JPH1018874A - エンジンの気筒休止制御装置 - Google Patents

エンジンの気筒休止制御装置

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JPH1018874A
JPH1018874A JP17629096A JP17629096A JPH1018874A JP H1018874 A JPH1018874 A JP H1018874A JP 17629096 A JP17629096 A JP 17629096A JP 17629096 A JP17629096 A JP 17629096A JP H1018874 A JPH1018874 A JP H1018874A
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cylinder
engine
cylinders
engine speed
throttle opening
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JP17629096A
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English (en)
Inventor
Kimihiro Nonaka
公裕 野中
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転気筒数の切換が繰り返されるのを防止し、
且つ、一度切り換えられた運転気筒数は、回転数を変化
させるというドライバーの意志がない限り、運転気筒数
が切り換わらないようする。 【解決手段】複数の気筒を有し各気筒の排気通路を集合
排気管に接続し、気筒休止制御を行うエンジンにおい
て、スロットル開度とエンジン回転数の切換設定値によ
り運転気筒数を変化させるに際し、エンジン回転数上昇
時にエンジン回転数の切換設定値を通過した時のスロッ
トル開度を新たな切換設定値にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの気筒休
止制御の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】例えば、船外機用の2サイクルエンジン
においては、スペース上の制約から各気筒の排気ポート
を集合排気管に接続させているために、エンジンが低回
転、低負荷域のように吸気が少ないときに排気のパルス
が入ってきてシリンダ内に排気が残留し、不整燃焼が発
生してしまう。これを改善する方法として、一部の気筒
の運転を停止して運転気筒数を減少させる気筒休止制御
が行われている。この気筒休止制御により、排気干渉が
抑制されることから、気筒当たりの吸気量が増大しエン
ジン回転が安定化する効果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記気筒休
止を実施すると、着火気筒は毎サイクル燃焼し燃焼によ
って生じる振動の周波数は、図10に示すように、ある
周波数で振動値が突出するピークを有し、そのピーク周
波数はエンジン回転数に応じて変化するという特性を有
している。一方、船外機は防振ゴムを介して船体にマウ
ントされており、エンジンの振動は船体に伝達される構
造になっているため、前記エンジン側振動周波数と船外
機マウント側振動周波数が一致すると共振が生じる。
【0004】この共振は、図11に示すように、船外機
マウント側の振動周波数をfM とすると、運転気筒が少
なくなるほどエンジンが低回転域で現れる。従って、例
えば、6気筒を有するエンジンが低速域で4気筒運転の
気筒休止運転を行い、エンジン回転数NA で4気筒運転
から6気筒運転に移行するとき、4気筒運転時のG点に
おいてエンジン側振動周波数と船外機マウント側振動周
波数が一致するため、共振が生じ船体が激しく振動して
しまうことになる。
【0005】この問題を解決するために、本出願人は、
部分負荷において、エンジン側振動周波数とエンジンマ
ウント側振動周波数が一致しないように運転気筒数を変
化させることにより、エンジン側振動周波数と船外機マ
ウント側振動周波数が一致することにより生じる共振を
防止する提案を行っている。これを図12〜図14によ
り説明する。
【0006】図12において、ステップS1において、
スロットル開度とエンジン回転数に基づいて気筒休止運
転域か否かを判定し、気筒休止運転域でなければ全気筒
運転を実施する。気筒休止運転域であれば、ステップS
2でエンジン回転数が所定値NB 未満か否かを判定し、
B 以上であれば通常のスロットル開度とエンジン回転
数に基づた気筒休止運転を実施し、NB 未満であれば共
振を回避する気筒休止運転を実施する。
【0007】上記処理を図13により具体的に説明する
と、エンジン側振動周波数と船外機マウント側振動周波
数fM を一致させないため、周波数fM のラインを通過
しないように休止気筒を選択する。すなわち、エンジン
回転数がNA 未満の気筒休止運転域においては、エンジ
ン回転数が所定値NB 未満であれば共振を回避すること
が可能な5気筒運転を実施し、エンジン回転数NB 以上
となれば4気筒運転を実施する。なお、図14に示すよ
うに、3気筒運転により共振を回避するようにしてもよ
い。
【0008】しかしながら、上記のようにしてエンジン
側と船体側との共振を防止するよう気筒休止制御を実施
すると、以下に述べる新たな問題が生じる。すなわち、
船外機においては、スロットル開度を固定して運転する
場合が多いが、スロットル開度を固定しておいても、波
や風、潮流の影響でエンジン回転数は大きく変化してし
まう。その結果、気筒休止の切り換えをエンジン回転数
で行った場合、エンジン回転数の変化により気筒休止の
切り換え、例えば4気筒運転と6気筒運転の切り換えが
何度も繰り返されてしまうという問題を有している。
【0009】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、運転気筒数の切換が繰り返されるのを防止し、且
つ、一度切り換えられた運転気筒数は、回転数を変化さ
せるというドライバーの意志がない限り、運転気筒数が
切り換わらないようにしたエンジンの気筒休止制御装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、複数の気筒を有し各気筒の排
気通路を集合排気管に接続し、気筒休止制御を行うエン
ジンにおいて、スロットル開度とエンジン回転数の切換
設定値により運転気筒数を変化させるに際し、エンジン
回転数上昇時にエンジン回転数の切換設定値を通過した
時のスロットル開度を新たな切換設定値にすることを特
徴とし、請求項2記載の発明は、請求項1において、前
記スロットル開度の切換設定値にヒステリシスをもた
せ、エンジン回転上昇時と下降時とで切換設定値を相違
させたことを特徴とし、請求項3記載の発明は、請求項
2において、前記エンジン回転数の切換設定値にヒステ
リシスをもたせ、エンジン回転下降時に、エンジン回転
数の切換設定値を越えないようにしたことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明のエンジンの気
筒休止制御装置に係わる制御系の全体構成図であり、図
(A)はエンジンの側面図、図(B)は図(A)のB−
B線に沿う縦断面図、図(C)は船外機の側面図を示し
ている。
【0012】矢印Fは船体(図示せず)の前進方向を示
し、船体の後部には駆動装置である船外機1が着脱自在
に装着されている。船外機1は、推進ユニット2を備
え、推進ユニット2の上部にエンジン3が取り付けら
れ、エンジン3をその上方から覆うカウリング4が設け
られている。エンジン3は、燃料噴射式水冷2サイクル
V型6気筒クランク軸縦置きエンジンで、クランクケー
ス5を有し、クランクケース5には軸心がほぼ垂直のク
ランク軸6が回転自在に支持されている。クランクケー
ス5には、各気筒を構成するシリンダ本体7がV字型を
なすように突設されている。シリンダ本体7には各気筒
毎にそれぞれピストン8が摺動自在に嵌合され、これら
各ピストン8はクランク軸6に連結されている。シリン
ダ本体7とピストン8とで囲まれた空間の燃焼室に対向
して点火プラグ9が配設されている。
【0013】クランクケース5にはその内外を連通させ
る吸気管10が各気筒毎に接続され、吸気管10にはリ
ード弁11と吸気管10の断面積を手動操作により調節
するスロットル弁12が設けられている。各吸気管10
には、各気筒毎に燃料噴射弁13が取り付けられ、各燃
料噴射弁13は磁力で開閉作動されるソレノイド開閉式
であり、リード弁11よりも上流側に燃料を噴射可能に
している。燃料噴射弁13は、高圧燃料ポンプ15、レ
ギュレータ弁16、ベーパセパレータタンク17、フィ
ルタ19、手動の低圧燃料ポンプ20を介して船体側に
設置された燃料タンク21に接続されている。
【0014】また、シリンダ本体7の6つの気筒〜
の内、最上部の気筒、例えば気筒のみに空燃比センサ
22が取り付けられ、各気筒〜は、排気通路18を
介して集合排気管24に接続されている。船外機におい
ては、集合排気管24の先端が水面下にあるため、水滴
が飛散して空燃比センサに入り込でしまい、水滴がセン
サに付着すると、センサ素子部がセラミックスでありヒ
ータにより高温に加熱されているため、センサ素子部が
壊れてしまう。そこで、空燃比センサ22をエンジンの
最上部の気筒の排気通路に設けている。
【0015】制御装置23には、エンジン3の運転状
態、船外機1や船体の状態を示す各種センサからの検出
信号が入力される。すなわち、センサとして、前記空燃
比センサ22、クランク軸6の回転角(回転数)を検出
するクランク角センサ25、クランクケース6内の圧力
を検出するクランク室内圧センサ26、各気筒〜内
の圧力を検出する筒内圧センサ27、吸気温度を検出す
る吸気温センサ29、シリンダ7内の温度を検出するエ
ンジン温度センサ30、各気筒〜内の背圧を検出す
る背圧センサ31、スロットル弁12の開度を検出する
スロットル開度センサ32、冷却水の温度を検出する冷
却水温度センサ33、エンジン3のノック状態を検出す
るノックセンサ35、エンジン3のマウント高さを検出
するエンジンマウント高さ検出センサ36、船外機1の
推進ユニット2のニュートラル状態を検出するニュート
ラルセンサ37、船外機1の上下回動位置を検出するト
リム角検出センサ39、船速を検出する船速センサ4
0、船の姿勢を検出する船姿勢センサ41、大気圧を検
出する大気圧センサ42、燃料に混合させるオイルの量
(オイルタンクの)を検知するオイルレベルセンサ43
が設けられている。制御装置23は、これら各種センサ
の検出信号を演算処理し、制御信号を点火プラグ9、燃
料噴射弁13、スロットル弁12及びISC46に伝送
する。
【0016】次に、図2〜図4により、本発明に係わる
気筒休止制御について説明する。前述の如く、船外機用
の2サイクルエンジンにおいては、スペース上の制約か
ら各気筒の排気ポートを集合排気管に接続させているた
めに、エンジンが低回転、低負荷域のように吸気が少な
いときに排気のパルスが入ってきてシリンダ内に排気が
残留し、不整燃焼が発生してしまう。これを改善する方
法として、一部の気筒の運転を停止して運転気筒数を減
少させる気筒休止制御が行われている。この気筒休止制
御により、排気干渉が抑制されることから、気筒当たり
の吸気量が増大しエンジン回転が安定化する効果が得ら
れる。
【0017】図2は各気筒の排気パルスの影響を説明す
るための図、図3は各気筒の排気ポートの開閉タイミン
グを示す図である。図2に示すように、気筒、、
は図示右側(Sバンク)に、気筒、、は図示左側
(Pバンク)にそれぞれ上下に配置され、各気筒は〜
の順序でクランク角60度の等間隔で点火が行われ
る。図3に示すように、気筒の排気ポートが開くタイ
ミングと気筒の排気ポートが閉じるタイミングを、排
気の出る面積を大きくするためにラップさせており、こ
のラップ期間だけ両気筒、が連通し、図2に示すよ
うに、気筒からの強い排気圧力が気筒に作用する。
同様に、気筒の排気ポートが開くタイミングと気筒
の排気ポートが閉じるタイミングをラップさせており、
気筒からの排気圧力が気筒に作用し、また、気筒
の排気ポートが開くタイミングと気筒の排気ポートが
閉じるタイミングをラップさせており、気筒からの排
気圧力が気筒に作用する。この関係はPバンクにおい
ても同様である。
【0018】ここで、各気筒の排気圧力(燃焼圧力)は
最上流側の気筒、が最大であり、下部の気筒にいく
ほど弱くなる。これは、最上流側の気筒、は比較的
長い排気管長を有するため、排気脈動を効果的に利用で
き、吸入空気量を増加し排気ガスを十分に掃気すること
ができるからである。一方、最下流側の気筒、は、
排気管長が短いため排気脈動が十分に得られない上に、
排気ガスの流れ方向と上部気筒からの排気パルスの作用
方向が一致しているため、吸気量が少なく残留排気ガス
量が多くなり、燃焼が不安定になる。従って、この観点
からは、気筒休止を行う場合には、最上流側の気筒と該
気筒からの排気パルスの影響を受ける最下流側の気筒と
の同時燃焼が起こらないように、Sバンクの気筒を休
止させるか、Pバンクの気筒を休止させるのが最善で
あり、次善の策としてSバンクの気筒を休止させる
か、Pバンクの気筒を休止させるのが良い。
【0019】しかしながら、気筒は空燃比を検出する
気筒なので、これを休止すると空燃比制御ができなくな
り不具合を生じるので、休止気筒の選択に際しては気筒
を除外する。その結果、気筒を休止させるか、気筒
を休止させるのが最善であり、次善の策として気筒
を休止させるのが良いことになる。
【0020】さらに、1気筒だけを休止させる場合に
は、最下流側の気筒又はを停止すればよいが、2気
筒を休止させる場合に両方の気筒、を休止させると
問題が生じる。その理由は、各気筒は〜の順序でク
ランク角60度の等間隔で点火を行っているため、気筒
、を休止させた場合には、爆発間隔が等間隔になら
ず全体としての燃焼が不安定になる。そこで、2気筒を
休止させる場合には、気筒は空燃比を検出する気筒な
ので休止はさせず、Sバンクの最下流側の気筒とPバ
ンクの最上流側の気筒を休止させるようにすれば、2
つの気筒が爆発する毎に1つの気筒が休止することにな
り、気筒休止状態での全体としての爆発間隔が等間隔と
なり、出力発生時期のバランスが良好となり低速安定性
が得られる。このとき、Pバンクでは、最下流側の気筒
運転時には最上流側の気筒が休止であり、気筒と
の同時燃焼は起こらないので、燃焼安定性は維持され
る。
【0021】図4は、気筒休止制御を説明するための図
であり、エンジン回転数とスロットル開度に対応させた
運転領域を示すマップを示している。本制御は、前述し
た共振防止のために、スロットル開度とエンジン回転数
に応じて、6気筒運転(全気筒運転)から4気筒運転、
5気筒運転あるいは5気筒運転から、4気筒運転、6気
筒運転(全気筒運転)に切換制御する。ここで、休止気
筒は、点火カットを行うことにより休止させており、燃
料は潤滑不良及び着火時の燃焼遅れ防止のために微小量
だけ噴射している。
【0022】図5及び図6は、本発明のエンジンの気筒
休止制御装置の1実施形態を示し、図5は処理の流れを
説明するための図、図6は、図5の具体例を説明するた
めの図である。図5のステップS1において、図6に示
す負荷曲線P1又はP2上で、スロットル開度の切換設定
値θ1又はθ2を通過したか否かが判定される。負荷曲線
1又はP2のA点のように、切換設定値θ1又はθ2を通
過するような場合には、エンジン回転数により切換の繰
り返しが起こることはないので、ステップS2で5気筒
と4気筒、4気筒と6気筒間で気筒数が切り換えられ
る。
【0023】負荷曲線P2又はP3上で切換設定値θ1
はθ2を通過しない場合には、ステップS3で、エンジ
ン回転数上昇時中にエンジン回転数の切換設定値N1
はN2を通過したか否かが判定される。例えば、図6に
おいて、負荷曲線P2上のB点又はP3上のC点を通過す
る場合には、それぞれ4気筒運転から6気筒運転、5気
筒運転から4気筒運転に切り換えられる(S4)。次
に、ステップS5で、通過時のスロットル開度θ1′又
はθ2′を新しいスロットル開度の切換設定値として記
憶する。そして、ステップS6で、エンジン回転数Nが
低下し切換設定値N1又はN2より小さいか、且つ、新し
いスロットル開度の切換設定値θ1′又はθ2′より小さ
いか否かが判定され、そうであればステップS7で気筒
数を4気筒運転から5気筒運転又は6気筒運転から4気
筒運転に切り換える。すなわち、ドライバーがスロット
ル開度をθ1又はθ2からθ1′又はθ2′に下げる意志が
なければ、エンジン回転数が低下しても4気筒運転から
5気筒運転又は6気筒運転から4気筒運転に切り換わる
ことはない。気筒数切換があった場合には、ステップS
8でスロットル開度の切換設定値を元の初期値θ1又は
θ2に戻す。
【0024】図7は、本発明の他の実施形態を説明する
ための図である。スロットル開度は、運転操作レバーを
固定していても、連結用のリンクのがたつきやエンジン
の振動によって僅かながら変動するため、スロットル開
度の切換設定値θ1、θ2、θ2′にヒステリシスΔθを
持たせて、エンジン回転上昇時と下降時とで切換設定値
を相違させ、スロットル開度の変動による切換の繰り返
しを防ぐようにようにする。これにより、エンジン回転
上昇時には、A点で5気筒から4気筒に、B点で4気筒
から6気筒へ切り替わり、エンジン回転下降時には、
B′点で6気筒から4気筒に、A′点で4気筒から6気
筒へ切り替わることになる。
【0025】図8及び図9は、本発明の他の実施形態を
示し、図8は、処理の流れを説明するための図、図9
は、図8の具体例を説明するための図である。エンジン
回転数が低下しながら運転気筒数が増加する4気筒運転
から5気筒運転の場合には、休止していた気筒内に掃気
ポートから混合気が入り、掃気ポートが開いている間に
燃料が薄い状態で点火が開始することがあり、バックフ
ァイヤーが発生しクランクケース内に火が侵入してしま
う。そこで、4気筒運転から5気筒運転に切り換える場
合には、所定時間だけ点火時期を進角させるとともに燃
料噴射量を増量させる制御を行っている。しかしなが
ら、図7で説明したようにスロットル開度にヒステリシ
スを持たせて4気筒運転から5気筒運転に切り換える場
合に以下の問題が生じる。
【0026】図9(A)の実線に示すように、D〜Hに
示す負荷特性に従って、スロットル開度を減少させ、エ
ンジン回転数を低下させていくと、E点でエンジン回転
数がN1より小さく、スロットル開度がθ1′−Δθにな
るので、4気筒運転から5気筒運転に切り換えられ、F
点までエンジン回転数が低下してゆく。F点を越える
と、点火時期の進角及び燃料噴射量の増量により、エン
ジン回転数が上昇してゆき、G点でスロットル開度が全
閉でエンジン回転数がN1を越える場合が生じ、5気筒
運転から4気筒運転に切り替わってしまう。このときG
点を通過したときのスロットル開度0にヒステリシスΔ
θをもたせた値−Δθを4気筒運転から5気筒運転への
切換設定値にする制御を行うと、スロットル開度は全閉
より小さくならないため、5気筒運転には戻らないこと
になり、共振が発生してしまう。
【0027】そこで、エンジン回転数下降時に、エンジ
ン回転数の切換設定値N1にヒステリシスΔN1をもた
せ、図9(A)、(B)の点線に示すように、N1−Δ
1の点Iで4気筒運転から5気筒運転に切り換えるよ
うにし、これによりエンジン回転数を更に低下させ、点
火時期の進角及び燃料噴射量の増量によりエンジン回転
数が上昇していっても切換設定値N1を越えないように
する。このようにすれば、スロットル開度が全閉になっ
ても、4気筒運転に切り替わらないで5気筒運転が継続
されることになる。
【0028】図8のフロー図で、図5と異なる点は、ス
ロットル開度の切換設定値にヒステリシスΔθをもたせ
(S1)、エンジン回転下降時にΔθの点で切り換える
ようにした(S17、S18)点及び4気筒から5気筒
への切換か否かを判定し(S16)、4気筒から5気筒
への切換の場合には、切換設定値N1にヒステリシスΔ
1をもたせて切り換えるようにした(S18)点であ
る。
【0029】なお、6気筒運転から4気筒運転に切り換
える場合にもヒステリシスΔN2を設けるようにしても
よい。この場合、ヒステリシスを大きくとると、エンジ
ン回転下降時に6気筒運転の不整燃焼域が現れてしまう
ため、ΔN2<ΔN1にする必要があり、また、ヒステリ
シスはなるべく小さくすることが好ましい。
【0030】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、6
気筒エンジンに適用した例について説明しているが、こ
れに限定されるものではなく複数の気筒を有するもので
あればよい。また、上記実施形態においては、2サイク
ルエンジンに適用した例について説明しているが、4サ
イクルエンジンへの適用も可能であり、さらに、燃料を
筒内に直接噴射する方式にも適用可能である。さらに、
上記実施形態においては、船外機に適用した例について
説明しているが、エンジンとバッテリにより駆動される
車両にも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、運転気筒数の切換が繰り返されるのを防止
し、且つ、一度切り換えられた運転気筒数は、回転数を
変化させるというドライバーの意志がない限り、運転気
筒数が切り換わらないようにすることができる。
【0032】また、スロットル開度の切換設定値にヒス
テリシスをもたせ、例えば4気筒運転から5気筒運転に
切り換える場合に、スロットル開度全閉状態でも5気筒
運転を継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの気筒休止制御装置に係わる
制御系の全体構成図である。
【図2】本発明に係わる気筒休止制御に関し、各気筒の
排気パルスの影響を説明するための図である。
【図3】本発明に係わる気筒休止制御に関し、各気筒の
排気ポートの開閉タイミングを示す図である。
【図4】本発明に係わる気筒休止制御を説明するための
図である。
【図5】本発明のエンジンの気筒休止制御装置の1実施
形態を示し、処理の流れを説明するための図である。
【図6】図5の具体例を説明するための図である。
【図7】本発明の他の実施形態を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態を示し処理の流れを説明
するための図である。
【図9】図8の具体例を説明するための図である。
【図10】気筒休止を行った場合のエンジン振動特性を
示す図である。
【図11】気筒休止運転において共振が生じる理由を説
明するための図である。
【図12】共振防止のための制御フローを示す図であ
る。
【図13】共振防止の例を説明するための図である。
【図14】共振防止の他の例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…船外機、3…エンジン、〜…気筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 301 F02D 45/00 301D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の気筒を有し各気筒の排気通路を集合
    排気管に接続し、気筒休止制御を行うエンジンにおい
    て、スロットル開度とエンジン回転数の切換設定値によ
    り運転気筒数を変化させるに際し、エンジン回転数上昇
    時にエンジン回転数の切換設定値を通過した時のスロッ
    トル開度を新たな切換設定値にすることを特徴とするエ
    ンジンの気筒休止制御装置。
  2. 【請求項2】前記スロットル開度の切換設定値にヒステ
    リシスをもたせ、エンジン回転上昇時と下降時とで切換
    設定値を相違させたことを特徴とする請求項1記載のエ
    ンジンの気筒休止制御装置。
  3. 【請求項3】前記エンジン回転数の切換設定値にヒステ
    リシスをもたせ、エンジン回転下降時に、エンジン回転
    数の切換設定値を越えないようにしたことを特徴とする
    請求項2記載のエンジンの気筒休止制御装置。
JP17629096A 1996-07-05 1996-07-05 エンジンの気筒休止制御装置 Pending JPH1018874A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183602A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社デンソー ノッキング検出装置

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JP2015183602A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社デンソー ノッキング検出装置

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