JPH10188253A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPH10188253A
JPH10188253A JP34091496A JP34091496A JPH10188253A JP H10188253 A JPH10188253 A JP H10188253A JP 34091496 A JP34091496 A JP 34091496A JP 34091496 A JP34091496 A JP 34091496A JP H10188253 A JPH10188253 A JP H10188253A
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JP
Japan
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carbon film
containing carbon
film
silicon atom
silicon
Prior art date
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Pending
Application number
JP34091496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kuwabara
賢次 桑原
Yukikazu Ochi
幸和 大地
Hideyuki Ueda
英之 植田
Mikio Murai
幹夫 村居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP34091496A priority Critical patent/JPH10188253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁変換特性を損なうことなく、スチル寿
命,走行耐久性,耐候保存性等の総合耐久性に優れた磁
気記録媒体およびその製造方法を得る。 【解決手段】 非磁性基板4と、この非磁性基板4上に
形成した強磁性金属薄膜3と、この強磁性金属薄膜3上
に形成しケイ素原子濃度が最表面から深さ方向に向かっ
て増加するケイ素原子含有炭素膜2と、このケイ素原子
含有炭素膜上に形成した潤滑剤層1とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルビデオ
テープレコーダや高精細度ビデオテープレコーダに最適
の強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録媒体およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野においては、記
録,再生機器のデジタル化,小型化,長時間化等の高性
能化に伴い、高密度磁気記録媒体の開発が活発に行なわ
れており、最近では塗布型磁気記録媒体に代わって、短
波長記録に極めて有利な連続薄膜型磁気記録媒体が実用
化されている。
【0003】連続薄膜型磁気記録媒体においては、従来
から様々な方法によりスチル寿命,走行耐久性,耐候保
存性を向上する試みが続けられてきた。例えば、強磁性
金属薄膜上にカルボン酸系やリン酸系の潤滑剤層を設け
る方法、さらに強磁性金属薄膜上に非磁性金属の保護膜
を設ける方法、または特開昭59−229743号公報
に述べられているSiO2 のような酸化物の保護膜を設
ける方法がある。しかし、これらの保護膜では未だにス
チル寿命,走行耐久性,耐候保存性が十分に改善されな
いのが現状である。
【0004】最近では、特開昭61−142525号公
報,特開昭61−208622号公報のようにカーボン
系の保護膜を設けたり、特開昭62−219314号公
報,特開昭61−210518号公報のようにダイヤモ
ンド状炭素膜を保護膜として用いている。また、特開昭
63−162871号公報にシリコン,リンを含有する
硬質非晶質炭素膜を設けることが、特開平3−2742
69号公報に窒素を含むダイヤモンド状薄膜を設けるこ
とが、特開昭61−204834号公報にはカーボン保
護膜上に二酸化ケイ素保護膜を順次設けることが各々開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の方法では、スチル寿命,走行耐久性,耐候
保存性が十分な磁気記録媒体を得ることが困難である。
特に、強磁性金属薄膜上の保護膜としてダイヤモンド状
炭素膜を用いると、スチル寿命,走行耐久性は向上した
が、ダイヤモンド状炭素膜が不活性なために潤滑剤の配
向が悪く、発水性が低くなる。その結果、高温高湿環境
下におけるテープの保存で磁性層が剥離したり、錆が発
生しやすく、RF出力が低下し、さらにはスチル寿命が
低下するという問題があった。
【0006】さらに最近では、強磁性金属薄膜をCo−
Oのみにしたものや、さらに磁性膜中の酸素量を少なく
した高出力テープにおいては、ダイヤモンド状炭素膜を
付与しても耐候保存性の低下がより大きくなることが問
題であった。また、シリコンおよびリン、あるいは窒素
を含むダイヤモンド状炭素膜を保護膜として用いた場合
は、潤滑剤の配向性が向上するものの媒体の硬度不足に
より、せん断応力が低く、スチル寿命,走行耐久性は未
だ不十分である。
【0007】この発明は上記問題に鑑み、電磁変換特性
を損なうことなく、スチル寿命,走行耐久性,耐候保存
性等の総合耐久性に優れた磁気記録媒体およびその製造
方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の磁気記録媒体
は、非磁性基板と、この非磁性基板上に形成した強磁性
金属薄膜と、この強磁性金属薄膜上に形成しケイ素原子
濃度が最表面から深さ方向に向かって増加するケイ素原
子含有炭素膜と、このケイ素原子含有炭素膜上に形成し
た潤滑剤層とを備えたものである。
【0009】請求項2の磁気記録媒体は、請求項1にお
いて、ケイ素原子含有炭素膜に関するラマンスペクトル
が1380cm-1付近に存在する第1のピークと155
0cm-1付近に存在する第2のピークとを持ち、第1の
ピークと第2のピークの積分強度比が、0.6〜3.5
であることを特徴とするものである。請求項1および請
求項2の磁気記録媒体によると、強磁性金属薄膜とケイ
素原子含有炭素膜間、およびケイ素原子含有炭素膜と潤
滑剤層間の付着強度が向上し、これらの相乗効果によ
り、電磁変換特性を損なうことなく、スチル寿命,走行
耐久性,耐候保存性等の総合耐久性が向上する。
【0010】請求項3の磁気記録媒体は、非磁性基板
と、この非磁性基板上に形成した強磁性金属薄膜と、こ
の強磁性金属薄膜上に形成したケイ素原子含有炭素膜
と、このケイ素原子含有炭素膜上に形成した炭素膜と、
この炭素膜上に形成した潤滑剤層とを備え、ケイ素原子
含有炭素膜の膜厚を炭素膜全膜厚の30%以下としたも
のである。
【0011】請求項4の磁気記録媒体は、請求項3にお
いて、ケイ素原子含有炭素膜および炭素膜に関するラマ
ンスペクトルが1380cm-1付近に存在する第1のピ
ークと1550cm-1付近に存在する第2のピークとを
持ち、第1のピークと第2のピークの積分強度比が、ケ
イ素原子含有炭素膜は0.6〜3.5であり、炭素膜は
0.4〜3.0であることを特徴とするものである。
【0012】請求項3および請求項4の磁気記録媒体に
よると、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜,炭素
膜間、およびケイ素原子含有炭素膜,炭素膜と潤滑剤層
間の付着強度が向上し、これらの相乗効果により、電磁
変換特性を損なうことなく、スチル寿命,走行耐久性,
耐候保存性等の総合耐久性が向上する。請求項5の磁気
記録媒体は、非磁性基板と、この非磁性基板上に形成し
た強磁性金属薄膜と、この強磁性金属薄膜上に形成した
ケイ素原子含有炭素膜と、このケイ素原子含有炭素膜上
に形成した窒素原子含有炭素膜と、この窒素原子含有炭
素膜上に形成した潤滑剤層とを備え、ケイ素原子含有炭
素膜の膜厚を炭素膜全膜厚の30%以下としたものであ
る。
【0013】請求項6の磁気記録媒体は、請求項5にお
いて、ケイ素原子含有炭素膜および窒素原子含有炭素膜
に関するラマンスペクトルが1380cm-1付近に存在
する第1のピークと1550cm-1付近に存在する第2
のピークとを持ち、第1のピークと第2のピークの積分
強度比が、ケイ素原子含有炭素膜は0.6〜3.5であ
り、窒素原子含有炭素膜は1.2〜3.0であることを
特徴とするものである。
【0014】請求項5および請求項6の磁気記録媒体に
よると、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜,窒素
原子含有炭素膜間、およびケイ素原子含有炭素膜,窒素
原子含有炭素膜と潤滑剤層間の付着強度が向上し、これ
らの相乗効果により、電磁変換特性を損なうことなく、
スチル寿命,走行耐久性,耐候保存性等の総合耐久性が
向上する。
【0015】請求項7の磁気記録媒体は、請求項1また
は請求項3または請求項5において、ケイ素原子含有炭
素膜中の炭素に対するケイ素の原子比率が0.5%〜
3.0%であることを特徴とするものである。請求項8
の磁気記録媒体は、請求項5において、窒素原子含有炭
素膜中の炭素に対する窒素の原子比率が5.0%〜2
0.0%であることを特徴とするものである。
【0016】請求項9の磁気記録媒体は、請求項1また
は請求項3または請求項5において、ケイ素原子含有炭
素膜,炭素膜および窒素原子含有炭素膜の密度が1.5
g/cm3 以上であることを特徴とするものである。請
求項10の磁気記録媒体は、請求項1または請求項3ま
たは請求項5において、ケイ素原子含有炭素膜,炭素膜
および窒素原子含有炭素膜のビッカース硬度が1800
kg/mm2 以上であることを特徴とするものである。
【0017】請求項11の磁気記録媒体は、請求項1ま
たは請求項3または請求項5において、潤滑剤層が、−
COOH、−COOR、−OH、−NH2 、>NH、−
SH、−C(O)NR2 、−C(S)NR2 、−P
(O)NR2 、−P(S)NR2、>PR、>P(O
R)、>P(=O)(OR)、>P(SR)、>P(=
S)(SR)、>P(=O)(SR)、>P(=S)
(OR)、>P(=S)(OR)(SR)、>P(=
O)(OR)(SR)、>P(OR)(SR)、−SO
3M(ただし、Rは炭素数1〜22の炭化水素基または
水素、Mは水素,アルカリ金属またはアルカリ土類金
属)から選ばれた一種類以上の極性基を有する含フッ素
系潤滑剤層であることを特徴とするものである。
【0018】請求項12の磁気記録媒体の製造方法は、
非磁性基板上に強磁性金属薄膜を真空成膜法で形成し、
強磁性金属薄膜上にケイ素原子含有炭素膜と、炭素膜ま
たは窒素原子含有炭素膜をプラズマCVD法で、真空を
破ることなく、順次連続形成することを特徴とするもの
である。請求項12の磁気記録媒体の製造方法による
と、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜,炭素膜、
窒素原子含有炭素膜間、およびケイ素原子含有炭素膜,
炭素膜、窒素原子含有炭素膜と潤滑剤層間の付着強度が
向上し、これらの相乗効果により、電磁変換特性を損な
うことなく、スチル寿命,走行耐久性,耐候保存性等の
総合耐久性に優れた磁気記録媒体が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 この発明の第1の実施の形態に関する金属薄膜型磁気テ
ープの断面図を図1に示す。図1において、1は含フッ
素系潤滑剤層であり、例えば、含フッ素カルボン酸の単
独使用、あるいは含フッ素カルボン酸エステルとの混合
使用でもよく、C511(CH2 10COOHやC5
11(CH2 10COOC8 17が挙げられる。厚みは3
nmから5nmであるが、使用する潤滑剤の種類により
最適膜厚が存在する。この潤滑剤層1は、湿式塗布法も
しくは有機蒸着法等により形成される。
【0020】2はケイ素原子濃度が最表面から深さ方向
に向かって増加するケイ素原子含有炭素膜で、ビッカー
ス硬度は約2500kg/mm2 と高く、磁気テープの
ダメージを潤滑剤層1と共に防いでいる。厚みは、10
nmから20nmが信頼性と出力とのバランス上最適で
ある。このケイ素原子含有炭素膜2は、プラズマCVD
法により形成される。
【0021】なお、ケイ素原子濃度が最表面から深さ方
向に向かって増加するケイ素原子含有炭素膜2の形成
は、ケイ素原子含有炭素膜を成膜した後に、二層目の炭
素膜を成膜することにより実現する。つまり、ケイ素原
子含有炭素膜2は二層になるが、炭素膜の成膜条件によ
っては一層目のケイ素原子含有炭素膜がエッチングされ
つつ二層目の炭素膜が成膜されるため、二層目の最表面
にもケイ素原子が存在することになり、実質的にケイ素
原子濃度が最表面から深さ方向に向かって増加する一層
のケイ素原子含有炭素膜2となる。
【0022】3は真空成膜法で形成される強磁性金属薄
膜であり、材料としてはCo−Ni−O,Co−O,C
o−Cr等が使用可能である。その厚みは、50nmか
ら300nmが一般的である。なお、強磁性金属薄膜
3,ケイ素原子含有炭素膜2,および潤滑剤層1は、真
空中において連続成膜が可能である。
【0023】4は非磁性基板であり、ポリエチレンテレ
フタレート,ポリエチレンナフタレート,芳香族ポリア
ミド,芳香族ポリイミド等のフイルムやアルミ基板,ガ
ラス基板等が使用可能である。基板の磁性面側表面は、
10nmから30nmの突起形成処理が施されているも
のが信頼性とRF出力を両立する上で最適である。5は
バックコート層で、材料としてはポリウレタン,ニトロ
セルロース,ポリエステルとカーボン,炭酸カルシウム
等を含んでいる。厚みは500nmである。
【0024】第2の実施の形態 この発明の第2の実施の形態に関する金属薄膜型磁気テ
ープの断面図を図2に示す。図2において、6は含フッ
素系潤滑剤層であり、例えば、含フッ素カルボン酸の単
独使用、あるいは含フッ素カルボン酸エステルとの混合
使用でもよく、C511(CH2 10COOHやC5
11(CH2 10COOC8 17が挙げられる。厚みは、
3nmから5nmであるが、使用する潤滑剤の種類によ
り最適膜厚が存在する。この潤滑剤層6は湿式塗布法も
しくは有機蒸着法等により形成される。
【0025】7は炭素膜もしくは窒素原子含有炭素膜で
あり、8はケイ素原子含有炭素膜であり、二層で構成さ
れる。ビッカース硬度は炭素膜7の場合は約2500k
g/mm2 、同じく窒素原子含有炭素膜7の場合は23
00kg/mm2 、ケイ素原子含有炭素膜8は2300
kg/mm2 と高く、磁気テープのダメージを潤滑剤層
6と共に防いでいる。厚みは10nmから20nmが信
頼性と出力とのバランス上最適である。この炭素膜7も
しくは窒素原子含有炭素膜7、ならびにケイ素原子含有
炭素膜8はプラズマCVD法により形成される。
【0026】9は真空成膜法で形成される強磁性金属薄
膜であり、材料としてはCo−Ni−O,Co−O,C
o−Cr等が使用可能である。その厚みは、50nmか
ら300nmが一般的である。なお、強磁性金属薄膜
9,ケイ素原子含有炭素膜8,炭素膜もしくは窒素原子
含有炭素膜7,および潤滑剤層6は、真空中において連
続成膜が可能である。
【0027】10は非磁性基板であり、ポリエチレンテ
レフタレート,ポリエチレンナフタレート,芳香族ポリ
アミド,芳香族ポリイミド等のフイルムやアルミ基板,
ガラス基板等が使用可能である。基板の磁性面側表面
は、10nmから30nmの突起形成処理が施されてい
るものが、信頼性とRF出力を両立する上で最適であ
る。
【0028】11はバックコート層で、材料としてはポ
リウレタン,ニトロセルロース,ポリエステルとカーボ
ン,炭酸カルシウム等を含んでいる。厚みは500nm
である。図3は、この発明の磁気記録媒体の製造装置の
一例である。図3において、12は真空槽であり10-4
Torrから10-3Torrに管理されている。これは
排気口13から真空ポンプ14で排気して管理する。
【0029】15は一層目のケイ素原子含有炭素膜をプ
ラズマCVD法により製造する放電管であり、プラズマ
発生用電源16より交流電圧と直流電圧とを重畳させ電
極17に印加される。ガスは、ケイ素系炭化水素化合物
とアルゴン等の不活性ガス、もしくはこれらと炭化水素
ガスを使用し、原料ガス導入口18,19から減圧導入
する。
【0030】20は二層目の炭素膜もしくは窒素原子含
有炭素膜をプラズマCVD法により製造する放電管であ
り、プラズマ発生用電源21より交流電圧と直流電圧と
を重畳させ電極22に印加される。ガスは、炭化水素と
アルゴン等の不活性ガス、もしくはこれらと窒素系炭化
水素化合物ガスを使用し、原料ガス導入口23,24か
ら減圧導入する。
【0031】これらのケイ素原子含有炭素膜,窒素原子
含有炭素膜は、一旦真空を破ることなく、順次連続形成
が可能となることから、大気中の放置による表面の汚染
を防止でき、その結果、良好な膜質のケイ素原子含有炭
素膜,窒素原子含有炭素膜を得ることができる。また、
25は巻出しロールで、巻出された金属薄膜型磁気テー
プ26は冷却用のキャン27に沿って走行し、巻取りリ
ール28によって巻取られる。
【0032】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。実施例1〜3は、図1に示した第1の実施の形
態に対応するものである。実施例4は、図2に示した第
2の実施の形態において、ケイ素原子含有炭素膜8上に
炭素膜7を形成したものに対応する。実施例5,6は、
図2に示した第2の実施の形態において、ケイ素原子含
有炭素膜8上に窒素原子含有炭素膜7を形成したものに
対応する。 (実施例1)500mm幅のポリエチレンテレフタレー
ト表面に、STM分析で高さが30nm,直径が200
nmの突起を1mm2 あたり105 から109 個形成さ
れた非磁性基板4上へ、斜方真空蒸着法により酸素を導
入しながら、Co(80)−Ni(20)からなる強磁
性金属薄膜3を180nmの厚みで形成する。その後、
リバースロールコータによりポリウレタン,ニトロセル
ロース,カーボンブラックより構成された固形分30%
のメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン溶
液を、乾燥後のバックコート層5の厚みが500nmに
なるように塗布する。
【0033】この強磁性金属薄膜3上に、テトラメチル
シランガスとヘキサンガスとアルゴンガスとを1:4:
1の比で混合し、トータルガス圧を0.3Torrに保
って、周波数20KHz,電圧1500Vの交流と電圧
1000Vの直流を放電管15内の電極に重畳印加し、
放電管20内にはヘキサンガスとアルゴンガスを4:1
の比で混合した以外は同様にして、プラズマCVD法に
より一旦真空を破ることなく、前者は4nmの厚みに、
後者は11nmの厚みになるように連続形成し、15n
m厚のケイ素原子濃度が最表面から深さ方向に向かって
増加する実質的に1層のケイ素原子含有炭素膜2を得
た。
【0034】その後、ケイ素原子含有炭素膜2上に潤滑
剤として含フッ素カルボン酸,C511(CH2 10
OOHのイソプロピルアルコール2000ppm溶液を
湿式塗布法(リバースロールコータ)で塗布し、4nm
厚の潤滑剤層1を形成した。これらサンプルをスリッタ
で6.35mm幅に裁断し、図1に示す構成のデジタル
ビデオカセットテープ(DVテープ)試料(71m長)
を作製した。 (実施例2)(実施例1)のヘキサンガスをベンゼンガ
スに変えた以外は(実施例1)と同様にしてテープ試料
を作製した。 (実施例3)(実施例1)のトータルガス圧を0.3T
orrから2.5Torrに変えた以外は(実施例1)
と同様にしてテープ試料を作製した。 (比較例1)(実施例1)のテトラメチルシランガスと
ヘキサンガスとアルゴンガスを1:4:1の比から3:
2:1に変え、トータルガス圧を0.3Torrから
2.5Torrに変えた以外は(実施例1)と同様にし
てテープ試料を作製した。 (実施例4)(実施例1)の放電管20内の電極に重畳
する電圧を周波数20KHz,電圧1500Vの交流と
電圧1000Vの直流とあるを、周波数20KHz,電
圧1000Vの交流と電圧670Vの直流に変えて炭素
膜7を形成した以外は(実施例1)と同様にして、図2
に示す構成のテープ試料を作製した。 (比較例2)(実施例4)のテトラメチルシランガスと
ヘキサンガスとアルゴンガスを1:4:1の比からヘキ
サメチルジシラザンとヘキサンガスとアルゴンガスを
3:2:1に変えた以外は(実施例4)と同様にしてテ
ープ試料を作製した。 (比較例3)(実施例4)のケイ素原子含有炭素膜8の
膜厚を、炭素膜全膜厚の27%から35%に変えた以外
は(実施例4)と同様にしてテープ試料を作製した。 (実施例5)(実施例1)のヘキサンガスとアルゴンガ
スの混合比4:1をn−プロピルアミンガスとヘキサン
ガスとアルゴンガスの混合比1:4:1に変え、窒素原
子含有炭素膜7を形成した以外は(実施例1)と同様に
して、図2に示す構成のテープ試料を作製した。 (実施例6)(実施例5)のn−プロピルアミンガスと
ヘキサンガスとアルゴンガスの混合比1:4:1を混合
比2:3:1に変え、窒素原子含有炭素膜7を形成した
以外は(実施例5)と同様にしてテープ試料を作製し
た。 (比較例4)(実施例5)のn−プロピルアミンガスと
ヘキサンガスとアルゴンガスの混合比1:4:1を4:
1:1に変え、窒素原子含有炭素膜7を形成した以外は
(実施例5)と同様にしてテープ試料を作製した。 (比較例5)(実施例5)のケイ素原子含有炭素膜8の
膜厚を、炭素膜全膜厚の27%から35%に変えた以外
は(実施例5)と同様にしてテープ試料を作製した。 (比較例6)(実施例1)の15nm厚のケイ素原子含
有炭素膜2の形成を、15nm厚の炭素膜の形成に変え
た以外は(実施例1)と同様にしてテープ試料を作製し
た。 (比較例7)(実施例1)のケイ素原子含有炭素膜2の
形成に際し、ケイ素原子含有炭素膜と炭素膜を一旦真空
を破ることなく連続形成したことを、ケイ素原子含有炭
素膜を形成した後、23℃60%RH環境下にて24時
間放置後に引続き炭素膜を形成したことに変えた以外は
(実施例1)と同様にしてテープ試料を作製した。
【0035】以上の各実施例および比較例で得られた
6.35mm幅DVテープ試料について、それぞれ以下
に示す評価試験を行った。 (1)ラマンピークの積分強度比 励起光としてアルゴンイオンレーザー(波長:514.
5nm)を利用したラマン分光分析(RS)により得ら
れた二つのラマンピーク、すなわち1380cm-1付近
に存在する第1のピークと1550cm-1付近に存在す
る第2のピークを二本のガウス曲線にて波形分離処理
し、波形分離処理後の第1のラマンピークの積分強度を
波形分離処理後の第2のラマンピークの積分強度で徐し
た値に相当する。 (2)炭素に対するケイ素の原子比率および炭素に対す
る窒素の原子比率 角度分解X線光電子分光法(Angle Resolv
ed XPS:パーキンエルマーPHI社製、5400
MC)による表面分析である。炭素膜二層の場合は別途
サンプルを試作し、各々表面分析を行った。 (3)密度 炭素膜の密度は、ラザフォード後方散乱分析法(RB
S)の測定データより算出した。 (4)硬度 炭素膜の硬度は、別途1〜3μm程度形成させた試料を
作製し、微小硬度計を用いてビッカース硬度を測定、そ
の膜厚依存性から外挿法によりビッカース硬度を算出し
た。 (5)スチル寿命 市販デジタルVTR(DVC:NV−DJ1、松下電器
(株)製)を改造し、3℃5%RH環境下におけるスチ
ル寿命を測定した。 (6)走行耐久性試験後のエラーレート変化率、出力低
下 エラーレート測定用,RF出力測定用に改造した市販デ
ジタルVTR(NV−DJ1、松下電器(株)製)を用
い、各6.35mm幅テープ試料に映像信号を記録し、
エラーレート,RF出力を各々測定した。その後、40
℃80%RHの環境下で300パス,300時間走行さ
せた。その試験後にも、エラーレート,RF出力を測定
し、試験前に対する試験後の変化率を倍率,デシベル表
示で各々示した。なお、出力低下は走行中に再生したR
F出力を整流し、ペンレコーダ(松下通信(株)製、V
P−6524A)に記録し測定した。 (7)錆、剥離 各6.35mm幅テープ試料を40℃90%RHの環境
下で、30日間放置する耐候保存性試験を行った。耐候
保存性試験後に、テープ試料を微分干渉顕微鏡で状態観
察をし、5段階評価を行った。評価は実用的に全く問題
のないものを5とし、実用的に問題を発生したものを1
とした。 (8)(7)の耐候保存性試験後に、RF出力測定用に
改造した市販デジタルVTR(NV−DJ1、松下電器
(株)製)を用い、23℃60%RHの環境下で100
パス,100時間走行させた。その試験前に映像を記録
し、走行中に再生したRF出力を整流し、ペンレコーダ
(松下通信(株)製、VP−6524A)に記録し、目
づまりを測定した。目づまりは6dB以上低下したとこ
ろをヘッド目づまりとし、そのトータル時間を計測し
た。
【0036】得られた結果を表1,表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1,表2から明らかなように、実施例1
〜6のスチル寿命はいずれも60分以上であり、エラー
レート変化率ならびに出力低下は小さく、錆/剥離の評
価は4以上であり、ヘッド目づまりのトータル時間は2
秒以下であった。このように、強磁性金属薄膜3上にケ
イ素原子濃度が最表面から深さ方向に向かって増加する
ケイ素原子含有炭素膜2,潤滑剤層1を順次形成するこ
とを特徴とする実施例1〜3、ならびに強磁性金属薄膜
9上にケイ素原子含有炭素膜8,炭素膜7,潤滑剤層6
を順次形成し、かつケイ素原子含有炭素膜8の膜厚が炭
素膜全膜厚の30%以下であることを特徴とする実施例
4、ならびに強磁性金属薄膜9上にケイ素原子含有炭素
膜8,窒素原子を含有する炭素膜7,潤滑剤層6を順次
形成し、かつケイ素原子含有炭素膜8の膜厚が炭素膜全
膜厚の30%以下であることを特徴とする実施例5,6
の各実施例において、スチル寿命,走行耐久性,耐候保
存性等の総合耐久性の点で優れていることが明らかであ
る。
【0040】また、図1に示す非磁性基板4上に強磁性
金属薄膜3を真空成膜法で形成し、前記強磁性金属薄膜
3上にケイ素原子含有炭素膜2をプラズマCVD法で、
真空を破ることなく、順次連続形成してなる磁気記録媒
体においても、あるいは図2に示す非磁性基板10上に
強磁性金属薄膜9を真空成膜法で形成し、前記強磁性金
属薄膜9上にケイ素原子含有炭素膜8と、炭素膜7また
は窒素原子含有炭素膜7をプラズマCVD法で、真空を
破ることなく、順次連続形成してなる磁気記録媒体にお
いても、スチル寿命,走行耐久性,耐候保存性等の総合
耐久性の点で優れていることが明らかである。
【0041】なお、上記実施の形態では、市販デジタル
VTR用テープのみについて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、他の強磁性金属薄膜型磁気テープ,
磁気ディスク等についても適用できる。また、上記実施
の形態では、含フッ素系潤滑剤層1,6の極性基として
−COOH、−COORについてのみ示したが、−O
H、−NH2 、>NH、−SH、−C(O)NR2 、−
C(S)NR2 、−P(O)NR2 、−P(S)N
2 、>PR、>P(OR)、>P(=O)(OR)、
>P(SR)、>P(=S)(SR)、>P(=O)
(SR)、>P(=S)(OR)、>P(=S)(O
R)(SR)、>P(=O)(OR)(SR)、>P
(OR)(SR)、−SO3 M(ただし、Rは炭素数1
〜22の炭化水素基または水素、Mは水素,アルカリ金
属またはアルカリ土類金属)から選ばれた一種類以上の
極性基を有する含フッ素系潤滑剤層であれば同様に適用
可能である。
【0042】さらに、上記実施の形態では潤滑剤層1,
6を湿式塗布法(リバースロールコータ)で塗布した
が、有機蒸着法で形成しても全く同じ作用効果を有する
ものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1および請求項2の磁気記録媒体
によると、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜間、
およびケイ素原子含有炭素膜と潤滑剤層間の付着強度が
向上し、これらの相乗効果により、電磁変換特性を損な
うことなく、スチル寿命,走行耐久性,耐候保存性等の
総合耐久性が向上するという効果が得られる。
【0044】請求項3および請求項4の磁気記録媒体に
よると、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜,炭素
膜間、およびケイ素原子含有炭素膜,炭素膜と潤滑剤層
間の付着強度が向上し、これらの相乗効果により、電磁
変換特性を損なうことなく、スチル寿命,走行耐久性,
耐候保存性等の総合耐久性が向上するという効果が得ら
れる。
【0045】請求項5および請求項6の磁気記録媒体に
よると、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜,窒素
原子含有炭素膜間、およびケイ素原子含有炭素膜,窒素
原子含有炭素膜と潤滑剤層間の付着強度が向上し、これ
らの相乗効果により、電磁変換特性を損なうことなく、
スチル寿命,走行耐久性,耐候保存性等の総合耐久性が
向上するという効果が得られる。
【0046】請求項12の磁気記録媒体の製造方法によ
ると、強磁性金属薄膜とケイ素原子含有炭素膜,炭素
膜、窒素原子含有炭素膜間、およびケイ素原子含有炭素
膜,炭素膜、窒素原子含有炭素膜と潤滑剤層間の付着強
度が向上し、これらの相乗効果により、電磁変換特性を
損なうことなく、スチル寿命,走行耐久性,耐候保存性
等の総合耐久性に優れた磁気記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である金属薄膜型磁気テープ
の断面図である。
【図2】第2の実施の形態である金属薄膜型磁気テープ
の断面図である。
【図3】この発明の炭素膜形成装置の概略図である。
【符号の説明】
1,6 潤滑剤層 2 ケイ素原子含有炭素膜 3,9 強磁性金属薄膜 4,10 非磁性基板 5,11 バックコート層 7 炭素膜もしくは窒素原子含有炭素膜 8 ケイ素原子含有炭素膜 12 真空槽 13 排気口 14 真空ポンプ 15,20 放電管 16,21 プラズマ発生用電源 17,22 電極 18,19,23,24 原料ガス導入口 25 巻出しリール 26 金属薄膜型磁気テープ 27 冷却用キャン 28 巻取りリール
フロントページの続き (72)発明者 村居 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板と、この非磁性基板上に形成
    した強磁性金属薄膜と、この強磁性金属薄膜上に形成し
    ケイ素原子濃度が最表面から深さ方向に向かって増加す
    るケイ素原子含有炭素膜と、このケイ素原子含有炭素膜
    上に形成した潤滑剤層とを備えた磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 ケイ素原子含有炭素膜に関するラマンス
    ペクトルが1380cm-1付近に存在する第1のピーク
    と1550cm-1付近に存在する第2のピークとを持
    ち、前記第1のピークと前記第2のピークの積分強度比
    が、0.6〜3.5であることを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性基板と、この非磁性基板上に形成
    した強磁性金属薄膜と、この強磁性金属薄膜上に形成し
    たケイ素原子含有炭素膜と、このケイ素原子含有炭素膜
    上に形成した炭素膜と、この炭素膜上に形成した潤滑剤
    層とを備え、前記ケイ素原子含有炭素膜の膜厚を炭素膜
    全膜厚の30%以下とした磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 ケイ素原子含有炭素膜および炭素膜に関
    するラマンスペクトルが1380cm-1付近に存在する
    第1のピークと1550cm-1付近に存在する第2のピ
    ークとを持ち、前記第1のピークと前記第2のピークの
    積分強度比が、ケイ素原子含有炭素膜は0.6〜3.5
    であり、炭素膜は0.4〜3.0であることを特徴とす
    る請求項3記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性基板と、この非磁性基板上に形成
    した強磁性金属薄膜と、この強磁性金属薄膜上に形成し
    たケイ素原子含有炭素膜と、このケイ素原子含有炭素膜
    上に形成した窒素原子含有炭素膜と、この窒素原子含有
    炭素膜上に形成した潤滑剤層とを備え、前記ケイ素原子
    含有炭素膜の膜厚を炭素膜全膜厚の30%以下とした磁
    気記録媒体。
  6. 【請求項6】 ケイ素原子含有炭素膜および窒素原子含
    有炭素膜に関するラマンスペクトルが1380cm-1
    近に存在する第1のピークと1550cm-1付近に存在
    する第2のピークとを持ち、前記第1のピークと前記第
    2のピークの積分強度比が、ケイ素原子含有炭素膜は
    0.6〜3.5であり、窒素原子含有炭素膜は1.2〜
    3.0であることを特徴とする請求項5記載の磁気記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 ケイ素原子含有炭素膜中の炭素に対する
    ケイ素の原子比率が0.5%〜3.0%であることを特
    徴とする請求項1または請求項3または請求項5記載の
    磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 窒素原子含有炭素膜中の炭素に対する窒
    素の原子比率が5.0%〜20.0%であることを特徴
    とする請求項5記載の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 ケイ素原子含有炭素膜,炭素膜および窒
    素原子含有炭素膜の密度が1.5g/cm3 以上である
    ことを特徴とする請求項1または請求項3または請求項
    5記載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 ケイ素原子含有炭素膜,炭素膜および
    窒素原子含有炭素膜のビッカース硬度が1800kg/
    mm2 以上であることを特徴とする請求項1または請求
    項3または請求項5記載の磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 潤滑剤層が、−COOH、−COO
    R、−OH、−NH2 、>NH、−SH、−C(O)N
    2 、−C(S)NR2 、−P(O)NR2 、−P
    (S)NR2 、>PR、>P(OR)、>P(=O)
    (OR)、>P(SR)、>P(=S)(SR)、>P
    (=O)(SR)、>P(=S)(OR)、>P(=
    S)(OR)(SR)、>P(=O)(OR)(S
    R)、>P(OR)(SR)、−SO3 M(ただし、R
    は炭素数1〜22の炭化水素基または水素、Mは水素,
    アルカリ金属またはアルカリ土類金属)から選ばれた一
    種類以上の極性基を有する含フッ素系潤滑剤層であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項3または請求項5
    記載の磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 非磁性基板上に強磁性金属薄膜を真空
    成膜法で形成し、前記強磁性金属薄膜上にケイ素原子含
    有炭素膜と、炭素膜または窒素原子含有炭素膜をプラズ
    マCVD法で、真空を破ることなく、順次連続形成する
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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