JPH10186826A - 現像剤残量報知装置、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

現像剤残量報知装置、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置

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JPH10186826A
JPH10186826A JP9224873A JP22487397A JPH10186826A JP H10186826 A JPH10186826 A JP H10186826A JP 9224873 A JP9224873 A JP 9224873A JP 22487397 A JP22487397 A JP 22487397A JP H10186826 A JPH10186826 A JP H10186826A
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process cartridge
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JP9224873A
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Takao Nakagawa
貴夫 中川
Tadayuki Tsuda
忠之 津田
Shinichi Sasaki
新一 佐々木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、現像剤の残量を正確に検知するこ
とができる現像剤残量報知装置、プロセスカートリッ
ジ、及び電子写真画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像剤の上部表面付近に位置する位置検
知部材と、前記位置検知部材の移動方向を規制する規制
部材であって、前記現像剤収納部に収納されている現像
剤が現像に用いられることによって減少するのに応じて
実質的に直線的に移動するように前記位置検知部材の移
動方向を規制する規制部材と、前記規制部材によって移
動方向を規制された状態で移動する前記位置検知部材の
鉛直方向の位置に応じて、前記現像剤収納部に収納され
た現像剤の残量を報知する報知手段と、を有する現像剤
残量報知装置、及びこのような現像剤残量報知装置を用
いたプロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体に
形成された潜像を現像するために用いられる現像剤を収
納する現像剤収納部に収納されている現像剤の残量を報
知するための現像剤残量報知装置、プロセスカートリッ
ジ、及び電子写真画像形成装置に関する。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置とは、電子
写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するも
のである。そして、電子写真画像形成装置の例として
は、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例え
ばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファ
クシミリ装置およびワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】また、プロセスカットリッジとは、少なく
とも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッ
ジ化してこのカートリッジを装置本体に着脱可能とする
ものである。また、現像手段に加えて、帯電手段、クリ
ーニング手段の少なくともいずれか一方と電子写真感光
体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを
画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
このように、プロセスカートリッジ方式によれば、使用
者自身によってプロセスカートリッジを装置本体に対し
て着脱することができるから、装置本体のメンテナンス
を容易に行うことができるものである。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体及
び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的
にカートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画
像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ
方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式
によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらず
ユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を
向上させることができた。そこでこのプロセスカートリ
ッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いら
れている。
【0005】ところで、この種のプロセスカートリッジ
は、予め組み込まれたトナ(現像剤)を使い切ると、新
しいものと交換する必要がある。そこで、トナーの消費
に伴ってその残量を報知するトナー残量報知手段(現像
剤残量報知装置)を設けることが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、現像
剤量を正確に検知することのできる現像剤残量報知装
置、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置
を提供することにある。
【0007】本発明の他の課題は、現像剤の残量を逐次
に報知することのできる現像剤残量報知装置、プロセス
カートリッジ、及び、電子写真画像形成装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の主たる発明は、電子写真感光体に形成された潜像を現
像するために用いられる現像剤を収納する現像剤収納部
に収納されている現像剤の残量を報知するための現像剤
残量報知装置において、前記現像剤収納部に収納されて
いる現像剤が現像に用いられる際に、現像剤の上部表面
付近に位置する位置検知部材と、前記位置検知部材の移
動方向を規制する規制部材であって、前記現像剤収納部
に収納されている現像剤が現像に用いられることによっ
て減少するのに応じて実質的に直線的に移動するよう
に、前記位置検知部材の移動方向を規制する規制部材
と、前記規制部材によって移動方向を規制された状態で
移動する前記位置検知部材の鉛直方向の位置に応じて、
前記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知する
報知手段と、を備えることを特徴とする現像剤残量報知
装置である。
【0009】また、前記課題を解決するための他の主た
る発明は、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロ
セスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、前記電
子写真感光体に形成された潜像を現像するための現像部
材と、前記現像部材による現像に用いられる現像剤を収
納する現像剤収納部と、を有する現像手段と、前記現像
剤収納部に収納されている現像剤の残量を報知するため
の現像剤残量報知部であって、前記現像剤収納部に収納
されている現像剤が現像に用いられる際に、現像剤の上
部表面付近に位置する位置検知部材と、前記位置検知部
材の移動方向を規制する規制部材であって、前記現像剤
収納部に収納されている現像剤が現像に用いられること
によって減少するのに応じて実質的に直線的に移動する
ように、前記位置検知部材の移動方向を規制する規制部
材と、前記規制部材によって移動方向を規制された状態
で移動する前記位置検知部材の鉛直方向の位置に応じ
て、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知
する報知手段と、を有する現像剤残量報知部と、を備え
ることを特徴とするプロセス化とである。
【0010】さらに、前記課題を解決するための他の主
たる発明は、記録媒体に画像を形成するための電子写真
画像形成装置において、電子写真感光体と、前記電子写
真感光体に形成された潜像を現像するための現像剤、を
収納する現像剤収納部を有する現像手段と、前記現像剤
収納部に収納されている現像剤の残量を報知するための
現像剤残量報知部であって、前記現像剤収納部に収納さ
れている現像剤が現像に用いられる際に、現像剤の上部
表面付近に位置する位置検知部材と、前記位置検知部材
の移動方向を規制するであって、前記現像剤収納部に収
納されている現像剤が現像に用いられることによって減
少するのに応じて実質的に直線的に移動するように、前
記位置検知部材の移動方向を規制する規制部材と、前記
規制部材によって移動方向を規制された状態で移動する
前記位置検知部材の鉛直方向の位置に応じて、前記現像
剤収納部に収納された現像剤の残量を報知する報知手段
と、を有する現像剤残量報知部と、を備えるプロセスカ
ートリッジを取り外し可能に装着するための装着部と、
前記プロセスカートリッジが装着された際に、前記報知
部からの信号を受けて、前記現像剤収納部に収納された
現像剤の残量を報知する本体報知部と、を備えることを
特徴とする電子写真画像形成装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施の形態に基づいて、更に詳しく説明する。なお、本実
施形態にあっては、現像剤残量報知装置を電子写真方式
の複写器やレーザービームプリンタなどの電子写真画像
形成装置(以下、「画像形成装置」という。)の本体に
取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジ及び画
像形成装置に適用した場合の実施形態を説明している。
【0012】〔第1の実施の形態〕第1実施形態の現像
剤残量報知装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成
装置を図1、図2及び図8を参照して説明する。図1は
プロセスカートリッジの要部断面とトナー消費による現
像剤残量報知装置のフロート(位置検知部材)の移動を
示す説明図であり、図2はフロート(位置検知部材)が
下降する軌跡と攪拌器(攪拌部材)の位置関係を正面図
(a)と側面図(b)とで表した説明図である。
【0013】図8は、現像剤量報知装置、プロセスカー
トリッジ、及び画像形成装置のトナー残量報知のための
制御系の一例を示す制御ブロック図である。
【0014】まず、プロセスカートリッジによる画像形
成プロセスについて説明する。
【0015】図1において、符号P1はプロセスカート
リッジであって、ドラム形状の電子写真感光体(以下、
感光ドラムと称する)を有する。また、このプロセスカ
ートリッジP1は、感光ドラム2を一様に帯電する帯電
手段としての帯電ローラ1を有する。また、このプロセ
スカートリッジP1は感光ドラム2に画像光が照射され
ることにより感光ドラム2に形成された潜像を現像剤で
現像する現像スリーブ8及び現像剤であるトナーTが収
容される現像剤収容部としてのトナー容器3より成る現
像手段を有する。さらにこのプロセスカートリッジP1
は、感光ドラム2の現像剤像を転写材に転写した後に該
感光ドラム2に残っているトナーを除去するクリーニン
グ手段としてのクリニングブレード9を有する。そし
て、上述した感光ドラム、現像手段及びクリーニング手
段が一体的にカートリッジ化され、画像形成装置本体1
00に対し着脱自在となっている。
【0016】前記プロセスカートリッジP1の複写プロ
セスは、次のとおりである。先ず、画像形成装置本体1
00から発せられた画像信号はレーザー光に変換され
る。このレーザー光は、帯電ローラ1により表面を均一
に帯電した、回転する感光ドラム2上に照射されて潜像
が形成される。次に、トナー容器3内で現像剤攪拌部材
としての攪拌器4によって攪拌されたトナー(現像剤)
Tは現像器5に供給される。そして、現像器5に供給さ
れたトナーTは、上攪拌器6及び下攪拌器7により十分
ほぐされた後、現像スリーブ8から感光ドラム2上のレ
ーザー光が照射された潜像部分に移ってトナー像(現像
剤像)が形成される。感光ドラム2上に移ったトナー像
は画像形成装置本体100の給紙機構(記録媒体供給機
構、不図示)によって送られてきた転写材(記録媒体)
に転写される。転写されずに感光ドラム2上に残ったト
ナーはクリーニングブレード9で廃トナー容器10内に
掻き落とされて除去される。
【0017】次に、このようなプロセスカートリッジ及
び、画像形成装置に用いられる現像剤残量報知装置につ
いて説明する。
【0018】図1において、符号S1は現像剤残量報知
装置であって、プロセスカートリッジP1のトナー容器
3に設けられている。前記トナー容器3内には、充填さ
れたトナーTを攪拌する前述の攪拌器4の他に、現像剤
残量報知装置S1の構成部材である規制部材としての規
制部材11が取り付けられている。
【0019】ここで、この規制部材11、及びこの規制
部材11に設けられている位置検知部材について説明す
る。
【0020】規制部材11は、位置検知部材の移動方向
を規制するものである。この規制部材11は、トナー容
器形状に沿って後述のフロート12(位置検知部材)が
トナーの平均的に減少する領域内に設けるのが好まし
い。このトナーの平均的に減少する領域は、実験により
定めることができる。本実施の形態においては、規制部
材11は、トナーの上部表面(以下、トナー上面とい
う。)の中央付近、つまりトナー容器3の水平断面の中
央付近を貫通して配設されている。規制部材11は、現
像剤の消費に伴う上部表面位置の移動方向(上下方向)
に延びている。そして、規制部材11の一端(上端)が
トナー容器3の上部壁3bの裏面に固着され、他端(下
端)が攪拌器4を超えてその下方のトナー供給開口部3
cを通り現像器5の現像室5a内に入り込んでいる。ま
た、規制部材11は、他端の先端にフランジ状のストッ
パー部11aを有し、このストッパー部11aによりフ
ロート12の最下降位置を規定している。尚、このスト
ッパー部11aは必ずしも規制部材11に設ける必要は
なく、トナー容器3の壁部に設けてこれと代用すること
もできる。
【0021】さらに、規制部材11には、位置検知部材
としてのフロート(本実施形態にあっては、トナー容器
3の幅方向(奥行方向)に延びる円筒型のフロートを用
いているが、球型のフロートであってもよい。)12が
予め貫通されて移動自在に組み込まれている。これによ
りフロート12は規制部材11に沿ってトナー容器3の
上下方向(長手方向)に移動できるようになっている。
【0022】なお、規制部材11は、図示のような直線
の形状でなくてもよく、要するに、フロート12が移動
中に常にトナー上面中央付近に位置するよう、トナー容
器形状に合わせた形状であればよい。
【0023】次に、報知手段について説明する。この報
知手段は、規制部材11によって移動方向を規制された
状態で移動する位置検知部材(例えば、フロート13)
の鉛直方向の位置に応じて、現像剤収納部(例えば、ト
ナー容器3)に収納された現像剤の残量を報知するため
のものである。
【0024】以下、この報知手段を構成する紐13、紐
収納部材14、及び検知部材34について説明する。
【0025】まず、紐13について説明する。この紐1
3の一端は、フロート12(位置検知部材)に取り付け
られており、紐13の他端はトナー容器3の上部壁3b
の表面に設けられた紐収納部材としてのリール14に巻
き取られて収納されるようになっている。
【0026】次に、紐収納部材14について説明する。
リール14(紐収納部材)は、プロセスカートリッジP
1を画像形成装置本体に装着した状態でトナー容器3の
外部から機械的または電気的接続などにより回転作動で
きるように構成されている。この場合、リール14をト
ナー容器3の内部に設けてトナー容器3の外部より機械
的または電気的接続などによって回転作動させるように
構成することもできる。
【0027】次に、検知部材34について説明する。こ
の検知部材34は、リール14(紐収納部材)に接続さ
れており、フロート12の下降によって繰り出される紐
13の移動によるリール14の回転量を計測する。回転
計(検知部材)34はその回転量に相当する電気信号を
画像形成装置本体100に設けられた制御部、例えば、
画像形成装置全体を制御する制御部に出力する。尚、本
実施の形態においては、回転計34としてエンコーダ等
を用いている。
【0028】なお、回転計34を画像形成装置本体10
0に設けて、プロセスカートリッジP1の装着時にプロ
セスカートリッジP1のリール14と機械的または電気
的接続がなされ、リール14の回転量に相当する電気信
号を制御部に出力するように構成することもできる。
【0029】次に、プロセスカートリッジに設けられて
いる撹拌器4についてさらに詳しく説明する。
【0030】攪拌器4は、図2(a)に示すように、支
持軸の一端4bがトナー容器3と嵌合し、その他端4d
がトナー容器3に取り付けられた攪拌軸15に係合して
いる。攪拌軸15は、プロセスカートリッジP1の感光
ドラム2や現像スリーブ8などを駆動するギヤ列(不図
示)から駆動を受けて攪拌器4を回転する。
【0031】また、攪拌軸5は、図2(a),(b)に
て示すように、フロート12の下降軌跡(二点鎖線部
分)Lと対向する第二撹拌部4aを有する。この第二撹
拌部4aは、支持軸部分4b,4dと同一の高さ位置に
設定され、その第二撹拌部4aの両側に設けた第一攪拌
部4cと比べて回転半径を小さくするような構成とされ
(図2(b)参照)ている。このため攪拌器4の回転に
よりフロート12の通過を妨げることなはい。尚、第二
撹拌部4aは、トナー容器3の形状や構成によっては、
例えば、トナー容器3が直方体のような形状では、フロ
ート12の下降軌跡Lから大きく離して設けることがで
きる。
【0032】この攪拌器4の主な役割は、トナー容器3
の形状が下部3a(図1参照)で狭くなっていることに
起因して発生するトナー溜まり防止することである。本
実施の形態においては、フロート12の長手方向の長さ
(全長)が該長手方向と同じ方向でのトナー容器3内の
長さ(奥行方向の内寸)に比べて十分短い(図2(a)
参照)。しかも攪拌器4の第二撹拌部4aが攪拌器4の
全長に比べて短い。したがって、第二撹拌部4a付近の
トナーが攪拌されなくても、その周囲のトナーが第一攪
拌部4cにより攪拌されて、現像器5へのトナー供給開
口部3cに向かって落下するので、それに釣られて第二
撹拌部4a付近のトナーTが落下する。よって、トナー
上面中央付近の第二撹拌部4aの攪拌作業はトナーTを
攪拌する上で大きな意味を持たないが、その周囲のトナ
ーが第一攪拌部4c,4dにより攪拌されるので、トナ
ー容器3の下部3aでのトナー溜まりを確実に防止でき
る。
【0033】次に、トナー消費のよる現像剤量検知装置
S1のトナー逐次残量検知を、図1及び図2の(b)を
参照して説明する。
【0034】プロセスカートリッジP1の組立工程中の
トナー充填工程において、トナー充填前にリール14で
紐13を巻き取っておき、フロート12をトナー容器3
の上部に位置させる。この状態でリール14にはストッ
パー(不図示)を施しておき、ユーザーが使用するとき
に、そのストッパーを解除することで、フロート12に
トナー上面を捕らえさせることができる(初期状態
A)。
【0035】上記プロセスカートリッジP1が画像形成
装置本体100の装着部101に装着され、トナー容器
3内のトナーTの消費が進むと、トナーTの流動性やト
ナー容器3の壁との摩擦などによりトナー上面の中央付
近の方が壁際よりも凹み易くなる(状態B)。しかし、
フロート12を貫通している規制部材11はトナー上面
の中央付近に配設されているので、規制部材11に沿っ
て移動するフロート12はトナー上面の凹みを常に捕ら
えることができる。よって、トナーTの流動性の低下や
トナー容器3との摩擦などによりトナー溜まりができて
も、トナー上面中央付近はトナー溜まりによる影響を受
けることがなく、確実にフロート12によるトナー逐次
残量検知を行うことができる。
【0036】次に、更にトナー消費が進み、フロート1
2がトナー容器3の下部3aに位置して攪拌器4付近を
通過(状態C)する場合を説明する。トナー容器3の下
部3a付近に配置された攪拌器4は、攪拌軸15が前述
したギヤ列から駆動を受けて攪拌され、トナーTは攪拌
器4によって攪拌されることにより、適度に流動性が高
められる。攪拌器4の第二撹拌部4aは、支持軸部分4
b,4dと同一の高さ位置に設定されて第一攪拌部4c
に比し回転半径が小さくなっているので、図2(b)に
示されるように攪拌器4が回転していても、フロート1
2の通過を妨げることがない。従って、トナー上面中央
付近は攪拌器4の影響を受けることがなく、確実にフロ
ート12によるトナー逐次残量検知を行うことができ
る。
【0037】そして、トナー消費が更に進み、トナー残
量が少量(状態D)となったとき、規制部材11のスト
ッパー部11aがフロート12のこれ以上の下降を妨げ
るため、この位置でトナー逐次残量検知は終了する。
【0038】こうしてトナー逐次残量検知が終了する
と、それ以降は現像スリーブ8と平行に配設されたアン
テナ線16によるトナー量のエンド検知が行われる。こ
のトナー量のエンド検知は、アンテナ線16及び現像ロ
ーラ8の夫々に電圧を印加したときの両者間の静電容量
の変化を利用してトナー量を検知するものである。即
ち、アンテナ線16及び現像ローラ8間にトナーTが在
る場合には両者間の静電容量は低くなり、アンテナ線1
6及び現像ローラ8間にトナーTが無い場合には両者間
の静電容量は高くなることを利用してトナー量を検知す
ることにより、トナー無しを判定するようになってい
る。
【0039】このように、アンテナ線(アンテナ部材)
と現像ローラ(現像部材)8の間の静電容量の変化によ
り、現像剤の残量を報知する補助報知手段が構成され
る。そして、この補助報知手段は、前述した報知手段に
より報知される現像剤の残量よりもより少ない残量を報
知する。
【0040】かゝるトナー逐次残量検知において、トナ
ー上面A→B→C→Dの変遷に応じてフロート12も追
従して下降し、これに伴い紐13がリール14より繰り
出されてリール14が回転する。そして、図8に示すよ
うに、その回転量に相当する電気信号を回転計34がC
PUなどから成る制御部35に出力し、制御部35がそ
の電気信号に基づきフロート12の位置を割り出して、
トナー残量に換算する。
【0041】制御部35は、画像成形装置本体100に
設けられた表示部(本体報知部)36にフロート12に
よるトナー逐次残量検知で現在のトナー残量を逐次に表
示してその旨をユーザーに知らせる。そして、フロート
12によるトナー逐次残量検知終了時点でカートリッジ
交換またはトナー補給時期が近いことを表示部36に表
示してその旨をユーザーに知らせる。さらに、アンテナ
線16によるトナー量エンド検知でトナーTが使い切ら
れたことを表示部(本体報知部)36に表示してその旨
をユーザーに知らせる。なお、表示部36は、画像形成
装置本体100に設けられていてもよいし、外部機器の
ディスプレイであってもよい。
【0042】以上説明したように、現像剤残量報知装置
S1は、トナー容器3の形状に沿ってフロート12がト
ナー上面中央付近、つまりトナー容器3の水平断面の中
央付近を通過するように規制部材11がトナー容器3の
上部壁3bからトナー容器3の底部近傍まで配設されて
いる。したがって、フロート12をトナー消費に伴うト
ナー上面の変位に従ってトナー容器3の底部近傍までよ
り深く追従・下降させることができ、トナー残量がより
少なくなる時点までトナー量を報知することができる。
【0043】また、フロート12による検知において、
フロート12が捕えているトナー上面の凹み部分は平均
レベル(例えば、図1の状態Bにおいて一点鎖線で表
示)TLより低いため厳密には、トナー残量を報知して
いない。しかし、フロート12でトナー上面の凹み部分
を捕えることは、実際にトナーが使い切られるよりも早
くトナー切れをユーザーに知らせるトナー切れ予告報知
の点で効果的である。
【0044】また、トナー補給などでフロート12がト
ナー中に埋った場合には、一旦、リール14で紐13を
巻き取って、フロート12を上昇させた後、これまでの
回転量をリセットしてから、フロート12を下降させ
る。こうすることにより、再びフロート12にトナー上
面を捕えさせることにより、トナー残量を把握すること
ができる。
【0045】尚、このようなフロート12の上昇や回転
量のリセットは、プロセスカートリッジP1の装着時
(画像形成装置本体100に設けられているプロセスカ
ートリッジP1の挿入蓋、またはプロセスカートリッジ
P1に設けられているトナー補給口(不図示)が閉めら
れた直後)に行われるのが望ましい。
【0046】さらに、トナー上面位置の移動方向(上下
方向)に延びる規制部材11によりフロート(位置検知
部材)12をトナー上面の中央付近に維持したまま、フ
ロート12をトナー容器(現像剤収容部)3の壁側に寄
らせずに、トナーの消費に伴うトナー上面位置の移動に
追従・下降させることができる。したがって、トナー
(現像剤)の流動性低下やトナー容器3との摩擦などに
よって生ずるトナー溜まりにフロート12が停止して追
従が妨げられるという障害の発生を未然に防止でき、正
確なトナー逐次残量報知を行うことができる。
【0047】〔第2の実施の形態〕次に、第2実施形態
の現像剤残量報知装置、プロセスカートリッジ及び画像
形成装置を図3及び図4を参照して説明する。図3の
(a)はプロセスカートリッジのトナー容器周りの断面
と現像剤残量報知装置の説明図であり、(b)は現像剤
残量報知装置を構成する伸縮棒の断面図である。図4の
(a)及び(b)はトナー消費による現像剤残量報知装
置のフロートの移動を示す説明図である。
【0048】本第2実施形態のプロセスカートリッジP
2は、第1実施形態のプロセスカートリッジP1と同様
な構成となっている。また、本第2実施形態の現像剤残
量報知装置S2は、第1実施形態の規制部材11に代え
てトナー容器3の上下方向に伸縮する伸縮棒20を用い
た他は、第1実施形態の現像剤残量報知装置S1と同様
な構成となっている。すなわち、フロート12の位置規
制を伸縮棒20により行っている。
【0049】この伸縮棒20について、以下、説明す
る。
【0050】伸縮棒20は、図3の(a)及び(b)に
示すように、上端に抜け止め用フランジ20fを夫々有
する都合5段の円筒部材20a〜20eをトナー容器3
の上下方向(トナー上面位置の移動方向)に伸縮可能に
同心円状に組み込んで構成したものである。伸縮棒20
は、トナー容器形状に沿ってフロート12がトナー上面
の中央付近、つまりトナー容器3の水平断面の中央付近
を貫いて配設されている。また、最上段の円筒部材20
aの上端がトナー容器3の上部壁3bの裏面に固着され
ている。
【0051】そして、伸縮棒20は、最下段の円筒部材
20eの先端に固定したフロート12の自重により伸長
するように形成されている。伸縮棒20は、完全に伸び
切った状態において、フロート12が第1実施形態で規
制部材11のストッパー部11aによりフロート12の
下降が停止する位置となるように、調整されているのが
望ましい。そのため、前記伸縮棒20は、最伸長時にそ
のフロート12が攪拌器4を超えてその下方のトナー供
給開口部3cを通り現像器5の現像室5aに入り込む長
さとなるように形成されている(図4(b)参照)。
【0052】フロート12には、トナー中にフロート1
2が埋った場合、再びそのフロート12をトナー上面に
戻すための紐13が取り付けられている。紐13は、一
端側が伸縮棒20の各円筒部材20a〜20e内に挿通
されてフロート12に連結され、他端がリール(紐収納
部材)14に巻き取られて収納されるようになってい
る。
【0053】このような構成の現像剤残量報知装置S2
は、プロセスカートリッジP2の組立工程中のトナー充
填工程において、トナー充填前にリール14で紐13を
巻き取って伸縮棒20を収縮させておき、フロート12
をトナー容器3の上部に位置させる。この状態でリール
14にはストッパー(不図示)を施しておき、ユーザー
が使用するときに、そのストッパーを解除することで、
図3の(a)に示すように、フロート12にトナー上面
に位置させることができる(初期状態A)。
【0054】上記プロセスカートリッジP2が画像形成
装置本体100に装着され、トナー容器3内のトナーT
の消費が進むと、トナーTの流動性やトナー容器3の壁
との摩擦などによりトナー上面の中央付近の方が壁際よ
りも凹み易くなる(状態B)。しかし、フロート12を
固定している伸縮棒20はトナー上面の中央付近に配設
されているので、伸縮棒20に沿って移動するフロート
12はトナー上面の凹みを常に捕らえることができる。
よって、トナーTの流動性の低下やトナー容器3との摩
擦などによりトナー溜まりができても、トナー上面中央
付近はトナー溜まりによる影響を受けることがなく、確
実にフロート12によるトナー逐次残量検知を行うこと
ができる(図4(a)参照)。
【0055】更にトナー消費が進むと、フロート12が
トナー容器3の下部3aに位置して攪拌器4付近を通過
(図1に示す状態C)する。この際、攪拌器4の第二撹
拌部4aは、支持軸部分4b,4dと同一の高さ位置に
設定されて第一攪拌部4cに比し回転半径が小さくなっ
ているので、図4(b)に示されるように攪拌器4が回
転していても、フロート12の通過を妨げることがな
い。従って、トナー上面中央付近は攪拌器4の影響を受
けることがなく、確実にフロート12によるトナー逐次
残量検知を行うことができる。
【0056】そして、トナー消費が更に進み、トナー残
量が少量(状態D)となったとき、伸縮棒20が伸び切
った時点(図4(b)参照)でフロート12によるトナ
ー逐次残量検知が終了する。
【0057】このように本第2実施形態の現像剤残量報
知装置S2は、図4(a),(b)に表したように、ト
ナー面が下降していくと、フロート12はそれに追従・
下降する。これに伴い伸縮棒20の各円筒部材20a〜
20eが20a→20b→20c→20d→20eの順
に徐々に伸びていく。この過程において、フロート12
は伸縮棒20によって、トナー面中央付近に常に位置規
制される。
【0058】上述の如くトナー逐次残量検知が終了する
と、それ以降は現像スリーブ8と平行に配設された前述
のアンテナ線16によるトナー量のエンド検知が行われ
る。
【0059】かゝるトナー逐次残量検知において、トナ
ー上面A→B→C→Dの変遷に応じてフロート12も追
従して下降する。これに伴い紐13が繰り出されてリー
ル14が回転する。そして、図8に示すように、その回
転量に相当する電気信号を回転計(検知部材)34が制
御部35に出力し、制御部35がその電気信号に基づき
フロート12の位置を割り出して、トナー残量に換算す
る。
【0060】制御部35は、画像成形装置本体に設けら
れた表示部(本体報知部)36にフロート12によるト
ナー逐次残量検知で現在のトナー残量を表示してその旨
をユーザーに知らせる。また、フロート12によるトナ
ー逐次残量検知終了時点でカートリッジ交換またはトナ
ー補給時期が近いことを表示部36に表示してその旨を
ユーザーに知らせる。さらにアンテナ線16によるトナ
ー量エンド検知でトナーTが使い切られたことを表示部
36に表示してその旨をユーザーに知らせる。
【0061】本第2実施形態の現像剤残量報知装置S2
は、第1実施形態の現像剤残量報知装置S1と同様に、
トナー容器3の形状に沿ってフロート12がトナー上面
中央付近、つまりトナー容器3の水平断面の中央付近を
通過するように伸縮棒20がトナー容器3の上部壁3b
からトナー容器3の底部近傍まで伸長するように配設さ
れている。したがってフロート12をトナー消費に伴う
トナー上面の変位に従ってトナー容器3の底部近傍まで
より深く追従・下降させることができ、トナー残量がよ
り少なくなる時点までトナー量を報知することができ
る。
【0062】また、トナー補給などでフロート12がト
ナー中に埋った場合には、一旦、リール14で紐13を
巻き取って伸縮棒20を収縮させることでフロート12
を上昇させた後、これまでの回転量をリセットしてか
ら、フロート12を下降させる。このようにすることに
より、再びフロート12をトナー上面に位置させる、ト
ナー残量を把握することができる。
【0063】しかして、本第2実施形態の現像剤残量報
知装置S2にあっては、トナー上面位置の移動方向(上
下方向)に伸縮する伸縮棒(位置規制部材)20により
フロート(位置検知部材)12をトナー上面の中央付近
に維持したまま、そのフロート12をトナー容器(現像
剤収容部)3の壁側に寄らせずに、トナーの消費に伴う
トナー上面位置の移動に追従・下降させることができ
る。したがって、トナー(現像剤)の流動性低下やトナ
ー容器3との摩擦などによって生ずるトナー溜まりにフ
ロート12が停止して追従が妨げられるという障害の発
生を未然に防止でき、正確なトナー逐次残量報知を行う
ことができる。
【0064】〔第3の実施の形態〕上述の第1実施形態
及び第2実施形態においては、トナーの消費に伴うトナ
ー上面位置の移動に追従・下降するフロート12によっ
て繰り出される紐13の繰り出し量をリール14に接続
した回転計34により計測することによって、トナー残
量を検出するように構成した現像剤残量報知装置S1,
S2及びこれを具備するプロセスカートリッジP1,P
2及び画像形成装置を説明した。この紐13に代えて薄
い帯状のテープを用い、このテープの移動量(繰り出し
量)を光学的に検知して、トナー残量を検出するように
構成することもできる。
【0065】次に、かゝる構成の現像剤量検知装置、プ
ロセスカートリッジ及び画像形成装置を、第3の実施形
態として図5及び図6に示す。本第3実施形態のプロセ
スカートリッジP3は、第1実施形態のプロセスカート
リッジP1と同様な構成となっている。また、本第3実
施形態の現像剤残量報知装置S3は、繰り出し量を光学
的に検知可能に加工した薄い帯状のテープ31を検出装
置(検知部材)32に通過させて、テープ31の移動量
を光学的に検知するように構成した他は、第1実施形態
の現像剤残量報知装置S1と同様な構成となっている。
【0066】テープ31は、図5に示すように、その一
端がフロート12に結合され、他端がテープ31の移動
量を光学的に検知する検出装置32を介してリール(テ
ープ収納部材)14に取り付けられている。テープ31
には、図6の(a)に示すように、その長手方向に沿っ
て穴としての光透過部31aと非光透過部としての遮光
部31bとが交互に設けられている。
【0067】検出装置(検知部材)32は、図5に示す
ように、トナー容器3の上壁部3bの表面に設けられて
いる。またその内部に発光素子32aと受光素子32b
が対向して配置され、これらの素子32a,32bの間
をテープ31が通っている(図6(b)参照)。発光素
子32aは常に点灯してテープ31に対し光を照射して
いる。受光素子32bは発光素子32aからの光を受光
して、前述した画像形成装置本体100の制御部35に
テープ31の移動量に相当する信号を出力するようにな
っている。
【0068】なお、検出装置32は、図示の例では、ト
ナー容器3の外部に設けられているが、リール14と共
にトナー容器3の内部に設けて、画像形成装置本体10
0の制御部35に信号を出力するように構成することも
できる。
【0069】このような構成の現像剤残量報知装置S3
は、トナーの消費に伴うトナー上面位置の移動に追従し
てフロート12が下降することによりリール14が回転
してテープ31を繰り出す。このとき、テープ31は、
図6の(b)に示す矢印Yの方向に進み、テープ31の
光透過部31aが検出装置32の発光素子32aと受光
素子32bの間の光軸O上に位置すると、受光素子32
bが発光素子32aからの光を検知する。そして、テー
プ31が更に図6の(b)に示す矢印Yの方向に進み、
テープ31の遮光部31bが光軸O上に位置すると、受
光素子32bは発光素子32aからの光を検知しなくな
る。そして、受光素子32bがその検知(または非検
知)をテープ31の繰り出し量に相当する信号として画
像形成装置本体100の制御部35に出力する(図8参
照)。
【0070】制御部35は、検出装置32の受光素子3
2bより得られる検知(または非検知)の繰り返しの検
知回数(または非検知回数の繰り返しの検知回数)をカ
ウントすることによってテープ31の繰り出し量を、さ
らにはフロート12の位置を把握することができる。そ
してこのフロート12の位置を基にしてトナー残量に換
算する。
【0071】そして、制御部35は、画像成形装置本体
100に設けられた表示部(本体報知部)36にフロー
ト12によるトナー逐次残量検知で現在のトナー残量を
表示してその旨をユーザーに知らせる。また、フロート
12によるトナー逐次残量検知終了時点でカートリッジ
交換またはトナー補給時期が近いことを表示部36に表
示してその旨をユーザーに知らせる。さらに、アンテナ
線16によるトナー量エンド検知でトナーTが使い切ら
れたことを表示部36に表示してその旨をユーザーに知
らせる。
【0072】また、前述の現像剤残量報知装置S3は、
図7に示すような構成とすることもできる。
【0073】即ち、上述のテープ31に代えて、図7の
(a)に示すような紐33を用いることができる。紐3
3は、例えば、ナイロン製であり、光反射部33aと光
吸収部33bを長手方向に交互に設ける構成とする。こ
の場合、光反射部33aにはアルミなどを蒸着すること
が考えられる。また、上述のテープ31を使用する場合
には、穿孔部31aの代わりにアルミなどを蒸着させて
もよい。
【0074】また、前述の検出装置(検知部材)32を
図7の(b)に示すような構成とすることもできる。即
ち、発光素子32aと受光素子32bを並設することが
考えられ、かゝる構成を採用することで検出装置32の
小型化を図れるという利点がある。
【0075】上述の紐33を用いた場合も前述のテープ
31の場合と同様に、フロート12の下降により、紐3
3が矢印Yの方向に進み、光反射部33aによって光は
反射し受光素子32bによって検知され、光吸収部33
bによって受光素子32bは光を検知しなくなる。この
検知(または非検知)の繰り返しによって、制御部35
で検知回数(または非検知回数)をカウントすることに
より紐33の繰り出し量、さらにはフロート12の位置
を把握することができる。そして、このフロート12の
位置を基にしてトナー残量に換算することができる。
【0076】また、前述の現像剤残量報知装置S3は、
図9及び図10に示すような構成をとることもできる。
【0077】すなわち、上述のテープ31に代えて、図
9(a)に示すようなテープ34を用いることができ
る。このテープ34は、長手方向において複数の色に色
分けされたテープであり、34a,34b,34cは、
異なる色に着色されている。例えば、34aは青色、3
4bは黄色、34cは赤色に着色される。
【0078】また、図10に示すように、報知手段の構
成要素として、テープ34の色を視認するための検知窓
35が設けられている。
【0079】このテープ34を用いた場合も、前述のテ
ープ31の場合と同様に、現像剤の残量が少なくなるの
に応じて、フロート12が下降し、テープ34が矢印Y
の方向に進む。そして、テープ34の進行に応じて、検
知窓35に現れるテープ34の色が変化する。例えば、
上述したように着色されているテープを用いた場合は、
現像剤の残量が少なくなるのに応じて、34a(青
色)、34b(黄色)、34c(赤色)が、順次検知窓
35に現れる。
【0080】そして、この検知窓35に現れる色をユー
ザーが視認することにより、トナーの残量を報知するこ
とができる。例えば、上述した例では、検知窓35に青
色が現れている間は、ユーザーは、現像剤が十分にある
ことを認識できる。そして、検知窓35に黄色が現れる
と、ユーザーは、現像剤が青色に対応する現像剤の残量
よりも少なくなったことを認識できる。さらに、検知窓
35に赤色が現れると、ユーザーは、現像剤が残り僅か
であることを認識できる。
【0081】また、本実施の形態において、報知手段の
構成要素として紐及びテープを用いた例を説明したが、
紐とテープは適宜相互に変更して使用してもよい。ま
た、紐、テープに限らず、可撓性を有する部材であれば
よい。
【0082】上述した実施の形態において説明したプロ
セスカートリッジは、帯電手段、現像手段、クリーニン
グ手段及び電子写真感光体を一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱
自在に装着するように構成されている。しかし、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体
とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に対
して着脱自在に装着するように構成したものであっても
よい。また、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の
少なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリ
ッジ化して画像形成装置本体に着脱自在に装着するよう
に構成したものであってもよい。更には、少なくとも現
像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し
て画像形成装置本体に着脱自在に装着するように構成し
たものであってもよい。
【0083】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、現像剤収納部に収納されている現像剤が現像に用い
られることによって減少するのに応じて実質的に直線的
に移動するように、規制部材が位置検知部材の移動方向
を規制するため、正確に現像剤の逐次残量報知を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置、プロセスカートリ
ッジ及び現像剤残量報知装置の第1の実施の形態を表
し、プロセスカートリッジの要部断面とトナー消費によ
る現像剤残量報知装置のフロートの移動を示す説明図で
ある。
【図2】図1に示す現像剤残量報知装置のフロートが下
降する軌跡と攪拌器の位置関係を正面図(a)と側面図
(b)とで表した説明図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置、プロセスカートリ
ッジ及び現像剤量検知装置の第2の実施の形態を表し、
(a)は第1実施形態のプロセスカートリッジのトナー
容器周りの断面と現像剤残量報知装置の説明図であり、
(b)は現像剤残量報知装置を構成する伸縮棒の断面図
である。
【図4】図3に示す現像剤残量報知装置の動作を表し、
(a)及び(b)は夫々トナー消費によるフロートの移
動を示す説明図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置、プロセスカートリ
ッジ及び現像剤残量報知装置の第3の実施の形態を表
し、プロセスカートリッジの要部断面とトナー消費によ
る現像剤残量報知装置のフロートの移動を示す説明図で
ある。
【図6】図5に示す現像剤残量報知装置を構成するテー
プと検出装置を表し、(a)はテープの説明図であり、
(b)は検出装置の説明図である。
【図7】図5に示す現像剤残量報知装置を構成する紐と
検出装置の他の例を表し、(a)は紐の説明図であり、
(b)は検出装置の説明図である。
【図8】本発明に係る現像剤残量報知装置、プロセスカ
ートリッジ及び画像形成装置のトナー残量表示のための
制御系の一例を示す制御ブロック図である。
【図9】図5に示す現像剤残量報知装置を構成するテー
プと、検知窓を表し、(a)はテープの説明図であり、
(b)は検知窓の説明図である。
【図10】プロセスカートリッジの要部断面と検知窓を
示す説明図である。
【符号の説明】
P1,P2,P3 プロセスカートリッジ S1,S2,S3 現像剤残量報知装置 1 帯電ローラ(帯電手段) 2 感光ドラム(電子写真感光体) 3 トナー容器(現像剤収納部) 4 攪拌器(現像剤攪拌部材) 4a 第二撹拌部(フロートの通過部分) 4b 第一攪拌部(フロートの通過部分以外の部分) 8 現像スリーブ(現像手段) 9 クリーニングブレード(クリーニング手段) 11 規制部材 12 フロート(位置検知部材) 13 紐 14 リール(紐収納部) 20 伸縮棒(規制部材) 31 テープ 31a 穴(光透過部) 32 検知部材 32a 発光素子 32b 受光素子 33 紐 33a 光反射部 33b 光吸収部 34 テープ 35 検知窓

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体に形成された潜像を現像
    するために用いられる現像剤を収納する現像剤収納部に
    収納されている現像剤の残量を報知するための現像剤残
    量報知装置において、 a.前記現像剤収納部に収納されている現像剤が現像に
    用いられる際に、現像剤の上部表面付近に位置する位置
    検知部材と、 b.前記位置検知部材の移動方向を規制する規制部材で
    あって、前記現像剤収納部に収納されている現像剤が現
    像に用いられることによって減少するのに応じて実質的
    に直線的に移動するように、前記位置検知部材の移動方
    向を規制する規制部材と、 c.前記規制部材によって移動方向を規制された状態で
    移動する前記位置検知部材の鉛直方向の位置に応じて、
    前記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知する
    報知手段と、を備えることを特徴とする現像剤残量報知
    装置。
  2. 【請求項2】 前記規制部材は、前記現像剤収納部に収
    納された現像剤が平均的に減少する領域内に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の現像剤残量報知
    装置。
  3. 【請求項3】 前記規制部材は、長手方向に伸縮自在で
    あって、前記位置規制部材の降下に従って延びることを
    特徴とする請求項1に記載の現像剤残量報知装置。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    紐と、 b.前記紐の他端部と接続する紐収納部材であって、前
    記紐の長手方向における移動に応じて回転して前記紐を
    繰り出す紐収納部材と、 c.前記紐収納部材の回転量を検知する検知部材と、を
    有し、 前記検知部材によって検知された、前記紐収納部材の回
    転量により、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残
    量を報知することを特徴とする請求項1に記載の現像剤
    残量報知装置。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    テープであって、長手方向において複数の色に色分けさ
    れたテープと、 b.前記テープの色を視認するための検知窓と、を有
    し、 前記検知窓に現れる色により、前記現像剤収納部に収納
    された現像剤の残量を報知することを特徴とする請求項
    1に記載の現像剤残量報知装置。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    テープであって、長手方向において複数の穴を有するテ
    ープと、 b.発光素子と受光素子を有し、通過する前記穴の数を
    検知する検知部材と、を有し、 前記検知部材によって検知された前記穴の数により、前
    記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の現像剤残量報知装置。
  7. 【請求項7】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    テープであって、長手方向において光反射部と光吸収部
    を交互に有するテープと、 b.発光素子と受光素子を有し、通過する前記光反射部
    の数を検知する検知部材とを有し、 前記検知部材によって検知された前記光反射部の数によ
    り、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知
    することを特徴とする請求項1に記載の現像剤残量報知
    装置。
  8. 【請求項8】 前記位置検知部材が前記現像剤収納部に
    収納されている現像剤に埋まった際に、前記テープが引
    っ張られることによって、前記位置検知部材は現像剤の
    上部表面付近に戻るように構成されていることを特徴と
    する請求項5乃至請求項7に記載の現像剤残量報知装
    置。
  9. 【請求項9】 電子写真画像形成装置本体に着脱可能な
    プロセスカートリッジにおいて、 a.電子写真感光体と、 b.前記電子写真感光体に形成された潜像を現像するた
    めの現像部材と、前記現像部材による現像に用いられる
    現像剤を収納する現像剤収納部と、を有する現像手段
    と、 c.前記現像剤収納部に収納されている現像剤の残量を
    報知するための現像剤残量報知部であって、 前記現像剤収納部に収納されている現像剤が現像に用い
    られる際に、現像剤の上部表面付近に位置する位置検知
    部材と、 前記位置検知部材の移動方向を規制する規制部材であっ
    て、前記現像剤収納部に収納されている現像剤が現像に
    用いられることによって減少するのに応じて実質的に直
    線的に移動するように、前記位置検知部材の移動方向を
    規制する規制部材と、 前記規制部材によって移動方向を規制された状態で移動
    する前記位置検知部材の鉛直方向の位置に応じて、前記
    現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知する報知
    手段と、 を有する現像剤残量報知部と、を備えることを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記規制部材は、前記現像剤収納部に
    収納された現像剤が平均的に減少する領域内に設けられ
    ていることを特徴とする請求項9に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  11. 【請求項11】 前記規制部材は、長手方向に伸縮自在
    であって、前記位置規制部材の降下に従って延びること
    を特徴とする請求項9に記載のプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    紐と、 b.前記紐の他端部と接続する紐収納部材であって、前
    記紐の長手方向における移動に応じて回転して前記紐を
    繰り出す紐収納部材と、 c.前記紐収納部材の回転量を検知する検知部材と、を
    有し、 前記検知部材によって検知された、前記紐収納部材の回
    転量により、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残
    量を報知することを特徴とする請求項9に記載のプロセ
    スカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    テープであって、長手方向において複数の色に色分けさ
    れたテープと、 b.前記テープの色を視認するための検知窓と、を有
    し、 前記検知窓に現れる色により、前記現像剤収納部に収納
    された現像剤の残量を報知することを特徴とする請求項
    9に記載のプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    テープであって、長手方向において複数の穴を有するテ
    ープと、 b.発光素子と受光素子を有し、通過する前記穴の数を
    検知する検知部材と、を有し、 前記検知部材によって検知された前記穴の数により、前
    記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  15. 【請求項15】 前記報知手段は、 a.長手方向の一端部に前記位置検知部材が設けられた
    テープであって、長手方向において光反射部と光吸収部
    を交互に有するテープと、 b.発光素子と受光素子を有し、通過する前記光反射部
    の数を検知する検知部材とを有し、 前記検知部材によって検知された前記光反射部の数によ
    り、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知
    することを特徴とする請求項9に記載のプロセスカート
    リッジ。
  16. 【請求項16】 前記位置検知部材が前記現像剤収納部
    に収納されている現像剤に埋まった際に、前記テープが
    引っ張られることによって、前記位置検知部材は現像剤
    の上部表面付近に戻るように構成されていることを特徴
    とする請求項13乃至請求項15に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  17. 【請求項17】 さらに、前記現像剤収納部に収納され
    た現像剤を撹拌するための撹拌部材を有し、前記撹拌部
    材は、両端が前記現像剤収納部に支持された撹拌軸であ
    って、長手方向において、第1の回転半径を有する第1
    の撹拌部と、前記第1の回転半径よりも小さい第2の回
    転半径を有し、前記位置検知部材と干渉しないよう構成
    された第二の撹拌部と、を有する撹拌軸、を備えること
    を特徴とする請求項9に記載のプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 記録媒体に画像を形成するための電子
    写真画像形成装置において、 a.電子写真感光体と、 前記電子写真感光体に形成された潜像を現像するための
    現像剤、を収納する現像剤収納部を有する現像手段と、 前記現像剤収納部に収納されている現像剤の残量を報知
    するための現像剤残量報知部であって、前記現像剤収納
    部に収納されている現像剤が現像に用いられる際に、現
    像剤の上部表面付近に位置する位置検知部材と、前記位
    置検知部材の移動方向を規制するであって、前記現像剤
    収納部に収納されている現像剤が現像に用いられること
    によって減少するのに応じて実質的に直線的に移動する
    ように、前記位置検知部材の移動方向を規制する規制部
    材と、前記規制部材によって移動方向を規制された状態
    で移動する前記位置検知部材の鉛直方向の位置に応じ
    て、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残量を報知
    する報知手段と、を有する現像剤残量報知部と、 を備えるプロセスカートリッジを取り外し可能に装着す
    るための装着部と、 b.前記プロセスカートリッジが装着された際に、前記
    報知部からの信号を受けて、前記現像剤収納部に収納さ
    れた現像剤の残量を報知する本体報知部と、を備えるこ
    とを特徴とする電子写真画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記本体報知部は、音により報知する
    ことを特徴とする請求項18に記載の電子写真画像形成
    装置。
  20. 【請求項20】 前記本体報知部は、表示により報知す
    ることを特徴とする請求項18に記載の電子写真画像形
    成装置。
  21. 【請求項21】 前記本体報知部は、外部機器のディス
    プレイにより報知することを特徴とする請求項18に記
    載の電子写真画像形成装置。
  22. 【請求項22】 さらに、前記プロセスカートリッジ
    は、 a.前記現像剤収納部に設けられたアンテナ部材と、 b.前記アンテナ部材と前記現像部材の間の静電容量の
    変化により、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残
    量を報知する補助報知手段であって、前記報知手段によ
    り報知される現像剤の残量よりもより少ない残量を報知
    する補助報知手段と、を有することを特徴とする請求項
    9に記載のプロセスカートリッジ。
  23. 【請求項23】 さらに、前記電子写真画像形成装置に
    取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジは、 a.前記現像剤収納部に設けられたアンテナ部材と、 b.前記アンテナ部材と前記現像部材の間の静電容量の
    変化により、前記現像剤収納部に収納された現像剤の残
    量を報知する補助報知手段であって、前記報知手段によ
    り報知される現像剤の残量よりもより少ない残量を報知
    する補助報知手段と、を有することを特徴とする請求項
    18に記載の電子写真画像形成装置。
JP9224873A 1996-11-09 1997-08-21 現像剤残量報知装置、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 Withdrawn JPH10186826A (ja)

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