JP2018066285A - 横軸両吸込渦巻ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプを長時間停止した後でも注水することなく起動でき、ポンプ吸込圧力が正圧と負圧の両条件でも対応可能な軸封部とすることができる横軸両吸込渦巻ポンプを提供する。【解決手段】主軸3がケーシング1を貫通する箇所に設けられる軸封部5は、ハウジング6と、ハウジング6内に並列して配置された2つの軸封シール7A,7Bとからなり、軸封シール7A,7Bは、複数のセグメント片が互いに接触してリング形状を形成し、外周に設けられたガータスプリング10によりリング形状を保持する少なくとも1つのセグメントリング8,9と、セグメントリング8の端面をハウジング6の内端面に押圧するスプリング11とを備え、セグメントリング8,9の内周面が主軸3に装着された軸スリーブ35の外周面と摺接して軸方向に延びるシール面S1を形成し、セグメントリング8の端面がハウジング6の内端面に密接して半径方向に延びるシール面S2を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、横軸両吸込渦巻ポンプに係り、特に主軸(ポンプ軸)がケーシングを貫通する箇所に設けられる軸封部への注水を不要とする無注水軸封シールを備えた横軸両吸込渦巻ポンプに関するものである。
横軸両吸込渦巻ポンプでは、主軸(ポンプ軸)がケーシングを貫通する箇所に設けられる軸封部に、一般的にグランドパッキンが用いられている。グランドパッキンは取り扱いが簡単で比較的安価であるが、吸込圧力が負圧の条件下ではグランド部に注水して空気の流入を防ぐため、ポンプ起動時及び運転時にはシール水が必要である。
農業用揚水ポンプとして横軸単段両吸込渦巻ポンプを用い、吸込圧力が負圧の条件下の際に、軸封部にグランドパッキンを用いると、下記(1)(2)の課題があった。
(1)農業用揚水ポンプは、通常、春から秋まで運用する。秋から次の春までの間は長期停止となる。この長期停止期間中にグランド封水管内部やグランド部等に錆が発生、成長し、次年度春先の初期運転時のグランド封水の供給を妨害する。このため、起動渋滞が起きる。
(2)上記のような農業用揚水ポンプ設備においては、先ずポンプケーシング内を満水にしてポンプを起動する。満水にする方法としてポンプケーシング及び主配管内の空気を真空ポンプにて排出する。そのときにグランドパッキン部からの空気の進入を防止するためにグランド部に注水(グランド封水)する必要がある。揚水ポンプ設備ではポンプ運転前に圧力水源が無いため、高架水槽を設置し、高位置より注水を行っている。高架水槽へは別途水中ポンプ等で水を供給する。
特開平7−12236号公報
本発明者らは、上記(1)(2)の課題を解決するため、農業揚水ポンプの軸封部に、複数のセグメント片が互いに接触してリング形状を形成し、セグメント片の外周に設けられたガータスプリングによりリング形状を保持するセグメントリングを用いた無注水軸封シールを設置することを試みたものである。
しかしながら、農業用揚水ポンプは、河川水を揚水するために、河川近郊にポンプ場が設置されるので、大雨などにより河川の水位が異常に上昇すると、吸込側が正圧になる場合がある。また、河川水にはゴミや砂が混じっているため、無注水軸封シールの摺動部に河川水が流れ込むと、軸スリーブやシールの磨耗が早くなり、無注水軸封シールの寿命を縮め、また故障の原因となる慮がある。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、ポンプを長時間停止した後でも注水することなく起動できる無注水軸封シールを用い、且、ポンプの吸込圧力が正圧と負圧の両条件でも対応可能な軸封部とすることができる横軸両吸込渦巻ポンプを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、ケーシング内に配置された両吸込羽根車と、該両吸込羽根車を回転駆動する主軸と、該主軸が前記ケーシングを貫通する箇所に設けられる軸封部とを備えた横軸両吸込渦巻ポンプにおいて、前記軸封部は、前記ケーシングに固定されたハウジングと、該ハウジング内に並列して配置された2つの軸封シールとからなり、前記各軸封シールは、複数のセグメント片が互いに接触してリング形状を形成し、複数のセグメント片の外周に設けられたガータスプリングにより該リング形状を保持する少なくとも1つのセグメントリングと、該セグメントリングの端面を前記ハウジングの内端面に押圧するスプリングとを備え、前記セグメントリングの内周面が前記主軸に装着された軸スリーブの外周面と摺接して軸方向に延びるシール面を形成し、前記セグメントリングの端面が前記ハウジングの内端面に密接して半径方向に延びるシール面を形成し、前記2つの軸封シールのうち一方の軸封シールは、前記羽根車側に配置され、吸込圧力が正圧であるときに正圧の液体が前記スプリングとともに前記セグメントリングの端面を前記ハウジングの内端面に押圧して軸封シールを行う正圧対応軸封シールを構成し、前記2つの軸封シールのうち他方の軸封シールは、大気側に配置され、吸込圧力が負圧であるときに大気の圧力が前記スプリングとともに前記セグメントリングの端面を前記ハウジングの内端面に押圧して軸封シールを行う負圧対応軸封シールを構成することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記各軸封シールは、相隣接する2つのセグメントリングを備え、一方のセグメントリングにおけるセグメント片が互いに接触している箇所と他方のセグメントリングにおけるセグメント片が互いに接触している箇所とは、軸方向に重ならないように円周方向にずれていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記主軸に、前記ハウジングにおけるケーシング側の端面と摺接する樹脂製のVリングを装着したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軸スリーブの外周面に、前記2つの軸封シールの間の位置において、複数の突起からなるスリンガーを形成したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軸スリーブの外周面に、前記正圧対応軸封シールより前記羽根車側の位置において、前記ハウジングの内周面と対向するラビリンスを形成したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ハウジングに、前記正圧対応軸封シールの周囲の空間に溜まる液体を外部に排出する排出流路を形成したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ハウジングに、前記スリンガーによって飛び散った液体を外部に排出する排出流路を形成したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記排出流路に逆止弁を備えた排水管を接続したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記逆止弁は、前記吸込圧力が正圧であるときに開き、液体を外部に排出し、前記吸込圧力が負圧であるときに閉じることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプを長時間停止した後でも注水することなく起動できる無注水軸封シールを用い、且、ポンプの吸込圧力が正圧と負圧の両条件でも対応可能な軸封部とすることができる。したがって、以下に列挙する効果を奏する。
1)初期運転時のグランド封水が不必要となることから、高架水槽や高架水槽へ水を供給するための水中ポンプ等の設備が省略可能となる。
2)河川の水位上昇によりポンプ吸込室が正圧になったときに、正圧対応軸封シールがシールを行うことにより、主軸がケーシングを貫通する箇所の軸封を行うことができ、ポンプ吸込室から負圧対応軸封シール側への液体(河川水)の漏洩を防止できる。
3)ポンプ起動時にケーシング内を満水にするために真空ポンプにて真空排気してケーシング内が負圧のとき及びポンプ運転時の吸込圧力が負圧の条件下の際に、負圧対応軸封シールがシールを行うことにより、主軸がケーシングを貫通する箇所の軸封を行うことができ、ケーシング内への大気の流入を防ぐことができる。
4)軸封部に、Vリング及び/又はラビリンスを設けることにより、ポンプの吸込圧力が正圧時に、液体(河川水)が正圧対応軸封シールに流入することを抑制することができる。
5)軸スリーブの外周面に、正圧対応軸封シールと負圧対応軸封シールの間の位置において、複数の突起からなるスリンガーを形成しているため、正圧対応軸封シールから液体(河川水)がわずかに漏洩してきても、このスリンガーによる遠心力で液体を半径方向に飛び散らせることにより、液体が負圧対応軸封シールに流入することを防止できる。
6)軸封シールを収容するハウジングに、正圧対応軸封シールの周囲の空間に溜まる液体を外部に排出する排出流路及び/又はスリンガーによって飛び散った液体を外部に排出する排出流路を形成したため、ゴミや砂が混じっている液体(河川水)を外部に排出することができる。
7)前記排出流路に弁を備えた排水管を接続し、前記弁は、ポンプ吸込圧力が正圧であるときに開いて、液体を外部に排出し、ポンプ吸込圧力が負圧であるときに閉じる逆止弁から構成されるため、正圧時には液体(河川水)を排出し、負圧時には大気の流入を防止することができる。
図1は、本発明の横軸両吸込渦巻ポンプの一実施形態を示す縦断面図である。 図2は、図1に示す左側の軸封部およびその周囲の部材を示す縦断面図である。 図3は、図2の要部拡大半断面図である。
以下、本発明に係る横軸両吸込渦巻ポンプの実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図3において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の横軸両吸込渦巻ポンプの一実施形態を示す縦断面図である。図1に示すように、横軸両吸込渦巻ポンプは、上ケーシングIUと下ケーシングILからなるケーシング1と、ケーシング1内に配置された両吸込羽根車2と、両吸込羽根車2を回転駆動する主軸(ポンプ軸)3とを備えている。両吸込羽根車2は、軸方向から液体を吸い込み半径方向に吐き出す遠心羽根車を背面対向させた形状になっている。両吸込羽根車2は、中央にある円板状の主板(仕切り板)21と、主板21の左右に配設された環状の側板22,22と、主板21の両側面にそれぞれ配列された数枚の螺旋状の羽根23とを備えたクローズド形の両吸込羽根車から構成されている。前記数枚の螺旋状の羽根23は、主板21と各側板22とに挟持されている。
両吸込羽根車2の主板21の中央部には、左右対称の肉厚部からなるボス部21aが形成されており、このボス部21aがキー31により主軸3に固定されることにより、両吸込羽根車2が主軸3に固定されている。両吸込羽根車2の各側板22の中央部には、前方に突出する円筒状の吸込部22aが形成されており、この吸込部22aの内部が吸込口22sになっている。各側板22の吸込部22aの外周側には、ライナーリング25が配置されている。
ケーシング1内には、両吸込羽根車2の左右にポンプ吸込室4,4が形成されている。主軸(ポンプ軸)3は、ポンプ吸込室4,4を形成しているケーシング1の両側部を貫通して外部に延びており、主軸3がケーシング1の両側部を貫通する箇所には軸封部5,5が設置されている。主軸3の両端部は左右の軸受ユニット32,33により支持されている。ケーシング1の両側部に設置された左右の軸封部5,5は同一の構成であるため、以下においては一方の軸封部5のみ説明する。
図2は、図1に示す左側の軸封部5およびその周囲の部材を示す縦断面図である。図3は、図2の要部拡大半断面図である。図2および図3に示すように、軸封部5は、内ハウジング6aと中間ハウジング6bと外ハウジング6cからなるハウジング6と、ハウジング6内に配置された2セットの軸封シール7A,7Bとを備えている。ハウジング6はケーシング1に固定されている。羽根車側(ポンプ吸込室側)に配置された軸封シール7Aは正圧対応軸封シールを構成し、大気側(軸受ユニット側)に配置された軸封シール7Bは負圧対応軸封シールを構成している。
図1に示す横軸両吸込渦巻ポンプのポンプ吸込室4,4は、通常、負圧である。しかしながら、横軸両吸込渦巻ポンプが農業用揚水ポンプとして使用される場合には、農業用揚水ポンプは、河川水を揚水するために、河川近郊にポンプ場が設置されるので、大雨などにより河川の水位が異常に上昇し、図1に示すポンプ軸心Oを越えて水位が上昇すると、吸込側、すなわちポンプ吸込室4が正圧になる。そこで、本発明においては、図2および図3に示すように、軸封部5に、正圧対応軸封シール7Aと負圧対応軸封シール7Bとを設置したものである。正圧対応軸封シール7Aと負圧対応軸封シール7Bは、構成(構造)は同一であるが、両者は中間ハウジング6bの中心部を基準として鏡面対称に配置されている。
正圧対応軸封シール7Aは、複数のセグメント片からなり、該セグメント片が互いに接触してリング形状を形成する2つのセグメントリング8,9を備えている。本実施形態では、各セグメントリング8(又は9)は、4つのセグメント片から構成されており、各セグメント片は円の4分の1の円弧になっている。各セグメントリング8(又は9)の外周には、ガータスプリング10が装着され、カット面で互いに接触してリング形状を維持するようになっている。セグメントリング8におけるカット面が互いに接触している箇所とセグメントリング9におけるカット面が互いに接触している箇所とは、軸方向に重ならないように円周方向にずれている。このように、ガータスプリング10によりリング形状を維持しているセグメントリング8,9は、セグメントリング8,9の内周面が主軸(ポンプ軸)3に装着された軸スリーブ35の外周面と摺接して軸方向に延びるシール面S1を形成している。セグメントリング8,9はカーボンからなり、軸スリーブ35は外周面に硬質クロムメッキ等の表面硬化処理を施している。
また、内ハウジング6aとセグメントリング9との間には、複数の圧縮コイルスプリング11が介装されており、これら圧縮コイルスプリング11によってセグメントリング8,9を中間ハウジング6bの端面側に押圧している。セグメントリング8,9は、内ハウジング6aに固定されたピン12に係合して回り止めがなされるとともにピン12に案内されて軸方向に移動できるようになっている(図2参照)。これにより、セグメントリング8の端面が中間ハウジング6bの端面(垂直面)と密接して半径方向に延びるシール面S2を形成している。なお、セグメントリング8,9の端面どうしも密着してシール面を形成している。したがって、河川の水位上昇によりポンプ吸込室4が正圧になったときに、正圧対応軸封シール7Aにおけるシール面S1が半径方向のシールを行うとともに正圧の液体が圧縮コイルスプリング11とともにセグメントリング8の端面を中間ハウジング6bの端面に押圧してシール面S2が軸方向のシールを行うことにより、主軸3がケーシング1を貫通する箇所の軸封シールを行うことができ、ポンプ吸込室4から負圧対応軸封シール側への液体(河川水)の漏洩を防止できる。
また、正圧対応軸封シール7Aと鏡面対称に配置された負圧対応軸封シール7Bにおいては、ポンプ吸込室4が負圧の状態において、ガータスプリング10によりリング形状を維持しているセグメントリング8,9は、セグメントリング8,9の内周面が軸スリーブ35の外周面と摺接して軸方向に延びるシール面S1を形成し、セグメントリング8の端面が中間ハウジング6bの端面(垂直面)と密接して半径方向に延びるシール面S2を形成している。また、外ハウジング6cとセグメントリング9との間には、複数の圧縮コイルスプリング11が介装されており、これら圧縮コイルスプリング11によってセグメントリング8,9を中間ハウジング6bの端面側に押圧している。セグメントリング8,9は、外ハウジング6cに固定されたピン12に係合して回り止めがなされるとともにピン12に案内されて軸方向に移動できるようになっている(図2参照)。これにより、セグメントリング8の端面が中間ハウジング6bの端面(垂直面)と密接してシール面S2を形成している。なお、セグメントリング8,9の端面どうしも密着してシール面を形成している。したがって、ポンプ起動時にケーシング1内を満水にするために真空ポンプにて真空排気してケーシング1内が負圧のとき及びポンプ運転時の吸込圧力が負圧の条件下の際に、負圧対応軸封シール7Bにおけるシール面S1が半径方向のシールを行うとともに大気の圧力が圧縮コイルスプリング11とともにセグメントリング8の端面を中間ハウジング6bの端面に押圧してシール面S2が軸方向のシールを行うことにより、主軸3がケーシング1を貫通する箇所の軸封シールを行うことができ、ケーシング1内への大気の流入を防ぐことができる。
本発明は、ポンプの吸込圧力が正圧と負圧の両条件でも対応可能なように正圧対応軸封シール7Aと負圧対応軸封シール7Bを設置していることに加えて、これら軸封シール7A,7Bを保護するための各種手段を備えている。以下、これらの手段について説明する。
図2および図3に示すように、正圧対応軸封シール7Aのポンプ吸込室側において、主軸3の外周側には、ゴム等の樹脂製のVリング15が装着されている。Vリング15は主軸3と一体に回転可能になっており、Vリング15は内ハウジング6aの端面に摺接し、ポンプの吸込圧力が正圧時に液体(河川水)が正圧対応軸封シール7Aに流入することを抑制することができる。また、軸スリーブ35の外周面には、内ハウジング6aの内周面と対向している箇所にラビリンス16が形成されており、このラビリンス16によってもポンプの吸込圧力が正圧時に液体(河川水)が正圧対応軸封シール7Aに流入することを抑制することができる。正圧時に軸封部に溜まった液体(河川水)をドレン孔36から排出することができる。
軸スリーブ35の外周面には、正圧対応軸封シール7Aと負圧対応軸封シール7Bの間の位置において、複数の突起からなるスリンガー17が形成されている。正圧対応軸封シール7Aから液体(河川水)がわずかに漏洩してきても、このスリンガー17による遠心力で液体を半径方向に飛び散らせることにより、液体が負圧対応軸封シール7Bに流入することを防止できる。また、中間ハウジング6bには、スリンガー17によって飛び散った液体を排出するための排出流路18が形成されており、排出流路18には、逆止弁Vcを備えた排水管19が接続されている。図3に示すように、中間ハウジング6bには、正圧対応軸封シール7Aを収容している空間の底部と排出流路18とを接続するための排水孔20が形成されている。したがって、スリンガー17によって飛び散った液体(河川水)は、排出流路18を介して排水管19に流れ込む。また、正圧対応軸封シール7Aを収容している空間の底部から排水孔20によって排出された液体(河川水)は、排出流路18を介して排水管19に流れ込む。排水管19に設置された逆止弁Vcは、正圧時には開(open)となり、排水管19に流れ込んだ液体(河川水)を外部に排出することができ、負圧時には閉(close)となり、大気の流入を防止することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 ケーシング
2 両吸込羽根車
3 主軸
4 ポンプ吸込室
5 軸封部
6 ハウジング
6a 内ハウジング
6b 中間ハウジング
6c 外ハウジング
7A 正圧対応軸封シール
7B 負圧対応軸封シール
8,9 セグメントリング
10 ガータスプリング
11 圧縮コイルスプリング
12 ピン
15 Vリング
16 ラビリンス
17 スリンガー
18 排出流路
19 排水管
20 排水孔
21 主板
21a ボス部
22 側板
22a 吸込部
22s 吸込口
23 羽根
25 ライナーリング
31 キー
32,33 軸受ユニット
35 軸スリーブ
36 ドレン孔
O ポンプ軸心
S1,S2 シール面
Vc 逆止弁

Claims (9)

  1. ケーシング内に配置された両吸込羽根車と、該両吸込羽根車を回転駆動する主軸と、該主軸が前記ケーシングを貫通する箇所に設けられる軸封部とを備えた横軸両吸込渦巻ポンプにおいて、
    前記軸封部は、前記ケーシングに固定されたハウジングと、該ハウジング内に並列して配置された2つの軸封シールとからなり、
    前記各軸封シールは、複数のセグメント片が互いに接触してリング形状を形成し、複数のセグメント片の外周に設けられたガータスプリングにより該リング形状を保持する少なくとも1つのセグメントリングと、該セグメントリングの端面を前記ハウジングの内端面に押圧するスプリングとを備え、前記セグメントリングの内周面が前記主軸に装着された軸スリーブの外周面と摺接して軸方向に延びるシール面を形成し、前記セグメントリングの端面が前記ハウジングの内端面に密接して半径方向に延びるシール面を形成し、
    前記2つの軸封シールのうち一方の軸封シールは、前記羽根車側に配置され、吸込圧力が正圧であるときに正圧の液体が前記スプリングとともに前記セグメントリングの端面を前記ハウジングの内端面に押圧して軸封シールを行う正圧対応軸封シールを構成し、
    前記2つの軸封シールのうち他方の軸封シールは、大気側に配置され、吸込圧力が負圧であるときに大気の圧力が前記スプリングとともに前記セグメントリングの端面を前記ハウジングの内端面に押圧して軸封シールを行う負圧対応軸封シールを構成することを特徴とする横軸両吸込渦巻ポンプ。
  2. 前記各軸封シールは、相隣接する2つのセグメントリングを備え、一方のセグメントリングにおけるセグメント片が互いに接触している箇所と他方のセグメントリングにおけるセグメント片が互いに接触している箇所とは、軸方向に重ならないように円周方向にずれていることを特徴とする請求項1記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  3. 前記主軸に、前記ハウジングにおけるケーシング側の端面と摺接する樹脂製のVリングを装着したことを特徴とする請求項1または2記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  4. 前記軸スリーブの外周面に、前記2つの軸封シールの間の位置において、複数の突起からなるスリンガーを形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  5. 前記軸スリーブの外周面に、前記正圧対応軸封シールより前記羽根車側の位置において、前記ハウジングの内周面と対向するラビリンスを形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  6. 前記ハウジングに、前記正圧対応軸封シールの周囲の空間に溜まる液体を外部に排出する排出流路を形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  7. 前記ハウジングに、前記スリンガーによって飛び散った液体を外部に排出する排出流路を形成したことを特徴とする請求項4記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  8. 前記排出流路に逆止弁を備えた排水管を接続したことを特徴とする請求項6または7記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
  9. 前記逆止弁は、前記吸込圧力が正圧であるときに開き、液体を外部に排出し、前記吸込圧力が負圧であるときに閉じることを特徴とする請求項8記載の横軸両吸込渦巻ポンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107448608A (zh) * 2016-05-31 2017-12-08 中核新能核工业工程有限责任公司 一种全封闭式的核用转筒真空阀主轴密封结构

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