JPH10188244A - 回転磁気ヘッド装置及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法 - Google Patents

回転磁気ヘッド装置及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法

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JPH10188244A
JPH10188244A JP35468996A JP35468996A JPH10188244A JP H10188244 A JPH10188244 A JP H10188244A JP 35468996 A JP35468996 A JP 35468996A JP 35468996 A JP35468996 A JP 35468996A JP H10188244 A JPH10188244 A JP H10188244A
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drum
rotary
adhesive
fixed drum
magnetic head
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JP35468996A
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Hiroyuki Kaneko
博之 金子
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転磁気ヘッド装置の固定ドラムや回転ドラ
ムに対するロータリートランスの接着に際し、使用でき
る接着剤の種類を増加させ接着工程における作業の効率
化を図り、延いては回転磁気ヘッド装置の製造工程にお
ける製造時間の短縮化を図る。 【解決手段】 固定ドラム2と、該固定ドラムに対して
回転可能な回転ドラム3と、固定ドラム及び回転ドラム
にそれぞれ取着される一対のコア14、15を有するロ
ータリートランス13とを備え、コアは上記ドラムに接
着により固定される回転磁気ヘッド装置1であって、固
定ドラム及び/又は回転ドラムの所定の箇所に接着剤の
硬化を行うための作業孔7、7、7を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転磁気ヘッド装
置及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法
に関する。詳しくは、ビデオテープレコーダ等の情報機
器に用いられる回転磁気ヘッド装置の固定ドラムや回転
ドラムに対するロータリートランスの接着に際し、使用
できる接着剤の種類を増加させ接着工程における作業の
効率化を図るようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ状記録媒体を用いる情報機器、例
えば、ビデオテープレコーダ(VTR)等に用いられる
回転磁気ヘッド装置は、固定ドラムと、該固定ドラムに
対して回転可能な回転ドラムとを備え、該回転ドラムに
設けられたヘッドがビデオテープのデータトラックに沿
ってヘリカルスキャンすることにより、ビデオテープに
対する情報の再生等を行うことができるようになってい
る。
【0003】このような、回転磁気ヘッド装置にあって
は、回転ドラム側に設けられた回路と固定ドラム側に設
けられた回路との間で再生信号や記録信号の電気的な授
受を行うために一対のコアを有するロータリートランス
が設けられ、該コアが固定ドラム及び回転ドラムに互い
に対向した状態で取着されている。
【0004】図6にビデオテープレコーダ等に用いられ
ている従来の回転磁気へッド装置の一例を示す。
【0005】回転磁気へッド装置aは固定ドラムbと回
転ドラムcとを有している。
【0006】固定ドラムbは外形が軸方向に短い円柱状
を為し、略円環状の下面壁dと該下面壁dの外周縁から
立設された外周壁eと下面壁dの内周縁から立設された
円筒状の軸受スリーブfとが一体に形成されて成る。そ
して、固定ドラムbには下面壁dの上面と外周壁eの内
周面と軸受スリーブfの外周面とにより囲まれた取付凹
部gが形成されている。
【0007】回転軸hは固定ドラムbの軸受スリーブf
に軸受i、iを介して回転自在に支持され、その上下両
端部が固定ドラムbから突出されている。
【0008】回転軸hの上端部には取付部材jが外嵌状
に固定され、該取付部材jはその下半部が固定ドラムb
の軸受スリーブfの上半部を覆うようにして位置されて
いる。そして、取付部材jには回転ドラムcが外嵌状に
固定されている。
【0009】回転軸hの下端部は図示しないモータの回
転軸に接続され、モータの回転による回転軸hの回転に
伴って回転ドラムcが固定ドラムbに対して回転される
ようになっている。
【0010】回転ドラムcの外端寄りの部分の下面には
周方向に離間して複数のヘッドベースk、k、・・・が
取着され、該ヘッドベースk、k、・・・の外端部の上
面にはそれぞれヘッドl、l、・・・が支持されてい
る。
【0011】ロータリートランスmは平面で見て取付凹
部gに対応した大きさの円環状を為す一対のコアn1、
n2を有し、一方のコアn1の下面の内周縁寄りの部分
が固定ドラムbの取付凹部gの底面に接着され、また、
他方のコアn2の上面の内周縁寄りの部分が取付部材j
の下端面に接着されており、これによりロータリートラ
ンスmはコアn1、n2がそれぞれ固定ドラムbと取付
部材jを介して回転ドラムcとに互いに対向した状態で
固定されている。そして、コアn1、n2の互いに対向
する面側にはそれぞれ図示しないコイルが配設されてい
る。
【0012】尚、固定ドラムbの剛性の確保のため外周
壁eは可能な限り厚く形成する必要があり、このため固
定ドラムbの外周壁eとコアn1との間には隙間が設け
られていない。
【0013】しかして、固定ドラムbに対するコアn1
の固定は以下のようにして行われる(図7参照)。
【0014】固定ドラムb又はロータリートランスmの
コアn1の接着箇所に硬化促進剤を塗布した後、同じ箇
所に接着剤、例えば、嫌気性の接着剤p、p、・・・を
塗布する。それから、押え治具o、oにより固定ドラム
bとコアn1とを上下方向から押えるようにして両者の
位置精度を保持した状態で自然放置する。
【0015】固定ドラムbとコアn1との間の接着層は
数十ミクロンであるため(図7は接着層を誇張して示し
てある。)、接着剤p、p、・・・に対して空気が遮断
された状態となり、自然放置によって嫌気性の接着剤
p、p、・・・が硬化し、これにより固定ドラムbにコ
アn1が固定される。
【0016】また、回転ドラムcに対するコアn2の固
定は、固定ドラムbに対するコアn1の接着の場合と同
様に、取付部材j又はロータリートランスmのコアn2
の接着箇所に硬化促進剤を塗布した後、嫌気性の接着剤
を塗布し、図示しない押え治具により両者の位置精度を
保持した状態で自然放置し、接着剤を硬化させることに
より為される。
【0017】尚、固定ドラムbに対するコアn1の固定
及び回転ドラムcに対するコアn2の固定の何れの場合
にも、接着剤として加熱により硬化する所謂熱硬化型接
着剤を用い該接着剤を固定ドラムbや取付部材jを介し
て加熱して硬化させるような方法を併用することも行わ
れている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した自
然放置や加熱による接着方法では、接着剤が硬化するま
でに数分間必要であるため、例えば、紫外線を照射すれ
ば数秒乃至数十秒で硬化する紫外線硬化型接着剤を用い
て接着時間の短縮化を図る方法も考慮されている。
【0019】この紫外線硬化型接着剤を用いる方法は、
回転ドラムcに対するコアn2の固定にあっては、取付
部材jの下端面の外周縁に紫外線硬化型接着剤を塗布
し、外部から紫外線を照射することが可能であるため実
施することができる。
【0020】ところが、固定ドラムbに対するコアn1
の固定にあっては、コアn1の外周縁に紫外線硬化型接
着剤を塗布しても、上記のように、コアn1と固定ドラ
ムbのコアn1との間に隙間がないため、接着剤に紫外
線を照射することができず、また、コアn1の内周縁に
紫外線硬化型接着剤を塗布しても、治具oが紫外線の照
射を遮るため接着剤に紫外線を照射することができず、
紫外線硬化型接着剤を用いる方法を実施することができ
ない。
【0021】また、接着時間の短縮化を図るために硬化
促進剤の中でも接着剤を瞬時にして硬化させるタイプの
ものを用いる方法も考慮されるが、上記に示したような
硬化促進剤を塗布しさらに接着剤p、p、・・・を塗布
した後に押え治具o、oにより各部材を押えながら接着
するような方法では、硬化促進剤を塗布してから押え治
具o、oにより各部材を押えるまでの時間に接着剤p、
p、・・・が硬化してしまうため採用することは不可能
である。
【0022】そこで、本発明回転磁気ヘッド装置及びそ
れに用いられるロータリートランスの接着方法は、上記
した問題点を克服し、回転磁気ヘッド装置の固定ドラム
や回転ドラムに対するロータリートランスの接着に際
し、使用できる接着剤の種類を増加させ接着工程におけ
る作業の効率化を図り、延いては回転磁気ヘッド装置の
製造工程における製造時間の短縮化を図ることを課題と
する。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明回転磁気ヘッド装
置は、上記した課題を解決するために、固定ドラム及び
/又は回転ドラムの所定の箇所に接着剤の硬化を行うた
めの作業孔を形成したものである。
【0024】また、本発明回転磁気ヘッド装置に用いら
れるロータリートランスの接着方法は、上記した課題を
解決するために、固定ドラム及び/又は回転ドラムとコ
アとの間に接着剤を塗布し、固定ドラム及び/又は回転
ドラムの所定の箇所に形成した作業孔を介して上記接着
剤の硬化作業を行うようにするものである。
【0025】従って、本発明回転磁気ヘッド装置及びそ
れそれに用いられるロータリートランスの接着方法によ
れば、使用可能な接着剤の種類が増加する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明回転磁気ヘッド装
置及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法
の実施の形態を図示した実施の一例に従って説明する。
【0027】尚、本実施例は本発明を下側に位置された
固定ドラムに対して上側に位置された回転ドラムが回転
する上ドラム回転タイプの回転磁気ヘッド装置に適用し
たものである。
【0028】回転磁気へッド装置1は下側に位置する固
定ドラム2とその上側に位置する回転ドラム3とを有し
ている(図1参照)。
【0029】固定ドラム2は外形が軸方向に短い円柱状
を為し、略円環状の下面壁4と該下面壁4の外周縁から
立設された外周壁5と下面壁4の内周縁から立設された
軸受スリーブ6とが一体に形成されて成る。そして、固
定ドラム2には下面壁4の上面と外周壁5の内周面と軸
受スリーブ6の外周面とにより囲まれた取付凹部2aが
形成されている。
【0030】固定ドラム2には円弧状の作業孔7、7、
7が形成され、該作業孔7、7、7は下面壁4の軸受ス
リーブ6寄りの位置に周方向に等間隔に離間して位置さ
れている(図2参照)。
【0031】回転軸8は固定ドラム2の軸受スリーブ6
に軸受9、9を介して回転自在に支持され、その上下両
端部が固定ドラム2から突出されている。
【0032】取付部材10は円環状の主部10aと該主
部10aから上方に突出したボス部10bと主部10a
の外周縁から垂設された周壁部10cとが一体に形成さ
れて成る。
【0033】取付部材10の主部10aとボス部10b
にはこれらの中心部を上下に貫通する取付孔10dが形
成され、該取付孔10dに回転軸8の上端部が圧入によ
り固定されている。そして、取付部材10は主部10a
と周壁部10cとが固定ドラム2の軸受スリーブ6の上
半部を覆うようにして位置されている。また、ボス部1
0bには下方に開口した深皿状の回転ドラム3が外嵌状
に固定されている。
【0034】回転軸8の下端部は図示しないモータの回
転軸に接続され、モータの回転による回転軸8の回転に
伴って回転ドラム3が固定ドラム2に対して回転される
ようになっている。
【0035】回転ドラム3の外端寄り部分の下面には周
方向に離間して複数のヘッドベース11、11、・・・
が取着され、該ヘッドベース11、11、・・・の外端
部の上面にはそれぞれヘッド12、12、・・・が支持
されている。
【0036】ロータリートランス13は平面で見て取付
凹部2aに対応した大きさの円環状を為す一対のコア1
4、15を有し、一方のコア14の下面の内周縁寄りの
部分が固定ドラム2の取付凹部2aの底面に接着され、
また、他方のコア15の上面の内周縁寄りの部分が取付
部材10の周壁部10cの下端面に接着されており、こ
れによりロータリートランス13はコア14、15がそ
れぞれ固定ドラム2と取付部材10を介して回転ドラム
3とに互いに対向した状態で固定されている。そして、
コア14、15の互いに対向する面側にはそれぞれ図示
しないコイルが配設されている。
【0037】しかして、固定ドラム2に対するコア14
の固定は以下のようにして行われる(図3参照)。
【0038】先ず、固定ドラム2の取付凹部2aの底面
で作業孔7、7、7の軸受スリーブ6側の縁部から軸受
スリーブ6寄りの部分まで嫌気性かつ紫外線硬化型の接
着剤16、16、・・・を塗布する。或は、ロータリー
トランス13のコア14の内周縁寄りの部分に嫌気性か
つ紫外線硬化型の接着剤16、16、・・・を塗布して
もよいが、かかる接着剤16、16、・・・の塗布は、
後述するように、固定ドラム2とコア14とが突き合わ
せられたときに、接着剤16、16、・・・が作業孔
7、7、7の軸受スリーブ6寄りの縁部に行き渡るよう
な位置及び量で行う。
【0039】次に、コア14をその接着面が上方を向く
ようにして一方の押え治具17の所定の位置に載置し、
それから固定ドラム2をその取付凹部2aが下方に開口
するような向きで該取付凹部2aにコア14が嵌め込ま
れるようにして固定ドラム2とコア14とを突き合わ
せ、固定ドラム2を他方の押え治具17により上方から
押える。
【0040】この状態では、上記したように、紫外線硬
化型接着剤が作業孔7、7、7の縁部に行き渡っている
状態であり、作業孔7、7、7を介して紫外線硬化型接
着剤16、16、・・・に向けて紫外線を照射し、紫外
線硬化型接着剤16、16、・・・の外面の部分を硬化
させ固定ドラム2とコア14を仮止めの状態で接着す
る。そして、紫外線の照射による紫外線硬化型接着剤1
6、16、・・・の硬化は数秒乃至数十秒で終了する。
【0041】尚、紫外線硬化型接着剤16、16、・・
・の外面の部分のうち作業孔7、7、7から臨まない部
分、即ち、軸受スリーブ6寄りの外面の部分等には、紫
外線硬化型接着剤16、16、・・・の塗布により固定
ドラム2とコア14との間に生じるほんの僅かな隙間を
通って紫外線が照射される。従って、この場合には作業
孔7、7、7は紫外線を照射するための照射孔7a、7
a、7aとして機能する。
【0042】そして、紫外線硬化型接着剤16、16、
・・・の外面の部分が硬化するとその内側の部分は大気
と遮断されるため、紫外線硬化型接着剤16、16、・
・・が嫌気性でもあることにより内部はその後自然に硬
化され、これにより固定ドラム2とコア14が完全に接
着され、これにより固定ドラム2にコア14が固定され
る。
【0043】尚、回転ドラム3に対するコア15の固定
は、取付部材10の周壁部10cの下端面又はこれに対
応するコア15の部分に嫌気性かつ紫外線硬化型の接着
剤16、16、・・・を周壁部10cの下端面の外縁に
行き渡るように塗布し、紫外線を照射して紫外線硬化型
接着剤16、16、・・・の外面の部分を硬化させ取付
部材10とコア15を仮止めの状態で接着し、その後自
然放置により内側の部分を硬化させて完全に接着させる
ことにより行う。
【0044】しかして、上記のように固定ドラム2の作
業孔7、7、7を照射孔7a、7a、7aとして利用す
ることにより紫外線硬化型接着剤16、16、・・・を
用いることが可能となり、固定ドラム2に対するコア1
4の接着工程にかかる時間が大幅に短縮され、延いては
回転磁気ヘッド装置1の製造工程における製造時間の短
縮化が図られる。
【0045】また、固定ドラム2とコア14を、上記の
ように紫外線硬化型接着剤16、16、・・・を用いて
仮止めの状態で接着すれば、その状態で回転磁気ヘッド
装置1の製造における次の工程に移行することができ、
回転磁気ヘッド装置1の製造工程における製造時間が短
縮される。
【0046】尚、上記に示した紫外線硬化型接着剤1
6、16、・・・を用いて接着する方法にあっては、塗
布した紫外線硬化型接着剤16、16、・・・に硬化促
進剤を加える方法を併用し硬化時間の一層の短縮化を図
ってもよく、また、熱硬化型でもある紫外線硬化型接着
剤16、16、・・・を用い、これを加熱する方法を併
用することにより硬化時間の一層の短縮化を図るように
してもよい。或は、紫外線照射及び硬化促進剤及び加熱
の3者を併用して硬化時間の短縮化を図ることもでき
る。
【0047】また、上記には紫外線硬化型接着剤16、
16、・・・を照射孔7a、7a、7aの軸受スリーブ
6側の縁部に行き渡らせ紫外線硬化型接着剤16、1
6、・・・の外面の部分を硬化させる例を示したが、図
4に示すように紫外線硬化型接着剤16、16、・・・
を照射孔7a、7a、7aの縁部から該照射孔7a、7
a、7aの中心部にかけて塗布し紫外線を照射して硬化
させるようにしてもよい。
【0048】このようにすれば、塗布された紫外線硬化
型接着剤16、16、・・・の全部が照射孔7a、7
a、7aから臨まされるため、紫外線の照射のみにより
紫外線硬化型接着剤16、16、・・・を硬化させるこ
とが可能となる。従って、この場合においても、固定ド
ラム2に対するコア14の接着工程にかかる時間が大幅
に短縮される。
【0049】上記には、固定ドラム2の作業孔7、7、
7を照射孔7a、7a、7aとして利用する場合を示し
たが、作業孔7、7、7を硬化促進剤を塗布するための
塗布孔7b、7b、7bとして利用することもできる。
【0050】即ち、固定ドラム2の塗布孔7b、7b、
7bの縁部に行き渡るように接着剤を塗布し、固定ドラ
ム2とコア14とを突き合わせ押え治具17、17によ
り押えた状態で、塗布した接着剤に塗布孔7b、7b、
7bを介して硬化促進剤18、18、・・・を塗布する
(図5参照)。
【0051】この場合には固定ドラム2とコア14とを
突き合わせた状態で塗布孔7b、7b、7bを介して硬
化促進剤18、18、・・・を塗布することが可能であ
るため、接着剤を瞬時に硬化させる瞬時硬化型タイプの
硬化促進剤18、18、・・・を用いることができる。
【0052】従って、固定ドラム2に対するコア14の
接着工程にかかる時間が大幅に短縮され、延いては回転
磁気ヘッド装置1の製造工程における製造時間の短縮化
が図られる。
【0053】尚、上記した実施例は本発明を下側に位置
された固定ドラム2に対して上側に位置された回転ドラ
ム3が回転する上ドラム回転タイプの回転磁気ヘッド装
置1に適用したが、これに限らず、例えば、固定ドラム
が回転ドラムに対して軸方向における両側に位置するよ
うにされた所謂中ドラム回転タイプの回転磁気ヘッド装
置に適用することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上に記載した通り、本発明回転磁気ヘ
ッド装置は、固定ドラムと、該固定ドラムに対して回転
可能な回転ドラムと、固定ドラム及び回転ドラムにそれ
ぞれ取着される一対のコアを有するロータリートランス
とを備え、コアは上記ドラムに接着により固定される回
転磁気ヘッド装置であって、固定ドラム及び/又は回転
ドラムの所定の箇所に接着剤の硬化を行うための作業孔
を形成したものであるので、使用可能な接着剤の種類が
増加し、接着作業の作業効率の向上が図られる。
【0055】請求項2に記載した発明にあっては、接着
剤が紫外線硬化型接着剤であり、作業孔が紫外線を照射
するための照射孔であるので、接着工程にかかる時間が
大幅に短縮され、延いては回転磁気ヘッド装置の製造工
程における製造時間の短縮化が図られる。
【0056】また、固定ドラム及び/又は回転ドラムに
コアを仮止めの状態で回転磁気ヘッド装置の製造におけ
る次の工程に移行することができ、回転磁気ヘッド装置
の製造工程における製造時間が短縮される。
【0057】請求項3に記載した発明にあっては、作業
孔が硬化促進剤を塗布するための塗布孔であるので、塗
布した接着剤を瞬時に硬化させる瞬時硬化型タイプの硬
化促進剤を用いることができ、接着工程にかかる時間が
大幅に短縮され、延いては回転磁気ヘッド装置の製造工
程における製造時間の短縮化が図られる。
【0058】また、本発明回転磁気ヘッド装置及びそれ
に用いられるロータリートランスの接着方法は、固定ド
ラムと、該固定ドラムに対して回転可能な回転ドラム
と、固定ドラム及び回転ドラムにそれぞれ取着される一
対のコアを有するロータリートランスとを備えた回転磁
気ヘッド装置に用いられるロータリートランスの接着方
法であって、固定ドラム及び/又は回転ドラムと取着さ
れるコアとの間に接着剤を塗布し、固定ドラム及び/又
は回転ドラムの所定の箇所に形成した作業孔を介して上
記接着剤の硬化作業を行うようにしたものであるので、
使用可能な接着剤の種類が増加し、接着作業の作業効率
の向上が図られる。
【0059】また、固定ドラム及び/又は回転ドラムに
コアを仮止めの接着状態で回転磁気ヘッド装置の製造に
おける次の工程に移行することができ、回転磁気ヘッド
装置の製造工程における製造時間が短縮される。
【0060】請求項5に記載した発明にあっては、接着
剤が紫外線硬化型接着剤であり、作業孔から紫外線を照
射するようにしたので、接着工程にかかる時間が大幅に
短縮され、延いては回転磁気ヘッド装置の製造工程にお
ける製造時間の短縮化が図られる。
【0061】請求項6に記載した発明にあっては、作業
孔から接着剤に対して硬化促進剤を塗布するようにした
ので、塗布した接着剤を瞬時に硬化させる瞬時硬化型タ
イプの硬化促進剤を用いることができ、接着工程にかか
る時間が大幅に短縮され、延いては回転磁気ヘッド装置
の製造工程における製造時間の短縮化が図られる。
【0062】尚、上記した実施例に示した各部の具体的
形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての具
体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによっ
て本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるようなこと
があってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5と共に本発明回転磁気へッド装置
及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法の
実施の一例を示すものであり、本図は回転磁気ヘッド装
置の縦断面図である。
【図2】固定ドラムの平面図である。
【図3】紫外線硬化型接着剤を用いて接着する方法を示
す断面図である。
【図4】紫外線硬化型接着剤を用いて接着する別の方法
を示す断面図である。
【図5】硬化促進剤を用いて接着する方法を示す断面図
である。
【図6】従来の回転磁気へッド装置の一例を示す縦断面
図である。
【図7】従来の接着方法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…回転磁気ヘッド装置、2…固定ドラム、3…回転ド
ラム、7…作業孔、7a…照射孔、7b…塗布孔、13
…ロータリートランス、14…コア、15…コア、16
…紫外線硬化型接着剤、18…硬化促進剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ドラムと、該固定ドラムに対して回
    転可能な回転ドラムと、固定ドラム及び回転ドラムにそ
    れぞれ取着される一対のコアを有するロータリートラン
    スとを備え、コアは上記ドラムに接着により固定される
    回転磁気ヘッド装置であって、 固定ドラム及び/又は回転ドラムの所定の箇所に接着剤
    の硬化を行うための作業孔を形成したことを特徴とする
    回転磁気へッド装置。
  2. 【請求項2】 上記接着剤が紫外線硬化型接着剤であ
    り、 上記作業孔が紫外線を照射するための照射孔であること
    を特徴とする請求項1に記載の回転磁気へッド装置。
  3. 【請求項3】 上記作業孔が硬化促進剤を塗布するため
    の塗布孔であることを特徴とする請求項1に記載の回転
    磁気へッド装置。
  4. 【請求項4】 固定ドラムと、該固定ドラムに対して回
    転可能な回転ドラムと、固定ドラム及び回転ドラムにそ
    れぞれ取着される一対のコアを有するロータリートラン
    スとを備えた回転磁気ヘッド装置に用いられるロータリ
    ートランスの接着方法であって、 固定ドラム及び/又は回転ドラムとコアとの間に接着剤
    を塗布し、 固定ドラム及び/又は回転ドラムの所定の箇所に形成し
    た作業孔を介して上記接着剤の硬化作業を行うようにす
    ることを特徴とする回転磁気へッド装置に用いられるロ
    ータリートランスの接着方法。
  5. 【請求項5】 上記接着剤が紫外線硬化型接着剤であ
    り、 上記作業孔から紫外線を照射することを特徴とする請求
    項4に記載の回転磁気ヘッド装置に用いられるロータリ
    ートランスの接着方法。
  6. 【請求項6】 上記作業孔から接着剤に対して硬化促進
    剤を塗布することを特徴とする請求項4に記載の回転磁
    気へッド装置に用いられるロータリートランスの接着方
    法。
JP35468996A 1996-12-20 1996-12-20 回転磁気ヘッド装置及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法 Pending JPH10188244A (ja)

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JP35468996A JPH10188244A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 回転磁気ヘッド装置及びそれに用いられるロータリートランスの接着方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011100807A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Fdk Corp 巻線部品

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