JPH10188970A - アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法 - Google Patents
アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法Info
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Abstract
主成分とする固溶体粒子の表面にβ−CoOOH層が形
成された複合体粒子粉末Aに、水酸化ナトリウム水溶液
を加え、酸素の存在下において50〜200°Cで加熱
処理することにより、β−CoOOH層をナトリウム含
有コバルト化合物層に変化させて複合体粒子粉末Bを作
製する工程1と、複合体粒子粉末Bを活物質粉末として
用いて非焼結式ニッケル極を作製する工程2とを備え
る。 【効果】活物質利用率の極めて高いアルカリ蓄電池用非
焼結式ニッケル極を作製することができる。
Description
正極として用いられる非焼結式ニッケル極の製造方法に
係わり、詳しくは、活物質利用率の高いアルカリ蓄電池
用非焼結式ニッケル極を得るための製造方法に関する。
ル−水素蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池等のアル
カリ蓄電池の正極としては、ニッケル粉末を穿孔鋼板等
の基板に焼結させて得た焼結基板に活物質(水酸化ニッ
ケル)を含浸させてなる焼結式ニッケル極がよく知られ
ている。
を多くするためには、多孔度の大きい焼結基板を用いる
必要がある。しかし、焼結によるニッケル粒子間の結合
は弱いので、焼結基板の多孔度を大きくするとニッケル
粒子が焼結基板から脱落し易くなる。従って、実用上
は、焼結基板の多孔度を80%より大きくすることがで
きず、それゆえ焼結式ニッケル極には、活物質の充填可
能な量が少ないという問題がある。また、一般に、ニッ
ケル粉末の焼結体の孔径は10μm以下と小さいため、
活物質の焼結基板への充填を、煩雑な含浸工程を数回繰
り返し行う必要がある溶液含浸法により行わなければな
らないという問題もある。
ケル極が提案されている。非焼結式ニッケル極は、活物
質(水酸化ニッケル)と結合剤(メチルセルロース水溶
液など)との混練物(ペースト乃至スラリー)を多孔度
の大きい基板(耐アルカリ性金属でメッキした発泡メタ
ルなど)に充填することにより作製される。非焼結式ニ
ッケル極では、多孔度の大きい基板を用いることができ
るので(多孔度95%以上の基板を用いることができ
る)、活物質の充填量を多くすることができるととも
に、活物質の基板への充填が容易である。
て活物質の充填量を多くするべく多孔度の大きい基板を
用いると、基板の集電能力が悪くなり、活物質利用率が
低下する。
得るための方法としては、活物質粉末として、水酸化ニ
ッケル粒子の表面を水酸化コバルトで被覆した複合体粒
子粉末を使用したり(特開昭62−234867号公報
参照)、水酸化ニッケル粒子の表面をオキシ水酸化コバ
ルト(β−CoOOH)で被覆した複合体粒子粉末を使
用したり(特公平8−24041号公報参照)、するこ
とが先に提案されている。いずれの方法も、水酸化ニッ
ケル粒子の表面に導電層を形成することにより、活物質
利用率の高い非焼結式ニッケル極を得ることを企図した
ものである。なお、水酸化コバルト層で水酸化ニッケル
粒子の表面を被覆した場合は、水酸化コバルトがアルカ
リ電解液に溶けてHCoO2 - を生成し、これが水酸化
ニッケル粒子表面に水酸化コバルトとして再析出し、充
電時に正極の電位が貴になったときに、再析出した水酸
化コバルトが導電性を有するオキシ水酸化コバルトに変
化する。
ろによれば、水酸化ニッケル粒子の表面に導電層として
オキシ水酸化コバルト層を形成することにより活物質利
用率は向上するものの、活物質利用率の極めて高い非焼
結式ニッケル極を得ることは困難である。
は、活物質粉末として、水酸化ニッケルの粒子表面を電
導度がオキシ水酸化コバルトに比べて高い特定の化合物
で被覆した複合体粒子粉末を使用すれば、活物質粒子間
の導電性がさらに良好となり、活物質利用率がさらに向
上することを見出した。
のであって、活物質利用率の極めて高いアルカリ蓄電池
用非焼結式ニッケル極を得るための製造方法を提供する
ことを目的とする。
く、本発明に係るアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極
の製造方法(本発明方法)は、水酸化ニッケル粒子又は
水酸化ニッケルを主成分とする固溶体粒子の表面にβ−
CoOOH層が形成された複合体粒子粉末Aに、水酸化
ナトリウム水溶液を加え、酸素の存在下において50〜
200°Cで加熱処理することにより、β−CoOOH
層をナトリウム含有コバルト化合物層に変化させて複合
体粒子粉末Bを作製する工程1と、複合体粒子粉末Bを
活物質粉末として用いて非焼結式ニッケル極を作製する
工程2とを備える。
又は水酸化ニッケルを主成分とする固溶体粒子の表面に
β−CoOOH層を形成した複合体粒子からなる粉末で
ある。
ケル粉末又は水酸化ニッケルを主成分とする固溶体粒子
からなる粉末と金属コバルト粉末又はコバルト化合物粉
末とをアルカリ水溶液中で混合することにより、水酸化
ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを主成分とする固溶体
粒子の表面に水酸化コバルト層を形成した後、この水酸
化コバルト層を酸化剤にて酸化処理してβ−CoOOH
層に変化させることにより作製される。水酸化ニッケル
を主成分とする固溶体粒子としては、水酸化ニッケル
に、コバルト、亜鉛、カドミウム、カルシウム、マンガ
ン、マグネシウム、ビスマス、アルミニウム及びイット
リウムから選ばれた少なくとも1種の元素を固溶させた
ものが例示される。かかる固溶体粒子を使用することに
より充放電サイクル時の水酸化ニッケルの膨化を抑制す
ることができる。コバルト化合物粉末としては、水酸化
コバルト粉末及び酸化コバルト粉末が例示される。アル
カリ水溶液としては、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化
カリウム水溶液及び水酸化リチウム水溶液が例示され
る。
主成分とする固溶体粒子の表面に水酸化コバルト層が形
成されるのは、金属コバルト又はコバルト化合物がアル
カリ水溶液中でHCoO2 - を生成し、生成したHCo
O2 - が水酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを主成
分とする固溶体粒子の表面にCo(OH)2 として析出
することによる。
化ニッケル粉末又は水酸化ニッケルを主成分とする固溶
体粒子粉末と金属コバルト粉末又はコバルト化合物粉末
との好適な混合モル比は、100:1〜100:20で
ある。金属コバルト粉末又はコバルト化合物粉末の混合
割合が過少な場合は、充分な量の水酸化コバルト層、ひ
いてはβ−CoOOH層及びナトリウム含有コバルト化
合物層が形成されず、活物質利用率の極めて高い非焼結
式ニッケル極を得ることが困難になる。一方、同混合割
合が過多な場合は、活物質たる水酸化ニッケルの極板へ
の充填量が減少するため、電極容量が低下する。
化させるために使用する酸化剤としては、ペルオキソ硫
酸カリウム、ペルオキソ硫酸アンモニウム、ペルオキソ
硫酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、過マンガン酸
カリウム及び過酸化水素が例示される。
末Aに、水酸化ナトリウム水溶液を加え、酸素の存在下
において50〜200°Cで加熱処理することにより作
製される。
は50〜200°Cに規制される。加熱処理温度が50
°C未満の場合は、電導度が極めて高いナトリウム含有
コバルト化合物が充分に生成しないため、一方加熱処理
温度が200°Cを超えた場合は、電導度が低い四酸化
三コバルト(Co3 O 4)が生成するため、いずれの場
合も活物質利用率の極めて高い非焼結式ニッケル極を得
ることが困難になる。加熱処理時間は、使用する水酸化
ナトリウム水溶液の量、濃度、加熱処理温度などによっ
て異なるが、一般的には0.5〜10時間である。
は、本発明者らにおいても現在のところ定かでないが、
これが極めて高い電導度を有することから、コバルト化
合物とナトリウムとの単なる混合物ではなく、コバルト
化合物の結晶中にナトリウムが取り込まれた形の特殊な
結晶構造を有する化合物ではないかと推察される。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。
ル部及び水酸化コバルト粉末10モル部の総量110重
量部と、30重量%水酸化ナトリウム水溶液400重量
部とを攪拌混合した。この液に、ペルオキソ硫酸カリウ
ムを、液中の水酸化コバルト1モルに対して3モルの割
合(すなわち、30モル部)で攪拌混合して酸化処理し
た後、ろ別し、水洗し、乾燥して、水酸化ニッケル粒子
の表面にβ−CoOOH層が形成された複合体粒子粉末
Aを作製した。
5重量%水酸化ナトリウム水溶液とを重量比1:10で
攪拌混合し、80°Cで8時間加熱処理した後、ろ別
し、水洗し、60°Cで乾燥して、水酸化ニッケル粒子
の表面にナトリウム含有コバルト化合物層が形成された
複合体粒子粉末Bを作製した(工程1)。
メチルセルロースの1重量%水溶液40重量部とを混合
してスラリーを調製し、このスラリーを多孔度95%の
発泡体ニッケルに充填し、乾燥し、加圧成形して、非焼
結式ニッケル極a1を作製した(工程2)。この製造例
1は、本発明方法の実施例に相当する。
て、酸化処理を行わずに得た複合体粒子粉末(水酸化ニ
ッケル粒子の表面に水酸化コバルト層が形成された複合
体粒子粉末)を使用して工程1及び工程2の操作を行っ
たこと以外は製造例1と同様にして、非焼結式ニッケル
極b1を作製した。
こと以外は製造例1と同様にして、非焼結式ニッケル極
b2を作製した。この比較製造例2は、特開平8−24
041号公報に開示の製造方法に準じた製造方法であ
る。
0重量部を水1000重量部に混合分散させた後、硫酸
コバルト約18重量部を攪拌しながら加えた。次いで、
液のpHが約11になるまで、1M水酸化ナトリウム水
溶液を攪拌しながら滴下した後、液のpHを約11に保
持しつつ、1時間攪拌を続けて、反応を終了した。反応
中のpHを概ね一定に保持するために、液のpHが若干
低下した時点で1M水酸化ナトリウム水溶液を滴下して
pH調整した。反応終了後、沈殿物をろ別し、水洗し、
乾燥して、水酸化ニッケル粒子の表面に水酸化コバルト
層が形成された複合体粒子粉末を作製した。この複合体
粒子粉末100重量部とメチルセルロースの1重量%水
溶液40重量部とを混合してスラリーを調製し、このス
ラリーを多孔度95%の発泡体ニッケルに充填し、乾燥
し、加圧成形して、非焼結式ニッケル極b3を作製し
た。この比較製造例3は、特開昭62−234867号
公報に開示の製造方法に準じた製造方法である。
び比較製造例1〜3で作製した各非焼結式ニッケル極の
活物質利用率を調べた。
各非焼結式ニッケル極(正極)、公知の水素吸蔵合金電
極(負極)、ポリアミド不織布(セパレータ)、30重
量%水酸化カリウム水溶液(電解液)、金属製の電池缶
及び電池蓋などを用いて、AAサイズのアルカリ蓄電池
を作製した。なお、電池容量が正極容量に律されるよう
にするために、正極と負極との電気化学的容量比を1:
1.8とした。
0%充電した後、1Cで1.0Vまで放電する工程を1
サイクルとする充放電サイクルを30サイクル行い、各
電池に使用した非焼結式ニッケル極の放電容量を幾つか
のサイクルについて求め、各サイクルにおける放電容量
からそのサイクルにおける活物質利用率を下式に基づき
算出した。
ける放電容量(mAh)/〔水酸化ニッケル量(g)×
288(mAh/g)〕}×100
結式ニッケル極の活物質利用率を、横軸に充放電サイク
ルをとって示したグラフである。図1中の縦軸の活物質
利用率は、非焼結式ニッケル極a1の3サイクル目の活
物質利用率を100としたときの指数である。
1は、非焼結式ニッケル極b1,b2,b3に比べて、
各サイクルにおける活物質利用率が高い。この事実か
ら、活物質粉末として、水酸化ニッケル粒子の表面にナ
トリウム含有コバルト化合物層が形成された複合体粒子
粉末を使用する本発明方法ににより、活物質利用率の極
めて高い非焼結式ニッケル極を得ることができることが
分かる。
程1における加熱処理温度と活物質利用率の関係を調べ
た。
に代えて、45°C、50°C、60°C、100°
C、150°C、200°C、220°C又は250°
Cとしたこと以外は製造例1と同様にして、順に、非焼
結式ニッケル極b4,a2,a3,a4,a5,a6,
b5及びb6を作製した。次いで、正極にこれらの非焼
結式ニッケル極をそれぞれ使用したこと以外は実験1と
同様にして、AAサイズのアルカリ蓄電池を作製し、充
放電サイクル試験を行い、各電池の3サイクル目の活物
質利用率を求めた。結果を図2に示す。図2は、縦軸に
各非焼結式ニッケル極の活物質利用率を、横軸に加熱処
理温度(°C)をとって示したグラフである。図2に
は、非焼結式ニッケル極a1(加熱処理温度80°C)
についてのデータも示してあり、図2中の縦軸の活物質
利用率は、非焼結式ニッケル極a1の3サイクル目の活
物質利用率を100としたときの指数である。
結式ニッケル極を得るためには、工程1における加熱処
理温度を本発明で規制する如く50〜200°Cの範囲
とする必要があることが分かる。
に、水酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを主成分と
する固溶体粒子の表面に水酸化コバルト層を形成する際
の水酸化ニッケル粉末と水酸化コバルト粉末の好適な混
合モル比を調べた。
化コバルト粉末0.5モル部、1モル部、5モル部、1
5モル部、20モル部、22.5モル部又は25モル部
の総量110重量部と、30重量%水酸化ナトリウム水
溶液400重量部とを攪拌混合した。この液に、ペルオ
キソ硫酸カリウムを、液中の水酸化コバルト1モルに対
して3モルの割合で攪拌混合して酸化処理した後、ろ別
し、水洗し、乾燥して、水酸化ニッケル粒子の表面にβ
−CoOOH層が形成された複合体粒子粉末Aを作製し
た。
以外は製造例1と同様にして、順に、非焼結式ニッケル
極a7〜a13を作製した。なお、各非焼結式ニッケル
極の複合体粒子粉末Aの極板への充填量を等しくした。
次いで、正極としてこれらの各非焼結式ニッケル極を使
用したこと以外は実験1と同様にして、AAサイズのア
ルカリ蓄電池を作製し、充放電サイクル試験を行い、各
電池の3サイクル目の活物質利用率を求めた。結果を表
1に示す。また、各非焼結式ニッケル極の3サイクル目
の容量を図3に示す。図3は、縦軸に各非焼結式ニッケ
ル極の容量を、横軸に水酸化ニッケル粉末100モル部
に対する水酸化コバルト粉末のモル部数をとって示した
グラフである。表1及び図3には、非焼結式ニッケル極
a1(水酸化ニッケル粉末100モル部に対して水酸化
コバルト粉末10モル部混合)についてのデータも示し
てあり、図3中の縦軸の電極容量は、非焼結式ニッケル
極a1の3サイクル目の容量を100としたときの指数
である。
酸化コバルト層を形成する際の水酸化ニッケル粉末と水
酸化コバルト粉末との混合割合は、活物質利用率の高い
非焼結式ニッケル極を得る上で、水酸化ニッケル粉末1
00モル部に対して水酸化コバルト粉末1モル部以上が
好ましいことが分かる。
酸化コバルト粉末との混合割合は、電極容量の極度の低
下を防止する上で、水酸化ニッケル粉末100モル部に
対して水酸化コバルト粉末20モル部以下が好ましいこ
とが分かる。
利用率が高く、しかも電極容量が大きい非焼結式ニッケ
ル極を得るためには、水酸化ニッケル粉末100モル部
に対して水酸化コバルト粉末1〜20モル部が好ましい
ことが分かる。
使用したが、水酸化ニッケルに、コバルト、亜鉛、カド
ミウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、ビスマ
ス、アルミニウム及びイットリウムから選ばれた少なく
とも1種の元素が固溶した固溶体粉末を用いた場合にも
上記と同様の結果が得られることを確認した。
ける酸化剤としてペルオキソ硫酸カリウムを使用した
が、先に挙げた他の酸化剤を使用した場合にも、上記と
同様の結果が得られることを確認した。
めて高いアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極を作製す
ることができる。
及び他の方法により作製した非焼結式ニッケル極の30
サイクル目までの活物質利用率を示したグラフである。
物質利用率の関係を示したグラフである。
ル粉末に対する水酸化コバルト粉末の混合割合と電極容
量の関係を示したグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】水酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを
主成分とする固溶体粒子の表面にβ−CoOOH層が形
成された複合体粒子粉末Aに、水酸化ナトリウム水溶液
を加え、酸素の存在下において50〜200°Cで加熱
処理することにより、β−CoOOH層をナトリウム含
有コバルト化合物層に変化させて複合体粒子粉末Bを作
製する工程1と、複合体粒子粉末Bを活物質粉末として
用いて非焼結式ニッケル極を作製する工程2とを備える
アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法。 - 【請求項2】水酸化ニッケルを主成分とする固溶体粒子
が、水酸化ニッケルに、コバルト、亜鉛、カドミウム、
カルシウム、マンガン、マグネシウム、ビスマス、アル
ミニウム及びイットリウムから選ばれた少なくとも1種
の元素を固溶させたものである請求項1記載のアルカリ
蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法。 - 【請求項3】複合体粒子粉末Aが、水酸化ニッケル粉末
又は水酸化ニッケルを主成分とする固溶体粒子からなる
粉末100モル部と金属コバルト粉末又はコバルト化合
物粉末1〜20モル部とをアルカリ水溶液中で混合する
ことにより、水酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを
主成分とする固溶体粒子の表面に水酸化コバルト層を形
成した後、形成した水酸化コバルト層を酸化剤にて酸化
してβ−CoOOH層に変化させて作製されたものであ
る請求項1又は2記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニッ
ケル極の製造方法。 - 【請求項4】コバルト化合物粉末が、水酸化コバルト粉
末又は酸化コバルト粉末である請求項3記載のアルカリ
蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法。 - 【請求項5】アルカリ水溶液が、水酸化ナトリウム水溶
液、水酸化カリウム水溶液又は水酸化リチウム水溶液で
ある請求項3又は4記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニ
ッケル極の製造方法。 - 【請求項6】酸化剤が、ペルオキソ硫酸カリウム、ペル
オキソ硫酸アンモニウム、ペルオキソ硫酸ナトリウム、
次亜塩素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム又は過酸
化水素である請求項3〜5のいずれかに記載のアルカリ
蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法。
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