JPH10188461A - 交換可能記録媒体駆動用スピンドルモータ及び記録媒体 - Google Patents

交換可能記録媒体駆動用スピンドルモータ及び記録媒体

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JPH10188461A
JPH10188461A JP8355084A JP35508496A JPH10188461A JP H10188461 A JPH10188461 A JP H10188461A JP 8355084 A JP8355084 A JP 8355084A JP 35508496 A JP35508496 A JP 35508496A JP H10188461 A JPH10188461 A JP H10188461A
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JP
Japan
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recording medium
centering
axis
rotor
spindle motor
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JP8355084A
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Asao Yazaki
朝男 矢崎
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータの固定部の軸心線とロータ
ハブの回転軸線を精度良く一致させることができ、組み
立て後の記録媒体載置面の切削や切削面の発錆の問題な
く記録媒体に対する情報の読み書きの安定性を高めるこ
とができる。 【解決手段】 スピンドルモータ10の固定軸体14に
対し同軸状に、上下玉軸受50・52を介しロータハブ
32を回転自在に支持する。中央部に調芯用支持孔34
aを有し、その上端にロータハブ32の軸心線と同軸状
をなす円形の調芯用内周縁34bを有する調芯用支持部
材34をロータハブ32の内周面に嵌合させる。ロータ
ハブ32の上面に、その軸心線に垂直なディスク載置面
32cを設ける。リムーバブルハードディスク60の基
板64の中央部に、その回転軸線と同軸状の円筒状案内
外周面72aを有する貫通孔72を設ける。貫通孔72
内に調芯用球体66が配装し、圧縮コイルばね70によ
り下向きに弾性的に付勢する。基板64の下面がディス
ク載置面32cに支持され、調芯用球体66の下側表面
が調芯用内周縁34bにより嵌合支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換可能な記録媒
体を駆動するためのスピンドルモータ、特にリムーバブ
ルハードディスクの駆動に適するスピンドルモータ、及
びそのスピンドルモータにおける使用に適する記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】交換可能な記録媒体の一例であるリムー
バブルハードディスクを回転駆動するための従来のスピ
ンドルモータは、図5に示されるように、回転軸aに外
嵌固定されたロータハブbのディスク載置面c上にリム
ーバブルハードディスクdを載置すると共に、上方突出
の回転軸aの上端部にリムーバブルハードディスクdの
中央部に設けられた嵌合孔eを嵌合させて調芯し、クラ
ンプ用マグネットfによりリムーバブルハードディスク
dを磁気的に吸引することによって、ロータハブb上に
リムーバブルハードディスクdを着脱可能な状態で同軸
状に支持して回転駆動するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リムーバブルハードデ
ィスクd等の記録媒体について安定的に情報の読み書き
を行うには、回転駆動される記録媒体の回転軸線がスピ
ンドルモータのブラケットg(固定部)の軸心線(例え
ば図5の例における玉軸受を内嵌保持する円筒状軸受ハ
ウジングg1の軸心線)に一致し、その軸心線方向にお
ける記録媒体の記録面の振れが十分に小さいことが要求
される。すなわち、ロータハブbの回転軸線がブラケッ
トgの軸心線に一致することが要求される。
【0004】リムーバブルハードディスクdを回転駆動
するための従来のスピンドルモータにおけるブラケット
gとロータハブbの間には、ブラケットgの円筒状軸受
ハウジングg1と玉軸受hの外輪との嵌合部、その玉軸
受hの内輪と回転軸aとの嵌合部、及びその回転軸aと
ロータハブbとの嵌合部が介在する。ブラケットgの軸
心線とロータハブbの回転軸線の同軸度には、前記各嵌
合部における誤差が累積して表れるため、ロータハブb
の回転軸線をブラケットgの軸心線に精度良く一致させ
る上での難点となっていた。
【0005】そのため、組立完了後にロータハブbのデ
ィスク載置面cを切削して精度出しを行う必要性があっ
たが、製造工程が煩雑化すると共に切削面の発錆の問題
も生じた。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、スピンドルモータの固定部の軸心線とロータハ
ブの回転軸線を精度良く一致させることができ、組み立
て後の記録媒体載置面の切削や切削面の発錆の問題なく
記録媒体に対する情報の読み書きの安定性を高めること
ができる交換可能記録媒体駆動用スピンドルモータ、及
びそのスピンドルモータにおける使用に適する記録媒体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のスピンドルモータは、固定軸体に対しロータが軸受
手段を介して回転自在に支持され、ロータの上部におけ
る中央部に、回転駆動する記録媒体の回転中心をロータ
の軸心線上に位置決めするための調芯手段を有し、ロー
タの上部における調芯手段よりも径方向外方に、記録媒
体の回転軸線がロータの軸心線と平行になるように記録
媒体の下面を支持する記録媒体載置面が形成されている
ことを特徴とする。
【0008】軸受手段としては、ラジアル玉軸受を用い
ることができるが、これに限られるものではない。
【0009】回転駆動の対象とすることができる記録媒
体は、通常、リムーバブルハードディスク、光磁気ディ
スク、CDやDVD等を含む光ディスク等の交換可能な
記録媒体であり、一般には円盤形状をなす。
【0010】記録媒体の回転中心というのは、記録媒体
を一定の回転軸線の回りに回転させる場合における、回
転軸線上の点を言う。回転軸線は、通常は記録媒体の中
心軸線である。
【0011】調芯手段は、例えば、後記のような調芯用
支持孔の他、記録媒体に嵌合用孔を設け、その嵌合用孔
に嵌合すべくロータの回転軸線と同軸状に上向きに突起
させた突起部とすることもできる。
【0012】記録媒体載置面が形成されたロータは、固
定軸体に対し軸受手段のみを介して回転自在に支持され
るので、固定軸体に対するロータの同軸度が大きくなる
要因が少ない。そのため、ロータを回転させた場合に、
固定軸体の軸心線方向における記録媒体載置面の振れが
防がれる。
【0013】ロータの記録媒体載置面に記録媒体を載置
してその回転軸線がロータの軸心線と平行になるように
記録媒体の下面を支持させると共に、調芯手段により記
録媒体の回転中心をロータの軸心線上に位置決めする
と、記録媒体の回転軸線がロータの軸心線に一致する。
固定軸体に対するロータの同軸度が大きくなる要因が少
なく、ロータを回転させた場合に、固定軸体の軸心線方
向における記録媒体載置面の振れが防がれるので、その
方向における記録媒体の振れも良好に防がれる。また、
記録媒体の回転軸線も固定軸体の軸心線に精度良く一致
する。
【0014】このスピンドルモータは、調芯手段が、ロ
ータの軸心線と同軸状の円周に沿った調芯用内周縁を有
する調芯用支持孔であり、記録媒体の中央部に配された
調芯用部材における、記録媒体の回転軸線の回りに回転
対称状をなす内下方傾斜の調芯用外周面が、前記調芯用
支持孔に嵌合してその調芯用内周縁により支持されると
共に、記録媒体の下面が記録媒体載置面により支持され
ることにより、記録媒体の回転軸線がロータの軸心線に
一致するものとすることができる。
【0015】調芯用支持孔の調芯用内周縁は、ロータの
軸心線と同軸状の円周に沿って連続する環状の内周縁の
他、その円周に間欠的に沿うものであってもよい。
【0016】回転対称状というのは、回転軸線のまわり
に回転させた場合に、任意の回転角において元の形状に
一致する形状を言う。
【0017】記録媒体の調芯用部材における、記録媒体
の回転軸線の回りに回転対称状をなす内下方傾斜の調芯
用外周面が、調芯用支持孔に嵌合してロータの軸心線と
同軸状の円周に沿った調芯用内周縁により支持されるこ
とにより、記録媒体の回転中心がロータの軸心線上に位
置決めされる。また、記録媒体の下面が記録媒体載置面
により支持されることにより、記録媒体の回転軸線がロ
ータの軸心線と平行になる。従って、調芯用部材におけ
る前記調芯用外周面が調芯用支持孔に嵌合して調芯用内
周縁により支持されると共に、記録媒体の下面が記録媒
体載置面により支持されることにより、記録媒体の回転
軸線がロータの軸心線に一致する。
【0018】また、固定軸体に対するロータの同軸度が
大きくなる要因が少ないので、調芯用支持孔の調芯用内
周縁が沿う円周の軸心線が、固定軸体の軸心線と精度良
く一致し、記録媒体の回転軸線も固定軸体の軸心線と精
度良く一致する。
【0019】また、本発明のスピンドルモータは、記録
媒体をロータの記録媒体載置面に圧力下接触させるため
の圧接手段を有するものとすることができる。
【0020】圧接手段としては、例えば、ロータの記録
媒体載置面上に記録媒体が載置された場合に、記録媒体
の下面に近接するクランプ用マグネットを、ロータの上
部に配装したものを用いることができる。記録媒体の下
面側に強磁性材料製の被吸引部を設け、それをクランプ
用マグネットで非接触吸引することにより、記録媒体を
ロータの記録媒体載置面に圧力下接触させることができ
る。
【0021】ロータを回転させた場合に、固定軸体の軸
心線方向における記録媒体載置面の振れが防がれるの
で、圧接手段により記録媒体を記録媒体載置面に圧力下
接触させることにより、固定軸体の軸心線方向における
記録媒体の振れをより良好に防ぐことができる。また、
圧接手段により記録媒体を記録媒体載置面に圧力下接触
させることにより、ロータの回転による記録媒体の回転
駆動及び回転停止を、ロータと記録媒体の間の滑りを防
ぎつつ効率的に行うことができる。
【0022】また、本発明のスピンドルモータは、記録
媒体載置面が、ロータの回転軸線と同軸状をなし、その
回転軸線に垂直な環状面であるものとすることができ
る。
【0023】この場合の記録媒体載置面は、二重又は三
重以上の環状面であってもよく、また、その環状面は、
必ずしも周方向に連続でなくともよい。
【0024】この場合、記録媒体の下面のうち記録媒体
の回転軸線に垂直な面が記録媒体載置面上に載置されて
支持される。
【0025】本発明の記録媒体は、記録板部と、記録媒
体の回転軸線の回りに回転対称状をなす内下方傾斜の調
芯用外周面を有し、その調芯用外周面の中心軸線が記録
媒体の回転軸線に一致した状態で上下動し得るよう案内
された調芯用部材とを備えてなり、前記調芯用部材は、
下向きに弾性的に付勢されていることを特徴とする。
【0026】調芯用部材を下向きに弾性的に付勢する手
段としては、圧縮コイルばねの他、板ばね及びその他の
弾性手段を利用することができる。
【0027】この記録媒体を、ロータの上部中央部に設
けた調芯手段がロータの軸心線と同軸状の円周に沿った
調芯用内周縁を有する調芯用支持孔である本発明のスピ
ンドルモータにセットする場合、調芯用部材をロータの
中央部に位置させて記録媒体載置面に記録媒体の下面が
支持されるように載置する。記録媒体の回転軸線の回り
に回転対称状をなす内下方傾斜の調芯用外周面の中心軸
線が記録媒体の回転軸線に一致した状態で上下動する調
芯用部材が下向きに弾性的に付勢されているので、その
調芯用部材の調芯用外周面が調芯用支持孔に嵌合し、前
記調芯用内周縁により支持される。これにより、記録媒
体の回転軸線がロータの軸心線と一致する。
【0028】この記録媒体は、調芯用部材が球体であ
り、直径がその球体の直径に対応し、軸心線が上下方向
である円筒形に沿った案内面により前記球体が案内され
るものとすることが好ましい。
【0029】球体は、中実であっても中空であってもよ
い。
【0030】案内面は、軸心線が上下方向である円筒面
であってもよく、例えば、軸心線が上下方向である円筒
形に沿った周方向に不連続な面であってもよい。
【0031】調芯用部材が球体である場合、調芯用部材
の表面のうち下側の部分が、記録媒体の回転軸線の回り
に回転対称状をなす内下方傾斜の調芯用外周面、すなわ
ち、ロータの軸心線と同軸状の円周に沿った調芯用内周
縁を有する調芯用支持孔に嵌合すべき調芯用外周面にな
る。また、球体の表面のうち中央水平面に交差する部分
が、調芯用外周面の中心軸線が記録媒体の回転軸線に一
致した状態で上下動し得るよう案内面により案内され
る。球体である調芯用部材の表面は、どの部分も調芯用
外周面となり得ると共に案内面により案内され得る。案
内面により上下方向に案内される際、調芯用部材は、案
内面に対し転動してもよく摺動してもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1乃至
図4を参照しつつ説明する。
【0033】図1は、本発明の交換可能記録媒体駆動用
スピンドルモータ及び記録媒体の実施の形態の一例とし
ての、リムーバブルハードディスク駆動用のスピンドル
モータにリムーバブルハードディスクがセットされた状
態の断面図である。
【0034】このスピンドルモータ10は、ブラケット
12に立設された円柱形状の固定軸体14に対し、それ
と同軸状に、ロータ30が上下玉軸受50・52を介し
て回転自在に支持されてなる。
【0035】ロータ30は、略厚肉円筒形状をなすロー
タハブ32と、調芯用支持部材34と、ロータマグネッ
ト36と、クランプ用マグネット38からなる。
【0036】ロータハブ32の内周面には、その上下中
間位置の内方突起32aを挟んで上下玉軸受50・52
の外輪50a・52aが嵌合すると共に、上玉軸受50
の外輪50aの上側に隣接して、調芯用支持部材34が
嵌合している。固定軸体14の外周面には、上下玉軸受
50・52の内輪50b・52bが嵌合している。
【0037】調芯用支持部材34は、ロータハブ32の
内周面に嵌合した円筒状外周部と、調芯用支持孔34a
を中央部に有する上板からなり、調芯用支持孔34a
は、ロータハブ32の軸心線と同軸状をなす円形の調芯
用内周縁34bを、その上端に有する。
【0038】クランプ用マグネット38は、ロータハブ
32の上方に開口する浅い第1環状溝部32b内に収容
固定されており、ロータハブ32における第1環状溝部
32bの内周側及び外周側の、ロータハブ32の軸心線
に垂直な環状上面が、ディスク載置面32c(記録媒体
載置面)を構成している。記録媒体載置面は、通常、記
録媒体の下面のうちデータの読み書きを行う記録部より
も内側の部分を支持する。なお、記録媒体載置面は、こ
の例のように、固定軸体に対し軸受手段を介して支持さ
れたロータハブに一体的に設けられていることが好まし
い。
【0039】ロータマグネット36は、ロータハブ32
の下方に開口する深い第2環状溝部32dの外周壁の内
周面に固定されており、第2環状溝部32d内における
ロータマグネット36の径方向内方には、ステータコイ
ル16が巻回されブラケット12に固定されたステータ
コア18が位置する。
【0040】リムーバブルハードディスク60は、中央
部に嵌合孔を有する円盤状の磁気記録板62と、上部が
縮径した強磁性材料製の円形の基板64と、調芯用球体
66(調芯用部材の一例)と、カバー板68と、圧縮コ
イルばね70からなる。
【0041】磁気記録板62の嵌合孔に下側から基板6
4の上部が嵌合し、磁気記録板62の上側に配されたカ
バー板68と基板64とが接合されることにより、カバ
ー板68の外周部と基板64の外周部の間に磁気記録板
62の嵌合孔の周縁部が挟圧保持されている。ディスク
載置面32c上に載置される基板64の下面は、磁気記
録板62の記録面に平行であり、リムーバブルハードデ
ィスク60を回転させる場合に中心とすべき回転軸線、
すなわちリムーバブルハードディスク60の中心軸線に
垂直である。
【0042】基板64の中央部には、リムーバブルハー
ドディスク60の回転軸線と同軸状に形成された円筒状
の案内外周面72aを有する貫通孔72が設けられ、そ
の貫通孔72内に調芯用球体66が配装されている。貫
通孔72の下端部には、調芯用球体66の脱落を防ぐた
めの内方突部74を有する。案内外周面72aの直径は
調芯用球体66の直径に対応するので、調芯用球体66
は、その中心がリムーバブルハードディスク60の回転
軸線上を移動する状態で案内外周面72aに案内されて
転動又は摺動し、貫通孔72内を上下動し得る。カバー
板68の中央部下側に設けられた凹部68aには圧縮コ
イルばね70の上端部が固定され、この圧縮コイルばね
70により調芯用球体66が下向きに弾性的に付勢され
ている。この調芯用球体66の表面のうち下側の部分
が、リムーバブルハードディスク60の回転軸線の回り
に回転対称状をなす内下方傾斜の調芯用外周面66a、
すなわち、ロータハブ32の軸心線と同軸状をなす円形
の調芯用内周縁34bを有する調芯用支持孔34aに嵌
合すべき調芯用外周面66aになる。
【0043】ディスク載置面32cが形成されたロータ
ハブ32は、固定軸体14に対し上下玉軸受50・52
のみを介して回転自在に支持されており、固定軸体14
に対するロータハブ32の同軸度が大きくなる要因が少
ないので、ロータ30を回転させた場合に、固定軸体1
4の軸心線方向におけるディスク載置面32cの振れが
十分に防がれる。調芯用支持孔34aにおける調芯用内
周縁34bの軸心線と固定軸体14の軸心線も精度良く
一致させ易く、この調芯用内周縁34bを適宜材料でメ
ッキ処理することにより、所要の硬度を得て調芯用球体
66の嵌脱に対し十分な耐久性を持たせることができ
る。なお、回転軸の上端部をディスクの嵌合孔に嵌合さ
せて調芯するものの場合、回転軸の上端部の耐摩耗性を
確保するために焼き入れ等の工程が必要になる。
【0044】リムーバブルハードディスク60をスピン
ドルモータ10にセットする場合、調芯用球体66をロ
ータ30の中央部に位置させてディスク載置面32cに
基板64の下面が支持されるように載置する。調芯用球
体66が下向きに弾性的に付勢されているので、その調
芯用球体66の下側面が調芯用支持孔34aに嵌合して
調芯用内周縁34bにより支持され、リムーバブルハー
ドディスク60の回転中心がロータ30の軸心線上に位
置決めされる。また、ディスク載置面32cにリムーバ
ブルハードディスク60の基板64の下面が支持される
ことにより、そのリムーバブルハードディスク60の回
転軸線がロータ30の軸心線と平行になる。これによ
り、リムーバブルハードディスク60の回転軸線がロー
タ30の軸心線と一致する。更に、リムーバブルハード
ディスク60の基板64の下面側がクランプ用マグネッ
ト38により磁気的に非接触吸引されて、リムーバブル
ハードディスク60がロータ30のディスク載置面32
cに圧力下接触した状態で安定的に保持され、回転駆動
に備えられる。
【0045】ディスク載置面32cは、固定軸体14の
軸心線方向における振れが防がれ、固定軸体14に対す
るロータ30の同軸度が大きくなる要因が少ないので、
調芯用支持孔34aの調芯用内周縁34bの軸心線は、
固定軸体14の軸心線と精度良く一致し、セットされた
リムーバブルハードディスク60の回転軸線も、固定軸
体14の軸心線と精度良く一致する。そのため、磁気ヘ
ッド(図示せず)によるリムーバブルハードディスク6
0に対する情報の読み書きの安定性を高めることができ
る。
【0046】図2及び図3は、それぞれ本発明の交換可
能記録媒体駆動用スピンドルモータの実施の形態の別の
例としての、リムーバブルハードディスク駆動用のスピ
ンドルモータの要部断面図である。
【0047】図2の例においては、ロータハブ80の上
部内周部が内方に突出して調芯用支持孔82が形成さ
れ、ロータハブ80の軸心線と同軸状をなす円形の調芯
用内周縁84を、その調芯用支持孔82の上端に有す
る。上下玉軸受50・52は、両者間に環状スペーサ8
6を介在させてロータハブ80の内周面に対し下方から
嵌合されている。他の点は図1の例と同様である。
【0048】図3の例においては、ロータハブ90の内
周面に、その上下中間位置の内方突起90aを挟んで上
下玉軸受50・52が嵌合されている。ロータハブ90
の内周面の上端部が調芯用支持孔92であり、その上端
内周縁が、ロータハブ90の軸心線と同軸状をなす円形
の調芯用内周縁94である。他の点は図1の例と同様で
ある。
【0049】これらの例のように、軸受手段を介して固
定軸体に対し支持されたロータハブに、調芯手段が一体
的に設けられていることが好ましい。
【0050】図4は、本発明の記録媒体の別の例として
のリムーバブルハードディスクについてのものであっ
て、図4(a) はその要部平面図、図4(b) はその要部断
面図である。
【0051】この例においては、薄板上のカバー板10
0の中央部に中心孔102を設け、その中心孔102か
ら放射状に切り抜くことによる放射状残部104の上方
撓みによる弾性力によって、調芯用球体66を下向きに
付勢している。他の点は図1の例と同様である。
【0052】なお、図1乃至図4の例に示した調芯用部
材は全て球体であるが、もちろんこれに限るものではな
く、例えば、上部が円柱形状で下部が下方に向かって縮
径する直円錐形状又は直円錐台形状の調芯用部材を用い
ることもできる。
【0053】
【発明の効果】本発明のスピンドルモータにおいては、
ロータの記録媒体載置面に記録媒体を載置してその回転
軸線がロータの軸心線と平行になるように記録媒体の下
面を支持させると共に調芯手段により記録媒体の回転中
心をロータの軸心線上に位置決めすると、記録媒体の回
転軸線がロータの軸心線に一致し、ロータを回転させた
場合に固定軸体の軸心線方向における記録媒体載置面の
振れが防がれるので、その方向における記録媒体の振れ
も良好に防がれ、また、記録媒体の回転軸線も固定軸体
の軸心線に精度良く一致する。そのため、組み立て後の
記録媒体載置面の切削や切削面の発錆の問題なく、記録
媒体に対する情報の読み書きの安定性を高めることがで
きる。
【0054】請求項2のスピンドルモータにおいては、
調芯用部材における前記調芯用外周面が調芯用支持孔に
嵌合して調芯用内周縁により支持されると共に、記録媒
体の下面が記録媒体載置面により支持されることによ
り、記録媒体の回転軸線がロータの軸心線に一致し、ま
た、調芯用支持孔の調芯用内周縁が沿う円周の軸心線
が、固定軸体の軸心線と精度良く一致し、記録媒体の回
転軸線も固定軸体の軸心線と精度良く一致する。そのた
め、記録媒体に対する情報の読み書きの安定性を高める
ことができる。
【0055】請求項3のスピンドルモータにおいては、
圧接手段により記録媒体を記録媒体載置面に圧力下接触
させることにより、固定軸体の軸心線方向における記録
媒体の振れをより良好に防ぐことができるので、記録媒
体に対する情報の読み書きの安定性をより高めることが
できる。
【0056】本発明の記録媒体を、ロータの上部中央部
に設けた調芯手段がロータの軸心線と同軸状の円周に沿
った調芯用内周縁を有する調芯用支持孔である本発明の
スピンドルモータにセットする場合、調芯用部材をロー
タの中央部に位置させて記録媒体載置面に記録媒体の下
面が支持されるように載置すれば、弾性的に下向きに付
勢された調芯用部材の調芯用外周面が調芯用支持孔に嵌
合して前記調芯用内周縁により支持されるので、記録媒
体の回転軸線をロータの軸心線と容易且つ確実に一致さ
せることができる。
【0057】請求項6の記録媒体においては、球体をそ
のまま調芯用部材として用いることにより、上下方向に
案内される際に案内面に対し転動してもよく摺動しても
よく、その表面はどの部分も調芯用外周面となり得ると
共に案内面により案内され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】リムーバブルハードディスク駆動用のスピンド
ルモータにリムーバブルハードディスクがセットされた
状態の断面図である。
【図2】別のリムーバブルハードディスク駆動用のスピ
ンドルモータの要部断面図である。
【図3】更に別のリムーバブルハードディスク駆動用の
スピンドルモータの要部断面図である。
【図4】別のリムーバブルハードディスクの要部断面図
である。
【図5】従来のリムーバブルハードディスク駆動用スピ
ンドルモータの断面図である。
【符号の説明】
10 スピンドルモータ 14 固定軸体 32 ロータハブ 32c ディスク載置面 34a 調芯用支持孔 34b 調芯用内周縁 50 上玉軸受 52 下玉軸受 60 リムーバブルハードディスク 64 基板 66 調芯用球体 70 圧縮コイルばね 72 貫通孔 72a 案内外周面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定軸体に対しロータが軸受手段を介して
    回転自在に支持され、ロータの上部における中央部に、
    回転駆動する記録媒体の回転中心をロータの軸心線上に
    位置決めするための調芯手段を有し、ロータの上部にお
    ける調芯手段よりも径方向外方に、記録媒体の回転軸線
    がロータの軸心線と平行になるように記録媒体の下面を
    支持する記録媒体載置面が形成されていることを特徴と
    するスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】調芯手段が、ロータの軸心線と同軸状の円
    周に沿った調芯用内周縁を有する調芯用支持孔であり、
    記録媒体の中央部に配された調芯用部材における、記録
    媒体の回転軸線の回りに回転対称状をなす内下方傾斜の
    調芯用外周面が、前記調芯用支持孔に嵌合してその調芯
    用内周縁により支持されると共に、記録媒体の下面が記
    録媒体載置面により支持されることにより、記録媒体の
    回転軸線がロータの軸心線に一致する請求項1記載のス
    ピンドルモータ。
  3. 【請求項3】記録媒体をロータの記録媒体載置面に圧力
    下接触させるための圧接手段を有する請求項1又は2記
    載のスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】記録媒体載置面が、ロータの回転軸線と同
    軸状をなし、その回転軸線に垂直な環状面である請求項
    1、2、又は3記載のスピンドルモータ。
  5. 【請求項5】記録板部と、記録媒体の回転軸線の回りに
    回転対称状をなす内下方傾斜の調芯用外周面を有し、そ
    の調芯用外周面の中心軸線が記録媒体の回転軸線に一致
    した状態で上下動し得るよう案内された調芯用部材とを
    備えてなり、前記調芯用部材は、下向きに弾性的に付勢
    されていることを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】調芯用部材が球体であり、直径がその球体
    の直径に対応し、軸心線が上下方向である円筒形に沿っ
    た案内面により前記球体が案内される請求項5記載の記
    録媒体。
JP8355084A 1996-12-20 1996-12-20 交換可能記録媒体駆動用スピンドルモータ及び記録媒体 Withdrawn JPH10188461A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149111A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 セイコーインスツル株式会社 転がり軸受装置および情報記録装置

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