JPH10185189A - 燃焼機器修理支援装置 - Google Patents

燃焼機器修理支援装置

Info

Publication number
JPH10185189A
JPH10185189A JP8349109A JP34910996A JPH10185189A JP H10185189 A JPH10185189 A JP H10185189A JP 8349109 A JP8349109 A JP 8349109A JP 34910996 A JP34910996 A JP 34910996A JP H10185189 A JPH10185189 A JP H10185189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diagnostic
file
data
combustion
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8349109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3444737B2 (ja
Inventor
Masa Ishimoto
雅 石本
Satoru Morita
森田  哲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP34910996A priority Critical patent/JP3444737B2/ja
Publication of JPH10185189A publication Critical patent/JPH10185189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3444737B2 publication Critical patent/JP3444737B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数メーカーで複数機種に対して汎用的に修理
支援ができる修理支援装置のソフトウエア構成。 【解決手段】診断シーケンスファイル106と、複数種
類の燃焼機器に共通に設けられ、診断シーケンスファイ
ルのデータファイルを解析し、診断シーケンスのデータ
から少なくとも修理作業者へのメッセージと燃焼機器の
制御部へのコマンドを取得する診断シーケンス解析手段
101と、複数種類の燃焼機器に共通に設けられ、モニ
タに診断用画面の表示を行い、診断シーケンス解析手段
が取得したメッセージを表示し、更に修理作業員から入
力される操作データを診断シーケンス解析手段に渡す診
断アプリケーション手段100が取得したコマンドを与
えられ、診断アプリケーション手段100が取得したコ
マンドを与えられ、コマンド燃焼機器の制御部が認識で
きる命令語に変換して制御部に送信する変換ドライバ手
段110とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器や風呂追い
焚き機能付き給湯器等の燃焼機器の修理を支援する為の
端末装置及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器等の燃焼機器は、近年においてマ
イクロコンピュータを使用して燃焼制御から、給湯機
能、自動湯張り機能、追い焚き機能等の制御などを実現
している。それに伴い、機器内で使用する電磁弁、ファ
ン等のアクチュエータや温度センサ、水量センサ等のセ
ンサ等の部品数の増加する傾向にある。この様に給湯器
の機能の高度化に伴い、新しいセンサや部品が組み込ま
れ、制御シーケンスが複雑化し、部品配置の高密度化が
進んでいる。更に、頻繁にモデルチェンジが行われると
共に製品のラインアップも増加する傾向にある。
【0003】その結果、給湯器の修理は、部品点数の増
大と機能高度化によるソフトウエアの複雑化に伴い故障
部品の特定が困難になっており、また修理対象の機種が
増加して個々の機種への対応が困難になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、給湯器の
修理作業は極めて困難で多くの工数、時間を必要とする
傾向にある。また、修理対象機種が増加するに伴い必要
とされる修理技能及び修理情報を取得することが困難に
なっている。その為に、故障箇所を正確に特定すること
ができず、故障原因でない部品を交換することがしばし
ばあり、修理コストを増大させている。
【0005】そこで、本発明は、給湯器等の燃焼機器の
メーカーや機種にかかわらず同一の修理支援システムを
提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、修理端末を給湯器と通信
線で接続し、給湯器内の制御部内部を解析する等して、
給湯器単体では不可能な高度な故障診断を行うことがで
きる修理支援システムを提供することを目的とする。
【0007】更に、本発明は、給湯器内部に診断用の回
路やハードウエアの追加をできるだけ行わないで、それ
に修理端末を接続するだけで全ての機種に対する修理を
可能とする修理システムを提供することを目的とする。
【0008】更に、本発明は、修理手順が標準化され、
多数の機種に対して高度な修理技能がなくても効率的に
故障診断を行い故障部位を特定することができる修理シ
ステムを提供することを目的とする。
【0009】更に、本発明は、修理員には共通のグラフ
ィカル・ユーザ・インターフェースを提供しつつ、多数
の機種に対して修理支援手順を提供することができる修
理支援システムを提供することを目的とする。
【0010】更に、本発明は、修理員には共通のグラフ
ィカル・ユーザ・インターフェースを提供しつつ、多数
の機種に対して内部のセンサやアクチュエータ等のモニ
タ、駆動を可能にすることができる修理支援システムを
提供することを目的とする。
【0011】更に、本発明は、修理員には共通のグラフ
ィカル・ユーザ・インターフェースを提供しつつ、多数
の機種に対して模擬的なリモコンとして操作されること
ができる修理支援システムを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明の
一構成である、燃焼制御プログラムを実行する制御部を
有する燃焼機器の修理支援装置において、該燃焼機器の
制御部と通信可能であり、修理作業員に対する入出力を
行うモニタ及び入力手段と、複数種類の燃焼機器毎に設
けられ、それぞれの燃焼機器に適用される診断シーケン
スのデータを予め決められた構文に従って構築したデー
タファイルを格納する診断シーケンスファイルと、複数
種類の燃焼機器に共通に設けられ、該診断シーケンスフ
ァイルのデータファイルを前記構文に基づいて解析し、
診断シーケンスのデータから少なくとも修理作業者への
メッセージと前記燃焼機器の制御部へのコマンドを取得
する診断シーケンス解析手段と、複数種類の燃焼機器に
共通に設けられ、前記モニタに診断用画面の表示を行
い、前記診断シーケンス解析手段が取得したメッセージ
を表示し、更に修理作業員から入力される操作データを
前記診断シーケンス解析手段に渡す診断アプリケーショ
ン手段と、複数種類の燃焼機器毎に設けられ、前記診断
アプリケーション手段が取得したコマンドを与えられ、
前記与えられたコマンドを該燃焼機器の制御部が認識で
きる命令語に変換して該制御部に送信する変換ドライバ
手段とを有することを特徴とする修理支援装置により達
成される。
【0013】より具体的には、前記診断シーケンスファ
イルが格納するデータファイルには、該燃焼機器内の複
数の部品毎の診断シーケンスデータと、該複数の部品の
診断順序を示す順序テーブルとを含み、前記診断シーケ
ンス解析手段は、前記順序テーブルを参照して診断対象
の部品を選択し、該部品の診断シーケンスデータを解析
することを特徴とする。
【0014】そして、前記診断シーケンスデータは、少
なくとも修理作業員へのメッセージ、該燃焼機器の制御
部へのコマンドが、当該燃焼機器の診断シーケンスに従
って記述されていることを特徴とする。
【0015】診断シーケンスファイルが格納するデータ
ファイルは、予め決められた構文法により構築された部
品毎のシーケンスデータとその部品の診断順序を示す順
序テーブルとを有するので、全機種に共通に設けられた
診断シーケンス解析手段がその構文を解析し、順序テー
ブルに従う順番で部品の診断をシーケンスデータに従っ
てメッセージのモニタへの表示、燃焼機器へのコマンド
の送信を行うことができる。また、燃焼機器からのモニ
タ値をモニタに表示することができる。
【0016】上記の目的は、本発明の別の構成の、燃焼
制御プログラムを実行する制御部を有する燃焼機器の修
理支援装置において、該燃焼機器の制御部と通信可能で
あり、修理作業員に対する入出力を行うモニタ及び入力
手段と、複数種類の燃焼機器毎に設けられ、それぞれの
燃焼機器に適用されるリモコンの操作ボタンとその操作
ボタンに対応するコマンドのデータを予め決められたフ
ォーマットに従って記述したデータファイルを格納する
模擬リモコンファイルと、複数種類の燃焼機器に共通に
設けられ、前記模擬リモコンファイルを参照して該操作
ボタンを有する模擬リモコン画面の表示を前記モニタに
行い、前記修理作業員から入力される操作データに対応
するコマンドを取得する診断アプリケーション手段と、
複数種類の燃焼機器毎に設けられ、前記診断アプリケー
ション手段が取得したコマンドを与えられ、前記与えら
れたコマンドを該燃焼機器の制御部が認識できる命令語
に変換して該制御部に送信する変換ドライバ手段とを有
することを特徴とする修理支援装置により達成される。
【0017】この発明では、模擬リモコンファイルを燃
焼機器毎に予め準備しておくことで、修理支援装置にリ
モコンと同等の機能を与えることが可能になる。
【0018】本発明の別の構成では、上記の模擬リモコ
ンファイルと同様に、複数種類の燃焼機器毎に設けら
れ、それぞれの燃焼機器が有するアクチュエータとその
駆動に対応するコマンドのデータを予め決められたフォ
ーマットに従って記述したデータファイルを格納する個
別部品駆動ファイルを有することで、修理支援装置から
アクチュエータの駆動を行うことができる。
【0019】更に、本発明の別の構成では、上記の模擬
リモコンファイルと同様に、複数種類の燃焼機器毎に設
けられ、それぞれの燃焼機器が有するモニタ可能な部品
とそのモニタ要求に対応するコマンドのデータを予め決
められたフォーマットに従って記述したデータファイル
を格納するメンテモニタファイルを有することで、修理
支援装置から部品の状態をモニタすることができる。
【0020】更に、本発明の別の構成では、前記変換ド
ライバ手段は、前記燃焼機器から返信されてきたモニタ
値データを対応する物理量またはメッセージに変換し
て、前記診断アプリケーション手段に渡し、前記診断ア
プリケーションが該物理量またはメッセージを前記モニ
タに表示することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲
はその実施の形態に限定されるものではない。尚、以下
説明の為に風呂追い焚き機能付きの給湯器を例にして説
明するが、それ以外の機能を有する給湯器或いは一般的
な燃焼機器にも適用することができる。
【0022】図1は、給湯器修理支援システムの全体の
構成を示す図である。1はその修理支援装置であり、通
信線または赤外線などの通信媒体手段を介して給湯器2
に接続される。また、修理支援装置1は、携帯端末や携
帯用のパーソナルコンピュータ10と入出力ボックス2
0から構成される。携帯端末10は汎用品を使用するこ
とができ、修理用のプログラムをインストールすること
で、各種の修理支援機能を実現することができる。
【0023】携帯端末装置10は入出力ボックス20と
RS232C等の通信ケーブル線で接続され、入出力ボ
ックス20は、携帯端末10から与えられるデジタル信
号を電圧変換して給湯器2の電圧に整合したデジタル信
号をシリアルに送信したり、給湯器から検出した電力、
ガス圧、電流、電圧、抵抗値、周波数などのアナログ値
をデジタル値に変換して携帯端末10に送信したりする
インターフェース的な機能を有する。
【0024】給湯器2内には、後述するマイクロコンピ
ュータによる制御装置が設けられているが、入出力ボッ
クス20とは通信線CN5で接続されて、携帯端末10
が給湯器の制御装置内を解析することができる様になっ
ている。更に、給湯器2に対して、その商用電源に対し
て消費される電力を検出する為の端子CN4、2次ガス
圧を測定する為のチューブCN3、及び選択された部位
の電圧、電流、抵抗、周波数を測定する為のプローブ付
き端子CN2が取り付けられる。
【0025】従って、給湯器2側に要求されるものは、
基本的には通信線CN5が接続されるコネクタ端子と、
その通信線を介して行われる通信機能である。
【0026】図2は、修理支援装置の携帯端末10内の
ソフトウエア機能の構成を示す図である。携帯端末は通
常の汎用コンピュータと同等のハードウエア構成をと
り、その記憶媒体内に図2に示した機能をもつソフトウ
エアが格納される。
【0027】テスター機能P1は、交流・直流電圧測定
機能P11、交流・直流電流測定機能P12、抵抗測定
機能P13、周波数測定機能P14を有する。これらの
テスター機能プログラムP1は、前述した入出力ボック
ス20からのプローブをもつ端子CN2により、選択さ
れた給湯器内の部位の電圧、電流、抵抗、周波数を測定
する。
【0028】ガス圧測定機能プログラムP2は、前述し
たチューブCN3を給湯器2内のガス比例弁の下流側の
ガス2次圧を測定する為のプログラムである。同様に、
消費電力測定機能プログラムP3は、給湯器2の電源と
商用電源との間に挿入される電力用端子CN4を介し
て、給湯器全体で消費する電力を測定するプログラムで
ある。
【0029】これらの測定機能プログラムは、入出力ボ
ックス20内にある測定用のハードウエアを制御するこ
とにより、それぞれの物理量を測定して、携帯端末10
に表示する。
【0030】機器情報取得機能プログラムP4は、通信
線CN5を介して接続される給湯器の機種コードやバー
ジョン情報を取得するプログラムである。
【0031】パスワード機能プログラムP5は、携帯端
末10から給湯器2に修理モードを指示する特別の開始
指示コードを送信し、その返信を受け取る機能を持つ。
後述する通り、修理モードでは給湯器内の制御装置のメ
モリにアクセスすることができ、燃焼制御に不可欠なデ
ータを書換え若しくはクリアしてしまう危険性があり、
パスワードを送受信し確認することで安全性を担保して
いる。
【0032】メンテモニタ機能プログラムP6、模擬リ
モコン機能プログラムP7、個別部品駆動機能プログラ
ムP8及び故障診断サポート機能プログラムP9は、本
発明の故障支援機能の中心的な部分である。それぞれの
プログラムの機能について簡単に説明すると、メンテモ
ニタ機能は、給湯器内のセンサの値や制御用の数値をモ
ニタするもので、制御装置のメモリ(RAM)のデータ
を読みだすことにより可能である。
【0033】模擬リモコン機能プログラムP7は、携帯
端末の表示画面にリモコンと同等の画面を表示し、通常
のリモコンから与えられる通常の燃焼シーケンスの指令
をしたり、通常のリモコンから得られる給湯温度等のデ
ータをモニタしたり、設定温度の設定を変更したりす
る。この機能により、修理作業員は給湯器の前に居なが
ら例えば台所や浴室内のリモコンを操作及びモニタする
ことができ修理作業性を上げることができる。具体的に
は、携帯端末から給湯器内の制御用のRAM領域の制御
シーケンスの実行を意味するフラグをオン状態に書き換
える等により可能である。
【0034】個別部品駆動機能プログラムP8は、給湯
器内の電磁弁やファンモータ等のアクチュエータを個別
に駆動できるようにする機能を有する。模擬リモコン機
能により、携帯端末から通常制御シーケンスの指令を与
えるのに対して、この個別部品駆動機能では、個々のア
クチュエータを別々に駆動させる機能である。具体的に
は、携帯端末から給湯器内の制御用のRAM領域の各ア
クチュエータの駆動を意味するフラグをオン状態に書き
換えたり、駆動用のサブルーチンを呼び出す命令を与え
たりする等により可能である。
【0035】上記のメンテモニタ機能P6は、模擬リモ
コン機能P7または個別部品駆動機能P8と同時に実行
させることでより効率的な故障診断を行うことができ
る。即ち、模擬リモコン機能により携帯端末10から通
常の燃焼シーケンスの指令を与え、メンテモニタ機能に
よりその時の給湯器の制御装置内の動きをモニタするこ
とができる。その時、同時にテスタ機能P1、ガス圧測
定機能P2、電力測定機能P3を併用してそれらの物理
量をモニタすることもできる。また、個別部品駆動機能
により、選択したアクチュエータを駆動させて、その時
の給湯器の制御装置内の動きや物理量をメンテモニタ機
能等により同様にモニタすることもできる。
【0036】メンテモニタ機能P6、模擬リモコン機能
P7及び個別部品駆動機能P8は、通信線を通じて給湯
器の制御部に所定のデジタル信号を送信するだけであ
る。
【0037】また、これらの機能P6,P7,P8は、
異なるメーカの異なる機器に対して共通して使用される
ことが必要である。その為に、携帯端末10内のプログ
ラムは、メーカや機種毎の固有のデータやプログラムの
ファイルP103が設けられている。即ち、通信線を通
じてRAMの内容をモニタしたり、通常燃焼シーケンス
を実行したり、個別のアクチュエータを駆動したりする
為に必要なメーカまたは機種毎に異なるプログラムであ
る。このプログラムP103は、前述したパスワード機
能プログラムP5によっても使用される。
【0038】故障診断サポート機能プログラムP9は、
熟練した修理技能を持たない場合でも、故障部位を特定
する為の診断サポートを行うものである。例えば、給湯
器が故障した時に出力するエラーコード(ガス協会で標
準化された3桁のコード)を手掛かりにして診断を行う
機能P91、給湯器の部位を手掛かりにして診断を行う
機能P92、故障の現象または不具合の状態を手掛かり
にして診断を行う機能P93等を有する。
【0039】この故障診断サポート機能プログラムP9
は、そのかなりの部分がメーカ毎に或いは機種毎に異な
って作成される必要がある。従って、機種固有ファイル
群のプログラムP103には、このプログラムP9にお
いて必要なメーカ毎にあるいは機種毎の診断サポートプ
ログラムが含まれることになる。
【0040】上記したソフトウエアについて、本発明で
は、修理作業者が携帯端末を介して共通の表示画面と入
力操作性のもとで修理を行うことができるように、表示
制御と入力制御を主に行う全機種に共通の修理アプリケ
ーションのプログラムと、給湯器の機種毎に異なる故障
診断サポート機能、メンテモニタ機能、模擬リモコン機
能、個別部品駆動機能等を実現する為の機種毎のファイ
ルとを有する。このような全機種に共通なソフトウエア
と機種毎に異なるファイルとの構成については、後に詳
述する。
【0041】このプログラムにおいて、例えば模擬リモ
コン機能プログラムP7が選択されると、メンテモニタ
機能プログラムP6により給湯器内のRAMのデータが
モニタされると共に電圧等のプローブからの物理量、電
力、ガス圧が常にモニタされ、携帯端末10に表示され
る。個別部品駆動プログラムP8が選択された場合も同
様に、メンテモニタ機能プログラムP6とテスタ機能P
1、ガス圧測定機能P2,消費電力測定機能P3とが同
時に実行される。
【0042】また、故障診断サポートプログラムP9が
選択された場合は、プログラムP1,P2,P3により
プローブからの物理量、電力、ガス圧がモニタされる。
【0043】図3は、給湯器の一例の構造図である。こ
のような風呂機能付きの給湯器の構造は良く知られてい
る。簡単に説明すると、給湯熱交換器28、風呂熱交換
器20とに分けられ、給湯側の給湯回路23内にはサー
ミスタ24、25、26、水量センサ27等が設けら
れ、風呂側の回路29には循環ポンプ30、サーミスタ
38、水流スイッチ39等が設けられている。また、ガ
ス流路には元ガス電磁弁35、給湯側ガス電磁弁36、
風呂電磁弁37、それにガス切替弁1、2ガス比例弁等
が設けられている。それぞれの燃焼室には着火用のイグ
ナイタと着火を検出するフレームロッドが設けられ、燃
焼制御用に燃焼ファン31、流量センサ32が設けられ
ている。33は圧力センサ、34は注湯弁である。
【0044】前述したガス圧測定用のチューブCN3
は,図中のガス比例弁の下流側に取り付けられる。ま
た、電力測定端子CN4は、図示しない給湯器の電源線
に接続され給湯器全体での電力消費量を測定する。
【0045】図4は、図3の給湯器の各アクチュエータ
やセンサを制御する制御部であり、マイクロコンピュー
タなどのCPU41、それに接続されるEEPROM4
8から構成される。47は台所や浴室に取り付けられる
リモコンである。CPU41内は、通常の構成では、演
算ユニット42、アクチュエータの駆動状態やセンサの
出力、制御シーケンスで使用されるフラグや定数などの
データが記憶されるRAM43、制御プログラムや定数
が記憶されるROM44、A/D、D/A変換器45、
インターフェース46がバスを介して接続されている。
EEPROM48には、エラーデータ、その履歴、各種
設定定数などが記憶されている。
【0046】そして、CPU41から、インターフェー
ス46を介して、図3で説明した各アクチュエータに駆
動信号が供給され、センサからの検出データを受領す
る。
【0047】本発明では、故障診断装置としての携帯端
末10が入出力ボックス20を介して、二芯の通信線4
9経由でCPU41に接続される。50はその通信線4
9を接続する為のコネクタである。本発明では、給湯器
側にこのコネクタ50をハードウエアとして追加するこ
とを要求している。
【0048】図5は、給湯器の制御プログラムの構成を
示す図である。図4のROM44内には、燃焼制御シー
ケンスプログラムとして、給湯、自動、追い炊き等の通
常燃焼シーケンスを制御する通常燃焼シーケンス制御部
T1を有する。この通常制御シーケンスプログラムにお
いて、燃焼制御、リモコンとの通信、アクチュエータ駆
動、センサ値入力等を行う。また、外部との通信制御部
T2も有する。外部との通信制御部T2が、今回の故障
診断装置との通信を行う為に必要なプログラムであり、
これがソフトウエア的に給湯器に要求される構成であ
る。ハードウエア的には前述の通りコネクタ50であ
る。
【0049】通常燃焼シーケンス制御部T1では、リモ
コン側からの給湯、自動、追い炊き等の運転開始指令信
号を受信した時に、例えばそれらのプログラムの実行を
示すRAM43内のフラグがオンされることでそれらの
制御が実行される。そして、センサの状態をRAM43
内に格納されたデータから検出して、燃焼制御に必要な
アクチュエータの駆動を指令するデータを、RAM43
内の対応する領域に書き込む。そのRAM43に書き込
まれた指令データは、アクチュエータに指令信号として
与えられる。
【0050】[故障診断]以上が、全体の構成の説明で
ある。本発明の故障診断装置では、全てのメーカの全て
の機種に対して汎用的に使用することができる様に、給
湯器側に追加されるべきハードウエア、ソフトウエアを
ごくわずかなものに制限している。そして、故障診断装
置をできるだけ汎用化する為に、故障診断を行う携帯端
末内のソフトウエアの構成を、汎用的な部分と、各機種
毎に異なる対応プログラムの部分とに分けている。図2
内でプログラムP103が、サポートされる機種毎に必
要なプログラムの部分である。
【0051】但し、近年の燃焼機器は汎用のマイクロコ
ンピュータによる燃焼制御が一般的であり、図4、5で
示したRAM領域や制御プログラムは同様のものであ
る。従って、機種毎に異なるのは、給湯器内の部品の種
類、RAM43のアドレス、RAM領域への入出プログ
ラム、アクチュエータ駆動のプログラム、センサデータ
の入力プログラム等の細部の部分である。更に、熟練し
た技能を有しない修理作業員の為に本発明の修理支援シ
ステムでは、故障診断サポート機能を設けているが、こ
の部分も機種毎に異なる。そのため、本発明ではそれら
の共通化できない部分は、後述するプログラムP103
によって対応されるのである。一方、修理作業員に対し
て機種毎に共通の表示画面と操作性を提供することがで
きる様に、修理作業員への表示と入力の制御を共通化し
た修理アプリケーションプログラムを提供する。
【0052】図6は修理支援の全体のフローチャート図
である。図中、Sを付した番号の工程は修理支援装置に
よるステップで、Kを付した番号の工程は給湯器側のス
テップである。また、図7は、その詳細な部分フローチ
ャート図である。
【0053】修理のスタートでは、修理作業員が修理支
援装置である携帯端末10と入出力ボックス20とを給
湯器の設置場所に運搬し、通信線49を給湯器のコネク
タ50に差し込み、ガスチューブCN3を二次圧測定部
に取付け、電力測定端子CN4を電源に取り付ける(S
1)。
【0054】そこで、携帯端末10の表示画面にメイン
画面が表示され、修理作業員により開始ボタンがオンさ
れる(S2)。それに伴い、携帯端末10から修理フロ
ーの開始を指示するコードとしてパスワードが給湯器に
送信される(S3)。
【0055】給湯器側では、その送信されてきたパスワ
ードをチェックし、正しいコードであることを確認した
後に、給湯器の機種やメーカ等の情報を返信し、ソフト
ウエア的に修理モードにはいる(K2)。具体的には、
外部装置との通信制御プログラムT2を実行状態にし、
マイクロコンピュータ内のRAM領域への書き込みや読
み出しを許可する等である。
【0056】携帯端末側では、給湯器情報を受信してそ
れに対応するプログラムをP103から選択する(S
4)。その結果、携帯端末10は、接続した給湯器専用
の修理支援装置となる。このように、給湯器側から機器
情報を取得することは、多数の種類の機器に対して汎用
的に修理支援を行う為には非常に有効な方法である。ま
た修理員が給湯器の機種番号を確認して入力する等の手
間を省き、誤って入力される事故を防ぐことができる。
また、同じ機種番号であっても制御装置のプログラムに
マイナーな修正がおこなわれるバージョンアップにも対
応することができる。無論、プログラムP103を常に
最新のものに維持して置くことが必要である。
【0057】次に、修理作業員はメイン画面内からメニ
ューを選択する(S5)。
【0058】全体のフローとしては、図6に示される通
り、メンテモニタプログラムを選択し(S6)、模擬リ
モコンプログラムを選択し(S7)または個別部品駆動
プログラムを選択し(S8)、或いは故障診断サポート
プログラムを選択した(S9)後に、全ての修理が終了
して、メインメニューの終了ボタンが押される(S1
0)。その結果、携帯端末10から修理の終了を指示す
るコードであるパスワードが送信される(S11)。給
湯器側ではそのパスワードが正しいことを確認してか
ら、マイクロコンピュータ41をリセットして、修理中
に強制的に書き換えられたRAM内のデータをクリアす
る(K3)。このリセットは、通常のマイクロコンピュ
ータのリセット機能を使用することができる。この結
果、給湯器は通常の制御モードに戻ることになる。
【0059】[メンテモニタ機能]図8は、メンテモニ
タ機能を選択した時に携帯端末に表示される画面例を示
す。図8(A)はメンテモニタ選択画面であり、同図
(B)はその表示画面である。図7の詳細フローチャー
トに示される通り、メンテモニタ機能が選択されると
(S9)、メンテモニタ選択画面(図8(A))が表示
される。図8(A)に示される例から理解される通り、
モニタされるのは、各センサ類からのデータや燃焼制御
上必要な測定時間等のRAM43内に格納されて常にア
ップデートされるデータである。従って、作業員がモニ
タしたい項目を選択して実行ボタンをクリックすること
で(ステップS61)、メンテモニタプログラムは給湯
器内のRAM43内の対応するアドレスのデータを常に
読みにいくよう制御する。そして、図8(B)の様に選
択された項目が理解し易い具体的な物理量に変換して表
示される(ステップS62、S63)。
【0060】給湯器の制御で説明した通り、燃焼シーケ
ンス制御部では、常に制御情報がRAM43内の領域に
書き込まれ読みだされる。従って、燃焼制御の状態をモ
ニタするには、RAM43内をモニタすることが非常に
有効である。従って、プログラムP103により、対応
する機種の給湯器内のRAM43を読みだすプログラム
を提供することにより、携帯端末10は給湯器内の動き
を常に監視することができるのである。
【0061】このメンテモニタ機能を、後述する模擬リ
モコン機能または個別部品駆動機能と組み合わせること
で、給湯器の制御部内の動きを逐一モニタすることがで
き、修理における故障部位の特定または故障の原因を検
出する作業性が飛躍的に向上する。
【0062】[模擬リモコン機能]図9は、模擬リモコ
ン機能を選択した時の画面例を示す図である。この画面
が、対応機種に接続されるリモコンと同じ指令ボタン、
状態ランプ、温度、水位等が表示される。この模擬リモ
コン機能が選択された時は、携帯端末はリモコン47を
エミュレートすることになり、修理作業員は携帯端末画
面からリモコンによる通常の燃焼シーケンスを給湯器に
指示することができる。即ち、運転ボタンをオンにして
指令ボタンを有効にした後、例えば自動ボタンをクリッ
クすると給湯器は自動シーケンスプログラムを実行す
る。また、風呂温度の設定を変えることで浴槽に注湯さ
れる温度が変更される。
【0063】リモコンからの指令の方法は、機種、メー
カによって異なる。例えば、給湯器内のRAM43の所
定の領域のフラグにオンデータを書き込むだけで、後は
給湯器側の制御プログラムがRAMのその領域を参照し
て指令が出されたことを検出して、そのシーケンスの実
行を始める。或いは、リモコンからの指令により制御プ
ログラムを呼び出すサブルーチンプログラムが実行され
る。それぞれの機種に応じた適切な処理が、選択された
プログラムP103により行われる(ステップS7
2)。
【0064】図11は、前述したメンテモニタ機能と模
擬リモコン機能を選択した時のメイン画面例である。画
面領域63の右側に図9の模擬リモコン画面が、左側に
図8(B)のメンテモニタ表示画面がそれぞれ表示され
る。模擬リモコン機能によって給湯器に実行させようと
するシーケンスに適合するモニタ事項を、あらかじめ図
8(A)のメンテモニタ選択画面から選択する。そし
て、模擬リモコン機能によって指定したシーケンスの実
行を給湯器に行わせながら、同時表示のメンテモニタ表
示画面を携帯端末から見ることができる。その時、同時
にテスタ、消費電力、ガス圧も領域62内で確認するこ
とができる。この様にリモコン操作をして給湯器の内部
状態を逐一観察することができ、故障部位の特定の作業
効率が飛躍的に向上する。
【0065】[個別部品駆動機能]図10は、個別部品
駆動機能を選択した時の画面例を示す図である。図10
(A)はその選択画面であり、接続された対象機種が有
していて修理支援装置側からの個別の駆動が許されるア
クチュエータのリストが示されている。図10(B)
は、それにより選択されたアクチュエータの具体的な駆
動内容を指示する個別駆動指示画面である。図7に示さ
れる様に、画面図10(A)により駆動させたい部品を
選択すると(S81)、図10(B)が表示されその画
面内で駆動の指示内容が設定される(S82)。
【0066】その結果、携帯端末10から選択された部
品(アクチュエータ)を駆動する為に必要な処理が通信
線を介して給湯器のマイクロコンピュータに与えられ
る。その具体的な処理としては、模擬リモコンと同様に
RAM43内の所定のアドレスの駆動状態のデータに書
き換えるとか、必要なサブルーチンを呼び出すとかであ
る。この点も、各機種毎に異なるプログラムP103に
より実行される。
【0067】図10(B)の画面の例では、ファンモー
タに対してはどの程度の回転数で運転するのか或いは停
止するのかの指示を与えることができる。イグナイタに
対してもそれぞれの指示内容を設定することができる。
【0068】図12は、個別部品駆動機能とメンテモニ
タ機能を同時に選択した時のメイン画面例である。図1
1の場合と同様に、領域63内の右側に図10の個別部
品駆動指示画面が、左側にメンテモニタ表意画面が同時
に表示される。あらかじめ、故障診断で駆動チェックが
必要な部品を図10(A)の個別駆動選択画面で選択さ
れ、図12の右側の個別駆動指示画面から適宜ボタンを
クリックして駆動させ、その時のマイクロコンピュータ
内部の状態を左側のメンテモニタ表示画面で監視するこ
とができる。
【0069】このメイン画面には、領域62に常に消費
電力とガス圧が表示される。従って、最も簡単な診断方
法として、個別部品駆動機能により全てのアクチュエー
タを順番に駆動してその消費電力の変化を監視すること
で、アクチュエータが動作可能かどうかのチェックを行
うことができる。
【0070】以上の模擬リモコン機能と個別部品機能と
を組み合わせて使用することにより、例えば、需要者か
ら説明された正常動作しない通常燃焼シーケンスを、模
擬リモコン機能を利用して最初に実行させ、内部動作を
モニタする。そして、それにもとづくある程度の故障部
位の予測のもとに、今度は個別部品駆動機能を利用して
選択した部品を駆動されて内部動作をモニタする。
【0071】このような修理作業は、ある程度の技能を
有する作業員の場合に有効である。本発明は、その様な
習熟した技能を持たない作業員であっても修理支援する
ことができる様に次の様な故障診断サポート機能を提供
する。
【0072】[故障診断サポート機能]図13は、故障
診断サポート機能を選択した時の最初の場面例である。
この故障診断サポート機能は、修理技能がそれ程高くな
い作業員が、携帯端末と会話をしながら最終的に故障部
位を特定することができるようになっている。図13
は、その最初の画面例であるが、図7に示した通り、会
話形式でより下層画面を呼出しながら故障部位の特定が
される。
【0073】図13の例に示される通り、例えば給湯器
が出力するエラーコードをもとにして故障部位を特定す
るメニューと、部位をもとにして故障部位を特定するメ
ニューと、故障の現象である不具合をもとにして故障部
位を特定すメニューとを有する。他にも、有効な診断の
糸口があればそれらのメニューを追加することができ
る。
【0074】図14は、故障診断サポートプログラムの
データベース例を示す図である。このデータベースの例
では、例えばリレーショナルな関係で関連付けられた下
層の画面を例にして示している。従って、図中のローマ
ン数字がその階層の深さを示している。この例では、メ
インメニューをI階層目とするとV階層まで有してい
る。階層IIは、エラーコードを基にするメニューを選択
した時に表示される画面71を有する。通常給湯器側
は、エラーコードをEEPROM48内に格納している
ため、このメニューが選択されると、そのデータが携帯
端末10により通信線を介して読みだされて表示され
る。
【0075】そこで、その画面からエラーコードを選択
すると、階層IIIの画面72、73等が表示される。こ
の画面は、各エラーコード毎にチェックすべき或いは故
障の可能性がある部位のリストである。各給湯器の機種
毎にエラーコードに対する部位リストが異なるので、こ
の画面のデータはプログラムP103により与えられ
る。図14の例では、エラーコード1の画面72には、
ファンモータ、給湯ガス弁、切替ガス弁1、イグナイタ
がリストされている。
【0076】そこで、更にそのリストからファンモータ
を選択すると、階層IVの画面74が表示される。この画
面にはファンモータが正常が故障かを診断する為に必要
なチェック項目のリストが表示される。例えば、印加電
圧の項目を選択すると、階層Vの画面76が表示され
る。この画面では、ファンモータの印加電圧を診断する
為に作業員がすべき内容のメッセージと、その電圧の許
容範囲が例えば表示される。メッセージ例としては、
「コネクタxx番を外してプローブを当てて下さい。」
と言った内容であり、それに従って作業員がプローブを
当てると、プログラム側で自動的にファンを駆動させ、
その時の電圧を測定して画面の領域62に表示する。そ
の電圧が許容範囲か否かをプログラム側で自動的に確認
して、何らかの次の作業を指示するメッセージを表示す
る(図中には示さず)。
【0077】この様にして、作業員は会話形式で図14
中の階層間を或いは階層内の画面間を移動しながら、最
終的に故障部位を特定する。
【0078】図14のデーターベースは、リレーショナ
ルな関連を有し、例えば階層IIIの画面72の給湯ガス
弁と画面73での給湯ガス弁とは同じ画面75に関連付
けられる。
【0079】故障診断サポート機能の別の例として、図
14の様に上層さら下層までのルートを修理作業員に選
択させるのではなく、単に修理作業員はYESかNOの
ボタンを選択するだけで、プログラム側でルートを自動
的に選択する方法でも良い。図15は、そのような場合
に使用される下層の画面例である。この例は、燃焼ファ
ンの回転動作をチェックする時の画面であるが、この下
層画面には、基本的には、ある質問メッセージと修理作
業員が入力するYESとNOのボタンが表示されるのみ
である。後述する故障診断サポートファイルによって指
定される故障診断手順にしたがって自動的に図15の如
き画面が表示され、修理作業員は単にYESかNOのボ
タンをクリックするだけで、故障部品に到達することが
できる。
【0080】図16は、部位をもとにした故障診断サポ
ートプログラムのデータベース例を示す図である。例え
ば、使用者からより具体的に調子が悪い部位についての
情報が与えられたり、ある程度可能性がある部位まで特
定された場合等は、このメニューが選択されることでそ
の部位の故障診断がサポートされる。階層IIの画面81
は部位のリストで、階層IIIの画面82、83、84は
それぞれの部位で診断すべき項目リストで、階層IVの画
面85、86はそれぞれの診断のメッセージ画面であ
る。階層II以下は、各機種毎に異なるのでプログラムP
103でサポートされる。この場合も、階層間または階
層内の画面を移動しながら最終的に故障部位を特定す
る。
【0081】図17は、不具合をもとにして診断する場
合のデータベース例である。このメニューが選択される
と、階層IIの画面91にその機種特有の典型的な不具合
のリストが表示される。例えば、給湯温度が上がらずと
か震動音がする等である。そして、例えば使用者からの
情報による不具合とか、模擬リモコンから通常シーケン
スを実行された時の不具合をもとに、このリストから選
択する。すると、階層IIIの画面92には、給湯温度が
上がらない不具合の時に診断すべき部位のリストが示さ
れる。後は、前述の場合と同様にして、階層IVの画面9
3、94、階層Vのメッセージ画面95等を利用して故
障部位の特定を行う。
【0082】この例の場合は、階層II以下の階層が機種
毎に異なるのでプログラムP103によりサポートされ
る。この様にして、作業員は会話形式で図16中の階層
間を或いは階層内の画面間を移動しながら、最終的に故
障部位を特定する。
【0083】上記の図14、16、17のエラーコード
をもとにした画面、部位をもとにした画面、そして不具
合をもとにした画面間でも移動しながら修理部位の特定
作業が行われる。従ってそれぞれの階層画面間での移動
も可能になっている。
【0084】以上の説明では、通信線を介して修理支援
装置と給湯器等の燃焼機器とを接続する例で説明した
が、例えば赤外線等の通信媒体を介して無線で通信する
場合でも本発明は適用される。
【0085】[修理支援システムのソフトウエア構成]
上記した通り、本発明の修理支援システムは、複数種類
の燃焼機器に対して適用することができ、しかも修理作
業員に対しいずれの燃焼機器であっても共通の表示画面
と操作性を提供する。こうすることにより、マルチベン
ダー方式で燃焼機器を仕入れて販売しても、すべての機
種の装置に対して同じ修理支援システムにより修理サポ
ートを行うことができる。図2において、そのソフトウ
エア機能について説明したが、以下にそのソフトウエア
の共通部分と機種毎に異なる部分について説明する。
【0086】図18は、修理支援システムのソフトウエ
アのモジュール構成図である。修理作業員に対して共通
の表示画面と操作性を提供する為に、診断アプリケーシ
ョン100,診断シーケンス解析手段101、通信ドラ
イバ104が共通に設けられる。また、複数種類の機器
に対応することができる様に、診断シーケンスファイル
106,模擬リモコンファイル107,個別部品駆動フ
ァイル108、メンテモニタファイル109、変換ドラ
イバ110が機種固有ファイル群P103として機種毎
に設けられる。
【0087】診断アプリケーション100は、(1)携
帯端末のモニタ105に図10〜16、18等で示した
画面を表示する表示制御機能と、(2)故障診断サポー
ト機能が選択された時の修理作業員からの入力データを
診断シーケンス解析手段101に与える機能と、(3)
模擬リモコン、個別部品駆動、メンテモニタ機能等の基
本支援機能が選択された時の修理作業員の入力操作によ
るコマンドを変換ドライバ110に与える機能と、
(4)テスタ機能実行の為のコマンドを変換ドライバ1
10に与える。(5)診断シーケンス解析手段101が
診断シーケンスファイルの構文解析をしたときに取得し
たコマンドを中継して、変換ドライバ110に与える機
能等を有する。
【0088】この診断アプリケーション100は、すべ
ての機種に共通に使用されるので、図8〜13、15等
の表示画面データ以外には、単純に表示、送信、転送の
機能を有するだけであり、送信または転送されるコマン
ドの種類や内容についての分析等は行わない。
【0089】診断シーケンスファイル106には、機種
毎に故障診断サポート機能を実現する為のデータファイ
ルが、簡易な構文構成(データベース構成)で格納され
る。そして、その診断シーケンスファイル内のデータ
は、あらかじめ取り決められた文法に従って機種毎に準
備される。診断シーケンス解析手段101は、その診断
シーケンスファイル106内のデータの構文を前記文法
に従って解析し、診断アプリケーション100に表示す
べきメッセージや質問メッセージを与え、修理作業者か
ら入力される回答入力データを診断アプリケーション1
00から受け取る。また、診断シーケンスファイル10
6内の構文を解析して、取得したコマンドを診断アプリ
ケーション100を介して変換ドライバ110に与え
る。
【0090】図2で説明した故障診断サポート機能のう
ち、エラーコードを基にした故障診断サポートを行う為
に、機種毎に診断シーケンスファイル106が設けられ
る。このファイルの中身を説明する前に、故障診断サポ
ートのフローの例を説明する。図19は、故障診断サポ
ートのフローの例を示す図である。この例では、図14
で示した様に下位の階層に移動する度に修理作業員に選
択させるのではなく、診断シーケンスファイルに格納し
たシーケンスに従って診断すべき部品が選択され、修理
作業員は図15に示される通り表示画面に表示される質
問に対してYES,NOの回答をし、メッセージに従っ
て部品の交換等を行うだけでよい。
【0091】従って、図19では、診断シーケンスファ
イル106内のデータは階層構造になったリレーショナ
ルなものであるが、表示されるのは最下層の125や1
28に示されるメッセージとYES,NOの選択ボタン
である。
【0092】まず、エラーコード1が給湯器内のEEP
ROM48に格納されて給湯器の表示部やリモコンに表
示されていたとすると、給湯器内の複数の系統のうちど
の系統から故障診断すべきかを示した順序テーブル12
1にしたがい、最初にチェックすべき系統が自動的に選
択される。この順序テーブル121は、診断シーケンス
ファイル106内に格納され、診断シーケンス解析手段
101により解析される。図19の例では、ファン系
統、ガス弁系統、イグナイタ系統の3つの系統の内、最
初はファン系統から診断することが、開始コラム内に示
されている。この順序テーブル121は、例えば故障率
等に従ってその機種で最も故障しやすい系統から順番に
故障診断されるように可変設定される。
【0093】そして、図中122の如くファン系統に対
して、再度順序テーブル123に従って最初に故障診断
チェックすべき部位が選択される。例えば、図中124
の如く燃焼ファンモータが選択されると、診断シーケン
スファイル106の燃焼ファンモータの部分のデータに
従って、メッセージ或いは質問メッセージが診断シーケ
ンス解析手段101にから診断アプリケーション100
に与えられ、図中125の様にメッセージ或いは質問メ
ッセージがYES,NOボタンと共にモニタ画面に表示
される。
【0094】図19の例で、ファン系統内において燃焼
ファンモータとaセンサに異常が見いだされない時は、
ファン系統の故障診断は終了する。そして、上層に戻
り、順序テーブル121に従って次の故障診断の対象と
なる系統が選択される。表121によれば、次の故障診
断の対象としてガス弁系統が選択される。更に、ガス弁
系統内で故障診断対象部位である4つの弁に対する順序
テーブル126が参照される。そして、そのテーブルに
示される通り例えば比例弁が選択される。比例弁の故障
診断の為に図中128のようなメッセージ或いは質問と
YES,NOボタンが表示される。
【0095】修理作業員からの回答データが診断アプリ
ケーション100から診断シーケンス解析手段101に
与えられ、その回答に応じて、次のメッセージ或いは質
問が表示されたり、或いは給湯器へのコマンドが変換ド
ライバ110に診断アプリケーション100を経由して
与えられる。
【0096】比例弁の故障診断が終了して異常が検出さ
れないと、再度順序テーブル126に従って、次の故障
診断対象の部位が選択される。
【0097】以上の通り、故障診断サポートのフローは
階層化されて、各階層内での診断対象を優先度を示す順
序テーブルで選択しながら下位の階層と上位の階層間を
往復する。
【0098】図20は、診断シーケンスファイルの構造
図である。上記した通り、このファイルのデータの構文
は比較的簡単な文法により構成され、機種に共通の診断
シーケンス解析手段101により解析される。また、こ
のファイルのデータは、記述的であり修理作業員に対し
ても診断のシーケンスを伝えることができる高級言語で
ある。従って、修理作業員や診断シーケンスの設計者が
容易に理解することができる。
【0099】このファイルの構造は、図19にて説明し
た通り、診断系統毎に診断部位に対する診断手順と各診
断部位の順番を示す診断経路情報である順序テーブルと
を有する。そして、診断部位に対する診断手順は、メッ
セージ或いはコマンド等を有する。
【0100】図20中には、図19中の参照番号を付し
て両者の関係を明確にしている。本発明の実施の形態例
では、図19中の複数の系統122は、診断シーケンス
ファイル内では、122a,122b,122cで示さ
れる。これらの系統は、構文上「系統=”ファン系
統”」で始まる一群のデータで構成される。そして、系
統122a内には、構文上「部位=”ファンモータ”」
等で始まる部位の診断手順と、構文上「={ファンモー
タ,aセンサ}={1,2}」で構成される順序テーブ
ルとが含まれる。更に、各部位の診断手順は、「begi
n....end」内のデータで構成される。図20の例では、
系統122b内に診断部位127の診断内容のデータが
図中の例に示した如く記述される。また、系統122a
に対して、順序テーブル123が与えられる。更に、複
数の診断系統122a,122b,122cに対して、
系統の順番を与える順序テーブル121が含まれる。
【0101】図20に示された診断シーケンスファイル
の例を参照することにより、図19に示した故障診断サ
ポートのフローが診断シーケンス解析手段101と診断
アプリケーション100により実行されるのが理解され
る。診断シーケンスファイル106内のデータの構文
は、上記の通り簡単な文法にしたがって作成されてい
て、機種に共通の診断シーケンス解析手段101により
解析される。そして、ファイル106に示されたシーケ
ンスに従って、故障診断対象の部品が自動的に選定さ
れ、修理作業員に対するメッセージが診断アプリケーシ
ョン100によりモニタ105に表示され、それに対す
る回答のデータが診断アプリケーション100から診断
シーケンス解析手段101に返送される。
【0102】診断シーケンス解析手段101はその回答
データに従って、ファイル106のデータを解析し、次
の診断手順に進む。また、診断シーケンスファイル10
6内の給湯器向けのコマンドが取得されると、診断シー
ケンス解析手段101はそのコマンドを診断アプリケー
ション100を経由して変換ドライブ110に与える。
【0103】上記した診断シーケンスファイル106
は、給湯器の機種毎に作成される。上記の構文のルール
にしたがい、各機種特有の故障診断シーケンスを記述す
ることができる。特に、診断の順番を決める順序テーブ
ルはその機種の過去に蓄積した故障率に応じて適宜変更
されることにより、最適な診断の順番を与えることがで
きる。更に、故障率の高い部位を改良した結果、その故
障率が低下した場合などにも、それに対応して順序テー
ブルを変更することが好ましい。
【0104】図9に戻って、次に基本支援機能である模
擬リモコンファイル107,個別部品駆動ファイル10
8及びメンテモニタファイル109について説明する。
図21は、模擬リモコンファイル107の例である。こ
のファイルには、図9の模擬リモコンの画面で示した通
り、対象機種で使用されるリモコンに与えられる操作ボ
タン分のデータが含まれる。各ボタンに対してそれぞれ
読み出しコマンド、設定値のアップまたはオンの時のコ
マンド、あるいはダウンまたはオフのコマンドがそれぞ
れのボタンに対して与えられる。また、それぞれのボタ
ンに対する設定可能範囲もファイル内にデータとして与
えられることができる。
【0105】診断アプリケーション100は、この模擬
リモコンファイル107を参照して、ファイル内に与え
られたボタンをモニタ画面に表示し、修理作業員からの
操作データに対応する変換ドライバ110に与える。診
断アプリケーション100は、模擬リモコンファイル1
07に含まれる表示すべきデータに従って図9の如き表
示をモニタ画面に行い、操作データに対応するコマンド
をファイル107内から取得して変換ドライバ110に
与えるだけである。
【0106】従って、給湯器の機種毎に共通のフォーマ
ットに従って模擬リモコンファイル107を準備するこ
とで、診断アプリケーション100が対応することがで
きる。
【0107】図22は、個別部品駆動ファイルの例であ
る。このファイルには対象の給湯器内のすべての個別駆
動可能なアクチュエータ部品がリストアップされる。各
部品に対して、引数のとりうる値、運転コマンド、終了
コマンド等を有する。このファイルを参照することによ
り、診断アプリケーション100は、図10(A)のよ
うな部品リストを表示し、修理作業員に選択された部品
について、図10(B)に示したような個別部品駆動指
示画面を表示する。そしてさらに修理作業員が選択した
駆動指令に従って、対応するコマンドを変換ドライバ1
10に与える。この場合も、予め決められたフォーマッ
トでファイルを作成することで、診断アプリケーション
100は表示とコマンドの送信を行うことができる。
【0108】図23は、メンテモニタファイルの例であ
る。このファイルには、モニタ項目と、そのモニタすべ
き値を給湯器側に読み出させるコマンドと、給湯器から
読み出されたデータに付すべき単位或いは変換語等を含
む。変換語とは、例えばフレームロッドがオンしている
場合は、給湯器のRAMのフレームロッドのフラグに1
が書き込まれていて、その1のデータが給湯器側から返
ってきた場合は、その1のデータをオンに変換して、画
面に表示するために利用される。この場合も、予め決め
られたフォーマットでファイルを作成することで、診断
アプリケーション100は表示とコマンドの送信とモニ
タ値の受信を行うことができる。
【0109】上記した通り、給湯器の機種毎に、診断シ
ーケンスファイル106,模擬リモコンファイル10
7,個別部品駆動ファイル108,メンテモニタファイ
ル109のようにファイルの形で予め決められた構文ま
たはフォーマットで作成されることで、共通の診断シー
ケンス解析手段101による解析、診断アプリケーショ
ン100による表示制御、コマンド送信、センサ値受信
と表示などを行うことができることが理解された。そこ
で、次に変換ドライバ110以下の給湯器とのコマンド
やモニタ値のやりとりについて説明する。
【0110】図24は、コマンドやモニタ値の給湯器と
の授受を説明する図である。図18と同じソフトウエア
のモジュールやファイルには、同じ番号を付した。給湯
器毎に作成されている変換ドライバ110では、内蔵す
るコマンドと対象給湯器が解釈できる命令語(step
1,2,)との対応ファイル110Aを参照して、通信
ドライバ104に給湯器のマイクロコンピュータにその
命令語を送信させる。
【0111】モニタ値の受信と表示については、センサ
の値をモニタする時に使用される。給湯器のRAMの領
域に書き込まれマイクロコンピュータ内で認識される形
式のデータを通信ドライバ104が受信されると、変換
ドライバ110は、変換ドライバ110内のセンサと表
示の為の変換用の演算式との対応表のファイル110B
を参照して、その演算式に従う変換値を、診断アプリケ
ーション100に渡してモニタ105に表示させる。
【0112】ファイル110Cには、例えば各命令語
(step1,2)にはRAMの番地を伴う場合が多い
ので、そのRAMの番地との対応が格納される。このフ
ァイル110Cも給湯器の機種毎に準備される。このよ
うにファイル110Cを110Aと別にすることによ
り、頻繁に発生するRAMの番地の変更に柔軟に対応す
ることができる。
【0113】以上のように、診断シーケンスファイル1
06,個別部品駆動ファイル等の基本支援機能のファイ
ル107〜109の各コマンドと、変換ドライバ110
内のファイル110A,110B、110Cとの間で、
給湯器固有の部分を共通化することで、診断シーケンス
解析手段101、診断アプリケーション110は、給湯
器の種類を意識することなく修理作業員に修理支援の表
示と会話を提供することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、給
湯器等の燃焼機器のメーカーや機種にかかわらず同一の
修理支援装置を利用して修理作業を効率的に行うことが
できる。また、その修理支援装置を利用する為に給湯器
側に要求される追加の要件は、通信用のコネクタを取付
け、外部との通信ができる様にする等の、ハードウエア
とソフトウエアの最低限のものである。従って、給湯器
自体が診断機能を持つ必要はなくそのコストを大幅に上
げることはない。
【0115】更に、携帯端末から給湯器内の制御状態を
常にモニタしながら、リモコン指令や個別にアクチュエ
ータを駆動したりすることができ、非常に高度な修理作
業を行うことができる。そして、修理手順が標準化され
る一方で機種毎に対応必要な機能をファイルの形で可能
にし、頻繁なバージョンアップにも対応することができ
る。
【0116】更に、本発明によれば、給湯器や燃焼機器
の機種に固有な診断シーケンスは予め決められた構文の
ルールにより作成されるファイルで提供されるので、機
種毎に最適の故障診断シーケンスを提供することができ
る。しかも、修理作業員に共通のグラフィカルユーザイ
ンターフェース(GUI)を提供すると共に、対象機種
の最適な診断シーケンスを提供することができる。
【0117】更に、本発明によれば、給湯器や燃焼機器
の機種に固有のモニタされるべき部品や駆動されるべき
部品について、予め決められたフォーマットのファイル
で与えられるので、そのファイルのデータに従って共通
のGUIで部品表示、モニタ値の表示を行うことができ
る。
【0118】更に、本発明によれば、給湯器や燃焼機器
の機種に固有のリモコンの操作ボタンのデータが、予め
決められたフォーマットのファイルで与えられるので、
そのファイルのデータに従って模擬的なリモコン画面を
モニタに共通のGUIで表示して、修理支援装置からの
リモコン操作を可能にすることができる。
【0119】更に、本発明によれば、給湯器毎に異なる
命令語やRAMの番地等についての対応表を給湯器毎に
準備するので、診断アプリケーションが異なる機種のマ
イクロコンピュータと共通のインターフェースで会話を
することができる。
【0120】しかも、本発明によれば、機種毎に診断シ
ーケンスファイル等のファイルと変換ドライバの命令語
との対応表のファイルとを生成するので、それらのファ
イル間でコマンド等の整合性がとられていれば、機種に
共通の診断アプリケーションは機種を認識することなく
修理作業員に共通のGUIと操作性を与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯器修理支援システムの全体の構成を示す図
である。
【図2】修理支援装置の携帯端末10内のソフトウエア
機能の構成を示す図である。
【図3】給湯器の一例の構造図である。
【図4】給湯器の各アクチュエータやセンサを制御する
制御部のブロック図である。
【図5】給湯器のタスク制御プログラムの構成を示す図
である。
【図6】修理支援の全体のフローチャート図である。
【図7】修理支援の詳細な部分フローチャート図であ
る。
【図8】メンテモニタ機能を選択した時に携帯端末に表
示される画面例を示す図である。
【図9】模擬リモコン機能を選択した時の画面例を示す
図である。
【図10】個別部品駆動機能を選択した時の画面例を示
す図である。
【図11】メンテモニタ機能と模擬リモコン機能を同時
に選択した時のメイン画面例を示す図である。
【図12】個別部品駆動機能とメンテモニタ機能を同時
に選択した時のメイン画面例を示す図である。
【図13】故障診断サポート機能を選択した時の最初の
場面例を示す図である。
【図14】故障診断サポートプログラムのデータベース
例(1)を示す図である。
【図15】故障診断サポート機能を選択した時の他の画
面例を示す図である。
【図16】故障診断サポートプログラムのデータベース
例(2)を示す図である。
【図17】故障診断サポートプログラムのデータベース
例(3)を示す図である。
【図18】修理支援システムのソフトウエアのモジュー
ル構成図である。
【図19】故障診断サポートのフローの例を示す図であ
る。
【図20】診断シーケンスファイルの構造図である。
【図21】模擬リモコンファイル107の例である。
【図22】個別部品駆動ファイルの例を示す図である。
【図23】メンテモニタファイルの例を示す図である。
【図24】コマンドやモニタ値の給湯器との授受を説明
する図である。
【符号の説明】
1 修理支援装置 2 給湯器 10 携帯端末 41 制御部 43 RAM 100 診断アプリケーション 101 診断シーケンス解析手段 106 診断シーケンスファイル 107 模擬リモコンファイル 108 個別部品駆動ファイル 109 メンテモニタファイル 110 変換ドライバ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼制御プログラムを実行する制御部を有
    する燃焼機器の修理支援装置において、 該燃焼機器の制御部と通信可能であり、 修理作業員に対する入出力を行うモニタ及び入力手段
    と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、それぞれの燃焼機器
    に適用される診断シーケンスのデータを予め決められた
    構文に従って構築したデータファイルを格納する診断シ
    ーケンスファイルと、 複数種類の燃焼機器に共通に設けられ、該診断シーケン
    スファイルのデータファイルを前記構文に基づいて解析
    し、診断シーケンスのデータから少なくとも修理作業者
    へのメッセージと前記燃焼機器の制御部へのコマンドを
    取得する診断シーケンス解析手段と、 複数種類の燃焼機器に共通に設けられ、前記モニタに診
    断用画面の表示を行い、前記診断シーケンス解析手段が
    取得したメッセージを表示し、更に修理作業員から入力
    される操作データを前記診断シーケンス解析手段に渡す
    診断アプリケーション手段と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、前記診断アプリケー
    ション手段が取得したコマンドを与えられ、前記与えら
    れたコマンドを該燃焼機器の制御部が認識できる命令語
    に変換して該制御部に送信する変換ドライバ手段とを有
    することを特徴とする修理支援装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の修理支援装置において、 前記診断シーケンスファイルが格納するデータファイル
    には、該燃焼機器内の複数の部品毎の診断シーケンスデ
    ータと、該複数の部品の診断順序を示す順序テーブルと
    を含み、 前記診断シーケンス解析手段は、前記順序テーブルを参
    照して診断対象の部品を選択し、該部品の診断シーケン
    スデータを解析することを特徴とする。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の修理支援装置において、 前記診断シーケンスデータは、少なくとも修理作業員へ
    のメッセージ、該燃焼機器の制御部へのコマンドが、当
    該燃焼機器の診断シーケンスに従って記述されているこ
    とを特徴とする。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の修理支援装置に
    おいて、 前記診断シーケンスファイルが格納するデータファイル
    には、それぞれ前記部品毎の診断シーケンスデータとそ
    の部品の診断順序を示す順序テーブルを有する診断系統
    データと、該複数の診断系統データの診断順序を示す診
    断系統順序テーブルとを含む複数階層構造で構成される
    ことを特徴とする。
  5. 【請求項5】燃焼制御プログラムを実行する制御部を有
    する燃焼機器の修理支援装置において、 該燃焼機器の制御部と通信可能であり、 修理作業員に対する入出力を行うモニタ及び入力手段
    と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、それぞれの燃焼機器
    に適用されるリモコンの操作ボタンとその操作ボタンに
    対応するコマンドのデータを予め決められたフォーマッ
    トに従って記述したデータファイルを格納する模擬リモ
    コンファイルと、 複数種類の燃焼機器に共通に設けられ、前記模擬リモコ
    ンファイルを参照して該操作ボタンを有する模擬リモコ
    ン画面の表示を前記モニタに行い、前記修理作業員から
    入力される操作データに対応するコマンドを取得する診
    断アプリケーション手段と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、前記診断アプリケー
    ション手段が取得したコマンドを与えられ、前記与えら
    れたコマンドを該燃焼機器の制御部が認識できる命令語
    に変換して該制御部に送信する変換ドライバ手段とを有
    することを特徴とする修理支援装置。
  6. 【請求項6】燃焼制御プログラムを実行する制御部を有
    する燃焼機器の修理支援装置において、 該燃焼機器の制御部と通信可能であり、 修理作業員に対する入出力を行うモニタ及び入力手段
    と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、それぞれの燃焼機器
    が有するアクチュエータとその駆動に対応するコマンド
    のデータを予め決められたフォーマットに従って記述し
    たデータファイルを格納する個別部品駆動ファイルと、 複数種類の燃焼機器に共通に設けられ、前記個別部品駆
    動ファイルを参照して該アクチュエータのリストと駆動
    操作ボタンを有する個別部品駆動画面の表示を前記モニ
    タに行い、前記修理作業員から入力される駆動操作デー
    タに対応するコマンドを取得する診断アプリケーション
    手段と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、前記診断アプリケー
    ション手段が取得したコマンドを与えられ、前記与えら
    れたコマンドを該燃焼機器の制御部が認識できる命令語
    に変換して該制御部に送信する変換ドライバ手段とを有
    することを特徴とする修理支援装置。
  7. 【請求項7】燃焼制御プログラムを実行する制御部を有
    する燃焼機器の修理支援装置において、 該燃焼機器の制御部と通信可能であり、 修理作業員に対する入出力を行うモニタ手段及び入力手
    段と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、それぞれの燃焼機器
    が有するモニタ可能な部品とそのモニタ要求に対応する
    コマンドのデータを予め決められたフォーマットに従っ
    て記述したデータファイルを格納するメンテモニタファ
    イルと、 複数種類の燃焼機器に共通に設けられ、前記メンテモニ
    タファイルを参照して該モニタ可能な部品のリストとモ
    ニタ要求操作ボタンを有するメンテモニタ画面の表示を
    前記モニタ手段に行い、前記修理作業員から入力される
    モニタ要求操作データに対応するコマンドを取得する診
    断アプリケーション手段と、 複数種類の燃焼機器毎に設けられ、前記診断アプリケー
    ション手段が取得したコマンドを与えられ、前記与えら
    れたコマンドを該燃焼機器の制御部が認識できる命令語
    に変換して該制御部に送信する変換ドライバ手段とを有
    することを特徴とする修理支援装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7に記載の修理支援装置にお
    いて、 前記変換ドライバ手段は、前記燃焼機器から返信されて
    きたモニタ値データを対応する物理量またはメッセージ
    に変換して、前記診断アプリケーション手段に渡し、前
    記診断アプリケーションが該物理量またはメッセージを
    前記モニタに表示することを特徴とする。
JP34910996A 1996-12-26 1996-12-26 燃焼機器修理支援装置 Expired - Fee Related JP3444737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34910996A JP3444737B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 燃焼機器修理支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34910996A JP3444737B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 燃焼機器修理支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10185189A true JPH10185189A (ja) 1998-07-14
JP3444737B2 JP3444737B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=18401554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34910996A Expired - Fee Related JP3444737B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 燃焼機器修理支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3444737B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001235210A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Tokyo Gas Co Ltd セントラルヒーティングシステムの故障診断装置及び故障診断方法
US8091014B2 (en) 2007-08-22 2012-01-03 Denso Corporation Electronic apparatus in which functioning of a microcomputer is monitored by another microcomputer to detect abnormal operation
WO2012043008A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 三菱電機株式会社 プログラマブル・ロジック・コントローラの実行環境をバージョンアップする方法、システム、およびプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001235210A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Tokyo Gas Co Ltd セントラルヒーティングシステムの故障診断装置及び故障診断方法
US8091014B2 (en) 2007-08-22 2012-01-03 Denso Corporation Electronic apparatus in which functioning of a microcomputer is monitored by another microcomputer to detect abnormal operation
WO2012043008A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 三菱電機株式会社 プログラマブル・ロジック・コントローラの実行環境をバージョンアップする方法、システム、およびプログラム
US8806470B2 (en) 2010-09-29 2014-08-12 Mitsubishi Electric Corporation System, method, and apparatus for software maintenance of sensor and control systems

Also Published As

Publication number Publication date
JP3444737B2 (ja) 2003-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1259764B1 (en) Furnace diagnostic system
US7451606B2 (en) HVAC system analysis tool
JP2008004091A (ja) 一体化されたルールベース・システムを用いる自動修理分析
CN108490921B (zh) 一种发动机测试系统
JP3098199B2 (ja) 燃焼機器修理支援装置及び故障データ収集・利用方法
US20080082284A1 (en) System performance monitoring system
US20050283694A1 (en) Built-in-test diagnostic and maintenance support system and process
JP3434667B2 (ja) 燃焼機器修理支援システム
JP3444737B2 (ja) 燃焼機器修理支援装置
CN112665134A (zh) 中央空调机房管控方法、装置、设备和中央空调系统
KR20020006816A (ko) 가전 기기의 원격 자가 진단 장치 및 방법
JP3176872B2 (ja) 燃焼機器修理支援システム
JPH06307897A (ja) プラント分散階層システムの診断装置
JPH0611419A (ja) 車両の故障診断装置
JPH08137540A (ja) 機器の故障診断方法及び装置
JPH096847A (ja) ガス機器の修理/営業支援システム
KR100813556B1 (ko) 피디에이를 이용한 건설 장비의 원격 진단 방법 및 이를위한 시스템
JPH0387671A (ja) 電気―機械系装置の診断装置
JPH0546891A (ja) 遠隔監視システム
JPH08296840A (ja) ガス機器の故障診断システム
JPH11325559A (ja) 空気調和機の故障診断装置及びその故障診断方法
JP2018139152A (ja) フィールド機器、フィールド機器システム、および診断方法
JPH0836688A (ja) ガス検針器
CN114326645B (zh) Hs7生产过程数据记录系统
JP3336222B2 (ja) 燃焼装置及びその故障診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees