JPH10184579A - モータポンプ及びモータポンプ群 - Google Patents

モータポンプ及びモータポンプ群

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JPH10184579A
JPH10184579A JP8358236A JP35823696A JPH10184579A JP H10184579 A JPH10184579 A JP H10184579A JP 8358236 A JP8358236 A JP 8358236A JP 35823696 A JP35823696 A JP 35823696A JP H10184579 A JPH10184579 A JP H10184579A
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JP
Japan
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motor
pump
impeller
suction
casing
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Application number
JP8358236A
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English (en)
Inventor
Makoto Kobayashi
真 小林
Masakazu Yamamoto
雅和 山本
Yoshio Miyake
良男 三宅
Kaoru Yagi
薫 八木
Keita Uei
圭太 上井
Yoshiaki Miyazaki
義晶 宮崎
Katsuji Iijima
克自 飯島
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メカニカルシール、キャンドモータポンプ、
マグネットポンプの3つの形態を視野に入れ、各々の機
能向上を図りながら、全体の生産性を高めることができ
る新たなポンプ構造の確立を目指す。 【解決手段】 モータ6と、モータ6で駆動される羽根
車4とを備えたモータポンプにおいて、羽根車4の吸込
部4aをモータ側に向けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータポンプ及びモ
ータポンプ群に係り、特にキャンドモータポンプ、メカ
ニカルシール型ポンプ、マグネット駆動型ポンプを包含
するモータポンプに関し、特にこれらのポンプの総合的
な機能向上と生産性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポンプの一般的な軸封構造(装置)とし
ては、グランドパッキンやメカニカルシールが知られて
いる。又、軸封部の無いポンプとしてキャンドモータポ
ンプとマグネット(駆動型)ポンプが知られている。こ
れらは、各々長所・短所を持ち合わせているため、用途
に応じて使い分けされている。ところが、これらのポン
プは同時に製品開発された訳ではないため、各々の形態
を合理的に製品化できる共通のポンプ構造の確立には至
っていなかった。即ち、グランドパッキンで確立した旧
来の構造を基にして、メカニカルシール型ポンプ、キャ
ンドモータポンプ、マグネットポンプへと展開されてき
たため、個々の形態においては無駄・無理が少なからず
存在した。この点を以下に詳述する。
【0003】(1)キャンドモータポンプ 従来のキャンドモータポンプは、ロータ室に取扱液の一
部を取り込み、滑り軸受の潤滑を行うようにしたものが
多い。図10は従来のキャンドモータの一例を示す断面
図を示す。図10において、符号101は主軸であり、
主軸101の一端には羽根車102が固定されている。
羽根車102を収容するポンプケーシング103にはモ
ータ104のモータフレーム105が接続されている。
モータフレーム105内にはモータ固定子106が収容
され、モータ固定子106の内周側にはキャン107が
設けられている。主軸101にはモータ回転子108が
固定されている。
【0004】図10に示すキャンドモータポンプは、取
扱い液中に気体が混入した場合や、キャビテーション等
によって気体が発生した場合、モータ回転子108を収
容するロータ室110に空気溜まりが生じ易い。空気溜
まりは、主軸101を支承する滑り軸受111,112
の潤滑を阻害し、軸受の破損や寿命低下の要因となる。
特に問題となるのは、モータ104が上側となるように
立軸に据え付けた場合である。このとき、空気溜まり
は、ロータ室110の上部に形成され易くなる。従っ
て、ロータ室の上部側にある軸受がはじめに潤滑不良を
生じることとなる。図10に示すポンプは主軸101に
穴101aを設けて、ロータ室上部に溜まった空気を羽
根車102の吸込側へ吸引することでこの問題を解決し
ている。
【0005】図11は従来のキャンドモータの他の例を
示す断面図である。図11において、符号121は主軸
であり、主軸121の一端には羽根車122が固定され
ている。羽根車122を収容するポンプケーシング12
3にはモータ124のモータフレーム125が接続され
ている。モータフレーム125内にはモータ固定子12
6が収容され、モータ固定子126の内周側にはキャン
127が設けられている。主軸121には回転子128
が固定されている。主軸121を支承する軸受129は
羽根車122とモータ回転子128との間に設けられて
いる。
【0006】図11に示すポンプにおいては、主軸12
1に穴121aを設けると同時に、モータ回転子128
を収容するロータ室130の上部側には、軸受を設けな
い構造となっており、軸受の潤滑にとっては図10に示
すポンプよりも優れている。ところが、図11に示すポ
ンプは羽根車122の背面とモータ回転子128の間に
軸受129を収容するため、軸受の軸方向寸法に制約を
受けてしまう。即ち、この種の軸受に加わる軸受荷重
(半径方向荷重)は、軸受の軸方向長さが長い程(ある
いは2ヶの軸受の間隔が大きい程)小さくなるが、図1
1に示すポンプで軸受の軸方向寸法を大きくすると、羽
根車背面部に無駄な空間が出来てしまう。従って、図1
1に示すポンプ構造は、軸受荷重が本来的に小さな小出
力のポンプにのみ採用されており、比較的大きな出力の
ポンプには採用されなかった。
【0007】(2)メカニカルシール付ポンプ 当今の汎用ポンプは取扱液をポンプの錆で汚さないため
の配慮が要求される。そのため、ケーシングや羽根車に
は、ステンレス鋼のシートメタルをプレス成形して使用
する場合が多い。このうち、メカニカルシールを使用し
たポンプとしては、図12に示すポンプや図13に示す
ポンプが知られている。
【0008】図12に示すポンプは、インラインポンプ
である。羽根車141を収容するポンプケーシング14
2の上部はケーシングカバー143により閉塞されてい
る。羽根車141を支持する主軸144がケーシングカ
バー143を貫通する部分には、メカニカルシール14
5が配設されている。ケーシングカバー143の上方に
は、乾式モータ146が設けられている。図13に示す
ポンプは多段ポンプである。ポンプケーシング151内
には多段状に羽根車152A,152B,152Cが設
けられている。ポンプケーシング151の開口端はケー
シングカバー153により閉塞されている。羽根車15
2A〜Cを支持する主軸154がケーシングカバー15
3を貫通する部分にはメカニカルシール155が配設さ
れている。ケーシングカバー155の一側には乾式モー
タ156が設けられている。
【0009】図12および図13に示すポンプは、ポン
プ吐出圧の加わる部分にメカニカルシール145,15
5を設けている。そして、メカニカルシール(固定側)
145,155はシートメタル製のケーシングカバー1
43,153に固定されている。メカニカルシールは圧
力によって仕様が決定されるため、この仕様圧からポン
プの揚程を差し引いた値までしか、ポンプ吸込圧(押込
圧)を許容できない。また、ケーシングカバーにもポン
プ吐出圧が加わるため、これがポンプの許容押込圧の制
約条件となっていた。即ち、許容圧の高いメカニカルシ
ールを使用しても、ケーシングカバーが圧力によって許
容値以上に変形すると実用に耐えないという問題があっ
た。ケーシングカバーを変形させないためには、補強材
を溶接する等の手段があるが、コスト高となってしまう
という問題があった。
【0010】(3)マグネットポンプ 図14は、従来のマグネットポンプの一例を示す断面図
である。ポンプケーシング161内には羽根車162が
収容されている。羽根車162は主軸163により支持
されており、主軸163には従動マグネット164が固
定されている。ポンプケーシング161の開口端はキャ
ン165により閉塞されており、キャン165内に前記
従動マグネット164、主軸163および主軸163を
支承する軸受166等が収容されている。キャン165
を挟んで従動マグネット164に対向して駆動マグネッ
ト167が設けられ、駆動マグネット167は乾式モー
タ168に駆動されるヨーク169により支持されてい
る。
【0011】従来のマグネットポンプは、キャンドモー
タポンプでは取扱いできない高腐食液の移送等に使用さ
れる場合には、固定側マグネットと回転側マグネットを
樹脂製のキャンで仕切る事例が多かった。ところが、樹
脂製キャンは、ステンレス等の金属製キャンに比べて強
度的に不利であるため、押込圧の高い用途への展開に限
度があった。
【0012】(4)部品共用性 従来のキャンドモータポンプおよびマグネットポンプ
は、グランドパッキン及びメカニカルシールで構築され
たポンプの基本構造を踏襲してはいるものの、実際の部
品レベルでは、各々独立した形態を採っていた。従っ
て、プレス成形等による部品の大量生産によるマスメリ
ットを発揮できず、結果として、コスト高になってしま
うという問題点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情に
鑑み為されたもので、メカニカルシール、キャンドモー
タポンプ、マグネットポンプの3つの形態を視野に入
れ、各々の機能向上を図りながら、全体の生産性を高め
ることができる新たなポンプ構造の確立を目指すことを
目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は羽根車の吸込部(目玉部)をモータ回転子
(ロータ)側に向けて取付けたことを特徴としている。
このため、図11に示す従来のキャンドモータポンプに
比べて無駄なく軸受を設けることができる。つまり、内
ケーシングの吸込流路部に軸受を配置することができる
ため、軸受のための特別な空間を設ける必要がない。従
って、大きな出力の範囲まで適用できる。また本発明で
は、結果的にロータとモータ固定子(ステータ)を仕切
る薄肉のキャンには、ポンプ吸込圧しか加わらないた
め、高い押込圧力が加わる用途への展開が期待できる。
【0015】本発明は、メカニカルシール付ポンプにお
いて、羽根車の吸込部(目玉部)をモータ側に向けたこ
とを特徴としている。このため、メカニカルシール及び
ケーシングカバー(メカニカルシールハウジング)に
は、ポンプ吸込圧しか加わらない。従って、高い押込圧
の下での使用に対して条件が良い。尚、本発明では、押
込圧が低い場合でも、メカニカルシールの摺動面がドラ
イコンタクトにならないよう、吐出液をフラッシングす
る。
【0016】本発明は、マグネットポンプにおいて、羽
根車の吸込部(目玉部)をモータ側に向けたことを特徴
としている。このため、キャンには、ポンプ吸込圧しか
加わらない。従って、キャンを樹脂で構成する場合にも
ある程度の押込圧に耐えることができる。本発明は、羽
根車の吸込部(目玉部)をモータ側に向けるという一貫
した構造によって、上記キャンドモータポンプ、メカニ
カルシール付ポンプ及びマグネットポンプの3種類のポ
ンプの部品共用化を計り、各々のポンプの機能向上化と
同時に全体の生産性を向上させるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るモータポンプ
の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の
モータポンプの第1実施例を示す断面図である。本実施
例のモータポンプはキャンドモータポンプである。図1
において、符号1は円筒容器(カップ)形状の外ケーシ
ングであり、外ケーシング1内には内ケーシング2が設
けられている。内ケーシング2内には、主軸3によって
支持された羽根車4が収容されている。外ケーシング1
にはモータブラケット5を介してモータ6が固定されて
いる。内ケーシング2の上端には内ケーシングカバー7
が設けられている。外ケーシング1の吸込穴1aから導
かれた取扱液は、羽根車4を通過し、内ケーシング2に
設けられた複数ボリュートを通って、さらに外ケーシン
グ1の吐出穴1bから吐出される。
【0018】羽根車4から吐出された取扱液の一部は、
主軸3に設けられた穴3aを通過してロータ室9側に導
かれ、ロータとステータの間のギャップを通ってモータ
6を冷却し、内ケーシング2の吸込側に戻される。
【0019】パイプ状に成形された主軸3の一端には、
モータ回転子(ロータ)11が設けられている。主軸3
の他端には吸込部(目玉部)4aをロータ側に向けた羽
根車4が設けられている。主軸3が内ケーシングカバー
7を貫通する部分には軸受ブラケット16が設けられて
いる。そして、全ての軸受はロータ11と羽根車4の間
に存在している。すべり軸受からなる2つのラジアル軸
受12,13のうち一方の軸受12は、ポンプ吸込流路
内に位置しており、2つのラジアル軸受12,13の距
離(スパン)を十分に確保している。
【0020】ラジアル軸受12,13の端部には、アキ
シャルスラスト軸受14,15が設けられ、双方向のア
キシャル軸受スラスト荷重に対応する。このうち、片側
のアキシャルスラスト軸受15は、ロータキャン側板1
1aに固定されており、ラジアル軸受12,13のスパ
ンの確保に寄与している。ラジアル軸受12,13は軸
スリーブ17,18と摺接している。なお、ラジアル軸
受12,13は固定側ラジアル軸受を構成し、軸スリー
ブ17,18は回転側ラジアル軸受を構成している。ま
たアキシャル軸受14と羽根車4との間には羽根車用デ
ィスタンスピース19が設けられている。ラジアル軸受
12,13と軸スリーブ17,18及びアキシャルスラ
スト軸受14,15の材質は、耐久性の高いセラミック
であるシリコンカーバイド(SiC)を使用している。
主軸3には2つのラジアル軸受12,13の間の位置に
設けられた半径方向の穴3bが存在し、取扱液を固定側
および回転側の両軸受12,13,17,18に導くこ
とで軸受を良好に潤滑する。
【0021】アルミ合金製のモータフレーム20は、後
述の乾式モータと型が共用になっており、モータ固定子
21を焼バメ固定している。カップ形状のモータフレー
ム20の開放端部には、電源接続用のリード線を取り出
すための穴20aが設けられており、該穴20aの外側
には、図示しないターミナルボックス又は電源ケーブル
が設けられる。
【0022】モータフレーム20の開放端には、いんろ
うを介して鋳鉄製のモータブラケット5が取付けられて
いる。モータブラケット5の内周側には、いんろうを介
してステータキャン支持環22が設けられている。ステ
ータキャン支持環22はステンレス鋼鋳物又はステンレ
ス鋼の熱間鍛造によって製作され、同じくステンレス鋼
製のキャン23と溶接固定されている。尚、上述の2ヵ
所のいんろうには、モータフレーム20内の気密を確保
するため、Oリング24を設けている。
【0023】ステータキャン支持環22の内周部には、
いんろうを介して軸受ブラケット16が挿入されてい
る。軸受ブラケット16には、2つの固定側ラジアル軸
受12,13が焼バメ固定される。尚、軸受ブラケット
16は、ステンレス鋼鋳物製である。
【0024】ステータキャン支持環22と軸受ブラケッ
ト16の係合部には、互いに位置決めされた空気抜き穴
22a,16aが設けられており、ポンプに注水した
際、ロータ室9のなるべく高い位置まで取扱液が達する
ように配慮している。軸受ブラケット16は、回転体の
自重によって下側に抜け落ちることがないよう、内ケー
シング2に当接するように配慮されている。
【0025】羽根車4を囲むように設けられる内ケーシ
ング2は樹脂製である。内ケーシング2とモータブラケ
ット5の間には、樹脂製の内ケーシングカバー7が設け
られている。内ケーシングカバー7とモータブラケット
5の間には、内周側にステータキャン支持環22が挟持
され、外周側において、弾性材からなるシール部材26
が挟持されている。
【0026】内ケーシング2を囲むように設けられる外
ケーシング1は、ステンレス鋼のシートメタルをプレス
成形して形成されている。外ケーシング1の外周部には
吸込穴1aが設けられ、吸込穴1aの軸芯をはさんで1
80°対称位置又は90°の位置に吐出穴1bが設けら
れる。吸込穴1aおよび吐出穴1bの外側にはノズルパ
イプ27,28が溶接され、ノズルパイプ27,28の
外側にはノズルリング29,30が溶接固定される。ノ
ズルリング29,30はステンレス鋼鋳物からなり、外
周部にネジが設けられている。
【0027】ノズルリング29,30の外周には、鋳鉄
やアルミ合金からなるフランジ31,32がネジ込まれ
ている。尚、吸込側のノズルパイプ27の内側には、整
流作用と機械的補強を兼ねた整流格子34が設けられて
いる。内ケーシング2と外ケーシング1の吸込穴1aの
間には、弾性材製のシール部材35が設けられている。
外ケーシング1はボルト36を使用して、モータブラケ
ット5に固定される。モータ固定子21を収容したモー
タフレーム20は、モータブラケット5に独立したボル
ト37によって固定されている。従って、何らかの理由
により、モータ巻線が焼損した場合等には、ポンプ部を
分解することなくメンテナンスを行うことができる。
【0028】外ケーシング1の軸芯部には、ドレン用の
プラグ38が設けられている。尚、このプラグ38をは
ずすと、主軸3の軸端に設けたドライバー溝を利用して
羽根車4の手廻し確認が可能である。取扱液中にスラリ
ー等の異物が混入すると、主軸3の軸穴3aを通過して
ロータ室9に異物が侵入する懸念があるが、本発明で
は、羽根車背面(主板)によって、軸端部に遠心分離作
用が生じ、異物は軸穴に侵入しないよう配慮されてい
る。図1に示すように、羽根車4を取付けた場合、主軸
3には圧縮荷重が加わる。従って、異種材料を圧接して
一体化した主軸を使用しても、引張荷重が加わらないた
め接合面がはがれる心配がない。
【0029】本実施例によれば、羽根車4の吸込部4a
はモータ回転子(ロータ)11側に向けて取り付けられ
ている。このため、図11に示す従来のキャンドモータ
ポンプに比べて無駄なく軸受を設けることができる。つ
まり、内ケーシング2の吸込流路部に軸受を配置するこ
とができるため、軸受のための特別な空間を設ける必要
がない。従って、大きな出力の範囲まで適用できる。ま
た本発明では、結果的にモータ回転子11とモータ固定
子21を仕切る薄肉のキャン23には、ポンプ吸込圧し
か加わらないため、高い押込圧力が加わる用途への展開
が期待できる。
【0030】図2は本発明のモータポンプの第2実施例
を示す断面図である。本実施例のモータポンプは、羽根
車を2段に配置した2段型キャンドモータポンプであ
る。即ち、本実施例においては、主軸3に2段の羽根車
4A,4Bが固定されている。内ケーシングは第1段羽
根車4Aを収容する第1内ケーシング2Aと、第2段羽
根車4Bを収容する第2内ケーシング2Bとから構成さ
れている。各羽根車4A,4Bの吸込部4Aa,4Ba
はモータ回転子11の側に向いている。その他の構成は
図1に示す実施例と同様であり、図1に示す構成部材と
同一の機能を果たす部材は同一の符号を用いて説明は省
略する。
【0031】本実施例においては、外ケーシング1の吸
込穴1aから導かれた取扱液は、第1段羽根車4Aの吸
込口4Aaから吸い込まれて昇圧され、戻り羽根40を
介して第2段羽根車4Bの吸込口4Baに流入する。そ
して、取扱液は、第2段羽根車4Bにより昇圧され、第
2内ケーシング2Bの複数のボリュートを通って、外ケ
ーシング1の吐出穴1bから吐出される。第2段羽根車
4Bから吐出された取扱液の一部は、主軸3に設けられ
た穴3aを通過してロータ室9側に導かれモータ回転子
11とモータ固定子21の間のギャップを通ってモータ
を冷却し、第1内ケーシング2Aの吸込側に戻される。
本実施例の作用および効果は図1に示す実施例と同様で
ある。
【0032】図3は本発明のモータポンプの第3実施例
を示す断面図である。本実施例のモータポンプは、図1
および図2に示すキャンドモータポンプをメカニカルシ
ール付ポンプに展開したものである。モータ部は、冷却
ファン50を備えた乾式モータ41となっており、この
乾式モータ41は、モータフレーム42と、モータフレ
ーム42内のモータ固定子43と、主軸3に固定された
モータ回転子44とから構成されている。主軸3はモー
タ41に設けられた軸受51,52により支承されてい
る。モータブラケット5と内ケーシングカバー7の間に
は、メカニカルシールハウジング45が挟持され、これ
にメカニカルシール46の固定環47が取付けられてい
る。メカニカルシール46の回転環48は固定環47に
摺接している。メカニカルシールの部分及びその周囲に
は、ポンプ吸込圧しか加わらないため、メカニカルシー
ルハウジング45は、ステンレス鋼鋳物等の他に樹脂で
形成することも可能である。又、同様の理由により、高
押込圧に対応することも容易である。
【0033】メカニカルシール46は吸込圧しか加わら
ないため、吸上げ運転の場合に摺動部がドライコンタク
トになりやすい。そこで内ケーシング2を工夫して開口
2aを設け、ポンプ吐出側の取扱液の一部をメカニカル
シール摺動部へ導くように構成し、該摺動部のフラッシ
ングを可能としている。メカニカルシール46を囲むよ
うに設けられたメカニカルシールカバー49は、メカニ
カルシール46を取扱液中の異物から保護すると同時
に、前述のフラッシング液の循環量を抑制している。羽
根車4、外ケーシング1及び内ケーシング2等を含むポ
ンプ部の構成は、図1に示す実施例と同様であり、図1
に示す構成要素と同一の機能を果たす部材は同一の符号
を用いて説明は省略する。
【0034】図4は本発明のモータポンプの第4実施例
を示す断面図である。本実施例のモータポンプは、図1
に示すキャンドモータポンプをマグネットポンプに展開
したものである。本実施例においては、乾式モータ41
の主軸53とポンプ60の主軸3とが分離されている。
即ち、乾式モータ41の主軸53の軸端には、駆動用マ
グネット54を保持したヨーク55が固定されている。
ポンプ60の主軸3の一端には羽根車4が固定され他端
には従動マグネット56を保持したヨーク57が固定さ
れている。
【0035】外ケーシング1、内ケーシング2及びポン
プ60の主軸3を支持する軸受構造は、図1に示す実施
例と同様である。主軸3には穴3aが形成されており、
この穴3aを通過する循環流は、マグネットの渦電流に
よる発熱を抑え、同時に軸受の潤滑を行う。モータブラ
ケット58にはカップリングガード59が設けられてい
る。キャン60には、ポンプ吸込圧しか加わらないた
め、高い押込圧が作用する場合には有利な構造である。
モータ41は、メカニカルシール型に使用されるものと
同一(モータブラケットを除く)であり、そのモータフ
レーム42は、キャンドモータとも型が共用となってい
る。その他の構成は図1に示す実施例と同様であり、図
1と同一の符号を用いて説明を省略する。
【0036】図5は本発明のモータポンプの第5実施例
を示す断面図である。本実施例のモータポンプは縦軸多
段ポンプである。モータ部は図3に示す乾式モータ41
と同様の構成である。ポンプ部は、円筒状の外ケーシン
グ61と、外ケーシング61の下端開口部を閉塞する脚
付きカバー62と、外ケーシング61内に収容された第
1内ケーシング63A,第2内ケーシング63B,第3
内ケーシング63Cとを備えている。そして、第1〜第
3内ケーシング63A,63B,63C内には、それぞ
れ主軸3によって支持された第1段羽根車4A、第2段
羽根車4B、第3段羽根車4Cが収容されている。各羽
根車4A,4B,4Cの吸込部4Aa,4Ba,4Ca
はモータ側に向いている。また第1,第2内ケーシング
63A,63B内には戻り羽根69,70が配設されて
いる。第1内ケーシング63Aの上端には内ケーシング
カバー7が設けられている。
【0037】外ケーシング61にはモータブラケット7
1を介して乾式モータ41が設けられている。外ケーシ
ング61は、ステンレス鋼のシートメタルをプレス成形
して形成されている。外ケーシング61の外周部には吸
込穴61aが設けられ、吸込穴61aの軸芯をはさんで
180°対称位置又は90°の位置に吐出穴61bが設
けられている。そして、吸込穴61aおよび吐出穴61
bにはそれぞれノズルパイプ27,28が溶接され、ノ
ズルパイプ27,28の外側にはノズルリング29,3
0が溶接固定されている。ノズルリング29,30はス
テンレス鋼鋳物からなり、外周部にネジが設けられてい
る。ノズルリング29,30の外周には、鋳鉄やアルミ
合金からなるフランジ31,32がネジ込まれている。
【0038】主軸3の下端にはバランスブッシュ72が
固定されており、このバランスブッシュ72に第1段羽
根車4Aの吸込側に連結されたバランスパイプ73を介
して取扱液の吸込圧力が加わるようになっている。これ
によって、多段ポンプの発生する大きなアキシャルスラ
スト荷重を軽減するようにしている。この場合、主軸3
にはわずかに上向きのスラスト荷重が加わるようにして
いる。その結果、主軸3をソケットカップリングによる
継ぎ合わせ軸にすることが可能となる。
【0039】図6は本発明のモータポンプの第6実施例
を示す断面図である。本実施例のモータポンプは図5に
示す実施例と同様に縦軸多段ポンプである。本実施例に
おいては、主軸3には第1〜第5段羽根車4A,4B,
4C,4D,4Eが固定されている。各羽根車4A〜4
Eの吸込部4Aa,4Ba,4Ca,4Da,4Eaは
モータ側に向いている。円筒状の外ケーシング61内に
は、第1内ケーシング64A,第2内ケーシング64
B,第3内ケーシング64Cが設けられている。そし
て、隣接する羽根車間には、仕切り部65A,65B,
65C,65Dが設置されている。
【0040】外ケーシング61は、ステンレスのシート
メタルをプレス成形して形成されている。外ケーシング
61の外周部には吸込穴61aが設けられ、吸込穴61
aの軸芯をはさんで180°対称位置又は90°の位置
に吐出穴61bが設けられている。外ケーシング61の
外側にはサクションケース66が溶接等によって固定さ
れている。サクションケース66は吸込穴66aを有
し、吸込穴66aの外側にはノズルパイプ27が溶接さ
れている。また外ケーシング61の吐出穴61bの外側
にはノズルパイプ28が溶接されている。主軸3の下端
にはバランスブッシュ72が固定されており、このバラ
ンスブッシュ72にサクションケース66内より流入し
た取扱液の吸込圧力が加わるようになっている。その他
の構成は、図5に示す実施例と同様であり、図5と同一
の符号を用いて説明を省略する。本実施例の作用効果は
図5に示す実施例と同様である。
【0041】図7および図8は本発明のモータポンプの
第7実施例を示す図であり、図7は断面図、図8は側面
図である。本実施例は、メカニカルシール型ポンプを自
吸ポンプに応用したものである。図7に示すように、モ
ータ部は図3に示す乾式モータ41と同様の構成であ
る。ポンプ部は、円筒容器状の外ケーシング81と、外
ケーシング81内に収容された第1内ケーシング82
A,第2内ケーシング82Bとを備えている。第1,第
2内ケーシング82A,82B内には、それぞれ主軸3
によって支持された第1段羽根車4A,第2段羽根車4
Bが収容されている。各羽根車4A,4Bの吸込部4A
a,4Baはモータ側に向いている。
【0042】図8に示すように、外ケーシング81には
吸込ノズル83と、吐出ノズル84が固定されている。
また、第1内ケーシング82Aを工夫して開口82Aa
を設け、ポンプ取扱液の一部をメカニカルシール摺動部
へ導くように構成し、該摺動部のフラッシングを可能と
している。この場合、メカニカルシールカバー49を工
夫して、メカニカルシール46のフラッシング液を積極
的に円筒状の流れにして、第1段羽根車4Aの吸込部4
Aaに噴射させることで、自吸特性の向上を計ってい
る。また図8に示すように、インバータ85を実装させ
て、自吸中の回転数を定格よりも上げることで、自吸特
性を向上させている。その他の構成は図3に示す実施例
と同様であり、図3と同一の符号を用いて説明を省略す
る。
【0043】図9は本発明のモータポンプ群の基本概念
を示す説明図である。図9に示すように、本実施例にお
いては、吸込部をモータ側に向けた羽根車を備える複数
のポンプPA,PB…からなるポンプグループGPを用
意する。図に示す例では、ポンプグループGPは2組の
ポンプPA,PBを有した例を示し、ポンプPAは1段
羽根車4を有し、ポンプPBは2段羽根車4A,4Bを
有している。同時にキャンドモータMA,メカニカルシ
ール付モータMB,マグネット駆動モータMCのうち、
少なくとも2種類からなるモータグループGMを用意し
ておき、ポンプグループGP中のポンプPA,PBとモ
ータグループGM中のモータMA,MB,MCを適宜に
組合せることで、用途に応じたポンプを部品を共用化し
て生産性高く市場に供給するものである。
【0044】本実施例においては、キャンドモータM
A、メカニカルシール付の乾式モータMB及びマグネッ
ト駆動型の乾式モータMCに使用される固定子巻線が共
通である。また上記3種類のモータMA,MB,MCに
使用されるモータ固定子巻線を収容するカップ形状のモ
ータフレーム20の成形型を少なくとも部分的に共通化
している。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のキャンドモータポンプに比べて無駄なく軸受を設
けることができる。すなわち、内ケーシングの吸込流路
部に軸受を配置することができるため、軸受のための特
別な空間を設ける必要がない。従って、大きな出力の範
囲まで適用できる。また本発明では、結果的にモータ回
転子とモータ固定子を仕切る薄肉のキャンには、ポンプ
吸込圧しか加わらないため、高い押込圧力が加わる用途
への展開が期待できる。
【0046】本発明は、メカニカルシール付モータポン
プにおいて、メカニカルシール及びケーシングカバー
(メカニカルシールハウジング)には、ポンプ吸込圧し
か加わらない。従って、高い押込圧の下での使用に対し
て条件が良い。そして、本発明では、押込圧が低い場合
でも、メカニカルシールの摺動面がドライコンタクトに
ならないよう、吐出液をフラッシングする。
【0047】さらに本発明は、マグネットポンプにおい
て、キャンには、ポンプ吸込圧しか加わらない。従っ
て、キャンを樹脂で構成する場合にもある程度の押込圧
に耐えることができる。さらに本発明は、羽根車の吸込
部(目玉部)をモータ側に向けるという一貫した構造に
よって、上記キャンドモータポンプ、メカニカルシール
付ポンプ及びマグネットポンプの3種類のポンプの部品
共用化を計り、各々のポンプの機能向上化と同時に全体
の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータポンプの第1実施例を示す図で
あり、キャンドモータポンプの断面図である。
【図2】本発明に係るモータポンプの第2実施例を示す
図であり、2段型キャンドモータポンプを示す断面図で
ある。
【図3】本発明のモータポンプの第3実施例を示す図で
あり、メカニカルシール付ポンプを示す断面図である。
【図4】本発明に係るモータポンプの第4実施例を示す
図であり、マグネットポンプを示す断面図である。
【図5】本発明に係るモータポンプの第5実施例を示す
図であり、縦軸多段ポンプを示す断面図である。
【図6】本発明に係るモータポンプの第6実施例を示す
図であり、縦軸多段ポンプを示す断面図である。
【図7】本発明に係るモータポンプの第7実施例を示す
図であり、メカニカルシール型ポンプを示す断面図であ
る。
【図8】図7に示すポンプの側面図である。
【図9】本発明のモータポンプ群の基本概念を示す説明
図である。
【図10】従来のキャンドモータポンプの一例を示す断
面図である。
【図11】従来のキャンドモータポンプの他の例を示す
断面図である。
【図12】従来のインラインポンプを示す断面図であ
る。
【図13】従来の多段ポンプを示す断面図である。
【図14】従来のマグネットポンプを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外ケーシング 2,2A,2B,63A,63B,63C,64A,6
4B,64C 内ケーシング 3 主軸 4,4A,4B,4C,4D,4E 羽根車 5 モータブラケット 6,41 モータ 7 内ケーシングカバー 11 モータ回転子 12,13 ラジアル軸受 14,15 アキシャルスラスト軸受 16 軸受ブラケット 17,18 軸スリーブ 20 モータフレーム 21 モータ固定子 27,28 ノズルパイプ 29,30 ノズルリング 46 メカニカルシール 49 メカニカルシールカバー 54 駆動用マグネット 56 従動マグネット 66 サクションケース 72 バランスブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 薫 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 上井 圭太 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 宮崎 義晶 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 飯島 克自 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、モータで駆動される羽根車と
    を備えたモータポンプにおいて、羽根車の吸込部をモー
    タ側に向けたことを特徴とするモータポンプ。
  2. 【請求項2】 前記羽根車の背面に、バランスブッシュ
    を設け、ポンプ吸込側の取扱液を導くことによってアキ
    シャルスラスト荷重を軽減させることを特徴とする請求
    項1に記載のモータポンプ。
  3. 【請求項3】 前記羽根車を囲むように設けられた内ケ
    ーシングと、内ケーシングを囲むように設けられた外ケ
    ーシングと、外ケーシングの外面に設けられた吸込ケー
    スを備え、吸込ケースによってポンプ吸込側の取扱液を
    バランスブッシュ部に導くようにしたことを特徴とする
    請求項2に記載のモータポンプ。
  4. 【請求項4】 前記羽根車を囲むように設けられた内ケ
    ーシングと、内ケーシングを囲むように設けられたカッ
    プ形状又は円筒形状の板金製外ケーシングと、外ケーシ
    ングの外周部に設けられた吸込穴と、吸込穴と軸芯を挟
    んで180゜対称位置又は90゜の位置に設けられた吐
    出穴を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータ
    ポンプ。
  5. 【請求項5】 主軸の一端に固定されるモータ回転子
    と、主軸の他端に固定される羽根車とを備えたモータポ
    ンプにおいて、羽根車の吸込部をモータ回転子側に向か
    って設け、モータ回転子と羽根車をつなぐ空間にのみ軸
    受を設けたことを特徴とするモータポンプ。
  6. 【請求項6】 モータ固定子とモータ回転子とを水密に
    仕切るステータキャンと、モータ回転子に固定される主
    軸と、主軸に固定される羽根車を備えたモータポンプに
    おいて、羽根車の吸込部をモータ回転子側に向かって設
    け、主軸に取扱液の一部をモータ回転子側へ導くための
    穴を設けたことを特徴とするモータポンプ。
  7. 【請求項7】 主軸の一端に固定されるモータ回転子
    と、主軸の他端に固定される羽根車とを備えたモータポ
    ンプにおいて、モータ回転子と羽根車をつなぐ空間に2
    つ以上の滑り軸受を軸方向に間隔を置いて設け、2つの
    軸受の間に取扱液の停滞を防止するための機構を設けた
    ことを特徴とするモータポンプ。
  8. 【請求項8】 モータ固定子とモータ回転子とを水密に
    仕切るステータキャンと、モータ回転子に固定される主
    軸と、主軸に固定される羽根車を備えたモータポンプに
    おいて、モータ回転子の外周部にロータキャンを設け、
    ロータキャンの端部にロータキャン側板を設け、ロータ
    キャン側板に回転側アキシャルスラスト軸受を固定した
    ことを特徴とするモータポンプ。
  9. 【請求項9】 モータと、モータ軸に取付けられる羽根
    車と、羽根車を収容するポンプケーシングと、モータと
    ポンプケーシングをつなぐモータブラケットと、メカニ
    カルシールの固定側部材を固定し、モータブラケットに
    脱着自在に設けられるメカニカルシールハウジングを備
    えたことを特徴とするモータポンプ。
  10. 【請求項10】 モータ側を向いた吸込部を有する羽根
    車と、羽根車を囲むように設けられる内ケーシングと、
    内ケーシングを囲むように設けられ取扱液を内包する外
    ケーシングを備えた複数種類のポンプからなるポンプグ
    ループを用意し、上記複数種類のポンプの各々に取付可
    能なモータとして、キャンドモータ、メカニカルシール
    付の乾式モータ及びマグネット駆動型の乾式モータのう
    ち少なくとも2種類からなるモータグループを用意し、
    上記ポンプグループとモータグループを必要に応じて組
    み合わせることで形成されることを特徴とするモータポ
    ンプ群。
  11. 【請求項11】 キャンドモータ、メカニカルシール付
    の乾式モータ及びマグネット駆動型の乾式モータに使用
    される固定子巻線が共通であることを特徴とする請求項
    10に記載のポンプ群。
  12. 【請求項12】 上記3種類のモータに使用されるモー
    タ固定子巻線を収容するカップ形状のモータフレームの
    成形型を少なくとも部分的に共通化したことを特徴とす
    る請求項10に記載のポンプ群。
  13. 【請求項13】 カップ形状又は円筒形状の外ケーシン
    グと、外ケーシングの開放端を水密にふさぎ、且つ軸受
    を支承するブラケットと、ブラケットといんろうを構成
    して外ケーシング内に収容される内ケーシングとを備え
    たことを特徴とするモータポンプ。
  14. 【請求項14】 モータと、吸込部をモータ側に向けて
    取付けられる羽根車と、異種材料を圧接して製作される
    主軸を備えたことを特徴とするモータポンプ。
  15. 【請求項15】 モータと、吸込部をモータ側に向けて
    取付けられる羽根車と、モータ軸とポンプ軸を固定する
    カップリングを備えたことを特徴とするモータポンプ。
  16. 【請求項16】 モータと、吸込部をモータ側に向けて
    取付けられる羽根車と、モータと羽根車の間に設けられ
    るメカニカルシールと、ポンプ吐出側の取扱液の一部を
    メカニカルシールの摺動面に導く機構を備えたことを特
    徴とするモータポンプ。
  17. 【請求項17】 取扱液を内包する板金製のポンプケー
    シングを備えたモータポンプにおいて、ポンプケーシン
    グをカップ形状又は円筒形状とし、ポンプケーシングの
    外周部に吸込穴を設け、吸込穴の外側にノズルパイプを
    溶接し、ノズルパイプの外周部にノズルリングを溶接
    し、ノズルリングの外周部にネジ部を設け、ネジ部に剛
    性材からなる配管接続用フランジを取り付け、ノズルパ
    イプ内に整流格子を設けたことを特徴とするモータポン
    プ。
  18. 【請求項18】 モータと、吸込部をモータ側に向けて
    取付けられる羽根車と、モータと羽根車の間に設けられ
    るメカニカルシールと、ポンプ吐出側の取扱液の一部を
    メカニカルシールの摺動面に導く機構を設け、同時に取
    扱液の一部を羽根車の吸込部に導くようにして自吸機能
    を付与したことを特徴とするモータポンプ。
  19. 【請求項19】 取扱液を内包する外ケーシングと、外
    ケーシング内に収容され羽根車を囲むように設けられる
    内ケーシングとを備えたモータポンプにおいて、外ケー
    シングをカップ形状又は円筒形状とし、ポンプケーシン
    グの外周部に吸込穴を設け、吸込穴に内ケーシングの吸
    込圧力部が係合するようにし、上記係合部に弾性材製の
    シール部材を設けたことを特徴とするモータポンプ。
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