JP2018141414A - ポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法 - Google Patents

ポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法 Download PDF

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康貴 小西
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康貴 小西
章裕 落合
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【課題】ポンプ室に水が存在している場合であっても、容易にポンプケーシングカバーをポンプケーシングから取り外すことができるポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法の提供。【解決手段】ポンプ装置1は、回転軸10に軸支された羽根車20と、羽根車20を収納するポンプ室31を形成するポンプケーシング30と、を有するポンプ装置1であって、ポンプケーシング30には、ポンプ室31の一部を形成するポンプケーシングカバー50が取り外し可能に取り付けられており、ポンプケーシングカバー50には、ポンプ室31に連通する貫通孔60が形成され、貫通孔60を閉塞する閉塞部材62を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法に関するものである。
従来のポンプ装置として、例えば特許文献1に記載されているようなカスケードポンプ(渦流ポンプ、ウェスコポンプともいう)が知られている。このカスケードポンプは、回転軸に軸支された羽根車と、この羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有する。羽根車は、周縁部に多数の溝が切られた円板状に形成され、ポンプケーシングに収容されている。ポンプケーシングには、ポンプケーシングカバーがボルトを介して取り付けられており、これを取り外すと羽根車にアクセスでき、メンテナンスが容易な構成となっている。
図8は、従来のポンプケーシングカバー150の構成を示す正面図である。
図8に示すように、ポンプケーシングカバー150は、ポンプケーシング30の外表面43に取り付けられている。ポンプケーシングカバー150は、羽根車20の側面に対向すると共にポンプ室の一部を形成する円環状の流路形成部151と、流路形成部151の径方向内側に設けられ、羽根車20の回転中心と対向する有頂筒状の中央部152と、流路形成部151の径方向外側に設けられ、ポンプケーシング30の外表面43と対向するフランジ部153と、を有する。フランジ部153には、貫通孔154が複数形成されており、ポンプケーシングカバー150をポンプケーシング30に固定するボルト155が挿通されている。また、フランジ部の外縁には、径方向外側に突出した突部163が形成されており、ポンプケーシングカバー150を取り外す際に工具等を引っ掛けることができる。
特開2015−218658号公報
ところで、ポンプケーシングカバー150をポンプケーシング30から取り外す際にポンプ室に水が存在すると、その水の表面張力によってポンプケーシングカバー150がポンプケーシング30に吸着し、ポンプケーシングカバー150を固定しているボルト155を取り外しても、簡単にはポンプケーシングカバー150を取り外すことができないという問題がある。この問題は、構造上、一般的な遠心ポンプより水が抜け難い、上述したカスケードポンプに顕著である。すなわち、ケーシングの構造上、吸込口、吐出口に接続された配管を取り外してもポンプ室内の水は抜けず、停止時も内部に水を保有しているためである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ポンプ室に水が存在している場合であっても、容易にポンプケーシングカバーをポンプケーシングから取り外すことができるポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法の提供を目的とする。
(1)本発明の一態様に係るポンプ装置は、回転軸に軸支された羽根車と、前記羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有するポンプ装置であって、前記ポンプケーシングには、前記ポンプ室の一部を形成するポンプケーシングカバーが取り外し可能に取り付けられており、前記ポンプケーシングカバーには、前記ポンプ室に連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔を閉塞する閉塞部材を有する。
このポンプ装置によれば、通常のポンプ使用時には貫通孔を閉塞部材によって閉塞しているが、ポンプケーシングカバーの取り外しの際にはこの貫通孔を介して外部とポンプ室とを連通させることができる。外部とポンプ室とを連通させると、ポンプ室内に空気が導入されて、水の表面張力が緩和されるため、ポンプケーシングから容易にポンプケーシングカバーを取り外すことができるようになる。
(2)上記(1)に記載されたポンプ装置であって、前記貫通孔は、前記ポンプケーシングカバーの少なくとも前記回転軸の端面と対向する一部を含む部分に形成されていてもよい。
この場合には、空気がポンプケーシングの中央部から導入されるため、ポンプケーシングカバーとポンプケーシングとの嵌合部の全周に空気を到達させ易くすることができる。また、ポンプケーシングカバーの回転軸の端面と対向する部分は、水の流れも小さく、圧力もあまり高くないため、閉塞部材によるシールが確実に行える。
(3)上記(1)または(2)に記載されたポンプ装置であって、前記貫通孔には、ネジ溝が形成され、前記閉塞部材は、前記ネジ溝に螺合してもよい。
この場合には、閉塞部材は、貫通孔に形成されたネジ溝に螺合しているため、水の表面張力が作用していても、ネジ回しによってポンプケーシングカバーから容易に取り外すことができる。
(4)上記(1)〜(3)に記載されたポンプ装置であって、前記ポンプケーシングカバーは、前記ポンプケーシングの外表面と対向する対向部と、前記対向部を貫通して形成されたネジ孔と、を有していてもよい。
この場合には、ネジ孔にボルト等を螺入することで、ボルトの先端でポンプケーシングの外表面を押圧し、その反力によってポンプケーシングカバーをポンプケーシングから取り外すことができる。
(5)本発明の他の一態様に係るポンプ装置は、回転軸に軸支された羽根車と、前記羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有するポンプ装置であって、
前記ポンプケーシングには、前記ポンプ室の一部を形成するポンプケーシングカバーが取り外し可能に取り付けられており、前記ポンプケーシングカバーは、前記ポンプケーシングの外表面と対向する対向部と、前記対向部を貫通して形成されたネジ孔と、を有する。
このポンプ装置によれば、ネジ孔にボルト等を螺入することで、ボルトの先端でポンプケーシングの外表面を押圧し、その反力によってポンプケーシングカバーをポンプケーシングから取り外すことができる。
(6)上記(4)または(5)に記載されたポンプ装置であって、前記ネジ孔が形成された前記対向部が、前記回転軸と対向する前記ポンプケーシングカバーの中央部を挟んで一対で設けられていてもよい。
この場合には、簡易的な構造で無理な力を掛けることなく軸方向に平行な力を加えて、ポンプケーシングカバーをポンプケーシングから容易に取り外すことができる。
(7)本発明の一態様に係るポンプ装置のメンテナンス方法は、回転軸に軸支された羽根車と、前記羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有し、前記ポンプケーシングには、前記ポンプ室の一部を形成するポンプケーシングカバーが取り外し可能に取り付けられており、前記ポンプケーシングカバーには、前記ポンプ室に連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔を閉塞する閉塞部材を有する、ポンプ装置のメンテナンス方法であって、前記貫通孔を介して外部の空気を前記ポンプ室に導入した後、前記ポンプケーシングカバーを前記ポンプケーシングから取り外す。
このポンプ装置のメンテナンス方法によれば、通常のポンプ使用時には貫通孔を閉塞部材によって閉塞しているが、ポンプケーシングカバーの取り外しの際にはこの貫通孔を介して外部とポンプ室とを連通させることができる。外部とポンプ室とを連通させると、ポンプ室内に空気が導入されて、水の表面張力が緩和されるため、ポンプケーシングから容易にポンプケーシングカバーを取り外すことができるようになる。
上記本発明の態様によれば、ポンプ室に水が存在している場合であっても、容易にポンプケーシングカバーを取り外すことができるポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法を提供できる。
一実施形態に係るポンプ装置を示す正面図である。 図1に示すポンプ装置が有するポンプケーシングの内部構造を示す縦断面図である。 図1に示すポンプ装置の矢視A−A断面図である。 図1に示すポンプ装置が有するポンプケーシングカバーを示す拡大図である。 一実施形態に係るポンプ装置のメンテナンス方法を説明するための図である。 一実施形態に係るポンプ装置のメンテナンス方法を説明するための図である。 一実施形態の変形例に係る閉塞部材を示す断面図である。 従来のポンプケーシングカバーの構成を示す正面図である。
以下、一実施形態に係るポンプ装置及びポンプ装置のメンテナンス方法について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るポンプ装置1を示す正面図である。図2は、図1に示すポンプ装置1が有するポンプケーシング30の内部構造を示す縦断面図である。図3は、図1に示すポンプ装置1の矢視A−A断面図である。図4は、図1に示すポンプ装置1が有するポンプケーシングカバー50を示す拡大図である。
図1に示すように、ポンプ装置1は、水を汲み上げるポンプ2と、ポンプ2の背面側に設けられ、ポンプ2を駆動する電動機(不図示)と、電動機に電力を供給するインバータ装置4と、を有する。これらポンプ2、電動機、インバータ装置4は、ユニットベース5に固定されている。また、これらポンプ2、電動機、インバータ装置4は、樹脂製のユニットカバー6によって略全体を覆われている。
ポンプ2は、摩擦ポンプとも称されるカスケードポンプであって、図2に示すように、羽根車20と、羽根車20を収納するポンプ室31を形成するポンプケーシング30と、ポンプケーシングカバー50と、を有する。羽根車20は、図3に示すように、回転軸10によって軸支されている。羽根車20は、周縁部に多数の溝21が切られた円板状に形成されており、その周縁部によって、ポンプ室31に存在する水を、ほぼ1回転させながら昇圧させるものである。
このポンプ2は小型であるが、1個の羽根車20で数段の渦巻ポンプに匹敵する揚程を得られ、小容量高揚程の目的に適している。また、カスケードポンプは、自吸性を有するので、ポンプ2よりも低い位置に設置された受水槽に蓄えた水や井戸水を汲み上げるのに適している。
電動機は、羽根車20を軸支する回転軸10を回転させることによりポンプ2を駆動させる。電動機の駆動は、インバータ装置4によって制御されており、ポンプ2の可変運転が可能とされている。ここで、インバータ装置4にて可変速運転する必要がない場合は、インバータ装置4は可変速手段を有さなくてもよい。
図1に示すように、ポンプ装置1の正面には、ユニットカバー6から露出する吸込口7と、吐出口8とが設けられている。吸込口7は、図2に示すポンプケーシング30の内部に形成された内部流路32の一端部32aと連通し、吐出口8は、この内部流路32の他端部32bと連通している。内部流路32には、ポンプ室31と、気水分離室33とが形成されている。
内部流路32のうち、一端部32aからポンプ室31までの吸込流路34には、フローチェッキ弁35が設けられている。フローチェッキ弁35は、ポンプ室31よりも高い位置に設けられ、ポンプ2の駆動に先立ち、ポンプ室31の内部を満水させて自吸に必要な水位を確保すると共に、ポンプ2の停止時の水の逆流を防止し、常にポンプ室31を満水にする役割を有する。すなわち、フローチェッキ弁35は、ポンプ2の停止時、自重によって吸込流路34を閉じ、ポンプ2の駆動時には、吸込流路34を上ってくる水(始動時は空気を含む)によって押し上げられて吸込流路34を開く。
ポンプ室31の下流側には、気水分離室33が配置されている。内部流路32のうち、ポンプ室31と気水分離室33との間の接続流路36には、ポンプ室31から吐出された液体が衝突するバッフル37が配置されている。気水分離室33の底部には、ポンプ室31に連通する孔部33aが形成されている。孔部33aは、ポンプ2の始動時に、気水分離室33で空気と分離した水を、ポンプ室31に再び戻すものであり、これによりポンプ室31における負圧を発生させ、吸込流路34内の空気をなくし、水を吸い上げる。
気水分離室33の上方には、呼び水口38が形成されている。呼び水口38は、呼び水栓39によって閉塞されている。呼び水栓39は、ポンプ2の始動時に開けられ、呼び水口38から呼び水を行うことにより、気水分離室33は呼び水時水位40まで満水となる。上述したポンプ2の駆動によって、吸込流路34内の空気がなくなり、水が上がってくると、気水分離室33の役目は終わり、気水分離室33及び気水分離室33より下流側が水で満たされる。
内部流路32のうち、気水分離室33から他端部32bまでの吐出流路41には、圧力センサ42が設けられている。圧力センサ42は、呼び水時水位40よりも上方に配置され、水で満たされた吐出流路41の圧力を検出する。圧力センサ42の検出結果は、インバータ装置4に出力され、インバータ装置4は、当該検出結果に基づいて、電動機の駆動を制御する。
また、吐出流路41には、図示しない圧力タンクが設けられている。圧力タンクは、耐圧容器内にゴム製のブラダが内蔵されており、ポンプ2の吐出圧力が上昇するとブラダの外側の空気を圧縮し水が加圧状態で貯留される。また、例えば、水の使用に伴い、吐出流路41内の圧力が低下するにつれて、圧縮された空気が膨張し、貯留された水を吐出流路41に押し出す。このようにして、ポンプ2の起動直後で、給水に十分な回転速度まで上昇していなくても、しばらくは圧力タンクから吐出流路41に水を供給することができる。
図3に示すように、羽根車20は、回転軸10が挿入される挿入孔22を有する。挿入孔22は、円板状の羽根車20の中央部に貫通して形成され、その内周面にキー溝23が回転軸10の軸方向に沿って形成されている。キー溝23には、回転軸10の外周面に設けられたキー11が嵌合し、羽根車20は、運転時に回転軸10に対して軸方向に自由に平行移動できる構成となっている。
羽根車20の側面24とポンプケーシング30との間、及び羽根車20の側面24とポンプケーシングカバー50との間には、毛細管現象により水膜が介在し続けるような狭さの隙間が形成されている。このため、羽根車20が運転時に回転軸10に対して軸方向に自由に平行移動できる構成とすることで、羽根車20の軸方向両方の側面24とポンプケーシング30、及びポンプケーシングカバー50との隙間における水膜の圧力バランスを均一に保ち、常に羽根車20の両側に一定の隙間を維持して運転を行うことができる。
羽根車20は、ポンプケーシング30及びポンプケーシングカバー50を形成する材料と同一材料から形成されており、使用環境に応じて熱膨張した際に、上述の隙間が常に所定の値で管理できるようになっている。羽根車20には、筒状のボス部25が形成されており、ボス部25は、羽根車20の側面24のうち、回転軸10の軸方向から視た正面側(図3において紙面左側)を向く面に対して垂直方向に突出している。
ポンプケーシング30には、ポンプ室31の一部を形成するポンプケーシングカバー50がボルト55(図4参照)を介して取り付けられている。また、ポンプケーシング30とポンプケーシングカバー50との間には、Oリング70が介在している。ポンプケーシングカバー50は、回転軸10の軸方向から視たポンプケーシング30の正面側(図3において紙面左側)に取り付けられており、これを取り外すとポンプケーシング30の正面側から羽根車20にアクセスすることができる。なお、羽根車20の背面側(奥側)には、回転軸10とポンプケーシング30との隙間をシールするメカニカルシール12が配置されている。
ポンプケーシングカバー50は、図3に示すように、ポンプケーシング30の外表面43に対して軸方向に窪んだ嵌合孔44に嵌合している。ポンプケーシングカバー50は、羽根車20の側面24に対向すると共にポンプ室31の一部を形成する円環状の流路形成部51と、流路形成部51の径方向内側に設けられた中央部52と、流路形成部51の径方向外側に設けられたフランジ部53と、を有する。流路形成部51は、羽根車20の側面24に対向して上述した水膜を形成すると共に、羽根車20のポンプ室31の円環状の流路の側面を形成している。
本実施形態のポンプケーシングカバー50において、流路形成部51は軸方向に窪んでおり、中央部52及びフランジ部53は流路形成部51に対して相対的に軸方向に突出している。中央部52は、回転軸10の端面10aと軸方向で対向する有頂円筒状に形成され、回転軸10及び羽根車20のボス部25に対して隙間をあけて配置されている。フランジ部53は、図4に示すように、略円環状に形成されている。フランジ部53には、貫通孔54がフランジ部53の周方向に等間隔で複数(本実施形態では3つ)形成されており、各貫通孔54には、ボルト55が挿通されている。ボルト55は、ポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30に固定する。
なお、上述した流路形成部51と羽根車20との位置関係が変わらなければ、中央部52やフランジ部53の形状等は特に限定されない。
図3に示すように、ポンプケーシングカバー50は、外部とポンプ室31とを連通させる貫通孔60を有する。貫通孔60は、ポンプケーシングカバー50の少なくとも回転軸10の端面10aと対向する一部を含む部分に形成されている。具体的に、本実施形態の貫通孔60は、回転軸10の端面10aと対向するポンプケーシングカバー50の中央部52の頂部に形成されている。貫通孔60には、軸方向に向かって螺旋状にネジ溝61が形成されている。ネジ溝61には、閉塞部材62が螺合している。本実施形態の閉塞部材62は、配管ネジであり、ネジ溝61に螺合し、貫通孔60を閉塞する。
ポンプケーシングカバー50は、ポンプケーシング30の外表面43と対向する対向部63を有する。対向部63は、フランジ部53の外縁から径方向外側に突出した突部であり、ポンプケーシング30の外表面43と、軸方向において隙間をあけて対向している。なお、当該隙間は必ずしも必要ではない。対向部63には、ネジ孔64が軸方向に貫通して形成されている。この対向部63は、図4に示すように、ポンプケーシングカバー50の中央部52を挟んだ点対称の位置に一対もしくは複数(不図示)で設けられているとよい。
続いて、図4及び図5を参照して、上記構成のポンプ装置1のメンテナンス方法について説明する。
図4及び図5は、一実施形態に係るポンプ装置1のメンテナンス方法を説明するための図である。
ポンプ装置1は、経年の使用により羽根車20の摩耗による性能劣化や羽根車20の奥側に設けられたメカニカルシール12が劣化してしまう虞があるため、数年に1度の定期的なメンテナンスが必要である。その場合、ポンプケーシングカバー50を取り外す必要がある。
このような場合には、図4に示すボルト55の締結を解除し、ポンプケーシング30に取り付けられたポンプケーシングカバー50を取り外す必要がある。しかしながら、上述したポンプ2の構造上、停止時においても、ポンプ室31に水が存在しており、その水の表面張力によってポンプケーシングカバー50がポンプケーシング30に吸着し、ポンプケーシングカバー50を固定しているボルト55を取り外しても、簡単にはポンプケーシングカバー50を取り外すことができない場合がある。
このため、本実施形態では、ポンプケーシングカバー50に、外部とポンプ室31とを連通させる貫通孔60を設けており、通常のポンプ使用時には貫通孔60を閉塞部材62によって閉塞しているが、ポンプケーシングカバー50の取り外しの際にはこの閉塞部材62を取り外す(図5参照)。閉塞部材62を取り外すと、貫通孔60を介して外部とポンプ室31とが連通する。これにより、貫通孔60を介してポンプ室31内に空気(符号aで示す)が導入されると共に、貫通孔60からポンプ室31内の水(符号wで示す)が排出される。
ポンプ室31内の水が抜けて空気が導入されると、水の表面張力が緩和され、ポンプケーシングカバー50がポンプケーシング30に吸着する力が弱まる。これにより、ポンプケーシング30から容易にポンプケーシングカバーを取り外すことができるようになる。閉塞部材62は、貫通孔60に形成されたネジ溝61に螺合しているため、水の表面張力が作用していても、工具等を用いてネジを回すことができるので、ポンプケーシングカバー50から容易に取り外すことができる。また、閉塞部材62は、シール性を有する配管ネジであり、通常のポンプ使用時にポンプ室31が高圧になっても水漏れを防止することができる。
また、貫通孔60の形成される位置は、ポンプケーシングカバー50の中央部52に限定されることなく、ポンプケーシングカバー50において少なくとも回転軸10の端面10aと対向する一部を含む部分に形成されていればよい。この構成によれば、羽根車20の軸方向両方の側面24とポンプケーシング30との隙間に水膜を良好に形成でき、また、ポンプ室31の円環状の流路に局所的な窪み等を形成させずに、ポンプ室31内において水の流れを円滑にすることができる。また、本実施形態のように、貫通孔60をポンプケーシングカバー50の中央部52に形成することで、ポンプケーシングカバー50とポンプケーシング30との嵌合部に空気を到達させ易くすることができる。また、ポンプケーシングカバー50の中央部52は、水の流れも小さく、圧力もあまり高くないため、閉塞部材62によるシールが確実に行える。
ところで、閉塞部材62を取り外し、貫通孔60から水の一部を排出したとしても、ポンプ室31には水が残存している。このため、本実施形態では、ポンプケーシング30の外表面43と対向する対向部63を更に設けて、この対向部63には、貫通したネジ孔64を形成している。この構成によれば、図6に示すように、ネジ孔64にボルト65を螺入することで、ボルト65の先端でポンプケーシング30の外表面43を押圧し、その反力によってポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30から取り外すことができる。
すなわち、ボルト65の先端が外表面43に接触して前進できなくなると、反対にポンプケーシングカバー50が、ポンプケーシング30から離れる方向へ動かされ、ポンプケーシングカバー50がポンプケーシング30から取り外される。また、本実施形態では、対向部63が、回転軸10と対向するポンプケーシングカバー50の中央部52を挟んで一対で設けられているため、簡易的な構造で無理な力を掛けることなく軸方向に平行な力を加えて、ポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30から容易に取り外すことができる。このため、本実施形態のように、ポンプ室31に残存した水によって吸着が生じていた場合であっても、ポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30から容易に取り外すことができる。
このように、上述の本実施形態によれば、回転軸10に軸支された羽根車20と、羽根車20を収納するポンプ室31を形成するポンプケーシング30と、を有するポンプ装置1であって、ポンプケーシング30には、ポンプ室31の一部を形成するポンプケーシングカバー50が取り外し可能に取り付けられており、ポンプケーシングカバー50には、ポンプ室31に連通する貫通孔60が形成され、貫通孔60を閉塞する閉塞部材62を有する、という構成を採用することによって、ポンプ室31に水が存在している場合であっても、容易にポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30から取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、回転軸10に軸支された羽根車20と、羽根車20を収納するポンプ室31を形成するポンプケーシング30と、を有するポンプ装置1であって、ポンプケーシング30には、ポンプ室31の一部を形成するポンプケーシングカバー50が取り外し可能に取り付けられており、ポンプケーシングカバー50は、ポンプケーシング50の外表面43と対向する対向部63と、対向部63を貫通して形成されたネジ孔64と、を有する、という構成を採用しており、この構成を組み合わせることで、さらに容易にポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30から取り外すことができる。なお、ポンプケーシングカバー50の吸着力によっては、この構成単独であっても、ポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30から取り外すことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、本発明は、図7に示すような構成を採用することができる。
図7は、一実施形態の変形例に係る閉塞部材62Aを示す断面図である。
図7に示すように、閉塞部材62Aは、貫通孔60に嵌合している。貫通孔60には、閉塞部材62Aが押し付けられる弁座96が形成されている。また、閉塞部材62Aには、ロッド98が固定されている。
ロッド98は、ポンプケーシングカバー50に形成された有頂筒状の突部93を貫通して配置されている。ロッド98の端部は、ポンプケーシングカバー50の外に位置している。また、突部93の内側は、貫通孔60と連通している。この突部93には、排出管99が接続されている。排出管99は、突部93の内側と外側とを連通させるものであり、排出口99aを有している。弁座96は、閉塞部材62Aと排出管99との間に位置している。
ポンプ装置1の運転時、ポンプケーシングカバー50の内側に存在する加圧された水(および/または空気)は、閉塞部材62Aを弁座96に押し付ける。よって、水は、排出管99から流出することはできない。一方、ポンプ装置1の運転停止時、閉塞部材62Aが二点鎖線で示した状態になるようにロッド98をポンプケーシングカバー50に向かって押し込むと、閉塞部材62Aが弁座96から離れる。その結果、水は、閉塞部材62Aと弁座96との間の隙間を流れ、さらに排出管99を通って外部に排出される。ここで、閉塞部材62Aを弁座96に押し付けて封水するために、ロッド98に不図示のバネ等を嵌めて閉塞部材62Aを弁座96に押し付けてもよい。
このような構成によれば、上記実施形態のようにネジ溝61を形成せずに、また、閉塞部材62Aをポンプケーシングカバー50から取り外すことなく、ポンプケーシングカバー50の内側から水を抜いて外部の空気を導入することができる。
また、例えば、上記実施形態では、図3に示すように、閉塞部材62が配管ネジである構成を採用したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、閉塞部材62がキャップのような部材であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、図3に示すように、ポンプケーシングカバー50のうちポンプケーシング30の外表面43に隙間をあけて対向する部分にネジ孔64を形成したが、同じく外表面43に対向するフランジ部53(対向部)にネジ孔64を形成してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、図6に示すように、ネジ孔64にボルト65を螺入してポンプケーシングカバー50を取り外したが、例えば、ネジ孔64に、ポンプケーシングカバー50をポンプケーシング30に固定していたボルト55を螺入してポンプケーシングカバー50を取り外してもよい。こうすることにより、装置に取り付けられているボルト55によってポンプケーシングカバー50を取り外すことができるため、別途取り外し用のボルト65を用意する必要がない。このため、ポンプ装置1のメンテナンス作業性を向上させることができる。
また、例えば、上記実施形態では、図1に示すポンプ2の背面側に電動機が設けられる構成を採用したが、例えば、電動機を正面側に設け、ポンプケーシングカバー50を貫通して配置された回転軸10に羽根車20が軸支されるような構成を採用してもよい。この構成によれば、ポンプケーシングカバー50の中央部52以外の場所に貫通孔60を形成し、図5及び図6に示す手順によって同様にポンプケーシングカバー50を取り外すことができる。
また、電動機(回転軸10)の向きは水平方向に限定されず、例えば、電動機が垂直方向(鉛直方向)に設置されるようなポンプ装置にも本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、ポンプ装置1としてカスケードポンプを例示したが、羽根車を有する他の非容積ポンプ(遠心ポンプや軸流ポンプ等)にも本発明を適用することができる。
1…ポンプ装置、10…回転軸、10a…端面、20…羽根車、30…ポンプケーシング、31…ポンプ室、43…外表面、50…ポンプケーシングカバー、51…流路形成部、52…中央部、53…フランジ部、60…貫通孔、61…ネジ溝、62…閉塞部材、63…対向部、64…ネジ孔

Claims (7)

  1. 回転軸に軸支された羽根車と、前記羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有するポンプ装置であって、
    前記ポンプケーシングには、前記ポンプ室の一部を形成するポンプケーシングカバーが取り外し可能に取り付けられており、
    前記ポンプケーシングカバーには、前記ポンプ室に連通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔を閉塞する閉塞部材を有する、ことを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記貫通孔は、前記ポンプケーシングカバーの少なくとも前記回転軸の端面と対向する一部を含む部分に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記貫通孔には、ネジ溝が形成され、
    前記閉塞部材は、前記ネジ溝に螺合する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ装置。
  4. 前記ポンプケーシングカバーは、
    前記ポンプケーシングの外表面と対向する対向部と、
    前記対向部を貫通して形成されたネジ孔と、を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  5. 回転軸に軸支された羽根車と、前記羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有するポンプ装置であって、
    前記ポンプケーシングには、前記ポンプ室の一部を形成するポンプケーシングカバーが取り外し可能に取り付けられており、
    前記ポンプケーシングカバーは、
    前記ポンプケーシングの外表面と対向する対向部と、
    前記対向部を貫通して形成されたネジ孔と、を有する、ことを特徴とするポンプ装置。
  6. 前記ネジ孔が形成された前記対向部が、前記回転軸と対向する前記ポンプケーシングカバーの中央部を挟んで一対で設けられている、ことを特徴とする請求項4または5に記載のポンプ装置。
  7. 回転軸に軸支された羽根車と、前記羽根車を収納するポンプ室を形成するポンプケーシングと、を有し、
    前記ポンプケーシングには、前記ポンプ室の一部を形成するポンプケーシングカバーが取り外し可能に取り付けられており、
    前記ポンプケーシングカバーには、前記ポンプ室に連通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔を閉塞する閉塞部材を有する、ポンプ装置のメンテナンス方法であって、
    前記貫通孔を介して外部の空気を前記ポンプ室に導入した後、前記ポンプケーシングカバーを前記ポンプケーシングから取り外す、ことを特徴とするポンプ装置のメンテナンス方法。
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