl集電体との密着性も向
上するので、良好な電池特性を示すこと。 6.前式(I)のリチウム複合酸化物の平均粒径を10
μm以下とすると、電解液の浸透性が良好となること。 7.電解質層を高分子固体電解質とすることで、成形性
が良く、かつ正極中のポリアニリンとのマッチングが良
好で電解液と遜色のない電池特性を示すこと。
素XがIIA、IIIA、IVA、VA、VIA、VIIA、VIII、
IB、IIB、IIIB、IVBおよびVB元素よりなる群か
ら選ばれる少なくとも一種類の元素であることが好まし
く、特にMnに原子径が近く、スピネル構造に大きな歪
みを生じさせず、原子量が比較的小さいので、容量密度
的に有利であり、更にLiの出入り時に歪みが小さいの
で、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、B、
P、Mgから選ばれる少なくとも一種類の元素であるこ
とがより好ましい。また、前式(I)のaは0<a≦
1.0の範囲の数値、特に0<a≦0.2の範囲の数値
が好ましい。aの数値が、前記範囲外の場合には、スピ
ネル構造の歪みが大きく不安定であり、好ましくない。
液の浸透性を良好にするために、平均粒径10μm以下
の粒子として均一に存在することが好ましく、さらに好
ましくは該平均粒径は3μm以下、より一層好ましくは
0.5〜3μmである。
ウム塩(例えばLi2CO3、LiNO3、LiOHな
ど)、マンガン化合物(例えばMn3O4、MnO2な
ど)、Xの化合物(酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩
など)を混合して、所定の温度で熱処理することによっ
て得られる。また、このリチウム複合酸化物は、それだ
けでは導電性が悪く、自己成形性が無い等の問題があ
り、通常、導電剤、結着剤を添加する必要があるが、活
物質としての能力を有する、電解液に溶解しない、高分
子材料間の結着性を有している、導電性を示す、重量あ
たりの電気容量が比較的大きい、汎用非水電解液中で比
較的安定に充放電を行なうことができる、結着剤として
前記リチウム複合酸化物を固定することができるなどの
性質を有するポリアニリンを使用することにより、前記
問題点を解消し、電池特性の良好な正極を得ることがで
きた。さらに、ポリアニリンは100%の放電深度に対
しても高いサイクル特性を示し、無機材料に比べ比較的
過放電にも強く、成形加工性で有利であり、従来にない
特徴を生かすことができる。
ズマ重合などによって合成できるが、分子量の制御をお
こなうには化学重合が最も好ましい。分子量の制御は重
合条件、GPCによる分取、再沈等の精製条件などによ
り行うことができる。また、該ポリアニリンの分子量は
導電性、成膜性、結着性、膜としての柔軟性を考慮する
と重量平均分子量Mwが1×104〜2×105以下の範
囲のものが好ましい。特に、これらの分子量分布が1.
0以上、4.0以下であることが好ましく、これにより
接着性が向上し、さらに不要な成分が少なくなるためポ
リアニリン自体の正極中の含有率を低減でき電池特性が
良好となる。さらに、電解液には不溶であるが特定の溶
媒に可溶なポリアニリンを使用することにより、前記リ
チウム複合酸化部を均一におおうことができ、良好な導
電性を得ることができ、成膜性、結着性の良い正極が得
られ、電池特性が良好となる。さらに、成形加工性の面
からも有利である。
(集電体を除く)の1〜30重量%であることが好まし
い。さらに好ましくは2〜25重量%である。また、複
合するものがポリアニリンのみの場合、1重量%未満で
あると膜としての構造を保持することが困難であり、3
0重量%を越える場合はエネルギー密度的に不利となる
ためである。さらに、電解質層に高分子固体電解質を使
用する場合においても、ポリアニリンと高分子電解質と
の相溶性が良好で、界面状態が良く、サイクル特性など
の電池特性が優れたものとなる。
ウム複合酸化物およびポリアニリンを溶媒に混合分散し
た後(場合により結着樹脂、導電助剤も混合)、集電体
上に塗布乾燥して作製する。可溶性ポリアニリンを使用
すれば、より均質な正極が作製できる。具体的には分散
溶媒として、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、テトラヒドロフラン等が挙げられ、分散方法とし
てはロールミル、ボールミルなどが挙げられ、塗布方法
としてはワイヤーバー法、ブレードコーター法、スプレ
ー法などがあげられる。また、正極集電体としては、た
とえばステンレス鋼、金、白金、ニッケル、アルミニウ
ム、モリブデン、チタン等の金属シート、金属箔、金属
鋼、パンチングメタル、エキスパンドメタル、あるいは
金属めっき繊維、金属蒸着線、金属含有合成繊維等から
なる網や不織布などがあげられる。特に電気伝導度、化
学的、電気化学安定性、経済性、加工性等からアルミニ
ウム、ステンレス、チタンを用いることが好ましい。
度、集電性、成形加工性に優れ、フレキシブルなためシ
ート状電極を作成するのに適しており、薄型電池を作る
際に優れた性能を発揮する電極が得られた。
ム、リチウムアルミ合金、リチウムスズ合金、リチウム
マグネシウム合金などの金属負極、炭素(黒鉛系のもの
や非黒鉛系のものを含む)、炭素ボロン置換体(BC2
N)、酸化スズ等のリチウムイオンを吸蔵しうるインタ
ーカレート物質などが例示できる。炭素としてはグラフ
ァイト、ピッチコークス、合成高分子、天然高分子の焼
成体があげられる。本発明に用いられる非水電解質は、
非水電解液と高分子固体電解質である。
電体への結着性をさらに増加するため、膜自体のさらに
柔軟性を向上するため等に添加するものである。結着剤
樹脂としてはポリエチレン、ニトリルゴム、ポリブタジ
エン、ブチルゴム、ポリスチレン、スチレン/ブタジエ
ンゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、
ポリアクリロニトリル、テフロン、ポリ弗化ビニル、P
VDF、ポリクロロプレン、ポリビニルピリジンなどが
あげられる。これらは、単独で用いても混合で用いても
良い。さらに、共重合などにより、耐電解液性を強化し
て用いることもできる。これらの結着剤樹脂の含有量
は、電極活物質に対して、1〜20重量%が好ましい。
これらの中でPVDFが特に好ましい。また、結着剤樹
脂の分子量分布(Mw/Mn)が1〜3であるものを使
用すると接着性がさらに向上し、効果的である。
電性を補い、正極活物質の導電性をさらに良好にするた
めに添加されるものである。一般に導電助剤としては有
機物の熱重合物である一次元グラファイト化物、弗化カ
ーボン、グラファイト、アセチレンブラック、アニリン
ブラック、活性炭などがあげられ、特に微粉末であるこ
とが好ましい。導電助剤の効果を十分に発揮させるため
には均質であることが重要である。よって、ポリアニリ
ンと十分な密着性を保ち、均質性を向上させるためには
平均粒径10μm以下であることが好ましい。また、導
電助剤として導電性高分子の粉末を使用することもでき
る。この場合、導電助剤、活物質の機能を併せ持つた
め、さらに体積エネルギー密度を向上させることができ
る。これら導電助剤の含有量は1〜20重量%が好まし
い。
iPF6、LiSbF6、LiClO4、LiCF3C
O3、LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC
(CF3SO2)3、LiC(CH3)(CF3SO2)2、
LiCH(CF3SO2)2、LiCH2(CF3SO2)、
LiC2F5SO3、LiN(C2F5SO2)2、LiB
(CF3SO2)2、LiO(CF3SO2)などが挙げら
れるが、これらに限定されるものではなく、通常の非水
電解液に用いられるものであれば特に制限はない。な
お、これら電解質塩は混合し、使用しても良い。
溶媒に溶解させたものが挙げられ、非水電解液中の電解
質塩の濃度は非水溶媒中、通常1.0〜7.0モル/
l、特に1.0〜5.0モル/lが好ましい。電解液を
構成する非水溶媒としては例えば、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、
γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、エチルメチルカーボネート、スルホラ
ン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテ
トラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−エトキシメトキシエタンの
他、メチルグライム、メチルトリグライム、メチルテト
ラグライム、エチルグライム、エチルジグライム、ブチ
ルジグライム等が挙げられるが、これらに限定されるの
もではなく、これら非水溶媒は単独でも2種以上混合し
て用いてもよい。
いる場合にも大きな効果があり、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリプロピレンオキサイド、PVDF、ポリアクリ
ロニトリルなどのポリマーマトリクスとして、これらに
電解質塩を溶解した複合体、あるいはさらに溶媒を含有
するゲル架橋体、低分子量ポリエチレンオキサイド、ク
ラウンエーテルなどのイオン解離基を主鎖にグラフト化
した高分子固体電解質、高分子量重合体に前記電解液を
含有させたゲル状高分子固体電解質などがあげられる。
ては前記の高分子固体電解質をそのまま電池の隔膜とし
て使用することができるが、さらにフィラーを分散した
り、多孔性膜(セパレーター)と複合化して使用するこ
ともできる。セパレーターの例としてはガラス繊維、フ
ィルター、ポリエステル、テフロン、ポリフロン、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等の高分子繊維からなる不織
布フィルター、ガラス繊維とそれらの高分子繊維を混用
した不織布フィルターなどをあげることができる。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。また、本実施例において、非水溶媒および
電解質塩は十分に精製を行い、水分100ppm以下と
したもので、さらに脱酸素および脱窒素処理を行った電
池グレードのものを使用し、すべての操作は不活性ガス
雰囲気下で行った。なお、以下の実施例において、部は
重量部を示す。
4g溶液を、5℃以下に冷却した。これに、5.9N−
H2SO4水溶液50ml/過硫酸アンモニウム11.5
g溶液を滴下した。滴下終了後、2時間3〜5℃で撹拌
し、濾過、水、メタノールの順で十分洗浄し、このポリ
アニリンを20mol%ヒドラジン−水和物メタノール
溶液に加え、1日撹拌後、濾取、洗浄、乾燥して、重量
平均分子量Mw:2.0×104、分子量分布Mw/M
n:3.5のポリアニリン粉末を得た。 参考例2 参考例1において、ポリアニリンの合成時の撹拌温度
を、0〜3℃として、Mw:7.0×104、Mw/M
n:3.5のポリアニリンを得た。 参考例3 参考例1において、ポリアニリンの合成時の撹拌温度
を、0℃以下として、Mw:1.5×105、Mw/M
n:2.7のポリアニリンを得た。 参考例4 参考例3において、合成したポリアニリンをGPC分取
により、高分子量成分(Mw:1.7×105、Mw/
Mn:2.1)のポリアニリンを得た。 参考例5 参考例1で合成したポリアニリンをGPC分取により、
低分子量成分(Mw:1.2×104、Mw/Mn:
2.5)のポリアニリンを得た。
0.1のモル比で混合し、空気中で850℃、10時間
焼成してLiMn1.9Co0.1O4(平均粒径3μm)を
合成した。 参考例7 Li2CO3、Mn2O3、NiCO3を、1:1.9:
0.1のモル比で混合し、空気中で850℃、10時間
焼成してLiMn1.9Ni0.1O4(平均粒径3μm)を
合成した。 参考例8 Li2CO3、Mn2O3、Fe2O3(平均粒径2μm)
を、1:1.5:0.5のモル比で混合し、空気中で7
50℃、8時間焼成してLiMn1.5Fe0.5O4を合成
した。 参考例9 Li2CO3、Mn2O3、MgCO3を、1:1.5:
0.5のモル比で混合し、空気中で900℃、10時間
焼成してLiMn1.5Mg0.5O4を合成した。 参考例10 Li2CO3、Mn2O3、B2O3を、1:1.6:0.4
のモル比で混合し、空気中で900℃、10時間焼成し
てLiMn1.6B0.4O4を合成した。 参考例11 Li2CO3、Mn2O3、ZnCO3を、1:1.5:
0.5のモル比で混合し、空気中で900℃、10時間
焼成してLiMn1.5Zn0.5O4を合成した。 参考例12 Li2CO3、Mn2O3、Cr2O3を、1:1.8:0.
2のモル比で混合し、空気中で850℃、10時間焼成
してLiMn1.8Cr0.2O4を合成した。
リドン(NMP)50重量部に溶解して、活物質とし
て、参考例6のLiMn1.9Co0.1O4を46.5重量
部加えて、ホモジナイザーにて、不活性雰囲気下で混合
分散して、正極用塗料を調製した。これを、大気中に
て、ドクターブレードを用いて、20μmAl箔上に塗
布し、100℃15分間乾燥させ、ロールプレスして膜
厚50μmの電極を作製した。この電極について、以下
のような折り曲げ試験によって、接着性を評価し、表1
に結果を示した。すなわち、塗布面を外側にして、18
0゜折りにした場合のクラック、または剥離の状態を観
察した。以上のように作製した電極を正極(面積;3.
14cm2)とし、対極はLi板として、電解液にはL
iPF6のエチレンカーボネート/ジメチルカーボネー
ト(5/5、体積比)溶液2.0mol/lを用いて、
充放電試験を行った。充放電試験は北斗電工製HJ−2
01B充放電測定装置を用いて、1.5mAの電流で、
電池電圧が4.2Vになるまで充電し、10分の休止
後、1.5mAの電流で、電池電圧が3.0Vまで放電
し、10分の休止という充放電を繰り返し、初期と20
0サイクル目の放電容量(mAh)を表1に示した。
1.9Ni0.1O4を用いた以外は実施例1と同様に電極を
作製して評価を行った。
部に溶解し、参考例9のLiMn1.5Mg0.5O4を7.
0重量部混合した以外は実施例1と同様に電極を作製
し、評価を行った。
溶解して、活物質として参考例8のLiMn1.5Fe0.5
O4を57重量部加えて、ホモジナイザーにて不活性雰
囲気下で混合分散して、正極用塗料を調製した。これ
を、大気中にて、ワイヤーバーを用いて、20μmAl
箔上に塗布し、120℃10分間乾燥させ、ロールプレ
スして膜厚50μmの電極を作製した。その電極を用
い、実施例1と同様に電極の評価を行った。
1.6B0.4O4を用いた以外は実施例4と同様に電極を作
製し、評価を行った。
部をNMP50部に溶解して、活物質として参考例11
のLiMn1.5Zn0.5O4を48.5重量部加えて、ホ
モジナイザーにて不活性雰囲気下で混合分散して、正極
用塗料を調製した。これを、大気中にて、ドクターブレ
ードを用いて、20μmAl箔上に塗布し、120℃1
0分間乾燥させ、ロールプレスして膜厚50μmの電極
を作製した。その電極を用い、実施例1と同様に電極の
評価を行った。
部に溶解して、活物質として参考例12のLiMn1.8
Cr0.2O4を48.5重量部、導電性黒鉛を1重量部加
えて、ホモジナイザーにて不活性雰囲気下で混合分散し
て、正極用塗料を調製した。これを、大気中にて、ドク
ターブレードを用いて、20μmAl箔上に塗布し、1
20℃10分間乾燥させ、ロールプレスして膜厚50μ
mの電極を作製した。その電極を用い、実施例1と同様
に電極の評価を行った。
NMP50重量部に溶解して、活物質として参考例6の
LiMn1.9Co0.1O4を48重量部、導電性黒鉛(6
μm)を1重量部加えて、ホモジナイザーにて不活性雰
囲気下で混合分散して、正極用塗料を調製した。これ
を、大気中にて、ドクターブレードを用いて、20μm
Al箔上に塗布し、120℃10分間乾燥させ、ロール
プレスして膜厚50μmの電極を作製した。その電極を
用い、実施例7と同様に電極の評価を行った。
量部に溶解して、コークス2500℃焼成品32重量部
を加えて、ロールミル法にて、不活性雰囲気下で混合分
散して、負極用塗料を調製した。これを、大気中にて、
ドクターブレードを用いて、20μm銅箔上に塗布し、
120℃20分間乾燥させ、膜厚85μmの負極を作製
した。実施例1で用いた電解液に、メチルジエチレンア
クリレート13.5重量部、トリメチロールプロパント
リアクリレート0.5重量部、ベンゾインイソブチルエ
ーチル0.05重量部を添加して混合溶解し、光重合性
溶液を調製した。実施例8で作製した正極と、上記負極
に、上記光重合性溶液を浸透させ、高圧水銀灯を照射し
て、電解液を固体化した。これらを積層して、発電要素
部に均一に圧力をかけつつ、三辺を熱封止した後、残り
の一辺を減圧下、封止して電池を作製した。電池特性の
評価は、実施例1と同様に行ない、結果を表2に示し
た。
リジン(Mw:3.0×105,Mw/Mn:4.8)
を用いた以外は同様に電極を作製し、評価を行った。 比較例2 実施例1においてポリピロール(Mw:1.9×1
05,Mw/Mn:3.0)を用いた以外は同様に電極
を作製し、評価を行った。 比較例3 実施例2においてLiMn2O4を用いた以外は同様に電
極を作製し、評価を行った。 比較例4 実施例1においてLiCoO2を用いた以外は同様に電
極を作製し、評価を行った。 比較例5 実施例9において比較例1の正極を用いた以外は同様に
電極を作製し、評価を行った。
電池が得られた。特に請求項10の発明によると、前記
効果に加えて、液漏れがなく、成形性に優れた電池が得
られた。
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも正極、非水電解液を含有する
電解質層およびリチウムを吸蔵放出可能な負極からなる
非水電解質二次電池において、正極が電極活物質とし
て、下式(I) 【化1】LiMn(2-a)XaO4 (I) (前式中、XはIIA、IIIA、IVA、VA、VIA、VII
A、VIII、IB、IIB、IIIB、IVBおよびVB元素よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素を表わ
す。また、aは0<a≦1.0の範囲の数である。)で
表わされるリチウム複合酸化物とポリアニリンを含有す
るものである非水電解質二次電池。 - 【請求項2】 前式(I)のXが、V、Cr、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、B、PおよびMgよりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種のものである請求項1記載の
非水電解質二次電池。 - 【請求項3】 ポリアニリンが、1×104〜2×105
の範囲の重量平均分子量を有するものである請求項1ま
たは2記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項4】 ポリアニリンが、分子量分布(Mw/M
n)1.0〜4.0の範囲のものである請求項1、2ま
たは3記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項5】 ポリアニリンが、可溶性ポリアニリンで
ある請求項1、2、3または4記載の非水電解質二次電
池。 - 【請求項6】 ポリアニリンの含有量が正極材料全重量
(集電体を除く)の1〜30重量%である請求項1、
2、3、4または5記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項7】 前式(I)のリチウム複合酸化物が、平
均粒径が10μm以下のものである請求項1、2、3、
4、5または6記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項8】 正極中に導電助剤を含有し、該導電助剤
が炭素微粉末を含有するものである請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項9】 正極中に結着樹脂としてポリ弗化ビニリ
デンを含有する請求項1、2、3、4、5、6、7また
は8記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項10】 電解質層が高分子固体電解質である請
求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の非
水電解質二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8358999A JPH10188985A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 非水電解質二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8358999A JPH10188985A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 非水電解質二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10188985A true JPH10188985A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18462220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8358999A Pending JPH10188985A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 非水電解質二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10188985A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9847551B2 (en) | 2012-06-08 | 2017-12-19 | Nec Corporation | Lithium-ion secondary battery |
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1996
- 1996-12-27 JP JP8358999A patent/JPH10188985A/ja active Pending
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