JPH10186696A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置Info
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- JPH10186696A JPH10186696A JP35461596A JP35461596A JPH10186696A JP H10186696 A JPH10186696 A JP H10186696A JP 35461596 A JP35461596 A JP 35461596A JP 35461596 A JP35461596 A JP 35461596A JP H10186696 A JPH10186696 A JP H10186696A
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Abstract
いて残留電位の蓄積がなく、画像のにじみやボケ、ゴ−
スト等の画像欠陥の生じない高品位の画質を保つことの
できる電子写真感光体を提供することである。 【解決手段】導電性支持体上に少なくとも感光層及び表
面保護層をこの順に有する電子写真感光体において、該
感光層が電荷発生物質としてCuKα特性X線回折にお
ける回折角(2θ±0.2°)が9.5°、24.1°
及び27.3°に強いピ−クを有するオキシチタニウム
フタロシアニンまたはCuKα特性X線回折における回
折角(2θ±0.2°)が9.3°、10.6°、1
3.2°、15.1°、15.7°、16.1°、2
0.8°、23.3°、26.3°及び27.1°に強
いピ−クを有するオキシチタニウムフタロシアニンを含
有することを特徴とする電子写真感光体。
Description
に該電子写真感光体を備えたプロセスカ−トリッジ及び
電子写真装置に関する。
される電子写真プロセスに応じた所要の感度、電気特性
及び光学特性を有することが要求される。特に繰り返し
使用される感光体にあっては、感光体の表面には帯電、
画像露光、トナ−現像、紙への転写及びクリ−ニング等
の電気的、機械的外力が直接加えられるために、それら
に対する耐久性が要求される。具体的には、転写やクリ
−ニング等の際の感光体表面の摺擦によって生じる表面
の摩耗や傷、帯電時に発生するオゾンや帯電生成物によ
る感光体及び電位特性の劣化等に対する耐久性が要求さ
れる。更に、トナ−現像とクリ−ニングの繰り返しによ
る感光体表面へのトナ−付着という問題もあり、良好な
クリ−ニング性も要求されている。
足するために、感光層上に樹脂を主成分とする表面保護
層を設ける試みがなされている。例えば、特開昭56−
42863号公報及び特開昭53−103741号公報
等には、硬化型樹脂を主成分とする表面保護層を設ける
ことにより、硬度や耐摩耗性を向上させることが提案さ
れている。
光体の表面保護層には高い硬度及び優れた耐摩耗性等の
特性だけでなく、表面保護層自体の抵抗が適当であるこ
とが要求される。抵抗が低すぎる場合には、静電潜像が
表面保護層中を面方向に流れてしまい、画像のにじみや
ボケ等の問題が発生してしまう。しかしながら、表面保
護層の抵抗が高すぎる場合、帯電−露光といった電子写
真プロセスを繰り返すことにより、表面保護層に電荷が
蓄積されていく、いわゆる残留電位の増加が起こり、感
光体の繰り返し使用時に電位が安定しないために、画質
も不安定になる。この問題を解決するために、例えば特
開昭57−30843号公報には表面保護層に導電性微
粒子として金属酸化物を添加することによって層の抵抗
を制御することが提案されている。
の吸水の度合により表面保護層の抵抗も変化してしまう
ため、抵抗が環境に依存し、導電性微粒子として金属酸
化物を添加しただけでは、全環境下で適正な抵抗に抑え
ることは困難であった。この問題を解決するために、例
えば特開昭62−295066号公報には結着樹脂中に
撥水処理し分散性、耐湿性の向上した金属微粉末または
金属酸化物微粉末を分散した表面保護層を設けることに
よって層の抵抗を制御することが提案されている。
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電材料が従
来より用いられているが、特性が劣化し易い、取り扱い
上の制約が大きい等の欠点があった。
アゾ−ル、フタロシアニン等の有機光導電材料は無機光
導電材料に比べて無公害、高生産性等の利点があった。
オキシチタニウムフタロシアニンは、特に長波長の光に
対して高感度を有し、無金属フタロシアニンや銅フタロ
シアニン等と同様に多くの結晶形が知られている。例え
ば、特開昭59−49544号公報(USP4,44
4,861)、特開昭59−166959号公報、特開
昭61−239248号公報(USP4,728,59
2)、特開昭62−67094号公報(USP4,66
4,997)、特開昭63−366号公報、特開昭63
−116158号公報、特開昭63−198067号公
報及び特開昭64−17066号公報に各結晶形の異な
るオキシチタニウムフタロシアニンが報告されている。
アニンを光導電材料として用いた感光層の上に表面保護
層を設けた電子写真感光体を用いた場合、次のような問
題があった。即ち、連続プリント時の明部電位、残留電
位の変化により引き起こされる現象である。例えば、現
在プリンタ−でよく使用されている暗部電位部分を非現
像部とし、明部電位を現像部とする現像プロセス(反転
現像系)で使用した場合に、前プリント時に光が当たっ
たところに履歴が残り、次プリント時に全面黒画像やハ
−フト−ン画像を撮ると、前プリント時に光が当たった
部分が黒く浮き出たり、白く抜けたりするいわゆるゴ−
スト現象が顕著に現れるという問題があった。
より優れた耐久性を有し、優れた画像を安定して提供で
きる電子写真感光体が検討されている。
久で、かつ繰り返し電子写真プロセスにおいて残留電位
の蓄積がなく、画像のにじみやボケ、ゴ−スト等の画像
欠陥の生じない高品位の画質を保つことのできる電子写
真感光体を提供すること、更に、本発明の目的は該電子
写真感光体を適用したプロセスカ−トリッジ並びに電子
写真装置を提供することである。
上に少なくとも感光層及び表面保護層をこの順に有する
電子写真感光体において、該感光層が電荷発生物質とし
てCuKα特性X線回折における回折角(2θ±0.2
°)が9.5°、24.1°及び27.3°に強いピ−
クを有するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する
ことを特徴とする電子写真感光体から構成される。
とも感光層及び表面保護層をこの順に有する電子写真感
光体において、該感光層が電荷発生物質としてCuKα
特性X線回折における回折角(2θ±0.2°)が9.
3°、10.6°、13.2°、15.1°、15.7
°、16.1°、20.8°、23.3°、26.3°
及び27.1°に強いピ−クを有するオキシチタニウム
フタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感
光体から構成される。
体は導電性を有するものであれば、何れのものでもよ
く、例えばアルミニウム、クロム、ニッケル、ステンレ
ス、銅及び亜鉛等の金属や合金、アルミニウムや銅等の
金属箔をプラスチックフィルムにラミネ−トしたもの、
アルミニウム、酸化インジウム及び酸化スズ等をプラス
チックフィルムに蒸着したもの、あるいは、導電性物質
を単独または適当な結着樹脂と共に塗布して導電層を設
けた金属、プラスチックフィルム及び紙等が挙げられ
る。
は、アルミニウム、銅、ニッケル及び銀等の金属粉体、
金属箔及び金属繊維、酸化アンチモン、酸化インジウム
及び酸化スズ等の導電性金属酸化物、ポリピロ−ル、ポ
リアニリン及び高分子電解質等の高分子導電材料、カ−
ボンブラック、グラファイト粉体及び有機もしくは無機
の電解質またはこれらの導電性物質で表面を被覆した導
電性粉体等が挙げられる。
シ−ト状及びベルト状等が挙げられるが、適用される電
子写真装置に最も適した任意の形状であることが好まし
い。
設けてもよい。下引き層は、感光層との界面での電荷注
入制御をするバリヤ−層や接着層として機能する。下引
き層は主に結着樹脂からなるが、前記金属や合金、また
はそれらの酸化物、塩類及び界面活性剤を含んでもよ
い。
リエステル、ポリウレタン、ポリアクリレ−ト、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカ−ボネ
−ト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、フェ
ノ−ル樹脂、アクリル樹脂、シリコ−ン樹脂、エポキシ
樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキド樹脂、ポリア
ミドイミド、ポリサルホン、ポリアリルエ−テル、ポリ
アセタ−ル及びブチラ−ル樹脂等が挙げられる。下引き
層の膜厚は、好ましくは0.05〜7μm、より好まし
くは0.1〜2μmである。
は、電荷発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する
単層型、あるいは電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と
電荷発生物質を含有する電荷発生層に機能分離された積
層型のいずれでもよい。
積層型の感光層の構成としては、電荷発生層上に電荷輸
送層を積層するものと、電荷輸送層上に電荷発生層を積
層するものがある。
質を蒸着、スパッタ−等の方法で成膜した均一な層とし
て形成される、あるいは電荷発生物質を結着樹脂に分散
した分散液を塗布乾燥することにより形成される。
21746号公報に記載されるような、CuKα特性X
線回折における回折角(2θ±0.2°)が9.5°、
24.1°及び27.3°に強いピ−クを有するオキシ
チタニウムフタロシアニン(図1)または、例えば特開
昭62−67094号公報に記載されるような、CuK
α特性X線回折における回折角(2θ±0.2°)が
9.3°、10.6°、13.2°、15.1°、1
5.7°、16.1°、20.8°、23.3°、2
6.3°及び27.1°に強いピ−クを有するオキシチ
タニウムフタロシアニン(図2)を用いる。
生層用の樹脂を用いることができ、例えば、ポリビニル
ブチラ−ル、ポリビニルホルマ−ル等のポリビニルアセ
タ−ル樹脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、セルロ−ス
エステル、セルロ−スエ−テル、ポリエステル、ポリカ
−ボネ−ト、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂及びエポキ
シ樹脂等が挙げられる。
−トリニトロフルオレノン、テトラシアノキノジメタン
等の電子受容性物質、カルバゾ−ル、インド−ル、イミ
ダゾ−ル、オキサゾ−ル、ピラゾ−ル、オキサジアゾ−
ル、ピラゾリン、チアジアゾ−ル等の複素環化合物、ア
ニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導
体、スチルベン誘導体あるいはこれらの化合物からなる
基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性物
質が添加されていてもよい。電荷発生層の膜厚は10μ
m以下であることが好ましく、特には0.05〜2μm
であることが好ましい。
質を成膜性を有する樹脂に適当な溶剤を用いて溶解した
塗工液を塗布、乾燥することによって形成される。電荷
輸送物質としては、例えばカルバゾ−ル、インド−ル、
イミダゾ−ル、チアゾ−ル、オキサジアゾ−ル、ピラゾ
−ル、ピラゾリン等の複素環を有する化合物、フェニル
アミン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン等のア
ニリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体及
びこれらの化合物からなる基を主鎖あるいは側鎖に有す
る重合体等の電子供与性物質が挙げられる。結着樹脂と
しては、従来用いられる電荷輸送層用の樹脂を用いるこ
とができ、例えば、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステル、
ポリアリレ−ト、アクリル樹脂、スチレン樹脂及びシリ
コ−ン樹脂等の熱可塑性樹脂や硬化性の樹脂が挙げられ
る。電荷輸送層の膜厚は5〜40μmが好ましく、特に
は10〜30μmが好ましい。
光層について説明する。単層型感光層は、電荷発生物質
及び電荷輸送物質を前記樹脂に溶解、分散した液を塗
布、乾燥することによって形成される。単層型感光層の
膜厚は5〜40μm、特には10〜30μmが好まし
い。
層は、熱または光で硬化させることにより得られる樹脂
を主成分とする。樹脂としては、例えばポリビニルアセ
タ−ル、ポリスチレン、アクリル樹脂、セルロ−スエス
テル、セルロ−スエ−テル、ポリエステル、ポリカ−ボ
ネ−ト、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリアリレ−ト、スチレン樹脂及びシリコ−ン樹脂
等の熱可塑性樹脂や硬化性の樹脂が挙げられる。より高
い硬度及び優れた耐摩耗性を得るためには、光でモノマ
−またはオリゴマ−を硬化させることが好ましく、ま
た、更にモノマ−やオリゴマ−としてはアクリロイル基
やメタクリロイル基を有するものが好ましい。モノマ−
またはオリゴマ−を硬化させる際には光開始剤を用いて
もよい。光開始剤の添加量はモノマ−またはオリゴマ−
の全重量に対し、0.1〜150重量%が好ましく、特
には0.5〜100重量%であることが好ましい。
表面保護層の抵抗を調節するという観点から、金属酸化
物粒子等の導電性粒子を分散含有することが好ましい。
導電性金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマ
ス、インジウムをド−プした酸化スズ、アンチモンをド
−プした酸化スズ及び酸化ジルコニウム等の粒子が挙げ
られる。これらの金属酸化物は一種類もしくは二種類以
上を混合して用いる。二種類以上を混合した場合には固
溶体または融着の形をとってもよい。金属酸化物粒子の
含有量は表面保護層の全重量に対し、5〜90重量%が
好ましい。5重量%未満では表面保護層としての抵抗値
が高くなりすぎることがあり、90重量%より多いと感
光体表面層として低抵抗となり易く、帯電能の低下やピ
ンホ−ルの原因となることがある。
面保護層の抵抗の環境変動を抑えるという観点から、金
属酸化物表面を撥水処理することが好ましい。撥水処理
に用いられる処理剤としてはチタネ−ト系カップリング
剤、フッ素含有シランカップリング剤、フッ素変性シリ
コ−ンオイル、フッ素系界面活性剤及びアセトアルコキ
シアルミニウムジイソプロピレ−ト等の化合物が挙げら
れる。
分散粒子による入射光の散乱を防ぐためには、粒子系が
入射光の波長よりも小さいことが好ましく、一般には数
平均粒径で0.3μm以下が好ましい。
ニングプロセスの中で、最も一般的なブレ−ドクリ−ニ
ング方式はブレ−ド反転の問題が常につきまとう。これ
は感光体表面とブレ−ドの間の摩擦力が非常に高いため
生じる問題であり、ある閾値を越えた時にブレ−ド反転
が生じる。そこで、本発明における表面保護層におい
て、感光体表面の摩擦力を下げるために表面保護層にフ
ッ素原子含有樹脂微粒子のような潤滑剤を含有させるこ
とが好ましい。
テトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリジクロロジフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−パ−フルオロアル
キルビニルエ−テル共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体及びテチラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン−パ−フルオロアルキル
ビニルエ−テル共重合体からなる群から選ばれた一種類
または二種類以上から構成されている樹脂が挙げられ
る。市販のフッ素原子含有樹脂微粒子をそのまま用いる
ことも可能である。分子量は0.3万〜500万である
ことが好ましい。粒径は0.01〜10μmであること
が好ましく、特には0.05〜2.0μmであることが
好ましい。
及び耐環境性等も更に向上させるため、表面保護層に各
種カップリング剤や酸化防止剤を添加してもよい。
〜10μmが好ましく、特には5〜7μmであることが
好ましい。
ることができる。特に塗布による方法は、薄膜から厚膜
まで広い範囲で、しかも、様々な組成の膜の形成が可能
であるので好ましい。塗布方法としては、浸漬コ−ティ
ング法、スプレ−コ−ティング法、ビ−ムコ−ティング
法、バ−コ−ティング法、ブレ−ドコ−ティング法及び
ロ−ラコ−ティング法等が挙げられる。
体、及び帯電手段、現像手段及びクリ−ニング手段から
なる群より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持
し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とす
るプロセスカ−トリッジから構成される。
光体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を
有することを特徴とする電子写真装置から構成される。
ロセスカ−トリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。図において、1はドラム状の本発明の電子写真感
光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回
転駆動される。感光体1は回転過程において、一次帯電
手段3によりその周面に正または負の所定電位の均一帯
電を受け、次いで、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走査
露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光光4を受
ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順次形成さ
れていく。
によりトナ−現像され、現像されたトナ−現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピ−)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリ−ニング手段9によって転写残りトナ−の除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ロ
−ラ−等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は
必ずしも必要ではない。
帯電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを
複写機やレ−ザ−ビ−ムプリンタ−等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一次帯電
手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9の少なくと
も1つを感光体1と共に一体に支持してカ−トリッジ化
し、装置本体のレ−ル12等の案内手段を用いて装置本
体に着脱可能なプロセスカ−トリッジ11とすることが
できる。また、画像露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンタ−である場合には、原稿からの反射光や透過
光を用いる、あるいは、センサ−で原稿を読み取り、信
号化し、この信号に従って行われるレ−ザ−ビ−ムの走
査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッタ−アレイの駆
動等により照射される光である。
厚10μmの陽極酸化被膜を形成した後、封孔処理を行
い水洗、乾燥した。
角(2θ±0.2°)9.5°、24.1°及び27.
3°に強いピ−クを有するオキシチタニウムフタロシア
ニン10部にn−プロパノ−ル200部を加え粉砕、微
粒化分散処理を行った。次いで、ポリビニルブチラ−ル
(商品名デンカブチラ−ル#−6000、電気化学工業
(株)製)を5部含む10%n−プロパノ−ル溶液と混
合し、電荷発生層用塗工液を調製した。この塗工液を前
記アルミニウムシリンダ−上に浸漬コ−ティング法で塗
布、乾燥し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
70重量部と下記構造式(2)で示される化合物20重
量部、下記構造式(3)で示される化合物1.7重量部
及び下記構造式(4)(繰り返し構造単位のモル比率p
/q=1/1,粘度平均分子量31000)で示される
ポリカ−ボネ−ト樹脂100重量部を1,4−ジオキサ
ン1000重量部に溶解させ、電荷輸送層用塗工液を調
製した。塗工液を前記電荷発生層上に浸漬コ−ティング
法で塗布、乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し
た。
り調製した。平均粒径0.02μmのアンチモン含有酸
化スズ微粒子(商品名T−1、三菱マテリアル(株)
製)100重量部、(3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)トリメトキシシラン(信越化学(株)製)30重量
部、95%エタノ−ル5%水溶液300重量部をミリン
グ装置で1時間ミリング処理した溶液をろ過しエタノ−
ルで洗浄後、乾燥し、120℃1時間の加熱処理をする
ことにより、微粒子の表面処理を行った。
されるアクリルモノマ−を25部、構造式(5)
重量部、前記表面処理を行ったアンチモン含有酸化スズ
粒子35重量部及びエタノ−ル300重量部を混合して
サンドミル装置で96時間分散した分散液に四フッ化エ
チレン樹脂粒子(商品名ルブロンL−2、ダイキン工業
(株)製)25重量部を混合してサンドミル装置で8時
間分散することにより表面保護層用塗工液を調製した。
この塗工液を前記電荷輸送層上に浸漬コ−ティング法で
塗布して成膜し、乾燥後高圧水銀灯にて800mW/c
m2 の光強度で15秒間紫外線照射して、膜厚3μmの
保護層を形成し、電子写真感光体を作成した。
2%RH下で一晩放置後、レ−ザ−ビ−ムプリンタ−
(商品名LBP−EX、キヤノン(株)製)に装着し、
残留電位を測定した。測定は、現像器、クリ−ナ−を外
したカ−トリッジを用意し、暗部電位が−700Vにな
るように帯電設定を行い、明部電位が−150Vになる
ようにレ−ザ−光量を調整して、明部電位を5枚プリン
ト相当流し、5枚目の電位をV1とし、その後レ−ザ−
を照射したまま一次帯電を切り、5回転目の電位を残留
電位とした。
同様の方法で耐久直後の残留電位V1を測定した。
た。評価画像は5mm×5mmの塗りつぶしの四角形を
縦横1cmの間隔で画像上に均一になるように電子写真
感光体の一周分形成した後、1ドット1スペ−スのドッ
ト密度の画像を形成したものをサンプリングした。そし
てこの画像の1ドット1スペ−スのドット密度の画像の
部分が均一であるかどうか、即ち、前のプロセスで5m
m×5mmの塗りつぶしの四角形の潜像を形成された部
分の白抜け(ゴ−スト現象)の有無で判断した。評価結
果を表1に示す。ただし、表中のゴ−スト結果におい
て、○はゴ−スト無し、×はゴ−スト有りを表わす。
角(2θ±0.2°)9.3°、10.6°、13.2
°、15.1°、15.7°、16.1°、20.8
°、23.3°、26.3°及び27.1°に強いピ−
クを有するオキシチタニウムフタロシアニンを用いた他
は、実施例1と同様にして、電荷発生層までを形成し
た。
ネ−ト樹脂を下記構造式(6)で示されるポリカ−ボネ
−ト樹脂に代えた他は、実施例1と同様にして電荷輸送
層用塗工液を調製し、塗工液を前記電荷発生層上に浸漬
コ−ティング法で塗布、乾燥し、膜厚20μmの電荷輸
送層を形成した。 構造式(6)
形成し、電子写真感光体を作成し、同様に評価を行っ
た。結果を表1に示す。
構造式(4)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂を構造式
(6)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂に代えた他は、
実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価を
行った。結果を表1に示す。
構造式(6)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂を構造式
(4)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂に代えた他は、
実施例2と同様にして電子写真感光体を作成し、評価を
行った。結果を表1に示す。
構造式(4)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂を下記構
造式(7)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂に代えた他
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評
価を行った。結果を表1に示す。 構造式(7)
構造式(6)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂を下記構
造式(7)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂に代えた他
は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作成し、評
価を行った。結果を表1に示す。
構造式(4)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂を下記構
造式(8)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂に代えた他
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評
価を行った。結果を表1に示す。 構造式(8)
構造式(6)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂を下記構
造式(8)で示されるポリカ−ボネ−ト樹脂に代えた他
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評
価を行った。結果を表1に示す。
角(2θ±0.2°)が7.6°、10.2°、22.
5°、25.3°及び28.6°に強いピ−クを有する
オキシチタニウムフタロシアニンを用いた他は、実施例
1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価を行っ
た。結果を表1に示す。
角(2θ±0.2°)が7.6°、10.2°、22.
5°、25.3°及び28.6°に強いピ−クを有する
オキシチタニウムフタロシアニンを用いた他は、実施例
2と同様にして電子写真感光体を作成し、評価を行っ
た。結果を表1に示す。
角(2θ±0.2°)が7.1°、10.4°、24.
8°及び27.4°に強いピ−クを有するオキシチタニ
ウムフタロシアニンを用いた他は、実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作成し、評価を行った。結果を表1
に示す。
他は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価を行った。結果を表1に示す。
定のオキシチタニウムフタロシアニンを含有することに
より、高湿下においてもボケ、流れがなく、高精細な画
像が得られ、耐摩耗性の低下や残留電位増大によるトナ
−被り等の画像欠陥がなく、また繰り返し使用時の残留
電位の蓄積が低減された、高耐久、かつ、初期から繰り
返し使用後までゴ−スト等の画像欠陥が生じず、高品位
を保つことができるという顕著な効果を奏する。また、
該電子写真感光体はカ−トリッジ及び電子写真装置に装
着して同様に優れた効果を奏する。
アニンのCuKα特性X線回折図。
アニンのCuKα特性X線回折図。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図。
Claims (11)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層及び
表面保護層をこの順に有する電子写真感光体において、
該感光層が電荷発生物質としてCuKα特性X線回折に
おける回折角(2θ±0.2°)が9.5°、24.1
°及び27.3°に強いピ−クを有するオキシチタニウ
ムフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真
感光体。 - 【請求項2】 導電性支持体上に少なくとも感光層及び
表面保護層をこの順に有する電子写真感光体において、
該感光層が電荷発生物質としてCuKα特性X線回折に
おける回折角(2θ±0.2°)が9.3°、10.6
°、13.2°、15.1°、15.7°、16.1
°、20.8°、23.3°、26.3°及び27.1
°に強いピ−クを有するオキシチタニウムフタロシアニ
ンを含有することを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項3】 前記表面保護層が熱または光で硬化させ
た樹脂を主成分とする請求項1または2記載の電子写真
感光体。 - 【請求項4】 前記表面保護層にフッ素原子含有樹脂粒
子が含有されている請求項1または2記載の電子写真感
光体。 - 【請求項5】 前記表面保護層に導電性粒子が含有され
ている請求項1または2記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 前記導電性粒子が金属酸化物粒子である
請求項5記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 前記金属酸化物粒子が撥水処理されてい
る請求項6記載の電子写真感光体。 - 【請求項8】 請求項1記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項9】 請求項2記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項10】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電
手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有すること
を特徴とする電子写真装置。 - 【請求項11】 請求項2記載の電子写真感光体、帯電
手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有すること
を特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10186696A true JPH10186696A (ja) | 1998-07-14 |
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---|---|---|---|---|
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US8252499B2 (en) | 2007-03-06 | 2012-08-28 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and image forming apparatus |
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1996
- 1996-12-20 JP JP35461596A patent/JP3554126B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009047731A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、これを用いた画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
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